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■愛別離苦意味:親・兄弟・妻子など愛する者と生別・死別する苦しみ。類語・関連語:生者必滅,会者定離(しょうじゃひつめつ,えじゃじょうり)。会うは別れの始め。解説:仏教でいう八苦のひとつで愛別離の苦のこと。八苦は人生上の八つの苦難。生老病死の四苦に,愛別離・怨憎会(おんぞうえ=怨み憎む者に会う苦しみ)・求不得(ぐふとく=求めるものが得られない苦しみ)・五陰盛(ごおんじょう=五陰~物質と精神との諸要素~から生ずる心身の苦しみ)を加えたもの。人生いたるところ八苦あり,だ。愛は形声文字。ふりむき見る心からいつくしむの意味が出た言葉。別はロ+刀+?(刀)の会意文字。骨から肉を分けとるの意味から,わけるの意。離は隹+左側の文字からなる形声文字。もと,ちょうせんうぐいすの意味。のち,はなすの意になる。苦は艸+古の形声文字。音符の古は,固と同じでかたいの意。かたい草の意から,にがい菜の意味を表す言葉になり,さらに転じてくるしいの意になった。◆出典 日向一雅監修『「ことわざ」新辞典』2010,高橋書店。故事・ことわざ研究会編『四字熟語辞典』2005,ナツメ社。SIIの電子辞書「SR-G8100」:広辞苑第六版,新漢語林。ウィキペディア。
February 29, 2012
■流言は知者に止まる 意味:うわさは知恵のある人で止まるので,そこから先には広がらない。 類語・関連語:人の口に戸は立てられぬ。 解説:流言は知者のところで止まるのだけれども,実際は知者の数より愚者の数のほうが多いので,結果的に流言飛語が衰えることはない。知者が加工してさらに広がることもあるかも知れない。手に負えないな。流言飛語の伝達パワーはどこにあるのだろう。流言は根拠のない風説,うわさのこと。知者は事理をよくわきまえた人。事理とは物事の筋道のこと,また,事柄とその道理のこと。いかにこういう人が貴重な存在か分かる。知は口+矢の会意文字。口はいのる言葉の意。矢はやの意。矢をそえて祈り,神意を知ることからしるの意。者は,台の上にしばを集め積んで火をたく形にかたどった煮の原字。ものは転用した意。 ◆出典 日向一雅監修『「ことわざ」新辞典』2010,高橋書店。 故事・ことわざ研究会編『四字熟語辞典』2005,ナツメ社。 SIIの電子辞書「SR-G8100」:広辞苑第六版,新漢語林。ウィキペディア。
February 28, 2012
■理路整然意味:物事や話の筋道がきちんと通っている。類語・関連語:支離滅裂(対義語)。a logical argument.解説:話の筋道が見えると快く感じ,見えないと居心地が悪く感じる。これは人の本来の性質だ。理路が整っている話の美を,すじ目が美しい玉と比べたところに理という言葉の深い力がある。元気になるには,理路を整える方法がある。言葉の選び方,並べ方。すじ目がきれいに整うように並べていると,心も整理される。理路は物事や話のすじみちのこと。理は,玉+里の形声文字。音符の里は,すじの意。玉のすじ・きめ,玉のすじ目を美しく見せるようにみがく・おさめるの意。路は,足+各の形声文字。音符の各は,いたるの意。人が歩きいたるときの道の意。整然は正しくととのったさま。整はとまた(右上の部分の文字のことをこう呼ぶ)+束+正の形声文字。束はたばねる,とまたは打つの意。たばねたり打ったりシて,正しくととのえるの意。然は犬+肉(左上の部分)+火(下の四つの点)の会意文字。会意文字とは,いくつかの漢字を結合し,それらの意味を合わせて全体の字義を導き出した文字。いけにえとして犬の肉を火で焼くの意から,もやすの意となる。◆出典 日向一雅監修『「ことわざ」新辞典』2010,高橋書店。故事・ことわざ研究会編『四字熟語辞典』2005,ナツメ社。SIIの電子辞書「SR-G8100」:広辞苑第六版,新漢語林。ウィキペディア。
February 27, 2012
