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こんにちは。 新型コロナ肺炎との戦いは、ますます長期戦の様相を呈してきました。 この週末、お花見シーズンのど真ん中での外出の自粛とは、仕方ないのはわかっていても気分が落ち込みます。 戦国時代の籠城戦では、将兵の士気を維持することが戦いに勝つポイントだったとか。 そこで、安全なネット上で、ウォーキングを楽しんでいただこうと、「おもしろ歴史ウォーキング 東京編2」からのネタです。 今回、ご紹介するのは、第9章の『 桜を背景に、ロマネスク様式の大聖堂と23区内最古の木造建築を眺め、都内有数の桜の名所・洗足池に至る桜散歩 東京都目黒区・品川区・大田区 』 諸事情があって、冒頭の部分だけですが…。 すべての記事は、こちらですよ。 是非、本書もご覧いただければ幸いです。 桜を見てストレスを発散し、免疫力を高めましょう。 取材した頃のように、何の心配もなく出歩ける日が返ってくることを祈っています。 1.ボート遊びや動物とも触れ合える碑文谷公園 今回は、東京都の目黒区、品川区、大田区を歩きます。城南地域とも呼ばれるこの辺りは、閑静な住宅街の中に、古刹や鎮守の森、教会などの癒しスポットが点在しています。しかも、この時期は桜が至るところで見られるのですよ。 行った日はあいにくの曇り空でしたが、逆に紫外線の心配はなさそう。雨さえ降らなければ、快適なウォーキングが楽しめるおすすめコースですね。 ウォーキングのスタートは、東急東横線学芸大学駅。東横線の線路際を都立大方面に歩いて行くと、右手に池のある広い公園が現れます。 ここが碑文谷公園。 中央にある大きな池は弁天池と言って、昔は碑文谷村の水田灌漑用のため池だったとか。今は高級住宅街や商店街となっていますが、ここら一帯はかつて水田だったのですな。 暖かくなったら、池でボート遊びもできます。私も子供の頃、何度か友人とボートを乗りに来たことを思い出しました。 また、「こども動物広場」もあって、ウサギ・モルモット・犬などと触れ合えたり、ポニーに乗ったりもできるのですね。 池には小島があって、赤い太鼓橋でつながっています。そこにはお約束の神社があって、池の景観に華を添えていました。 それにしても、池に張りだした桜は絵になりますな。 昔はこれほど広くなかった記憶があり、調べてみたのですよ。すると、2001年に公園に隣接してあった銀行の碑文谷グラウンドを公園用地として取得したことがわかりました。現在は、野球場やテニスコート・体育館も備えた大公園になったのですな。 やはり、1年の内で公園が一番美しいのは、桜が咲く4月でしょうか。花粉が飛ばなければ最高なのですが…。 2.昔の農村風景を今に伝えるすずめのお宿緑地公園 目黒通りのイオンスタイル碑文谷店でウィンドウ・ショッピングを楽しんだ後、桜並木が美しい住宅街を歩いて行くと、竹林で覆われた公園があります。 ここが、すずめのお宿緑地公園。 この辺りは昔、竹林が多く、昭和の初めごろまでタケノコの産地としても知られていたらしい。 竹林にはすずめがたくさん住んでおり、一帯は「すずめのお宿」と呼ばれていたそうな。当時の面影を伝えようということで作られたのですね。 園内には、この辺りにあった江戸時代中期に作られた古民家を移築・復元してあり、当時の農村風景をイメージすることができました。 3.有名なアイドル歌手結婚の舞台となったサレジオ教会 公園を出て、再び住宅街をテクテク歩くと、目の前に見事な教会が現れました。 高さ36メートルの鐘塔を備えたロマネスク様式の大聖堂。1954年にサレジオ会によって建立されたので、サレジオ教会と呼ばれています。 この教会の前に、かつてマスコミが大挙して訪れたことがありました。