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■薬石無効 意味:薬や治療の効果がないこと。 類語・関連語:。in spite of all he medical treatment (care) 解説:自分が死ぬ時は薬石無効ではなくて,薬石無用といって死にたい。さらにボケて自分が分からなくなる前に死にたい。贅沢な望みなのだが。薬石は薬と石針(治療法)のこと。薬は艸+樂の形声文字。音符の樂はおさめる・病気をおわらせる草・くすりの意。無効は効果がないこと。効は,とまた+交の形声文字。とまたは,叩くの意。音符の交は學(学)と同じで学ぶの意。鞭打って習わせるの意。ききめの意もある。 ◆出典 日向一雅監修『「ことわざ」新辞典』2010,高橋書店。 故事・ことわざ研究会編『四字熟語辞典』2005,ナツメ社。 SIIの電子辞書「SR-G8100」:広辞苑第六版,新漢語林。ウィキペディア。
September 30, 2012
■同舟相救う 意味:平素中の悪いもの同士でも危急の場合には互いに助け合うこと。 類語:呉越同舟。bitter (mortal) enemies in the same boat. 解説:仲が悪い者どうしが助け合う場合だけでなく,境遇や利害を同じくする者どうしが何か事があったときにお互いに助け合う様子をいう言葉。誰と手を結ぶか,誰と敵対するか,ゲームの世界と似ている。もともと孫子にある言葉なので,好き嫌いなど言うておれない状況に陥れば人は同舟相救うという話だ。孫子は人がわるいからねえ。同舟は同じ船に共に乗ること。相救うは互いに助け合うこと。相は木+目の会意文字。木の姿を見る→事物のすがたを見るの意。救はとまた+求の形声文字。とまたは打つの意。音符の求は,分散していたものが一点を求めて集まるの意。無秩序に分散しようとするものを打って歯止めをかけておさめ,すくうの意。 ◆出典 日向一雅監修『「ことわざ」新辞典』2010,高橋書店。 故事・ことわざ研究会編『四字熟語辞典』2005,ナツメ社。 SIIの電子辞書「SR-G8100」:広辞苑第六版,新漢語林。ウィキペディア。
September 29, 2012
■門前雀羅を張る 意味:さびれていることのたとえ。 類語・関連語:門前市をなす(反対語)。 解説:訪ねてくる人もないので,門前は雀を捉える網を張ることができるほど寂しい(門外可設雀羅)という意味。風情があって良いではないか。門前市をなすのも結構だが,寂れてしまったところには落ち着きと味わいがある。雀羅は雀を捉えるとりあみ。雀は隹+小の会意文字。小さい鳥,すずめの意。羅は目を横にした形の文字+維の会意文字。目を横にした形の文字はあみの象形。維は鳥をつなぐの意。あみ・つらなるの意。 ◆出典 日向一雅監修『「ことわざ」新辞典』2010,高橋書店。 故事・ことわざ研究会編『四字熟語辞典』2005,ナツメ社。 SIIの電子辞書「SR-G8100」:広辞苑第六版,新漢語林。ウィキペディア。
September 28, 2012
■天は自ら助くる者を助く 意味:他人に頼らず自立して奮闘努力するものを天は助けて幸福を与える。 類語:Heaven helps those who help themselves. 解説:この言葉は英語の諺の定番ではなかろうか。S=Heaven,V=helps,O=those who help themselvesが基本構造。このOの内部は,S=those who,V=help,O=themselvesになっている。自分を助ける者=努力する人=those who help themselvesを,heavenはhelpする,という文章構造。helpはheavenがSのときは三人称単数のsがつく。Sが複数の時にはhelpそのままで来る。最初,この諺を見た時は,ちょっと不思議な構造と意味の諺だと思った。意味は自分で努力していればどこからか助けの手が差し伸べられるということだから,読み手に希望を持たせてくれる言葉だ。