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図書館で『文芸春秋(2020年正月号)』を、手にしたのです。特集は山本太郎の政策論文や嫌韓関係となっているが・・・ナショナリズムできしむ日韓関係は、出版業界のドル箱になっているが・・・煽り立てるのは、どうかと思うけど。【文芸春秋(2020年正月号)】雑誌、文芸春秋、2020年刊<商品の説明>より■「消費税ゼロ」で日本は甦る 山本太郎「政界の風雲児」本気の政策論文自殺者2万人、単身女性の3人に1人が貧困──この地獄を私が終わらせる。消費税廃止の財源27兆円はこうすれば生み出せる世界の知性が日本人に教える■二〇二〇年の「羅針盤」 激動の20年代を生き残れ! ◆人口減少社会を恐れるな ジャレド・ダイアモンド「銃・病原菌・鉄」◆AIは核兵器以上に厄介になる マックス・テグマーク「LIFE3・0」◆GAFAの拝金主義が分断を煽る スコット・ギャロウェイ「the four GAFA」<読む前の大使寸評>特集は山本太郎の政策論文や嫌韓関係となっているが・・・ナショナリズムできしむ日韓関係は、出版業界のドル箱になっているが・・・煽り立てるのは、どうかと思うけど。amazon文芸春秋(2020年正月号)嫌韓というわけではないが・・・金敬哲さんの韓国レポートを、見てみましょう。p152~153 <格差国家・韓国「無限競争」の苦しみ:金敬哲> 2012年8月の李明博元大統領の独島(竹島)上陸を機に硬直し始めた日韓関係は、2017年5月、文在寅政権が発足してからいっそう悪化している。 2018年以来、既存の歴史問題と独島問題のほか、海上自衛隊哨戒機に対するレーダー照射事件、徴用工倍賞判決など、新たな懸案が次々と発生し、「戦後最悪の日韓関係」の時代へと突入した。 韓国のどの政権より強力な反日外交を繰り広げていることが、文在寅政権の支持率アップに大きく貢献しているのは事実だ。 その背景には、沸騰寸前にまで上った、国民の「不満の水位」がある。いまの韓国は、耐えがたい格差社会に陥っている。全ての世代で「無限競争」が繰り広げられており、社会が一握りの勝者と大半の敗者に分かれ、勝者独り占めによる格差が日増しに深刻化。「競争」と「格差」こそが現在の韓国社会の諸問題を引き起こしている。 文在寅政権は高まった不満の捌け口として、日本という「敵」を利用しているのだ。 韓国が激しい格差社会になったきっかけは、1997年のIMF通貨危機だ。これは、財政破綻の危機に直面した韓国政府が、IMFから資金援助を受けるために合意文書を締結し、国家財政の「主権」をIMFに譲り渡したものだ。これによって韓国ウォンは大きく下落し、庶民の生活も大打撃を被った。 IMF危機直後に就任した金大中大統領は、IMF勧告よりも強力な自由主義政策を導入した。韓国社会全般にわたって新自由主義の波が押し寄せたが、とりわけ、その影響を強く受けたのが教育現場である。■塾をハシゴする小学生 激しい競争社会で安定した生活を送るためには大手企業に就職しなければいけない。そのためには名門大学に進学する必要がある・・・こうした社会通念が強くなり、学校ではなく「私設の学習塾」が教育の中心になり、いわゆる名門塾が台頭した。いまでは、名門塾に入るための試験勉強を指導する「セキ塾」まで登場している。 韓国の教育熱を象徴するのが、「大ジ洞キッズ」だ。ソウルの富裕層が住む漢江の南岸、江南地域にあって、学習塾がひしめく地区「大ジ洞」に通う子供たちのことである。 大ジ洞の名門塾では、徹底した管理教育が行われ、早ければ幼稚園の時から、目標とする進路に向けた体系的なカリキュラムが施される。もちろん多額の費用がかかるが、ソウルの他地域や地方からも名門塾を求めて、幼い子供を連れて大ジ洞へ転居する。IMF危機を経験して、「信じられるのは自分の力だけ」と痛感した親たちが、子供の教育に一層熱を入れるようになったからだ。 大ジ洞に住む主婦のパク・ミンジュさん(仮名)は、1年前の冬、ソウル市麻浦区から引っ越してきた。ミンジュさんの息子、ヒョンジュン君は大ジ洞C小学校の五年生だ。C小学校の前の道路は、下校時間が近づくと車で埋め尽くされる。下校する子供を拾って塾に連れていくため、母親たちの車が待機しているのだ。 ミンジュさんが言う。「学習塾街までは歩いて十五分くらいですが、ほとんどの子供は母親が車で送っています。1日に少なくてもニ、三軒の塾を回るので、子供だけだと時間管理が難しいからです」 2012年、教育科学技術委員会に所属する国会議員が、大ジ洞の学習塾街を歩いていた小学生十人を対象にかばんの重さを測る調査をして話題を集めたことがある。その結果、十人のかばんは平均8.5キロだった。小学三年生の平均体重は約30キロ。つまり、体重のおよそ三分の一のかばんを背負って塾から塾へ転々としているのだ。『文芸春秋(2020年正月号)』1:ジャレド・ダイアモンド教授の見立て
2020.06.30
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図書館で『文芸春秋(2020年正月号)』を、手にしたのです。特集は山本太郎の政策論文や嫌韓関係となっているが・・・ナショナリズムできしむ日韓関係は、出版業界のドル箱になっているが・・・煽り立てるのは、どうかと思うけど。【文芸春秋(2020年正月号)】雑誌、文芸春秋、2020年刊<商品の説明>より■「消費税ゼロ」で日本は甦る 山本太郎「政界の風雲児」本気の政策論文自殺者2万人、単身女性の3人に1人が貧困──この地獄を私が終わらせる。消費税廃止の財源27兆円はこうすれば生み出せる世界の知性が日本人に教える■二〇二〇年の「羅針盤」 激動の20年代を生き残れ! ◆人口減少社会を恐れるな ジャレド・ダイアモンド「銃・病原菌・鉄」◆AIは核兵器以上に厄介になる マックス・テグマーク「LIFE3・0」◆GAFAの拝金主義が分断を煽る スコット・ギャロウェイ「the four GAFA」<読む前の大使寸評>特集は山本太郎の政策論文や嫌韓関係となっているが・・・ナショナリズムできしむ日韓関係は、出版業界のドル箱になっているが・・・煽り立てるのは、どうかと思うけど。amazon文芸春秋(2020年正月号)この雑誌の発刊時にはコロナウィルス汚染は始まっていなかったが・・・ジャレド・ダイアモンド教授の心強い見立てを、見てみましょう。p241~ <人口減少社会を恐れるな> 核兵器、気候変動、資源枯渇、格差の拡大・・・。世界は今、さまざまな問題に直面しています。世界的な危機と言ってもいいでしょう。しかも、この危機はこれまで世界が体験したことのない、史上初めての世界的規模での危機なのです。これまでもローカルな国や文明の崩壊はありました。西暦800年~のマヤ文明の崩壊や、1200年~1300年代の東南アジアで最もパワフルだったクメール王国の崩壊などです。 今、われわれの目の前に迫っているのは地球的規模、グローバルな崩壊です。しかし、わたしは悲観主義者の声には耳を傾けず、希望も捨てていません。歴史から学ぶことで、この危機を乗り越える手立てを得られると信じているのです。 確かに今の日本はさまざまな問題を抱えています。どこから手をつけるべきなのか、その優先順位を聞かれたら、わたしはこう答えます。「順位をつけることはできまえん。すべて解決しなければなりません」。ジャーナリストが一番嫌がる答えですね(笑)。■人口減少はアドバンテージ しかし、問題だと思われている中には、実際には問題ではないものもあると考えています。それは人口減少です。もし日本の人口が1億2600万人から300万人になるのなら、大問題です。でも9000万人に減るのは問題ではなく、むしろアドバンテージです。 日本は外国の資源に依存しています。歴史を振り返ると、日本は資源を獲得するために苦心し、その結果、政治的な困難にも巻き込まれてきました。もし日本の人口が減少すれば、それだけ必要とする資源が減るのです。これは日本にとって悪いことではない。 人口が減ったら経済力が落ちると心配する声もあるようですが、日本より人口が少ないにもかかわらず経済的に成功している国はたくさんあります。オーストラリア、フィンランド、イスラエル、シンガポール・・・。人口が9000万人になったからといって経済力が極端に落ちることはないでしょう。 今、世界は持続不可能な経済で回っています。森林、漁業、水など、われわれは資源の回復をまたず、欲望のまま使っています。今のペースでいくと30年で必要とする資源はなくなってしまうかもしれません。 持続可能な経済を営むには、枯渇させないように資源を使う必要があります。かつて日本は持続可能な国でした。江戸時代、鎖国をしていたので、基本的に国内の資源ですべてをまかなっていたのです。森林を守りながら木材を利用していましたし、農業も漁業も同じです。 江戸時代よりはだいぶ多いですが、人口が減れば、持続可能な経済はより実現しやすくなります。 そうは言っても、日本の場合、同時に高齢化も進んでいる、これは大きな問題だ、という声も聞きます。医療費の問題や若者への負担が大きくなることへの懸念です。 若者の負担についてですが、世界中のすべての若者は日本よりも自国の高齢化を負担に感じていると思います。日本の高齢者は、世界の他のどこの国の高齢者よりも健康です。 長寿国といっても、日本の高齢者の健康状態は「エクセレント」ですから、世界のどこよりも若者への負担は少ないのです。世界に目を向ければ、日本の高齢化は日本人が思っているほど大きな問題ではありません。■問題は定年退職 問題は高齢化ではなく、定年退職というシステムです。高齢者は強制的に労働市場から退場させられてしまう。日本の定年は65歳ですか? アメリカでも30年前までは定年退職制度がありましたが、今ではパイロットなど一部の職業をのぞいて違法になりました。 わたしは82歳です。60歳になる直前に『銃・病原菌・鉄』を刊行しました。振り返ってみるともっとも生産的だったのは70歳代でした。もし70歳で強制的に退職させられていたら、世界の読者に貢献できる機会を奪われていたでしょう。
2020.06.30
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図書館に予約していた『越境者の政治史』という本を、待つこと6日でゲットしたのです。この本の目次を見ればわかるように・・・日本人は斯くも大量に、広大に植民者として送り出されたものだと思うわけです。【越境者の政治史 : アジア太平洋における日本人の移民と植民】塩出浩之著、名古屋大学出版会、2015年刊<「BOOK」データベース>より北海道・樺太へ、ハワイ・満洲・南北アメリカへ。大量に送り出された日本人移民たちの政治統合は、日本およびアジア太平洋地域の秩序にどのようなインパクトをもたらしたのか。移民史・政治史の盲点を克服し、一貫した視点で新たな全体像を描き出す。<読む前の大使寸評>この本の目次を見ればわかるように・・・日本人は斯くも大量に、広大に植民者として送り出されたものだと思うわけです。<図書館予約:(6/17予約、6/23受取)>rakuten越境者の政治史 : アジア太平洋における日本人の移民と植民第7章でハワイの日系・アジア系住民を、見てみましょう。<第一次世界大戦とハワイの日系・アジア系住民>p296~298 ハワイの中国系・朝鮮系住民は第一次世界大戦中から戦後にかけて、中国・朝鮮で日本の帝国化に対して興隆した抗日ナショナリズムに呼応し、ハワイにおける両者と日系住民との関係も緊張した。それは民族自決規範の広まり、そして白人住民の排日運動とも結びつき、日系住民のハワイにおける安定的発展に影響を及ぼす問題と認識されるようになった。 1914年に第一次世界大戦に参戦した日本が山東半島のドイツ租借地を占領し、翌年に対華二十一ヶ条要求を行ったことは、中国でナショナリズムが勃興する決定的な契機となったが、それはアメリカ本国や米領ハワイの中国系住民にとっても同様だった。ハワイの中国系住民における反日ナショナリズムの高揚は、彼らと日系住民との関係にも影響を及ぼした。 前述のように中国の政治社会と深く結びついたハワイの中国系住民にとって、日本の対華二十一ヶ条要求は中国へのナショナリズムを強く喚起する事件となり、中国系新聞の『自由新報』(革命派)や『新中国報』(立憲派)はともに日本を強く非難した。さらに、ハワイの中国系住民と日系住民との間にも緊張関係が生じた。ハワイ出生の中国系住民からなる少年演説社は演説会を開き、「強盗」日本に対する抗戦もやむなしと主張し、加えてアメリカ西海岸などで中国系住民が日系住民の商店に対して行っていたボイコット(不買運動)に賛同する意志を表明したのである。 中国系住民の中心的組織である中華総会館は、袁世凱政権に対して二十一ヶ条要求に関する決定の前に議会の召集を求める決議の一方で、「在留支邦人」の「社会に於ける地位を保持」すべく、戦費募集や義勇軍、ボイコットを否定する決議を行った。また『新中国報』は、中国系住民に対して「愛国熱誠」を認めながら、「海外僑民」として米領ハワイにいることを自覚するよう呼びかけた。 しかし中華総会館の決議以後も中国系住民の一部には戦費募集やボイコットの動きが見られ、また少年演説社の存在にも示されるように、アメリカ市民権を有するハワイ出生の中国系住民がこれに積極的に関与していた。 これに対して日系住民の側では、『日布時事』が二十一ヶ条要求は正当だと支持しながら、日中の国家間の問題で「第三者たる外国」にいるハワイの両民族が衝突すべきではないとして、ボイコットに対抗しないよう日系住民に自制を求め、『布哇報知』も中国系住民の日本に対する「悪評」は「遺憾」だと述べながら、「布哇在留民は等しく布哇の県民」だとして、「支邦人と口論する事勿れ」と説いた。(太子注:布哇とはハワイのこと)『越境者の政治史』1:在満日本人
2020.06.29