神田正輝と松田聖子が当教会で挙式をあげたとき、この入り口の前で二人が立っていた光景を昨日のことのように思い出しました。 松田聖子は当時、この近くに住んでいたのを知っています。この前を通ったとき、いつかこちらの教会で結婚式を挙げたいと思ったのかもしれませんね。 4.地名の由来になった石のある碑文谷八幡神社 サレジオ教会の前の道を歩いて行くと、桜並木が美しい神社の参道に出ます。 ここは碑文谷八幡宮といって、長い参道と広い境内が魅力の古社。 創建年代はわからないそうですが、鎌倉時代に源頼朝の家臣・畠山重忠の守護神を当地に住んでいたその家臣が祀ったのが始まりだとか。 これまで数えきれないほど訪れていますが、ここはいつ来ても、静か。広い境内は掃き清められて、清々しい気持ちで参拝できます。 実は、この神社に、この辺りの地名「碑文谷」のルーツになったと言われる石があるのですよ。それがこの石。 高さは約75cm、横は最大約45cm、厚さは約10cm。石の中央には大日如来を示す梵字が刻まれ、左には勢至菩薩、右には観音菩薩を示す梵字が刻まれておりまする。碑文を彫った石がある谷ということで、「碑文谷」という地名が生まれたと言われています。 碑文が刻まれたのは、室町時代頃らしい。昭和の初めごろはまだ農村風景が残っていたそうですが、室町時代はこの土地はどんな雰囲気だったのだろうとイメージが膨らみます。 5.23区内最古の木造建築がある円融寺 碑文谷八幡神社の近くには、室町時代の重要文化財の建築物が残る円融寺があります。自宅からここまで、30分以上歩く必要があるのですが、このお寺の存在を知ったのは小学校のときでした。 祖父が、この道をずっとまっすぐ行くと突き当りに立派なお寺があるよ、と教えてくれたのです。それを確かめようと、延々歩き続けた日を思い出します。地図もなにもなくて、一種の冒険でしたね。 ノスタルジックな気分になりつつ、新たな気分でお参りして行くことにしました。 山門と桜のコラボが美しい。 仁王門は目黒区指定文化財。中に安置されている木造金剛力士(仁王)像は1559年の作というから室町時代と言いますか、戦国時代と言いますか。ちなみに仁王像は、東京都指定有形文化財です。 そして、その先にある建物が国指定重要文化財の釈迦堂。なんと、東京23区内で一番古い木造建築なのだとか。 素朴な概観ですが、入母屋造り屋根の曲線が美しい。とくに、屋根の四隅が絶妙のバランスでぴょんと立っているのが良いですね。いつ見ても、美しい建物だと惚れ惚れと眺めてしまいました。 時代を隔てて、現代まで残る建物は皆、デザインが秀逸だと感じます。どの時代の人たちも、この美しさに魅かれ、建て直そうとは思わないですよね。 昔から比べると、建物の裏には桜が植えられ、見事な花が咲くなど整備されて綺麗になりました。ただ、この釈迦堂は、周りがどんなに美しくなっても負けておりませぬ。満開の桜と競い合っている姿は、ベテランの存在価値を高めてくれているようで勇気をもらったのでした。 6.桜のトンネルが1キロも続く西小山桜並木通り 京都や鎌倉の古刹に劣らない静謐な境内が魅力的な円融寺の門前近くにあるのが立会川緑道。 立会川は、東京都目黒区から品川区を通り、東京湾に注ぐ、全長7.4kmの川。水源地は、先ほどご紹介した碑文谷池とその近くにある清水池です。現在はそのほとんどが暗渠になっていますが、私が子供の頃はまだ川面を眺めることができたのですよ。 現在は道の中央が、桜が植えられた遊歩道になっておりまする。満開の桜を眺めながらのウォーキングは最高の贅沢ですね。 緑道を歩いて行くと東急目黒線の西小山駅があります。ここから中原街道まで約1キロは、西小山桜並木通りと呼ばれ、道路の脇に百本以上の桜が植えられており、品川百景の一つにもなっています。 