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ビッグデータとは、日々膨大に生成・記録される時系列性・リアルタイム性のあるデジタルデータのことです。そのようなデータ群を記録・保管して即座に解析することで、ビジネスや社会に有用な知見を得たり、これまでにないような新たな仕組みやシステムを産み出したりする可能性が高まってきました。 パソコン、スマートフォン、ICカードなど身近な電子機器から、私たちは膨大な情報を発信しています。インターネット上に保存したデジタル写真、インターネットで検索した内容、買い物をした商品や価格、携帯電話のGPSにより写真を撮った場所がわかり、駅の改札を通った移動、さらには病院で受けた検査結果まで、あらゆる情報がデジタル化され記録されている時代です。生まれるデータの量は、この数年で飛躍的に増え、“ビッグデータ”と呼ばれています。コンビニでは、購買行動をリアルタイムで捕捉しパターンを発見、利用者が買う商品を事前に予測しています。ビデオ貸し出し情報や防犯カメラは、犯罪の対策・解決にメリットがあることはよく知られています。ビッグデータは気象学にも応用されています。 ビッグデータには、主に3つの特徴があります。・容量 (Volume)ビッグデータの特長はその容量の巨大さです。わたしたちの周りにはデータが溢れており、数テラバイトから数ペタバイトにもおよびます。・種類 (Variety)ビッグデータは企業システムで通常扱っているような構造化データであるとは限りません。GPS,スイカなど・・・色々な種類があります。・速さ(Velocity)今この瞬間にも、ものすごい頻度でICタグやセンサーからデータが生成されています。昨今の変化の著しい市場環境では、これらのデータによりリアルタイムに対応することが求められてきています。アマゾンで本を買うと、同じ著者による本とかこんな本も買われているとかが瞬時に表示されます。グーグル検索でビッグデータ-と入力すると、もしかしてビッグデータではないですかと瞬時に教えてくれます。
August 31, 2012
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中高年の登山ブームが続いています。台風も来ず天候の良い日が多く、富山県で山岳遭難が増えています。87人のうちで、「発病」が原因となったのは23人に上ります。7月28日には北アルプス・剱岳(2999メートル)に向かっていた横浜市の男性(60)が手前の前剱(2813メートル)で心臓発作を起こし、死亡しました。持病の狭心症が悪化したとみられます。高い山で酸素量が減ると、心拍数は多い人で2-3倍になり、最高血圧は200程度まで上がります。狭心症や不整脈などの持病を持つ人は、心臓に血液を送る冠状動脈の血流量が減り、発作を起こす危険性が高くなります。 血糖降下剤を服用する糖尿病患者も要注意です。運動量の多い登山では、思った以上に血液中の糖を消費するため、低血糖に陥り、意識がもうろうとして昏睡したりすることがあります。 高血圧の持病のあるに、『白馬岳に登りたい』と事前に相談を受けましたが、友人5人で行くというので、「やめなさい」ともいえませんでした。
August 29, 2012
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学校検尿によって「体位性蛋白尿」別名「起立性蛋白尿」がしばしば見つかることがありますが、これは生理的なものですので病的なものではありません。 起立性蛋白尿は尿検査で蛋白尿が見られるもので、これは病的なものではありません。立ったり、腰を曲げたりするときにだけでる蛋白尿です。腎臓に問題はありません。尿蛋白の量も多くはありません。血圧は上昇することもなく、顔や体がむくんだり、尿の量が減ったりすることもありません。検査をしても一般検血や腎機能、X線検査などにも異常は認められません。横になっている時、尿蛋白は陰性で、立つと尿蛋白は陽性になります。 起床時尿が3日連続で、蛋白尿が陰性のときには起立性蛋白尿の可能性が高いといえます。尿の中にときに赤血球が少量見られることもあります。日常生活は、これと確認されれば生活は全て普通にしていて構いません。運動や食事の制限は不要です。大人になるとなくなります。
August 28, 2012
