全70件 (70件中 1-50件目)

図書館で鴻上尚史著『醒めて踊れ』という本を、手にしたのです。おお 先日『SWITCHインタビュー 達人達「ブレイディみかこ×鴻上尚史」』という番組を観たが・・・鴻上さんのエンタメ系エッセイ集とはどんなかな♪と思うわけでおます。【醒めて踊れ ドン・キホーテのピアス12】鴻上尚史著、扶桑社、2007年刊<商品の説明>より週刊SPA!の最長寿連載エッセイ『ドン・キホーテのピアス』待望の最新刊。<読む前の大使寸評>鴻上さんのエンタメ系エッセイ集とはどんなかな♪と思うわけでおます。amazon醒めて踊れ新書出版の裏話あたりを、見てみましょう。p133~136<新書だからこそ、手にとって見る一冊もある> 最近、新書が元気です。 とうとう、ソフトバンク新書なんつーのも創刊されました。 んで、さっそく『編集長を出せ!『噂の真相』クレーム対応の舞台裏』(岡留安則著)を読んで、「ああ、『噂の真相』、復活しないかなあ」とまた、しみじみしました。 いきなり話はそれますが、『噂の真相』でデスクだった神林さんの『噂の女』(神林広恵著)の時もそう思いました。 あ、神林さんの本の方が、岡留元編集長の本より面白いのは、やっぱり、そこに、人間的苦悩やユレやおびえ、なんていう人間臭いものがたっぷりと詰まっているからでしょう。 ちくまプリマー新書の『包帯クラブ』(天童荒太著)も、特筆すべき作品でした。 よくまあ、この作品を(760円プラス税)で出したものです。 これは、上下ニ巻の単行本にできる物語です。 なのに、新書で一冊で出版ですぜ。 ま、著者の意向なんでしょうが、営業畑出身の出版部長なんかだったら、「も、もったいない! 上下ニ巻は無理でも、せめて1700円の単行本で出版を!」と叫ぶところでしょう。 痛切で素敵な物語です。「これは、戦わないかたちで、自分たちの大切なものを守ることにした、世界の片隅の、ある小さなクラブの記録であり、途中報告書だ。」 という冒頭の文章から、物語は始まります。「包帯クラブ」は、あなたが傷ついた“場所”に包帯を巻いていくクラブです。 例えば、あなたが公園のブランコの側で、誰かから深く傷つけられたとしたら、「包帯クラブ」は、ブランコに包帯を巻きます。 どうしてか? 主人公の女高生ワラは言います。「わたしは、包帯を巻いて心が軽くなるのは、傷が治ったわけじゃなく、と自覚することができ、自分以外の人からも、って認めてもらえたことで、ほっとするんじゃないかと思った」 だから、他の人が傷つけられた場所も包帯を巻くことは、「人が受けた深い傷に、わたしたちができることは、ほとんどないように思う。でも、相手の沈む心を想いながら、包帯を巻くことで、と名前をつけ、と、いたわりを伝えることはできるかもしれない」 もちろん、ワラはこう付け足します。「どれだけの慰めになるかはわからない。でも、相手が心に抱えている風景が、血まみれの廃墟のようなものだとすれば、そこに純白の包帯を置くことで、風景が変わって見えることもあるんじゃないだろうか・・・」 この本が売れて、やがて現実の街を歩いている時に、包帯が巻かれた街の風景と出会う時が来るんじゃないかと、ふと、夢想します。 本が、深く浸透していく時に、新書という方法は、優れて有効だと、あらためて思うのです。 この本が新書だからこそ、出会う読者がいるのでしょう。 この物語を、新書で出すというアイデアに敬服します。 ちくま新書の『ウェブ進化論―本当の大変化はこれから始まる』(梅田望夫著)も、ためになりました。 2005年にブログがアメリカで2000万、日本で500万を超えた、という文章がありました。 ここから、昔、ムダにITバブルを煽った人は、「だから、やがて、みんなが文章を書くようになってプロはいなくなる」なんていう暴論へ飛んだのですが、著者は、きわめて冷静です。鴻上さんのエンタメ系エッセイ集3:飛行機移動のエピソード鴻上さんのエンタメ系エッセイ集2:杉浦日向子さん鴻上さんのエンタメ系エッセイ集1:イグ・ノーベル賞
2020.03.31
コメント(0)

図書館で鴻上尚史著『醒めて踊れ』という本を、手にしたのです。おお 先日『SWITCHインタビュー 達人達「ブレイディみかこ×鴻上尚史」』という番組を観たが・・・鴻上さんのエンタメ系エッセイ集とはどんなかな♪と思うわけでおます。【醒めて踊れ ドン・キホーテのピアス12】鴻上尚史著、扶桑社、2007年刊<商品の説明>より週刊SPA!の最長寿連載エッセイ『ドン・キホーテのピアス』待望の最新刊。<読む前の大使寸評>鴻上さんのエンタメ系エッセイ集とはどんなかな♪と思うわけでおます。amazon醒めて踊れ飛行機移動のエピソードあたりを、見てみましょう。p58~60<アッパークラスと貧乏性> ロンドンから帰ってきたばっかりで、ちょうどいい感じの時差ボケに酔っています。 しかし、なんですなあ、飛行機の中もずいぶん、変わりましたねえ。 僕は、じつは、飛行機で12時間とかずっと座りっぱなしなのは、けっこう好きです。 ふだん、忙しくて読めない本が、一気に片づくからです。 20年以上続けていたタバコをやめたのも、体力的な問題と、じつは機内の問題が関係していました。 機内が全面禁煙になって以来、スモーカーはみんな死ぬ思いをしています。知り合いで、12時間禁煙したくないという理由だけで、欧米に行かないと決めている人もいます。 僕も、スモーカーだった時代は、よく分かりました。 スモーカーが12時間を乗り切るためには、もう、これは寝るしかないのです。 なまじ、仕事を始めたり、面白い本を読んだりして興奮し始めると、もう、タバコが吸えない苦しみが意識され、拷問となるのです。 なので、僕は、海外への12時間を快適に過すためには、ノン・スモーカーになるしかないと決めたのです。 でね、最近は、エコノミーでも、目の前にビデオ画面があるフライトが多いでしょう。なおかつ、自分の好きな映画が、自分の好きな時間に見られるようなシステムでしょう。 これが困るんですね。 本なんか読みゃしない。 あたしも、行きはずっと『トランス』の英訳のチェックをしていましたから、ぐっと我慢しましたが、帰りは、もう乗った途端に、『宇宙戦争』と『アイランド』と『チャーリーとチョコレート工場』を連続してみました。 もう、目はチカチカするし頭はガンガンするし心臓はバクバクするけど、見ちゃうんですねえ。 さあ、4本目は何にしようかなと考えているうちに、気がついてら意識を失っていました。あんなに気持ちよく入眠できたのは、久し振りでした。 よく、ビジネスクラスの“売り”で、完全に横になれるとか、水平に近いとか言われるでしょう。まるで、ホテルが移動しているかのようだ、なんて表現です。けど、ビジネスクラスなんてのは、あなた、格安から買ったとしても、欧米便で30万円から40万円ぐらいするでしょう。 格安を前提にしている所が、いわゆる、フリーランスの覚悟(?)って奴なんですけどね、いつも思うのは、そんなに高いお金を払ってビジネスに乗って、そのまま、寝ていいのかってことですね。 高いお金を払った場合は、なおのこと、起きていないともったいないだろうと思うのですよ。鴻上さんのエンタメ系エッセイ集2:杉浦日向子さん鴻上さんのエンタメ系エッセイ集1:イグ・ノーベル賞
2020.03.31
コメント(0)

図書館で『4%の宇宙』という本を、手にしたのです。おお 96%の宇宙はダーク・エネルギーに満ちているってことか・・・このところ宇宙関連のネット記事、書籍が個人的ミニブームになっています。【4%の宇宙】リチャード・パネク著、SBクリエイティブ、2011年刊<商品の説明>より「この宇宙は加速膨張している! 」 2011年のノーベル物理学賞をそろって受賞した米ローレンス・バークレー国立研究所のソウル・パールムッター教授、オーストラリア国立大学のブライアン・シュミット特別教授、米ジョンズ・ホプキンス大学のアダム・リース教授らは、独自の超新星探査プロジェクトの観測結果から、誰も予想しなかった上記の結論をほぼ同時期に得ることになる。本書は、この天文学者と物理学者を巻き込み、世界中の天体望遠鏡+宇宙望遠鏡を駆使して、数十億光年彼方で瞬く超新星のドップラー効果を測定し、ハッブルが発見した宇宙の膨張速度が加速されているか、減速されているかを見極めた3人の科学者の物語である。 この得られた結論からなにが導けるのか? 1つは、この宇宙の未来の姿だ。そしてもう1つ。この宇宙膨張を加速するものこそ、まだ正体もつかめていないダーク・エネルギーであるということだ。<読む前の大使寸評>おお 96%の宇宙はダーク・エネルギーに満ちているってことか・・・このところ宇宙関連のネット記事、書籍が個人的ミニブームになっています。amazon4%の宇宙重力レンズ効果「第10章 呪縛を解き放て」で宇宙観測の歴史を、見てみましょう。p273~275 古来、人類は肉眼で宇宙を見つめてきた。そこには4000年もの歴史がある。望遠鏡の発明でガレリオが宇宙を調べ始めたのが、17世紀初めのことだった。つまり、望遠鏡による宇宙の観測という意味では、まだ400年の歴史しかない。 20世紀中盤には口径の大きな望遠鏡ができ始め、おもに可視光による宇宙の探求が進んだ。さらには、電波、赤外線、Ⅹ線による観測ができるようになり、豊暁な宇宙の姿が見えてきたのだ。 ひとたび、暗黒物質の観測的証拠を認めたとすれば、次にすべきことはそれがなんであるかを見極めることだ。天文学者は、いろいろな観点から宇宙を調べ直すことを考えだした。古代の人は観測装置をもっていなかったが、もてる五感のすべてを働かせて、宇宙のことを知ろうとしたに違いない。私たちも負けていられない。とにかくできるのは、考えることだ。 考えることは自由だ。たとえば暗黒物質の候補をなんでもいいから挙げてみてもよい。また、暗黒物質は私たちの見ている宇宙の姿に、なにか影響を与えているかもしれない。それを探る手立てもある。まずは、オッカムの剃刀の原理に従って、必用最小限の要素が宇宙にあると仮定するのがよいだろう。むだに可能性を増やしていくことは、生産的ではない。 もっとも簡単な状況設定は、物質が二種類あるとすることだ。原子からなるふつうの物質と、正体不明の暗黒物質だけで十分だろう。 ヴェラ・ルービンはこんな冗談を言っていた。「そうね、冷たい惑星、死んだ星、がれき、あとは・・・野球のバットでもいいわ」 1986年にプリンストン大学のボーダン・パチンスキーは、おもしろいアイデアを思いついた。銀河系はアローと呼ばれる淡い構造で取り囲まれている。そこには、まだ観測されていない天体があるかもしれない。まさに、冷たい惑星や死んだ星でもよい。彼は思いついた。アインシュタインが1936年に提案した「重力レンズ効果」を使えば、ハローにある未知の天体が見えるかもしれない。 ある星の前を、見えない天体が見かけ上横切ることがあるとしよう。そうすると、見えない天体の重力場がレンズの役割をはたし、背景の星を増光させることができる。ほんの短い期間だが、あたかも変光星のように光度を変えるのだ。「まあ、理論的には可能だ。ただ、とても観測できるとは思っていなかった。だから、論文を投稿するとき、雑誌の編集者には、つまらん論文だよと言ったぐらいだ」 パチンスキーにとっては、たんなる理論遊びのような論文だった。 アインシュタインが1936年に論文を書いたときも、増光の程度はきわめて小さく、まず観測できないと考えていたらしい。実際のところ、一般相対性理論による宇宙論モデルの研究に多くの時間を割いていたこともあり、重力レンズの原理だけを語るにとどめていた。 ところが、その論文を読んで快哉を叫んだ人がいた。あのフリッツ・ツヴィッキーだ。アインシュタインは星による重力レンズ効果しか考えなかったが、「銀河による重力レンズ効果ならいける!」と踏んだのだ。 銀河は1000億個もの星の集団だから、強力な重力源になりうる。つまり、手前にある銀河によって背景にある遠くの銀河の光を増光させることができるだろう。もちろん、手前の銀河が横切ることはないので、背景銀河のレンズ像が見えるだけになる。しかし、それで十分だ。やはり、ツヴィッキーには天才という言葉がよく似合う。『4%の宇宙』1
2020.03.30
コメント(0)

図書館で『4%の宇宙』という本を、手にしたのです。おお 96%の宇宙はダーク・エネルギーに満ちているってことか・・・このところ宇宙関連のネット記事、書籍が個人的ミニブームになっています。【4%の宇宙】リチャード・パネク著、SBクリエイティブ、2011年刊<商品の説明>より「この宇宙は加速膨張している! 」 2011年のノーベル物理学賞をそろって受賞した米ローレンス・バークレー国立研究所のソウル・パールムッター教授、オーストラリア国立大学のブライアン・シュミット特別教授、米ジョンズ・ホプキンス大学のアダム・リース教授らは、独自の超新星探査プロジェクトの観測結果から、誰も予想しなかった上記の結論をほぼ同時期に得ることになる。本書は、この天文学者と物理学者を巻き込み、世界中の天体望遠鏡+宇宙望遠鏡を駆使して、数十億光年彼方で瞬く超新星のドップラー効果を測定し、ハッブルが発見した宇宙の膨張速度が加速されているか、減速されているかを見極めた3人の科学者の物語である。 この得られた結論からなにが導けるのか? 1つは、この宇宙の未来の姿だ。そしてもう1つ。この宇宙膨張を加速するものこそ、まだ正体もつかめていないダーク・エネルギーであるということだ。<読む前の大使寸評>おお 96%の宇宙はダーク・エネルギーに満ちているってことか・・・このところ宇宙関連のネット記事、書籍が個人的ミニブームになっています。amazon4%の宇宙「第10章 呪縛を解き放て」でダークマター探査あたりを、見てみましょう。p269~272 別の大学院生が通りすがりに聞く。「なにをしているんだい?」 事情を説明すると、彼も見物人に加わった。 ステッピング・モーターは最初、調子が悪そうにガタガタと音を立てていた。そして10分後、なんとまた逆回転しだした。 三人の大学院生は、あわてて掘立小屋の中に入っていった。残りのメンバーは、効きすぎるエアコンのために寒そうに身体を丸めていた。三人が入ると、もう小屋は満杯になる。なにしろ、八名しか入れないほど狭い小屋なのだ。 最初に椿事を目撃した大学院生が、リーダーの一人であるレス・ローゼンバーグに事の次第を報告した。彼はもじゃもじゃのあごひげとスキンヘッドがトレードマークの好人物だ。話を聞き終えると、即座に「それはありえないよ」と言った。「ソフトウェアの問題じゃないか?」 別のメンバーが、パソコンに向かったまま言った。 ローゼンバーグは自分の目で確かめるしかないと思った。結局、四人の物理学者がポケットに手を突っ込んだまま、ステッピング・モーターをながめることになった。チック、チック、チック、チック、チック、チック、チック。 2007年の夏の日の午後のことだ。ベイ・エリアから約60キロメートル内陸に入ったカリフォルニア砂漠には、ブリキ屋根の小屋が建てられていた。小屋とはいえ、暗黒物質を探査する目的で建てられた施設だ。正式には、ローレンス・リバーモア国立研究所の436番ビルという名前がある。だが、通称は“小屋”だ。 実験そのものは世界の最先端をいっていたが、施設は作業台が一つある程度のものだ。大学院生らは装置の計画書を見ながら、めいめいコンクリートの床に座って作業していた。彼らが使う道具は、ワイヤーカッター、レンチ、ドリル、ハンマー、弓鋸といった、大工仕事で使うようなものばかりだ。机の上や金属製の棚の上は、水滴やらへこみ、金属片、引っかき傷などで汚れていた。 やるべきことはホワイトボードの上にTO-DOリストとしてまとめられていた。リストには八つの項目が書き並べられてあったが、八番目の項目は意味がなさそうだ。“8 仕事は無限にある” 昼食後、計算機担当の人がトラブルを直した。「これで、仕事の数は“無限大マイナス1”になったな」 このプロジェクトはもう20年も続いているものなのだ。いまつくっている装置は、実は2台目になる。暗黒物質を検出する観測装置をつくるのは、簡単なことではない。そのため、なにをやるにしても十年はすぐかかってしまう。しかし、やり遂げなくてはいけない。 暗黒物質の候補は二つある。世界中の素粒子物理学者が正しい答えを求めてしのぎを削っていた。 1970年代に、ヴェラ・ルービンが銀河の回転運動を調べ、“見えない質量”の証拠を得た。ところが、その話が出るたびに、宇宙論の研究者はいつも疑問を投げかけた。「その正体はなんだというのか?」 一方、同じころに素粒子物理学者は一つの答えを見つけつつあった。「それは私たちの知っている物質ではない」 つまり、陽子や中性子ではないということだ。 陽子や中性子はまとめて「バリオン」と呼ばれる。これらバリオンは、宇宙誕生のときにビッグバンでつくられる。そしてその後、熱核融合や超新星爆発のときに原子核は中性子を捕獲して再合成され、さまざまな元素をつくってきたのだ。 ところが、ビッグバンはバリオン以外のものもこの宇宙に残した。質量はあるが、あまり活躍しないものだ。そのため、生成されたり再生成されたりという表現は当らない。そもそも、それら自体がほとんど相互作用をしないからだ。もちろん原子ともだ。 1970年代、素粒子の理論家たちは、そんな不可思議な性質をもつ仮説的な粒子があってもよいことに気がついた。当時、素粒子の標準モデルと呼ばれるものがあったが、それではうまくいかないことが明らかになりつつあったからだ。 そのため、新たな理論モデルが必要になっていたのだ。そして調べてみると、質量はあるが電磁波を放射しない粒子が、二種類あることがわかった。電磁波を放射しないということは、見えないということである。その意味では、暗黒物質のよい候補であることは明らかだ。 一つは「アキシオン」と呼ばれるものだ。もしこれが存在するとなれば、1ccあたり1兆個もあることになる。この瞬間もあなたの身体を数百兆個のアキシオンが通過していることだろう。物理学者は、このように固体を通過する粒子があることに驚きはしない。ニュートリノがそうだからだ。ニュートリノは光速で運動し、どんなものともほとんど相互作用することなく進むことができる。 もう一つの候補は「ニュートラリーノ」と呼ばれる素粒子である。これはニュートリノとは無関係の、別種の素粒子である。
2020.03.30
コメント(0)

図書館で『村上春樹「騎士団長殺し」メッタ斬り!』という新書を、手にしたのです。おお やたらキッタハッタのタイトルではないか。でも先日も『空想読解なるほど、村上春樹』という本を読んだように・・・大使にとって村上春樹は尽きせぬ泉みたいな題材でおます【村上春樹「騎士団長殺し」メッタ斬り!】大森望×豊崎由美著、河出書房新社、2017年刊<「BOOK」データベース>より『騎士団長殺し』は第○章を読めばすべてがわかる!部品はみんな村上春樹なのに…ワースト作?『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』『1Q84』はBOOK3がなければ…村上春樹の10年を徹底放談。<読む前の大使寸評>先日も『空想読解なるほど、村上春樹』という本を読んだように・・・大使にとって村上春樹は尽きせぬ泉みたいな題材でおます。rakuten村上春樹「騎士団長殺し」メッタ斬り!崖の上のポニョジブリと関連づけたあたりを、見てみましょう。p92~95<村上春樹のジブリ化?> 大森:でもね、今回強調されるのが「カフェアト・エンプトル」=「買い手責任」ですよ。すべては買い手責任なので、リスクは読者にある。面白く読むのもつまらなく読むのも、すべては買い手である読者次第だと。売り手責任ではないですよ。製造者責任は問わないでね、と。豊崎:作中にラテン語でまで出てくる言葉ですもんね。大森:と騎士団長が言います。これがカフェアト・エンプトル。で、結婚も買い手責任なんだな、とは思う。小説も当然そうでしょう。豊崎:そういえば、は「時間を味方につけなければ」みたいなことを繰り返し思うんですけど、これって長編小説を書くときに春樹先生が大事にしている信条なんですよ。つまり、の絵の描き方が村上春樹の小説の書き方のメタファーになってるんでしょうね。大森:なんかエンタメを一段低く見てる感じもありますよね。肖像画みたいに相手の注文に合わせてミステリーとかファンタジーとか書いてる人はただの金稼ぎって。それはそれでちゃんとした仕事だけど、本当に書きたいものはそれなのかい?って。豊崎:あと、これを読んでる最中に思ってたのは、最近の村上春樹のやり方が宮崎駿っぽいなってこと。大森:うん、すごくジブリっぽい。シナリオがない感じ。豊崎:それは『1Q84』の頃から感じてて。たとえば『崖の上のポニョ』。テレビのドキュメンタリーで見たんですけど、あの作品は絵主導なんですよ。絵が先にあって、物語をあとから発展させていく手法。 だから『崖の上のポニョ』ってストーリー的にはめちゃくちゃなんです。津波で母をはじめ村の人が全員亡くなったショックから精神科病院に入れられてしまった少年が、中年男になり、拘束衣を着せられながら見ている夢、ということなら納得できるっていうくらいめちゃくちゃな物語だと、わたしは思ってて。 で、なんか村上春樹にも同じ匂いを感じるんです。ファンタジーの扱い方も宮崎駿と近いような気がして。そういう意味では、両巨頭の対談が読んでみたいなあ。大森:メタファー通路を抜けるところなんか、もろにジブリでしたね。アーシュラ・K・ル・グウィン『ゲド戦記』の『影との戦い』っぽくもあったけど。ああ、『ゲド戦記』もジブリか。 だからこういう話って、普通は子どもを主人公にして描くんですよね。そうすれば『千と千尋の神隠し』になる。36歳の男が穴をくぐって生まれ変わるみたいな話は、普通成立しない。少年期か、ぎりぎり青年まででしょ。でもまあ、今の36歳で考えると、たしかにこういうイニシエーションを必要としている人は多いかもという気がするので、そういう意味では、現代にふさわしい、大人のためのファンタジーとして成立している。豊崎:奥さんを夢で妊娠させたって確信する理由が、本当に願ってることは叶うんだ、っていうのも36歳とは思えないほどのドリーマーぶりですよね。大森:奥さんに確認しようって、普通は思うよね。電話して聞こうかなとか。なんで確認しないの。豊崎:他の小説の主人公も、肝心なことを訊かないですよねえ。「私には信じる力が備わっている」という直観がもたらす自信。自分が信じているからそれでいいんだ、それが真理なんだと思いこむのが許されるのは中ニまでなんですけどねえ。って言われてもなあ。『村上春樹「騎士団長殺し」メッタ斬り!』2:『騎士団長殺し』発売時のフィーバー『村上春樹「騎士団長殺し」メッタ斬り!』1:はじめに
2020.03.29
コメント(0)

図書館で『村上春樹「騎士団長殺し」メッタ斬り!』という新書を、手にしたのです。おお やたらキッタハッタのタイトルではないか。でも先日も『空想読解なるほど、村上春樹』という本を読んだように・・・大使にとって村上春樹は尽きせぬ泉みたいな題材でおます【村上春樹「騎士団長殺し」メッタ斬り!】大森望×豊崎由美著、河出書房新社、2017年刊<「BOOK」データベース>より『騎士団長殺し』は第○章を読めばすべてがわかる!部品はみんな村上春樹なのに…ワースト作?『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』『1Q84』はBOOK3がなければ…村上春樹の10年を徹底放談。<読む前の大使寸評>先日も『空想読解なるほど、村上春樹』という本を読んだように・・・大使にとって村上春樹は尽きせぬ泉みたいな題材でおます。rakuten村上春樹「騎士団長殺し」メッタ斬り!『騎士団長殺し』発売時のフィーバーを、見てみましょう。p7~23こ、このカバーは・・・ 豊崎:そもそもこの装丁、発売前に隠すほどのデザインなのかよってことですよ。なんか、こう・・・ひと言で言うならば、凄まじくダサい。大森:僕はそんなに嫌いじゃないんだけど、ネットでは、カバーのデザインが最初に炎上してましたね。豊崎:新潮社装丁室じゃないんですよね。(中略)豊崎:なんだ、その瞬間は現場で見てないの?大森:直木賞の二次会のほうに行ってたから、三省堂書店に着いたのは御前一時くらい。そしたらシャッター半分下ろしたところにガードマンが立ってて、「村上春樹の・・・」と言うと入れてもらえる(笑)。店内一階のレジ前のスペースが広く空けてあって、そこに、これから会議を始めますみたいな感じで長テーブル四つが箱方に並んでる。パイプ椅子がニ、三十脚並べてあって、好きなところに座って読んでくださいと。 本自体は50セットくらい売れたらしいけど、結局、この徹夜イベントに参加した人は、僕も含めて十人くらい。取材のTV局のクルーのほうが圧倒的に多かった。メディアのほうが目立ってたのは、どこも同じだったみたいだけど。大森:さすがに深夜0時発売だとそんなもんだよね。『多崎つくる』と違って、二冊あるから、とても朝までには読み切れないし。取材のクルーも、各局三人くらいずつ来てるんだけど、カウントダウンの画を撮ったあとは、十人がテーブルに座って黙々と読んでるのを後ろのほうで見守るだけ。あまり喋るわけにもいかないし、すごい手持ち無沙汰な感じでしたね。シュールな空間。豊崎:『騎士団長殺し』を読んでる人を取材陣がじーと見ているんだ(笑)。異様だなあ。暇なら自分たちも読めばいいのに。大森:そういう発想はたぶんない(笑)。一時間とかニ時間とか経ったところで、そろそろ・・・って感じで、「すみません、ちょっといいですか」って、読んでいる人に小声で順番に感想をきくという(笑)。豊崎:迷惑な(笑)。大森:でも、横の人の進行状況がわかってちょっと楽しい(笑)。三省堂書店が飲み物コーナーを用意してて、コーヒーやペットボトルのお茶が飲み放題、眠気覚ましのスッキリガムもあった。豊崎:毛布まで置いてあったそうですよね。春樹もそういうところに顔を出してあげればいいのに。肉まんか何か配ってさ。好感度急上昇だよ。『村上春樹「騎士団長殺し」メッタ斬り!』1
2020.03.29
コメント(0)