ベンジャミン・フランクリンの「プア・リチャードの暦」にあるらしい。もっと古くからあった言葉の可能性もある。助は力+且の形声文字。音符の且(ショ)は,積み重ねるの意。力の上に力を重ねて助けるの意。ということは助という一文字の中にHeaven helps those who help themselvesの意味が含まれているということだ。漢字すげー。 ◆出典 日向一雅監修『「ことわざ」新辞典』2010,高橋書店。 故事・ことわざ研究会編『四字熟語辞典』2005,ナツメ社。 SIIの電子辞書「SR-G8100」:広辞苑第六版,新漢語林。ウィキペディア。
September 27, 2012
■明眸皓歯 意味:美人の形容(澄んだ瞳と白い歯)。 類語・関連語:a bright eyes and pearly teeth 朱唇皓歯。仙姿玉質。氷肌玉骨。蛾眉皓歯。 解説:美人を形容する四文字熟語である。同時に美人に見えるためのチェックポイントでもある。それが澄んだ瞳と白い歯。だから,目と歯の手入れは大事なのだ。義語を見ると条件はまだまだある。赤い唇。良い姿勢。玉のような資質(すごいね)。透き通るような肌。玉のような骨。美しい眉毛。これらを意識して磨くと理想の美人になれる(はずだ)。美人を形容するだけでなく,美人を目指す人にも手がかりになる実用的な言葉だ。明眸は澄み切って美しいひとみ。はっきりした目もと。眸は目+牟の形声文字。音符の牟(ボウ)は目の意。皓歯は白く清らかな歯。皓は白+告の形声文字。音符の告は好ましいの意。このましく光る白の意。歯は上の部分(止)と下の部分からなる形声文字。下の部分はteethの象形。音符の止は,とどめるの意。食物をくわえとどめる上下の歯の意。 ◆出典 日向一雅監修『「ことわざ」新辞典』2010,高橋書店。 故事・ことわざ研究会編『四字熟語辞典』2005,ナツメ社。 SIIの電子辞書「SR-G8100」:広辞苑第六版,新漢語林。ウィキペディア。
September 26, 2012
■月満つれば則ち虧く 意味:物事には盛衰がある。 類語:月盈(み)つれば則ち食す。盈(み)つれば虧く。盛者必衰。満潮ごとに退潮あり。Every tide has its ebb. 解説:良い時に驕り高ぶって周りから反感を持たれないように戒める言葉。引き潮になったときの予防というより,人としてのたしなみだろう。虧は右側の部分+左の部分の形声文字。右の部分は,かずるための刃物の象形。左の部分は音符のコで,かけるの意(欠と同じ)。刃物でかく・そこなうの意。 ◆出典 日向一雅監修『「ことわざ」新辞典』2010,高橋書店。 故事・ことわざ研究会編『四字熟語辞典』2005,ナツメ社。 SIIの電子辞書「SR-G8100」:広辞苑第六版,新漢語林。ウィキペディア。
September 25, 2012
■無明長夜 意味:真理に暗く煩悩にいる状態を長い闇夜にたとえた言葉。 類語・関連語:無明の闇。 解説:悟りとまで行かずとも,大事なことを知らずして煩悩の中で生きている状態。はい,あたしのこってす。無明は真理に対して無知なこと。仏教用語では三惑(煩悩を見思惑,塵沙惑,無明惑の三つに分類)の一つ。さらに十二因縁の一つ。十二因縁とは生存の苦の原因を順に12段階で説明したもの。第一が無明。続いて行・識・名色・六処・触・受・愛・取・有・生・老死と続く。長夜の読みはヂョウヤでもチョウヤでも良い。秋や冬の長い夜の意。人間の迷いを生み出す根本。夜は夕+亦の形声文字。音符の亦(エキ)は,わきの下の意。月がわきの下よりも低く落ちたよるの意。 ◆出典 日向一雅監修『「ことわざ」新辞典』2010,高橋書店。 故事・ことわざ研究会編『四字熟語辞典』2005,ナツメ社。 SIIの電子辞書「SR-G8100」:広辞苑第六版,新漢語林。ウィキペディア。
September 24, 2012
