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■勢力伯仲意味:二者の勢いや力にほとんど差がなく,優劣がつけられない状態。類語・関連語:伯仲之間。match for / equal to / be equally matched in 解説:ライバル同士。勢力があるというのはめでたいこと。滅びてしまえば勢力も何もあったものではないのだから。勢力は他を服従させるいきおいと力という意味だから,嫌々服従させられる側にとっては勢力がないほうが良いと思うだろう。しかし,勢力もなくなってしまうと新しい勢力の必要が出てきたりして,世の中一筋縄ではいかない。一つの問題が解決したら問題がなくなるのではなくて,別の問題が顔を出すから。勢力伯仲だとある意味,動きが少ない状態ともいえる。どちらかが上回ると動きが始まるから。勢は力+上の部分の文字(音符のセイ)の形声文字。セイはある物を手元に長時間引き付け通すの意。いきおいの意。力は金文では力強い腕の象形。伯仲は兄と弟の意。また,きわめてよく似ていて優劣のないことの意。伯は人+白の形声文字。音符の白は一族の統率者の意。かしらとなる人の意。仲は人+中の形声文字。音符の中はなかの意。長子(伯)と末(李)の間の人の意。四人兄弟の場合は,伯・仲・叔(しゅく)・李(き)という。◆出典 日向一雅監修『「ことわざ」新辞典』2010,高橋書店。 故事・ことわざ研究会編『四字熟語辞典』2005,ナツメ社。 SIIの電子辞書「SR-G8100」:広辞苑第六版,新漢語林。ウィキペディア。
April 30, 2014
■間然するところなし意味:欠点がない。類語・関連語:完全無欠。Perfect / above criticism解説:ぼやーっとした所、緩い所がない。ねじがしっかり締まっている。風が吹いてもパタパタ音を立てない。泥棒が侵入する隙がない。論理の筋が通っていて突っ込むところがない。別の言い方をすると可愛げがない(笑い)。間然は非難される欠点やかれこれ言われる隙があるさま。間は門+日(月)の会意文字。門が閉じても月光が漏れるさまから、隙間の意。然は犬+肉(夕み右下がりの線を加えた文字)+火(四つの点)の会意文字。生贄としての犬の肉を火で焼くの意から、もやすの意。◆出典 日向一雅監修『「ことわざ」新辞典』2010,高橋書店。 故事・ことわざ研究会編『四字熟語辞典』2005,ナツメ社。SIIの電子辞書「SR-G8100」:広辞苑第六版,新漢語林。ウィキペディア。
April 13, 2014
■大鍋の底は撫でても三杯意味:スケールがでかいと余裕がある。類語・関連語: 古川に水絶えず(代々の富豪は落ちぶれても全くは滅びないの意)。解説:一人二人用の鍋で料理するのと大なべでどーんと料理するのとでは量が違う。スケールが大きいと余裕が出て来るという話。余裕がないと大きなスケールのものは動かせないという話でもある。鍋は金+咼の形声文字。音符の咼(カ)は口+残りの部分の文字(これも音符のカ)の形声文字。カは肉を削り取り、頭部を備えた人の骨の意の象形文字。金を付したのは金属のナベを言うためだろうか、由来がよく分からない。底は广+中の部分の文字(音符のテイ)の形声文字。广(ゲン)は屋根の象形文字。音符のテイは、底の意。家屋の底の意。撫は手+無の形声文字。音符の無は覆いかぶせるの意。手を覆いかぶせてなでるの意。◆出典 日向一雅監修『「ことわざ」新辞典』2010,高橋書店。 故事・ことわざ研究会編『四字熟語辞典』2005,ナツメ社。SIIの電子辞書「SR-G8100」:広辞苑第六版,新漢語林。ウィキペディア。
April 12, 2014