実はこの道は、昔、通勤に利用していたのですよ。毎年、この季節は桜のトンネルを通る楽しみがありました。 この公園で、コンビニで買ったコーヒーを飲みながら一服したり、鉄棒でぶら下がり健康法を実践したり…。 現在、毎日、地獄の満員電車で通勤している者としては、あの頃が懐かしく感じる今日この頃です。 7.東京タワーと東京スカイツリーがコラボで見える?小山八幡神社 並木通りや公園の桜を堪能した後向かったのは、小山八幡神社。小山八幡神社の由緒は、1030年頃に源頼信がこの地に氏神として奉ったのが始まりであると言われているらしい。 この辺りの地名は小山というのですが、その由来になったと言われている場所です。小高い丘になっているからなのですが、調べてみたら古墳の跡とも考えられるのですか。 半世紀もこの近くに住んでいるのに知らなかったですよ。舌状台地の先端に当たるので、お城があってもおかしくない場所ですが…。 ここは、品川百景の一つになっているそうで、境内からは都心方面を眺めることができました。 以前、晴れた日に、この場所から、東京タワーと東京スカイツリーがコラボで見えたのを覚えています。距離の関係で、どちらも同じに高さに見えることを発見したのです。 今回も見ようと思ったのですが、雲っていたからか、新しくマンションが建ったためか、見ることができませんでした。 境内には椎の大木があり、この椎の木は品川区指定文化財になっているのだとか。 8.千束と洗足にまつわるエトセトラ 桜の大木が点在する住宅街をテクテク歩き、環状七号線を渡り、東急大井町線の北千束駅の踏切を越えてしばらく行くと洗足池があります。 この近くは、千束と洗足、呼び方は同じでも、二つの書き方があって紛らわしいですね。駅は北千束駅と洗足駅があり、大田区の北千束と南千束、目黒区には洗足という地名がありまする。 ちなみに「千束」(せんぞく)という地名の由来は、この辺りがかつてお寺の免田で、千束分の稲の税が免除されていたとする説などがあるそうです。洗足池は、のちに日蓮上人が、池のほとりで休息し足を洗ったという言い伝えから名づけられたと言われているそうな。 9.都内有数の桜の名所・洗足池 洗足池は、都内屈指の広さを有する淡水池で、その周辺は大田区立公園になっていています。しかも、都内有数の桜の名所で、この時期は多くの人たちがお花見に訪れていました。 (以下、「おもしろ歴史ウォーキング 東京編2」に続く) この後、城南屈指のお花見スポットである洗足池の桜を満喫します。 この周辺は、勝海舟や西郷隆盛、日蓮上人ゆかりの歴史スポットも多く、見どころが目白押しですね。 東京の歴史ウォーキングの醍醐味が味わえる続きは、是非、こちらをご覧いただければ幸いです。 「おもしろ歴史ウォーキング 東京編2」 (参考)目次より第1章 赤丸急上昇の人気お花見スポット・目黒川と新旧の名建築、空中庭園 東京都目黒区・渋谷区1.少しセンチメンタルな気分になるお花見スポット・かむろ坂2.昭和の竜宮城といわれた目黒雅叙園3.目黒川沿いの公園も、見どころがいっぱい4.目黒川・桜の絶景とめぐろ歴史資料館5.建物自体が芸術作品の目黒区総合庁舎6.渋谷にも古墳がある7.オシャレな町にある大正時代の名建築・旧朝倉邸8.西郷さんゆかりの西郷山公園と菅刈公園9.目黒には、現代のバビロンの空中庭園がある 第2章 都内随一といわれる藤の名所・亀戸天神と大正時代の古民家を巡る 東京都江東区・墨田区1.亀戸のカメにまつわるエトセトラ2.駅前に立つガメラとラドンが合体?したモニュメント3.銭形平次御用達?の工場跡がある4.都内随一の藤棚が満開の亀戸天神5.由緒ある寺院と下町散歩が楽しめる6.エコライフの先駆けだったすみだ環境ふれあい館7.江戸時代の農家と町屋の姿を合わせもつ旧小山家住宅8.