<『村上春樹「騎士団長殺し」メッタ斬り!』1>図書館で『村上春樹「騎士団長殺し」メッタ斬り!』という新書を、手にしたのです。おお やたらキッタハッタのタイトルではないか。でも先日も『空想読解なるほど、村上春樹』という本を読んだように・・・大使にとって村上春樹は尽きせぬ泉みたいな題材でおます。【村上春樹「騎士団長殺し」メッタ斬り!】大森望×豊崎由美著、河出書房新社、2017年刊<「BOOK」データベース>より『騎士団長殺し』は第○章を読めばすべてがわかる!部品はみんな村上春樹なのに…ワースト作?『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』『1Q84』はBOOK3がなければ…村上春樹の10年を徹底放談。<読む前の大使寸評>先日も『空想読解なるほど、村上春樹』という本を読んだように・・・大使にとって村上春樹は尽きせぬ泉みたいな題材でおます。rakuten村上春樹「騎士団長殺し」メッタ斬り!カート・ヴォネガットカート・ヴォネガットの大ファンだった大森望さんの「はじめに」を、見てみましょう。p7~9はじめに 村上春樹が『風の歌を聴け』でデビューした1977年5月、僕は大学に入ったばかりだった。中学時代からカート・ヴォネガットの大ファンだったこともあり、『風の歌を聴け』には一発でハマッた。おお、デレク・ハートフィールド! 「火星の井戸」! まさか、キルゴア・トラウトにオマージュを捧げる日本人作家が出現するなんて・・・。 キルゴア・トラウトはヴォネガットの作品にしばしば登場する架空のSF作家で、名前から推測されるとおりシオドア・スタージョンがモデルだと言われているが(troutは鱒、sturgeonはチョウザメの意味がある)、雰囲気的には1960年代のフィリップ・K・ディックに近い。 対するデレク・ハートフィールドのモデルはロバート・E・ハワードと言われていて、僕の趣味とはちょっとずれていたものの、作中に「ウィアード・テイルズ」なんて実在の誌名が出てくるだけでうれしかった。村上春樹は、デビューの瞬間から、海外文学ファン、翻訳小説愛好者のヒーローだったのである。 それから四十年近く経ち、村上春樹は日本を代表する作家となった。毎年、ノーベル文学賞の発表前には各メディアに名前が躍り、新作が出るたび、ボージョレー・ヌーボー解禁日さながらのカウントダウン販売が行われる。 日本だけでなく、その作品は50ヶ国語に訳されて、海外でも数百万部を売り、各国に熱狂的なファンを持つ。海外でもっとも読まれている日本の現代作家というにとどまらず、英語以外の言語で書くすべての現代作家の中でもトップクラスの人気を誇る。 カズオ・イシグロによれば、非リアリズムの主流文学に書いて成功している現代作家は非常に珍しく、村上春樹の存在は、フランツ・カフカ、サミュエル・ベケット、ガブリエル・ガルシア=マルケスに比肩するという。いまやハルキ・ムラカミは、日本人作家というより、日本生まれの世界的文学者なのである。 とはいえ、全世界が待ちわびるその新作を発売と同時に手にして読みはじめられるのは日本人読者の特権。数十万人がヨーイドンでいっせいに同じ本を読む機会も、他にはめったにない。お祭りにはなるべく参加する主義なので、この十年ばかり、村上春樹の新作が出るたびに発売日に買って読みはじめ、一喜一憂してきた。 大森望と豊崎由美の『文学賞メッタ斬り!』コンビは、仕事を選ばず、お呼びとあらば即参上がモットーなので、どんなお題でも断らないのだが、なぜかめったにお座敷がかからない。にもかかわらず、村上春樹の新作長編に関しては、『1Q84』、『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』、それに今回の『騎士団長殺し』と、毎度のように河出書房新社からお呼びがあり、読み終えたばかりの感想をああだこうだ好き勝手にしゃべってきた。 そろそろそれを紙の本で出しませんか? という思いがけない提案をいただき、過去の対談も含めて『1Q84』以降の小説作品について一望できるように一冊にまとめたのが本書。(後略)
2020.03.29
コメント(0)

昨今、「コロナウィルス感染のロックダウン(都市封鎖)を克服した」として、態度が大きくなった中華報道官であるが・・・米中双方のゴタゴタはどうなっているのか? 大紀元の報道を見てみましょう。「中共肺炎」というコピーワードが凄い!2020/03/26<中共肺炎>感染者が全米の半数 NY州で感染拡大した理由より トランプ米大統領は現地時間3月25日午後5時50分ごろ、ホワイトハウスで記者会見を行い、25日までに、国内で確認された中共肺炎(COVID-19、または新型肺炎)の感染者は6万人を超えたと発表した。死者が808人に達した。 大統領によると、各州の中で、ニューヨーク州での感染拡大が最も深刻だ。同州では、25日までに、少なくとも3万811人の感染が確認された。そのうち、ニューヨーク市の感染者は1万7858人と最も多い。州全体の死亡者が285人となった。 中共肺炎の感染者を多く出している国と地域の大半は、中国共産党と近い関係にある。ニューヨーク州も例外ではない。■NY政治家を抱き込む ニューヨーク州は、アメリカで最も人口が多く、経済力のある州の一つだ。公開情報によると、中国は、北米を除けばニューヨーク州の最大の貿易相手国であり、中国本土と香港はニューヨーク州最大の輸出先だ。また、ニューヨーク州に本社を置く多くの有名な多国籍企業は、中国に投資している。中国企業もニューヨーク州を米国の上位の投資先として選んでいる。中国当局とニューヨーク州のビジネス上の接点や利害関係の結びつきは、中国側がニューヨーク州の政治家を丸め込む必要がある理由となった。 この結果、2016年4月11日、中国商務部の張向晨・国際貿易交渉副代表とニューヨーク州のキャシー・ホチョル副知事は、覚書を締結し、「中国の省と米ニューヨーク州の貿易投資協力に関する連携チーム」を設置した。ニューヨーク市にある中国総領事館の章啓月・総領事(当時)は、ニューヨーク州は米中間の地方協力の「ハイライトだ」と語った。 2017年7月18日、「中国の省と米ニューヨーク州との貿易投資協力フォーラム」がニューヨーク州バッファロー市で開催された。中国商務部の対外貿易発展局とニューヨーク州経済発展局が共催し、中国総領事館とニューヨーク州政府が後援になっていた。 2017年11月2日、クオモ州知事は、米の中国研究所(China Institute、または華美協進社とも呼ばれる)の「青雲賞」を受賞した。クオモ知事に代わって、賞を受け取ったホチョル副知事は、ニューヨーク州と中国との関係を発展させることは、「クオモ知事の優先事項の一つだ」と述べた。 ホチョル氏は、ニューヨーク州のビジネス訪問団は3回訪中したことがあり、現在4回目を計画中であることを紹介した。報道によると、この日の授賞式には、中国複合大手の海航集団(HNAグループ)がスポンサーを務めた。章啓月・総領事も出席したという。これらの情報から、「青雲賞」には中国当局のバックアップがあると推測できる。中国当局は、この賞を利用して、中国とニューヨーク州の経済協力を強化し、知事らとより親密な関係を構築しようとする狙いがある。 さらに、2019年6月18日、ニューヨーク州上院は、ニューヨーク州と中国の友好関係を強化し、華人による同州の発展へを記念して、10月1日を「中国デー」、10月第1週を「華人伝統週間」とする決議を可決した。10月1日は、中国共産党が政権を樹立した記念日で、中国国民は今も共産党政権の圧政に苦しめられている。ニューヨーク州がこの日を「中国デー」にしたことについて、米国内で反対の声が上がった。いっぽうで、中国当局はこの決定を歓迎した。中国外交部の報道官は6月19日、「ポジティブな意味を持つ」と述べた。 2019年9月16日夜、ニューヨーク市の中国総領事館は、中国共産党政権の樹立70周年記念レセプションを開催した。ニューヨーク州の政治家や実業家、華僑の代表者らが招待された。現任の黄屏・総領事は、レセプションで社会主義を中国の特徴で説き、米中の貿易戦争が両国に経済損失を与えていると唱えた。■中国官製メディアの急進出 2011年8月1日、ニューヨーク市の一等地、タイムズ・スクエアにある大型電子公告画面に、中国国営新華社通信のプロパガンダ・ビデオが上映された。この大型電子広告看板は、タイムズ・スクエア2号ビルにある。新華社がリースした広告スクリーンの面積は縦約18メートル、横約12メートル。新華社は、広告会社シャーウッド・アウトドア(Sherwood Outdoor)と5年間のリース契約を結び、電子広告の運営と管理を行った。 新華社はこのスクリーンで中国共産党が制作したさまざまなプロパガンダ映画を24時間上映していた。例えば、2016年7月、オランダ・ハーグの常設仲裁裁判所が南シナ海の領有権をめぐり、中国当局の主権を認めないとの判決を出した後、南シナ海をテーマにした短編動画が毎日、集中的に放映された。タイムズ・スクエアにある他の電子看板の広告掲載価格から推測すると、新華社通信がリースしたスクリーンの月額使用料は30万~40万ドル(約3315万~4421万円)になる可能性がある。・・・米中双方のゴタゴタを想定した上で、株高を狙う米中のトレーダーには敵いませんね。なお、大紀元はバイアスの大きいことで知られているので、眉に唾して読んでください。
2020.03.28
コメント(0)

図書館に予約していた『雑草はなぜそこに生えているのか』という新書を、待つこと5日でゲットしたのです。いま森絵都著『カザアナ』という小説を読んでいるところだが・・・その小説では「病によき種をあてる草読」となっています。とにかく、野草あるいは雑草に目がいく昨今でおます。【雑草はなぜそこに生えているのか】稲垣栄洋著、筑摩書房、2018年刊<「BOOK」データベース>より「抜いても抜いても生えてくる、粘り強くてしぶとい」というイメージのある雑草だが、実はとても弱い植物だ。それゆえに生き残りをかけた驚くべき戦略をもっている。厳しい自然界を生きていくそのたくましさの秘密を紹介する。<読む前の大使寸評>いま森絵都著『カザアナ』という小説を読んでいるところだが・・・その小説では「病によき種をあてる草読」となっています。とにかく、野草あるいは雑草に目がいく昨今でおます。<図書館予約:(3/17予約、3/22受取)>amazon雑草はなぜそこに生えているのかホトケノザ「第五章 雑草の花の秘密」を、見てみましょう。p86~88■紫色の花が選んだパートナーは? この優秀なパートナーを惹きつけるために、ハチを呼び寄せる花は、たっぷりの蜜を用意してハチを出迎える。 ところが、これには問題があった。 蜜をたくさん用意してしまうと、ハチ以外の他の虫も集まってきてしまう。せっかく奮発して用意した蜜を他の虫に奪われてしまうのだ。 紫色の花は、どうやってハチだけに蜜を与えることができるのだろうか。 人気のある学校に入るためには、「入学試験」というものがある。 じつは、紫色の花も、蜜を与える昆虫を選ぶための「選抜試験」を行うのである。 紫色の花は、複雑な形をしているのが、特徴である。この複雑な形が、まさに入試問題である。 身近な雑草であるホトケノザの花を観察してみることにしよう。■ホトケノザの花の秘密 ホトケノザは、スミレやタンポポほど知られていないかも知れないが、小学校の生活科の教科書でも紹介されるほど、身近に見られる雑草である。 ホトケノザは小さな花だが、よく見ると、なかなか美しい花を咲かせている。 下の花びらには、斑点のような模様がある。これが、蜜のありかを示す「蜜標」と呼ばれるものである。蜜標はガイドマークや、ネクターガイドとも呼ばれている。この蜜標を目印にして、ハチはこの花びらに着陸する。下の花びらはまるでヘリポートのような役割を持っているのだ。 ホトケノザは、ミツバチが訪れるのには小さいが、小さなハナバチが訪れる。そして、花びらに着陸すると、ちょうど着陸した飛行機を誘導するラインのように、花の奥に向かって蜜標が続いている。この道しるべに従って、花の奥深くへと進んでいくと、花の一番深いところに蜜があるのである。 横からホトケノザの花を見ると、花の形が細長く、花の中が奥深くなっている。じつは、この狭い中に潜り込んで行って、後ずさりして出てくるというのが、普通の昆虫は得意ではない。これに対して、ハチは花の奥深くへ潜っていくことを得意としているのである。 蜜標が蜜のありかを示すサインだということが理解できる頭の良さ、そして花の奥へと入っていくことのできる勇気と体力を持った虫だけが、蜜にありつくことができる。 こうしてホトケノザは、知力テストと体力テストによって、パートナーとしてふさわしいハチだけに蜜を与えることに成功しているのである。 ホトケノザだけでなく、紫色をした花は、どれも蜜標や奥に深い構造をしている。『雑草はなぜそこに生えているのか』3:「第三章 播いても芽が出ない」の冒頭『雑草はなぜそこに生えているのか』2:「第二章 雑草は強くない」の続き『雑草はなぜそこに生えているのか』1:「第二章 雑草は強くない」の冒頭
2020.03.28
コメント(0)

図書館に予約していた『雑草はなぜそこに生えているのか』という新書を、待つこと5日でゲットしたのです。いま森絵都著『カザアナ』という小説を読んでいるところだが・・・その小説では「病によき種をあてる草読」となっています。とにかく、野草あるいは雑草に目がいく昨今でおます。【雑草はなぜそこに生えているのか】稲垣栄洋著、筑摩書房、2018年刊<「BOOK」データベース>より「抜いても抜いても生えてくる、粘り強くてしぶとい」というイメージのある雑草だが、実はとても弱い植物だ。それゆえに生き残りをかけた驚くべき戦略をもっている。厳しい自然界を生きていくそのたくましさの秘密を紹介する。<読む前の大使寸評>いま森絵都著『カザアナ』という小説を読んでいるところだが・・・その小説では「病によき種をあてる草読」となっています。とにかく、野草あるいは雑草に目がいく昨今でおます。<図書館予約:(3/17予約、3/22受取)>amazon雑草はなぜそこに生えているのか「第三章 播いても芽が出ない」の冒頭を、見てみましょう。p41~43■雑草を育てるのは難しい 皆さんは雑草を育てたことがあるだろうか。 雑草とは、勝手に生えてくるものであって、わざわざ雑草の種を播いて育てる酔狂な人は少ないだろう。 私は雑草の研究をしているので、雑草を育てる。ところが、雑草というのは、いざ育てようと思うと、なかなか簡単ではない。 まず、種子を播いても芽が出ないのだ。 野菜や花の種子であれば、土に播いて水を掛けてやれば、数日のうちには芽が出てくる。ところが、雑草の場合は土に播いて水を掛けてもなかなか芽が出てこない。そうこうしているうちに、播いてもいない雑草の方が芽を出してきてしまったりするから、難しい。 植物の発芽に必用な三つの要素は何だろうか? 教科書には、「水、酸素、温度」と書いてある。 そのため、暖かい時期に、土を耕して空気が入りやすいようにしてから種子を播き、水を掛けてやれば、水と酸素と温度の三つが揃って芽が出てくるのである。 ところが、雑草はこの三つの要素が揃っても芽を出さない。 それは、雑草が「休眠」という性質を持つからなのである。 ■休んで眠る戦略 「休眠」というと休眠会社や、休眠口座など、働いていないという良くないイメージがある。何しろ、「休眠」は「休む」「眠る」と書くのだ。 たくましい雑草の戦略が、「休む」「眠る」というのは、情けないような気もするが、そうではない。「休眠」は雑草にとっても、もっとも重要な戦略の一つなのである。 野菜や花の種子は、播けばすぐに芽が出てくる。野菜や花の種子は人間が適期を見定めて播いてくれる。そのため、すぐに芽を出すことが得策なのである。芽を出す時期は、人間が決めているのだ。 しかし、雑草の種子は発芽のタイミングを自分で決める必要がある。 雑草の種子が熟して地面に落ちたとしても、それが発芽に適しているタイミングとは限らない。 たとえば、秋に落ちた種子が、そのまま芽を出してしまうと、やがてやってくる厳しい冬の寒さで枯れてしまう。また、まわりの植物がうっそうと茂っていれば、芽を出しても光が当らずに枯れてしまう。 いつ芽を出すかという発芽の時期は、雑草にとっては死活問題なのである。『雑草はなぜそこに生えているのか』2:「第二章 雑草は強くない」の続き『雑草はなぜそこに生えているのか』1:「第二章 雑草は強くない」の冒頭
2020.03.27
コメント(0)

図書館に予約していた『雑草はなぜそこに生えているのか』という新書を、待つこと5日でゲットしたのです。いま森絵都著『カザアナ』という小説を読んでいるところだが・・・その小説では「病によき種をあてる草読」となっています。とにかく、野草あるいは雑草に目がいく昨今でおます。【雑草はなぜそこに生えているのか】稲垣栄洋著、筑摩書房、2018年刊<「BOOK」データベース>より「抜いても抜いても生えてくる、粘り強くてしぶとい」というイメージのある雑草だが、実はとても弱い植物だ。それゆえに生き残りをかけた驚くべき戦略をもっている。厳しい自然界を生きていくそのたくましさの秘密を紹介する。<読む前の大使寸評>いま森絵都著『カザアナ』という小説を読んでいるところだが・・・その小説では「病によき種をあてる草読」となっています。とにかく、野草あるいは雑草に目がいく昨今でおます。<図書館予約:(3/17予約、3/22受取)>amazon雑草はなぜそこに生えているのか「第二章 雑草は強くない」の続きを、見てみましょう。p32~35■植生は変化する ある場所に集まって生育している植物の集団を「植生」と言うが、植生は放っておけば、小さな植物から、大きな植物へと変化していく。このような植物のの移り変わりは遷移と呼ばれている。 生物の教科書では、たとえば火山の噴火などで何もなくなってしまった不毛の土地は、植物が生えていない「裸地」になり、最初は、岩場に生えるような「地衣類やコケ植物」が生える。そして、だんだん草本性の植物が生える「草原」となり、「低木林」となり、やがて明るい森に生える陽樹が生えた「陽樹林」となり、陽樹とうっそうと茂った森に生える陰樹が混ざり合った「混交林」となり、最後には陰樹だけの「陰樹林」へと移り変わることが知られている。 火山の噴火後のような何もない状態からスタートする遷移を、「一次遷移」と言う。これに対して、山火事や洪水などで植物がなくなった場合は、すでに植物が生えるのに適した土はあるし、周りの植物から種子が供給されるため、一次遷移よりも、短い期間で植生が変化していく。このような遷移は「二次遷移」と呼ばれている。 火山の噴火や洪水などの天変地異と聞けば、縁遠いことのように思われるかも知れないが、二次遷移の方はごく身近に起こっている。 たとえば、建物がなくなって空き地ができると、そこは裸地となる。あるいは、山が開発されたり、海が埋め立てられて土地が造成されると、そこも裸地になる。じつは、これこそが遷移のスタートである。 そして、小さな植物である雑草は、遷移の初期段階に生える植物なのだ。 まだ遷移の初期段階の植物がない状態の場所に、他の植物に先駆けて生える植物は「パイオニア植物」と呼ばれている。つまり開拓者である。 じつは、雑草と呼ばれる植物は遷移の初期段階に生えるパイオニア植物としての性格を持っているのである。■雑草の移り変わり 教科書では、遷移は「裸地」→「草原」→「低木林」→「陽樹林」→「混交林」→「陰樹林」というダイナミックな動きとして描かれているが、遷移は私たちの身近なところで日常的に、起こっている。 たとえば、何気なく生えている雑草だが、雑草の種類は刻々と変化していく。 空き地ができたり、土地が造成されると、最初に生えてくるのが、パイオニア植物としての性格が特に強い一年生の雑草である。 植物は、芽が出てから一年以内に枯れてしまう一年生植物と、一年では枯れずに何年も生きる多年生植物に分けられる。そして、一年生植物の雑草が一年生雑草、多年生植物の雑草が多年生雑草と呼ばれているのである。 遷移が進むと植物が置き換わって、パイオニア植物が姿を消していくように、一年生雑草に覆われれていた空き地も、年数を経ていくと次第に一年生雑草が減っていく。そして代わりに多年生雑草が生えてくるのである。 何年も生きることのできる多年生雑草は、スタートダッシュは遅いかわりに、地面の下の根っこなどにじっくり力を蓄えることができるので、雑草の中では比較的、競争に強い。そのため、一年生雑草を押しのけて広がっていくのである。 さらに、一口に多年生雑草と言ってもさまざまな種類がある。最初のうちは背の低い多年生雑草が生えてくるが、やがて、だんだんと競争に強い大きな多年生雑草が生えてくるようになる。そして、草むらが生い茂っていくのである。やがて、草だけでなく小さな木も生えてきて藪になっていく。 雑草の中の比較で競争に弱い雑草、競争に強い雑草はあるが、総じてしまえば雑草は競争に弱い植物である。そのため、競争に強い木々がたくさん生えてくれば、雑草はついになくなってしまう。そして、さらに長い年数が経てば、そこはやがて森へと変化していくことだろう。 これが遷移である。『雑草はなぜそこに生えているのか』1
2020.03.27
コメント(0)

図書館に予約していた『雑草はなぜそこに生えているのか』という新書を、待つこと5日でゲットしたのです。いま森絵都著『カザアナ』という小説を読んでいるところだが・・・その小説では「病によき種をあてる草読」となっています。とにかく、野草あるいは雑草に目がいく昨今でおます。【雑草はなぜそこに生えているのか】稲垣栄洋著、筑摩書房、2018年刊<「BOOK」データベース>より「抜いても抜いても生えてくる、粘り強くてしぶとい」というイメージのある雑草だが、実はとても弱い植物だ。それゆえに生き残りをかけた驚くべき戦略をもっている。厳しい自然界を生きていくそのたくましさの秘密を紹介する。<読む前の大使寸評>いま森絵都著『カザアナ』という小説を読んでいるところだが・・・その小説では「病によき種をあてる草読」となっています。とにかく、野草あるいは雑草に目がいく昨今でおます。<図書館予約:(3/17予約、3/22受取)>amazon雑草はなぜそこに生えているのか「第二章 雑草は強くない」の冒頭を、見てみましょう。p24~26■雑草が持つ共通した特徴 一口に雑草と言っても、さまざまな種類がある。 しかし、「邪魔になりやすい植物」である雑草と呼ばれる植物には、ある共通した特徴がある。それは何だろう。 本を閉じて考えてみることにしよう。 雑草と呼ばれる植物には、さまざまな共通した特徴がある。その中でも、もっとも基本的な特徴は、「弱い植物である」ということだ。 もしかすると、意外な感じに思えるかも知れない。 私たちの周りを見回すと、雑草は強い植物であるような感じがする。「雑草のように強く」という言葉もあるくらいだ。 その雑草が「弱い植物である」とは、どういうことなのだろう。 そもそも、雑草が弱い植物であるとすれば、植物にとって「強さ」とはいったい何なのだろうか?■雑草は弱い? 「雑草が弱い」というのは、「競争に弱い」ということである。 自然界は、激しい生存競争が行われている。弱肉強食、適者生存が、自然界の激しい掟なのだ。それは植物の世界も同じである。 光を奪い合って、植物は競い合って上へ上へと伸びていく。そして、枝葉を広げて、遮蔽し合うのである。もし、この競争に敗れ去れば、他の植物の陰で光を受けられずに枯れてしまうことだろう。 戦いは地面の上だけではない。地面の下では、水や栄養分を奪い合って、さらに熾烈な戦いが繰り広げられている。植物は、太陽の光と水と土さえあれば生きられると言われるが、その光と水と土を奪い合って、激しい争いが繰り広げられているのである。 雑草と呼ばれる植物は、この競争に弱いのである。 どこにでも生えるように見える雑草だが、じつは多くの植物が生える森の中には生えることができない。豊かな森の環境は、植物が生存するのには適した場所である。しかし同時に、そこは激しい競争の場でもある。そのため、競争に弱い雑草は深い森の中に生えることができないのである。 雑草は弱い植物である。競争を挑んだところで、強い植物に勝つことはできない。そこで、雑草は強い植物が力を発揮するすることができないような場所を選んで生えているのである。 それが、道ばたや畑のような人間がいる特殊な場所なのだ。
2020.03.27
コメント(0)