■世の中は三日見ぬ間に桜かな意味:世の中が変化するスピードが早いこと。類語・関連語: 三日見ぬ間の桜。解説:コンピュータとインターネットの登場で劇的に情報が伝わるスピードが早くなった。ドッグイヤーとかマウスイヤーなどという。しかし,人は人なのだから,身の丈に合ったスピードが好ましい。無理して壊れるより,歩くスピードで倦まず弛まずのほうが結果が良いこともあるだろう。世の中とは,世間,社会,世間の人情のこと。中はあるもの(口が表している)を一線でつらぬいてうちの意を表す指事文字。軍の中央に立てる旗の象形文字でもある。桜は,木+右側の文字からなる形声文字。右側の文字は音符のオウで,首飾りをめぐらすの意。首飾りの玉のような実をつけるうめの意。◆出典 日向一雅監修『「ことわざ」新辞典』2010,高橋書店。故事・ことわざ研究会編『四字熟語辞典』2005,ナツメ社。SIIの電子辞書「SR-G8100」:広辞苑第六版,新漢語林。ウィキペディア。
February 26, 2012
■深い川は静かに流れる 意味:思慮深い人は無意味に騒ぎたてるきおとなく,愁然と行動する。 類語・関連語:Still waters run deep. 能ある鷹は爪を隠す。空き樽は音が高い。痩せ犬は吠える。 解説:中味がある人物は声高に主張しない(その必要がない)という意味。なぜなら,その実力に周りが一目置いているから。アメリカのように自己主張の文化の中にいるときは,無視されないため(困らないため)に主張する必要があるのではないか。深は水+右側の文字の形声文字。右側の文字は音符でシン,体内から赤子をまさぐり出すさまの象形。水を付し,水が奥へとふかいの意。川は流れる水の象形文字。かわの意。静は争+青の形声文字。争はあらそうの意。音符の青は,すみきるの意。あらそいがすみきる,しずまるの意。 ◆出典 日向一雅監修『「ことわざ」新辞典』2010,高橋書店。 故事・ことわざ研究会編『四字熟語辞典』2005,ナツメ社。 SIIの電子辞書「SR-G8100」:広辞苑第六版,新漢語林。ウィキペディア。
February 25, 2012
■悠々自適 意味:俗世を離れ,自分の欲するままに心静かに生活すること。 類語・関連語:live in comfort / live from worldly cares 解説:現役をリタイアして悠々自適の生活,という言い方が普通。現役の時も悠々自適なスタイルだとカッコ良いと思う。もしかすると悠々と働くことは両立しないのか。これからの働き方が今まで通りだったら,たいして変化しないのではないか。むしろ常識とは違う働き方やライフスタイルが必要なのではないか。という気がしますが。悠々は,ゆっくりと落ち着いている様子。悠は心+上の部分からなる形声文字。上の部分は音符のユウで,長いすじの意。心に長く感じられる,はるかの意。自適は,何物にも束縛されず心のままに楽しむこと。自ははなの象形文字。自己・おのれの意。適はしんにゅう+中の部分の文字からなる形声文字。中の部分は音符のシで,中心の一点に寄るの意。ある事柄が,目的とする一点に寄っていく,かなうの意。 ◆出典 日向一雅監修『「ことわざ」新辞典』2010,高橋書店。 故事・ことわざ研究会編『四字熟語辞典』2005,ナツメ社。 SIIの電子辞書「SR-G8100」:広辞苑第六版,新漢語林。ウィキペディア。
February 24, 2012
■人のふり見て我がふり直せ 意味:他人の言動の善悪を見て,自分の言動を改めよ。 類語・関連語:人こそ人の鏡。Learn wisdom by the follies of others. 解説:なくて七癖という。自分では分からないくせもある。人の様子を見て学ぶべし。それが難しいとか言わずに,倦まず弛まず陶冶するべし。見は目+ルの会意文字。ルは人の象形。大きな目の人の意から,ものを明らかに見るの意。我は,刃先がぎざぎざしたほこ(戈)の象形文字。われの意味は転用。 ◆出典 日向一雅監修『「ことわざ」新辞典』2010,高橋書店。 故事・ことわざ研究会編『四字熟語辞典』2005,ナツメ社。 SIIの電子辞書「SR-G8100」:広辞苑第六版,新漢語林。ウィキペディア。