存在感のある亀戸大根の碑が立つ亀戸香取神社 第3章 新選組副長土方歳三も訪れた都内に現存する唯一の本陣・日野宿本陣 東京都日野市1.新選組の故郷として注目を集める日野2.峠の茶屋のような駅舎が魅力の日野駅3.都内に現存する唯一の本陣の建物がある4.土方歳三が昼寝をしていた部屋がある5.新選組の少年隊士をかくまっていた部屋がある6.明治天皇が行水に利用された桶がある7.新選組のルーツの場所のひとつ・日野宿本陣の道場8.大河ドラマの新選組配役にまつわるエトセトラ 第4章 日野時代の新選組の足跡と土方歳三の生家、菩提寺・高幡不動を歩く 東京都日野市1.近藤勇や井上源三郎、沖田総司らが奉納した天然理心流の剣術額がある八坂神社2.新選組6番隊長井上源三郎の資料館がある3.新選組の育ての親・佐藤彦五郎のお墓がある大昌寺4.ダンダラ羽織を着て写真が撮れる新選組のふるさと歴史館5.ハイカラなお屋敷にある土方歳三資料館6.昔からイケメンぶりが評判だった土方歳三7.石田地区は、土方家がたくさん8.土方歳三の菩提寺は、関東三不動の一つ高幡不動9.八十八カ所巡拝コースになっている高幡城址 第5章 城跡、代官屋敷、古刹、風習、カラフルな電車… 観光スポットの定番がてんこもり! 魅惑の世田谷紀行1.江ノ電みたいなかわいい電車が走っている2.キャロットタワー最上階の展望室の大パノラマは一見の価値あり! 3.ノスタルジックな魅力満載の世田谷線沿線4.吉田松陰のイメージそのままの清潔感が漂う松陰神社5.世田谷区にまつわるエトセトラ6.400年以上の歴史を誇る世田谷の伝統行事・ボロ市7.重要文化財の代官屋敷がある8.住宅街に痕跡が今も残る巨大城郭・世田谷城9.井伊直弼の墓がある招き猫でも有名なお寺とは10.世田谷城主・吉良家の墓がある勝光院 第6章 住宅街のど真ん中に広がる農場・演習林、歴史と緑に恵まれた公園と多摩六都科学館を歩く 東京都西東京市1.田無市と保谷市が合併して誕生した西東京市2.名主の善政を伝える碑と蔵がある3.横綱やベストセラー作家ゆかりの田無神社4.三つの寺が合併してできた田無山総持寺5.住宅街の真ん中に広がる牧場風景6.火・金だけの開館だが、周りの景色が魅力的な農場博物館7.武蔵野の多様な植物を体感できる東京大学田無演習林8.西東京市の公園はどこも緑がいっぱい9.外から楽しみたい西東京のシンボル・スカイタワー西東京10.平成25年3月に全面リニューアルされた多摩六都科学館11.ギネス世界記録に認定されたプラネタリウムがある 第7章 荒ぶる川・荒川沿いの歴史スポットとパナマ運河の工事に参加した技師が手掛けた水門を巡る旅 東京都北区1.荒川のほとりには、歴史・風俗のある神社仏閣がいっぱい2.パナマ運河の工事に参加した技師がてがけた旧岩淵水門3.鉄道ファンに人気の神社がある4.都会の真ん中で、山里の風景が楽しめる赤羽自然観察公園 第8章 将軍徳川綱吉が58回以上訪れたといわれる名園・六義園を歩く 東京都文京区1.『古今和歌集』の世界を再現しようとした庭園2.冬でも桜の季節の見事さを実感できる枝垂桜と池を望む絶景3.回遊式築山泉水庭園の魅力を満喫できる景観4.荒れた庭園を三菱財閥の創業者・岩崎弥太郎が整備5.江戸の百名山に数えられた山がある 第9章 桜を背景に、ロマネスク様式の大聖堂と23区内最古の木造建築を眺め、都内有数の桜の名所・洗足池にいたる極上桜散歩 東京都目黒区・品川区・大田区1.ボート遊びや動物とも触れ合える碑文谷公園2.昔の農村風景を今に伝えるすずめのお宿緑地公園3.有名なアイドル歌手結婚の舞台となったサレジオ教会4.地名の由来になった石のある碑文谷八幡神社5.23区内最古の木造建築がある円融寺6.桜のトンネルが1キロも続く西小山桜並木通り7.東京タワーと東京スカイツリーがコラボで見える?小山八幡神社8.千束と洗足にまつわるエトセトラ9.都内有数の桜の名所・洗足池10.勝海舟のお墓がある11.洗足池は歴史スポットもいっぱい12.すっぽんも住む洗足小池