『朝日デジタルの書評から』フォームや『読みたい本』フォームを作っているのだが、これを市図書館の予約に利用しようと、思い立ったのです。これまでの予約内容と予約候補は以下のとおりです。<予約中>・伊坂幸太郎『フーガはユーガ』(7/24予約、副本34、予約462)現在36位・劉慈欣『三体』(9/09予約、副本8、予約179)現在10位・呉善花『韓国を蝕む儒教の怨念』(10/02予約、副本3、予約56)現在3位・橘玲「上級国民/下級国民」(10/24予約、副本16、予約283)現在126位・川上弘美『某』(10/27予約、副本7、予約70)現在6位・ブレイディみかこ『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』(11/13予約、副本19、予約534)現在311位・門井慶喜『定価のない本』(1/12予約、副本9、予約74)現在38位・浅田次郎『大名倒産 (上)』(2/01予約、副本13、予約347)現在287位・村田沙耶香『地球星人』(2/14予約、副本12、予約42)現在19位・有川ひろ『倒れるときは前のめりふたたび』(2/18予約、副本11、予約62)現在46位・満州国のラジオ放送(2/26予約、副本2、予約5)現在2位・浅田次郎『大名倒産(下)』(3/17予約、副本23、予約351)現在334位・内田樹『サル化する世界』(3/25予約、副本2、予約60)・イーユン・リー『千年の祈り』(3/25予約、副本4、予約0)<カートで待機中>・N・ネフスキー著『月と不死』・8月の果て・ある日うっかりPTA(副本4、予約39)・グレタたったひとりのストライキ<予約候補>・川越宗一『熱源』・角田光代『対岸の彼女』・チャン・ガンミョン『韓国が嫌いで』・『国運の分岐点 中小企業改革で再び輝くか、中国の属国になるか』・サピエンス日本上陸:図書館未収蔵・多和田葉子『尼僧とキューピッドの弓』・雨宮処凛『ロスジェネのすべて』:図書館未収蔵・四方田犬彦『ソウルの風景―記憶と変貌』・小山鉄郎『白川静さんに学ぶ これが日本語』・高野秀行「怪獣記」・キネマ旬報(ありがとう、和田誠さん)・東龍夫『ザ・ソウル・オブ くず屋』:図書館未収蔵・『オーバーストーリー』・橋本治『黄金夜界』・中園成生『日本捕鯨史』・高野秀行「ワセダ三畳青春記」・高樹のぶ子『アジアに浸る』・書物の破壊の世界史・つげ義春『ガロ 1968 前衛マンガの試行と軌跡』・ディック『パーマー・エルドリッチの三つの聖痕』:図書館未収蔵・ヘミングウェイで学ぶ英文法:図書館未収蔵・内澤旬子『ストーカーとの七00日戦争』:図書館未収蔵・ジョージ・ミーガン『世界最長の徒歩旅行』:図書館未収蔵・「月夜のでんしんばしら」谷川雁、C.W.ニコル:図書館未収蔵・カズオ・イシグロ著『癒されざる者たち』:図書館未収蔵・阿刀田高『裏声で歌へ君が代』・デジタルエコノミーはいかにして道を誤まるか:図書館未収蔵・ネルケ無方著『迷える者の禅修業』・ボリス・ヴィアン著『うたかたの日々』:芸工大に収蔵・禁じられた歌(田)<予約分受取:1/07以降> ・与那覇潤『知性は死なない』(1/04予約、1/07受取)・金子勝『平成経済 衰退の本質』(11/17予約、1/19受取)・浅田次郎『プリズンホテル』(1/13予約、1/19受取)・橘玲「言ってはいけない中国の真実」(1/18予約、1/26受取)・伊坂幸太郎『クジラアタマの王様』(7/31予約、2/02受取)・村上龍『村上龍料理小説集』(1/26予約、2/14受取)・横尾忠則『死なないつもり』(2/12予約、2/14受取)・デービッド・アトキンソン『日本人の勝算』(8/20予約、3/01受取)・森絵都『カザアナ』(9/21予約、3/18受取)・雑草はなぜそこに生えているのか(3/17予約、3/22受取)・イーユン・リー『千年の祈り』(3/25予約、3/30受取予定)【フーガはユーガ】伊坂幸太郎著、実業之日本社、2018年刊<「BOOK」データベース>より常盤優我は仙台市のファミレスで一人の男に語り出す。双子の弟・風我のこと、決して幸せでなかった子供時代のこと、そして、彼ら兄弟だけの特別な「アレ」のこと。僕たちは双子で、僕たちは不運で、だけど僕たちは、手強い。<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(7/24予約、副本34、予約462)>rakutenフーガはユーガ【三体】劉慈欣著、早川書房、2019年刊<「BOOK」データベース>より物理学者の父を文化大革命で惨殺され、人類に絶望した中国人エリート科学者・葉文潔(イエ・ウェンジエ)。失意の日々を過ごす彼女は、ある日、巨大パラボラアンテナを備える謎めいた軍事基地にスカウトされる。そこでは、人類の運命を左右するかもしれないプロジェクトが、極秘裏に進行していた。数十年後。ナノテク素材の研究者・汪森(ワン・ミャオ)は、ある会議に招集され、世界的な科学者が次々に自殺している事実を告げられる。その陰に見え隠れする学術団体“科学フロンティア”への潜入を引き受けた彼を、科学的にありえない怪現象“ゴースト・カウントダウン”が襲う。そして汪森が入り込む、三つの太陽を持つ異星を舞台にしたVRゲーム『三体』の驚くべき真実とは?アジア圏の作品として初のヒューゴー賞長篇部門に輝いた、現代中国最大のヒット作。<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(9/09予約、副本8、予約179)>rakuten三体【韓国を蝕む儒教の怨念】呉善花著、小学館、2019年刊<「BOOK」データベース>より「不可逆的に最終合意」したはずの慰安婦問題をひっくり返したかと思えば、韓国の最高裁は、すでに日韓基本条約で解決済みの徴用工裁判で日本企業に対し、賠償判決を出す。一方で、文在寅大統領は中国、北朝鮮に擦り寄り、反日を加速させている。日本と韓国の関係は戦後最悪の状態にある。普通の日本人の感覚からすれば、まったく理解できない。いったいなぜなのか。ヒントは、反日主義にしなければならなかった韓国の歴史にある。それが現代にまで続き、自壊の道を辿っているのだ。韓国出身の著者がその謎を史実に基づき解き明かす。<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(10/02予約、副本3、予約56)>rakuten韓国を蝕む儒教の怨念【上級国民/下級国民】橘玲著、小学館、2019年刊<「BOOK」データベース>より「下級国民」を待ち受けるのは、共同体からも性愛からも排除されるという“残酷な運命”。一方でそれらを独占する少数の「上級国民」たち。ベストセラー『言ってはいけない』の著者があぶり出す、世界レベルで急速に進行する分断の正体。<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(10/24予約、副本16、予約283)>amazon上級国民/下級国民【某】川上弘美著、小学館、2019年刊<「BOOK」データベース>より名前も記憶もお金も持たない某は、丹羽ハルカ(16歳)に擬態することに決めた。変遷し続ける“誰でもない者”はついに仲間に出会うー。愛と未来をめぐる、破格の最新長編。<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(10/27予約、副本7、予約70)>rakuten某【ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー】ブレイディみかこ著、新潮社、2019年刊<「BOOK」データベース>より大人の凝り固まった常識を、子どもたちは軽く飛び越えていく。世界の縮図のような「元・底辺中学校」での日常を描く、落涙必至のノンフィクション。<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(11/13予約、副本19、予約546)>rakutenぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー【定価のない本】門井慶喜著、東京創元社、2019年刊<「BOOK」データベース>より神田神保町ー江戸時代より旗本の屋敷地としてその歴史は始まり、明治期は多くの学校がひしめく文化的な学生街に、そして大正十二年の関東大震災を契機に古書の街として発展してきたこの地は、終戦から一年が経ち復興を遂げつつあった。活気をとり戻した街の一隅で、ある日ひとりの古書店主が人知れずこの世を去る。男は崩落した古書の山に圧し潰されており、あたかも商売道具に殺されたかのような皮肉な最期を迎えた。古くから付き合いがあった男を悼み、同じく古書店主である琴岡庄治は事後処理を引き受けるが、間もなく事故現場では不可解な点が見付かる。行方を眩ました被害者の妻、注文帳に残された謎の名前ーさらには彼の周囲でも奇怪な事件が起こるなか、古書店主の死をめぐる探偵行は、やがて戦後日本の闇に潜む陰謀を炙りだしていく。直木賞作家の真骨頂と言うべき長編ミステリ。<読む前の大使寸評>古書店主の死から、戦後日本に潜む陰謀を炙りだすってか・・・面白そうである。<図書館予約:(1/12予約、副本9、予約74)>rakuten定価のない本【大名倒産(上)】浅田次郎著、文藝春秋、2019年刊<「BOOK」データベース>より泰平の世に積もりに積もった大借金に嫌気のさした先代は縁の薄い末息子に腹を切らせて御家幕引きを謀る。そうとは知らぬ若殿に次々と難題が降りかかる!笑いと涙の経済エンターテインメント、始まり、始まりー<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(2/01予約、副本13、予約347)>rakuten大名倒産(上)【地球星人】村田沙耶香著、新潮社、2018年刊<出版社>より私はいつまで生き延びればいいのだろう。いつか、生き延びなくても生きていられるようになるのだろうか。地球では、若い女は恋愛をしてセックスをするべきで、恋ができない人間は、恋に近い行為をやらされるシステムになっている。地球星人が、繁殖するためにこの仕組みを作りあげたのだろうー。常識を破壊する衝撃のラスト。村田沙耶香ワールド炸裂!<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(2/14予約、副本12、予約42)>rakuten地球星人【倒れるときは前のめりふたたび】有川ひろ著、KADOKAWA、2019年刊<「BOOK」データベース>より「有川浩」改め「有川ひろ」のエッセイ集“ふたたび”!ペンネーム変更の理由も語られる、エッセイ等41本+小説2編も特別収録。<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(2/18予約、副本11、予約62)>rakuten倒れるときは前のめりふたたび【満州国のラジオ放送】代珂著、論創社、2020年刊<商品の説明>より満州国のラジオ放送の実相に迫る。本邦初公開の資料なども駆使して、満洲国でのラジオ放送内容、番組構成、機能と効果、文化形成に対するラジオ放送の影響などを検証。メディアとしてのラジオの役割を当時の文化状況に迫りながらラジオ放送の機能とその効果の検証を試みている。<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(2/26予約、副本2、予約5)>amazon満州国のラジオ放送【大名倒産(下)】浅田次郎著、文藝春秋、2019年刊<「BOOK」データベース>より御国入りで初めて見る故郷の美しさ、初めて知る兄弟の情。若殿は倒産阻止を決意するが、家臣共々の努力も焼け石に水。伝家の宝刀「お断り」で借金帳消しの不名誉を被るしかないのか。人も神様も入り乱れての金策に、果たして大団円なるかー<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(3/17予約、副本23、予約351)>rakuten大名倒産(下)【サル化する世界】内田樹著、文藝春秋、2020年刊<「BOOK」データベース>より現代社会の劣化に歯止めをかける、真の処方箋!堤未果氏との特別対談も収録。【目次】1 時間と知性/2 ゆらぐ現代社会/3 “この国のかたち”考/4 AI時代の教育論/5 人口減少社会のただ中で/特別対談 内田樹×堤未果 日本の資産が世界中のグローバル企業に売り渡されるー人口減少社会を襲う“ハゲタカ”問題<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(3/25予約、副本2、予約60)>rakutenサル化する世界【千年の祈り】イーユン・リー著、新潮社、2007年刊<「BOOK」データベース>より父と娘のあいだに横たわる秘密と、人生の黄昏にある男女の濁りない情愛。ミス・カサブランカとよばれる独身教師の埋めようのない心の穴。反対を押し切って結婚した従兄妹同士の、平らかではない歳月とその果ての絆。―人生の細部にあらわれる普遍的真実を、驚くべき技量で掬いとる。北京生まれの新人女性作家による、各賞独占の鮮烈なデビュー短篇集。第1回フランク・オコナー国際短篇賞受賞!PEN/ヘミングウェイ賞受賞。ガーディアン新人賞・プッシュカート賞受賞。New York Times Book Reviewエディターズ・チョイス賞受賞。The Best American Short Stories2006収録。グランタ「もっとも有望な若手アメリカ作家」2007選出。<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(3/25予約、副本4、予約0)>amazon千年の祈り【月と不死】N・ネフスキー著、平凡社、1971年刊<出版社>より著者は日本民俗学界の異色の存在として知られるロシア人学者で,柳田国男,折口信夫らと親交を結び,沖縄,東北などの民俗を採録した。本書は日本語で発表された論文・書簡を網羅した唯一の著作集。<読む前の大使寸評>ロシア人にして、日本民俗学界の異色の存在が気になるのです。<図書館予約:(とりあえずカートに入れておこう)>heibonsha月と不死【8月の果て】柳美里著、新潮社、2007年刊<「BOOK」データベース>より日本統治下の朝鮮・密陽に生を受け、マラソンでの五輪出場を目指した亡き祖父・李雨哲。そのうしろ姿を追い、路上を駆けることを決意した柳美里。ふたりの息づかいが時空を越えて重なる瞬間、日本と朝鮮半島のあわいに消えた無数の魂が封印を解かれ、歴史の破れ目から白い頁に甦る。偉丈夫の雨哲と美丈夫の弟・雨根。血族をめぐる、ふたつの真実の物語が、いま日本文学を未踏の高みへと押し上げる。<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(とりあえずカートに入れておこう)>rakuten8月の果て図書館予約の軌跡216予約分受取目録R23好書好日トップ図書館情報ネットワーク 蔵書検索システム図書館予約の運用にも慣れて、速攻で入手するコツも何となくつかんだと思うのだ♪・朝日書評欄で探すとしたら、3ヶ月前掲載くらいのモノが狙い目かも。・専門的すぎるほどのモノは、予約0となっていることが多い。・受取館に収蔵しているモノは、移送する手間が省けるので早くなるだろう。・本屋の店頭に出た直後の新刊本・ウィキペディアでめぼしい著作を探す・神戸市図書館の予約順位は毎週火曜日(午前1時~3時) に更新されます。
2020.03.26
コメント(0)

図書館で鴻上尚史著『醒めて踊れ』という本を、手にしたのです。おお 先日『SWITCHインタビュー 達人達「ブレイディみかこ×鴻上尚史」』という番組を観たが・・・鴻上さんのエンタメ系エッセイ集とはどんなかな♪と思うわけでおます。【醒めて踊れ ドン・キホーテのピアス12】鴻上尚史著、扶桑社、2007年刊<商品の説明>より週刊SPA!の最長寿連載エッセイ『ドン・キホーテのピアス』待望の最新刊。<読む前の大使寸評>鴻上さんのエンタメ系エッセイ集とはどんなかな♪と思うわけでおます。amazon醒めて踊れ杉浦日向子さんあたりを、見てみましょう。p63~66<「七味・五悦・三会」の杉浦日向子さんを偲ぶ> 一年が終わりますなあ。 今年、僕に「七味・五悦・三会」を教えてくれた杉浦日向子さんがお亡くなりになりました。 彼女は僕と同じ年、46歳でした。 僕は、いつも、年の暮れになると、杉浦さんがニコニコと僕に教えてくれた「七味・五悦・三会」のことを思い出すのです。 あんまり感動したので、僕はこの連載でも、2回、取り上げました。覚えている方もいらっしゃるでしょうか。 話は、ちょっと脇道にそれますが、僕は毎年、故郷に帰省しています。芝居で新年を大阪で迎えた時以外は、大学に入学して以来ずっと、年末に故郷への列車や飛行機に乗っています。 その時、なにか読むものはないかと、いつもは買わない週刊誌にも手を伸ばすのです。年末進行というスケジュールのために、雑誌は毎週出なくなり、大晦日には、すでにいつもの雑誌は読み尽くしているという理由もあります。 物書きになる前には、いつもは読まない雑誌に手を伸ばすのが楽しみでした。物書きになった後では、この年末に発売されて、そのまま年を越す号の連載が、自分の中では特別な位置になりました。 毎年、「七味・五悦・三会」の話題が年末の号には相応しいんだよなあと、思っているのです。 江戸の庶民は、大晦日、除夜の鐘を聞きながら、今年出会った美味しい七つの味(七味)と、五つの楽しかったこと(五悦)と、今年出合って良かった三人(三会)を家族で話すのだそうです。 で、除夜の鐘が終わるまでに話すことができたら、「今年はいい年だったね」とお互い喜び合ったそうです。 もちろん、足らなかった場合は、「来年は出会えるといいね」と除夜の鐘を聞きながら、願うのだそうです。 それが、除夜の鐘を聞きながらの大晦日の過し方だったんだそうです。 もし、あなたが、今、列車か飛行機の中なら、どうです、考えてみませんか。あなたの今年の「七味・五悦・三会」。もし、新年にこの文章を読んでいるのなら、去年のことを思い出して、どうですか?以前に読んだ『杉浦日向子の食・道・楽』と言う本がお奨めです。【杉浦日向子の食・道・楽】杉浦日向子著、新潮社、2009年刊<「BOOK」データベース>よりテレビ番組の解説でもおなじみ、着物姿も粋な、稀代の絵師にして時代考証家、「江戸からタイムスリップした」現代の風流人・杉浦日向子の人柄と心意気を映す最後のエッセイ集。命をつなぐ食をめぐる話、人生を彩る酒の話題、大切にしていた憩いのひとときを思いをこめて綴る。懐かしい作品制作風景、単行本未収録の漫画のひとコマ、愛用の着物、酒器、小物の口絵写真、作品リストも収録。<読む前の大使寸評>おお 杉浦さんの本ではないか…最後のエッセイ集とのことで、心して読むとしよう♪rakuten杉浦日向子の食・道・楽鴻上さんのエンタメ系エッセイ集1
2020.03.26
コメント(0)

図書館で鴻上尚史著『醒めて踊れ』という本を、手にしたのです。おお 先日『SWITCHインタビュー 達人達「ブレイディみかこ×鴻上尚史」』という番組を観たが・・・鴻上さんのエンタメ系エッセイ集とはどんなかな♪と思うわけでおます。【醒めて踊れ ドン・キホーテのピアス12】鴻上尚史著、扶桑社、2007年刊<商品の説明>より週刊SPA!の最長寿連載エッセイ『ドン・キホーテのピアス』待望の最新刊。<読む前の大使寸評>鴻上さんのエンタメ系エッセイ集とはどんなかな♪と思うわけでおます。amazon醒めて踊れイグ・ノーベル賞あたりを、見てみましょう。p38~40<イグ・ノーベル賞と、ドクター中松> がしがしと『トランス』の本番が続いています。 この原稿が活字になる頃には、日替わりだったり、昼夜だったりで、ユース・バージョンとエルダー・バージョンが交互に行われている刺激的な時間の真っ最中です。 大変ですが、楽しい日々です。 さて、講演場所が紀伊国屋ホールなので、本だけは毎日見れて、うはうはしています。 どんなにオンライン・ショッピングが発達しても、本屋さんには、「あいまいにざっと本を見る」という機能があるわけで、これがある限り本屋さんの存在は否定されないだろうと思います。 それは、開架式の図書館が閉架式の図書館に対して持っている圧倒的なメリットと同じです。 んで、ふだんあんまり歩かないコーナーを歩いていたら、『もっと! イグ・ノーベル賞』(ランダムハウス講談社)という本を見つけました。 ドクター中松氏が'05年度のイグ・ノーベル栄養学賞を取ったと少し前、話題になりました。 イグ・ノーベル賞とは、「裏・ノーベル賞」と呼ばれるもので、'91年に設立。世間を(1)いかに笑わせ(2)いかに考えさせたか、を基準に選ばれる賞です。 選考委員には、科学者や専門家、通りすがりの人や本物のノーベル賞受賞者もいるそうです。 で、ドクター中松氏は、「35年間に渡り自分の食事を撮影し、食べた物が脳の働きや体調に与える影響を過去にまで遡って分析し続けていること」に対して評価され、栄養学賞を受賞したのです。 '91年の設立から、じつは日本人は、10人近く受賞しています。 たまごっちを発明した人やカラオケを発明した人、ちょっと前話題になった犬語が理解できる『バウリンガル』を作った人も受賞しています。 カラオケを発明した井上大祐さんには、カラオケを発明し、人々に互いに寛容になることを教えた功績を称え、イグ・ノーベル平和賞が与えられました。 なにせ、授賞式は、ハーバード大学の最古、最大のサンダース・シアターで1200人の聴衆の前で行われるんですからたいしたもんです。 でも、そこまでの旅費は受賞者の自己負担です。 で、受賞者はスピーチをしますが、時間は60秒に制限されています。それを越えると、ステージの横にいる8歳のかわいい女の子「ミス・スィーティ・プー」が演台まで来て、こう言います。「もうやめて、飽きちゃった。もうやめて、飽きちゃった」 彼女は、受賞者がスピーチをやめるまで言い続けるんだそうです。 でも、授賞式の2日後には、マサチューセッツ工科大学で「イグ・ノーベル特殊講義」を行うことになっています。 いいですわ、この賞。
2020.03.25
コメント(0)

ブレイディみかこの『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』を図書館に借出し予約しているので、この番組を観たのであるが・・・鴻上尚史という作家、演劇人も興味深かったのでおます♪SWITCHインタビュー 達人達「ブレイディみかこ×鴻上尚史」より 著書「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」で、多様性世界に暮らす親子を描いたブレイディみかこ。教育・育児にも鋭い論を放つ鴻上尚史と意見をぶつけ合う。 鴻上が長く続けている人生相談を読んで、会いたいと思ったというブレイディ。むだな縛りから子どもたちを解放し、才能を伸ばすために、常に具体的な実践術を唱え続けてきた鴻上に共感した。 一方鴻上は、イギリスでブレイディが体験してきた多民族、貧富の差などによる多様性世界について切り込んでいく。ボーダレス化と分断化がともに進む日本でどう生きればよいか、2人の会話からそのヒントが見えてくる。図書館で『醒めて踊れ』を見つけたので、早速、このエンタメ系の本を借りてきたのです。【醒めて踊れ ドン・キホーテのピアス12】鴻上尚史著、扶桑社、2007年刊<商品の説明>より週刊SPA!の最長寿連載エッセイ『ドン・キホーテのピアス』待望の最新刊。<読む前の大使寸評>鴻上さんのエンタメ系エッセイ集とはどんなかな♪と思うわけでおます。amazon醒めて踊れ
2020.03.25
コメント(0)