■近惚れの早飽き 意味:ほれやすい人は飽きるのも早い。 類語・関連語:熱しやすく冷めやすい。A hastly meeting, a hasty parting. 解説:熱しやすく冷めやすいのは金属系である。熱しにくく冷めにくいのは木質や水系である。熱しやすく冷めにくいとか,熱しにくく冷めやすい,というのもあるんだろうけど,思い浮かばない。物であれば性質によって使い分けられれば済む。人の場合,熱しやすく冷めやすさが主な性質になっている人はどうなんでしょう,今熱を込めて話していることも少し経つと忘れてしまうんじゃないかと思ってしまうので,信用しにくい。仕事の相手としては,熱しにくくて冷めにくいタイプのほうが信用できる気がする。近惚れはほれやすいこと。早飽きは飽きやすいこと。近はしんにょう+斤の形声文字。音符の斤は,物を小さくするための刃物の意。距離・じかんを小さくする,近づくの意。惚は心+忽の形声文字。音符の忽(コツ)は,かすかなさまを表す擬態語。意識がかすかになる,うっとりするの意。早は日+甲の会意文字。日はひの意。甲は人の頭の象形。人の頭上に太陽があがり始める朝の意。常用漢字は甲を十に変更したもの。飽は食+包の形声文字。音符の包は,つつむの意。食物をたべてお腹がふくれるの意。 ◆出典 日向一雅監修『「ことわざ」新辞典』2010,高橋書店。 故事・ことわざ研究会編『四字熟語辞典』2005,ナツメ社。 SIIの電子辞書「SR-G8100」:広辞苑第六版,新漢語林。ウィキペディア。
September 23, 2012
■茫然自失 意味:あっけにとられて我を忘れるさま。 類語・関連語:be stunned by / 茫然。 解説:最近,茫然自失したのは(小規模だけど)レシートを貰い残った時。連続して2度も。少し後になって何が問題かに気づくとぼけーとなる。自失状態。長く続くと危ないから早く正気に戻らないといけない。茫然は呆然と同じであっけにとられるさま。自失はわれを忘れてぼんやりしたり気抜けすること。茫は艸+(水+亡)の形声文字。さんずいに亡と書いて音符のボウ。ぼんやりするの意。草冠を付けて,草原などがひろくはてしなく広がりつかみどころがない意。失は手+乙の指事文字。乙は手からそれた物を示す。手からものがそがれて,うしなうの意。 ◆出典 日向一雅監修『「ことわざ」新辞典』2010,高橋書店。 故事・ことわざ研究会編『四字熟語辞典』2005,ナツメ社。 SIIの電子辞書「SR-G8100」:広辞苑第六版,新漢語林。ウィキペディア。
September 22, 2012
■旅は道連れ,世は情け 意味:世渡りでは互いに同情をもって仲よくやるのがよい。 類語・関連語:In traveling what one wants is a companion. 解説:旅というのはその通りだったり,喩えだったりするんだけど,どちらにしても仲間がいるのはお互いに心強いしありがたいものなのだ。仲間の大事さは敵の存在によっていっそう色合い鮮やかになるので,仲間と同様,敵も重要な登場人物だ。ストーリーにはコントラストが必要だ。くっきりはっきりしたコントラストのためには,味方だけではダメで悪い悪い敵が必要なのだ。敵の存在の効用ははかりしれないものがある。旅は,(方人)+(人人)の会意文字。方人は軍旗の象形。人人は衆人の意。多くの人が軍旗をおしたてて行くの意。軍隊・旅の意。道連れは,連れ立って道を行くこと。同行者。 ◆出典 日向一雅監修『「ことわざ」新辞典』2010,高橋書店。 故事・ことわざ研究会編『四字熟語辞典』2005,ナツメ社。 SIIの電子辞書「SR-G8100」:広辞苑第六版,新漢語林。ウィキペディア。
September 21, 2012
■武運長久 意味:武運が長く続くこと。 類語・関連語:May you be victorious. 解説:戦や勝負事のさいに勝利や幸運が続くことを祈る言葉。試験とか試合で使うのなら良いけど,実際の戦争は困る。武運は戦いでの勝敗の運。長久はながく続くこと。武は止+戈の会意文字。止は足の象形でいくの意。戈はほこの象形。ほこを持って戦いに行くの意。長は長髪の人の象形文字。ながいの意。久は病気で横たわる人に背後から灸をすえる形の象形文字。灸の原字。時間が長い,ひさしの意。 ◆出典 日向一雅監修『「ことわざ」新辞典』2010,高橋書店。 故事・ことわざ研究会編『四字熟語辞典』2005,ナツメ社。 SIIの電子辞書「SR-G8100」:広辞苑第六版,新漢語林。ウィキペディア。