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京都府立医科大学は、1872(明治5)年に設立された以来140年の歴史を持ち、わが国で有数の古い伝統を誇る公立医科大学です。 明治政府が成立し、天皇の還幸延期の決定により首都でなくなった京都はさびれて活気を失い、人心は大きく動揺しました。廃仏毀釈の風潮と戦乱後の疲弊感の中で社会事業に活路を見出そうとしていた僧侶らが発起人となり、明治4年病院建設を京都府に出願し、彼等は府下各分野からの資金調達に奔走しました。仏教界を中心にして府民が作ったところにこの療病院の大きな特色があり、他の府県では見られなかったことです。明治5年、京都療病院はこのような気運の中から生まれ、京都における近代医療と近代医学教育の幕開けとなりました。京都療病院の名称は聖徳太子が悲田院、施薬院、療病院の三院を創設された故事にならったものです。 療病院設立に伴い招聘された初代外国人医師はドイツ人の名医ヨンケルであり、明治5年9月から木屋町の仮療病院で診療を開始し、11月12日より粟田口青蓮院内の仮療病院で解剖学の講義を開始しました。2代目のオランダ人医師マンスヘルトは医学教育の系統化に努力し、又、療病院長設置の必要性を勧告しました。3代目はドイツ人医師ショイベで、診療研究に熱心で、脚気病、寄生虫学に大きな業績を残しました。この3人の外国人医師は、療病院に近代医学を導入し、病院の発展と医学教育に多大の貢献をしました。 明治12年4月16日には医学校も併設されました。明治32年京都帝国医科大学(現在の京都大学医学部)が設立されるや優秀な人材が転出し、一時存亡の危機におちいりましたが第5代島村俊一校長は医学校部の改築改良を竣功し、他日、京都府立医科大学に昇格する基礎を固めました。
August 26, 2012
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認知症高齢者は300万人を超え、2002年の149万人から、この10年間で倍増しています。65歳以上人口の10人に1人にあたります。将来推計では、2015年は345万人、2025年は470万人と見込まれています。以前の推計を大幅に上回っていますが、その背景には急速な高齢化に加え、認知症の啓発が進み、受診者が増えたことが大きいと見られています。 富山県では四つの病院が、認知症疾患医療センターに指定されています。魚津緑が丘病院・富山大学・北陸病院・谷野呉山病院です。谷野呉山病院は、富山市北代にあります。火曜日が初診患者の診察日です。認知症の方の受診は、前もって電話にて予約が必要とのことです。しかしこの病院には認知症疾患治療病棟がないため、認知症の入院は困難です。
August 25, 2012
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多発性硬化症(multiple sclerosis: MS)は脳や脊髄内に空間的・時間的に多発する脱髄疾患で、20~30代の若い年代で発症しやすいことが知られています。ここでいう「空間的・時間的」というのは「場所を変えて再発する」という意味でMSの1つの特徴です。まだ詳しい病因の解明はなされていませんが、脳や脊髄の構成成分の1つである髄鞘に存在する蛋白に対する自己免疫反応が重要と考えられています。神経細胞は電気活動を適切に行うことで、その機能を果たしています。神経線維は電線の構造と似ていて軸索といわれる芯の周りを髄鞘が絶縁体のように被っています。この髄鞘が炎症により壊れて中の電線がむき出しになった状態を脱髄といいますが、多発性硬化症では自己免疫反応により髄鞘に炎症が起こった結果脱髄が引き起こされます。特に女性に多い傾向(3.9倍)にあります。特に視神経と脊髄のみに脱髄を来すものを視神経脊髄型と呼ばれ、日本人を含むアジア人に多いタイプです。欧米人に多いのは通常型多発性硬化症です。特定疾患に認定されており医療費助成制度の対象となっています。脳から脊髄にかけてどこにでも起こりえるため様々な症状が出現します。 •視神経の症状:視力の低下、視野の異常、目を動かすと眼球が痛くなるなど。これらの症状は両眼または片眼に生じ、急速に進行したり再発を繰り返したりすることがあります。 •脊髄の症状:手足に運動麻痺やしびれ、感覚低下が生じます。排尿・排便障害:自律神経の障害によって起こります。 レルミッテ徴候:頭を前に曲げると痛みが生じ、背中から足に向け下降します。発作性に起こります。 有痛性強直性けいれん:持続性の短い痛みを伴い手足が強直します。 •脳の症状:物が二つに見える、呂律障害、顔のしびれ、運動失調、精神症状、けいれんなどがあります。