今回借りた4冊です。だいたい支離滅裂に借りているけど、今回の傾向は、強いていえば、「手当り次第」でしょうか♪<市立図書館>・雑草はなぜそこに生えているのか・醒めて踊れ・猫背の目線・村上春樹「騎士団長殺し」メッタ斬り!<大学図書館>(今回はパス)図書館で手当たり次第で本を探すのがわりと楽しいが・・・これが、図書館での正しい探し方ではないかと思ったりする(笑)************************************************************【雑草はなぜそこに生えているのか】稲垣栄洋著、筑摩書房、2018年刊<「BOOK」データベース>より「抜いても抜いても生えてくる、粘り強くてしぶとい」というイメージのある雑草だが、実はとても弱い植物だ。それゆえに生き残りをかけた驚くべき戦略をもっている。厳しい自然界を生きていくそのたくましさの秘密を紹介する。<読む前の大使寸評>いま森絵都著『カザアナ』という小説を読んでいるところだが・・・その小説では「病によき種をあてる草読」となっています。とにかく、野草あるいは雑草に目がいく昨今でおます。<図書館予約:(3/17予約、3/22受取)>amazon雑草はなぜそこに生えているのか【醒めて踊れ ドン・キホーテのピアス12】鴻上尚史著、扶桑社、2007年刊<商品の説明>より週刊SPA!の最長寿連載エッセイ『ドン・キホーテのピアス』待望の最新刊。<読む前の大使寸評>鴻上さんのエンタメ系エッセイ集とはどんなかな♪と思うわけでおます。amazon醒めて踊れ【猫背の目線】横尾忠則著、日本経済新聞出版社、2010年刊<「BOOK」データベース>より古稀を迎えた猫好きの芸術家は考えた。「忙しいのは他人の時間に振り回されるから」「病気自慢が体を浄化する」「努力は運命の付録のようなもの」-老年が人生を仕上げる時期ならば、ひとつ人生を遊んでやろう、遅ればせながら隠居を実行しよう。自然に、創造的に生きたい老若男女必読。<読む前の大使寸評>追って記入rakuten猫背の目線【村上春樹「騎士団長殺し」メッタ斬り!】大森望×豊崎由美著、河出書房新社、2017年刊<「BOOK」データベース>より『騎士団長殺し』は第○章を読めばすべてがわかる!部品はみんな村上春樹なのに…ワースト作?『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』『1Q84』はBOOK3がなければ…村上春樹の10年を徹底放談。<読む前の大使寸評>先日も『空想読解なるほど、村上春樹』という本を読んだように・・・大使にとって村上春樹は尽きせぬ泉みたいな題材でおます。rakuten村上春樹「騎士団長殺し」メッタ斬り!************************************************************図書館大好き427
2020.03.24
コメント(0)

三谷さんの新聞連載コラムに#984が出たので紹介します。朝日の(三谷幸喜のありふれた生活)シリーズをスクラップしているのだが・・・デジタルデータとダブルで保存するところが、いかにもアナログ老人ではあるなあ。<(三谷幸喜のありふれた生活984)答えのない問いの中で> 以下、答えのない文章です。 世の中が不安の渦中にある。何が不安かといえば、やはり先が見えないこと。ずっと正念場と言われているような気がするし。正念場にしては長すぎる。この未曽有のパニック連続ドラマは、一体何話まで来ているのか。最終話間近なのか、まだプロローグなのか。 * 演劇関係者には、さらに別の困難が襲いかかっている。劇場閉鎖、公演中止。多くの友人が苦渋の選択を迫られている。梶原善は、一月かけて稽古した舞台が初日直前に上演中止となり、地方を含めたすべての公演がなくなった。本来彼が初日の舞台に立っているはずの夜、僕は善や昔の劇団仲間と会った。あれほど生気のない梶原善を見たのは初めてだった。同じ思いをしている演劇人が今、いたるところにいる。 苦労してやってきたことが無駄になる精神的ショック。改めて上演すればいいと思う方もいるかもしれないが、劇場はだいたい数年後までスケジュールが決まっている。その時期に同じメンバー、同じスタッフが集まる可能性は少ない。 多くの場合、役者さんや現場スタッフのギャラは、公演が始まってからのステージ数で決まる。中止になると、それに関わった数カ月、収入がほとんどなくなる。まさに死活問題だ。 * では上演すべきなのか。それも疑問だ。可能な限りの対策を行ったとしても、感染の可能性はなくならない。それでも観たいという人がいるなら幕を開けるべきだという意見もあるだろう。しかし自分の意思で観に来た人はいいとして、その人が感染して、劇場を出てから別の人にうつす危険もある。それが今回の問題のいちばん厄介なところなのだ。 特に喜劇は致命的。ちょっとでも咳をしようものなら、客席中に緊張が走る。ものすごいプレッシャーである。そんな環境で心から笑えるはずがない。 物語と役者と観客が揃えば芝居は打てると、昔から言われている。なんならストーリーがなくてもどうにかなる、面白いかどうかは別にして。役者がいなくたって、頑張ればテーブルと椅子だけでも人を笑わせることも不可能ではない、難しいけど。ただし観客は不可欠だ。お客さんがいないところでは演劇は成立しない。「国民の映画」という舞台のビデオ収録を観客なしで撮ったことはあったけど、それは意味が違う。あの時はテレビカメラが観客だった。 もし今、自分の芝居が上演されていて、中止するかどうかの判断を任されたらどうしていただろう。公演はやる、感染対策もする、でも、ぜひ来て下さいと言うにはためらいを感じる。それが素直な気持ちだろう。興行に携わる者の気持ちとして、決してそれは健全とはいえない。観客が来ることにおびえているのだから。 * これは答えのない文章だ。一つだけ確かなのは、こんなことでは演劇の火は消えないということ。弱火になっているだけなのだ。種火は常に燃えている。そしてまた大きく燃え盛る時が来る、きっと、たぶん、絶対に。三谷さんへの応援といえば・・・やっぱこれだね♪久々の封切り映画:記憶にございません!
2020.03.24
コメント(0)

<『本の話 絵の話』>図書館で『本の話 絵の話』という本を、手にしたのです。ぱらぱらとめくると、いろんな作家について、書評と挿絵をセットにして構成してあるのです。・・・これが軽くてビジュアルでいかにもオシャレである♪【本の話 絵の話】山本容子著、文藝春秋、2001年刊<「BOOK」データベース>より72人の作家の肖像とオマージュに加えて、銅版画を選んだ理由、好きな本のかたち、文豪との「戯れ方」、アートの挑戦…美術家・山本容子のすべてがここにあります。<読む前の大使寸評>ぱらぱらとめくると、いろんな作家について、書評と挿絵をセットにして構成してあるのです。・・・これが軽くてビジュアルでいかにもオシャレである♪amazon本の話 絵の話著者の衝撃的な個展あたりを、見てみましょう。p10~12<カポーティへ、カポーティから> 子どもの頃の、あるいはそれにつづく学生時代の気ままな読書の話をしてもとりとめがないので、それはとばして、やっぱりトルーマン・カポーティ(1924~84)から始めたいと思います。 カポーティは高校生の頃から読んでいて、好きな作家のひとりということになるんですが、大学の専攻科を卒業する頃、もう一度、かなり意図的に読みました。<CAPOTE SUITE>としてまとめられる展覧会をやりたいということがあったのです。 これを語ろうとすると、どうしても私の版画の仕事の経緯にふれなくちゃなりませんね。画家にとってのテーマの話。 私は1975年、<JUNE BRAND '75>と題した初めての個展でデビューしたんです。まだ大学在学中で、すごく気おっていて、「ピカソに勝つ」と宣言したりして。そこで描いたのが、バンドエイドとか髭そりのカミソリの刃とか、手のひらにのるぐらいのモノ。あるいはおろし金とか。そういうモノをモチーフにしたのです。 絵画の世界は、いうまでもないことですが先達というのがいっぱいいて、絵を描く技法がうまくならないと彼らを越えられないのはあたりまえですけれど、もうひとつ、絵を描くためのコンセプトというか、方法論を独自にもたないと、先達たちにいたずらに追従することになってしまいます。 だから若くて意気さかんなころは、画家になるにはマチスを越えたりピカソを越えたりしなければならないのだと本気で考えたんです。それで具体的に何ができるだろうかと、ほんとうに考えつづけた。いまはもう笑い話なんだけれども。 そして、方法論がなかなか見つからないので、せめてモチーフにおいてピカソやマチスが描かなかったものを描こうと思った。絵画には人物画、風景画、静物画というように描く対象によるさまざまなジャンルがありますね。ピカソなんかは、すべてのジャンルを描きました。人物も風景も、神話とか物語も、すべて描きました。 私はピカソのようになんでも描ける作家が好きなので、自分としては目標がピカソになるわけだから、ピカソがくやしがることをやらなければならない。そこでバンドエイドとかおろし金を彼は描かなかった、となるわけ。ほんとに笑い話みたいなんですが、「このモチーフによって彼を越えた」と豪語していたんです。 それぐらい画学生はやみくもに芸術家になろうとしている。なにも分からない状態のなかで、少しでも現実味をおびた糸口みたいなものをつかみたい。つかめたら、それがまずはきっかけになるわけです。 モチーフを発見したら、今度はどう描くかですね。描き方もオリジナルでなくてはいけない。バンドエイドをデッサンしてもしょうがないし、写真のように描いてもしょうがない、自分なりの描き方はないだろうかと模索します。 たぶん自分がそのような場所にいたとき、富岡多恵子の詩に出会って、強くゆさぶられたんだと思います。富岡さんが学生のときにまとめた詩集『返礼』、たとえばそのなかの「三ツの単語」なんかはいまでもしっかり記憶に刻まれていますが、わたし、あなた、わたしたちという、一見なんでもないような人称のことを一所懸命考えているわけです。 すごくリアリティーをもって迫ってきました。詩であっても絵であっても、作品の糸口とか切り口というのはどこか手の届かない高邁なところにあるのではなくて、ふだんは何とも思わずに使っていた身近な言葉のなかにある。見過ごしやすい身のまわりにこそあって、先達たちがそれに気づかなかったというものではないか、みたいな感じがあったんです。そういう面で富岡多恵子のことがビビッときたんだと思うのです。著者の生み出す銅版画やイラストの優しいムードにややだまされるのだが・・・バンドエイドとか髭そりのカミソリの刃とか富岡多恵子の詩とかにインスパイアされる著者の鋭さが垣間見えるのです。「ピカソがくやしがることをやらなければならない」とは、恐れ入るでぇ♪
2020.03.23
コメント(0)

新型コロナウイルス対策の特別措置法が、3月13日に強行採決され気になっているのです。北海道大学教授の吉田徹さんが、「市民側も理性的に判断を」と説いているので見てみましょう。(吉田さんのインタビューを3/20デジタル朝日から転記しました)新型コロナウイルスでも、法改正により首相が「緊急事態」を宣言できるようになった。一斉休校の要請など安倍晋三首相の政治判断に批判も多いが、「伝家の宝刀」は使われるのか。■市民側も理性的に判断を 吉田徹さん(北海道大学教授) 新型コロナウイルスの感染拡大で各国が非常事態宣言を含めた「強い」政策を打ち出しています。危機に対応するには、リベラルで多元的な政治より、権威主義的で強権的な政治の方が有効なのか。各国の対応を比較すると必ずしもそうではないと言えます。 非民主主義国と民主主義国を比べると、感染症による死亡率は所得の影響などを除いても後者の方が低い、と分析されています。様々な情報が自由に発信され、個人の判断で対策がとれる。政府も説明責任を負わされるからです。 中国は武漢で早期に感染拡大を防げず、現在はイランでも感染が拡大しています。これら非民主主義国の例は、強権的な政府が一律の政策を打ち出すより、多様な情報の流通を担保する方が効果的であることを示しています。 確かに民主主義国でも、イタリアは全国で移動制限を課す「強い」政策を打ち出しました。これは感染者数の急増という理由に加え、伝統的な中央政府への信頼の低さも関係しています。政府は市民の不安を抑制するため、極端な政策でアピールしなければならない。効果が低いと「さらに強い策を」という形で場当たり的な対応が加速します。 フランスはすでに外出禁止令を出していますが、国の感染症対策プログラムにあらかじめ定めた数値を基準に状況を判断しています。感染者数や死者数というデータに対応したロードマップのため、市民も予見可能性を持って対処できる。透明性と情報公開が確保されるため、こういうタイプの国は相対的に混乱していないように思います。 日本でも新型コロナに関して緊急事態宣言が出せる改正法が成立しましたが、この法整備は社会にとってプラスだと考えます。市民生活を大きく左右する決定を首相の「要請」で場当たり的に行えば社会不安が広がるだけ。法的根拠と透明性は欠かせません。 新型コロナは予防法も治療法も確立されていない。この「未知のリスク」への対応として、ひとまず人の自由な移動を止める政策が世界的に打ち出されました。その結果、感染拡大のリスクを回避するために取った選択が、経済の収縮をはじめ、別の深刻なリスクを生み出している。「負の連鎖」に陥っています。 では、どうするか。政治は、社会不安の広がりを最小限にして日常生活を取り戻す政策に力を注ぐ。市民社会の側も、主体的で理性的な判断が求められます。ウイルスによる死亡率は、世代や健康状態などで大きく異なる。 リスクを過度に恐れることも、過度に無視するのも別のリスクを生み出してしまいますし、政治の恣意的な介入を呼び込みかねません。社会不安に歯止めをかけるには、「市民」としての判断も求められるのです。(聞き手・高久潤) ◇吉田徹:1975年生まれ。専門は比較政治。著書に「ポピュリズムを考える」、訳書にヤシャ・モンク「民主主義を救え!」など。政府・厚労省はオーバーシュートが始まっているとの認識を持っているが、まだ正式公表できないようです。また、日本人のキレイ好きが幸いして結果オーライの状況であるが・・・政府・厚労省の不手際(検査体制の停滞)が恐いでぇ。それから、マスク、人工呼吸器の準備や陰圧室の増設を伴う医療体制の整備も重要ではないだろうか?そして、機能不全を露呈した現行の保健所は組織の見直しが必要なんでしょうね。(耕論)「緊急事態」なのか吉田徹2020.3.20 この記事も 朝日のインタビュー記事スクラップR16に収めておきます。
2020.03.23
コメント(0)

朝日の(村山斉の時空自在)シリーズをスクラップしているのだが・・・今回分が興味深いので紹介します。(2019.4.24デジタル朝日から転記しました)<宇宙の錬金術師はどこにいる?> 金を作りたい! 古代から多くの人がこの夢に取りつかれ、実験を重ねてきた。ニュートンも晩年は錬金術にはまり、遺髪からは大量の水銀毒が見つかっている。だが他の物質から金を作ることに成功した人はいない。 しかし地球上に金があるということは、ビッグバン以来、宇宙のどこかで、いつか金が作られたはずだ。 私たちの体を作る元素の9割以上は、星の中で組み立てられて超新星爆発でばらまかれた。私たちは「星のかけら」である。ところが、星の中で小さな原子を押し付けて作れるのは鉄まで。電気の反発力が大きくなり、その先は反応が進まないのだ。では貴金属の金、銀、プラチナや、人体に大事な要素はどこから来たのか? 2017年、ついにその現場が見つかった。「重力波」を使う新しい望遠鏡のおかげだ。 超新星爆発後に残る燃えかすの芯は中性子星と呼ばれ、太陽の重さを半径10キロに押し込めた超高密度の星だ。スプーン1杯で10億トンにもなる。 中性子星はあまりに高密度のため、強い重力で周りの空間をトランポリンの膜のようにゆがめる。二つの中性子星が互いの周りを回る「連星」は、ぐるぐる回りながら空間をゆがめるので、空間を揺らす重力波という波を出す。それでエネルギーを失いながらどんどん接近し、最後に合体する。 この重力波が私たちに届く時の空間のゆがみは、地球の直径が原子核1個分だけ伸び縮みする程度だが、そのわずかな変化を観測できた。波が来た方向を望遠鏡で見ると、星が爆発して徐々に長い波長の光を出しながら消えていた。光を分析すると、重い元素が生まれて特定の波長を吸収している証拠を発見した。そこで金も誕生した。 ここが宇宙の錬金術師の仕事場だ。できた金は膨大で地球10個分もある。・(村山斉の時空自在)宇宙の錬金術師はどこにいる?(2019.4.24)デジタルデータとダブルで保存するところが、いかにもアナログ老人ではあるなあ。
2020.03.22
コメント(0)

朝日の(村山斉の時空自在)シリーズをスクラップしているのだが・・・今回分が興味深いので紹介します。(2020.3.18デジタル朝日から転記しました)<宇宙の進化 胎児みたいに激しく> 宇宙の進化は人間と似ている。 胎児は単細胞から数日の間に分裂を繰り返しどんどん複雑になっていく。最初の40日でエラができてなくなったり、尻尾が生えてなくなったり、目まぐるしく変化する。どんどん人間らしくなり、いろいろな臓器ができていく。そのあと240日ほどすると、へそからの栄養補給がなくても、空気にさらされても生きていけるようになる。生まれた後も年を重ねるにつれて変化がゆっくりになる。 宇宙も138億歳の今の進化はゆっくりだ。地球ができてから人間が生まれるまで40億年以上かかったし、太陽が燃え尽きるのは50億年ほど先だ。小さな銀河の多くは大きな銀河に吸収合併される。大きな銀河は太り続け、いずれは腕がなくなって丸くなる。 今の宇宙は少子高齢化が進み、星の誕生は少ない。だが、合併が起きるとしばらくの間活発に星が生まれる。銀河系も45億年ほどするとアンドロメダと衝突して合体する。新しい星で夜空がきっときれいになる。楽しみだ。 星のベビーブームがあったのは100億年ほど前だ。最初の頃の星は大きく、「太く短い」運命で100万年ほどしか生きなかったものが多い。 もっとさかのぼると、宇宙誕生から最初の万年まではいわば胎児の状態だ。まだ星もなく、宇宙全体が熱く濃いガスで満たされ光も通らない。さらにさかのぼると、重要なマイルストーンがいくつもあった。 陽子と中性子がくっついてヘリウム原子核ができたのがきたのが生後3分。クォーク同士がくっついて陽子と中性子が出来たのが100分の1秒。宇宙空間にヒッグス粒子が凍りつき、空気のような存在として私たちをまとめる準備ができたのが1兆分の1秒。胎児と同じように、宇宙も目まぐるしく変化したのだ。(素粒子物理学者)・(村山斉の時空自在)宇宙の進化 胎児みたいに激しく(2020.3.18)デジタルデータとダブルで保存するところが、いかにもアナログ老人ではあるなあ。
2020.03.22
コメント(0)

朝日の(村山斉の時空自在)シリーズをスクラップしているのだが・・・今回分が興味深いので紹介します。(2019.12.18デジタル朝日から転記しました)<「あんこ」なければ反応見やすく> 空気のように気づかないが、私たちを守ってくれているヒッグス粒子。2012年に加速器による実験でようやく出会えた。翌年、理論を提案した英国の物理学者ピーター・ヒッグス氏ら2人がノーベル賞を受賞した。 ところが観測回数を増やしても顔がよく見えない。ヒッグス粒子は、映画「千と千尋の神隠し」に出てくる「カオナシ」のようだ。今まで見つかった素粒子にはみんな「スピン」という顔があり、見る方向によって違って見えた。粒がぐるぐる回っていて向きがあるからだ。ところが、ヒッグス粒子は回らない「のっぺらぼう」の特別な粒子だとわかった。 今まで会ったことのないタイプの人には、だれもが最初は違和感を抱く。でも親戚に会うと「ああ、こういう人だったんだ」と納得する。ヒッグス粒子の親戚の粒子探しが続いている。そして初めて会った人は新しい世界を開いてくれるものだ。ヒッグス粒子は宇宙の謎「暗黒物質」に一番近いと考えられている。ヒッグス粒子をもっと知り、そのつてで暗黒物質に会いたい。 だが、今の欧州合同原子核研究機関(CERN)の加速器LHCでは、ヒッグス粒子を調べるのは難しい。LHCでぶつける陽子は、クォークという小さな粒をグルーオンというのりでくっつけた豆大福のようなもの。大きいので投げてぶつけやすいが、あんこが飛び散る。その中からヒッグス粒子を観測するのは難しい。 日本が誘致を検討している国際リニアコライダー(ILC)なら、中身のない素粒子である電子とその反物質の陽電子をぶつけられる。つまり豆同士なので、邪魔なあんこがなく反応が見やすい。小さくてぶつけるのは難しいが、13年に技術が確立した。日本の最先端技術で宇宙の謎が解けるのではと期待されている。(素粒子物理学者)・(村山斉の時空自在)「あんこ」なければ、反応見やすく(2019.12.18)デジタルデータとダブルで保存するところが、いかにもアナログ老人ではあるなあ。
2020.03.22
コメント(0)

図書館に予約していた『カザアナ』という本を、待つことおよそ半年でゲットしたのです。おお 監視社会化の進む閉塞した時代という近未来がどんなものか・・・興味深いのです。【カザアナ】森絵都著、朝日新聞出版、2019年刊<「BOOK」データベース>より平安の昔、石や虫など自然と通じ合う力を持った風穴たちが、女院八条院様と長閑に暮らしておりました。以来850年余。国の規制が強まり監視ドローン飛び交う空のもと、カザアナの女性に出会ったあの日から、中学生・里宇とその家族のささやかな冒険がはじまったのです。異能の庭師たちとタフに生きる家族が監視社会化の進む閉塞した時代に風穴を空ける!心弾むエンターテインメント。<読む前の大使寸評>監視社会化の進む閉塞した時代という近未来がどんなものか・・・興味深いのです。<図書館予約:(9/21予約、3/18受取)>rakutenカザアナ第1話「はじめに草をむしる」の語り口を、見てみましょう。p23~25<1> 驚いたこと、その一。 カザアナは東京の小金井市に本社を置いている実在の、それも人気の造園会社だった。HPの書きこみはのきなみ高評価で、中には半年待ったという声もある。 気になるのは、ちょこちょこ目につくミラクルって言葉。これはどういう意味なのか。 驚いたこと、そのニ。 会社のHPでは三人の代表取締役が紹介されていて、その全員がまだニ十代という若さにとまどいながら写真に目をこらすと、なんと、そのうちの一人はあの岩瀬香瑠さんだった。 しかも、ざっくり記されている会社の沿革を見るに、開業はわずか三年前。設立当初はたった三人だったスタッフが、今では五十人を超えている。いくら景勝景気で業界全体が潤っているとはいっても、この躍進ぶりはミラクルだ。・・・と、カザアナのことを知れば知るほど、香瑠さんは仕事には困っていないはずで、となると、なんで中学生相手に営業なんかしなきゃならなかったのか、またも疑問がわいてくる。 なにがなんだかわからない。 それでも、迷った末にあたしがカザアナへ電話をかけたのは、やっぱり心のどこかで何かしらのミラクルを期待していたせいかもしれない。 驚いたこと、その三。 長いウェイティングリストがあるにもかかわらず、それを飛びこして香瑠さんは翌日、早速、うちへ見積りをとりに来てくれた。<2> 一気に春が押しよせてきた晴天の朝、約束の十時にインターホーンが鳴って、あたしが玄関のドアを開けると、そこにはHPで見たカザアナの代表三人が顔をそろえていた。「はじめまして、カザアナの天野照良と申します。ジョブネームはテルです。このたびはお見積りのご依頼をありがとうございます」「同じく、カザアナの虹川スズ、ジョブネームは鈴虫です。どうぞよろしくお願いします」「改めまして、岩瀬香瑠です。ジョブネームはそのまま香瑠です」 ぬうっと背の高いテルさんと、小柄なおだんご頭の鈴虫さん、そして中背の香瑠さん・・・なんともでこぼこな三人に、あたしは視線をジグザグさせながらじーっと見入ってしまった。 身長は全然ちがうのに、なんというか、醸しだされる空気観が似ている。天からの陽を顔いっぱいに浴びたテルさんの笑顔は太陽そのものみたいで、香瑠さんと同様、やっぱり男の人の匂いがしない。なぜか顔じゅうに土をつけている鈴虫さんからは女どころか大人の匂いすらしない。我が家の玄関先に異次元のどこかへつながる真空がぽっかり開けたみたいだった。「お庭、ざっと拝見しましたが、なかなかの密林っぷりですね」「特Cエリアに、今どきこんなワイルドなお庭が残されていようとは・・・」「よく景勝部員が野放しにしてくれましたね」 不思議な来訪者に呆けるあたしとは裏腹に、三人は背後の庭に視線をめぐらせ、早くも仕事モード全開だ。
2020.03.21
コメント(0)