February 23, 2012
■根を断って葉を枯らす 意味:(1)わざわいの根本原因を取り除く。(2)大元を損ねて全体を失ってしまう。 類語・関連語:root out the causes of evil. 解説:かずらのように樹木に巻き付いて樹木を葉が覆ってしまって樹木をダメにする困ったやつは,根を断たねば問題が解決しない。このような場合には(1)の使い方となる。(2)の使い方は,勝手にブレーカーを落として,誰かが使っていたパソコンのデータが飛んでしまうような災難の場合に使う。根は木+右側の文字からなる形声文字。右側の文字は音符のコンで,とどまるの意。植物を地中で固定する部分,ねの意。断(斷)は左側の文字+斤の会意文字。左側の文字は,つながる糸の意。斤はおのの象形。つながりをたつの意。葉は草冠+下の部分の文字からはる形声文字。下の部分の文字は音符のヨウで木の葉の象形。草冠は後の時代に加えられたもの。 ◆出典 日向一雅監修『「ことわざ」新辞典』2010,高橋書店。 故事・ことわざ研究会編『四字熟語辞典』2005,ナツメ社。 SIIの電子辞書「SR-G8100」:広辞苑第六版,新漢語林。ウィキペディア。
February 21, 2012
■無二無三 意味:ただ一つだけで他に類の無いこと。しゃにむに。 類語・関連語:唯一無二。the one and only. 解説:もと法華経の言葉。成仏の道はただ一乗(唯一の乗り物)しかなく,二乗や三乗はないのだ,という言葉。迷いなくただ一つのことに打ち込むべしという教え。無二は二つとないこと,かけがえの無いこと。無類。唯一。無双。無三は第三のものがないこと。 ◆出典 日向一雅監修『「ことわざ」新辞典』2010,高橋書店。 故事・ことわざ研究会編『四字熟語辞典』2005,ナツメ社。 SIIの電子辞書「SR-G8100」:広辞苑第六版,新漢語林。ウィキペディア。
February 20, 2012
■根を断って葉を枯らす 意味:(1)わざわいの根本原因を取り除く。(2)大元を損ねて全体を失ってしまう。 類語・関連語:root out the causes of evil. 解説:かずらのように樹木に巻き付いて樹木を葉が覆ってしまって樹木をダメにする困ったやつは,根を断たねば問題が解決しない。このような場合には(1)の使い方となる。(2)の使い方は,勝手にブレーカーを落として,誰かが使っていたパソコンのデータが飛んでしまうような災難の場合に使う。根は木+右側の文字からなる形声文字。右側の文字は音符のコンで,とどまるの意。植物を地中で固定する部分,ねの意。断(斷)は左側の文字+斤の会意文字。左側の文字は,つながる糸の意。斤はおのの象形。つながりをたつの意。葉は草冠+下の部分の文字からはる形声文字。下の部分の文字は音符のヨウで木の葉の象形。草冠は後の時代に加えられたもの。 ◆出典 日向一雅監修『「ことわざ」新辞典』2010,高橋書店。 故事・ことわざ研究会編『四字熟語辞典』2005,ナツメ社。 SIIの電子辞書「SR-G8100」:広辞苑第六版,新漢語林。ウィキペディア。
February 19, 2012
■不惜身命 意味:仏法のためには命を惜しまずにささげること。 類語・関連語:対義語=可惜身命(あたらしんみょう=体や命を大切にすること)。 解説:もとは仏教の用語。それが懸命に頑張るという意味に使われるようになった。挨拶などの時に使うと効果がありそう。不惜は惜しまないこと。不は,花のめしべの子房の形にかたどった象形文字ではなぶさの意。否定の助詞は借りて用いた機能。惜は心+昔の形声文字。音符の昔は,とげのあるばらの意。心につきさす,いたみの意。身命はからだといのち。身は人がみごもった形にかたどった象形文字でみごもるの意。転じてみの意を表す。命は口+令の会意文字。令はいいつけるの意。口を付して,命と令を区分した。可惜身命が「あたらしんみょう」と読むとは,深すぎる。読めませんよ。体や命を大切にすることという意味。なんちゅうてもこれが基本でしょう。その上で不惜身命だな,やっぱり。 ◆出典 日向一雅監修『「ことわざ」新辞典』2010,高橋書店。 故事・ことわざ研究会編『四字熟語辞典』2005,ナツメ社。 SIIの電子辞書「SR-G8100」:広辞苑第六版,新漢語林。ウィキペディア。