August 23, 2012
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不眠、めまい、耳鳴りなどは、多くの人を苦しめる不快な症状です。その多くは、「原因不明」または「年のせい」とされてきました。ところが、そうした症状の原因の1つが最新の研究で明らかになってきました。過去に「片頭痛」を放置した結果だったことが判明したのです!本人は片頭痛を強く意識していませんが、「いつも頭が痛い」と言っている人が多くいます。生理時の頭痛の6~7割は、生理痛ではなく片頭痛であるという報告もあります。 片頭痛は神経伝達物質のセロトニンが不足すると起きやすくなります。セロトニンが不足すると脳の血管が広がることで、辺りに痛み物質が発生、神経を刺激し激痛が起こると考えられています。片頭痛の人は、光に対して非常に敏感で外出時はサングラスが手放せません。また皮膚に問題がないにもかかわらず顔や頭の皮膚がピリピリするナゾの症状にも襲われます。 昨年放送された『ためしてガッテン』で、不眠、めまい、耳鳴りに悩む3人の治療に使われたのは、「抗てんかん薬」と「抗うつ薬」でした。脳の興奮を抑えることで「脳の過敏状態」が改善したのです。しかし脳の過敏状態にならないためには片頭痛をしっかり治療しておくことが大切です。治療薬には「トリプタン」を使います。市販の消炎鎮痛薬は痛みを感じにくくする効果はありますが、痛み物質の発生そのものを抑えるわけではないので注意が必要です。
August 22, 2012
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早期の前立腺がんは、すぐに手術すべきかどうか世界で議論になっています。PSA値10以上と高かった人に限れば、手術で死亡率が有意に低下しましたが、より早期の前立腺がんは、手術してもしなくても死亡率に差は無しでした。 『早期の前立腺がん検診で見つかった早期の前立腺がんは、手術をしても手術をせずに経過観察しても、死亡率に差はないとの調査結果を米ミネソタ大学などのグループがまとめ、米医学誌「ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン」に発表した。 前立腺がん検診は、前立腺で作られて、がんになると血中にもれるたんぱく質「PSA」の量を調べる。無症状の小さながんを見つけることができるが、すぐに進行せず、寿命に影響しないがんも多い。手術によって性機能が失われるなどの不利益もあり、すぐに手術すべきかどうか世界で議論になっている。 研究グループは、1994年から2002年にPSA検診でがんが疑われ、転移のない前立腺がんが見つかった患者731人を、手術群と経過観察群に分けて10年1月まで追跡した。経過観察群も症状が悪化したケースは手術した。 その結果、全死因を含めた死亡率は手術群が47・0%、経過観察群が49・9%と、統計的に意味のある差はなかった。前立腺がんに限った死亡率も5・8%と8・4%で有意な差はなかった。ただ、PSA値10以上と高かった人に限れば、手術で死亡率が有意に低下した。 国立がん研究センターの浜島ちさと室長は「北欧の研究では早期でも手術の有効性が出ていたが、PSA検診が普及し、より早期のがんが見つかる米国では有効性は確認できなかった。医師は患者に様々な研究結果があることを伝え、治療法選択の判断材料にするべきだ」と話している。(読売新聞)』
August 21, 2012
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片頭痛とは、頭の片側がズキン、ズキンと脈を打つように痛む頭痛のことです。女性に多い病気で、10歳代くらいから発症して慢性化していきます。いわゆる「頭痛もち」といわれるように、遺伝性があります。脳内のセロトニンなどの物質が多量に放出されて脳の血管が収縮し、その後、それらの物質が分解されたときに、血管の拡張と炎症が起こるためという説、三叉神経から血管の炎症を引き起こす物質が分泌されるという説がなどあります。 前触れのある片頭痛としては、目の前に星や稲妻のような光が見えたり、視野の半分が白いカーテンのようなもので覆われる視覚障害が現れたり、半身がしびれたりします。