<(新型コレラ)クラスターを早く見つけて>大阪府の吉村知事から「大阪-兵庫 往来自粛を」と要請があり、事態はそこまで逼迫しているのかと驚くのである。また、19日には政府の専門家会議から詳しい見解が表明された。そのあたりを3/20デジタル朝日から転記しました。2020.3.20クラスター対策、日本に足りない指揮官 専門家会議指摘より 政府の専門家会議が19日、新型コロナウイルス対策を検討する会議を開き、新たな見解を示した。欧州のように感染が爆発的に拡大する可能性を指摘し、大規模イベントは引き続き自粛するよう求めた。見解をふまえ、政府は近く新たな対策を示す。安倍晋三首相の要請で始まったスポーツ・文化イベントの自粛や、学校の一斉休校はいつまで続くのか。 患者の爆発的な増加を防ぐには、クラスターを早く見つけて濃厚接触者を突き止め、新たな感染を止める調査が必要だ。世界保健機関(WHO)も、クラスターが生じた国にこうした調査の強化を求める。WHO・中国の共同調査団の報告書によると、中国・武漢だけでも専門家が加わる1800以上のチームが接触者の調査にあたった。 だが、日本国内の態勢は不備が目立つ。厚生労働省は先月、クラスター対策班を組織したが、専門家会議は「対策を指揮できる専門家が少ない」と指摘。調査を担う各地の保健所では通常の業務に加えて、感染が疑われる人の電話対応や、感染拡大に備えた医療機関の受け入れ態勢の整備にも追われる。「クラスター対策に人員を割けない」とし、人材確保や保健所への予算投入などを国に要望した。 WHOの報告によると、感染者が爆発的に増えたイタリアでは、3月1日時点の感染者は1128人。その2週間後に2万人を突破し、死者は50倍に。18日時点で感染者は3万1千人、死者2500人を超え、医療崩壊が指摘されている。 新型コロナの感染から発症まで平均5日ほどで、1週間ほどはかぜの症状が続く。国内では、感染者の濃厚接触者だとわからなければ、入院が必要な肺炎が生じるまで通常は検査対象にならず、感染が起きてから自治体が感染者を把握するまでに2週間ほどかかる。 このため、専門家会議は気づかないまま感染が広がり、ある日突然、爆発的に患者が増えて短期間で深刻な事態に陥る恐れがあるとした。そうなれば、欧州のように強制的な外出禁止や店舗閉鎖といった「ロックダウン」という強力な措置もとらざるを得なくなると警告した。 クラスターが小さいうちに見つけ対処すれば、封じ込めも可能とされるが、ウイルスはすでに世界中に広がっており、国内に新たに持ち込まれる可能性が常につきまとう。対応は長期化する見通しだ。(松浦祐子、阿部彰芳、北林晃治)■北海道の対策「一定効果あった」 3月上旬の国内の感染状況について、専門家会議は「持ちこたえているものの一部の地域で感染の拡大がある」との見方だ。会見した西浦博・北海道大教授は、閉鎖空間で接触を避けるなどの努力で「感染を減らせるかもしれない希望の光が見えた気がする」と力を込めた。「ここでせきを切って接触するのは考え直していただきたい」 感染拡大を抑えているシンガポールに対し、イタリアなどでは患者が急増。日本はその間に位置する。イタリアのようにならないための対策として、専門家会議が評価するのが北海道の取り組みだ。2月中旬に急速に感染拡大が進み、28日に鈴木直道知事が緊急事態を宣言。週末の外出自粛要請などの対策を講じた。その結果、新規感染者の増加を抑えられており、迅速な対策は「一定の効果があった」と認定した。 感染拡大の有無をみる指標の一つが「実効再生産数」の変化だ。感染症が流行している集団で感染者1人が何人に感染させるかを示す。1より大きければ流行は拡大し、小さくなれば収束していく。北海道では宣言前は1程度で推移していたが、宣言後は1を下回る日が増えている。1日あたりの新たな患者数も直近は数人にとどまる。 一方、都市部を中心に流行がじわじわと拡大している。3月10日以降、新規感染者の報告数が全国で50人を超える日があったほか、高齢者福祉施設で集団感染も起こっている。特に懸念されるのが、東京や大阪といった都市部での感染源が特定できない患者の散発的な増加だ。感染に気づかない人たちによる患者集団「クラスター」が次々と発生しかねない。 専門家会議は、大規模イベントがクラスターの原因になると懸念する。見解では、開催する場合は①密閉空間での密集、密接を避ける②集まる場の前後も含めた感染予防対策③感染発生時には参加者への連絡や行政への協力という対策を求め、対応できないなら中止や延期が必要だとした。 西浦さんは「今、大規模イベントを開催してメガ(大規模)クラスターができてしまうと、一瞬にして今までの努力が水泡に帰すと思っている」と話す。一方、「開催できるものは開催すればいいという意見もあった」とし、専門家間で意見が分かれたことも認めた。ウーム 兵庫県の高齢者が一番危険な状況にあるのか・・・オリンピックの聖火移送に浮かれている場合ではないのかも?ところで、日本がイタリアのような医療崩壊を防ぐには、最悪の状況に備えて医療機関のトリアージュを決めておくのが有効だと思うのです。詳しいことは、日本環境感染学会のお知らせ新型コロナウイルス感染症(COVID-19)への対応についてで見られます。
2020.03.21
コメント(0)

三宮駅近くの古書店で、『THE FANTASTIC KINGDOM』という洋書を格安(Ballantine Books、500円)でゲットしたのです。おお 1910年代のアーサー・ラッカムの挿絵が満載ではないか・・・これぞ格安というものですよ♪【THE FANTASTIC KINGDOM】Dabid Larkin編、Ballantine Books、1978年刊、2020.2.24購入<Most helpful customer reviews>よりI’ve owned this book since it was first published and it makes a marvelous gift for a younger generation who have never seen these classics. A real appreciation for the master illustrators of children’s literature. It should be reprinted!<大使寸評>おお 1910年代のアーサー・ラッカムの挿絵が満載ではないか・・・これぞ格安というものですよ♪amazonTHE FANTASTIC KINGDOMThe Queen of Sheba/Edmund Dulacエドマンド・デュラックを、見てみましょう。Edmund Dulac Edmund Dulac(1882-1953) switched to the Art School in his native Toulouse and later studied at the Academie Julian in Paris. He held annual shows at London's Leicester Galleries from 1907 to 1918(with his drawings for the Arabian Nights holding pre-eminence). By 1912 he had settled permanently in London as a British subject. Dulac's inspiration was primarily orientarl, with extravagant color haramonies reminiscent of Perisian miniatures. Yet such seemingly disparate elements as the sinuous curves of Aubrey Beadsley,the flat, bold tones and flowing drapery of the newly popurarized Japanese prints and the disembodied expressions preferred by the Pre-Raphaelites also blended aesthetically.この本にはエドマンド・デュラックの作品が数点載っているのだが、どの作品もネットで見られないので・・・The Queen of Shebaを取り挙げました。なにしろラクダが好きなもんで♪『THE FANTASTIC KINGDOM』2:ディズニーからの勧誘『THE FANTASTIC KINGDOM』1:アーサー・ラッカム
2020.03.20
コメント(0)

三宮駅近くの古書店で、『THE FANTASTIC KINGDOM』という洋書を格安(Ballantine Books、500円)でゲットしたのです。おお 1910年代のアーサー・ラッカムの挿絵が満載ではないか・・・これぞ格安というものですよ♪【THE FANTASTIC KINGDOM】Dabid Larkin編、Ballantine Books、1978年刊、2020.2.24購入<Most helpful customer reviews>よりI’ve owned this book since it was first published and it makes a marvelous gift for a younger generation who have never seen these classics. A real appreciation for the master illustrators of children’s literature. It should be reprinted!<大使寸評>おお 1910年代のアーサー・ラッカムの挿絵が満載ではないか・・・これぞ格安というものですよ♪amazonTHE FANTASTIC KINGDOMSiegfried kills Fafnerディズニーからの勧誘あたりを、見てみましょう。Arthur RackhamIn 1927 he toured the United States, where he was immensely popular. Walt Disney acknowledged emulating Rackham and tried to persuade him to come and work on the 1937 film production of ≪Snow White≫. Pressure of other commitments had forced Rackham regretfully to decline an offer to illustrate the first edition of ≪The Wind in the Willows≫. Thirsty years later, with laborious effort, he accomplished the task during his last losing battle against cancer.『THE FANTASTIC KINGDOM』1
2020.03.20
コメント(0)

早朝に散歩する太子であるが、南東の空に月と金星が見えるのです。ちょうど三日月の内側に金星が位置しているが、これって中東諸国が好むマークではないか。また、このマークは春分と関係があるのではないか?このところ宇宙や占星術の記事を見たり、書いたりしているが『日本のならわしとしきたり』という蔵書に春分の記事があることを思い出したのです。【日本のならわしとしきたり】ムック、 徳間書店、2012年刊<内容紹介>ありふれたムック本ということなのか、ネットにはデータがありません。<大使寸評>とにかく「今日は七十二候でいえば、何になるか♪」を知りたいロボジーにとって、座右の書となるでしょう♪Amazon日本のならわしとしきたりこの本で、春分のあたりを見てみましょう。和暦p10<春分> 春分は、現行暦では3月21日ころから始まる15日間の節である。春分に入る当日が「春分の日」となり、国民の祝日になっている。 ちなみに春分の日は、1878年(明治11)に制定された「春季皇霊祭」を前身として生れた祝日で、1948年(昭和23)に交付・施行されている。 前身時代も含めて春分の日の趣旨は、「自然をたたえ、生物をいつくしむ」であり、旧暦で暮らす時代の人々は、「自然に感謝し春を祝福する日」と捉えていたようだ。この日は、仏教行事として「春季彼岸会」が行われており、その影響からか、多くの人が「先祖のお墓参り」に出かける。 春分の日は、太陽が真東から昇り真西に沈むため、しばしば「昼と夜の長さが同じになる日」と言われているが、実際には昼のほうが長い。また「夜の長さが一番長い日」と言われている冬至も、実際は冬至の当日ではない。冬至から4分の1年(約91.31日)後が春分の日となる。 春分の日から夏至までは、昼が少しずつ長くなる。二十四節季では、春分の日の3日前から数えて7日間を「彼岸」とし、春分の日を「彼岸の中日」としている。 同様に秋分の日にも「彼岸」があり、それぞれ「春の彼岸」「秋の彼岸」と呼ばれているが、俳句の世界では「彼岸」は春とし、秋分の日を「秋の彼岸」として区別している。
2020.03.20
コメント(0)

今回借りた4冊です。だいたい支離滅裂に借りているけど、今回の傾向は、強いていえば、「コロナウィルス休館明け」でしょうか♪<市立図書館>・カザアナ・4%の宇宙・本の話 絵の話・朝鮮属国史<大学図書館>(今回はパス)図書館で手当たり次第で本を探すのがわりと楽しいが・・・これが、図書館での正しい探し方ではないかと思ったりする(笑)************************************************************【カザアナ】森絵都著、朝日新聞出版、2019年刊<「BOOK」データベース>より平安の昔、石や虫など自然と通じ合う力を持った風穴たちが、女院八条院様と長閑に暮らしておりました。以来850年余。国の規制が強まり監視ドローン飛び交う空のもと、カザアナの女性に出会ったあの日から、中学生・里宇とその家族のささやかな冒険がはじまったのです。異能の庭師たちとタフに生きる家族が監視社会化の進む閉塞した時代に風穴を空ける!心弾むエンターテインメント。<読む前の大使寸評>監視社会化の進む閉塞した時代という近未来がどんなものか・・・興味深いのです。<図書館予約:(9/21予約、3/18受取)>rakutenカザアナ【4%の宇宙】リチャード・パネク著、SBクリエイティブ、2011年刊<商品の説明>より「この宇宙は加速膨張している! 」 2011年のノーベル物理学賞をそろって受賞した米ローレンス・バークレー国立研究所のソウル・パールムッター教授、オーストラリア国立大学のブライアン・シュミット特別教授、米ジョンズ・ホプキンス大学のアダム・リース教授らは、独自の超新星探査プロジェクトの観測結果から、誰も予想しなかった上記の結論をほぼ同時期に得ることになる。本書は、この天文学者と物理学者を巻き込み、世界中の天体望遠鏡+宇宙望遠鏡を駆使して、数十億光年彼方で瞬く超新星のドップラー効果を測定し、ハッブルが発見した宇宙の膨張速度が加速されているか、減速されているかを見極めた3人の科学者の物語である。 この得られた結論からなにが導けるのか? 1つは、この宇宙の未来の姿だ。そしてもう1つ。この宇宙膨張を加速するものこそ、まだ正体もつかめていないダーク・エネルギーであるということだ。<読む前の大使寸評>おお 96%の宇宙はダーク・エネルギーに満ちているってことか・・・このところ宇宙関連のネット記事、書籍が個人的ミニブームになっています。amazon4%の宇宙【本の話 絵の話】山本容子著、文藝春秋、2001年刊<「BOOK」データベース>より72人の作家の肖像とオマージュに加えて、銅版画を選んだ理由、好きな本のかたち、文豪との「戯れ方」、アートの挑戦…美術家・山本容子のすべてがここにあります。<読む前の大使寸評>追って記入amazon本の話 絵の話【朝鮮属国史】宇山卓栄著、扶桑社、2018年刊<「BOOK」データベース>よりなぜ、朝鮮は中国従属の道を歩んだのか?朝鮮半島の地政学的な宿命と事大主義。韓国人も知らない民族の歴史がここにある!<読む前の大使寸評>追って記入amazon朝鮮属国史************************************************************図書館大好き426
2020.03.19
コメント(0)

<図書館予約の軌跡216>『朝日デジタルの書評から』フォームや『読みたい本』フォームを作っているのだが、これを市図書館の予約に利用しようと、思い立ったのです。これまでの予約内容と予約候補は以下のとおりです。<予約中>・伊坂幸太郎『フーガはユーガ』(7/24予約、副本34、予約462)現在42位・劉慈欣『三体』(9/09予約、副本8、予約179)現在16位・呉善花『韓国を蝕む儒教の怨念』(10/02予約、副本3、予約56)現在5位・橘玲「上級国民/下級国民」(10/24予約、副本16、予約283)現在131位・川上弘美『某』(10/27予約、副本7、予約70)現在12位・ブレイディみかこ『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』(11/13予約、副本19、予約534)現在323位・門井慶喜『定価のない本』(1/12予約、副本9、予約74)現在42位・浅田次郎『大名倒産 (上)』(2/01予約、副本13、予約347)現在297位・村田沙耶香『地球星人』(2/14予約、副本12、予約42)現在23位・有川ひろ『倒れるときは前のめりふたたび』(2/18予約、副本11、予約62)現在50位・満州国のラジオ放送(2/26予約、副本2、予約5)現在3位・浅田次郎『大名倒産(下)』(3/17予約、副本23、予約351)・雑草はなぜそこに生えているのか(3/17予約、副本5、予約0)<カートで待機中>・N・ネフスキー著『月と不死』・8月の果て・ある日うっかりPTA(副本4、予約39)・グレタたったひとりのストライキ<予約候補>・川越宗一『熱源』・角田光代『対岸の彼女』・チャン・ガンミョン『韓国が嫌いで』・『国運の分岐点 中小企業改革で再び輝くか、中国の属国になるか』・サピエンス日本上陸:図書館未収蔵・多和田葉子『尼僧とキューピッドの弓』・雨宮処凛『ロスジェネのすべて』:図書館未収蔵・四方田犬彦『ソウルの風景―記憶と変貌』・小山鉄郎『白川静さんに学ぶ これが日本語』・高野秀行「怪獣記」・「歴史認識」とは何か・キネマ旬報(ありがとう、和田誠さん)・東龍夫『ザ・ソウル・オブ くず屋』:図書館未収蔵・『オーバーストーリー』・橋本治『黄金夜界』・中園成生『日本捕鯨史』・高野秀行「ワセダ三畳青春記」・高樹のぶ子『アジアに浸る』・書物の破壊の世界史・つげ義春『ガロ 1968 前衛マンガの試行と軌跡』・ディック『パーマー・エルドリッチの三つの聖痕』:図書館未収蔵・ヘミングウェイで学ぶ英文法:図書館未収蔵・内澤旬子『ストーカーとの七00日戦争』:図書館未収蔵・ジョージ・ミーガン『世界最長の徒歩旅行』:図書館未収蔵・「月夜のでんしんばしら」谷川雁、C.W.ニコル:図書館未収蔵・カズオ・イシグロ著『癒されざる者たち』:図書館未収蔵・阿刀田高『裏声で歌へ君が代』・デジタルエコノミーはいかにして道を誤まるか:図書館未収蔵・ネルケ無方著『迷える者の禅修業』・ボリス・ヴィアン著『うたかたの日々』:芸工大に収蔵・禁じられた歌(田)<予約分受取:1/07以降> ・与那覇潤『知性は死なない』(1/04予約、1/07受取)・金子勝『平成経済 衰退の本質』(11/17予約、1/19受取)・浅田次郎『プリズンホテル』(1/13予約、1/19受取)・橘玲「言ってはいけない中国の真実」(1/18予約、1/26受取)・伊坂幸太郎『クジラアタマの王様』(7/31予約、2/02受取)・村上龍『村上龍料理小説集』(1/26予約、2/14受取)・横尾忠則『死なないつもり』(2/12予約、2/14受取)・デービッド・アトキンソン『日本人の勝算』(8/20予約、3/01受取)・森絵都『カザアナ』(9/21予約、3/18受取)・雑草はなぜそこに生えているのか(3/17予約、3/22受取予定)【フーガはユーガ】伊坂幸太郎著、実業之日本社、2018年刊<「BOOK」データベース>より常盤優我は仙台市のファミレスで一人の男に語り出す。双子の弟・風我のこと、決して幸せでなかった子供時代のこと、そして、彼ら兄弟だけの特別な「アレ」のこと。僕たちは双子で、僕たちは不運で、だけど僕たちは、手強い。<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(7/24予約、副本34、予約462)>rakutenフーガはユーガ【三体】劉慈欣著、早川書房、2019年刊<「BOOK」データベース>より物理学者の父を文化大革命で惨殺され、人類に絶望した中国人エリート科学者・葉文潔(イエ・ウェンジエ)。失意の日々を過ごす彼女は、ある日、巨大パラボラアンテナを備える謎めいた軍事基地にスカウトされる。そこでは、人類の運命を左右するかもしれないプロジェクトが、極秘裏に進行していた。数十年後。ナノテク素材の研究者・汪森(ワン・ミャオ)は、ある会議に招集され、世界的な科学者が次々に自殺している事実を告げられる。その陰に見え隠れする学術団体“科学フロンティア”への潜入を引き受けた彼を、科学的にありえない怪現象“ゴースト・カウントダウン”が襲う。そして汪森が入り込む、三つの太陽を持つ異星を舞台にしたVRゲーム『三体』の驚くべき真実とは?アジア圏の作品として初のヒューゴー賞長篇部門に輝いた、現代中国最大のヒット作。<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(9/09予約、副本8、予約179)>rakuten三体【韓国を蝕む儒教の怨念】呉善花著、小学館、2019年刊<「BOOK」データベース>より「不可逆的に最終合意」したはずの慰安婦問題をひっくり返したかと思えば、韓国の最高裁は、すでに日韓基本条約で解決済みの徴用工裁判で日本企業に対し、賠償判決を出す。一方で、文在寅大統領は中国、北朝鮮に擦り寄り、反日を加速させている。日本と韓国の関係は戦後最悪の状態にある。普通の日本人の感覚からすれば、まったく理解できない。いったいなぜなのか。ヒントは、反日主義にしなければならなかった韓国の歴史にある。それが現代にまで続き、自壊の道を辿っているのだ。韓国出身の著者がその謎を史実に基づき解き明かす。<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(10/02予約、副本3、予約56)>rakuten韓国を蝕む儒教の怨念【上級国民/下級国民】橘玲著、小学館、2019年刊<「BOOK」データベース>より「下級国民」を待ち受けるのは、共同体からも性愛からも排除されるという“残酷な運命”。一方でそれらを独占する少数の「上級国民」たち。ベストセラー『言ってはいけない』の著者があぶり出す、世界レベルで急速に進行する分断の正体。<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(10/24予約、副本16、予約283)>amazon上級国民/下級国民【某】川上弘美著、小学館、2019年刊<「BOOK」データベース>より名前も記憶もお金も持たない某は、丹羽ハルカ(16歳)に擬態することに決めた。変遷し続ける“誰でもない者”はついに仲間に出会うー。愛と未来をめぐる、破格の最新長編。<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(10/27予約、副本7、予約70)>rakuten某【ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー】ブレイディみかこ著、新潮社、2019年刊<「BOOK」データベース>より大人の凝り固まった常識を、子どもたちは軽く飛び越えていく。世界の縮図のような「元・底辺中学校」での日常を描く、落涙必至のノンフィクション。<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(11/13予約、副本19、予約546)>rakutenぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー【定価のない本】門井慶喜著、東京創元社、2019年刊<「BOOK」データベース>より神田神保町ー江戸時代より旗本の屋敷地としてその歴史は始まり、明治期は多くの学校がひしめく文化的な学生街に、そして大正十二年の関東大震災を契機に古書の街として発展してきたこの地は、終戦から一年が経ち復興を遂げつつあった。活気をとり戻した街の一隅で、ある日ひとりの古書店主が人知れずこの世を去る。男は崩落した古書の山に圧し潰されており、あたかも商売道具に殺されたかのような皮肉な最期を迎えた。古くから付き合いがあった男を悼み、同じく古書店主である琴岡庄治は事後処理を引き受けるが、間もなく事故現場では不可解な点が見付かる。行方を眩ました被害者の妻、注文帳に残された謎の名前ーさらには彼の周囲でも奇怪な事件が起こるなか、古書店主の死をめぐる探偵行は、やがて戦後日本の闇に潜む陰謀を炙りだしていく。直木賞作家の真骨頂と言うべき長編ミステリ。<読む前の大使寸評>古書店主の死から、戦後日本に潜む陰謀を炙りだすってか・・・面白そうである。<図書館予約:(1/12予約、副本9、予約74)>rakuten定価のない本【大名倒産(上)】浅田次郎著、文藝春秋、2019年刊<「BOOK」データベース>より泰平の世に積もりに積もった大借金に嫌気のさした先代は縁の薄い末息子に腹を切らせて御家幕引きを謀る。そうとは知らぬ若殿に次々と難題が降りかかる!笑いと涙の経済エンターテインメント、始まり、始まりー<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(2/01予約、副本13、予約347)>rakuten大名倒産(上)【地球星人】村田沙耶香著、新潮社、2018年刊<出版社>より私はいつまで生き延びればいいのだろう。いつか、生き延びなくても生きていられるようになるのだろうか。地球では、若い女は恋愛をしてセックスをするべきで、恋ができない人間は、恋に近い行為をやらされるシステムになっている。地球星人が、繁殖するためにこの仕組みを作りあげたのだろうー。常識を破壊する衝撃のラスト。村田沙耶香ワールド炸裂!<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(2/14予約、副本12、予約42)>rakuten地球星人【倒れるときは前のめりふたたび】有川ひろ著、KADOKAWA、2019年刊<「BOOK」データベース>より「有川浩」改め「有川ひろ」のエッセイ集“ふたたび”!ペンネーム変更の理由も語られる、エッセイ等41本+小説2編も特別収録。<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(2/18予約、副本11、予約62)>rakuten倒れるときは前のめりふたたび【満州国のラジオ放送】代珂著、論創社、2020年刊<商品の説明>より満州国のラジオ放送の実相に迫る。本邦初公開の資料なども駆使して、満洲国でのラジオ放送内容、番組構成、機能と効果、文化形成に対するラジオ放送の影響などを検証。メディアとしてのラジオの役割を当時の文化状況に迫りながらラジオ放送の機能とその効果の検証を試みている。<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(2/26予約、副本2、予約5)>amazon満州国のラジオ放送【大名倒産(下)】浅田次郎著、文藝春秋、2019年刊<「BOOK」データベース>より御国入りで初めて見る故郷の美しさ、初めて知る兄弟の情。若殿は倒産阻止を決意するが、家臣共々の努力も焼け石に水。伝家の宝刀「お断り」で借金帳消しの不名誉を被るしかないのか。人も神様も入り乱れての金策に、果たして大団円なるかー<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(3/17予約、副本23、予約351)>rakuten大名倒産(下)【雑草はなぜそこに生えているのか】稲垣栄洋著、筑摩書房、2018年刊<「BOOK」データベース>より「抜いても抜いても生えてくる、粘り強くてしぶとい」というイメージのある雑草だが、実はとても弱い植物だ。それゆえに生き残りをかけた驚くべき戦略をもっている。厳しい自然界を生きていくそのたくましさの秘密を紹介する。<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(3/17予約、副本5、予約0)>amazon雑草はなぜそこに生えているのか【月と不死】N・ネフスキー著、平凡社、1971年刊<出版社>より著者は日本民俗学界の異色の存在として知られるロシア人学者で,柳田国男,折口信夫らと親交を結び,沖縄,東北などの民俗を採録した。本書は日本語で発表された論文・書簡を網羅した唯一の著作集。<読む前の大使寸評>ロシア人にして、日本民俗学界の異色の存在が気になるのです。<図書館予約:(とりあえずカートに入れておこう)>heibonsha月と不死【8月の果て】柳美里著、新潮社、2007年刊<「BOOK」データベース>より日本統治下の朝鮮・密陽に生を受け、マラソンでの五輪出場を目指した亡き祖父・李雨哲。そのうしろ姿を追い、路上を駆けることを決意した柳美里。ふたりの息づかいが時空を越えて重なる瞬間、日本と朝鮮半島のあわいに消えた無数の魂が封印を解かれ、歴史の破れ目から白い頁に甦る。偉丈夫の雨哲と美丈夫の弟・雨根。血族をめぐる、ふたつの真実の物語が、いま日本文学を未踏の高みへと押し上げる。<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(とりあえずカートに入れておこう)>rakuten8月の果て図書館予約の軌跡215予約分受取目録R22好書好日トップ図書館情報ネットワーク 蔵書検索システム図書館予約の運用にも慣れて、速攻で入手するコツも何となくつかんだと思うのだ♪・朝日書評欄で探すとしたら、3ヶ月前掲載くらいのモノが狙い目かも。・専門的すぎるほどのモノは、予約0となっていることが多い。・受取館に収蔵しているモノは、移送する手間が省けるので早くなるだろう。・本屋の店頭に出た直後の新刊本・ウィキペディアでめぼしい著作を探す・神戸市図書館の予約順位は毎週火曜日(午前1時~3時) に更新されます。
2020.03.19
コメント(0)