September 20, 2012
■柳の下に何時も泥鰌は居らぬ 意味:一度ラッキーな事があったからといって,いつもそうなるわけではない。 類語・関連語:株を守りて兎を待つ。A fox isn't caught twice in the same snare. / Good luck does not often repeat itself. 解説:これはあり得ないくらいムシの良いことを考えているやつに聞かせる言葉。二度も三度もいて欲しいのだが,無理なのか。柳は木+卯の形声文字。音符の卯(リュウ)は,ながれるの意。長い枝が流れるような形の木,しだれやなぎの意。時は日+寺の形声文字。音符の寺はゆくの意。すすみゆく日,ときの意。泥は水+尼の形声文字。音符の尼は,二人がなじむの意。ねばりつくどろの意。鰌は魚+酋の形声文字。音符の酋(シュウ)は,どじょうの鳴き声の擬声語。 ◆出典 日向一雅監修『「ことわざ」新辞典』2010,高橋書店。 故事・ことわざ研究会編『四字熟語辞典』2005,ナツメ社。 SIIの電子辞書「SR-G8100」:広辞苑第六版,新漢語林。ウィキペディア。
September 19, 2012
■百聞一見 意味:何度も聞くより,一度実際に自分の目で見る方がまさる。 類語・関連語:百聞は一見に如かず。Seeing is believing. 解説:わざわざ見に行くのは時間も手間もかかる。せっかく行ったのに大したことがないこともある。でもその場に行ってみると,自分の五感で確かめることができる。これが情報収集と分析では分からないことが,感じることによって違う次元のつかみかたができる。百聞はインターネット時代にぴったりの言葉。百聞で知覚できるのはコンテンツ。それに対して一見は昔ながらのやり方的。アナログ的。でも現場に行き,face to faceで向き合うと,温度や匂い,湿度や風,空気や光,音や声がある。編集前の素材がある。これが大事だ,ということを百聞一見は言うておるのだと思う。 百聞は何度も聞くこと。一見はちらっと見ること。聞は耳+門の形声文字。音符の門は,問うの意。たずねてきくの意。 ◆出典 日向一雅監修『「ことわざ」新辞典』2010,高橋書店。 故事・ことわざ研究会編『四字熟語辞典』2005,ナツメ社。 SIIの電子辞書「SR-G8100」:広辞苑第六版,新漢語林。ウィキペディア。
September 18, 2012
■盲亀の浮木 意味:めったにめぐりあえないことのたとえ。 類語・関連語: 解説:仏法に巡り合うことが甚だ困難であることを,大海で盲目の亀が浮木の孔に入ることの困難さに例えた話。それにしても奇妙な例えだ。盲目の亀?浮木の孔?なぜ盲目の亀が浮木の孔に入ろうとするのか?謎は謎を呼ぶ。仏法に巡り合うことの困難を説明する例えとしては,もう絶望的にあり得ない話だと思う。で,盲目の亀は浮木の孔に入れたのか? あり得ない話だが,ビジュアル的にはリアリティが感じられる。不思議な話だ。盲亀は目が見えない亀。盲は目+亡の形声文字。音符の亡は,なくなるの意。ひとみがなくなる,目が見えないの意。亀はかめの象形文字。浮木は,水に浮かぶ木片あるいはいかだ。浮は水+右側の文字(音符のフ)の形声文字。音符の文字は乳児を抱きかかえるさま。木は大地を覆うきの象形文字。 ◆出典 日向一雅監修『「ことわざ」新辞典』2010,高橋書店。 故事・ことわざ研究会編『四字熟語辞典』2005,ナツメ社。 SIIの電子辞書「SR-G8100」:広辞苑第六版,新漢語林。ウィキペディア。
September 17, 2012