この前触れが終わるころに片頭痛が起きます。脈拍に合わせるような、ズキン、ズキンとした痛みです。数時間から数日ほど続き、食欲不振などがおきます。痛みは1,2時間で最大になりますが、そのときに吐き気や嘔吐があります。前触れのない片頭痛の場合は、起きる症状そのものは前触れのあるものとほぼ同じですが、持続する時間が少し長くなります。 頭痛が強いときには、拡張した血管を収縮させる作用があるトリプタン系の薬が有効です。発作初期には発作頓挫薬といわれるエルゴタミンを服用すると、発作の悪化を防ぐことができます。ただし、エルゴタミンには、むかつき、嘔吐、めまいなどの副作用がありますので注意が必要です。痛みが軽いときは鎮痛薬も効きます。頭痛発作が頻繁に起こる場合は、再発予防のために、血管に作用する抗セロトニン薬や抗うつ薬などを用いる場合もあります。日常生活では、光や騒音など、片頭痛の誘因となる環境を改善し、過労、ストレスを避け、毎日一定の睡眠時間をとるなど、規則正しい生活を心がけましょう。
August 20, 2012
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2025年度末に開業を予定する北陸新幹線金沢-敦賀の起工式が8月19日に、行われました。1973年の整備計画決定から約40年です。 金沢―敦賀(113キロ)の事業費は1兆1600億円。金沢以西の駅は、小松、加賀温泉、芦原温泉、福井、南越(仮称)、敦賀です。最終の目的地は新大阪で、敦賀駅まで開業時に富山―大阪などでフリーゲージトレイン(軌間可変電車)が導入され、既に高架になっている湖西線を走り抜けます。
August 19, 2012
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サルコペニア(Sarcopenia)肥満とは?サルコは筋肉、ペニアは減少という意味で筋肉の量が減り体の機能が低下した状態に肥満が加わったものがサルコペニア肥満です。一見普通の肥満でも筋肉が衰えていると、寝たきりや介護が必要な状態になる一つの要因となります。サルコペニアは高齢化が進む日本で,深刻な健康問題となっています。四肢体幹の筋肉,嚥下筋,呼吸筋のサルコペニアが進めば,寝たきり,嚥下障害,呼吸困難となります。いずれもリハビリテーションの重要な対象です。メタボ対策以上に、サルコペニア肥満の対策も大切です。 予防には日ごろから運動して筋肉を鍛える事が一番です。サルコペニアは30歳ごろから始まり、生涯を通じて進行していきます。この過程では、筋肉組織の量と筋線維の数や大きさが徐々に減少し、その結果、筋肉量が除々に低下し、筋力も低下します。しかし、筋肉量の減少と筋力の衰えは、定期的に運動をすることでその一部を食いとめたり、進行を遅らせたりすることができます。筋線維の種類によって、加齢による影響に差があります。筋線維には、収縮速度が速いものと遅いものがあり、前者の量は後者よりも早く減少します。このため、高齢者では筋肉の収縮速度が遅くなります。70歳以下では13-24%,80歳以上では50%以上に,サルコペニアを認めるという報告があります。 加齢のみが原因の場合を原発性サルコペニアといいます。一方,活動,栄養,疾患が原因の場合,二次性サルコペニアといいます。活動に関連したサルコペニアは,安静,臥床,無重力などによって生じます。廃用症候群,廃用性筋萎縮はここに含まれます。また,禁食すると,嚥下筋のサルコペニアが認められます。栄養に関連したサルコペニアは,エネルギーと蛋白質の摂取量不足によって生じます。疾患に関連したサルコペニアには,侵襲,悪液質,神経筋疾患(多発性筋炎,筋萎縮性側索硬化症など)などがあります。侵襲とは,手術,外傷,骨折,感染症,熱傷などがあります。
August 18, 2012