漢民族が嫌いな大使であるが、「江南の渋い中国」は別である。『日本人の「住まい」はどこから来たか』という本に、中原と江南の違いについて述べられているので、そのあたりを見てみましょう。『日本人の「住まい」はどこから来たか』2より中国江南 中国の文化は色とりどりで、チンドン屋のように派手で賑やかなものだ、という見方は近世の中国にかたむき過ぎた見方だといえるだろう。古代から中世にかけての中国文化はもっと渋味のあるものだったようだ。 おしなべてそうだというのではなく派手な文化もあったであろう。日本でも数寄屋の渋さと安土桃山風の派手さが同時に存在したことを考えれば、文化というものがひと筋縄でないことは確かだ。時代によって表層にあらわれる部分が異なるのである。 渋い中国ということで江南に注目したい。揚子江下流域から南部にかけては、黄河流域の中原に漢民族の文明がおこった後においても、長く異民族の地であった。ここが中国文明に溶融されるのはおよそ6世紀、南北朝の頃からといわれる。しかしその後においても微妙な差が残された。 文化の体質というのは、最も基礎的には、風土と生活によって築かれるのであろう。そうだとすれば、中原と江南とではおのずから文化的体質が違って当然といえる。対比すれば、乾燥して寒冷な土地と温暖多雨の土地という気候条件の違いから、麦作と水稲作の違いが生まれ、南船北馬という交通輸送の手段の違いも生じてくる。 北が苛烈な気質を生むとすれば、南は駘蕩とした気質を生むであろう。これほどの差異があれば、長く異民族の地であったという経過も納得できることだ。ウーム、著者は中原と江南の違いは異民族と述べるのか・・・この断定はすっきりしていて腑に落ちるがな♪『日本人の「住まい」はどこから来たか』1:日朝の縁側についてp66~68『日本人の「住まい」はどこから来たか』2:日中における風流の思想p163~167『日本人の「住まい」はどこから来たか』3:引戸主体の形式こそ日本独自p305~309『日本人の「住まい」はどこから来たか』4:日朝の住まいの違いp26~29『日本人の「住まい」はどこから来たか』5:日朝の住まいの違いp36~37『日本人の「住まい」はどこから来たか』6:日中韓の庭園p159~162
2020.03.18
コメント(0)

「内田樹の研究室」の内田先生が日々つづる言葉のなかで、自分にヒットするお言葉をホームページに残しておきます。最近は池田香代子さんや、関さんや、雨宮さんなどの言葉も取り入れています。(池田香代子さんは☆で、関さんは△で、雨宮さんは○で、池田信夫さんは▲、高野さんは■で、金子先生は★、田原さんは#、湯浅さんは〇、印鑰さんは@、櫻井さんは*、西加奈子さんは♪で区別します)・「サル化する世界」についてのインタビュー・映画『Workers被災地に起つ』神戸・元町映画館でのアフタートーク・週刊金曜日インタビュー・桜を見る会再論・『Give democracy a chance』2・『Give democracy a chance』1・沈黙する知性・China Scare・[週刊ポスト」問題について・『低移民率を誇る「トランピアンの極楽」日本の瀕死』・『ネット右翼とは何か』書評・『最終講義』韓国語版あとがき・『「そのうちなんとかなるだろう」あとがき』・『参院選にあたって』・『廃仏毀釈について』・『論理は跳躍する』・『「おじさん」的思考』韓国語版序文・『市民講座』韓国語版のための序文・空虚感を抱えたイエスマン・大阪万博という幻想・外国語学習について・大学院の変容・貧乏シフト・『知日』明治維新特集のアンケートへの回答・カジノについて・中国の若者たちよ、マルクスを読もう・『街場の憂国論』文庫版のためのあとがき・直言3月号「韓国の教育と日本のメディア」・人口減社会に向けて・時間意識と知性・Madness of the King・吉本隆明1967・大学教育は生き延びられるのか?・こちらは「サンデー毎日」没原稿・奉祝「エイリアン・コヴェナント」封切り・米朝戦争のあと(2件)・気まずい共存について********************************************************************内田先生かく語りき8目次(目次全文はここ)(その16):「「サル化する世界」についてのインタビュー」を追記2020/03/03「サル化する世界」についてのインタビューよりある新聞からインタビューの申し入れがあった。メールでのQ&Aの方が面倒がなくてよいですと言ったら、質問票を送ってきたので、さらさらと書いて返送した。1)本書を上梓しようと思われた動機・きっかけを教えて下さい。 素材の多くはブログ記事と他の媒体にすでに発表したものです。文藝春秋の山本浩貴さんがその素材を「料理」して作ってくれた本ですので、僕の側に積極的な「動機」があったわけではありません。ただ、山本さんが本を作ろうと思ったきっかけになったのはブログに上げた「サル化する世界」というタイトルのインパクトが強かったせいみたいです。2)タイトルにある「サル化」の意味を改めてお願いします「朝三暮四」のサルは今腹一杯になれるなら、未来の自分が飢えることを気にしません。過去から未来にわたる広がりのある時間の流れの中に身を置いて、今ここでなすべきことを思量するという習慣を失った現代人の傾向を「サル化」と呼んだのです。3)この100年で、日本人はどのように変わったと思われますか。 最も変わったのは基幹産業が農業から製造業へ、そしてさらに高次の産業に遷移したことです。「価値あるもの」を創造するに要する時間がどんどん短縮されてきた。100年前は「植物的時間」の中で人々は生きていましたが、今の株取引はマイクロセコンド単位で行われます。それのせいで広がりのある時間の中でものを考える習慣を失ったのだと思います。4)いま、日本の教育界にとって喫緊の課題は何だと思われますか。 子どもたちがゆっくりと自分のペースで成熟できるように、親も教師も浮足立たないことでしょう。教育の要諦は忍耐と楽観です。周りが前のめりになって子どもに「適性」や「自分らしさ」を押し付けるせいで子どもたちは小さく固まって、息が浅くなっています。豊かな「未決状態」の中で子どもが自然に熟成してゆくのを待つ覚悟が親や教師の側に必要だと思います。5)巷に貫禄が感じられない高齢者が増えてきているような気がするのですが。 高齢者男性は最近になって急に幼児化したわけではないと思います。たぶん昔から中身は「こんなもの」だったのです。ただ、かつては父権制秩序が男性に「大人のようなふりをする」ことを制度的に強いてきたけれど、今はもうそのような強制がなくなった。だから、幼児性がずるずると露出してきたのだと思います。6)日本は新型コロナウイルスの進入をなぜ食い止められなかったのでしょうか。 ウィルスには国家なんか関係ないです。ただ、日本政府の防疫体制がことさらに劣悪だったのは事実です。それは今の政権下で政治家や官僚が「専門家の専門的知見」を尊重する習慣を持たくなったからだと思います。彼らは専門家の意見を政権や市場の要請に応じてねじ曲げることに慣れ過ぎてきたのです。7)自らが情報難民にならないための心構えをご教示ください。 過去20年くらいを通覧して、そのときどきに状況判断において誤ることの少なかった専門家を分野ごとに何人かリストアップしておいて、何かあった時に「あの人は何て言ってるだろう?」と調べてみるのが一番安全だと思います。僕はそうしてます。8)老後、先の見えない不安に満ちた日々を生き延びるための秘策をご伝授ください。 リスクヘッジというのは「丁と半と両方に張る」ことです。セーフティネットも支持点が多いほど強い。複数のネットワークに帰属して、複数の生業を持ち、ところが変われば立場も人格も変わるという「鵺」的な生き方が一番安全だと思います。幼児的な高齢者には難しい仕事でしょうけれど。資源を一点に集中させる「選択と集中」戦略が老後を生き延びるためには最も危険なやり方だと思います。2020/03/02映画『Workers被災地に起つ』神戸・元町映画館でのアフタートークより 古くからの友人・平川克美君に頼まれて、映画『Workers 被災地に起つ』を2回観ました。2度見ると「なるほど、こういうことだったのか」と気づくことがありました。 平川君は、国や地方自治体に頼ったり、力ある人から支援を引き出すのではなく、「弱者を支援するのは弱者である」とよく言っています。僕も同じ意見です。「公共を支えるのは公共ではなく、私人である」。 公共というのは、そこに自然物のようにあらかじめ存在するものではなく、私人が「身銭を切って」立ち上げる他ないものです。 ホッブスやロックの近代市民社会論によると、未開状態においては、全員が私的利害を排他的に追求する「万人の万人に対する戦い」が展開していたということになっています。しかし、全員がわれがちに私利私欲を追求していると、私利私欲が安定的に満たされない。それよりは私権の一部、私有財産の一部を「公共」に供託して、共同管理する方が私権・私有財産の保全上はむしろ有効だということに経験的に気がついた。 そうやって人々が私権・私有財産を少しずつ供託することで「公共」が立ち上がり、近代国家ができた・・・というのがホッブスやロックが考えた近代市民社会論のアイディアでした。歴史的事実として「万人の万人に対する戦い」というようなことがあったのかどうかは定かではありませんが、近代国家、近代市民社会を基礎づけるアイディアとしては、僕はこれはよくできたストーリーだと思います。 映画『マッド・マックス』や漫画『北斗の拳』は国家や市民社会が崩壊して、法律も実効力のある司法機関もない無法の世界を描いています。そこでの主人公のミッションは、弱い人たちを守り、理非の筋目を通し、じわじわと局所的に秩序を回復させてゆくという物語です。 ハリウッド西部劇もそうです。無法者が支配する町にヒーローがやってきて、強きを挫き弱きを助けて、その町に局所的な秩序を立ち上げる。そういう物語が繰り返し量産されたということは、人々が「そういう物語」を求めていたということだと思います。 これらの物語が教えているのは、誰かが自分の生命身体や財産や自由を公共のために差し出すことで、はじめてそこに公的秩序が生まれるということです。私人が公共を立ち上げるのであって、どこかから出来合いの公共がやって来るわけではありません。 でも、実際には「公共なるもの」が自分の外側に自存していると信じている人があまりに多い。そして、何か困ったことがあると「公的機関が何とかすべきだ」と口を尖らす。もちろん、公的機関はそのために存在するのですから、そう権利請求は正当なのですけれど、それと同時に自分たちが「身銭を切る」ことでまず公共は成立したという前後関係を忘れてはいけないと思います。2020/02/26週刊金曜日インタビューより 2016年暮れに、米外交問題評議会発行の『フォーリン・アフェアーズ』が、「日本の大学」特集をしたときに、いまの大学に対してどう思うかを、日本の教員や学生にインタビューをしていました。すると、「身動きできない」(trapped)「息苦しい」(suffocationg)「釘付けにされている」(stuck)というような、「身体的」な印象を共通してみんなが語っていた。 僕は、制度の問題より、そういう「身体的」な印象を語った言語のほうが、今の日本社会の実相をよく現していると思うのです。「生きづらい」とみんなが思っているのは文字通り、「身体的」につらいということなのです。 若い人たちが特に感じているのは「未来が閉じられている」という実感ではないでしょうか。自分が動ける可動域がどんどん制限されていく、職業であっても、居住地であっても、生き方の自由度が下がってきている。 僕自身同じことを感じます。僕に対する批判の多くが自由度を抑制しようとしている。「大学教授ともあろうものが、何々していいのか?」とか、「哲学者を名乗るのであれば、これくらいのことは知らずしてどうする?」などなど。そちらで勝手に僕が何者であるかを決めて、その枠の中に押し込めようとする。 これは現代日本社会に共通しているように思えます。立場にかかわらず、「いやしくも・・・である以上、・・・であるべきだ」という文型で他人の言動の可動域を限定してくる。 理屈として筋は通っているんです。 でも、そういう文型で埋め尽くされてしまうとこちらは息が詰まる。たしかに批評として切れ味はいいかも知れないけれど、そういう定型句が行き交うせいで集団の知性が活性化するということはありません。 それは体制を批判する人も同じです。「日本社会は・・・であるべきだ」というふうにやはり「あるべき姿」を語る。「いろいろあっていいんじゃないの」とか「まあ、好きにしたらいいよ」というタイプの非統制的なメッセージは左翼的な言説のうちにはまず見ることがない。■萩生田発言の本質――時代的にはいつ頃からそのようなことを感じるようになりましたか? 90年代の終わりぐらいからでしょうか。「貧すれば鈍す」ということだと思います。バブルの時代はみんな自分の金儲けに忙しくて、他人の生き方にあれこれ口出しする暇がなかった。こちらとしては気楽な時代でした。でも、バブル崩壊後に「パイの取り合い」が始まった。 そのときに「お前に許されたスペースから出るな」という言い方が支配的になった。人の生活空間そのものまで限定する動きが、あらゆる分野で顕著になった。 先日、萩生田光一文科相の「身の丈」発言というのがありましたけれど、あれは今年の流行語大賞かなと思いました。時代の気分を実に的確に言い表しているから。「身の程を知れ」とか「おのれの分際を知れ」という言葉は僕が子供のころまではよく口にされていたもので。でも、久しく訊かなかった。 それが生き返ったのは、世の中が「貧乏くさくなった」ことの証拠なんだと思います。みんなで分割する「パイ」が縮んでいるんだから自分の取り分以上のものを取ろうとするなというわけです。そういう言葉は「パイが大きくなっているとき」には口にされない。ですから、高度成長期以降はほとんど死語になっていました。それがいま甦ってきた。自分の取り分で満足しろ、自分に与えられたステイタスから一歩も出るなというのは「貧しい社会」固有の発想です。(以降、全文は内田先生かく語りき(その15))
2020.03.18
コメント(0)

図書館で、『藤田嗣治 手紙の森へ』という本を手にしたのです。ぱらぱらとめくると、自筆絵画のカラー画像、挿し絵、書簡など多彩でビジュアルである・・・新書で1200円と高価であるが、コスパは悪くないでぇ♪【藤田嗣治 手紙の森へ】林洋子著、集英社、2018年刊<「BOOK」データベース>より藤田嗣治は1920年代のパリを拠点に、油彩画の本場ヨーロッパで勝負し、相応の成果を果たした最初の日本人美術家として知られます。画家の没後半世紀。彼が残した作品だけでなく、遺族の手元以外から、手紙の存在情報が明らかとなり、多くの書きもの=日記や手紙の存在が確認され、整理公開、復刻が進んでいます。彼から手紙をあてられた人が、もしくはその遺族や関係者が守っていたのです。本書は生前の画家が書いた手紙をテーマとします。インクでぎっしり書かれた文字群には相手への思いのこもったイラストレーションも添えられることがしばしばで、こうした紙の上の「手しごと」を知ることが藤田の多面性の理解につながるのです。<読む前の大使寸評>ぱらぱらとめくると、自筆絵画のカラー画像、挿し絵、書簡など多彩でビジュアルである・・・新書で1200円と高価であるが、コスパは悪くないでぇ♪rakuten藤田嗣治 手紙の森へ≪小さな職人たち≫国籍変更、改宗~永訣あたりを、見てみましょう。p190~192洗礼と晩年 1950(昭和25)年2月にようやくパリに戻り、定住した後も、シャーマン、杉本、伊原との交信は続く。杉本とは最晩年の1967年まで、伊原とは1965年まで、手紙を確認できる。 杉本はニューヨークから、伊原は東京からパリをたずねる機会を持ち、藤田は細やかに対応している。しかしながら、1945年8月の終戦から1949年5月のニューヨークでの君代の合流までのやりとりにある、ひりひりするような緊張感はもはや見られない。 パリ帰還後の藤田は、1955年2月にはフランス国籍を取得して日本国籍を放棄、そして1959年10月14日にはカトリックに改宗する。その後は、この際に受けた洗礼名レオナールを名乗り、作品にもサインするようになる。 その前後からキリスト教をテーマとした作品が制作の中心となる。1960年4月8日にヴァチカンをたずね、ローマ法王ジャン(ヨハネ)23世に面会したことは、挿絵本『しがない職業と少ない稼ぎ』(1960)の特装版にも盛り込まれているように、カトリック教徒となった藤田夫妻の大きな感激であった。晩年の自画像は宗教とともにあったといえる。 1961年、パリを離れ、郊外の小村ヴェリエール=ル=バルクに移り住む。最後の自画像は、自らの墓所として設計、壁画もフレスコで制作した。北フランスの街ランスにある礼拝堂「ノートル=ダム・ドゥ・ラ・ペ」にある。1968年1月29日没、享年81歳。レオナールの遺言 君代夫人の手元には、藤田晩年の書きものとして、日々の日記以外に、「私の生い立ち」と「夢の中に生きる」と題された草稿が残っていた。 これらを調査発表された近藤史人氏によれば、晩年の藤田は自伝執筆の意志があり、幼少期から美術学校入学までの思い出をまとめた「私の生い立ち」はその冒頭として着手された可能性もあるが、その先はない。後者は1965年から亡くなる1年前の1967年5月までの身辺雑記で、入院や手術、そしてこの世との永別を控えての不安や孤独の思いを絞り出すように綴っている。『藤田嗣治 手紙の森へ』4:シャーマンあての絵手紙『藤田嗣治 手紙の森へ』3:「赤毛の女」マドレーヌ『藤田嗣治 手紙の森へ』2:1910年代のパリにおける藤田『藤田嗣治 手紙の森へ』1:「はじめに」
2020.03.17
コメント(0)

朝日の(村山斉の時空自在)シリーズをスクラップしているのだが・・・今回分が興味深いので紹介します。(2020.1.22デジタル朝日から転記しました)<ベテルギウスの爆発 いつの日か> 冬を代表する星座オリオン座の左上の赤い星、ベテルギウスが昨年末から急に暗くなり、これまでの半分以下の明るさになった。爆発するのではないかと話題になっている。 ベテルギウスは800万歳で、太陽の46億歳に比べてはるかに若い。だが重さは太陽の10倍以上あり、「太く短く」生きる運命にある。すでに中心の水素燃料をほぼ使い果たし、膨らんでしまった赤色超巨星だ。半径は太陽から木星までの距離とほぼ同じ。形もややいびつで表面は不均一に脈打ち、いずれ超新星爆発を起こす。 地球から近く700光年しかなく、現代の望遠鏡では表面の模様まで見える。明るさも常に変動しており、今回はいくつかの変動周期がたまたま重なって普通以上に暗くなったのだろう。 爆発すれば、聖書にある「ベツレヘムの星」のように、昼間でも見えるほど明るくなる。大丈夫なのか。計算によると、爆発で出る放射線は地球の大気を突き抜けるほどではないので、大きな影響はないはずだという。 それに宇宙のことだ。爆発は明日かも知れないが、10万年後かも知れない。もしかしたら、実はすでに爆発していて、光が届いて私たちが確認できるのが700年後なのかもしれない。そこで思い出すのは、漫画「北斗の拳」だ。核戦争で荒廃した世界で主人公ケンシロウが巨漢を相手に不思議な北斗神拳を使う。「お前はもう死んでいる」というセリフがはやった。ベテルギウスはどうなのだろう。 1987年、小柴昌俊さんは16万光年先の超新星爆発から届いたニュートリノを捕まえた。以来、観測できる超新星爆発は起きていない。今後の超新星爆発に備えて、今まで以上にニュートリノを高感度で観測できるように、スーパーカミオカンデの超純水にガドリニウムの化合物を混ぜる準備が進んでいる。(素粒子物理学者)(村山斉の時空自在)ベテルギウスの爆発 いつの日か2020年1月22日デジタルデータとダブルで保存するところが、いかにもアナログ老人ではあるなあ。
2020.03.17
コメント(0)

早朝に散歩に出る習慣があるので・・・晴れていれば東南の空に「明けの明星」が見えるのです。この時期の明星(金星)は太陽との距離が離れているので、よりくっきり見えてきれいである。天文ファンというほどではないが、金星の公転が気になったのでネットで覗いてみました。宵の明星の金星より金星は2020年6月上旬に内合となり、太陽と同じ方向に位置するので見えなくなります。その後は6月下旬ごろから、明け方の東天に「明けの明星」として見えるようになります。見かけ上太陽から最も離れるころには、日の入り後や日の出前の地平線からの高度が高くなり見やすくなります。金星が太陽から東に最も離れるときを「東方最大離角」といい、「日の入りのころに夕方の西の空」で見やすくなります(東と西を間違えないように注意)。反対に太陽から西に最も離れるときは「西方最大離角」で、「日の出のころに明け方の東の空」で見やすくなります。公転周期: 225日会合周期: 584日「西方最大離角」ってか・・・ネットの画像を紹介します。ようわからんけど(汗)
2020.03.16
コメント(0)

朝日新聞の吉岡記者といえば、チャイナウォッチャーとして個人的に注目しているわけで・・・・その論調は骨太で、かつ生産的である。中国経済がらみで好き勝手に吹きまくる経済評論家連中より、よっぽどしっかりしていると思うわけです。朝日のコラム「多事奏論」に吉岡桂子記者の記事を見かけたので紹介します。*****************************************************************************2020年2月22日(多事奏論)隠される情報 声をあげなければウソは続くより ひとりの医師が死んだ。 湖北省武漢市の病院で働く李文亮さん(33)は、隔離された患者の存在を昨年末にSNSで伝えた。「デマ」と当局から批判されたまま、コロナウイルスに感染して亡くなった。「健全な社会の声は一つであるべきではない」という言葉を残して。 ひとりの記者が消えた。 武漢市に高速鉄道で乗り込み、取材を続けていたジャーナリストで弁護士の陳秋実さん(34)が行方不明だ。中国では認められていないが、独立した市民記者として、病院や葬儀場で撮影した動画を解説しながらインターネットを通じて伝えていた。「記者は現場に入るものだ」と。 ひとりの活動家がまた、捕らえられた。 許志永さん(46)。2003年の重症急性呼吸器症候群(SARS)を機に広がった市民運動の旗手だった。人権や民主を訴えた活動で何年も捕らえられた。釈放から約2年が過ぎた今月、新型肺炎への対応を批判して習近平国家主席に退任を求めた。「悪人ではないが、政治家にあるべき賢さがない」。そして、消息が途絶えた。 ひとりの大学教授が軟禁された。 「憤怒する人々はもう恐れない」。そんな文章をインターネットに発表した清華大学教授の許章潤さん(57)の自宅前に、監視がついた。「最初は口を閉ざして真実を隠し、続いて責任を逃れ、感染拡大を防ぐ機会を逸した」と政権を糾弾したからだ。 それでも、500人超の知識人が公開書簡で続いた。李医師の名誉回復と言論の自由を強く求めている。SNSのアカウントを当局から繰り返し閉鎖されながらも。 * これに対して、中国共産党中央宣伝部は300人の記者を湖北省に投入するという。感動的で前向きなニュースを紡ぎ、世論を「正しく導く」ためだ。現場の人々の善意や頑張りまでも、権力は動員し、体制を支える物語として回収していく。 国家が事実とウソの線を引く中国で、ロシアのノーベル賞作家、故ソルジェニーツィンがよみがえっている。「収容所群島」などでソ連の全体主義による民衆への抑圧を告発した彼の言葉として、中国のネットをさまよう詩を見つけた。ロシアに伝わるアネクドート(風刺小話)が、ソルジェニーツィンの名を借りて拡散しているのかもしれない。 《我々は彼らのウソを知っている 彼らも 彼ら自身がウソをついていることを知っている 彼らは 我々が彼らのウソを知っていることを知っている 我々も知っている 彼らは我々が彼らのウソを知ることを知っていることを それでも彼らはウソをつき続ける》 * 17年前のSARSを機に中国各地で環境NGOが活発化した。私も民主主義の芽吹きを期待した。伝染病も公害も、貧富の格差や思想信条を超えて同じ苦しみを広く面で与える。高度成長期の日本では、公害が地方自治体の首長を次々に交代させた。自由な選挙がない中国でも、人々が連帯して権力に物申し、実態として政治のパワーを持つかもしれないと思ったのだ。 しかし、いや、だからこそ、中国共産党は人々の連帯を注意深く断ち、政府系NGOという倒錯した組織に収斂させていった。社会の分断は市民の力をそぎ、権力者のウソが追及される恐れを減らす。そして、権力は増長し、情報は隠蔽される。 独裁国家だけだろうか。 新型肺炎だけだろうか。 文書が気楽に消えてしまう国では、経験の英知も気軽に崩れる。ともに声をあげなければ、それはウソだと言わなければ、彼らはウソをつき続けられる。事実とウソの境界が溶けたとき、不信は連鎖し、社会は不安に陥る。 私は声をあげるひとりでありたい。 (編集委員)*****************************************************************************多事奏論一覧に吉岡記者の中国論が載っています。<吉岡桂子記者の渾身記事34>:2020年1月25日<吉岡桂子記者の渾身記事33>:2019年12月21日
2020.03.16
コメント(0)