February 18, 2012
■似た者夫婦 意味:性質・趣味などが似ている夫婦。 類語・関連語:蓑のそばへ傘が寄る。resemble each other closely. ~ are two of a kind. 解説:似た者同士だから夫婦になるのか,一緒に暮らしているから似た者同士になるのか,原因と結果の関係がいまひとつ分からないところがある。けれどもこの言葉は微笑ましい。微笑ましくない性癖の似た者夫婦もあるだろうけど。それは置いといて。似た者とは,互いに似ている者,似通った者,優劣のないものの意。似は人+以の形声文字。先祖のあとをつぐ人,まねる人の意からにるの意。夫婦は夫と妻,めおとの意。夫は指事文字。成人を表す大に冠のかんざしを表す一を付し,成人の男性の意。婦は,女+帚の会意文字。帚は,ほうきの意。ほうきを持つ女性,家事に服する人の意。 ◆出典 日向一雅監修『「ことわざ」新辞典』2010,高橋書店。 故事・ことわざ研究会編『四字熟語辞典』2005,ナツメ社。 SIIの電子辞書「SR-G8100」:広辞苑第六版,新漢語林。ウィキペディア。
February 17, 2012
■百尺竿頭 意味:到達すべき極点。 類語・関連語: 解説:フルバージョンでは百尺竿頭一歩を進むという。完成だと思ってもさらに向上の工夫を加えること。十分に言葉を尽くした後にさらに説く。念には念をというな意味合いも感じられる。百尺は100尺,30メートル。竿頭は竿の先端。尺は人を横から見た象形文字。両足の間の長さ,歩幅くらいの長さの単位。竿は竹+干の形声文字。音符の干(カン)は,旗ざお,たけざおの意。頭はページ+豆の形声文字。頁は,かしらの意。音符の豆は,頭の部分の大きいたかつきの象形。あたま,かしらの意。 ◆出典 日向一雅監修『「ことわざ」新辞典』2010,高橋書店。 故事・ことわざ研究会編『四字熟語辞典』2005,ナツメ社。 SIIの電子辞書「SR-G8100」:広辞苑第六版,新漢語林。ウィキペディア。
February 16, 2012
■名は体を表す意味:名と実体とはうまく合っている。類語・関連語:Names and natures do often agree.解説:ネーミングと内容がマッチしたものに会った時に使う表現。名と体が結びついていないものも多い気がするけど,こうズバリと言われると,そうかと納得する。昔から伝わった言葉のパワーだ。命名するときは,名が体を表すよう,よくよく考えるべきだ。名は夕+口の会意文字。夕は明の省略体。鳴と同じく,夜明けにおんどりがときをつくるの意。転じて,名をよぶ・なのるの意。体は人+本の形声文字。體の俗字。體は,骨+豊の形声文字。音符の豊(レイ=テイ)は,多くのものが密度高く集まるの意。多くの骨からなる,からだの意。表は衣+毛の会意文字。むかしは毛皮でうわぎを作ったので,おもて着の意味から,おもての意。◆出典 日向一雅監修『「ことわざ」新辞典』2010,高橋書店。故事・ことわざ研究会編『四字熟語辞典』2005,ナツメ社。SIIの電子辞書「SR-G8100」:広辞苑第六版,新漢語林。ウィキペディア。
February 15, 2012
■博引旁証 意味:広範囲に多くの例を引き,証拠を示して説明すること。 類語・関連語:考証該博。reference to various sources. 解説:論文ではどれくらい先行研究をあたっているかが要求されるので,この言葉はぴったり。博引はひろく例を引用すること。旁証は証拠や根拠をあまねく示すこと。博は十+専(に点)の形声文字。十は四方の意。音符の専(に点)はブで,他の苗を広く植えるの意。ひろいの意。引は弓に縦線を添えた指事文字。ひいて張り伸ばし弓を示し,ひくの意。旁は凡+方の形声文字。凡は広がり散るの意。音符の方は,左右に広がるの意。左右に広がった部分,かたわらの意。証は言+正の形声文字。音符の正は,ただすの意。言葉で正す,いさめるの意。證の意味に使うのは転用。 ◆出典 日向一雅監修『「ことわざ」新辞典』2010,高橋書店。 故事・ことわざ研究会編『四字熟語辞典』2005,ナツメ社。 SIIの電子辞書「SR-G8100」:広辞苑第六版,新漢語林。ウィキペディア。