2020年03月28日
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こんにちは。 新型コロナ肺炎は、ますます大変なことに…。 例年のこの時期は、どこへお花見に行こうかと考えている頃です。ところが、今年はそんな浮ついた気分になれませぬ。 それでも、完全防備で、桜が咲いている様子は確認したいと思っています。 個人的には、桜の花の下で、お酒を飲みながら楽しんでいる人たちを眺めるのが好きなのですよ。 今年は自粛モードなので、そんな平和な風景を見ながら歩くことはできないでしょうね。 そこで、安全なネット上で、ウォーキングを楽しんでいただこうと、新刊「おもしろ歴史ウォーキング 東京編3」からのネタです。 今回、ご紹介するのは、第8章の「歴史ファン必見! 昔の東京へタイムスリップできる江戸東京たてもの園 東京都小金井市」。 諸事情があって、冒頭の部分だけですが…。 すべての記事は、こちらですよ。 是非、本書もご覧いただければ幸いです。 調べてみたら、江戸東京たてもの園も、新型コロナウイルスの影響で臨時休園しているみたい。 今回のウォーキングは、新型コロナ肺炎が世の中に存在しなかった頃に行きました。 この頃のように、何の心配もなく出歩ける日が返ってくることを祈っています。 1.上野公園の1.4倍の広さの小金井公園 今回行ったのは、「江戸東京たてもの園」。 東京都小金井市と一部が小平市、西東京市、武蔵野市にまたがる広大な小金井公園の中にあり、江戸時代から昭和初期の建物が建ち並んでいる野外博物館。古い建物大好き人間としては、是非、訪れねばなりませぬ。 …ということで、JR中央線武蔵小金井駅から小金井公園へやって来ました。 実は何度も来たことのある場所ですが、公園は相変わらず広い。広さは、なんと77ヘクタール。同じ都立公園でも、日比谷公園の4.7倍、上野公園の1.4倍もあるのだとか。 もとは、昭和15年の紀元2600年記念事業で計画された小金井大緑地。そして、昭和29年小金井公園として開園したらしい。もちろん日比谷公園や上野公園より新しい公園なのですな。 サラリーマンやOLが昼休みに弁当を食べていないし、池にボートもない。少々の家族連れがやって来ても、軽く収容しきれてしまう所がこの公園の魅力かもしれませぬ。 小金井公園の西に江戸東京たてもの園の入り口がありました。入り口のビジターセンターと呼ばれる格調のある建物は、旧光華殿。昭和15年に、紀元2600年の記念式典用に皇居前に建てられた式殿であったそうな。 一般の入場料400円を支払って中に入ると、旧石器時代から江戸時代までの考古資料、歴史資料の展示室がありました。 2.昔の東京のハイカラな暮らしが実感できる 一通り眺めてからいよいよ今日のメインイベント、屋外展示コーナーへ。まず目の前にある比較的新しい建物から見学することにしました。 まず入ったのが、「田園調布の家」。田園調布の草創期は、こんな家が建っていたのですね。 平屋の洋風建築ですが、居間を中心に食堂や寝室、書斎が配置されてとても使いやすそう。和室と洋間の折衷の「文化住宅」と違って、全室洋間なのもハイカラですね~。 隣に立っているのが、建築家の前川國男邸。 切妻屋根のモダンな建物ですが、戦時中に建てられたというから驚きです。書斎の開放感いっぱいの窓がいいですな。 一見、昔のホテルのようにも見えるこの建物は、「常盤台写真場」。いわゆる写真館なのですな。 二階がスタジオみたいになっていて、天井や側面の窓から日が一杯に入って明るいのが印象的でした。