■白砂青松 意味:海岸などの美しい風景。 類語・関連語:a beach with white sand and green pines。 解説:日本の海岸は埋め立てで白砂青松の地がだいぶ失われた。残っている場所は貴重だ。宮崎県の一ツ葉海岸なんて,太平洋の波がどーんと来るし,砂浜と緑は豊かだし,素晴らしく良いよね。白砂は白い砂。砂は石+少の会意文字。小さく砕けた石粒の意。青松はみどりの松。青は月(丹)+主(生)の形声文字。音符の主(生)は,あおい草が生えるの意。丹は井げたの中の染料の意。あおい草色の染料から,あおいの意。松は木+公の形声文字。 ◆出典 日向一雅監修『「ことわざ」新辞典』2010,高橋書店。 故事・ことわざ研究会編『四字熟語辞典』2005,ナツメ社。 SIIの電子辞書「SR-G8100」:広辞苑第六版,新漢語林。ウィキペディア。
September 16, 2012
■水は方円の器に随う 意味:人は交友・環境によって善悪のいずれにも感化される。 類語・関連語:朱に交われば赤くなる。Water leads itself to its vessel. / Water conforms to the shape of the container. / Water assumes the shape of its container. / People take on the color of their surroundings. / People are influenced by the company they keep. 解説:人の生き方として,どんな人と付き合うかを含めて,その取り巻く環境が大事という言葉。ごもっとも。環境には選べるものとそうでないものとがある。選べる限りは上質が良い,そのためには己も上質(少なくとも目指す)であれとうことですか。はい。水は,流れる水の象形文字。方円は,四角と丸い形。方は,はものの象形。両方に突き出た柄のあるすきの象形でならんで耕すさまから,ならず・かたわらの意。圓(円)は口+員の形声文字。音符の員は,口の丸いかなえの意。口はめぐるの意。まるいの意。円は略字。器は口4つ+犬の会意文字。口4つは祭器が並べられた象形。犬はいけにえ。祭りに用いられるうつわの意から日常のうつわの意。随は,しんにょう+隋の形声文字。音符の隋(ズイ)は,くずれおちるの意。緊張がくずれたままに行くの意から,ままになる・したがうの意。 ◆出典 日向一雅監修『「ことわざ」新辞典』2010,高橋書店。 故事・ことわざ研究会編『四字熟語辞典』2005,ナツメ社。 SIIの電子辞書「SR-G8100」:広辞苑第六版,新漢語林。ウィキペディア。
September 15, 2012
■南柯之夢 意味:はかなこと(たとえ)。 類語・関連語:邯鄲之夢。一炊之夢。槐安之夢。 解説:唐の時代のエピソード。槐(えんじゅ)の木の下でうたた寝をしてゴージャスな夢を見て目が覚めると・・・という定番の話。なぜ槐下之夢にならず,南の枝がクローズアップされたのか,そっちの方も気になる。たくさんの栄枯盛衰の夢を見ると人生充実するんだろうか。はて。南柯は,南の方向に出た枝のこと。南は会意文字。春になって吹き始め草木の発芽を促す南風の意からみなみの意。柯は,木+可の形声文字。音符の可は,曲がったかぎの意。かぎ型の斧の柄の意。 ◆出典 日向一雅監修『「ことわざ」新辞典』2010,高橋書店。 故事・ことわざ研究会編『四字熟語辞典』2005,ナツメ社。 SIIの電子辞書「SR-G8100」:広辞苑第六版,新漢語林。ウィキペディア。
September 14, 2012
■満を持す 意味:十分に準備して機会を待つ。 類語・関連語:be fully prepared for an opportunity 解説:準備不足や認識不足のまま不用意にとりかかって失敗してはダメ。やるときは準備がいる。しっかり準備していつでもOKの状態がこの言葉。理想の状態。満を持すゆとりがない場合はどうするか。ま,そのときはそのとき。もとの意味は,弓を十分に引いてそのまま構えるの意。持は手+寺の形声文字。音符の寺はたちどまるの意。手の中にとどめおく,もつの意。 ◆出典 日向一雅監修『「ことわざ」新辞典』2010,高橋書店。 故事・ことわざ研究会編『四字熟語辞典』2005,ナツメ社。 SIIの電子辞書「SR-G8100」:広辞苑第六版,新漢語林。ウィキペディア。