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8月9日(木)は先住民の国際ディでした。TBS話題のアンテナ(木)によると、いま「コロンブスがアメリカを発見した」という「功績」が疑問視されているとのことです。 「ヨーロッパ白人は処女地に植民したのではない。彼らは先住民族を侵略して、入れ替わったのだ」とされています。「コロンブスの上陸の前に、そこには文化があった。そして人々がいた。そしてそこには政府があった」とする意見もあります。「コロンブスがアメリカを発見したのではなく、先住民がコロンブスを発見したのだ」とする意見は、よく考えてみると確かにそうです。発見ではなく、先住民とコロンブスが遭遇したにすぎません。 コロンブスが、最初に上陸した島は西インド諸島、バハマにあるグアナハニ島です。島には先住民のインディオでアラワク族系に属するルカヤン族が暮らしていました。コロンブスは島上陸後にスペイン語で「聖なる救世主」の意味でサン・サルバドル島と名付けました。 1960年、カナダのニューファンドランド島で、コロンブスが北米に上陸する以前の年代(1000年頃)に、スカンジナビア半島のバイキングが持ち込んだとされる鉄釘と溶鉱炉が発見され、これによりコロンブスの「新大陸発見(西洋人視点)」説は覆りました。
August 16, 2012
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富山県は、入善町の2家族の10歳未満の男児と女児の計3人が、水道水を飲んでエルシニア腸炎を発症したと発表しました。1人は入院したが、既に退院し、全員が回復しているそうです。水道水によるエルシニア菌の集団感染は県内で初めてですが、医学会でもあまり知られていません。 エルシニア菌はネズミなどが保有し、感染すると胃腸炎などを起こします。3人は発熱や下痢などを訴え、黒部市内の医療機関を受診しました。県が患者宅の水道水を採取して検査したところ、塩素は検出されず、エルシニア菌が見つかりました。 エルシニア菌は動物寄生性のグラム陰性、球桿菌です。豚、牛、羊、ウマ、犬、猫、モルモットなどのほ乳類、カエル、魚類などから検出されますが、鳥類からは検出されることはあまりありません。人に腸管感染を起こすのは、ほとんどがYersinia enterocolitica によるものです。菌を持つ動物の糞便に汚染された食物や水を摂取することで感染します。動物との口から口への感染も考えられています。潜伏期間は平均5日です。感染性は強くなく、人から人への感染はまれです。小児の方が成人よりも感染を受けやすく、保育所や小学校で集団感染が起こることがあります。 Yersinia enterocolitica感染では下痢、腹痛、発熱、嘔吐があり、程度はいろいろです。乳幼児では胃腸炎のみのことが多いようです。年長児では右下腹部の腹痛を伴い、この場合、回腸末端に炎症をおこしていることが多く、回盲部の著しい腸管膜リンパ節腫脹が見られます。自然治癒傾向が高いので、食事制限をし、水分を多めに取る以外は特別な治療は必要ありませんが、ときに重症化するので、この場合は抗生剤を使用します。下痢が激しいときは、水分だけにします。お茶、ポカリスゥエット、おもゆなどを与えます。水分は多く取らせましょう。
August 15, 2012
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August 14, 2012
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グーグル+から写真アップの練習です。
August 14, 2012
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ギラン・バレー症候群とは、風邪の症状や下痢の後に手足の左右の同じところにしびれが出て、脱力や筋力の低下、感覚が鈍くなるなどの症状が出る病気です。症状は2~3週間でピークに達しますが、その後は少しずつ自然に回復していきます。ギランとバレーというフランスの神経病学者が報告した病気です。 原因は、ウイルス感染がきっかけで免疫機能が異常な反応を示し、さまざまな神経炎を引き起こすものです。この自己免疫異常によって神経線維の絶縁体の役目をしているミエリンがが傷つけられ、神経伝達に支障をきたして発症すると考えられています。 急性期には、副腎皮質ステロイド薬の大量服用が有効です。重症の場合は、自己免疫異常の原因となっている抗体を減らす目的で、血漿交換が行なわれることがあります。治療によって8割は完全に回復しますが、2割には障害が残りますので、リハビリテーションが必要になります。再発率は、多くても5%未満です。 フィッシャー症候群は、ギラン・バレー症候群の亜型とされる疾患です。急性・単相性の疾患であり、先行感染や髄液蛋白細胞解離を伴うという点ではギラン・バレー症候群と類似していますが、上肢の運動麻痺はないという点が異なります。ランビエ絞輪周囲の髄鞘に局在するガングリオシドGQ1bに対する抗体により動眼神経・滑車神経・外転神経が障害を受け、外眼筋の麻痺を示します。