February 14, 2012
■読書百遍義自ら見る 意味:どんなに難しい書でも何度もくりかえして読めば,意味が自然に明らかになる。 類語・関連語:読書百遍言自ずから通ず。 解説:分からなくても繰り返しやっていれば自然に分かるという学びのエッセンスの言葉。読んだ,わかった次に行こうだと,読んだ,分からない次に行けないになる。ではなくて,読んだ分からない何度も読む。次に進みながら分からないところを何度も読む。そのうち分かるという教え。読書だけでなく,色んなことに言える話ではないか。読は言+売(賣)の形声文字。音符の賣(イク)は,つづくの意。ことばを続ける,よむの意。書は聿+者の形声文字。聿は,ふでの意。音符の者は,しばをかきあつめた形。事物を集めてかきつけるの意。百は一+白の形声文字。音符の白は,博に通じ,ひろいの意。大きい数としてのひゃくを表す。遍は,しんにょう+扁の形声文字。回数を示す助数詞。義は羊+我の形声文字。音符の我は,ぎざぎざの歯のあるのこぎりの象形。羊をいけにえとして刃物で殺すさまから,厳粛な作法にかなったふるまいの意。自ははなの象形文字。転じて,自己・おのれの意。見は目+儿の会意文字。儿(ジン)は,人の象形。大きな目の人の意から,ものを明らかにみるの意。 ◆出典 日向一雅監修『「ことわざ」新辞典』2010,高橋書店。 故事・ことわざ研究会編『四字熟語辞典』2005,ナツメ社。 SIIの電子辞書「SR-G8100」:広辞苑第六版,新漢語林。ウィキペディア。
February 13, 2012
■同病相憐 意味:同じ苦痛を受けている(同じ境遇に苦しむ)者は,互いに理解し合い同情する念が深い。 類語・関連語:同病相憐れむ。 解説:一人で苦しむよりも,同じ苦しみを知っている人と話をすると,ずっと気が楽になる。第三者から見ると,傷のなめ合いのように見えることもあるだろう。だが,相手も自分の辛さが分かり,自分も相手の辛さを理解できると,分からない人の同情とは違う連帯感を持つことができるんですけど。同病は,同じ病気の意。同は,上下二つのつつの象形で,同じ直径のつつがあう・おなじの意。病はやまいだれ+丙。音符の丙は,ひろがるの意。病気が重くなるの意。やまいだれは,人+片を鏡にした文字からなる会意文字。片の鏡の文字は,寝台の象形で,人が病気でベッドにもたれるさまから,よりかかる・病気の意。相は,木+目の会意文字。木の姿を見るの意味から,事物のすがたを見るの意になる。憐は心+右側の部分。右側の部分は音符のリンで,隣と同じくとなりの意。隣人同士が抱く心,あわれみの意。 ◆出典 日向一雅監修『「ことわざ」新辞典』2010,高橋書店。 故事・ことわざ研究会編『四字熟語辞典』2005,ナツメ社。 SIIの電子辞書「SR-G8100」:広辞苑第六版,新漢語林。ウィキペディア。
February 12, 2012
■天網恢恢疎にして漏らさず 意味:悪いことをすれば必ず天罰が下る。 類語・関連語:Heaven's vengeance is slow but sure.天に眼。天知る,地知る,我知る,人知る。天道様は見通し。 解説:天をなめんなよ,である。天網は天がはりめぐらした網。是非曲直を正す天道を網にたとえた言葉。恢恢は,広く大きいさま。ゆったりとしたさま。天の網は広大で目が粗いようだが,悪人は漏らさずこれを捕える。天は,人の頭部を大きく強調して示し,うえ・いただき・そらの意を表す指事文字。網は糸+罔の形声文字。恢は,心+灰の形声文字。音符の灰は,宏(コウ)に通じ,広く大きいの意。心が広く大きいの意。疎は束+疋の形声文字。疏の俗字。疏は,疋+右側の文字。右側の文字はリュウ,ながれるの意。音符の疋(ショ)は,あしの意。足のように二筋にわかれて流れが通じるの意から,とおるの意。空間ができて距離が遠くなるの意。漏は水+右側の文字(ロウ)。右側の文字は,尸+雨の会意文字で,屋根に小さな穴があいて,雨水がもれるの意。 ◆出典 日向一雅監修『「ことわざ」新辞典』2010,高橋書店。 故事・ことわざ研究会編『四字熟語辞典』2005,ナツメ社。 SIIの電子辞書「SR-G8100」:広辞苑第六版,新漢語林。ウィキペディア。