東大客員教授の御厨貴さんがオピニオン欄で「人口減の最先端」と説いているので、紹介します。(御厨さんのオピニオンを3/11デジタル朝日から転記しました)あの日から9年。膨大な労力と費用を投じて「復興」が行われてきた。だが、被災者の暮らしは再建されたのか。心の傷は癒やされたのか。「復興」の方向性は正しかったのだろうか。大船渡市の防潮堤■人口減の「最先端」逃した 御厨貴さん(東京大学先端科学技術研究センター客員教授) 震災直後に設置された復興構想会議で議長代理を務めました。そのとき意識したのは「災後(さいご)」ということです。 それまでの復興モデルは「戦後」型でした。敗戦後の復興のように、国が面倒を見て、平等主義ですべての地域を復興させる。1995年の阪神・淡路大震災の復興も戦後型で、原状回復を目指すものでした。 しかし、東日本大震災は根本的に違っていました。過疎地や限界集落も含めて、非常に広範囲が被災した。戦後的な平等主義ではなく、別のやり方が必要なんじゃないか。それで、「災後」の復興ということを考えたのです。 9年たってみると、結局、「戦後」的な発想から抜け出せなかったと感じます。多くの被災地を回りましたが、復興の議論がすべて、人も増える、企業も進出するという「成長モデル」を前提にしているんです。すごく不便な土地にまで復興住宅をつくる。子どもがほとんどいない地域に学童施設をつくり、バス路線を通そうとする。巨額のカネをインフラや住宅につぎこんでも、人は戻ってこない。 本来なら、過疎が進み、これから栄えることはまず考えられない地域で、新しい復興の「縮小モデル」をつくるべきでした。そうすることで、東北が、人口減少時代の最先端になれたはずなんです。 とはいえ、震災復興がすべて悪かったわけではありません。2016年の熊本地震では、各地の自治体が職員を熊本に派遣しました。特に阪神と東日本大震災の被災自治体の職員や、震災復興を経験したNPOの人たちがうまく機能して、復興のスピードを速めました。そうしたノウハウや人的なネットワークなど、ソフトの部分では、復興モデルはかなり進化しています。 今後、南海トラフ地震などの巨大災害が起きたとき、どんなモデルで復興するかを、「災前」に考えておかなければいけません。人口減少時代には、復興にかけられるリソースも減っていきます。「ここにはもう住めない」「この集落は維持できない」という決断を迫られる場面も出てくる。成長は不可能だということを前提とした復興にならざるをえないわけです。 そのとき必要なのは、縮小モデルを支える「物語」です。日本列島全体で人の住み方が変わる。それに合わせて新しい土地に移り住むという物語が必要なんです。縮小することにポジティブな意味を持たせなくてはいけない。 9年たって、被災地の人々には「身の丈に合った復興」という感覚が浸透しつつあると思います。もう成長が見込めない中で、どうやってこの地域に住み続けるかを考える人たちが増えている。それが災後の復興のモデルになるかもしれません。(聞き手 シニアエディター・尾沢智史) *御厨貴:1951年生まれ。専門は政治史。東京大学名誉教授。東日本大震災復興構想会議の議長代理を務めた。(耕論)「復興」の忘れもの御厨貴2020.3.11この記事も 朝日のインタビュー記事スクラップR16に収めておきます。
2020.03.15
コメント(0)

かさ上げした土地の活用方法が未定という問題があるにしろ・・・黄色いハンカチにはホロッとするのです。ネットから地元のニュースを紹介します。2020/03/被災地に黄色いハンカチ 震災から9年 ここに戻ってきてほしいと願い【岩手・陸前高田市】より岩手・陸前高田市の被災者が地域の復興を願い、再建された自宅で黄色いハンカチを掲げた。陸前高田市の今泉地区で被災した菅野啓佑さんは、震災直後から地域を盛り上げようと、昭和の名作映画を参考に黄色いハンカチを掲げる取り組みを続けている。2019年10月の台風19号で一度休止したが、震災から9年を迎えるのに合わせて、3月1日、再建した自宅の庭先で5ヶ月ぶりに約30枚を掲げた。菅野啓佑さん「また(地元を離れた)皆さんがここに来て、ハンカチやっと上がったなとまたここに戻ってきてくれれば」菅野さんが自宅を再建したのは、市がかさ上げした土地ですが、市内ではこうしたかさ上げ地の6割で現在も活用方法が決まっていない。菅野さんは「更地が多くて寂しいが、いつか元のような地域に戻ってほしい」と話していた。在職中の太子は、物好きにも仙台から釜石までの車同乗を下請け業者に強要したことがあったのです(笑)通過した陸前高田市といえば・・・もちろん、見事な松林でしたね。
2020.03.15
コメント(0)

図書館で、『ガロ曼陀羅』という本を手にしたのです。貸し本屋系からメジャー系まで、ほとんどすべての漫画家がコメントしているのが、スゴイでぇ♪【ガロ曼陀羅】ガロ史編纂委員会編、阪急コミュニケーションズ、1991年刊<「BOOK」データベース>より創刊号(1964年9月)から318号(1991年6月)までの全表紙をカラー写真で収録。『ガロ』掲載全作品を作家別に網羅。約30年におよぶ『ガロ』の歴史と変遷。まるごとオリジナル書き下ろし。<読む前の大使寸評>貸し本屋系からメジャー系まで、ほとんどすべての漫画家がコメントしているのが、スゴイでぇ♪amazonガロ曼陀羅四方田犬彦氏のコメントを見てみましょう。p242~244『ガロ』の最初にして最年少の読者の自画像 ぼくは、11歳で、中学校受験のため、日曜日になると原宿の社会事業大学を借りて行われる進学塾の講習に通っていたころでした。たぶん『ガロ』のもっとも初期からの読者だと、これはちょっと自慢していいと思います。買ったわけではありません。いつも日曜ごとに手をつないで進学塾に通っていた、小学校の同級生の女の子原さんを通じて、そのお兄さんから貸してもらったのです。 原さんのお兄さんはその学年でただひとり麻布中学に進んだという大秀才で、ぼくの代の母親たちの間でファンクラブができるほどに英雄視されていた存在でした。(中略) そうそう、原さんのお兄さんのことを付け加えておきますと、その三年後に『悲しみに彩られた十二のバラード』という8ミリを発表し、天才少年監督として一躍脚光を浴びました。人ぞ知る、原将人のことです。『ガロ』の話に戻りたいと思います。 それからしばらくたって、原君とは同じ中学ではないが、ともかく中学に進んだぼくは、自分でも『ガロ』を定期購読しようと決意しました。それからバックナンバーもきちんと揃えておこうと。(中略) ぼくは青林堂を直接訪れることにしたのです。当時ぼくは世田谷の下馬町に住んでいて、中学では剣道の練習に明け暮れていました。竹刀の袋を下げたまま玉電に乗って渋谷に出、東急文化会館の前のターミナルでまた別の都電に乗って神保町へ向かったのです。青山から四谷へ、そいて九段下へと、小一時間かかったと思います。いつまでたっても神保町という停車場に到着しないのでひどく不安になり、隣の人や車掌さんに訊ねたりしました。 着いたときはもう夕暮時でした。それから何人もの人に道を尋ねて、ようやく青林堂を発見しました。今の場所ではありません。すずらん通りの裏の方だったはずです。近くに陸風館とか北陸館という出版社の看板が出ていて、あ、これは小学生のころに繰り返し読んだ、植物図鑑を出しているところだなあと、そのとき思ったのを憶えています。 両脇に本が積み上げられている狭い階段を昇って二階の扉を開けると、小柄な中年のおじさんがいて、あとになって考えてみれば長井勝一氏でした。「カムイ伝」の第一回からずっと揃えたいのですが、とぼく。 悪いけど、途中の三回分はもうなくなっちゃたよ。それでもいいかい、と長井さん。 それでもいいです。お金はここにあります。ぜひ売ってください、とぼく。(中略) おそらく長井さんの方でも、十二歳の子供が千円札を手に、こんな生意気な口をききながらやって来るとは、予想されていなかったと思います。お金を払って一冊ほどのバックナンバーを包んでもらっていると、ほら、これが今日出たばかりの新しい号だから、一冊おまけだよといわれ、白地に青の表紙の『水木しげる特集号』をタダでもらってしまいました。ガロ曼陀羅1:佐々木マキさんのコメントガロ曼陀羅2:『ガロ』創刊当時のお話ガロ曼陀羅3:南伸坊・元編集長の昔話ガロ曼陀羅4:青林堂社長の「はじめに」ガロ曼陀羅5:蛭子能収さんのコメントガロ曼陀羅6:つげ義春のコメントガロ曼陀羅7:かわぐちかいじのコメント
2020.03.14
コメント(0)

図書館で、『ガロ曼陀羅』という本を手にしたのです。貸し本屋系からメジャー系まで、ほとんどすべての漫画家がコメントしているのが、スゴイでぇ♪【ガロ曼陀羅】ガロ史編纂委員会編、阪急コミュニケーションズ、1991年刊<「BOOK」データベース>より創刊号(1964年9月)から318号(1991年6月)までの全表紙をカラー写真で収録。『ガロ』掲載全作品を作家別に網羅。約30年におよぶ『ガロ』の歴史と変遷。まるごとオリジナル書き下ろし。<読む前の大使寸評>貸し本屋系からメジャー系まで、ほとんどすべての漫画家がコメントしているのが、スゴイでぇ♪amazonガロ曼陀羅今ではメジャーを登りつめたかわぐちかいじであるが、氏のコメントを見てみましょう。p230ヘタウマの時代 長井さんには、「血染めの紋章」を、青林傑作シリーズという作家の自選シリーズとして出版していただき、この時は、大変おせわになりました。 この作品は、二二六事件を題材にしたもので、掲載誌の出版社が単行本化に二の足を踏んでいたところだったのです。 私は、大学時代に描いた劇画が商業誌に認められてマンガ家としてデビューしたので、『ガロ』に登場する機会はなかったのですが、創刊号を手にした高校二年の時から愛読していた雑誌です。既成のコミックの概念を無視した玉石混交の作品群を一冊の中に詰め込んでいたのは魅力的でした。 『ガロ』最大の功績は、70~80年代に渡辺和博さんや蛭子能収さんなどの魅力あるヘタウマ路線を生み出したことだと思います。『ガロ』という「器」がなければ、このような新感覚のマンガが世間で認知されるのは、大幅に遅れたのは確かでしょう。 実験の場として、大手のマンガ雑誌の編集者は、『ガロ』の発する特異な電波を傍受し、彼らもそこから新人作家を発掘していったのは事実です。この功績はやはり大きいのではないでしょうか。ウン みじかめでちょっとそっけないが・・・なかなかのコメントやでぇ♪ガロ曼陀羅1:佐々木マキさんのコメントガロ曼陀羅2:『ガロ』創刊当時のお話ガロ曼陀羅3:南伸坊・元編集長の昔話ガロ曼陀羅4:青林堂社長の「はじめに」ガロ曼陀羅5:蛭子能収さんのコメントガロ曼陀羅6:つげ義春のコメント
2020.03.14
コメント(0)

図書館で『空想読解なるほど、村上春樹』という本を、手にしたのです。このところ村上春樹関連の本を集中的に読んでいるいるのだが・・・ツボが疼くとでもいいましょうか♪【空想読解なるほど、村上春樹】小山鉄郎著、共同通信社、2012年刊<「BOOK」データベース>より青いティッシュペーパーはなぜ嫌いか?青豆はなぜ生き延びたのか?あの青いあざとは何か?『ノルウェイの森』刊行時唯一のインタビュアーであり、『アンダーグラウンド』刊行を特報した著者が、ハルキの謎にせまる、愛に満ちたブックガイド。<読む前の大使寸評>このところ村上春樹関連の本を集中的に読んでいるいるのだが・・・ツボが疼くとでもいいましょうか♪rakuten空想読解なるほど、村上春樹イージー・ライダー「あとがき」に映画や効率社会などが語られているので、見てみましょう。p273~276<あとがきにかえて> 『1Q84』BOOK2の最後の方に、女主人公の青豆が「1Q84」年の世界から脱出するため、スーツを着てハイヒールを履き、鏡の前に立つと、『華麗なる賭け』のフェイ・ダナウェイみたいに見えないだろうかと自分で思う場面があります。『華麗なる賭け』はフェイ・ダナウェイと、いまは亡きスティーブ・マックィーンが主演した映画ですが、これは村上春樹が学生時代に公開された作品です。私も村上春樹と同年生れですので、とてもなつかしい思いがしましたし、なるほで、青豆のイメージはフェイ・ダナウェイなのかと納得しました。 村上春樹は大学の卒論で『イージー・ライダー』を論じたぐらいの人ですから、小説の中にたくさん映画のことが出てきます。本書でもジャン=リュック・ゴダールの映画と村上作品の関係を論じました。『世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド』には「『イージー・ライダー』なんて三回も観た」とも書かれています。 それに続いて「しかしそれでも私は舵の曲がったボートみたいに必ず同じ場所に戻って、いつも私が戻ってくるのを待っているのだ」と村上春樹は記しています。 私はこのような村上春樹独特の思考方法に惹かれて彼の小説を読んできました。あらゆる問題がぐるっと回って、自分の問題として考えられるのです。これを「村上春樹のブーメラン的思考」と呼んで、この本の中でも紹介しています。(中略) あらゆる問題を、対象に対する問題として捉えるだけでなく、その問題を自分の問題として捉え直して、常に二重に考えを進めていくこと。そういうブーメラン的思考を深く抱いて登場してきたのが、村上春樹という作家です。私はそう考えています。 そんな村上作品の特徴と魅力を紹介する、この『空想読解なるほど、村上春樹』は、全国の新聞社と共同通信のニュースサイト「47NEWS」に連載した「村上春樹を読む」を基に、加筆し、再編集したものです。 連載のきっかけとなったのは、私と同年で共同通信の文化部時代に二人で文芸担当をしたこともある小松美知雄君から、インターネット配信のコラムを書かないかと声をかけてもらったことです。 それは東日本大震災が起きた直後で、私は過去に起きた大災害から日本人がどのように立ち直ってきたのかについて、文学を通して考えてみたいと思い、東日本大震災の被災地はもちろん、日本各地を取材しながら「大変を生きる―災害と文学」という週一回の連載を始めたばかりで、非常に多忙な時期でした。 村上春樹については、かつて「風の歌 村上春樹の物語世界」という新聞連載を1年間続けたこともありますし、『村上春樹を読みつくす』という本まで書いていましたが、しばらくすると、まだ自分の中に村上春樹の作品について書いてみたい点がたくさん残っていることに気づいたのです。そしてネットでの連載を書き始めたら、次々に村上作品への思いがあふれ出てきて、自分でも驚いております。 村上春樹が闘っているのは「効率社会」です。それを中心テーマの一つにして、前著『村上春樹を読みつくす』を書きました。そして本書の連載を始めた直後に、カタルーニャ国際賞を受けた村上春樹が受賞スピーチで、日本の「効率社会」の問題に触れて話しました。私の記したことが村上春樹の考えからそれほど離れたものではなかったことを知り、このことも連載を続けていく力となりました。『空想読解なるほど、村上春樹』8:白川静の漢字学(続き)『空想読解なるほど、村上春樹』7:白川静の漢字学『空想読解なるほど、村上春樹』6:『1Q84』と『大菩薩峠』の関係『空想読解なるほど、村上春樹』5:『国境の南、太陽の西』『空想読解なるほど、村上春樹』4:佐々木マキさんのマンガ『空想読解なるほど、村上春樹』3:ブーメラン的思考『空想読解なるほど、村上春樹』2:ジョージ・オーウェルの「カタロニア賛歌」『空想読解なるほど、村上春樹』1:惑星直列…まえがきにかえて
2020.03.13
コメント(0)

図書館で『空想読解なるほど、村上春樹』という本を、手にしたのです。このところ村上春樹関連の本を集中的に読んでいるいるのだが・・・ツボが疼くとでもいいましょうか♪【空想読解なるほど、村上春樹】小山鉄郎著、共同通信社、2012年刊<「BOOK」データベース>より青いティッシュペーパーはなぜ嫌いか?青豆はなぜ生き延びたのか?あの青いあざとは何か?『ノルウェイの森』刊行時唯一のインタビュアーであり、『アンダーグラウンド』刊行を特報した著者が、ハルキの謎にせまる、愛に満ちたブックガイド。<読む前の大使寸評>このところ村上春樹関連の本を集中的に読んでいるいるのだが・・・ツボが疼くとでもいいましょうか♪rakuten空想読解なるほど、村上春樹白川フォント第15章で白川静の漢字学(続き)が語られているので、見てみましょう。p233~235<水占の法> 小松と天吾の間では、この「水に放り込んで、浮かぶか沈むか見てみろ。そういうことか?」ということの意味内容は共有されているようですが、果してこれは、どんなことを意味しているのでしょうか。みなさんは、どのように、この部分を読まれましたか。 これは古代中国の殷王朝を滅ぼした周の始祖・后稷の神話などについて述べているのかなと、私には感じられました。后稷はせまい路地に棄てられ、林の中に棄てられ、また河の中の氷の上に棄てられたので、その名も「棄」と名付けられましたが、いずれも奇端によって救われて生育、周王朝の始祖となったと言われています。 后稷の名である「棄」という文字は、その三千年前の甲骨文字を見ると、籠に入れられた赤子が、両手で押し出されるような形をしています。赤子の周りには水滴が付いていて、これは川の流れのことです。つまり、この文字は生れたばかりの赤子が、川に棄てられている姿を表しているのです。そこから「棄」が「すてる」の意味になりました。 后稷の神話にあるような赤子を流棄する習俗は、中国ではしばしば行われていたようで「水に放り込んで、浮かぶか沈むか見てみろ」という天吾と小松の会話は、その「水占の法」について語っているのではないかと考えています。 西普の張華(232年~300年)という人が書いた『博物誌』に「婦人妊娠して7月にして産す。水に臨みて子を生む。便ち水中に置き、浮くときは則ち取りてこれを養い、沈むときは便ちこれを棄つ」とあるそうです。そのことを白川静さんが『漢字の世界』の中で紹介しています。これが「水占の法」です。 「水占の法」に関係する文字は「棄」だけでなく、わかりやすい漢字では「浮かぶか沈むか見てみろ」の「浮」もその一つでしょう。「浮」の右側の字形の上部は「爪」の形で手の意味。 その下に「子」を加え、さらに「さんずい」を加えた「浮」は水中に没している「子」を上から手で救おうとしている形で、そこから「うく」意味になったのです。張華の『博物誌』にも「浮くときは則ち取りてこれを養い」とあります。 聖書のモーゼもパピルスの茎を編んで作った籠に入れられてナイル川支流に棄てられましたが、ファラオの娘に救われて「モーゼ」(エジプト語で子の意味)と名付けられています。日本にも新生児を一度棄てて、拾う俗がありますので、新生児流棄の話は、なにも中国ばかりではありません。 ですから「水に放り込んで、浮かぶか沈むか見てみろ。そういうことか?」という部分も欧米の人たちが読んだら、これはモーゼについてのことかなと感じるかもしれません。でも天吾がふかえりと会う直前に「呪術」についての本を読んでいることなどを考えると、やはりこれは水占の法などについて触れながら、天吾と小松が話し合っている場面ではないかと、私は思うのです。 古代の中国や日本にもあった、このような呪術的な側面に注目して、漢字の体系的な仕組みを解明したのが、白川静さんの文字学です。もちろんこれは私の空想にすぎませんが、遅れてくるふかえりを待つ間、天吾が読んでいた呪術に関する本も、もしかしたら白川静さんのものでは・・・と、つい考えてしまうのです。『空想読解なるほど、村上春樹』7:白川静の漢字学『空想読解なるほど、村上春樹』6:『1Q84』と『大菩薩峠』の関係『空想読解なるほど、村上春樹』5:『国境の南、太陽の西』『空想読解なるほど、村上春樹』4:佐々木マキさんのマンガ『空想読解なるほど、村上春樹』3:ブーメラン的思考『空想読解なるほど、村上春樹』2:ジョージ・オーウェルの「カタロニア賛歌」『空想読解なるほど、村上春樹』1:惑星直列…まえがきにかえて
2020.03.13
コメント(0)

図書館で『空想読解なるほど、村上春樹』という本を、手にしたのです。このところ村上春樹関連の本を集中的に読んでいるいるのだが・・・ツボが疼くとでもいいましょうか♪【空想読解なるほど、村上春樹】小山鉄郎著、共同通信社、2012年刊<「BOOK」データベース>より青いティッシュペーパーはなぜ嫌いか?青豆はなぜ生き延びたのか?あの青いあざとは何か?『ノルウェイの森』刊行時唯一のインタビュアーであり、『アンダーグラウンド』刊行を特報した著者が、ハルキの謎にせまる、愛に満ちたブックガイド。<読む前の大使寸評>このところ村上春樹関連の本を集中的に読んでいるいるのだが・・・ツボが疼くとでもいいましょうか♪rakuten空想読解なるほど、村上春樹白川フォント第14章で白川静の漢字学が語られているので、見てみましょう。p210~212<耳を切るという行為> 講談社現代新書から『村上春樹を読みつくす』という本を出した際、村上春樹ファンの人たちから感想をいただいたのですが、その中に「一部、著者の深読みが過ぎる部分もあるが・・・」という声もありました。知り合いで、本を読んだ人たちに聞いてみると、白川静さんの漢字学に触れながら、私が『1Q84』の物語世界を読み解いている部分について、同じような感想を持っている人がいました。 私は漢字学の第一人者・白川静さんの最晩年の四年間、白川静さんから直接、漢字という文字の成り立ちを教えていただく機会があり、「白川文字学」と呼ばれる、その漢字学の世界、またそこからわかる古代中国の世界について、紹介する本を数冊書いております。その私の個人的な読書体験から、白川静さんの文字学と村上春樹作品を併せ読み解き、書いているのではないかとの感想のようでした。 小説作品の読みには「これが正解」というものがありません。各読者がまず自分なりの読み方で読むことが、一番大切なことだと私は思っていますし、この本で記していることも、私の個人的な読みにすぎません。 ですから、そのような指摘が間違っているわけではありません。また村上春樹は自作についての自己解説を絶対にしない人なので、その作品は読者の前に自由に開かれています。これは素晴らしいことです。読者が自由に自分の感想を述べ合うことができるのです。 私が、白川文字学と村上春樹作品の関係について記した部分についても、確かに私の個人的な読書体験を通しての妄想の一つにすぎないのですが、でもまったく根拠のない妄想でもありません。この章では、その白川静さんの漢字学の一部を紹介しながら、白川文字学が村上春樹作品の物語と関係しているのではないかと、私が考える点について、具体的な例を挙げて、少し述べてみたいと思います。 まず『アフターダーク』(2004年)から考えてみましょう。 同作は姉のエリが家で二ヶ月も眠り続けているので、いたたまれなくなった主人公・マリが家を出て、深夜の都会をさまよう物語です。そして、この渋谷らしき場所にあるラブホテルで、中国人の娼婦が日本人の客から暴行を受けるという事件が起きます。マリは中国語が話せるっために、暴行を受けた中国人娼婦の通訳のようなことをすることになり、物語の世界が展開していくのです。 逃走した暴行犯を捜して、中国人の組織の男が大型バイクに乗り、ラブホテル周辺にやってきます。そこでラブホテル「アルファヴィル」のマネージャーの「カオル」という女性が、その中国人の男と会話を交わす場面があります。 カオルは元女子プロレスの悪役で活躍した経歴の持ち主ですが、二十九歳の時に引退して、今はそのラブホテルの用心棒的なマネージャーをしています。そのカオルが「アルファヴィル」の防犯カメラに写っていた暴行犯の男の写真があるよ、と電話をしたので、中国人の組織の男がバイクに乗って、写真を受け取りに来たのです。 カオルはその男に言います。「今でも耳は切るのかい?」男は唇を微かにゆがめる。「命はひとつしかない。耳は二つある」「そうかもしれないけどさ、ひとつなくなると眼鏡がかけられなくなる」「不便だ」と男は言う。『空想読解なるほど、村上春樹』6:『1Q84』と『大菩薩峠』の関係『空想読解なるほど、村上春樹』5:『国境の南、太陽の西』『空想読解なるほど、村上春樹』4:佐々木マキさんのマンガ『空想読解なるほど、村上春樹』3:ブーメラン的思考『空想読解なるほど、村上春樹』2:ジョージ・オーウェルの「カタロニア賛歌」『空想読解なるほど、村上春樹』1:惑星直列…まえがきにかえて
2020.03.13
コメント(0)