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図書館に予約していた『越境者の政治史』という本を、待つこと6日でゲットしたのです。この本の目次を見ればわかるように・・・日本人は斯くも大量に、広大に植民者として送り出されたものだと思うわけです。【越境者の政治史 : アジア太平洋における日本人の移民と植民】塩出浩之著、名古屋大学出版会、2015年刊<「BOOK」データベース>より北海道・樺太へ、ハワイ・満洲・南北アメリカへ。大量に送り出された日本人移民たちの政治統合は、日本およびアジア太平洋地域の秩序にどのようなインパクトをもたらしたのか。移民史・政治史の盲点を克服し、一貫した視点で新たな全体像を描き出す。<読む前の大使寸評>この本の目次を見ればわかるように・・・日本人は斯くも大量に、広大に植民者として送り出されたものだと思うわけです。<図書館予約:(6/17予約、6/23受取)>rakuten越境者の政治史 : アジア太平洋における日本人の移民と植民太子のいちばんの関心テーマが「満州国」なので・・・第6章の「はじめに」で在満日本人を、見てみましょう。<はじめに>p226~227 日本の関東軍が満州事変を通じて中国東北部に建国した「満州国」は、日本軍(関東軍)が駐留して防衛を担当し、関東軍と日本人官僚が統治組織を掌握した日本の支配植民地であり、日本人の開発・入植活動の対象となった投資・移住植民地でもあった。 しかし同時に日本政府・軍部は、中国への領土拡張に対する国際社会の批判を回避するため、日本と不可分の特殊関係を有するとしながらも、満州国に主権国家としての統治形式をとらせた。満州国で植民活動を行う日本人は、日本とは異なる満州国という国家の存立を前提とする限り、南米移民などと同様の外国への移民だった。 さらに、国際社会の有力な規範となっていた民族自決の理念に対応して、満州国は日本人と現地諸民族との「民族協和」に基づく国民国家として建国されたため、満州国の日本人は中国人(主に漢人)やモンゴル人、そして日本国籍保有者である朝鮮人などとともに、「日系」の「満州国民」としての統合が要請されていた。ただし、にもかかわらず満州国における日本人の植民活動は、この地域があくまで台湾や朝鮮と同様に日本の支配領域だという認識に基づいて推進され、また満州国の統治もその活動を保障すべきものとして行われたのである。 以上のように、満州国における日本人は植民者としての「在満日本人」なのか、「日系満州国民」たるべき国外移民なのかという問題は、満州国と呼ばれる領域の、アジア太平洋の帝国・国際秩序における位置づけの根幹に関わるものだった。それは言い換えれば、満州国で日本人はいかなる政治的帰属を有するのかという問題だった。 この問題は先行研究では、主に満州国の国籍という観点から検討されてきた。山室信一や浅野豊美が明らかにしたように、満州国では国民を規定する国籍法の制定が建国当初から検討されながら、その制定が実現しないまま満州国は崩壊した。その最大の要因は、在満日本人による満州国国籍の取得が必要視されながら、そのために日本人を日本国籍から離脱させることは回避されたことにあった。 また遠藤正敬が明らかにしたように、満州国では領域内に生活の根拠を有する人民を全て「満州国人民」とみなすという慣習法的な国籍概念により、日本人を日本国籍のまま国民とみなしたが、成文による国籍法はついに制定されなかった。 しかし国籍は政治的帰属の全てを規定する要因ではなく、政治参加あるいはシティズンシップという観点からは異なる側面を出だしうる。山室や浅野は在満日本人自身が日本国籍の離脱を望まなかったことを指摘しており、その指摘自体は妥当かつ重要だが、満州国における日本人がいかなる政治行動をとり、みずからの政治的帰属をどのように捉えていたかは、先行研究で十分に明らかにされたとはいえない。
2020.06.29
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今回借りた4冊です。(受取予定1冊を含む)だいたい支離滅裂に借りているけど、今回の傾向は、強いていえば、「辺境」でしょうか♪<市立図書館>・「ユダヤ」の世界史・『文芸春秋(2020年正月号)』・Voyage au centre de la Terre・ブラッカムの爆撃機<大学図書館>・8月末以降にトライ図書館で手当たり次第で本を探すのがわりと楽しいが・・・これが、図書館での正しい探し方ではないかと思ったりする(笑)************************************************************【「ユダヤ」の世界史】臼杵陽著、作品社、2019年刊<商品説明より>「ユダヤ」の人々は数千年にわたって、信仰や記憶を通じて一つに結びついてきた一方で、自らが生きた時代や地域の中で、きわめて多様な姿を見せることとなった。一神教の誕生から、離散と定住、キリスト教・イスラームとの共存・対立、国際的ネットワークの展開、多彩な才能の開花、迫害の悲劇、国家建設の夢、現在の紛争・テロ問題にいたるまで、そこにはこの世界の複雑さが映し出されてもいる。「民族」であると同時に「信徒」である「ユダヤ人/教徒」の豊かな歴史を辿り、さらには、そこから逆照射して世界史そのものの見方をも深化させる。<読む前の大使寸評>この本の目次を見てもわかるように、視点の広さ、歴史の深さ、迫害の悲劇は驚くばかりでおます。rakuten「ユダヤ」の世界史【文芸春秋(2020年正月号)】雑誌、文芸春秋、2020年刊<商品の説明>より■「消費税ゼロ」で日本は甦る 山本太郎「政界の風雲児」本気の政策論文自殺者2万人、単身女性の3人に1人が貧困──この地獄を私が終わらせる。消費税廃止の財源27兆円はこうすれば生み出せる世界の知性が日本人に教える■二〇二〇年の「羅針盤」 激動の20年代を生き残れ! ◆人口減少社会を恐れるな ジャレド・ダイアモンド「銃・病原菌・鉄」◆AIは核兵器以上に厄介になる マックス・テグマーク「LIFE3・0」◆GAFAの拝金主義が分断を煽る スコット・ギャロウェイ「the four GAFA」<読む前の大使寸評>特集は山本太郎の政策論文や嫌韓関係となっているが・・・ナショナリズムできしむ日韓関係は、出版業界のドル箱になっているが・・・煽り立てるのは、どうかと思うけど。amazon文芸春秋(2020年正月号)【Voyage au centre de la Terre】Jules Verne著、Livre De Poche、2009年刊<商品の説明>よりFollows Professor Lidenbrock, his nephew Axel, and their guide Hans as they venture deep into a volcanic crater in Iceland on a journey that leads them to the center of the earth and to incredible and horrifying discoveries<読む前の大使寸評>なんと言っても、l'edition originale の挿絵が大量に載っているのが嬉しい♪amazonVoyage au centre de la Terre【ブラッカムの爆撃機】ロバート・ウェストール著、岩波書店、2006年刊<「BOOK」データベース>よりイギリスの作家ロバート・ウェストールの作品集。大戦下の少年たちの友情と恐怖を描く「ブラッカムの爆撃機」の他、「チャス・マッギルの幽霊」「ぼくを作ったもの」の2編に、リンディ・マッキネルによる「ロバート・ウェストールの生涯」と宮崎駿のカラー書き下ろし「タインマスへの旅」を収録。<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(6/27予約、副本7、予約0)>amazonブラッカムの爆撃機************************************************************図書館大好き433
2020.06.28
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百聞は一見にしかず・・・図鑑というビジュアル本が好きな太子でおます。【科学のしくみ図鑑】DK社編、世界文化社、2019年刊<「BOOK」データベース>よりインフォグラフィックだから直観的に理解できる! 5ジャンル114テーマで森羅万象を網羅。【目次】物質(物質とは何か?/固体 ほか)/エネルギーと力(エネルギーとは何か?/静電気 ほか)/生命(「生きている」とはどういうことか?/生物の分類 ほか)/宇宙(恒星/太陽 ほか)/地球(地球の内部/プレートテクトニクス ほか)<読む前の大使寸評>百聞は一見にしかず・・・図鑑というビジュアル本が好きな太子でおます。特に、宇宙、地球あたりが見ていて面白いrakuten科学のしくみ図鑑おお ウイルスが載っているので、見てみましょう。コロナウイルスの類型はエンベロースウイルスとのことです。p154~155<ウイルス> ウイルスは自己複製して大量に増えようとしますが、じつは生物ではありません。 ウイルス粒子は、殻の中に遺伝子が詰まっているだけの構造体で、感染性があり、宿主である生物の細胞を破壊して、自分の複製を宿主の体にばらまきます。ほとんど害のないウイルスもありますが、なかにはとても恐ろしい病気を引き起こすウイルスもあります。■ウイルスの類型 ウイルスの外形はさまざまですが、タンパク質の殻が遺伝物質を包む基本的な構造は共通しています。ウイルスには遺伝物質としてDNAを持つものとRNAを持つものがあります。RNAは、生物の細胞の中でタンパク質をつくるときに橋渡し役をする物質です。 とても興味深いことですが、ウイルスの遺伝子の多くが、ほかの遺伝子よりも宿主の遺伝子と近い関係にあります。これは、ウイルスが宿主の染色体から逃げ出してきた遺伝子の粒子である可能性を示しています。・多角体型ウイルス・エンベロースウイルス・らせん条ウイルス・複合型ウイルス■ウイルスの感染サイクル ウイルスはすべて寄生体です。直接触れても、ウイルスに汚染された空気や食品を通じても感染します。ウイルスは本当の生物ではあありません。というのも、ウイルスは宿主の細胞を利用しないと自己複製できないからです。 一方、ウイルスの振る舞いは、生物と同じように、ウイルス自体の遺伝子に暗号化されています。つまりウイルスはこの遺伝暗号に従って宿主に感染し、可能な限り複製しているのです。宿主に及ぼす影響はウイルスによって違います。たとえば、ライノウイルスは軽い風邪を引き起こし、エボラウイルスは体の機能を完全に停止させてしまいます。ネットで「ウイルスの定義」を探してみました。ウイルスの定義より ウイルスとはいわば生物と無生物の中間に位置するものである。ウイルスだけでは自己複製を行うことはできず、生物とはいいがたいが、ひとたび細胞内に進入すると、まるで生きているかのように増殖をするため、無生物ともいいがたい。ウイルスも細菌も病気を引き起こす原因となるものだから同じものだと思っている人もいるが、それはちがう。細菌は単細胞生物だが、ウイルスは第一に細胞ではない。 また、その大きさも大腸菌が2000~4000nm(1ナノメートルは1ミリメートルの100万分の1)であるのとくらべ、20~300nmと極小なので、電子顕微鏡を使わないとその詳細を見ることはできない。 ウイルスの基本構造は核酸とそれを包むたんぱく質からなる。核酸がDNAならばDNAウイルス、RNAならばRNAウイルスと呼ばれている。それぞれ増殖方法は少し違うのだが、どちらも感染した細胞の機能を利用して自己複製をしているという点では同じである。 この増殖の結果として細胞が破壊される。ちなみに細菌は代謝の結果として産出された物質が細胞に影響を与える。この点でも細菌とウイルスは違う。『科学のしくみ図鑑』3:ダークマターとダークエネルギー『科学のしくみ図鑑』2:ブラックホール『科学のしくみ図鑑』1:地球の内部
2020.06.28
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百聞は一見にしかず・・・図鑑というビジュアル本が好きな太子でおます。【科学のしくみ図鑑】DK社編、世界文化社、2019年刊<「BOOK」データベース>よりインフォグラフィックだから直観的に理解できる! 5ジャンル114テーマで森羅万象を網羅。【目次】物質(物質とは何か?/固体 ほか)/エネルギーと力(エネルギーとは何か?/静電気 ほか)/生命(「生きている」とはどういうことか?/生物の分類 ほか)/宇宙(恒星/太陽 ほか)/地球(地球の内部/プレートテクトニクス ほか)<読む前の大使寸評>百聞は一見にしかず・・・図鑑というビジュアル本が好きな太子でおます。特に、宇宙、地球あたりが見ていて面白いrakuten科学のしくみ図鑑ビッグバンダークマターとダークエネルギーを、見てみましょう。<ダークマターとダークエネルギー>p206~207 天文学者によると、宇宙の大部分はダークマター(暗黒物質)とダークエネルギー(暗黒エネルギー)でできているそうです。ダークマターとダークエネルギーも、私たちは直接観察することができません。しかし、ダークマターやダークエネルギーは通常の物質や光に影響を及ぼすことから、存在は確かめられています。■ダークマター 私たちの目に見える、すべての通常の物質は「バリオン」といわれますが、バリオンを取り囲むハローの中に、ダークマターは存在すると考えられています。しかし、その大部分は通常の物質とは影響を及ぼし合いません。光を反射も吸収もしませんし、電磁放射による検出もできません。 ところが、ダークマターが銀河や恒星に及ぼす重力作用と、光の進行を歪める作用は観測されています。ダークマターの性質はわかっていませんが、現在のところMACHOとWIMPといわれる2種類がダークマターの候補に挙げられています。■ダークエネルギー 遠く離れた超新星までの距離を測定したところ、宇宙がスピードを上げながら膨張していることがわかりました。この発見によりダークエネルギーの理論が導かれました。ダークエネルギーは重力に反発する力であり、また宇宙が平坦で加速しながら膨張していることを説明します。 初期宇宙ではダークマターが優勢でしたが、現在ではダークエネルギーが取って代わっています。その影響は宇宙が大きくなるにつれて増えています。■地球にもダークマターはあるか? おそらく存在するだろう。 私たちの体の中を、1秒間に数十億個のダークマター粒子が通り抜けていると推測されている。『科学のしくみ図鑑』2:ブラックホール『科学のしくみ図鑑』1:地球の内部
2020.06.27
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百聞は一見にしかず・・・図鑑というビジュアル本が好きな太子でおます。【科学のしくみ図鑑】DK社編、世界文化社、2019年刊<「BOOK」データベース>よりインフォグラフィックだから直観的に理解できる! 5ジャンル114テーマで森羅万象を網羅。【目次】物質(物質とは何か?/固体 ほか)/エネルギーと力(エネルギーとは何か?/静電気 ほか)/生命(「生きている」とはどういうことか?/生物の分類 ほか)/宇宙(恒星/太陽 ほか)/地球(地球の内部/プレートテクトニクス ほか)<読む前の大使寸評>百聞は一見にしかず・・・図鑑というビジュアル本が好きな太子でおます。特に、宇宙、地球あたりが見ていて面白いrakuten科学のしくみ図鑑ブラックホールを、見てみましょう。<ブラックホール>p198~199 ブラックホールは、物質が限りなく押しつぶされて小さな一点に収縮し、密度が無限大になった宇宙の領域です。あまりにも密度が高いため、ブラックホールの重力に引っ張られるといっさいのものがそこから抜け出せなくなります。 光さえも引きずり込まれてしまうため、ブラックホールを見ることはできません。ブラックホールを確認するには、ブラックホールが周囲に及ぼす影響を観察するほかありません。1.安定した恒星 恒星の中心核で起こる核融合は、エネルギーとともに外側に向かう力を生む。この力が内側に引っ張る重力とつり合っているときは、恒星は安定が保たれる。しかし、核融合の燃料を使い切ると重力が優勢となる。2.爆発による恒星の死 核融合が止まると、恒星は一生を終える。恒星は自分の重力に抵抗できず、押しつぶされて崩壊する。この崩壊は超新星爆発も引き起こし、恒星の外側の部分を宇宙に吹き飛ばす。3.中心核の崩壊 超新星爆発の後に残った中心核がまだ大質量(太陽の質量の3倍以上)であれば、自分の重力によって収縮し続け崩壊して、特異点と呼ばれる、密度が無限大の点になる。4.ブラックホールの誕生 特異点の密度があまりにも高いので、特異点の周りの時空が歪められる。その結果、光さえも抜け出せなくなる。ブラックホールを2次元で描く場合は、重力井戸と呼ばれる無限に深い穴として表される。■ブラックホールは地球を破壊するのか? ブラックホールが惑星を飲み込みながら移動することはない。たとえ太陽がブラックホールになったとしても、地球と太陽とは十分離れており、そのブラックホールの重力は太陽の重力と同じくらいになるはずだからだ。『科学のしくみ図鑑』1