February 11, 2012
■点滴穿石 意味:微力でも根気よく続ければ成就する。 類語・関連語:雨だれ石を穿(うが)つ。Constant dripping wears the stone. 解説:小さいエネルギーは一点に集中して継続すれば何事かをなすことができるという言葉。一点に狙いを定め突破せよ。点滴は雨だれ,しずくの意。点はもと點。黒+占の形声文字。音符の占は,特定の場所を占めるの意。小さくて黒いほしの意。滴は,水+右側の文字からなる形声文字。右側の文字は音符のテキで,中心に寄り集まるの意。水が表面張力によって,中心の一点に丸く寄る,しずくの意。穿は穴+牙の会意文字。穴はあな。牙はきばの意。きばで穴を掘る,うがつの意。石は,がけをの形を表す厂の下に落ちている石をかたどり,いしの意を表す象形文字。 ◆出典 日向一雅監修『「ことわざ」新辞典』2010,高橋書店。 故事・ことわざ研究会編『四字熟語辞典』2005,ナツメ社。 SIIの電子辞書「SR-G8100」:広辞苑第六版,新漢語林。ウィキペディア。
February 10, 2012
■搗いた餅より心持ち 意味:モノもうれしいが,なにより気持ちがうれしい。 類語・関連語:思し召しより米の飯。お情けより樽の酒。 解説:痒いところに手が届くような相手の配慮や好意がありがたいときの言葉。相手にこのように感じてもらえる応対ができる確率を高めたい。そのためには相手のことを考えることだな。搗くとは,杵や棒の先で打って押しつぶす意。手+島の形声文字。また「かてて加えて」のかててにも搗を使う。「搗てて加えて」となる。餅は,糯米(もちごめ)を蒸し,臼で搗いて種々の形に作った食物。餅は食+并の形声文字。音符の并(ヘイ)は,あわせるの意。穀粉をこねあわせて蒸して作る食品,もちの意。心持ちは気持ちのこと。心は心臓の象形でこころの意。持は,手+寺の形声文字。音符の寺は,止と同じく立ち止まるの意。手の中にとどめおく,もつの意。 ◆出典 日向一雅監修『「ことわざ」新辞典』2010,高橋書店。 故事・ことわざ研究会編『四字熟語辞典』2005,ナツメ社。 SIIの電子辞書「SR-G8100」:広辞苑第六版,新漢語林。ウィキペディア。
February 9, 2012
■知勇兼備 意味:知恵と勇気とをともに兼ね備えていること。 類語・関連語:文武両道。才色兼備。 解説:人の理想像のひとつを表す言葉。このときの知は知恵のこと。知恵があり,行動する勇気がある。良いじゃないの。最高じゃないの。勇は,力+甬の形声文字。音符の甬(ヨウ)は,重い鐘の象形。重い物を持ち上げる気力の意味から,たけだけしい・いさましいの意。兼備は2つ以上の物事を兼ね備えること。兼は又+禾禾の会意文字。又は手の象形。禾禾(レキ)は,並んで植えられている稲の意。並んだ稲をあわせて手につかむさまから,かねるの意。備は人+右側の文字の形声文字。右側の文字は音符のヒで,えびらをそなえるの意。人がえびら(武士が矢を携帯するケース)を背負うさまから,そなえるの意。 ◆出典 日向一雅監修『「ことわざ」新辞典』2010,高橋書店。 故事・ことわざ研究会編『四字熟語辞典』2005,ナツメ社。 SIIの電子辞書「SR-G8100」:広辞苑第六版,新漢語林。ウィキペディア。
February 8, 2012