August 14, 2012
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August 13, 2012
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いま医療が細分化して、ネットで検索すると病気に関する膨大な情報が溢れかえっています。しかし、すべてが正しい情報とは限りません。医療を受ける立場の患者さんは、自分が一体どの医療機関にかかればいいのかがわからずに悩むことが多いと思われます。そのようなときには身近にいるわれわれのような家庭医(ホームドクター)にご相談ください。入院が必要な人、高度な検査が必要な人は病院に紹介します。「病診連携」だけでなく、皮膚科や整形外科、眼科、耳鼻科などの病気では、診療所間の「診診連携」が重要になる場合もあります。 患者さんと医師の間では、医療の知識や理解の差があるだけではなく、医療に対する立場あるいは医療に対する思いが違います。医療を受ける側と医療を行う側の間のこの差をいかに上手に埋めていくかが家庭医の腕の見せ所です。患者さんの病状だけでなく、社会的あるいは経済的状況を把握し、これらに対する適切な判断をして治療方針を受診者と一緒に考えていくことが、私たち家庭医の役割なのです。 少子高齢化に伴い、いま認知症が増えています。認知症では、医師から患者さんへの一方向性の医療では対応できません。医療を受ける患者さんの家族からの認知症に関する情報提供が欠かせません。そして、地域包括支援センターのケアマネジャーとの連携も欠かせません。
August 12, 2012
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ロンドン五輪はまもなく終わります。表彰式で、相撲でおなじみの日本の国歌・君が代の演奏をよく聞きました。君が代は、明治13年に曲がつけられ、以後は国歌として扱われるようになりました。1999年に国旗及び国歌に関する法律で正式に国歌に制定されました。 君が代は 千代に八千代に さざれ石の 巌となりて 苔のむすまで その意味は、いままでよく知りませんでしたが、「平和を愛し天皇を象徴として仰ぐ日本の国は、天皇も国民も皆幸福で、礫岩の様に小さな石が寄り集まって大きな岩となり、更にその上に美しい苔が一面に生えるまで、いつまでも栄えますように」というように、日本国民の願いが込められているとのことです。しかし、小さな石が寄り集まって大きな岩となることはありえません。 否定的な人たちの意見は『大日本帝国時代の国歌であり、歌詞は天皇崇拝の意味合いが強い。天皇が絶対的権力者だった大日本帝国憲法には相応と言えても主権在民の現憲法にはふさわしくない。』などの理由です。確かに天皇による支配は1945年に終わっています。1999年頃から、教育現場において、文部省の指導で日章旗(日の丸)の掲揚と同時に「君が代」の斉唱の通達が強化されました。日教組などの反対派は憲法が保障する思想・良心の自由に反するとして、旗の掲揚並びに「君が代」斉唱は行わないと主張していましましたが、わたしは今までその意味を、あまり深く考えたこともありませんでした。
August 11, 2012
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健康寿命とは、寝たきりにならず自立した生活が送れる期間をいいます。いま京都で健康寿命を延ばすための、運動や栄養バランスを心がけた食事を継続する総合プログラムを実践する社会実験が始まりました。専門家の指導を受け、軽い全身運動と口の筋肉や舌を動かす口腔運動、さらに食事の栄養バランスを学び、その後の体調維持に役立てることが大切です。全身運動では、高齢者が親しみやすいように時代劇「水戸黄門」のテーマ曲や童謡などを活用します。口腔運動では口を大きく開けたり、舌を前後に動かしたりする動作を繰り返します。こうした運動を研修後も自宅などで毎日、継続することが大切です。日々取り組んだ運動と食事の内容を毎日、日記などで記録していきます。 全身運動は筋力萎縮を予防するのに役立ちますが、それに加え、かむ力やのみ込む力といった口腔運動が健康寿命に大きく関わると考えられています。 若い世代に負担をかけないよう、体操や健康的な食事を継続して、いつまでも元気で自立した生活を続けたいものです。