2020.06.27
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百聞は一見にしかず・・・図鑑というビジュアル本が好きな太子でおます。【科学のしくみ図鑑】DK社編、世界文化社、2019年刊<「BOOK」データベース>よりインフォグラフィックだから直観的に理解できる! 5ジャンル114テーマで森羅万象を網羅。【目次】物質(物質とは何か?/固体 ほか)/エネルギーと力(エネルギーとは何か?/静電気 ほか)/生命(「生きている」とはどういうことか?/生物の分類 ほか)/宇宙(恒星/太陽 ほか)/地球(地球の内部/プレートテクトニクス ほか)<読む前の大使寸評>百聞は一見にしかず・・・図鑑というビジュアル本が好きな太子でおます。特に、宇宙、地球あたりが見ていて面白いrakuten科学のしくみ図鑑先ず「地球の内部」を、見てみましょう。<地球の内部>p222~223 地球は、太陽の近くを回る4個の小さな岩石惑星の1つです。重力によって誕生した地球は、流れと動きに満ちあふれる、いくつもの層でできた冷たい地殻が覆い、水をたたえた大きな海や空気に満ちた大気の層が広がっています。■地球はどのようにしてできたのか? 46億年ほど前に太陽が誕生したとき、その周りには円盤状の雲のように集まった、周回する岩石と氷の塵がありました。それらが重力によって互いに引きつけ合い、漂っていた小片が1つのまとまりになる「降着」という現象が起こり、大きな質量を持つようにました。 やがてこのようなまとまりが、地球をはじめ、太陽系のいくつかの惑星に成長しました。地球では降着するときに発生する激しい熱によって層構造ができました。1.成長する地球 すべての物体は重力をもち、ほかの物体と引きつけ合う。地球の元になった大きな塊どうしも重力で引きつけられ、そのときの衝突エネルギーが熱に変わり、溶けたりっくっついたり部分が現れた。2.融解と層の形成 降着によって地球が成長していくと、衝突で生じた熱が地球全体を溶かした。最も重い物質は中心まで沈み、重い金属の核が形成された。その周りをもう少し軽い岩石の層が厚く取り囲んだ。3.現在の地球 誕生して間もないころに溶けた地球は、その後に層状になり、海に水をたたえるくらいにまで冷えた。岩石の大部分は固まったが、外殻はいまだに溶けたままだ。5500℃ これは地球の内殻の温度だ。そして太陽の表面温度でもある
2020.06.26
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図書館に予約していた『尼僧とキューピッドの弓』という本を待つこと3日で超速ゲットしたのです。地元の図書館所蔵で、予約ゼロの場合は、やはり超速ゲットになるんでしょうね。【尼僧とキューピッドの弓】多和田葉子著、講談社、2020年刊<「BOOK」データベース>よりドイツの田舎町に千年以上も前からある尼僧修道院を訪れた「わたし」は、家庭を離れて第二の人生を送る女性たちの、あまり禁欲的ではないらしい共同生活に興味が尽きない。そんな尼僧たちが噂するのは、わたしが滞在するのを許可してくれた尼僧院長の“駆け落ち”という事件だったー。紫式部文学賞受賞作。<読む前の大使寸評>地元の図書館所蔵で、予約ゼロの場合は、やはり超速ゲットになるんでしょうね。なお、手にしたのは2010年刊のハードカバーでした。<図書館予約:(6/03予約、6/06受取)>rakuten尼僧とキューピッドの弓火瀬さんと弓道を語るあたり、河高さんと信仰を語るあたりを、見てみましょう。p106~109 ハンブルグのジモーネから手紙が来た。怒っているような小さな乱れた字がぎっしり並んでいるのを見てなぜか呼吸が乱れた。ヘリゲルが弓道について書いた本は、ジモーネの父親が学生だった頃、ドイツで流行っていたが、ヘリゲルが第二次世界大戦に向けて軍国主義、国粋主義的傾向に流されていったことが知れ渡ると、急に読まれなくなり絶版になった、と書いてあった。 ドイツ哲学と日本の弓道は、見えない糸でつながっている。哲学科の図書館の入り口に入館者が荷物を預けていくところがあったが、そこに弓道の道具がよく預けてあった。誰が預けて図書館に入ったのか、わたしはその人の顔が見たくてわざと入り口付近で時間をつぶしていたこともあるが、誰も出て来なかった。そのうちわたしも本に夢中になって弓のことは忘れてしまって、はっとして見ると道具は消えていた。 夕方、河高さんのところへ行くと、結婚式の時に食べるという挽肉だんごの入ったおつゆを作って待っていてくれた。河高さんが食べ始める前に両手を合わせて祈っているので、わたしもつられて手を合わせる。祈り終わると、河高さんの顔は変にずれたまま固まっていた。「小学校では何を教えていたのですか」 と訊くと、「わたしも若い頃に何度か危機に陥ったのですが、信仰のおかげで乗り越えることができました」 というちぐはぐな答えが返ってきた。短い祈りだったが、祈っているうちに、河高さんわたしの世界からずれていってしまったようだった。少し塩辛い。家で二十年も三十年も毎日ごはんを作り続けた女の味付けだったが、河高さんに子供がいたのかどうかは分からない。「信仰はわたしを助けました」 と急に言い出すので、「聖書を読んでそこに役に立つ文章を見つけたということですか」 とわざと醒めた質問をすると、「神の教えは聖書の中だけにあるわけではありません」 と答える。言葉が一人歩きしている。この人は庭の手入れをして料理を作って満足そうに見えるが、本当は危ない綱渡りをしているのかもしれなかった。 食後に、木イチゴを煮つめて牛乳をかけたものが出た。食べながら話題がないので、食卓の横の棚に小冊子が積んである方を見るともなく見ていると、河高さんは、「もし良かったら、さしあげますよ」 と言って、わたしの答えも待たずに一冊取って、わたしの目の前に丁寧に置いた。開くと、腰に布を巻いた裸の美男が立っている。その男の手から、睫の長い鹿が餌をもらっている。その絵の横に聖書からの引用だろうか、「世界のあらゆるところに踏み込み、神の創ったものすべての福音を唱えよ」という言葉が、桃色の字で印刷されていた。「もう一人、映画にいっしょに行くはずでしたよね。元弁護士の、」「あ、彼女は急用ができたので一緒に行けなくなりました。」「彼女とは親しいんですか。」「まだ知り合って間もないんですが、映画が好きな人が他に修道院にはいないので、わたしたちすぐに友達になれたんです。」 どちらも映画が好きだというだけで友達になれるのだろうか。ある条件下なら、なれるのかもしれない。『尼僧とキューピッドの弓』1
2020.06.26
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図書館で「BOOK MARK」という本を手にしたのです。表紙のコピーにも「翻訳者による海外文学ブックガイド」とあり、つい借りたのでおます。【BOOK MARK】金原瑞人×三辺律子編 、CCCメディアハウス、2019年刊<商品の説明>より「もっと海外文学を!」「翻訳物っておもしろい!」読めば一生忘れられない。心にぐっとくる204冊。・これがお勧め、いま最強の十七冊・本に感動、映画に感激・まだファンタジー?ううん、もっとファンタジー!・えっ、英語圏の本が一冊もない!?・過去の物語が未来を語る・明日が語る今日の世界・眠れない夜へ、ようこそ・やっぱり新訳!・顔が好き・わたしはわたし、ぼくはぼく・Listen to Books!・これ、忘れてない?<読む前の大使寸評>表紙のコピーにも「翻訳者による海外文学ブックガイド」とあり、つい借りたのでおます。rakutenBOOK MARK『ブラッカムの爆撃機』という本を、見てみましょう。<『ブラッカムの爆撃機』ロバート・ウェストール著、金原端人訳>p100 絶版になっていたこの短編集を救ってくれたのは、宮崎駿さんだ。「熱風」という雑誌に、宮崎さんはこう書いている。「ウェストールは兵役の義務で兵隊にはなったけれど(中略)『ブラッカムの爆撃機』のように爆撃機のなかの状況をリアルに描いた人間は、僕が知っている限りでは世界で彼しかいない」 表題作の「ブラッカムの爆撃機」の主要人物は第二次世界大戦中、布張りの爆撃機に乗ってイギリスとドイツを往復する青年兵士たちだ。彼らが目にする、人間の邪悪さ、死、底なしの恐怖、圧倒的な閉塞感、そして友情がリアルに切なく描かれている。特に燃えるドイツ機の強烈な描写と、主人公たちの愛犬になるジャーマン・シェパードが印象的だ。 この本には、そのほか、ウェストールの戦争物でおなじみの少年チャス・マッギルを主人公にした二編と、リンディ・マッキネルによるウェストールの略歴が収録されている。そして宮崎さんの見事なフルカラーのマンガ「ウェストール幻想 タインマスへの旅」! 死ぬまでにもう一冊、こんなぜいたくな本に参加してみたい。(金原端人)『BOOK MARK』2:BOOK MARKの成り立ち『BOOK MARK』1:『宇治拾遺物語』『星の王子さま』
2020.06.25
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図書館で「BOOK MARK」という本を手にしたのです。表紙のコピーにも「翻訳者による海外文学ブックガイド」とあり、つい借りたのでおます。【BOOK MARK】金原瑞人×三辺律子編 、CCCメディアハウス、2019年刊<商品の説明>より「もっと海外文学を!」「翻訳物っておもしろい!」読めば一生忘れられない。心にぐっとくる204冊。・これがお勧め、いま最強の十七冊・本に感動、映画に感激・まだファンタジー?ううん、もっとファンタジー!・えっ、英語圏の本が一冊もない!?・過去の物語が未来を語る・明日が語る今日の世界・眠れない夜へ、ようこそ・やっぱり新訳!・顔が好き・わたしはわたし、ぼくはぼく・Listen to Books!・これ、忘れてない?<読む前の大使寸評>表紙のコピーにも「翻訳者による海外文学ブックガイド」とあり、つい借りたのでおます。rakutenBOOK MARK「はじめに」でBOOK MARKの成り立ちを、見てみましょう。<はじめに:三辺律子>p1~3「『もっと海外文学を!』『翻訳物はおもしろいんだ!』と主張する冊子」。「BOOK MARK」は、そんなフリーペーパーとしてスタートしました。サイズはCDの大きさで、フルカラー24ページ。各号にそれぞれ設けたテーマに合わせ、16冊の海外文学を訳者の方の解説で紹介、巻頭にはそのテーマに縁の深い作家の方がエッセイを寄せてくださっています。「BOOK MARK」を始めることになった直接のきっかけは、よもやま話で金原さんが何気なく発した「じゃあ、海外文学を紹介する瓦版でも作る?」という一言でした。金原さん曰く、そうしたら私(だけ)が急に本気になった、ということなのですが、もちろん金原さんもじゅうぶん「本気」だったと思います。 ただ「急に本気になった」理由として心当たりがあるのは、そのころ、「海外文学を紹介する場がほしい!」と切に願っていたこと。もちろん、書評する場がほしいという意味でもありましたが、実際の「場」、つまり、読者と本が出会う場所が必用だとつくづく感じていたのです。 その大切さを教えてくれた一つが、丸善津田沼店の書店員(当時)酒井七海さんが企画した「第一回はじめての海外文学」でした。 酒井さんからいただいたメールはまだとってあるのですが、そこには「お店に立ちながら外国文学をもっと読んでいただくにはどうしたらよいか常々考えて(中略)今回自店で『はじめて読む海外文学』(仮題)というフェアを考えております」とあります。 この第一回のフェアでは、約五十人の編集者や翻訳家がそれぞれ「はじめて読む」のにぴったりだと思う海外文学を紹介し、趣旨に賛同した書店がその五十冊を店頭にずらりと並べました。各紹介文が読める上に、実際に手に取れるのだから、効果抜群! ちなみに、このフェアはどんどん成長して、今年で五回目を迎えています。(中略) そして、今回、ついに書籍化することができました。これでまた少し、読者と本の出会いの場が増えるかもしれないと思うと、心から嬉しいです。なぜなら、海外文学は、世界のことを知らせてくれるし、違う価値観があることを教えてくれるし、日本文学とはまた別の楽しみや驚きを与えてくれるし・・・でも、なによりも単におもしろいから。どうかこれからも、みなさんが海外文学を楽しんでくださいますように。『BOOK MARK』1
2020.06.25