September 13, 2012
■徹頭徹尾意味:あくまで。類語・関連語:from biginning to end / every in inch 終始一貫。首尾一貫。解説:徹=x,頭=a,尾=bとすると,徹頭徹尾はax+bxと読める。これは(a+b)xを展開した形だ。頭から尻尾までxすなわち徹が付いてるぞ,という意味だ。徹はやりぬくという決意表明だから,徹頭徹尾は頭からケツまでやりぬくぞという誠にあっぱれな意思表明である。途中で不協和音になろうが徹していると和音になることだってあるかも知れない。徹することは大事だよ(リスクもあるよ),という言葉。ぎょうにんべん+育+とまたの会意文字。育は三本の足のあるかなえの象形文字が発展した文字。とまたは又が変形した文字。事を最後の片付けのところまで行う,とおす・とどくの意。ぎょうにんべんは後から付け足した。尾は毛のあるしっぽがついた獣の尻の意。◆出典 日向一雅監修『「ことわざ」新辞典』2010,高橋書店。故事・ことわざ研究会編『四字熟語辞典』2005,ナツメ社。SIIの電子辞書「SR-G8100」:広辞苑第六版,新漢語林。ウィキペディア。
September 12, 2012
■暴虎馮河の勇 意味:無謀な勇気。 類語・関連語:朱に交われば赤くなる。君子危うきに近寄らず。 解説:暴虎は虎を素手で叩く,馮河は黄河を徒歩で渡る,の意。無謀なこと。「暴虎馮河し,死して悔い無き者は,吾与(とも)せざる也(論語)」。論語の世界では,蛮勇をふるうような奴は排除される。太平記でも暴虎馮河タイプは仲間にされない。しかしそういう奴を飼っておかないで勝負になったとき勝てるのだろうか。かといって暴走して全体を窮地に陥れられても困る。乾坤一擲と紙一重の違い。結果が吉と出るか,凶と出るかの違いか。しかし万事塞翁が馬。その時に吉のように見えてもあとになると凶の根かも知れない。つまり結論が出ない話だな,これは。暴は日+出+米+弁の上のムのない文字からなる会意文字。日は太陽の象形,ムのない弁は両手の象形。出+米は動物をさいた象形。動物のさき開いて毛皮を日にさらす様から,日に当ててかわかすの意。この作業のあらあらしいさまから,あらいの意。虎はとらの象形文字。馮は馬+さんずいの点がひとつ少ない文字からなる形声文字(音符のヒョウ)。ヒョウは氷の象形で,氷がひび割れるの意。馬が氷のひび割れのように早く走るの意(難しい解釈だ)。河はさんずい(水)+可の形声文字。印欧の可は,かぎの形に曲がるの意。もと曲がって流れる黄河の意。かわの意。 ◆出典 日向一雅監修『「ことわざ」新辞典』2010,高橋書店。 故事・ことわざ研究会編『四字熟語辞典』2005,ナツメ社。 SIIの電子辞書「SR-G8100」:広辞苑第六版,新漢語林。ウィキペディア。
September 11, 2012
■猪突猛進 意味:向こう見ずに猛然と突き進むこと。 類語・関連語:make a headlong rush / a reckless person 解説:猪突猛進は匹夫の勇とか直情径行とかネガティブ系の言葉と同じグループに入れられている。しかし,猪突猛進できるパワーの人に助けられることだって多い。匹夫の勇も必要な時がある。がっと行動できる人を悪く言うのは良くない。そういうエネルギーが必要な場面はけっこう多いんだから。猪突は猪のように一直線に進むこと。猪は犬+者の形声文字。突は穴+犬の会意文字。あなから犬が出し抜けに飛び出すさまから,つきでるの意。猛進は勢い激しく進むこと。猛は犬+孟の形声文字。音符の孟(モウ)は,ののしるの意。ののしる犬,たけだけしいの意。進はしんにょう+隹の会意文字。隹はとりの象形。鳥の飛んでいくさまから,すすむの意。 ◆出典 日向一雅監修『「ことわざ」新辞典』2010,高橋書店。 故事・ことわざ研究会編『四字熟語辞典』2005,ナツメ社。 SIIの電子辞書「SR-G8100」:広辞苑第六版,新漢語林。ウィキペディア。