図書館で『空想読解なるほど、村上春樹』という本を、手にしたのです。このところ村上春樹関連の本を集中的に読んでいるいるのだが・・・ツボが疼くとでもいいましょうか♪【空想読解なるほど、村上春樹】小山鉄郎著、共同通信社、2012年刊<「BOOK」データベース>より青いティッシュペーパーはなぜ嫌いか?青豆はなぜ生き延びたのか?あの青いあざとは何か?『ノルウェイの森』刊行時唯一のインタビュアーであり、『アンダーグラウンド』刊行を特報した著者が、ハルキの謎にせまる、愛に満ちたブックガイド。<読む前の大使寸評>このところ村上春樹関連の本を集中的に読んでいるいるのだが・・・ツボが疼くとでもいいましょうか♪rakuten空想読解なるほど、村上春樹第13章で『1Q84』と『大菩薩峠』の関係が語られているので、見てみましょう。p186~188<死の床で読まれていた大長編> 村上春樹の作品を「青」の色が貫通しています。そのことを『ねじまき鳥クロニクル』や『国境の南、太陽の西』などを通して紹介してきましたが、この章では『1Q84』と「青」の関係について、考えてみたいと思います。なにしろ、『1Q84』の女主人公が「青豆」という名前なのですから。 「青豆」の「青」は、村上作品を貫通する「青」と、どう関係しているのかということを少し考えてみたいのです。 さていつものように、私なりの結論を先に記して、そこから考えを進めてみたいと思います。私は、この『1Q84』という物語は、近代大衆文学の最高峰である中里介山の『大菩薩峠』と関係しているのではないかと、考えています。 『1Q84』と『大菩薩峠』、その直接の関係を示すものには、まず次のようなことがあります。『1Q84』の男主人公「天吾」が、死の床にある父親を入院先の病院に訪れて、父の病室の本棚に並んだ本の背表紙を眺める場面が『1Q84』BOOK2にあるのですが、この場面に「その大半は時代小説だった。『大菩薩峠』の全巻が揃っている」と記されているのです。 『大菩薩峠』という巨大長編は、私が読んだ富士見書房文庫版でも全二十巻、1995年から刊行された、ちくま文庫版も持っているのですが、これもやはり二十巻という超大作です。つまり、その長い長い小説を主人公・天吾の父親が死の床で読んでいたのです。 さらに『1Q84』BOOK3では、父親の死後、天吾が父親の病室に案内されてみると「本棚には一冊の本もなく、それ以外の私物もすべてどこかに運び去られていた」というふうに、天吾の父親が読んでいた『大菩薩峠』もなくなっていることが、それとなくわかるように示唆されてもいるのです。 大菩薩峠は江戸を西に距る三十里、甲州裏街道が甲斐国東山梨郡萩原村に入って、その最も高く険しきところ、上下八里にまたがる難所がそれです。 原稿用紙で計算したら1万5000枚という、この超大作『大菩薩峠』は、そのように書き出されています。 その大菩薩峠は東に流れる多摩川と西に流れる笛吹川の分水嶺ですが、江戸を出て、八王子から小仏、笹子を越えて甲府に出る。それがいわゆる甲州街道で、一方に新宿の追分を右にとって往くこと十三里、武州青梅の宿へ出て、それから山の中を甲斐の石和へ出る、これがいわゆる甲州裏街道であります。 青梅から十六里、その甲州裏街道第一の難所たる大菩薩峠は、記録によれば、古代に日本武尊、中世に日蓮上人の遊跡があり・・・ と続いていきます。つまりこの中里介山『大菩薩峠』は甲州裏街道である青梅街道を舞台とする物語なのです。『空想読解なるほど、村上春樹』5:『国境の南、太陽の西』『空想読解なるほど、村上春樹』4:佐々木マキさんのマンガ『空想読解なるほど、村上春樹』3:ブーメラン的思考『空想読解なるほど、村上春樹』2:ジョージ・オーウェルの「カタロニア賛歌」『空想読解なるほど、村上春樹』1:惑星直列…まえがきにかえて
2020.03.12
コメント(0)

図書館で『北極(ナショナルジオグラフィック2019年9月号)』という雑誌を、手にしたのです。ぱらぱらとめくってみると、海底資源の覇権や、永久凍土の溶解などが取り上げられているのが、借りる決め手になりました。【北極(ナショナルジオグラフィック2019年9月号)】雑誌、日経ナショナルジオグラフィック社、2019年刊<商品の説明>より●総力特集『北極』・氷なき北極:2036年夏にも氷が消えるといわれる北極海。温暖化の行方は・北の果ての覇権争い:北極の氷の下に眠る膨大な資源や新航路をめぐる争いは、新たな対立の火種となるのだろうか・凍土に眠る炭素の脅威:北極圏で進む永久凍土の融解。それは温室効果ガスを放出し、気候変動を加速させるおそれがある。・消えた探検隊の謎:1845年、英国の探検隊が極北の海で消えた。謎に包まれた隊員の最期を知る手がかりが見つかった。・温暖化に注ぐ熱視線:グリーンランド北東部の軍事基地に世界中から研究者が集まる。温暖化の実態を観測するためだ。・オオカミと過ごした時間:カナダ北極圏でホッキョクオオカミの群れと30時間を過ごし、その野生の姿を目にした。<読む前の大使寸評>ぱらとめくってみると、海底資源の覇権や、永久凍土の溶解などが取り上げられているのが、借りる決め手になりました。amazon北極(ナショナルジオグラフィック2019年9月号)ノード基地温暖化にさらされるグリーンランドを、見てみましょう。p88~94温暖化に注ぐ熱視線:ジェニファー・キングスリー 温暖化が進む北極。その状況を記録し、分析して影響を探ろうと、グリーンランドに世界中から研究者が集まっている。 ある者はギターを弾き、ある者は本を読む。何ともリラックスした雰囲気だが、ここはグリーンランド北東部にあるデンマーク軍のノード基地だ。遠くで発電機のうなる音が聞こえ、時折、2頭のグリーンランド犬がほえる。 この基地の日常的な任務の大半が科学調査に関するものだ。北極では地球上のどこよりも速く、温暖化が進んでいる。気候変動の影響を調査する研究者にとって、この基地の立地は願ってもないほど良い。世界最大の国立公園に位置し、北緯はおよそ82度で、滑走路があるためアクセスしやすいからだ。 北極は地球を冷却するシステムの一端を担っている。だが温暖化によって北極の海氷の減少が加速するにつれ、その冷却システムが機能しなくなりつつある。その結果、地球はどうなるのか? 手がかりを求める世界各地の研究者にとって、この基地は、氷や海、大気からのデータを集め、長期的な変化を調べる絶好の場所となっている。 二段ベッドで目を覚まし、コーヒーを飲んで一歩外へ出た場所が、地球上で最も厳しい環境であるというような状況は、めったにない。だがここでは、猛吹雪によるホワイトアウト現象や霧、極寒の気候が日常であり、冬には太陽の昇らない暗闇の日々が何ヶ月も続く。 ノード基地には政治的な目的もある。現在、この地域の領有権はデンマークにあることが国際的に認められているが、領有権を維持するためにはプレゼンスを示す必要がある。そのため、基地にはデンマーク軍の兵士6人が常駐している。ほぼ全員が男性で、任期は26ヶ月に及ぶ。 ここはもともと、気象観測所として1952年に造られた施設で、基地というよりは、飛行場を備えた小さな村といったところだ。広大な敷地に宿舎や研究棟、発電小屋や厨房棟、集会場などが25棟以上あり、世界一流の研究を行えるインフラが整っている。 兵士たちの仕事は多岐にわたる。滑走路を整備し、飛行機に給油し、宿舎を清掃し、貨物機で運ばれる食糧を補給し、近くの氷河湖から水をくみ、設備などの修繕を行う。冬の間、基地にとどまるのは兵士6人(とイヌ2頭)だけだ。衛星経由で電子メールとテキストメッセージの送受信は可能で、それぞれに電話の通話が一定時間認められている。 春から秋までは、さまざまな国から交代で訪れるゲストを最大60人まで受け入れる。その顔ぶれは、研究グループや支援作業員、パイロットや技師、軍関係者など多彩だ。 基地での生活には、独特の決まり事がある。たとえば、全員が参加する食事会に遅刻したら、皆のためにケーキを焼かなくてはいけない。また、毎週土曜日の晩には3品コースのディナーが供される。その際、全員がネクタイまたはスカートの着用を求められるが、持ってこなかった人は木材や電線、本やティーバックの包み紙など、基地にあるものを駆使して、作ることになっている。『北極(ナショナルジオグラフィック2019年9月号)』2:永久凍土の融解『北極(ナショナルジオグラフィック2019年9月号)』1:海底資源の覇権
2020.03.12
コメント(0)

図書館で、『藤田嗣治 手紙の森へ』という本を手にしたのです。ぱらぱらとめくると、自筆絵画のカラー画像、挿し絵、書簡など多彩でビジュアルである・・・新書で1200円と高価であるが、コスパは悪くないでぇ♪【藤田嗣治 手紙の森へ】林洋子著、集英社、2018年刊<「BOOK」データベース>より藤田嗣治は1920年代のパリを拠点に、油彩画の本場ヨーロッパで勝負し、相応の成果を果たした最初の日本人美術家として知られます。画家の没後半世紀。彼が残した作品だけでなく、遺族の手元以外から、手紙の存在情報が明らかとなり、多くの書きもの=日記や手紙の存在が確認され、整理公開、復刻が進んでいます。彼から手紙をあてられた人が、もしくはその遺族や関係者が守っていたのです。本書は生前の画家が書いた手紙をテーマとします。インクでぎっしり書かれた文字群には相手への思いのこもったイラストレーションも添えられることがしばしばで、こうした紙の上の「手しごと」を知ることが藤田の多面性の理解につながるのです。<読む前の大使寸評>ぱらぱらとめくると、自筆絵画のカラー画像、挿し絵、書簡など多彩でビジュアルである・・・新書で1200円と高価であるが、コスパは悪くないでぇ♪rakuten藤田嗣治 手紙の森へシャーマンあての絵手紙あたりを、見てみましょう。p155~159描かれたニューヨーク生活 目黒区美術館が所蔵するシャーマンあての絵手紙から、いくつか見ていきたい。おそらく、到着直後の最初の手紙では、「私は自由です。私は暮らしを楽しんでいます。毎日たくさんのすばらしい刺激があります。私は二本だけでなく、たくさんの手が欲しい。私はやる気に満ちています」 と、千手観音ばりの自画像を添えている。 3月22日付にはフランス人アーティストのパーティーに呼ばれて、現地での知り合いを増やしている様子、3月30日付では日本からの君代とシャーマンからの手紙を受け取ってはしゃぐ姿を描く。それに続く3月31日付では、長期滞在型のオテルに移って、彼の日常生活がいよいよはじまったことを印象づける。上半分にはダイニングルームの光景。「今日、この家で初めての夕食です。ダーリン、はやく来てください。あなたの席はできています」 と、テーブルの向かいには不在の君代を透明人間のように線のみで描いている。英語での文面ながら、シャーマンが彼女に読み聞かせると思ってのことだろうか。下半分には、床に座って制作する姿で、後ろにはカンヴァスの木枠もある。『藤田嗣治 手紙の森へ』3:「赤毛の女」マドレーヌ『藤田嗣治 手紙の森へ』2:1910年代のパリにおける藤田『藤田嗣治 手紙の森へ』1:「はじめに」
2020.03.11
コメント(0)

<『藤田嗣治 手紙の森へ』3>図書館で、『藤田嗣治 手紙の森へ』という本を手にしたのです。ぱらぱらとめくると、自筆絵画のカラー画像、挿し絵、書簡など多彩でビジュアルである・・・新書で1200円と高価であるが、コスパは悪くないでぇ♪【藤田嗣治 手紙の森へ】林洋子著、集英社、2018年刊<「BOOK」データベース>より藤田嗣治は1920年代のパリを拠点に、油彩画の本場ヨーロッパで勝負し、相応の成果を果たした最初の日本人美術家として知られます。画家の没後半世紀。彼が残した作品だけでなく、遺族の手元以外から、手紙の存在情報が明らかとなり、多くの書きもの=日記や手紙の存在が確認され、整理公開、復刻が進んでいます。彼から手紙をあてられた人が、もしくはその遺族や関係者が守っていたのです。本書は生前の画家が書いた手紙をテーマとします。インクでぎっしり書かれた文字群には相手への思いのこもったイラストレーションも添えられることがしばしばで、こうした紙の上の「手しごと」を知ることが藤田の多面性の理解につながるのです。<読む前の大使寸評>ぱらぱらとめくると、自筆絵画のカラー画像、挿し絵、書簡など多彩でビジュアルである・・・新書で1200円と高価であるが、コスパは悪くないでぇ♪rakuten藤田嗣治 手紙の森へ「赤毛の女」マドレーヌあたりを、見てみましょう。p71~75手紙の数限られる国際的放浪の時代 1910-20年代のパリで中南米からの美術家や小説家など文化人と多数知り合っていた彼にとって、自国に戻った彼らをたずね歩くのは悪い発想ではなかった。パリという美術ブランドをもって、現地で制作、発表、販売しつつ、旅を続ける算段だった。 だが、藤田が1930年12月の段階で想定していた「国際的な放浪の旅」は、ユキとではなく、ユキが「赤毛の女」と書いていたマドレーヌとともに翌31年秋に実現する。 パリの有名なミュージック・ホール「カジノ・ド・パリ」のダンサーで、ユキとの不和とパリ生活の行き詰まりの時期に出会っていた。1931年末からの約2年の中南米と、33年末からの日本に同道したマドレーヌは、非西欧圏の旅を続けた藤田のほぼ唯一の専属モデルとして、赤毛で面長な顔立ちとスレンダーな裸身で1930年代の絵画に繰り返し登場している。長引く異国暮らしでこころを病み、パリへの単身での一時帰国をはさんで、1936年初夏に東京で亡くなった。 が、マドレーヌをつれてパリを離れて以降、1930年代の手紙はかなり数が限られる。ほかにもまだ、個人の手元に残っている可能性を否定はできないが、移動続きで、じっくり手紙を書く時間的、精神的余裕がなかったことの反映かもしれない。 藤田の後半生に寄り添い、看取り、2009年春に亡くなった君代夫人のもとには、藤田の作品や遺愛の品、日記や写真が膨大に残されていた。藤田自身の手紙は思いのほか少なかったが、1935年春に東京で出会い、マドレーヌの死後、1936年秋から同居をはじめて以降、ほとんど離れずに暮らした彼女には手紙を出す必要がなかったのだろう。(中略) インターネットはおろか、遠距離電話もやりにくかった時代、日報のように日々の雑事を伝え、ひとりでいる君代をいたわる手紙はあくまで私的なものだった。『藤田嗣治 手紙の森へ』2:1910年代のパリにおける藤田『藤田嗣治 手紙の森へ』1:「はじめに」
2020.03.11
コメント(0)

図書館で、『MIZUMA手の国の鬼才たち』というビジュアル本を手にしたのです。ぱらぱらとめくってみると・・・会田誠や山口晃など、村上隆に継いで現れた現代アーティストが見られるのが、ええでぇ♪【MIZUMA手の国の鬼才たち】三潴末雄著、求龍堂、2015年刊<「BOOK」データベース>よりミヅマアートギャラリーの作家30名の作品&エピソードを一挙掲載!【目次】会田誠/青山悟/池田学/OJUN/ジュン・グエン=ハツシバ/棚田康司/天明屋尚/宮永愛子/山口晃/山本竜基〔ほか〕<読む前の大使寸評>ぱらぱらとめくってみると・・・会田誠や山口晃など、村上隆に継いで現れた現代アーティストが見られるのが、ええでぇ♪rakutenMIZUMA手の国の鬼才たち≪四天王立像≫山口昇を見てみましょう。p93~94技巧と遊び心の間で 上野の森美術館で2007年に開催された会田誠との伝説の二人展「アートで候。」の時には≪四天王立像≫、東京の鳥瞰図、≪渡海文殊≫などが出品され、会田誠の画力と鮮烈な発想とともに、山口昇の超絶技法と機知が高く評価された。 また「山愚痴屋澱エンナーレ2007」と名付けた一人団体展は、普段思いついたものの作品として位置づけることができず、澱のごとく溜まってゆくアイデアを形にしたものであり、12人の山口昇によるグループ展という形式をとった。 後に≪山愚痴屋澱エンナーレ2013≫を横浜そごう美術館での個展内で開催した。現代アートの国際展が開催される地で、トリエンナーレをもじった“澱エンナーレ”とはこれいかに、諧謔味がうかがえる。 山口の絵画には、画面内に古人と洋服を着た現代人が登場したり、馬型バイクがあったり、合戦中にテレビ中継が入ったり、高速道路の上には太鼓橋が架ったりと、様々な風俗と時空が共存する。彼の皮肉とユーモアを交えた描写は、近代化された現代日本の姿を映し出す。見棄てられた美の再発見 山口昇は日本経済新聞に2009年に連載した「美のよりしろ十選」で、利休がひびの入った茶碗に美を見出したように、人が気付かないようなものに美を見出している。≪忘れじの電柱≫と題したインスタレーションのように、彼は以前から電線の走らせ方ひとつで黄金比を表したり、心地よい律動を生んだりすることができる電柱に美を感じていた。「都市の景観の邪魔者である電柱も、電力を供給する有機的でメカの美しさを持ったものだ」と言う。 2002年には≪携行折畳式喫茶室≫として、利休の茶室の現代版を手なぐさみとして作っている。気分としては「きれいさび」だという。それは利休ゆかりの地、京都のアサヒビール大山崎山荘美術館で、2008年に開催された個展「山口昇 さて、大山崎」でも展示された。浪板と木と紙でできた美のよりしろだ。『MIZUMA手の国の鬼才たち』3:池田学『MIZUMA手の国の鬼才たち』2:会田誠『MIZUMA手の国の鬼才たち』1:プロローグ:三潴末雄
2020.03.10
コメント(0)

図書館で、『MIZUMA手の国の鬼才たち』というビジュアル本を手にしたのです。ぱらぱらとめくってみると・・・会田誠や山口晃など、村上隆に継いで現れた現代アーティストが見られるのが、ええでぇ♪【MIZUMA手の国の鬼才たち】三潴末雄著、求龍堂、2015年刊<「BOOK」データベース>よりミヅマアートギャラリーの作家30名の作品&エピソードを一挙掲載!【目次】会田誠/青山悟/池田学/OJUN/ジュン・グエン=ハツシバ/棚田康司/天明屋尚/宮永愛子/山口晃/山本竜基〔ほか〕<読む前の大使寸評>ぱらぱらとめくってみると・・・会田誠や山口晃など、村上隆に継いで現れた現代アーティストが見られるのが、ええでぇ♪rakutenMIZUMA手の国の鬼才たち≪予兆≫池田学を見てみましょう。p39不思議な予知能力 細密画や曼荼羅のような絵画を描く画家は古今東西数多くいる。池田学は、ピーテル・ブリューゲルや砂曼荼羅を描くチベット仏教僧に、よくたとえられる。しかし、池田はブリューゲルが生きた宗教改革の時代性や仏教僧の宗教的情念とは別の次元で細密表現をこなしてしまう。彼らと池田学が明らかに異なるのは、細密技巧に匹敵するだけの構想や世界観をもっているところかもしれない。 池田はエスキースを一切描かない。彼の面白さと凄さは、濃密に小さな部分を描いていると、そこからどんどん別のイメージが立ち現れ、ペンが思わぬ方向に向かっていって、想像を超えた世界が現出してくるところにある。 2008年、ミヅマアートギャラリーの個展では≪予兆≫という190×340センチメートルの作品を出展した。制作に2年かかった。現段階までに描きあがっている作品の中で最大のものだ。 自然や家々が巨大な波に呑み込まれてゆく様は、2011年に起こった東日本大震災をも予知していたかのように思える。葛飾北斎の≪神奈川沖浪裏≫をも彷彿とさせるダイナミックな構図だが、近未来の世界を映し出しているようで恐ろしくもなる。それ以後も池田学の作品の中には、自然と文明が渾然となっていく世界が描かれていく。 現在、池田学はアメリカ・ウィスコンシン州のマディソン市にあるチェゼン美術館のウタジオで、過去最大となる画にとりかかっている。 池田学が「次は3×4メートルの作品が描きたい」と言ってきたときのことである。「どのくらいかかるの」と問うと、「3年かかります」と言う。 まず頭に浮かんだのは、それだけの大作を描く場所探しが大変だということであった。 幸いなことに、チェゼン美術館が週に1回、来館する人々に制作する様子を公開するという条件で、スタジオを3年間無償提供することを申し出てくれた。『MIZUMA手の国の鬼才たち』2:会田誠『MIZUMA手の国の鬼才たち』1:プロローグ:三潴末雄
2020.03.10
コメント(0)

図書館で、『MIZUMA手の国の鬼才たち』というビジュアル本を手にしたのです。ぱらぱらとめくってみると・・・会田誠や山口晃など、村上隆に継いで現れた現代アーティストが見られるのが、ええでぇ♪【MIZUMA手の国の鬼才たち】三潴末雄著、求龍堂、2015年刊<「BOOK」データベース>よりミヅマアートギャラリーの作家30名の作品&エピソードを一挙掲載!【目次】会田誠/青山悟/池田学/OJUN/ジュン・グエン=ハツシバ/棚田康司/天明屋尚/宮永愛子/山口晃/山本竜基〔ほか〕<読む前の大使寸評>ぱらぱらとめくってみると・・・会田誠や山口晃など、村上隆に継いで現れた現代アーティストが見られるのが、ええでぇ♪rakutenMIZUMA手の国の鬼才たち≪紐育空爆之図(戦争画RETURNS)≫会田誠を見てみましょう。p17取扱い危険作家という称号 2015年秋には故郷の新潟県立近代美術館での個展が実現したが、展示作品にはやはり制約が多かった。何しろ教育委員会の厳しい目が光っているのでセクシャルな作品展示はないが、むしろそれでも会田のアートワールドが揺るぎのないことを証明する素晴らしい展覧会になった。グローバリズムへの批判 グローバリズムへの批判的作品も多い。1996年に制作された≪紐育空爆之図(戦争画RETURNS)≫ではニューヨークのマンハッタンを零戦が空爆し、その地を地獄草紙の燃えさかる炎で埋めてしまう。現在も米国は中東地域への空爆で人々の恨みを買っているが、日本でも太平洋戦争末期にはB29による都市への無差別爆撃で多数の死者を出し、鬼畜米英と強い恨みをもったことがあったのだ。 会田誠が2000年にACCの海外派遣制度でニューヨークに暮らしたとき、“Your Ponunciation is Wrong!”と書いたプラカードを持ってワシントンスクエアの辺りをデモする写真作品を制作している。「日本人のようにスッキリ、はっきりと発音しろ!」、「RとLは一緒だ」などとネイティブ・スピーカーに要求する。また、2005年に制作された≪通訳/Translator≫という作品においては「人間は一度の人生の中で、できるなら一ヵ国語以上の言語を話すべきではない」と主張する。 第1回横浜トリエンナーレ2001「メガ・ウェイブ―新たな統合に向けて」に参加した時のことも忘れられない。会田は、四方を壁で囲み、入口を設け、その壁に日本語で俳句を書き、和英辞書を置いた。 日本文化の真髄である俳句は外国語で翻訳することが難しい。だから日本語を理解できない人には和英辞書を引いてもらえばいいというメッセージである。制作スタッフを駆使する現代アートの先駆者といえば村上隆である・・・ということで、以前に読んだ村上隆著『芸術闘争論』をつけておきます。【芸術闘争論】村上隆著、幻冬舎、2010年刊<「BOOK」データベース>より日本芸術界の欺瞞の歴史と、その安楽な生き方と、闘う。【目次】第1章 今日のアートー情況と歴史(美術、アート、芸術、横文字の「ART」/「西欧式のART」とは何か ほか)/第2章 鑑賞編(『現役美大生の現代美術展』という実践/洗脳解除 ほか)/第3章 実作編(絵を作る/コンテクストと個性 ほか)/第4章 未来編ーアーティストへの道(日本のロウアートマーケット/アートの地政学 ほか)<読む前の大使寸評>この本を読んで・・・今では功成った村上さんから、現代芸術という海千山千の世界で戦うノウハウが得られるのではないかと思った次第です。rakuten芸術闘争論『芸術闘争論』1:アートのマネージメント『芸術闘争論』2:村上成功のノウハウ『芸術闘争論』3:救済としての芸術『MIZUMA手の国の鬼才たち』1:プロローグ:三潴末雄
2020.03.10
コメント(0)
全70件 (70件中 1-50件目)
![]()