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図書館で「BOOK MARK」という本を手にしたのです。表紙のコピーにも「翻訳者による海外文学ブックガイド」とあり、つい借りたのでおます。【BOOK MARK】金原瑞人×三辺律子編 、CCCメディアハウス、2019年刊<商品の説明>より「もっと海外文学を!」「翻訳物っておもしろい!」読めば一生忘れられない。心にぐっとくる204冊。・これがお勧め、いま最強の十七冊・本に感動、映画に感激・まだファンタジー?ううん、もっとファンタジー!・えっ、英語圏の本が一冊もない!?・過去の物語が未来を語る・明日が語る今日の世界・眠れない夜へ、ようこそ・やっぱり新訳!・顔が好き・わたしはわたし、ぼくはぼく・Listen to Books!・これ、忘れてない?<読む前の大使寸評>表紙のコピーにも「翻訳者による海外文学ブックガイド」とあり、つい借りたのでおます。rakutenBOOK MARK翻訳とは和文からの訳、和文への訳があるわけで・・・宇治拾遺物語の翻訳を見てみましょう。<気合と気合と気合と:町田康>p152~153 子どものころ。杉田玄白や前野良沢といった昔のお医者さんが、やはり西洋の医学を勉強しないとどうにもならない、というので、「ターヘル・アナトミア」というオランダの医学書を翻訳したときの苦心談などを記した、「蘭学事始」のエピソードを子ども向けに書いた読み物を読んだ。 それでわからなかったのは、辞書もなく、あまりオランダ語がわかららない人たちが、いったいどうやってこれを翻訳したのかということで、子どもの私が読んだ本では、気合い、ということになっていた。 つまりみんなで集まって頭を揉みながら考え、起きているときも寝ているときもそのことを思い詰めるいち、ふと電光の如くに思案が浮んで、その場にいるみんなの頭の中が、暗闇に電灯が灯ったようにパッと明るくなり、訳語が浮んでくるというのである。そんなことってでもあるのだろうか。と私は子どもながら訝った。 それから四十数年経って河出書房新社が「日本文学全集」を出すことになり、「おまえは宇治拾遺物語を翻訳しろ」といわれた。「へい、ようがす」と威勢よく引き受けて、さあ、困った。というのは、私は学校で古文を少し習ったきりで、それも余のことに気を散らせて先生の話をちゃんと聞いておらなかったため、少しも古文が読めぬのである。 それでも引き受けた以上はやらないとようがないのでやるうちに、わからない文章にも、ほとんどわからないところとまったくわからないところがあるが、まったくわからないところが一つわかると、ほとんどわからないところがかなりわかる、ということがわかってきた。 つまり、大事なのはまったくわからないところで、そこがわかればボンヤリしていた全体がクリアーになるのである。ただし、まったくわからないところはまったくわからなく、ほとほと困り果てたとき私は、四十年前に読んだ、着合い、の一件を勃然と思い出し、これでいったらどうだろうかと考え実行した。 それが正しいか間違っているか、それはわからない。私にはなにもわからない。ただただ無意味な気合を張らせて暗闇で力んでいる。タアアアッ。太子も『星の王子さま』の原書をもっているので、気になるのです。<『星の王子さま』:河野万里子訳>p154 この物語を初めて読み通したのは、大学一年が終わった春休みのことだった。授業で部分的に使った原書が手元にあったので、子どものころ日本語版は読みきれなかったっけと思い出しながら、なにげなくフランス語で読み始めたのだ。 そして、驚いた。印象がまるで違う。テンポはいいし、時々くすっと笑えるし、胸に沁みる言葉もいっぱい。若かった私は、心の奥に孤独な気持ちや挫折感や、未来への焦りを抱えていたのだが、そんな内面を包んで、前を向かせてくれるやさしさに満ちていた。 それから四半世紀。そんな私が、新訳の訳者になろうとは。当時に立ち返るように、私は心を躍らせて日本語にしていった・・・プライドの陰で愛を伝えきれなかったバラ。ちょっとハードボイルドなヘビ。恋する人のような繊細さと、大事な人を支えようとする知恵をあわせ持つキツネ。 純粋で毅然とした王子さま・・・生と死と愛、そして「いちばんたいせつなこと」をそっとおしえてくれるこの一冊が、今度は読んでくれる人の内面を包む“心のお守り”になってくれたらと、願いながら。
2020.06.24
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図書館で「海洋プラスチック汚染」という本を手にしたのです。レジ袋有料化が進む昨今であるが・・・クジラ、ウミガメ、海鳥を救うためなら、買い物にはレジ袋を持参してほしいものである。【海洋プラスチック汚染】中嶋亮太著、岩波書店、2019年刊<「BOOK」データベース>より待ったなしの危機「プラごみ問題」。とりわけ海の汚染は深刻だ。一刻の猶予も許されないなかで、科学者たちの取り組みにより少しずつ問題の姿が現れてきた。なぜ生きものたちはプラスチックを食べるのか。軽いプラスチックがなぜ深海底にたまるのか。生分解性プラスチックなら問題は解決するのか…。海洋研究開発機構研究員にしてWEBサイト「プラなし生活」運営人でもある若手海洋学者が、現状と問題を整理するとともに研究状況をわかりやすく伝え、現時点での解決策を提示する。<読む前の大使寸評>レジ袋有料化が進む昨今であるが・・・クジラ、ウミガメ、海鳥を救うためなら、買い物にはレジ袋を持参してほしいものである。rakuten海洋プラスチック汚染「プラスチックの毒性」を、見てみましょう。<プラスチックの毒性>p79~81 プラスチックが体に良いものではないことは確かだが、実際に食べるとどうなるのだろうか。プラスチックを食べた生物は、物理的または化学的な影響を受ける。物理的な影響は、単純にプラスチックが消化管に詰まってしまう、あるいは消化管を傷つけてしまうことだ。 一方で化学的な影響は、プラスチックにもともと含まれている有害な化学物質(添加剤)とプラスチックが環境中から吸着する有害な化学物質による毒を生物からもらってしまうことだ。それぞれ見ていこう。■物理的な毒性① マクロプラスチック 比較的大きなマクロプラスチックを食べるクジラ、ウミガメ、海鳥ではその影響が見た目にわかりやすいため、いち早く問題が認識されてきた。プラスチックごみを食べて胃がいっぱいになれば、自分が満腹であると勘違いして食欲をなくし、餌を探そうとしなくなる。 海鳥では胃袋にプラスチックが溜まっていくと、本物の餌が食べられなくなり、栄養失調や脱水症状を起こす。待っているのは餓死で、残るのは骨と毛とプラスチックだけだ。プラスチックで消化管が閉塞すれば、栄養状態は著しく悪くなり、飢餓状態となる。飲み込んだプラスチックが鋭利な場合には消化管が傷つき、最悪死にいたる。そして子孫を残す機会が奪われる。 海洋ごみの摂食が原因で死んだと推定されるクジラのうち、約6割が漁具の飲み込み、残りの4割が他のプラスチックごみの飲み込みとされる。漁具もプラスチック製なので、結局プラスチックが死因となっている。 ウミガメの場合、たった一つのプラスチック片や薄いフィルム状のプラスチックを飲み込んだだけで消化管が塞がり致命的な事態に陥ることもある。最終的に腸閉塞を起こして死に至る。 大人のカメよりも若いカメの方がよりプラスチックを摂食する機会が多く、死亡する危険性が高い。大人のカメは海草や甲殻類をエサにするが、子どもはそれほど餌の選択性がないからだ。それに子ガメのほうが海面付近で過ごす時間が多いため、必然的に浮遊するプラスチックに遭遇する確率が高い。幼いウミガメの腸は狭く曲がりくねっており、1ミリメートル以下のプラスチック片でも腸内で詰まることがある。
2020.06.24
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朝日新聞の吉岡記者といえば、チャイナウォッチャーとして個人的に注目しているわけで・・・・その論調は骨太で、かつ生産的である。中国経済がらみで好き勝手に吹きまくる経済評論家連中より、よっぽどしっかりしていると思うわけです。朝日のコラム「多事奏論」に吉岡桂子記者の記事を見かけたので紹介します。*****************************************************************************2020年6月20日(多事奏論)香港が香港であるためにより 香港の金融街にある英系金融大手HSBCのビルの前に、一対のライオン像が鎮座している。英国の植民地時代、1935年に造られたスティーブンとスティットだ。第2次世界大戦中には、香港を占領した日本軍に連れ去られた。溶かされて軍需物資にされそうだったが、戦後、米兵が大阪で見つけて無事、戻った。時は流れて香港が中国に返還された97年以降も、同行は通貨香港ドルの発券を担う特権を維持し、ライオンは紙幣の図案にも使われている。 英中のはざまをうまく渡ってきたHSBCが、政治的な踏み絵を踏まされた。中国が香港で反体制的な言動を取り締まる「国家安全法制」について、である。 * この法制は、中国政府が香港議会の頭越しに導入を決めたことで、市民のみならず国際社会からも批判が噴出している。香港に高度な自治を約束した「一国二制度」の崩壊といえるからだ。近年、支配を強めてきた中国が一線を越えた。 「HSBCの態度が明らかでない。(中略)中国や香港での業務は一晩にして他の銀行に奪われる」。親中派の梁振英・前行政長官が5月末、自身のフェイスブックに書き込んだ。中国共産党機関紙人民日報もSNSで「客に刃向かえば全ての客を失う」という中国紙の記事を拡散した。 脅しだ。同行アジアトップは法制の支持を鮮明にした。他の英系企業も続いた。 香港は返還後も、社会主義中国における資本主義の「出島」である。中国大陸とは違って、透明性の高いルールに基づく自由なお金のやりとりと将来の予見可能性が、力の源泉だ。強引に「中国化」を進めれば、司法の独立と自由な言論に支えられた市場の価値はあせる。中国政府はルール変更に対する国際社会の批判を「内政干渉」とはねつけるが、中国と外国のマネーの結節点である香港には、世界中の利害が累積する。だからこその国際金融都市なのだ。 * 「香港問題から国際的連帯を考える」――。東京・衆議院議員会館で9日に開かれたセミナーに、約100人が集まった。衆議院議員の山尾志桜里さん、長島昭久さんの呼びかけで、20人近い国会議員も党派を超えて出席した。香港からオンラインで参加した民主活動家の大学生、周庭さんは「明日何が起きるかわからない。こうした交流もできなくなるかもしれない」。国際社会に監視を訴えた。 香港の区議会議員で民主派の葉錦龍さんの発言に、はっとした。「今まで黙っていた日本の国会議員が動いてくれるとは思わなかった。驚いた」 確かに、世界の民主活動家から日本を頼りにする声はあまり聞かない。日本政府はどこの国に対しても、外交関係の安定と経済を重んじ、相手国政府が嫌う言論の自由を含む人権問題を指摘したり、外交交渉のカードに用いたりすることに消極的だからだ。たとえば中国当局の弾圧を逃れて出国を模索する人たちは米国やドイツなど欧州を目指す。取材で幾度かきいた。「日本はビザをくれないだろう。近いし、友人もいるから残念だけど」 人権は反中の旗印ではない。普遍的な価値だ。人権か経済か、でもない。人権と経済は一体だ。中国の国際的な影響力は、経済ルールからプライバシーのあり方まで強まっている。「香港は香港のままでいたい」という叫びに無関心でいれば、私が私のままでいられなくなる日が来る。民主国家における政府の姿勢は、その社会を映す。頼りにならない日本で良いのか。 香港で昨年来、激化する反政府デモのなか、親中とみなされたHSBCのライオンは火をつけられたこともあった。今も囲いで覆われたままだ。社会の分断の象徴のごとく板挟みになるスティーブンらが、繁栄の守護神に戻る日は来るのか。世界と深くつながる香港から目をそらさずにいたい。(編集委員)*****************************************************************************多事奏論一覧に吉岡記者の中国論が載っています。<吉岡桂子記者の渾身記事35>:2020年3月12日<吉岡桂子記者の渾身記事34>:2020年1月25日
2020.06.23
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チーズが好きなので、ブリーからスタートし、色んなチーズに手を出す太子でおます。だいたいいつもはブリーやブルーチーズを選んでいるが、今回はミモレットをトライしてみました。ネットでチーズ好きのサイトを見つけたので、見てみましょう。世界には様々な種類のチーズが!より世界中で愛されているチーズ。あの独特の深いコクと香りは私たちをやみつきにさせますよね。今回はそんなチーズのひとつである、フランス原産のミモレットをご紹介したいと思います。様々な人々を虜にしてきたミモレット独特の旨味とコクをぜひとも味わってみてください♪■ミモレットって?ミモレットとはフランス原産のチーズで断面が明るいオレンジ色をしているのが大きな特徴です。このオレンジ色は植物色素によって色付けされているので、外皮はくすんだ茶色になっています。世界中で愛されているハードチーズであり、独特の深いコクと香りが楽しめるそうです。よく熟成したミモレットの風味は少しカラスミに似たような旨みがあり、日本酒との相性もいいと言われています。そのハードなチーズの中にはとミルク本来の旨味とほのかな甘い香りがとじ込められているそうです。wikipediaでミモレットを覗いてみました。チーズダニの力で熟成するチーズとは、凄まじい食品なんですね。wikipediaミモレットよりミモレット(Mimolette)はフランス原産のチーズの一種。原料は牛乳だが、アナトー色素を使っているので色はオレンジ色。大きさは20cmほどの上下がつぶれたボール状。表面はクレーターのような穴が開いて、粉を吹いている。種別はセミハードチーズ、またはハードチーズに分類される。チーズダニ(en:Cheese mite)が住み着いており、ダニの力で熟成するチーズである。外皮の穴はダニが食べることで作られる。若いものは弾力があり、角切りにしてサラダなどに使われたり、薄切りにしてサンドウィッチに挟んだりする。熟成したものはヴィエイユ(Vieille、老成)と呼ばれ、カチカチに硬くなり、切るというよりも割るといった感じになる。通常、外皮の箇所は不味であるため取り除かれ、オレンジ色の箇所だけを食べる。チーズダニの生息する箇所を口にしても人体に害はない。1年以上たつと硬さが増すが、硬くなるほど風味が増すといわれ、特に18ヶ月以上のものは、からすみにたとえられることも多く、日本酒との相性もよい。温度管理を失敗しダニが死滅したものや外皮を取り除いたもの、切り分けてパッケージしたものは熟成が止まってしまう。そのようなミモレットは、保存しても熟成期間に数えることはしない。
2020.06.23
