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70歳にして元気な三木忠志は、家事をこなしつつ、図書館で静かな時間を過ごすのが日常でした。ある日、図書館の近隣にあるベンチでホームレスの女性が殺されていました。
初めは何の関係もないと思われたのですが、どうやら女性は三木の知人で、三木が容疑者にされそうになります。

図書館で出会った女子高生の早織、事件を追う記者のみなみの協力をあおぎながら、三木は事件に立ち向かっていきます。70歳パワー恐るべし。
「未だ見ぬ敵と闘う決意は固めているよ。腰痛という敵ともね。」
三木の息子は突然行方不明になり、娘の家庭も問題を抱えています。決して平穏な隠居生活を送っているわけではありません。ですが、艱難辛苦もものともせず、ポジティブに行動できる三木の性格は、老害の真逆ですね。素直にかっこいいと思ってしまいました。
早織の祖父も面白い人物です。
平明な文章と、テンポのいいストーリー展開で一気に読めるのが、赤川次郎ミステリーの醍醐味。三木の娘婿と愛人は好きになれませんが、問題を抱えながら、それぞれの場所で精一杯生きる「普通の」人々はどの人生も素晴らしいと思えます。
引用および参照元:赤川次郎『余白の迷路』KADOKAWA
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