当時は照明設備が発達していないので、太陽光を最大限取り込もうとしたのでしょうね。 一階の住宅部分は、和室が多く、そのアンバランスなところも興味深かったです。 「常盤台写真場」の向かいにある豪壮な日本建築はどちらのお宅?と思ったら、なんとあの財閥三井家の邸宅なのでした。 昭和27年に建てられたそうですが、客間と食堂は京都にあった建物を移築したそうですね。当時はもっと広かったのでしょうが、家具やシャンデリアなどの設備は、さすが三井家だと思いました。 でも、二階のご当主と奥様のお部屋はそれぞれ六畳間。ご当主は、和室にベッドでお休みになっていたそうですが、なんとも狭そうな雰囲気でした。 広いからゴージャスという訳ではないと思いますけど、奥様の趣味の部屋が二畳ですからね。狭いと落ち着くのは、貧乏な私にも納得できますが、そのココロはどうなのかわかりませぬ。 和風の豪邸の近くにあるのが、オシャレな洋館のデ・ラランデ邸。 元は平屋建ての洋館だったものを明治43年頃、ドイツ人建築家ゲオルグ・デ・ラランデにより三階建てとして増築されたらしい。 この建物は、平成11年まで新宿区信濃町に建っていたそうなんですよ。信濃町周辺には昔よく行ったので、目に入っていたのかもしれませんね。 3.江戸時代の民家がいっぱい 新しめの家を見た後、江戸時代の家屋をまわりました。 八王子千人同心組頭の家、農家の綱島家と吉野家の江戸時代の民家。土間と座敷がある基本的な間取りは、どこも大差はないみたい。 最初、「吉野家」と聞いて腹が減っていた私は喜んだのですが、牛丼も豚丼も売っていませんでした。 (以下、「おもしろ歴史ウォーキング 東京編3」に続く) この後、たてもの園のセンターゾーンと東ゾーンへ。 こちらでは、2・26事件の舞台になった高橋是清邸が見学できます。 是清が暗殺された二階の部屋も残されており、歴史の舞台に立ったような重みを感じました。 また、大正時代に作られた旧大名家の門と江戸時代の名主の家の豪華さには驚かされましたね。 東ゾーンの昔の商家や銭湯、居酒屋などの古い家並みも素晴らしい。中高年は、ノスタルジックな気分を味わうことができます。 特に、足立区にあった銭湯は、男湯と女湯の間の仕切りの低さに注目です。当時より日本人の身長が伸びたのを実感させられたのでした。 東京の歴史ウォーキングの醍醐味が味わえる続きは、是非、こちらをご覧いただければ幸いです。 「おもしろ歴史ウォーキング 東京編3」 (参考)目次より 第1章 江戸時代の風情が残るだけではない 理学、音楽の歴史にも関係が深い街・神楽坂を歩く 東京都新宿区 1.今も古い町名が残る飯田橋・市ヶ谷周辺 2.江戸城の巨大さを体感できるスポットがある 3.夏目漱石の「坊ちゃん」の母校がある 4.物理学校時代の木造校舎を模した「東京理科大学近代科学資料館」 5.「現代邦楽の父」と言われる宮城道雄の記念館がある 6.住宅街に埋もれてしまった牛込城 7.神楽坂の代名詞となっている石畳の小道 第2章 歴史上の有名文化人ゆかりの場所を歩き、完成したばかりの漱石山房記念館へ 東京都新宿区 1.独特の応援風景が記憶に残る熊谷組野球部 2.「金太郎」の作曲者の石碑がある筑土八幡神社 3.2011年度グッドデザイン賞を受賞した赤城神社 4.若き日の尾崎紅葉と泉鏡花が暮らした街 5.東大のルーツとなる学校を作った? 一族が眠る墓地 6.数学の大家と戦前の大女優が眠る場所 7.夏目漱石の旧宅跡に作られた「漱石山房記念館」 第3章 未来都市・二子玉川にある歴史的建築物とセレブな農村風景をめぐる旅 東京都世田谷区 1.再開発で、昭和の風景が一新した二子玉川 2.人気のパワースポット・地下霊場のある玉川大師 3.国分寺崖線上に立つ豪邸・旧小坂家住宅 4.