August 8, 2012
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七夕は、日本、台湾、中国、韓国、ベトナムなどにおける節供、節日の一つです。日本では、7月7日又は月遅れの8月7日に分かれて七夕祭りが行われます。七夕は五節句の一つにも数えられています。 富山県では新暦7月7日に行う地域があります。・高岡市戸出町(戸出七夕まつり)・下新川郡入善町(舟見七夕まつり) 月遅れの8月7日に行われる仙台の七夕が有名です。同じ富山県でも高岡七夕まつりは、月遅れです。月遅れの七夕は、東日本・北海道と仙台に多くなっています。 全国七夕サミットは、七夕に関連したイベントを開いている自治体の代表が集まって情報交換し、課題などを討議する会です。商業的七夕祭りの他に、伝統的七夕の習慣がある都市も参加しています。第1回:1996年8月 仙台市第3回:1998年8月 富山県高岡市第9回:2006年8月 富山県高岡市 で開催されました。
August 7, 2012
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楠本イネの父親は、ドイツ人医師・シーボルトで、母は日本人妻・たきです。おらんだおイネとして知られています。出島へは、基本的に日本人は立ち入り禁止でした。しかし、たきのような遊女たちは例外でした。シーボルトは日本地図を持ち出そうとした『シーボルト事件』で、国外追放となってしまいました。その時、イネはまだ3歳でした。 イネは、再婚した母とともに、連れ子として再婚相手のもとで暮らしますが、成長するにつれて、自分が、他の子供たちとは違う事に気づきます。ハーフだったからです。彼女は父の歩んだ道と同じ、医師の道へ進もうと決意します。父の教え子だった伊予宇和島の二宮敬作の元へ行き、そこで医学の基礎から勉学に励みました。女性である事を活かして産科医の専門知識を身につけようと考えました。その後、同じく父の弟子であった石井宗謙を頼って岡山に行きます。しかし、ここで事件が起こりました。その美貌に目がくらんだ宗謙から、レイプされてしまい、その一度の行為で、妊娠してしまいます(真相は不明ですが・・・)。やがて、女の子を出産した彼女は、失意のまま、故郷・長崎へと帰りました。 そんな彼女を救ったのは、やはり、父の弟子の一人・大村益次郎(村田蔵六)でした。おイネをNHK『花神』では、浅丘るり子が演じていました。落ち込む彼女を励まし、再び宇和島の敬作の元へ連れて行きます。そして、イネはここで、さらに外科医としての技術も身につけます。やがて、益次郎に誘われて江戸へ行き、そこで開業医となったのです。ここに、日本初の女医が誕生しました。しかし、医術開業試験制度ができた以上、その試験に合格しなければ、医師として開業する事ができませんでした。しかし、この制度には、女性の受験は許されていませんでした。何とか許可された時、イネは57歳になっていたので、しかたなく、受験をあきらめました。その後、医師ではなく、産婆として活躍したのです。 明治36年8月26日、孤独のうちに77歳の生涯を閉じました。彼女の墓は皓台寺の二宮敬作の墓の横に、母瀧と共に眠っています。
August 6, 2012
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ほとんどの医学部では、医学の歴史(医史学)を教えていません。最新の医学は、開業医には役に立たず、古いことなど学ぶことに興味をおぼえます。日本医家伝( 吉村 昭 著、講談社、昭和48年)に登場する12人の先駆者達は誰もが江戸末期の混乱で先の見えない中、苦心の末自分の医学を打ち立てています。・日本初の人体解剖を行った山脇東洋・『解体新書』の翻訳という偉業を達成した前野良沢・日本で最初の種痘法をロシヤ抑留中に習得した中川五郎治・ドイツ医学採用に狂奔し晩年は悲惨だった相良知安・女性医師第1号・荻野吟子・伊東玄朴・・・近代医学の祖で、官医界における蘭方の地位を確立.・楠本いね・・・シーボルトの娘・松本良順.・・・大日本帝国陸軍軍医総監(初代)・高木兼寛・秦佐八郎.・中川 五郎治・・・日本における種痘法の祖・土生 玄碩(はぶ げんせき)・・・国禁を侵して開瞳術を施した西洋眼科の始祖.・笠原良策・・・ 幕末、私財を投げ打ち種痘を成功させ、天然痘予防に尽力.