September 10, 2012
■蛇に噛まれて朽ち縄に怖じる 意味:一度痛い目にあったあと,必要以上に用心深くなること。 類語・関連語:羹に懲りて膾を吹く。Once bitten, twice shy. / A burnt child fears the fire. 解説:経験を積んで賢くなるのは良い。しかし失敗したため次の行動が鈍になるのは良くない。状況は変わる。原則に従って行動するべきだ。また蛇かも知れないし,朽縄かも知れない。学ばない奴と言われても構わないという行動原則を持つのも良い。噛は口+歯の会意文字。朽は木+右側の文字(音符のコウ)からなる形声文字。右側の文字は曲がるの意。くさって曲がった木の意。 ◆出典 日向一雅監修『「ことわざ」新辞典』2010,高橋書店。 故事・ことわざ研究会編『四字熟語辞典』2005,ナツメ社。 SIIの電子辞書「SR-G8100」:広辞苑第六版,新漢語林。ウィキペディア。
September 9, 2012
■泰然自若 意味:ゆったりと落ち着いて平常と変わらないこと。 類語・関連語:calmly / presence of mind. 解説:スピードの早いことが良いとよく耳にする今日。鈍なほど落ち着いているありように落ち着きを感じる。自分もバタバタせず,まな板の上の鯉ではないけれども,泰然自若を心かげようっと。泰然は,落ち着いていて物事にどうじないさま。泰は,水+大の形声文字。音符の大は,のびやかな人の象形。水につかって体の汚れを落とし,ゆったいりしている人のさまからやすらかの意。然は犬+肉+,,,,(火)の会意文字。いけにえとしての犬の肉を火で焼くの意。もやすの意。自若は,大事に直面しても落ち着きを失わず,平常と少しも変わらないさま。 ◆出典 日向一雅監修『「ことわざ」新辞典』2010,高橋書店。 故事・ことわざ研究会編『四字熟語辞典』2005,ナツメ社。 SIIの電子辞書「SR-G8100」:広辞苑第六版,新漢語林。ウィキペディア。
September 8, 2012
■舟に刻みて剣を求む 意味:時勢の変化に気づかず旧来通りのやり方に固執すること。 類語・関連語:刻舟。 解説:中国の故事から来た言葉。舟から剣を落とした楚の人が,あとで探すための目印として舟べりに刻みをつけておき,舟が向こう岸についてから水に飛び込んで剣を探したという話。最初は笑えるが,だんだん似たような成果につながらない事をしているのではないかと思って笑えなくなる怖い言葉。刻は刀+亥の形声文字。音符の亥は,かたい力が入るの意。方に力を入れてきざむの意。剣は,左の文字+刀の形声文字。左の文字は音符のケンで,そろうの意。この場合,何がそろうのかというと刀の胴と刃の状態。もとから先まで均等に鍛えられた両刃の剣。 ◆出典 日向一雅監修『「ことわざ」新辞典』2010,高橋書店。 故事・ことわざ研究会編『四字熟語辞典』2005,ナツメ社。 SIIの電子辞書「SR-G8100」:広辞苑第六版,新漢語林。ウィキペディア。
September 7, 2012
■俎上之肉 意味:他人に運命を握られていて自分ではどうしようもない状態。 類語・関連語:まな板の鯉。俎上之鯉。釜中之魚。There was no escape. / My goose was cooked. 解説:煮るなり焼くなり好きにしてくれという状態。じたばたしても始まらない状態。言うまでもなく,あまり望ましい状況ではない。俎上はまないたの上。俎は左の部分の文字+且からなる形声文字。左の部分の文字は,肉片の象形文字。且は音符で,肉を載せる台の象形。祭りのとき肉を載せる台の意。 ◆出典 日向一雅監修『「ことわざ」新辞典』2010,高橋書店。 故事・ことわざ研究会編『四字熟語辞典』2005,ナツメ社。 SIIの電子辞書「SR-G8100」:広辞苑第六版,新漢語林。ウィキペディア。