綾辻行人の館シリーズに出て来そうな洋館の静嘉堂文庫 5.東京で古い農家の暮らしを体感できる岡本民家園 6.かつての暴れ川の近くにある大蔵の鎮守と古刹 7.昔の世田谷の農村風景を満喫できる次大夫堀公園 8.成城学園駅の近くに深山幽谷の世界が 第4章 アカデミックな気分で、日本の近代政治の舞台になった御殿や世界的建築家設計の大聖堂を歩く 東京都文京区 1.ヨーロッパの由緒ある広場をイメージした彫刻がある 2.名門国立大学の跡地にある教育の森公園 3.江戸時代のベストセラー作家と徳川幕府最後の将軍ゆかりの土地 4.日本の近代政治の舞台になった御殿がある 5.世界的建築家が設計した東京カテドラルマリア大聖堂 第5章 村上春樹、松尾芭蕉ゆかりの場所と知る人ぞ知る美術館、美しい日本庭園をめぐる美術・文学散歩 東京都文京区 1.名門出版社の社長が集めたコレクションが魅力の野間記念館 2.大ベストセラーの舞台になった寮がある 3.けわしい胸突坂には文化スポットがいっぱい 4.現場監督?時代の松尾芭蕉が暮らした関口芭蕉庵 5.見事な景観が無料で楽しめる新江戸川公園 6.日本の自然と史跡めぐりがコラボで楽しめる椿山荘庭園 第6章 ストレス解消に最適! 癒しスポット満載の板橋区高島平周辺を歩く 東京都板橋区 1.都営地下鉄ワンデーパスを利用したお得旅 2.D51や都バス、ミニSLが無料で見放題の城北交通公園 3.国民栄誉賞を受賞した冒険家の生涯がわかる植村冒険館 4.かつての農村風景をイメージできる散歩道に現れる見どころの数々 5.創建千年以上、板橋区最古の神社・徳丸北野神社 6.迫力ある水車とユニークな案山子が魅力の水車公園 7.城跡や大噴水、グランドなど見どころ満載の赤塚公園 8.日本最初の西洋式砲術調練が行われた場所にある徳丸ヶ原公園 9.格安料金で、熱帯のジャングルにワープできる熱帯環境植物園 第7章 開運祈願! 東京メトロ1日乗車券で行く、東京レトロな神社仏閣めぐり 東京23区 1.東京にある日本各地の御利益スポットを激安でめぐる旅 2.「高輪結び大師」と親しまれる高野山東京別院 3.「東京のお伊勢様」と親しまれる東京大神宮 4.「関東の金毘羅さん」と親しまれる金刀比羅宮東京分社 5.落語の「王子の狐」の舞台としても有名な王子稲荷神社 6.都内最古の富士塚がある鳩森八幡神社 7.日本の学校教育発祥の地・湯島聖堂 8.商売の縁結びをもたらす、江戸の総鎮守・神田明神 9.災難を除き、波を乗り切るご利益のある波除神社 第8章 歴史ファン必見! 昔の東京へタイムスリップできる江戸東京たてもの園 東京都小金井市 1.上野公園の1.4倍の広さの小金井公園 2.昔の東京のハイカラな暮らしが実感できる 3.江戸時代の民家がいっぱい 4.2・26事件の舞台のひとつ、高橋是清邸がある 5.大正時代の大名家の門と江戸時代の名主の家 6.昔の商家、銭湯、居酒屋などが古い町並みとして残る 第9章 近くて遠い高級住宅地・田園調布は、巨大古墳と大ヒット曲ゆかりの場所がコラボで楽しめる 東京都大田区 1.イギリスの田園都市構想を参考に開発 2.下町と高級住宅地、どっちが住みやすい? 3.多くの文化人、有名人の家がある 4.カモもセレブに見えてしまう宝来公園 5.田園調布には都内有数の古墳群がある 6.時代によって古墳の大きさの変化が興味深い多摩川台古墳群 7.多摩川台公園の思い出 8.古墳の上にある富士浅間神社 9.昭和の子供たちの歓声が聞こえてきそうな静かな公園 10.江戸時代の大プロジェクト・六郷用水 11.桜と福山雅治の曲でも有名な桜坂 12.古墳の石室が見られる鵜の木松山公園
2020年03月14日
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