■知恵は万代の宝 意味:知恵は時代を超えて役に立つ宝物だ。 類語・関連語:Wit and wisdom are eternally precious. 解説:この言葉は,まったくそうだと思える。膨大な知識も力であることは確かだが,必要な時に授けられる知恵は万金の価値がある。だから宝なのだ。だが,山上憶良さんは宝は子だという。「銀も金も玉も何せむに,まされる宝,子にしかめやも」これまたその通りだ。憶良さん,良いことを言うわ。知恵は,物事の理を悟り,適切に処理する能力。ちなみに知識は,ある事項について知っていること,またその内容。知恵の恵は,心+専の会意文字。専は,糸巻の象形で,いちずになるの意。他に対して,いちずな心を傾ける,めぐむの意。万代は永遠。代は,人+弋の形声文字。音符の弋(ヨク)は,二本の木を交差させて作ったくいの象形。人を付して,人がたがいちがいになる,かわるの意。宝の旧字は,うかんむり+玉+貝+缶の形声文字。音符の缶(フ=ホウ)は,つぼの意。屋内に宝石と金銭とつぼがあるさまから,たからの意。 ◆出典 日向一雅監修『「ことわざ」新辞典』2010,高橋書店。 故事・ことわざ研究会編『四字熟語辞典』2005,ナツメ社。 SIIの電子辞書「SR-G8100」:広辞苑第六版,新漢語林。ウィキペディア。
February 7, 2012
■不言実行 意味:必要なことを黙って行動すること。 類語・関連語:action before words. 有言実行(対義語)。 解説:あれこれ語らず,するべきことを実際に行うこと。人が見ていて好印象や敬意を持てる行動である。周りの人間が意味も分からないことをやっても不言実行とは言わない。周りの人間が,必要だと認める行動をどのような形でとるか,ということ。 ◆出典 日向一雅監修『「ことわざ」新辞典』2010,高橋書店。 故事・ことわざ研究会編『四字熟語辞典』2005,ナツメ社。 SIIの電子辞書「SR-G8100」:広辞苑第六版,新漢語林。ウィキペディア。
February 6, 2012
■大賢は愚なるが如し意味:非常に賢い人は知識をひけらかさないから,ちょっと見には愚かな人のように見える。類語・関連語:能ある鷹は爪を隠す。Still waters run deep.解説:ポイントはひけらかさないこと。知ったかぶりをするのは賢より愚に近いわけだ。大賢のふりをしたかったら,とりあえず愚のふりをすると良いかもな。賢は貝+上の部分。上の部分は音符でケン。かたいの意。しっかりした財貨の意から,まさる・かしこいの意となる。愚は心+禺の形声文字。音符の禺(グ)はなまけものの象形で,不活発で鈍いの意。心の働きがにぶい,おろかの意。如は,口+女の形声文字。音符の女は,従順な女性の意。口は,神に祈るの意。神に祈って従順になるの意。◆出典 日向一雅監修『「ことわざ」新辞典』2010,高橋書店。故事・ことわざ研究会編『四字熟語辞典』2005,ナツメ社。SIIの電子辞書「SR-G8100」:広辞苑第六版,新漢語林。ウィキペディア。
February 5, 2012
■万物流転 意味:万物は流動変化してきわまりない。 類語・関連語:panta rhei(パンターレイ,古代ギリシアの哲学者ヘラクレイトスの言葉)。All things change.生々流転。 解説:世界は片時も休むことなく生まれたり滅びたりの繰り返し。川の流れは絶えずしてしかも元の水に非ず。そこから無常観を感じるか,当たり前やんと感じるか,その時しだい,その人しだい。万物とは,天地の間にあるすべてのもの。萬(万は略字)はさそりの象形でさそりの意。数に転用した。物は牛+勿の形声文字。音符の勿(ブツ)は,悪いものを祓い清めるの意。清められたいけにえの牛の意から,ものの意味となった。流転は,移り変わること。転は車+専の形声文字。音符の専は,糸を糸巻にぐるぐる巻きつけるの意。車を回す,めぐるの意。 ◆出典 日向一雅監修『「ことわざ」新辞典』2010,高橋書店。 故事・ことわざ研究会編『四字熟語辞典』2005,ナツメ社。 SIIの電子辞書「SR-G8100」:広辞苑第六版,新漢語林。ウィキペディア。
February 4, 2012