September 6, 2012
■人は道によって賢し 意味:人はそれぞれの専門に通じているものだ。 類語・関連語:餅は餅屋。芸は道によって賢し。 解説:分からないことは専門の人に聞くのが早い。聞かれて答えられる専門があるのは人の役に立てる点で良いことだ。 ◆出典 日向一雅監修『「ことわざ」新辞典』2010,高橋書店。 故事・ことわざ研究会編『四字熟語辞典』2005,ナツメ社。 SIIの電子辞書「SR-G8100」:広辞苑第六版,新漢語林。ウィキペディア。
September 5, 2012
■雀海中に入って蛤となる 意味:物事は変化する。 類語・関連語:蕪(かぶら)は鶉(うずら)となり山芋は鰻(うなぎ)となる。 解説:物事は今のままでこれから先もあるのではない。変化する。それもすごく変化するという言葉。晩秋に海辺で群れ騒ぐ雀が海中に入って蛤になる(中国の俗言)ほど変化するのだ。雀は隹+小の会意文字。小さい鳥,すずめの意。蛤は虫+合の形声文字。音符の合はあうの意。二枚の貝があわさる,はまぐりの意。 ◆出典 日向一雅監修『「ことわざ」新辞典』2010,高橋書店。 故事・ことわざ研究会編『四字熟語辞典』2005,ナツメ社。 SIIの電子辞書「SR-G8100」:広辞苑第六版,新漢語林。ウィキペディア。
September 3, 2012
■寸善尺魔 意味:世の中は良いことが少なく悪いことが多い。 類語・関連語:好事魔多し。Shadows usually accompany light. / Happy events tend to be accompanied by problems. 解説:世の中をリアルに見た言葉。うまくいくのが当たり前というような考え方になると,ちょっとのトラブルが大障害のように思えてくる。これは間違いである。1つのことをしようとすれば,10の失敗をしないとダメだ,くらいに考えておくと良い。一寸(3センチ)の善と一尺(寸の10倍)の魔。寸善はすこしばかりの良いこと。寸は右手の手首に親指をあて3,脈をはかるさまの指事文字。親指の長さ(3センチ),はかるの意。善は(言言)+羊の会意文字。(言言)は,原告と被告の発言の意。羊を神のいけにえとして,両者がよい結論をもとめるさま。よいの意。尺は親指と他の四本の指との間を開いてはかる形,あるいはひじの形,あるいは人を横からみた形の象形文字。両足の間の長さの単位。魔は鬼+麻の形声文字。音符の麻は梵語のmaraの音訳。人を迷わせるおにの意。 ◆出典 日向一雅監修『「ことわざ」新辞典』2010,高橋書店。 故事・ことわざ研究会編『四字熟語辞典』2005,ナツメ社。 SIIの電子辞書「SR-G8100」:広辞苑第六版,新漢語林。ウィキペディア。
September 2, 2012
■死中に活を求める 意味:難局を打開するため,あえて危険を冒す。 類語・関連語:死中に生を求める。find a way out of an impossible situation. 解説:危機的状況から脱するための思い切った作戦行動。留まるも地獄,進むも地獄というような時にはこれだね。失敗して討ち死にの可能もあるが,明鏡止水の心で思い切って切り込むしかない。逡巡はダメだ。活は水+舌の形声文字。音符の舌は,固い誓いをやぶる意。水がせきをきってほしいままに流れるの意。いきるの意。求は,割き開いた毛皮の象形文字。かわごろもの意。もとめるの意は転用。 ◆出典 日向一雅監修『「ことわざ」新辞典』2010,高橋書店。 故事・ことわざ研究会編『四字熟語辞典』2005,ナツメ社。 SIIの電子辞書「SR-G8100」:広辞苑第六版,新漢語林。ウィキペディア。
September 1, 2012
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