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「内田樹の研究室」の内田先生が日々つづる言葉のなかで、自分にヒットするお言葉をホームページに残しておきます。最近は池田香代子さんや、関さんや、雨宮さんなどの言葉も取り入れています。(池田香代子さんは☆で、関さんは△で、雨宮さんは○で、池田信夫さんは▲、高野さんは■で、金子先生は★、田原さんは#、湯浅さんは〇、印鑰さんは@、櫻井さんは*、西加奈子さんは♪で区別します)・『街場の親子論』のためのまえがき・パンデミックをめぐるインタビュー・ホ・ヨンソン『海女たち』書評・2020年度寺子屋ゼミ受講要項・『山本太郎から見える日本』から・『人口減社会の未来学』から・「サル化する世界」についてのインタビュー・映画『Workers被災地に起つ』神戸・元町映画館でのアフタートーク・週刊金曜日インタビュー・桜を見る会再論・『Give democracy a chance』2・『Give democracy a chance』1・沈黙する知性・China Scare・[週刊ポスト」問題について・『低移民率を誇る「トランピアンの極楽」日本の瀕死』・『ネット右翼とは何か』書評・『最終講義』韓国語版あとがき・『「そのうちなんとかなるだろう」あとがき』・『参院選にあたって』・『廃仏毀釈について』・『論理は跳躍する』・『「おじさん」的思考』韓国語版序文・『市民講座』韓国語版のための序文・空虚感を抱えたイエスマン・大阪万博という幻想・外国語学習について・大学院の変容・貧乏シフト・『知日』明治維新特集のアンケートへの回答・カジノについて・中国の若者たちよ、マルクスを読もう・『街場の憂国論』文庫版のためのあとがき・直言3月号「韓国の教育と日本のメディア」・人口減社会に向けて・時間意識と知性・Madness of the King・吉本隆明1967・大学教育は生き延びられるのか?・こちらは「サンデー毎日」没原稿・奉祝「エイリアン・コヴェナント」封切り・米朝戦争のあと(2件)・気まずい共存について********************************************************************内田先生かく語りき8目次(目次全文はここ)(その22):「街場の親子論』のためのまえがき」を追記2020-06-03街場の親子論』のためのまえがきより 本書は僕と娘の内田るんとの往復書簡集です。 どうしてこんな本を出すことになったのかについては、本文の中に書いてありますので、経緯についてはそちらをご覧ください。 ここでは「まえがき」として、もう少し一般的なこと、親子であることのむずかしさについて思うところを書いてみたいと思います。(中略) 僕は若い人たちが他人とのコミュニケーションを負担に感じるようになったのは、共感圧力が強すぎるせいじゃないかと思っています。 今の日本社会では、過剰なほどに共感が求められている。僕はそんな気がするんです。 とりわけ学校で共感圧力が強い。そう感じます。喜ぶにしろ、悲しむにしろ、面白がるにしろ、冷笑するにせよ、とにかく周りとの共感が過剰に求められる。 僕は女子大の教師だったので、ある時期から気になったのですけれど、どんな話題についても「そう!そう!そう!」とはげしく頷いて、ぴょんぴょん跳びはねて、ハイタッチして、というような「コミュニケーションできてる感」をアピールする学生が増えてきました。そういうオーバーアクションが無言のうちに全員に強制されている・・・そんな印象を受けました。 何もそんなに共感できていることを誇示しなくてもいいのに、と思ったのです。だいたい、それ嘘だし。 ふつう他者との間で100%の理解と共感が成立することなんかありません。あり得ないことであるにもかかわらず、それが成立しているようなふりをしている。「そんな無理して、つらくないですか?」と横で見ていて思いました。 どんな親しい間でだって、共感できることもあるし、できないこともある。理解できることもあるし、できないこともある。それが当たり前だと思います。長くつきあってきて、腹の底まで知っていると思っていた人のまったく知らない内面を覗き見て心が冷えたとか、何を考えているのかさっぱり分からない人だったけれど、一緒に旅をしたらずいぶん気楽であったとか・・・そういう「まだら模様」があると思うんですよ。 歌謡曲の歌詞だと、心を許していた配偶者や恋人の背信や嘘に「心が冷えた」方面についての経験が選好されるようですけれど(ユーミンの「真珠のピアス」とか)、その反対のことだってあると思うんです。さっぱり気心が知れないと思っていた人と一緒に過ごした時間が、あとから回想すると、なんだかずいぶん雅味あるものだった・・・というようなことだってあると思うんです(漱石の『虞美人草』とか『二百十日』とかって、「そういう話」ですよ)。 僕はどちらかと言うと、この「理解も共感もできない遠い人と過ごした時間があとから懐かしく思い出される」というタイプの人間関係が好きなんです。そして、できたらそれをコミュニケーションのデフォルトに採用したらいかがかと思うんです。そのことをこの場を借りてご提案させて頂きたい。25020/05/27パンデミックをめぐるインタビューよりプレジデントオンラインという媒体からメールで質問状が送られてきた。それに回答した。プレジデントオンラインでは写真付きで見ることができる。https://president.jp/articles/-/35721こちらは加筆したロング・ヴァージョン。質問1 コロナ禍のなか「自粛警察」が横行し、いま社会全体が非常に刺々しい雰囲気になっている現状をどうご覧になっていますか。 どういう社会状況でも、「ある大義名分を振りかざすと、ふだんなら許されないような非道なふるまいが許される」という気配を感知すると、他人に対していきなり攻撃的になる人たちがいます。ふだんは法律や、道徳や、常識の「しばり」によって、暴力性を抑止していますが、きっかけが与えられると、攻撃性を解き放つ。そういうことができる人たちを、われわれの集団は一定の比率で含んでいます。そのことのリスクをよく自覚した方がよいと思います。 今回はたまたま「自粛警察」というかたちで現れましたが、別にどんな名分でもいいのです。それを口実にすれば、他人を罵倒したり、傷つけたり、屈辱感を与えたりできると知ると彼らは動き出します。そういうことをさせない一番いい方法は、法律や規範意識や常識や「お天道様」や「世間の目」を活性化しておいて、そういう人たちに「今なら非道なふるまいをしても処罰されない」と思わせないことです。2 "正義マン"たちの特徴に、問題の背景にあるシステムへの提言や改善ではなく、個人を叩く傾向が強いのはなぜだと思われますか。 気質的に攻撃的な人たちは、その攻撃性を解発することが目的で「正義」を掲げているのに過ぎませんから、システムの改善には関心がありません。だから、最も叩きやすい個人、最も弱い個人を探し出して、そこに暴力を集中する。「自粛警察」も公衆衛生には何の関心もありません。感染者をスティグマ化すれば、感染経路不明患者が増えるだけですから、自粛警察というのは存在自体が有害無益なのです。3 「空気」ひとつでムラ社会的な相互監視が行き渡るのは、日本人に固有な民族誌的奇習なのでしょうか。 場の空気に流されて思考停止するのは日本人の「特技」です。それがうまく働くと「一億火の玉」となったり「一億総中流」になったり、他国ではなかなか実現できないような斉一的な行動が実現できます。でも、悪く働くと、異論に対する非寛容として現れ、マジョリティへの異議や反論が暴力的に弾圧される。 今の日本社会の全面的停滞は、マイノリティに対する非寛容がもたらしたものです。その点では、戦時中の日本によく似ています。(以降、全文は内田先生かく語りき(その20)による)
2020.06.22
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NHKのシリーズ番組「ジオジャパン」をよく観ているのだが・・・北アルプスの成り立ちが興味深かったので、ネットで関連サイトを捜してみました。『北アルプスの成り立ち』━黒部川花崗岩と爺ガ岳・鹿島槍ヶ岳━より超火山槍穂高の秘密―巨大カルデラ二番目の話に移ります。今度は槍穂高、超火山槍穂高の秘密ということで、槍穂高での隆起の話をさせていただきます。この後再三カルデラの話が出てまいりますので、カルデラの話を先にさせていただきます。カルデラとは火山地形の一つで、いろいろな種類がございます。皆さん火山というと富士山のような高い山をイメージされる方が多いのですが、必ずしも火山の定義には山である必要はないのです。日本では火山と言いますからどうしても山のイメージがありますが、例えば凹地でも火山活動によってできた地形ならば良いわけで、それも火山地形です。こういう凹地形を作っている直径1km以上のほぼ円形に近い地形をカルデラといいますが、成因的にはいろいろです。しかしこういう凹地形の成因で一番多いものは陥没カルデラというというものです。そしてこのような火山地形の中でも最も規模が大きいものですから、いろいろな人が興味を持って研究対象としています。細かい図面(編者注;図面省略)で恐縮ですが、陥没カルデラの典型的なでき方として説明されていますのは、まず地下の浅いところ、数kmのところまでマグマが上昇してマグマだまりができます。そうするとある時にマグマだまりの中で圧力の低下とか、温度の急上昇とかが起こりますと発泡現象といって、急速にマグマが膨らんでその中がマグマの泡だらけになる状態が起こります。すると急速に膨張するものですから、岩盤の間の通路を使ってマグマが上昇し噴火が始まります。噴火が始まってマグマだまりから地表に物質が供給され始めると、マグマだまり自身は圧力が低下し始め、その分に見合うようにマグマだまりの上にあった岩盤が沈みこんでくる。そうすることによって凹地、陥没地形が生まれることになります。できた陥没地形のところは、火山活動が続いていますので、凹地はそのままではなくて噴出した火山灰や溶岩がこの凹地を埋め立てていく、そういうような形で陥没カルデラができていくという説明です。 先ほど北アルプスでは、岩盤にかかっている力が今から150万年とか140万年を境にして大きく変わったと申し上げましたが、浅い所にまでマグマが上がってくるためには、岩盤に引っ張りの力が加わっているコンディションのほうが、マグマが上がり易いと言われています。これ(右図)は槍穂高地域のカルデラを、非常に概念的に描いた図面です。この場所は焼岳で、この付近が上高地、そして穂高岳、槍ヶ岳、笠ヶ岳とこんな位置関係になります。穂高地域も約170万年とか180万年前に大きな噴火を起こしたカルデラ火山だったのです。しかし噴火から時間がたってどんどん浸食が働いていますので、今はもうカルデラ火山も火山地形も残ってはいません。ただ先ほど言いましたカルデラを埋め立てた火山岩は、現在でも見ることができます。その埋め立てた火山岩のなごりが緑(編者注;図面では薄い灰色)で表した部分です。ですから槍穂高連峰の大部分は、その当時のカルデラを埋め立てた火山岩でできているということになります。
2020.06.22
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今回借りた4冊です。(受取予定1冊を含む)だいたい支離滅裂に借りているけど、今回の傾向は、強いていえば、「手当り次第」でしょうか♪<市立図書館>・科学のしくみ図鑑・山藤章二・昭和よ・BOOK MARK・越境者の政治史 <大学図書館>・8月末以降にトライ図書館で手当たり次第で本を探すのがわりと楽しいが・・・これが、図書館での正しい探し方ではないかと思ったりする(笑)************************************************************【科学のしくみ図鑑】DK社編、世界文化社、2019年刊<「BOOK」データベース>よりインフォグラフィックだから直観的に理解できる! 5ジャンル114テーマで森羅万象を網羅。【目次】物質(物質とは何か?/固体 ほか)/エネルギーと力(エネルギーとは何か?/静電気 ほか)/生命(「生きている」とはどういうことか?/生物の分類 ほか)/宇宙(恒星/太陽 ほか)/地球(地球の内部/プレートテクトニクス ほか)<読む前の大使寸評>百聞は一見にしかず・・・図鑑というビジュアル本が好きな太子でおます。特に、宇宙、地球あたりが見ていて面白いrakuten科学のしくみ図鑑【山藤章二・昭和よ】山藤章二著、岩波書店、2019年刊<「BOOK」データベース>より元号がかわる節目を迎え、平成への思いを綴ろうとしたけれど、脳裏に浮かぶのは昭和の出来事ばかりー。昭和十二年に生まれ、戦争、復興からバブル景気まで、激動の時代を生き抜いた著者は、「私の芯の部分は昭和という時代によって培われた」と語る。本書では、昭和を振り返りながら、八十二歳のいま思うことを、おなじみの一人語り調で、包み隠さず書き下ろす。ユーモラスで、とりとめのないようだが、時代を読み解く感性の鋭さが、随所に光るエッセイ集<読む前の大使寸評>山藤さんのエッセイ集ということだが、ぱらぱらめくっても挿絵がいっさいないのです。・・・つまり、エッセイだけで読ませる内容なんでしょうね♪rakuten山藤章二・昭和よ【BOOK MARK】金原瑞人×三辺律子編 、CCCメディアハウス、2019年刊<商品の説明>より「もっと海外文学を!」「翻訳物っておもしろい!」読めば一生忘れられない。心にぐっとくる204冊。・これがお勧め、いま最強の十七冊・本に感動、映画に感激・まだファンタジー?ううん、もっとファンタジー!・えっ、英語圏の本が一冊もない!?・過去の物語が未来を語る・明日が語る今日の世界・眠れない夜へ、ようこそ・やっぱり新訳!・顔が好き・わたしはわたし、ぼくはぼく・Listen to Books!・これ、忘れてない?<読む前の大使寸評>表紙のコピーにも「翻訳者による海外文学ブックガイド」とあり、つい借りたのでおます。rakutenBOOK MARK【越境者の政治史 : アジア太平洋における日本人の移民と植民】塩出浩之著、名古屋大学出版会、2015年刊<「BOOK」データベース>より北海道・樺太へ、ハワイ・満洲・南北アメリカへ。大量に送り出された日本人移民たちの政治統合は、日本およびアジア太平洋地域の秩序にどのようなインパクトをもたらしたのか。移民史・政治史の盲点を克服し、一貫した視点で新たな全体像を描き出す。<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(6/17予約、6/23受取予定)>rakuten越境者の政治史 : アジア太平洋における日本人の移民と植民************************************************************図書館大好き432
2020.06.21