■袖振り合うも多生(他生)の縁 意味:どんなことも偶然ではない。すべて因縁による。 類語・関連語:袖すり合うも多生の縁。躓く石も縁の端。一期一会。Even a chance acquaintance is decreed by destiny. 解説:この世のすべては偶然ではなく,すべてが宿縁である,という考え方。だから出会った縁を大切にしよう,ということになる。もちろん全部が全部,良い人,良いご縁ばかりではない。中にはヒドイのもある。それも過去に自分が関わる縁から生じたこと(と解釈する)。しかし,ヒドイのからは遠ざかって,縁遠くするのが良い。袖は衣+由の形声文字。音符の由(ユウ=シュウ)は,あなが深く通じるの意。人が腕を通す衣服の部分,そでの意。振り合うは,ふれ合うの意。振は,手+辰の形声文字。音符の辰(シン)は,ふるえるくちびるの意。手を付して,ふるうの意。合は,人の下に一がついた文字+口の会意文字。人の下に一がついた文字は,おおい・ふたの象形。口は,容器の象形。容器にふたをする,あわせるの意。多生は他生とも書き,この世ではない別の世の意。多はタ+タの会意文字。タは,肉の象形。量が多いの意。生は,草木が地上に生じてきたさまの象形文字。はえる・いきるの意。縁は糸+彖の形声文字。音符の彖(タン=エン)は,イノシシが走る,めぐらすの意。衣服のふちにめぐらせた装飾,ふちかざりの意から,ふち・まつわるの意。 ◆出典 日向一雅監修『「ことわざ」新辞典』2010,高橋書店。 故事・ことわざ研究会編『四字熟語辞典』2005,ナツメ社。 SIIの電子辞書「SR-G8100」:広辞苑第六版,新漢語林。ウィキペディア。
February 3, 2012
■日常茶飯 意味:ありふれた平凡な物事。 類語・関連語:尋常一様。an everyday experience. daily life. 解説:人,水,空気,太陽,土,植物,動物,道,建物,火,煙,車,港,川,テレビ,パソコン,インターネット,携帯,飯やお茶,食べ物,駅などなど。生きる前提になるもの。日常はつねひごろのこと。日は太陽の象形文字。常は巾+尚の形声文字。音符の尚はながいの意。長い布の意から,長く変わらない,つねの意となる。茶飯は日常のありふれたこと。茶は草+余の形声文字。音符の余は,のびるの意で,のびた新芽を摘んで飲料とするもの=茶の意。飯は食+反の形声文字。音符の反は,かえるの意。穀類を煮えかえらせて作っためしの意。 ◆出典 日向一雅監修『「ことわざ」新辞典』2010,高橋書店。 故事・ことわざ研究会編『四字熟語辞典』2005,ナツメ社。 SIIの電子辞書「SR-G8100」:広辞苑第六版,新漢語林。ウィキペディア。
February 2, 2012
■尺蠖の屈するは伸びんがため 意味:忍耐して好機を待つことが大切である。 類語・関連語:臥薪嘗胆。endurance of hardship(s). perseverance. 解説:尺取り虫は,体を縮めたり伸ばしたりしながら前進する。その様子から,前進するためにタメを作ることをいう。将来の大発展を期して,一時の屈辱を堪え忍ぶことのたとえ。ポジティブな言葉である。尺蠖はせっかく・しゃっかく・せきかく等の読み方がある。尺取り虫(a looper, an inchworm, a measuring worm)のこと。尺は肘の形の象形文字。人の両足の間の長さ,歩幅くらいの長さの単位。一尺は三十センチ。蠖は虫+右側の文字からなる形声文字。右側の文字が音符のカクで,つかみとるの意。つかむように身を曲げる虫,尺取虫の意。屈は,尸+出の会意文字。出はくぼみの象形の変化したもの。くぼみに尾を曲げて入れるさまから,かがむの意。伸は人+申の形声文字。申はのびるの意。人を付して,人が背伸びする,のびるの意。 ◆出典 日向一雅監修『「ことわざ」新辞典』2010,高橋書店。 故事・ことわざ研究会編『四字熟語辞典』2005,ナツメ社。 SIIの電子辞書「SR-G8100」:広辞苑第六版,新漢語林。ウィキペディア。
February 1, 2012
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