■蛙の面に水意味:どんな仕打ちにあっても平気である。類語・関連語:Pouring water on a duck's back. / turn a deaf ear to /馬の耳に念仏。石に灸。牛に経文。牛の角を蚊がさす。鹿の角に蜂。解説:悪く言えば、効き目がない、鈍感、通じない。良く言えば、ストレス耐性が強い、たくましい。人に左右されずマイペースで行くにはこれくらいの鈍重さは必要かもしれない。水がいつの間にかぬるま湯になりしまいにゆでガエルにならないようにしないといけないので、そこんところだけは要注意だ。蛙は虫+圭の形声文字。篆文は、黽(モウ)+圭。黽はかえるの象形。音符の圭(ケイ)は、かえるの鳴き声の擬声語。面は指事文字。人のかおの意。◆出典 日向一雅監修『「ことわざ」新辞典』2010,高橋書店。 故事・ことわざ研究会編『四字熟語辞典』2005,ナツメ社。SIIの電子辞書「SR-G8100」:広辞苑第六版,新漢語林。ウィキペディア。
April 11, 2014
■海に千年河に千年意味:せちがらい世の中の裏も表も知っている悪賢い人。類語・関連語: 海千河千。海千山千。煮ても焼いても食えぬ。a person experienced in the ways of the world 解説:海に千年、山に千年住んだ蛇は竜になるという言い伝えが元。個体の蛇では無理な話だけど(恐らく)、DNAだったらひょっとしてそういう蛇のDNAがいるかも知れない。ということは、竜がいるかも知れないということになる。ただ、それもDNAレベルなので個体としての竜を見ることは難しいだろう。そんなふうに考えると面白くもなき世も少しだけ面白くなる。ならないかな。海は水+毎の形声文字。音符の毎(マイ、カイ)は、くらいの意。広く深く暗いうみの意。河は水+可の形声文字。音符の可は、かぎの形に曲がるの意。曲がって流れる黄河の意から、かわの意。◆出典 日向一雅監修『「ことわざ」新辞典』2010,高橋書店。 故事・ことわざ研究会編『四字熟語辞典』2005,ナツメ社。 SIIの電子辞書「SR-G8100」:広辞苑第六版,新漢語林。ウィキペディア。
April 10, 2014
■鬼の居ぬ間に洗濯意味:思う存分くつろぐこと。類語・関連語:When the cat's away the mice will play. 鬼の留守に洗濯。解説:遠慮する人のいない間に、家の洗い物を洗濯して働くという殊勝な意味ではないのだ。洗濯するのは洗い物ではなく「命の洗濯」なのだった。命の洗濯とは、日ごろの苦労から解放されて気ままに楽しむこと。洗濯するものちがい。こりゃ一本取られました的な面白い言葉。鬼はグロテスクな頭部を持つ人の象形文字。死者のたましいの意。居は尸+古の形声文字。尸は腰かける人の象形。音符の古は、固と共通して、しっかりするの意。しっかり座る=居るの意。洗濯は、心にたまったつらい思いを忘れ去り、さっぱりした気持ちになるの意。洗は水+先の形声文字。音符の先は、あらうの意。水であらうの意。濯は水+右側の文字(音符のテキ)の形声文字。テキはおどりあがるの意。水中から衣類をあげるようにしてあらうの意。◆出典 日向一雅監修『「ことわざ」新辞典』2010,高橋書店。 故事・ことわざ研究会編『四字熟語辞典』2005,ナツメ社。 SIIの電子辞書「SR-G8100」:広辞苑第六版,新漢語林。ウィキペディア。
April 9, 2014
■一望千里意味:広々として遠くまで見渡せること。類語・関連語:a vast expanse of sth / panoramatic view of sth解説:一望は一目で見渡すこと。山に登るとこの四文字を体感できる。飛行機だともっと。人生の視界もこれくらいばっと広がると良いのだが。頭の良い人の話を聞いても一望千里の感覚が味わえる。望は、月+壬+亡の形声文字。甲骨文は背伸びした人の上に強調した目のある臣の字が使われており(亡が使われる以前の時代)、遠くを望むの意。金文から満月の意に借用され、月が付された。さらに臣が音符の亡に代わって今の字になった。千里は非常に遠い距離。◆出典 日向一雅監修『「ことわざ」新辞典』2010,高橋書店。 故事・ことわざ研究会編『四字熟語辞典』2005,ナツメ社。SIIの電子辞書「SR-G8100」:広辞苑第六版,新漢語林。ウィキペディア。
April 8, 2014