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『朝日デジタルの書評から』フォームや『読みたい本』フォームを作っているのだが、これを市図書館の予約に利用しようと、思い立ったのです。これまでの予約内容と予約候補は以下のとおりです。<予約中>・橘玲「上級国民/下級国民」(10/24予約、副本16、予約283)現在73位・ブレイディみかこ『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』(11/13予約、副本19、予約534)現在229位・門井慶喜『定価のない本』(1/12予約、副本9、予約74)現在16位・浅田次郎『大名倒産 (上)』(2/01予約、副本13、予約347)現在217位・有川ひろ『倒れるときは前のめりふたたび』(2/18予約、副本11、予約62)現在28位・浅田次郎『大名倒産(下)』(3/17予約、副本23、予約351)現在268位・内田樹『サル化する世界』(3/25予約、副本2、予約60)現在38位・村上春樹『猫を棄てる』(5/31予約、副本5、予約53)現在60位・川越宗一『熱源』(6/08予約、副本33、予約676)現在652位・紗倉まな『春、死なん』(6/14予約、副本2、予約30)現在31位<カートで待機中>・N・ネフスキー著『月と不死』・8月の果て・ある日うっかりPTA(副本4、予約39)・グレタたったひとりのストライキ<予約候補>・角田光代『対岸の彼女』・チャン・ガンミョン『韓国が嫌いで』・小野正嗣『踏み跡にたたずんで』・多和田葉子『文字移植』・藻谷浩介『進化する里山資本主義』・雨宮処凛『ロスジェネのすべて』:図書館未収蔵・山内 一也『ウイルス究極の寄生生命体 (NHK人間講座)』・ロバート・ウェストール『ブラッカムの爆撃機』・四方田犬彦『ソウルの風景―記憶と変貌』・小山鉄郎『白川静さんに学ぶ これが日本語』・高野秀行「怪獣記」・キネマ旬報(ありがとう、和田誠さん)・東龍夫『ザ・ソウル・オブ くず屋』:図書館未収蔵・橋本治『黄金夜界』・中園成生『日本捕鯨史』・高野秀行「ワセダ三畳青春記」・高樹のぶ子『アジアに浸る』・つげ義春『ガロ 1968 前衛マンガの試行と軌跡』・ディック『パーマー・エルドリッチの三つの聖痕』:図書館未収蔵・ヘミングウェイで学ぶ英文法:図書館未収蔵・内澤旬子『ストーカーとの七00日戦争』:図書館未収蔵・ジョージ・ミーガン『世界最長の徒歩旅行』:図書館未収蔵・「月夜のでんしんばしら」谷川雁、C.W.ニコル:図書館未収蔵・カズオ・イシグロ著『癒されざる者たち』:図書館未収蔵・菅野修『筋子』・デジタルエコノミーはいかにして道を誤まるか:図書館未収蔵・ネルケ無方著『迷える者の禅修業』<予約分受取:3/31以降> ・イーユン・リー『千年の祈り』(3/25予約、3/31受取)・川上弘美『某』(10/27予約、4/05受取)・満州国のラジオ放送(2/26予約、5/20受取)・劉慈欣『三体』(9/09予約、5/20受取)・呉善花『韓国を蝕む儒教の怨念』(10/02予約、5/31受取)・伊坂幸太郎『フーガはユーガ』(7/24予約、6/03受取)・多和田葉子『尼僧とキューピッドの弓』(6/03予約、6/06受取)・村田沙耶香『地球星人』(2/14予約、6/09受取)・塩出浩之『越境者の政治史』(6/17予約、6/23受取予定))【上級国民/下級国民】橘玲著、小学館、2019年刊<「BOOK」データベース>より「下級国民」を待ち受けるのは、共同体からも性愛からも排除されるという“残酷な運命”。一方でそれらを独占する少数の「上級国民」たち。ベストセラー『言ってはいけない』の著者があぶり出す、世界レベルで急速に進行する分断の正体。<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(10/24予約、副本16、予約283)>amazon上級国民/下級国民【ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー】ブレイディみかこ著、新潮社、2019年刊<「BOOK」データベース>より大人の凝り固まった常識を、子どもたちは軽く飛び越えていく。世界の縮図のような「元・底辺中学校」での日常を描く、落涙必至のノンフィクション。<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(11/13予約、副本19、予約546)>rakutenぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー【定価のない本】門井慶喜著、東京創元社、2019年刊<「BOOK」データベース>より神田神保町ー江戸時代より旗本の屋敷地としてその歴史は始まり、明治期は多くの学校がひしめく文化的な学生街に、そして大正十二年の関東大震災を契機に古書の街として発展してきたこの地は、終戦から一年が経ち復興を遂げつつあった。活気をとり戻した街の一隅で、ある日ひとりの古書店主が人知れずこの世を去る。男は崩落した古書の山に圧し潰されており、あたかも商売道具に殺されたかのような皮肉な最期を迎えた。古くから付き合いがあった男を悼み、同じく古書店主である琴岡庄治は事後処理を引き受けるが、間もなく事故現場では不可解な点が見付かる。行方を眩ました被害者の妻、注文帳に残された謎の名前ーさらには彼の周囲でも奇怪な事件が起こるなか、古書店主の死をめぐる探偵行は、やがて戦後日本の闇に潜む陰謀を炙りだしていく。直木賞作家の真骨頂と言うべき長編ミステリ。<読む前の大使寸評>古書店主の死から、戦後日本に潜む陰謀を炙りだすってか・・・面白そうである。<図書館予約:(1/12予約、副本9、予約74)>rakuten定価のない本【大名倒産(上)】浅田次郎著、文藝春秋、2019年刊<「BOOK」データベース>より泰平の世に積もりに積もった大借金に嫌気のさした先代は縁の薄い末息子に腹を切らせて御家幕引きを謀る。そうとは知らぬ若殿に次々と難題が降りかかる!笑いと涙の経済エンターテインメント、始まり、始まりー<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(2/01予約、副本13、予約347)>rakuten大名倒産(上)【倒れるときは前のめりふたたび】有川ひろ著、KADOKAWA、2019年刊<「BOOK」データベース>より「有川浩」改め「有川ひろ」のエッセイ集“ふたたび”!ペンネーム変更の理由も語られる、エッセイ等41本+小説2編も特別収録。<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(2/18予約、副本11、予約62)>rakuten倒れるときは前のめりふたたび【大名倒産(下)】浅田次郎著、文藝春秋、2019年刊<「BOOK」データベース>より御国入りで初めて見る故郷の美しさ、初めて知る兄弟の情。若殿は倒産阻止を決意するが、家臣共々の努力も焼け石に水。伝家の宝刀「お断り」で借金帳消しの不名誉を被るしかないのか。人も神様も入り乱れての金策に、果たして大団円なるかー<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(3/17予約、副本23、予約351)>rakuten大名倒産(下)【サル化する世界】内田樹著、文藝春秋、2020年刊<「BOOK」データベース>より現代社会の劣化に歯止めをかける、真の処方箋!堤未果氏との特別対談も収録。【目次】1 時間と知性/2 ゆらぐ現代社会/3 “この国のかたち”考/4 AI時代の教育論/5 人口減少社会のただ中で/特別対談 内田樹×堤未果 日本の資産が世界中のグローバル企業に売り渡されるー人口減少社会を襲う“ハゲタカ”問題<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(3/25予約、副本2、予約60)>rakutenサル化する世界【猫を棄てる】村上春樹著、文藝春秋、2020年刊<「BOOK」データベース>より時が忘れさせるものがあり、そして時が呼び起こすものがある。ある夏の日、僕は父親と一緒に猫を海岸に棄てに行った。歴史は過去のものではない。このことはいつか書かなくてはと、長いあいだ思っていた。-村上文学のあるルーツ。<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(5/31予約、副本5、予約53)>rakuten猫を棄てる【熱源】川越宗一著、文藝春秋、2019年刊<「BOOK」データベース>より故郷を奪われ、生き方を変えられた。それでもアイヌがアイヌとして生きているうちに、やりとげなければならないことがある。北海道のさらに北に浮かぶ島、樺太(サハリン)。人を拒むような極寒の地で、時代に翻弄されながら、それでも生きていくための「熱」を追い求める人々がいた。明治維新後、樺太のアイヌに何が起こっていたのか。見たことのない感情に心を揺り動かされる、圧巻の歴史小説。<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(6/08予約、副本33、予約676)>rakuten熱源【春、死なん】紗倉まな著、講談社、2020年刊<「BOOK」データベース>より「春、死なん」妻を亡くして6年の70歳の富雄。理想的なはずの二世帯住宅での暮らしは孤独で、何かを埋めるようにひとり自室で自慰行為を繰り返す日々。そんな折、学生時代に一度だけ関係を持った女性と再会し…。「ははばなれ」母と夫と共に、早くに亡くなった父の墓参りに向かったコヨミ。専業主婦で子供もまだなく、何事にも一歩踏み出せない。久しぶりに実家に立ち寄ると、そこには母の恋人だという不審な男が…。人は恋い、性に焦がれる―いくら年を重ねても。揺れ惑う心と体を赤裸々に、愛をこめて描く鮮烈な小説集。<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(6/14予約、副本2、予約30)>amazon春、死なん【越境者の政治史 : アジア太平洋における日本人の移民と植民】塩出浩之著、名古屋大学出版会、2015年刊<「BOOK」データベース>より北海道・樺太へ、ハワイ・満洲・南北アメリカへ。大量に送り出された日本人移民たちの政治統合は、日本およびアジア太平洋地域の秩序にどのようなインパクトをもたらしたのか。移民史・政治史の盲点を克服し、一貫した視点で新たな全体像を描き出す。<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(6/17予約、6/24受取予定))>rakuten越境者の政治史 : アジア太平洋における日本人の移民と植民【月と不死】N・ネフスキー著、平凡社、1971年刊<出版社>より著者は日本民俗学界の異色の存在として知られるロシア人学者で,柳田国男,折口信夫らと親交を結び,沖縄,東北などの民俗を採録した。本書は日本語で発表された論文・書簡を網羅した唯一の著作集。<読む前の大使寸評>ロシア人にして、日本民俗学界の異色の存在が気になるのです。<図書館予約:(とりあえずカートに入れておこう)>heibonsha月と不死【8月の果て】柳美里著、新潮社、2007年刊<「BOOK」データベース>より日本統治下の朝鮮・密陽に生を受け、マラソンでの五輪出場を目指した亡き祖父・李雨哲。そのうしろ姿を追い、路上を駆けることを決意した柳美里。ふたりの息づかいが時空を越えて重なる瞬間、日本と朝鮮半島のあわいに消えた無数の魂が封印を解かれ、歴史の破れ目から白い頁に甦る。偉丈夫の雨哲と美丈夫の弟・雨根。血族をめぐる、ふたつの真実の物語が、いま日本文学を未踏の高みへと押し上げる。<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(とりあえずカートに入れておこう)>rakuten8月の果て図書館予約の軌跡219予約分受取目録R23好書好日トップ図書館情報ネットワーク 蔵書検索システム図書館予約の運用にも慣れて、速攻で入手するコツも何となくつかんだと思うのだ♪・朝日書評欄で探すとしたら、3ヶ月前掲載くらいのモノが狙い目かも。・専門的すぎるほどのモノは、予約0となっていることが多い。・受取館に収蔵しているモノは、移送する手間が省けるので早くなるだろう。・本屋の店頭に出た直後の新刊本・ウィキペディアでめぼしい著作を探す・神戸市図書館の予約順位は毎週火曜日(午前1時~3時) に更新されます。
2020.06.21
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駅前のバザーでミヒャエル・エンデ著『モモ』という文庫本を、手にしたのです。お値段は100円という「持ってけ泥棒」値段であり、汚れもない状態であり・・・即、購入したのです。ぱらぱらとめくると・・・エンデ自筆の挿絵も載っていて、サービス満点でおます♪【モモ】ミヒャエル・エンデ著、岩波書店、2005年刊<「BOOK」データベース>より町はずれの円形劇場あとにまよいこんだ不思議な少女モモ。町の人たちはモモに話を聞いてもらうと、幸福な気もちになるのでした。そこへ、「時間どろぼう」の男たちの魔の手が忍び寄ります…。「時間」とは何かを問う、エンデの名作。小学5・6年以上。<読む前の大使寸評>お値段は100円という「持ってけ泥棒」値段であり、汚れもない状態であり・・・即、購入したのです。ぱらぱらとめくると・・・エンデ自筆の挿絵も載っていて、サービス満点でおます♪rakutenモモ第7章で灰色の紳士たちについて、見てみましょう。p143~146<7章 友だちの訪問と敵の訪問> けれどもモモは、こわがっちゃいけないとじぶんに言いきかせました。そしてありったの力と勇気をふるいおこして、灰色の紳士の心がひそんでいる手ごたえのないやみのなかに、まっしぐらに入っていきました。 このモモのようすを、灰色の紳士は横目でうかがいながら観察していました。モモの顔つきにあらわれた変化を、見のがしませんでした。そして灰色の葉巻のもえさしから新しい葉巻に火をうつしながら、ひにくっぽくにやりと笑いました。「むだな骨折りはやめたほうがいいよ」男は言いました。「われわれに立ちむかうなんて、できるわけがないからね。」 モモはあきらめませんでした。「それじゃ、あんたのことがすきな人は、ひとりもいないの?」と、ささやき声でききました。 灰色の紳士は背中をまるめて、きゅうにがっくりうなだれました。そしてややたってから、灰色の声でこたえました。「きみみたいな人間には、いままでお目にかかったことがないな、ほんとにはじめてだ。わたしはたくさんの人間を知っているんだがね。きみみたいな人間がもっとたくさんいたら、われわれの時間貯蓄銀行はすぐにつぶれちゃって、われわれじしんも消えてしまう・・・生きるてだてがないからな。」 外交員はふいに口をつぐんで、モモをまじまじと見つめました。じぶんにもよくわからない、手におえないなにかと、けんめいにたたかっているようでした。灰色の顔がいっそうに灰色になっています。 男はふたたび話しはじめましたが、そのようすは、話すまいとしてもことばのほうがかってにでてきてしまってとめようがない、といったようすです。われとわが身におこったこのできごとに愕然として、ますます顔をゆがめました。でもモモには、ついに男の内心のほんとうの声が聞こえてきました。「われわれは正体をかくしておかなくてはならないんだ」と、とおくからひびくように声が聞こえます。「われわれがいることも、していることも、だれにも知られてはいけない。・・・われわれはどんんあ人間の記憶にものこらないように気をつけている・・・知られないでいるあいだしか、仕事ができない・・・むずかしい仕事だ、人間から生きる時間を一時間、一分、一秒とむしりとるんだからな・・・人間が節約した時間は、人間の手にはのこらない・・・われわれがうばってしまうのだ・・・われわれは時間に飢えている・・・ああ、きみたち人間ときたら、じぶんたちの時間のなんたるかを知らない!・・・だが、われわれは、われわれは知っていて、きみたちの時間をとことんまでしゃぶりつくすのだ・・・それも、もっとももっとたくさんいるようになる・・・もっとももっとだ・・・われわれの数がふえているからだ・・・もっとたくさん・・・もっとたくさん・・・」 さいごのほうのことばを断末魔のうめきのようにのどからしぼりだすと、灰色の紳士は両方の手でわれとわが口を必死でふさぎました。目はかっと見ひらかれ、モモを見すえています。ややあってから、ようやく男はわれにかえったようです。「ど、どうしたどうしたんだ?」男はどもりながら言いました。「おまえは、わたしのことばを聞いてしまったんだな! わたしはくるってしまった!おまえがくるわせたんだ、おまえのせいだ!」・・・するときゅうに哀願するような声になって・・・「わたしのしゃべったことは、まるっきりでたらめだよ。わすれてくれ! ほかの人たちとおんなじに、わたしのことをわすれてくれなくちゃいけないれ! わすれてくれ! わすれてくれ! 」 男はモモをつかんで、ゆさぶりました。モモはくちびるを動かしましたが、声がでません。 すると灰色の紳士はとびあがって、あわててあたりを見まわし、鉛色の書類かばんをつかむと、車に走りよりました。すると、なんともふしぎなことがおこりました。ちょうど爆発の場面をさかさまに見るように、人形とあたりにちらばっていた小物がぜんぶ、サッと空に舞いあがったと思うと車のトランクに吸いこまれ、トランクのふたがバタンとしまったのです。車は小石をあたりにとびちらして走っていってしまいました。(中略) 目のまえのしおれた草のあいだから、ほそいけむりのすじが立ちのぼっていました。ふみつぶされた灰色の葉巻の吸いがらがくすぶっていて、すこしずつ灰になっていきました。ミヒャエル・エンデ著『モモ』5:友人であるジジとベッポミヒャエル・エンデ著『モモ』4:灰色の男たち(続き)ミヒャエル・エンデ著『モモ』3:灰色の男たちミヒャエル・エンデ著『モモ』2:ニコラとニノのけんかミヒャエル・エンデ著『モモ』1:円形劇場に住みついた