August 5, 2012
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江戸時代の頃は、看板をあげてそれらしく開業すれば、皆お医者さんでした。ただし、しっかりと医学を勉強し、ちゃんとした治療をしなければ、患者さんの信頼は得られませんし、多くの病人を助けた実績がないと名医とは呼ばれませんでした。 日本の女性医師(女医)は現在約5万6千人です。医師全体の2割ほどです。女性が、望んだ仕事につくのが難しかった明治時代は、女性が医師になることは大変なことでした。明治維新後に定められた医師になるための開業試験で、1885(明治18)年に、女性で初めて合格した女医第1号は荻野吟子です。 16歳で結婚した吟子は、その後間もなく夫から性病を移され、あげくの果てに、その病気のせいで離婚されてしまいます。このとき男性医師に診察され、恥ずかしさと悔しさを感じ、女性の医師が必要だと感じ医師になろうと決心したといいます。東京女子師範学校(現・お茶の水女子大)を卒業したものの、医学校は女性の入学をほとんど認めておらず、何とか医学校を卒業しても、医師開業試験を受験させてもらえませんでした。吟子は、さらに東京下谷の医塾好寿院に入学、働きながら明治十五年(1882年)には、学問としての医学を身に着けました。何度も願書を出し、ようやく吟子の受験が認められました。受験者583人のうち、合格者は153人・・・この時、吟子と一緒に試験を受けた女性は、彼女を含めて五人いましたが、受かったのは、彼女一人でした。 その後、東京や北海道で医院を開業、社会運動などにも尽くしました。吟子は「妊娠しても10カ月間全部休むわけではない。病気がちで弱い男性もいるから、男性だから医師に向くとはかぎらない。同様に、女性が医師に不向きともいえない」と、現代にも通じる意見を書き残しています。
August 4, 2012
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「どうも目がかすむ」「まるですりガラスを通して見ているみたいだ」……そんな症状があったら、高齢者の代表的な目の病気である白内障かもしれません。老化と紫外線(UV)の影響で水晶体が濁ることによって起こります。 程度の差こそあれ、中高年齢者のすべてがかかる白内障は、高齢化社会を迎えている日本では国民病といえるでしょう。 残念ながら老化は止められませんが、紫外線を避けることで白内障の進行を抑えられます。つばの広い帽子とUVカットのサングラスをうまく組み合わせて、目に入る紫外線量を少なくしましょう。日中に外出する場合は、日光の方向も考えながら、できるだけ紫外線を避けたいものです。 最近、紫外線による目の障害は、幼い頃からの長年の積み重ねも関係していることがわかってきました。中高年になってから紫外線を防ぐ工夫を始めるのではなく、子どものときから身につけておきましょう。 そのほかに高齢者では、目の病気が多くみられます。テレビやパソコンなどで必要以上に目を酷使することも影響を与えていると考えられています。 以前は「年のせい」といわれていた高齢者の目の病気も、医学の進歩によって進行が食い止められたり、手術も安全に行われるようになってきました。 いったん視力が落ちると自然にもとに戻ることはまずありませんから、40歳を過ぎたら目の定期検診を受けましょう。(日本医師会369)
August 2, 2012
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ネムノキはネムノキ科の落葉高木です。和名のネム、ネブは、夜になると葉が閉じること(就眠運動)に由来します。葉は2回偶数羽状複葉です。花は頭状花序的に枝先に集まって、花の少ない夏に咲きます。淡紅色のおしべが長く美しいのが特徴です。香りは桃のように甘いそうですが、ニオイをかいだことはありません。果実は細長く扁平な豆果です。 イラン、アフガニスタン、中国南部、朝鮮半島、日本の本州・四国・九州に自生します。河原や雑木林に生え、高さは10mにもなります。近くの山にあるゴルフ場から見える雑木林でよく見かけます。 漢方ではネムの花を生薬として用います。精神安定や不眠解消の効果があるとされます。
August 1, 2012
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