■栄耀に餅の皮を剥く意味:おごり高ぶった贅沢。類語・関連語:豆腐の皮を剥く。解説:むく必要のない餅の皮を剥いて食べるという贅沢に対する皮肉。これ見よがしな浪費。人が見ていなかったら、しないのではないか。パフォーマンスか。ああ、いやだいやだ。栄耀は、華やかにおごること。派手で贅沢なこと。榮は燃え立つ松明を組み合わせて立てたかがり火の象形文字。さかんに輝くさまから、さかえるの意。耀は、光+右側の文字(テキ、ヨウ)の形声文字。音符のテキは高く輝くの意。火が高く輝くの意。餅は食+并の形声文字。音符の并(ヘイ)は、合わせるの意。穀物の粉をこね合せて蒸して作る食品、もちの意。皮は獣の皮を手で剥ぎ取るさまの象形文字。剥は刀+左側の文字(音符のロク)の形声文字。ロクは、獣の皮をはいで日に曝すの意。刀を付して皮をはぐの意。◆出典 日向一雅監修『「ことわざ」新辞典』2010,高橋書店。 故事・ことわざ研究会編『四字熟語辞典』2005,ナツメ社。SIIの電子辞書「SR-G8100」:広辞苑第六版,新漢語林。ウィキペディア。
April 7, 2014
■迷惑千万意味:たいへん迷惑している。類語・関連語:迷惑至極。Be troubled / be annoyed by解説:迷惑百万と言わず千万と言ったところに、どんだけ迷惑をしているかを強調する狙いがある。意味は二文字熟語で伝え、後は強調という組み合わせが四文字熟語にはしばしば現れる。強調するのに同じような意味の二文字熟語を並べることもある。四文字で意味が伝わるものもある。一筋縄ではいかない四文字熟語だけど、奥が深くて面白い。しかもすぐ忘れるので何度も同じ文字に新鮮さを感じられる。ところで最近の迷惑千万は何があったかと言うと、思い出せない。知らないうちに自分が人の迷惑千万になっている可能性はある。くわばらくわばら。迷惑は他人からやっかいな目に合わされて困ること。迷はしんにょう+米の形声文字。音符の米は多くのものの意。道が多くすぎてまようの意。惑は心+或の形声文字。音符の或(ワク)は、さかんにあらわれる様子を表す擬態語。さまざまの考えが盛んに現れて心を乱すの意。千万は程度の甚だしいこと。万(萬)はサソリの形の象形文字。さそりの意。数の1万は転用。◆出典 日向一雅監修『「ことわざ」新辞典』2010,高橋書店。 故事・ことわざ研究会編『四字熟語辞典』2005,ナツメ社。SIIの電子辞書「SR-G8100」:広辞苑第六版,新漢語林。ウィキペディア。
April 6, 2014
■瓜二つ意味:双子や兄弟がそっくりなこと。類語・関連語:exactly alike / as like as two peas (in a pod).解説:とても短縮した表現なので、日本語を学ぶ外国人が聞いたら、瓜が二つ?それが何か?という感じになりはしないかと思える。わあそっくりだ、というところを日本語環境で育った人は瓜二つだねと言える。日本語学習者には語彙を増やす中で使える言葉だろう。逆の立場になれば、生活習慣の中で覚えた言葉は理屈なしにその場に応じて出て来るので、日本人には何のことか分からない表現もあるのではなかろうか。瓜二つ!と言って笑い合ったりできる言語の共有は考えてみればすごいこと。◎▽?□☆!と言ってふふっと笑い合う中には入れないってだけの話なんですけど。語源は瓜を二つに割った形がそっくりなことからという話。誰でも思うことだろうけど、別に瓜じゃなくても、例えばスイカでもイチゴでも梨でもリンゴでも二つに切れば同じ形になるのに。なぜまた瓜なの?瓜でなければならなかったの?と。そこに瓜があり、瓜を切ったら同じ形になったのを見て、瓜二つという言葉を思いついて口にした人があり、それを聞いて広めた人がいたからなんだろう。瓜二つの簡潔さに比べると英語のほうは説明的。だから分かりやすい。瓜は、つるになったうりの象形文字。◆出典 日向一雅監修『「ことわざ」新辞典』2010,高橋書店。 故事・ことわざ研究会編『四字熟語辞典』2005,ナツメ社。SIIの電子辞書「SR-G8100」:広辞苑第六版,新漢語林。ウィキペディア。
April 5, 2014