2020.06.20
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図書館で『字幕の花園』という本を、手にしたのです。ぱらぱらとめくってみると、彼女が訳した映画がずらりと並んでいて圧巻です。各作品の中の決めセリフ、名セリフが英文と訳文で出てきます。・・・この際、戸田奈津子について集めてみます。・人生の贈りもの:戸田奈津子(2014年朝日コラム)・字幕の花園(2009年刊)・ヘアスプレー(2007年刊)・映画字幕は翻訳ではない(1992年刊)R1:『ヘアスプレー』を追加*****************************************************************************戸田奈津子5より■「トム、プロポーズなさい」戸田さんは字幕翻訳者ですが、テレビなどでは映画スターの通訳としても有名です 昨年後半はたくさんのスターが来日しました。トム・ハンクス、キアヌ・リーブス、ロバート・デ・ニーロ、シュワちゃん(アーノルド・シュワルツェネッガー)、みなさん、長いつきあいです。シュワちゃんなんか、周囲の人に「彼女は俺が稼がせてやった。だから彼女はフェラーリを3台持っているんだ」って、真顔で冗談を言うんですよ。面白い人でしょ。若いころは「サイコ」のアンソニー・パーキンスのファンだったとか 彼が来日した時に通訳をしました。あこがれの存在でしたから、心ときめきましたね。奥さんと子どものために浴衣を選んでくれと頼まれ、私が選びました。内心、複雑な心境でした。プライベートなつきあいに発展したスターもいます リチャード・ギアには、ニューヨーク郊外の自宅で催された結婚披露宴に招かれました。彼は日本通で京都好き。仏教文化の造詣の深さに驚かされます。ロビン・ウィリアムズは京都への家族旅行に同行。彼はプライベートでも人を笑わせる天才。こちらが何かをすると、1回1回「サンキュー・トダ」と言ってくれる心遣いの人です。トム・クルーズの通訳も毎回、戸田さんですね 「宇宙戦争」(2005年)で来日した時、当時の恋人だったケイティ・ホームズについて、「結婚しようと思うんだけど、プロポーズはまだなんだ」と打ち明けられ、「しなきゃダメよ、トム。プロポーズなさい」と。まもなくプロポーズのニュースが届きました。でも別れてしまって。困った人ね。なぜスターは日本にたくさんやって来るのですか 来ていない大物スターはポール・ニューマンとアル・パチーノくらい。日本が米国に次ぐドル箱だからです。中国の興行収入が日本を超えた今、日本から中国に向かうパターンが目立つ。そのうち、日本がスルーされてしまうのではと心配です。字幕の仕事をしながらの通訳は大変でしたか よく体がもったと思います。丈夫な体は、両親からの最大の贈り物ですね。好きな仕事、素晴らしいスターたちにめぐりあえたのもラッキーでした。彼らはスターと言っても偉ぶってなくて、キャラクターも話もとても面白い。そんな人たちに会えて、話が聞けたことは何よりも得難い体験です。最近の言葉で印象的だったのは 昨年秋に通訳したロバート・デ・ニーロが「なぜ名演技が出来るのか」という問いかけにこう答えました。「I do The best I can」(自分のベストを尽くしているだけさ)。名優中の名優の謙虚さに感動しました。77歳の私も、こんな気持ちを忘れずに仕事に臨みたいですね。(聞き手・斉藤勝寿)戸田奈津子:1936年、東京都出身。津田塾大英文科卒業。70年に字幕デビュー。「タイタニック」「E.T.」など大作や話題作を多数手がける。著書に「字幕の中に人生」「スクリーンの向こう側」など。人生の贈りもの:戸田奈津子byドングリ*****************************************************************************【字幕の花園】戸田奈津子著、集英社、2009年刊<商品説明>より7年半にわたって「ロードショー」に連載された人気コラム「BRUSH UP YOUR ENGLISH」を完全収録します。(1)ドラマ篇(2)コメディ篇(3)アクション篇(4)ミステリー篇(5)ファンタジー篇、ラブストーリー篇、全90本を内容別にカテゴライズ。各々、字幕翻訳の実際やエピソードを披露しながら「映会話」のレッスンを進めます。巻頭の4C口絵では、人気スターとのプライベートな2ショットや貴重な秘蔵フォトを大公開。セレブなビッグスターの知られざる素顔や来日時の未公開エピソードもさまざま披露しちゃいます。<読む前の大使寸評>ぱらぱらとめくってみると、彼女が訳した映画がずらりと並んでいて圧巻です。各作品の中の決めセリフ、名セリフが英文と訳文で出てきます。rakuten字幕の花園・『字幕の花園』3:スターと行く日本の旅・『字幕の花園』2:はじめに・『字幕の花園』1:ラスト サムライ*****************************************************************************くだんの2本立て館で『ヘアスプレー』を観たのだが、エンドロールに書かれた字幕翻訳は戸田奈津子となっていたのです。おお 戸田さんの字幕翻訳だったのか♪【ヘアスプレー】アダム・シャンクマン監督、2007年、米制作、2020.6.13観賞<Movie Walker作品情報>よりブロードウェイの人気ミュージカルを映画化。“ミス・ヘアスプレー”を目指す女性らが華やかな歌やダンスを披露する。主人公の母親を演じる女装したジョン・トラボルタに注目。<大使寸評>この映画を劇場で観るのは2回目であるが、主人公と母親の肥満度、パワーに脱帽する思いがします。黒人の権利擁護デモの先頭を歩く二人のシーンが見られるわけで・・・その政治的なメッセージに、見直した次第でおます。Movie Walkerヘアスプレー>*****************************************************************************【映画字幕は翻訳ではない】清水俊二, 戸田奈津子著、早川書房、1992年刊<「BOOK」データベース>より1行10字、2行まで-。映画字幕の制約はまだまだある。この道50余年の著者が遺した字幕作りの真髄。【目次】スーパー字幕業誕生の記/同業10人/スーパー字幕と漢字制限/スーパー談義/文字と言葉/わが映画字幕人生/雑学大百科事典/Go and get’em!/スーパー字幕よもやま話/映画字幕あれこれ/心躍る20文字の世界/字幕談義/『オセロ』のスーパー字幕/字幕スーパーの文法/読み巧者/オン・デッキ/“フランチョー、コム・ヒア!”/男はタフでなければ生きて行けない/英会話/地下鉄/花嫁の父/アンナとミード/原田真人君のスーパー字幕改造談義/シネ英会話Lesson<大使寸評>スーパー字幕誕生のときからこの仕事に携わった清水さんのお話であるが…とにかく、映画への愛と、雑学的な薀蓄に溢れている♪そして、もちろん翻訳者としての気概も。rakuten映画字幕は翻訳ではない
2020.06.20
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早朝に散歩する太子であるが、南東の空に月と金星が見えるのです。ちょうど三日月の内側に金星が位置しているが、これって中東諸国が好むマークではないか。また、このマークは春分と関係があるのではないか?このところ宇宙や占星術の記事を見たり、書いたりしているが『日本のならわしとしきたり』という蔵書に二十四節季の記事があることを思い出したのです。【日本のならわしとしきたり】ムック、 徳間書店、2012年刊<内容紹介>ありふれたムック本ということなのか、ネットにはデータがありません。<大使寸評>とにかく「今日は二十四節季でいえば、何になるか♪」を知りたいロボジーにとって、座右の書となるでしょう♪Amazon日本のならわしとしきたりこの本で、夏至のあたりを見てみましょう。和暦p17<夏至>昼が一番長く、夜が一番短い日 夏至節季は、現代の暦で6月20、21日ころから始まり、次の節季「小暑」の前日までを指す。夏至に入った初日を特に「夏至日」あるいは「夏至の日」と呼び区別されている。 地球の北半球では、夏至の日は1年で昼がいちばん長い日であり、1年で昼がいちばん短い冬至の日から約半年後が夏至の日となっている。 『暦便覧』に記されている言葉は「陽熱至極し、また、日の長きのいたりなるを以てなり」である。また、陰暦6月の異称には、「水無月」、「風待月」、「常夏月」、「青水無月」などがあり、いずれも田植えにかかわった名称となっている。 水無月について、「田には田植えのための水が張られているのに、水が無い月?」―よく聞かれる疑問だ。諸説あるが、「無」は連帯助詞で「の」と解釈し、「水の月」とする説と、梅雨が明けると「水が無くなる」ので文字通り「水無月」とする説がある。 夏至の期間は、梅雨の真っ只中。農家は田植えに「大忙し」の時期ですが、燕は飛来し、筍は地上に顔を出し、蝉の初音など、気候風土の風物詩は一変する。 この時期の七十二候には「乃東枯」(夏枯草が枯れる)、「菖蒲華」(あやめの花が咲く)、半夏至など。「半夏生」は、一部の葉が白色に変わるドクダミ科の植物・カラスビシャクのことである。カラスビシャク和名の由来は、仏炎苞を「柄杓」に見立て、人が使うには小さいということで名づけられた。 塊茎は半夏(はんげ)という生薬に用いられる。 鎮吐作用があり、半夏湯(はんげとう)などの漢方薬に配合される。 俳句の季語は夏である。 二十四節季の芒種に注目二十四節季の小満に注目二十四節季の立夏に注目二十四節季の春分に注目
2020.06.19
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図書館で『2050年のメディア』という本を、手にしたのです。ぱらぱらとめくってみると、メディア講座を立ち上げた当人が著わしただけに業界裏話のような章立てになっていて、アナログ老人としては立ちくらみするようでおます。【2050年のメディア】下山進著、文藝春秋、2019年刊<「BOOK」データベース>より読売、日経、ヤフー、インターネット後の地殻変動を描く。紙かデジタルか?技術革新かスクープか?慶應SFC、伝説の講座から生まれた一冊。【目次】読売はこのままでは持たんぞ/最初の異変/中心のないネットワーク/青年は荒野をめざす/読売を落とせ/ライントピックス訴訟一審/戦う法務部/日経は出さない/真珠のネックレスのような/朝日、日経、読売が連合する〔ほか〕<読む前の大使寸評>ぱらぱらとめくってみると、メディア講座を立ち上げた当人が著わしただけに業界裏話のような章立てになっていて、アナログ老人としては立ちくらみするようでおます。rakuten2050年のメディアアナログ老人としては、紙の新聞の行く末が気になるのです。p420~424 <新聞協会の会長をあえてうける> 1年ぶりに会う山口は、少々疲れているように見えた。 2019年6月10日、株主総会の前日の読売新聞東京本社の役員フロアの応接室。 山口が送ってくれた論文の示唆についての礼を述べたあと、「しかし、日刊新聞法があるからこそ、日本の新聞は変われないないのではないだろうか?」と聞いてみた。 山口は、「それは考え方次第ですね。これだけ時代の変化があると、そういう考え方もある」と理解を示したあとに、自分に言い聞かせるように洪述べたのだ。「ただ私は現時点では、やはり日刊新聞法で守られてきた新聞社の独立を維持しながら、、なんとか生き残るという方法で日本の新聞社が行けるのがいいと思う」 山口は、2019年6月から新聞協会の会長も引き受けることになった。読売の白石興二郎が三期連続で会長をやったことも異例だったが、さらに読売新聞が協会長社になると、これで四期連続ということになる。山口自身はっきりと、「新聞協会は報道倫理、営業活動の倫理の向上を目的に掲げている。また、取材報道の自由のために法規制に反対してきた。赫赫たる、輝かしい歴史がある。それは新聞社が結束して活動してきたからできた。そういう組織なので、読売一社が協会長職を連続して担うというのが望ましいことであるわけがない」 と私に断言した。にもかかわらず、山口がやることになったのは、各社経営環境が厳しいなか「なり手」がなかったということがひとつ。そして、もうひとつの理由が2019年10月に消費税が10パーセントにあがる際に、新聞が軽減税率の適用をうけることを見届けるまで安心できないという地方紙を初めとする読売待望論があってのことだった。(中略) <務台の墓参をして> 一年前、山口に会ったのはゴールデンウィークの谷間の5月2日。この日、山口は、インタビューの後の午後、渡邊恒雄や白石興二郎らと、青山霊園に移ってきた務台光雄の墓を訪れている。渡邊は墓が務台の郷里の長野から移ってきた2017年12月の直後の1月にも墓参りをしている。渡邊はひしゃくで務台の墓に水をかけ、静かに手を合わせた。山口も線香を供え手を合わせて頭をたれた。 山口は社長でありながら、販売も担当している。販売の担当になると決まったあと、山口は、社に残る務台の販売の総会での演説のテープを繰り返しきいた。 圧倒された。 務台は二時間、とぎれることなく同じ熱量で、様々な地域の販売政策を話しつづける。その間、会場はしわぶきひとつなく、息をのむように聴きつづけていることが、テープからでもわかった。(中略) 務台は、正力松太郎の反対を押し切って、大阪進出をはたし、関東のローカル紙だった読売が全国紙となる礎を築いた。務台は社の将来のためだったらば、実力者正力に逆らってでも、やるべきことをやった。そのことをひきながら、主筆の渡邊は、今の読売にとって必用なことを「社長をぶっ殺すぐらいの気概で」やれと2018年の正月、全社員に檄を飛ばしたのだった。『2050年のメディア』1
2020.06.19