■比翼連理意味:愛情が深い夫婦のたとえ。類語・関連語:偕老同穴。鴛鴦之契。Marital vows解説:仲善きことは美しき哉を四文字熟語の表現で表したもの。仲が良いのは、何はともあれ良いことである。比翼の鳥、連理の枝の略。比翼は、二羽の鳥が互いにその翼を並べること。比は会意文字。人が二人並ぶさまから、ならぶ・したしむの意。翼は羽+異の形声文字。音符の異は、鬼の面をかぶり、両手をあげている人の象形。羽を付して両翼・つばさの意。連理は、二本の木の枝が合わさって木目が続いているもの。連はしんにょう+車の会意文字。車は人が並んで牽引する車の輦(レン)の省略形。人が並んで車を引いて道を行くさまから、つらなるの意。理は玉+里の形声文字。音符の里は、すじの意。玉のすじ・きめ、玉のすじ目を美しく見せるように磨く・おさめるの意。◆出典 日向一雅監修『「ことわざ」新辞典』2010,高橋書店。 故事・ことわざ研究会編『四字熟語辞典』2005,ナツメ社。SIIの電子辞書「SR-G8100」:広辞苑第六版,新漢語林。ウィキペディア。
April 4, 2014
■石に立つ矢意味:一念を打ち込んで事に当たればどんな事でもできる。類語・関連語:雨だれ石をも穿つ。一念岩をも徹す。一念天に通ず。精神一到何事か成らざらん。思う念力岩をも通す。Where there is awill, there is a way.解説:史記に出て来る話。李広が草むらの石を虎と見誤って矢を射たら石に突き刺さっていた、という話から。こうだと思い込んで行動したら間違いも間違いでなくなり、真実であればさらに強烈な効果を発揮するということ。自信をもって臨む、自信をもって生活する、なりたいものにすでになった気持ちで行動する、そのうち事実が追い付いてくる、そんな心構えを持てという言葉だ。石は象形文字。崖をかたどる厂(ガン)の下に落ちている石の象形。立は一線の上に立つさまを示す指事文字。たつの意。矢はやの象形文字。やの意。◆出典 日向一雅監修『「ことわざ」新辞典』2010,高橋書店。 故事・ことわざ研究会編『四字熟語辞典』2005,ナツメ社。SIIの電子辞書「SR-G8100」:広辞苑第六版,新漢語林。ウィキペディア。
April 3, 2014
■年百年中意味:年がら年中。類語・関連語: 年頭月尾。解説:しょっちゅうの意だが、あまり使われていないようで耳にした記憶がない。自分でも使ったことがない言葉。なぜ年百と言うのか。年中と言えば済むところをなぜわざわざ年百を付けるのだろう。省略大好きの人間が、こういうふうに特に新たな意味を付加する役割もない遊びのような言葉をくっつけたりする。それを淘汰せず、ずっと持ち続ける。何なのだろうね。もちろん語呂が良いし、あきれたような気持ちを強調して表現するのに、単にしょっちゅうとか年中と言うだけより伝わり方が強まる。リズムが良いと無駄に見える言葉も適材適所になって随所に主となって収まるのかも知れないな。年は禾+人の形声文字。音符の人は、成熟した人の意。成熟した穀物、実るの意から、年の意へ転じた。篆文は禾+千の会意文字。千は多いの意。多くの穀物がみのるの意。年中は絶えず、終始の意。◆出典 日向一雅監修『「ことわざ」新辞典』2010,高橋書店。 故事・ことわざ研究会編『四字熟語辞典』2005,ナツメ社。SIIの電子辞書「SR-G8100」:広辞苑第六版,新漢語林。ウィキペディア。
April 2, 2014
■案ずるより産むが易い意味:事前にあれこれ心配するより、やってみると案外たやすい。類語・関連語:The fear is often greater than the danger.解説:あれこれ考えるて難しいと尻込みするより、実行してみないと実際のところは分からない。難しいと思っていたところがそれほどでもなく、予想していなかったところに困難があったりする。だから事前に心配し過ぎるよりも、とりあえずやってみることを勧める言葉。案は木+安の形声文字。音符の安は、安定するの意。安定した机の意。産は生+彦の会意文字。彦は顔料の意。◆出典 日向一雅監修『「ことわざ」新辞典』2010,高橋書店。 故事・ことわざ研究会編『四字熟語辞典』2005,ナツメ社。SIIの電子辞書「SR-G8100」:広辞苑第六版,新漢語林。ウィキペディア。
April 1, 2014
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