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図書館で『2050年のメディア』という本を、手にしたのです。ぱらぱらとめくってみると、メディア講座を立ち上げた当人が著わしただけに業界裏話のような章立てになっていて、アナログ老人としては立ちくらみするようでおます。【2050年のメディア】下山進著、文藝春秋、2019年刊<「BOOK」データベース>より読売、日経、ヤフー、インターネット後の地殻変動を描く。紙かデジタルか?技術革新かスクープか?慶應SFC、伝説の講座から生まれた一冊。【目次】読売はこのままでは持たんぞ/最初の異変/中心のないネットワーク/青年は荒野をめざす/読売を落とせ/ライントピックス訴訟一審/戦う法務部/日経は出さない/真珠のネックレスのような/朝日、日経、読売が連合する〔ほか〕<読む前の大使寸評>ぱらぱらとめくってみると、メディア講座を立ち上げた当人が著わしただけに業界裏話のような章立てになっていて、アナログ老人としては立ちくらみするようでおます。rakuten2050年のメディアアナログ老人としては、次のくだり「未来は紙にはない」が気になるのです。p195~197 <未来は紙にはない> 日経の話を続けよう。 クロヴィッツのもとには、事前に事務局が幹部たちから集めた質問があらかじめ送られてきていた。その中で目をひいたのは「有料デジタル版を始めることで紙の部数が減らないだろうか?」という質問だった。 2008年当時、新聞社が一番心配していたのがこの「カニバリズム」の問題だった。仮に有料デジタル版の部数が増えても、それが紙の読者が移行しているだけだったらば、売上もあがらず、販売店は損害をこうむり、いいことはないではないか、という心配だ。 それに対してクロヴィッツはこう答えている。「の部数は有料デジタル版を始めようが、始めなかろうが、減っていく。このことだけは動かせない事実だ。とするならば、他社のデジタル版に食われるよりも、自社のデジタル版に食われたほうがいいではないか。未来は紙にはない。デジタルは今後もっと利益を生むようになる」 その上でこう付け加えた。「デジタル版には紙にはない独自のコンテンツをいれて、デジタル版でなければならない価値を持たせること、それが最も重要」 二日半にわたるセミナーは、編集、価格政策から、販売政策、広告のとりかたなど多岐にわたった。・どのように、紙の紙面とデジタルの記事をわけていくか?・記者を紙、デジタルそれぞれに抱えるべきか、それとも一人の記者が両方やるべきか?・動画は重要か? デジタル版のいいところは顧客のデータがとれることだ。そのデータをどう使うか?・紙の新聞の〆切は一日一回。デジタル版は二十四時間いつでも〆切か?・紙とデジタルを統合した経営とは? どんな機会があり、どんな挑戦が必要か?・広告、営業、開発、編集各部門間横断の組織をつくる必要性。・紙・デジタルを合わせることで広告のチャンスはどこまで広がるか? そして、「どのような要素からデジタル版の価格を決めていけばよいか?」 社員たちは熱心にクロヴィッツの話を聞き、先人ウォール・ストリート・ジャーナルの教訓から吸収しようとした。 セミナーが終わる前日、杉田はクロヴィッツとロイヤルパークホテルの日本食レストラン源氏香で夕食をとっている。 このクロヴィッツを呼んで全社のセミナーを開いたのが、杉田にとって社長としての最後の仕事になる。 この年の四月、喜多恒雄が社長になり、杉田は会長となった。
2020.06.18
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中国人と日本人との交流の足跡を見にいこうということで、元町駅近くの神戸華僑歴史博物館に出かけたのです。観客は多くないだろうと思ってはいたが、やはり私一人でした。神戸華僑歴史博物館より神戸華僑歴史博物館のウェブサイトへようこそ。 神戸港の開港(1868年)とともに居留地には欧米人が商館を開きました。彼等とともに長崎や上海、香港などから神戸にやってきた華僑も、居留地の周辺に貿易商館を構え、中国人街を形成していきました。それがいまの南京町です。 華僑は、国際貿易港として必要な機能を、上海や香港で培った経験をもとに、神戸でも展開していきました。理髪店、飲食店、洋服仕立て業、洋家具製造などのほか、船会社の代理店、為替仲買業など貿易実務の担い手でもありました。実は、国際貿易都市・神戸の発展に大きな役割を果したのは華僑だったのです。 この博物館は、神戸華僑の生活と活動について、美術品から生活用具まで貴重な文物、文献、資料を展示しています。中国人と日本人との交流の足跡をたどり、一般にあまり知られていない華僑の世界を垣間見ることができます。 神戸華僑歴史博物館は、1979年10月、神戸中華総商会ビル(KCCビル)が落成したときと同時に開館しました。神戸の華僑が自ら運営にあたる、世界的にも珍しい博物館です。この博物館では入館時に、コロナウィルス感染対策のために、住所氏名・電話番号などを記入する入館カードなるものを記入しました。なお、展示のいちばん最後はテレサ・テンとなっていて・・・粋でおました。開館:火曜日、水曜日、木曜日、金曜日、土曜日(祝日を除く)の10:00~17:00一般:300円、シルバー割引:200円
2020.06.18
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6月14日TBS番組「情熱大陸」を観たのだが、最新の器材を駆使したなかなかの登山映像でした。「K2」という魔の山を攻略するとは、堅実な冒険登山とは、何たるものかよくわかる内容でおました。・・・ということでTBS番組サイトから以下紹介します。登山家・山岳カメラマン/平出和也 世界最強のクライマーが前人未踏のルートを切り拓くより未踏峰・未踏ルートにこだわり、世界が驚く数々の新ルートを制覇してきたトップクライマーの平出和也ドキュメンタリー番組「情熱大陸」(MBS製作著作/TBS系全国ネット、6月14日午後11時~)に登場する。 2009年、2018年と2度にわたり、登山界のアカデミー賞とも言われる「ピオレドール賞」を日本人として初めて受賞。また、自らの登山映像を撮り続ける山岳カメラマンとしても世界的に活躍する。 番組では、2018年に標高8611メートル、世界第2の高さを誇る「K2」の偵察の旅に密着した。「K2」は高さこそエベレストよりも低いものの、厳しい気候条件や雪崩、滑落の危険性から世界で最も登るのが難しいとされ、遭難者が極めて多いことから“非情の山”とも呼ばれている。そこで新たな未踏ルートを見つけた平出は、“これからの人生をかける挑戦”と位置付けた。 ただ、「K2」の未踏ルートを登るには、まだまだ経験不足だと自覚していた平出。そこで2019年の夏、高所でのトレーニングのため、新たな山へ赴いた。パキスタン北部、カラコラム山脈に位置する「ラカポシ」。標高は7788メートル。“K2へのトレーニング”といっても、こだわりの未踏ルートからこの山を制覇すべく、相棒の登山家・中島健郎と共に挑む。 40歳を過ぎ「若い頃のようには体が動かなくなりつつある…」と言う平出の“最後の悪あがき”。果てしない挑戦を続ける姿を追う。<プロフィル>平出和也(ひらいで・かずや) 1979年、長野県出身。元々、陸上の競歩選手だったが、ルールの定められた中で人と競いあうことに疑問を持ち、大学2年の秋に山岳部へ。そこで、山の世界の虜になる。少人数で、荷物を軽量化しスピーディーに登る「アルパインスタイル」を得意とし、誰も足を踏み入れたことのない未踏峰・未踏ルートにこだわってきた。これまでヒマラヤの8000メートル峰を5座、7000メートル峰を11座、6000メートル峰を4座制覇している。また山岳カメラマンとしても活躍し、平出にしか撮れない映像を求めて日本のみならず、海外からも依頼が舞い込む。2017年、登山家とカメラマンとしての実績が認められ、「植村直己冒険賞」を受賞。2児の父親でもある。41歳。ウン「植村直己冒険賞」にふさわしい人物ではあるなあ♪
2020.06.17
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ナショナルジオグラフィックのサイトで『「コロナ禍」はいつまで続く?』という記事をみかけたので興味深く読んでいるのです。これからの世界は否応なく「with corona」で生きることになるわけで、「新しい日常」というか、生きるための知恵なんでしょうね。「コロナ禍」はいつまで続く?:2022年終息説ほかいくつかのシナリオより COVID-19による緊急事態宣言下の自粛要請はいずれ終わる。その出口は、早いか遅いかの違いで必ずやってくる。 本稿をまとめている2020年5月なかばにおいては、日本の39県ですでに緊急事態宣言が解除されており、残りの8都道府県でのみ継続中だ。遠からず感染の収束が確認されたら、すべての都道府県で解除されることになるだろう。 しかし自粛要請が終わったからといって、すぐにかつての日常が戻ってくるわけではない。当面、ぼくたちは、行動を変容させた「新しい日常」の中で、「コロナ禍」と付き合っていくことになる。 では、それはいつまでだろう。 答えは、多くの人が気づいているように、「最短でも1年以上」だ。「ワクチンか画期的な治療薬が開発されて、広く使われるようになれば、究極的な解決、といえるかもしれません。でも、それには最短でも1年半から2年かかります。それに、ワクチンができない感染症も多いので、COVID-19のワクチンができる保証はないんです」 ワクチンができれば病気にかかることなく免疫をつけることができるので、ぼくたちは一気に集団免疫(herd immunity)を確立することができる。しかし、ワクチンの開発は、時間がかかるだけでなく、病原体によってはワクチンができないこともある。例えば、マラリアには効果的なワクチンがないし、2014年に日本で流行したデング熱も初回の感染より2度目の感染の方が重症化することがあり安全なワクチンの開発が難航している。COVID-19がそのような厄介な性質を持たず、ワクチンが十分な免疫を与えてくれるものだとしても、臨床試験(治験)を終えて、ゴーサインが出るのは1年以上先の話だろう。 また、よく効く治療薬が開発されて、COVID-19が「怖い病気」ではなくなれば、それも状況を一変させる力を持つだろう。しかし、既存薬の中にそのようなものがなければ、新しく開発される薬に期待するしかないし、それがうまく見つかったとしても、やはり慎重な臨床試験を経て承認されるので、それが市中の病院で安心して使えるようになるはずっと先の話だ。「ワクチンや治療薬がなくても、最短で終息する場合の予測を2月15日にハーバード大学公衆衛生大学院の感染症疫学者、リプシッチ教授が連続ツイートしています(※1)。それによると、最短で終息する場合というのは、1年間で世界人口の40から70パーセントが感染して、集団免疫がついて、Rが1未満になって終息する場合です。1年以内に全世界の半分ぐらいの人が感染すれば終息すると。でもこれ、世界人口を考えたら、控えめに見ても900万人が死亡することになりますし、医療的対処の許容量を超える『オーバーシュート』が起こるとIFRも上がるので、最悪5250万人が死亡という計算ができてしまうんですよ。とてもこれは受け入れられないので、Rを減らす努力を各国がしているわけです」ハーバード大学のリプシッチ教授のグループは、COVID-19の研究でも世界をリードするセンターの一つで、その後も様々な発信をしていくことになる。そして、もうひとつ世界的なセンターは、イギリスのインペリアル・カレッジ・ロンドンのファーガソン教授のグループだ。イギリス政府にとっての「専門家会議」の中枢を担い、こちらでも初期から力強く情報発信を続けている。専用の情報サイトに矢継ぎ早にレポートが発表されていくのは、実に心強いものだ。おまけに要旨については日本語を含む各国語訳まで準備されており、このグループの使命感、責任感の強さを感じさせられる。「だから、やっぱり、希望としてはワクチンか治療薬なんですが、それが使えるまでには最短でも1年か2年はかかるだろうと思われるので、それまでなんとかもたせなきゃいけないって話なんですね。それをもたせるにはどうしたらいいかというのを、インペリのファーガソン教授のグループが、3月16日に報告した『レポート9』(※2) にひとつシナリオを載せています。それによると、対人接触を減らしたり、対人距離を開けるぐらいの緩和策だと、確実に感染爆発を起こす局面が出てきて、医療的対処水準を超えるオーバーシュートが起こってしまうんです。それを防ぐためにはどうしてもロックダウンに近いいくつかの行動抑制手段を組み合わせて、1~3 カ月の抑え込みを行えば、ある程度、新規感染者数を抑え込めて、でもそれをやめてしばらくたつとまた感染者数が増え始めるので、またロックダウンに近いことをやってというのを繰り返すと、医療崩壊を起こさずに1年か2年耐えられるというシミュレーション結果なんですよね」 どうだろうか。ものすごく気が長い話で、ため息が出る。日本では欧米の「ロックダウン」よりもかなり穏やかな準ロックダウンとでも言うべき状況にあるけれど、それでもこれを何度もやれというのはかなりしんどい。 なおファーガソン教授らのモデルで興味深いのは、学校閉鎖の効果の見積もりだ。
2020.06.17
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この本は父の蔵書を受け継ぐものですが・・・・古書なので、楽天オークションのデータです。この本は思いのほか画像、写真が多く、ビジュアルなところがええでぇ♪【倭人の登場】森浩一編、中央公論社、1985年刊<「BOOK」データベース>より中国の文献史料に現われる「倭人」とは何者か―。東アジアの舞台に登場したわれらの祖先の目をみはる活動を、新しい考古・歴史資料にもとづき、壮大な視野のもとによみがえらせる。<大使寸評>この本は父の蔵書を受け継ぐものですが・・・・古書なので、楽天オークションのデータです。楽天倭人の登場始皇帝、武帝の時代の朝鮮半島を、見てみましょう。p67~69<中国の東方進出>■漢王朝の東方進出 秦の始皇帝が燕を滅ぼすと(前222年)、朝鮮は秦に内属して臣従を誓ったが、秦は直轄地としての郡県に改めず、遼東郡の外辺地域として、ゆるやかな臣属者とした。漢王朝成立後、高祖(劉邦)のときは燕王に属する地域であったが、高祖の末年、燕王虜ワンが匈奴に亡命すると、燕人の衛満が千余人をひきいて朝鮮に亡命し、箕子朝鮮の最後の王である箕準を追いだして、代わってみずから朝鮮王と称した。 これが衛氏朝鮮で、紀元前二世紀の初期には、大同江流域の王険(平壌)に都を定めた。その後、漢の呂后・恵帝時代(前195-180)には、朝鮮王衛満は遼東大守の仲介で、漢の外臣となったが、衛満は漢から亡命してくる多くの漢民族を受け入れ、しだいに力をつけてきた。 衛満の孫の衛右渠のときには、土着民族の真番と辰国が、漢に上書するのを妨害した。またワイ君南ロが衛右渠の支配をのがれて、二十八万口をひきいて漢に保護を求めたことは、朝鮮と漢の関係を悪化させた。 漢の武帝は即位すると、漢王朝の成立以来たくわえられてきた経済力を背景にして、大帝国建設のため、周辺地域への進出をはかった。その第一は、北方の匈奴征討で、蒙古高原へ進出し、同時に西域への交通路の安全を確保しようとはかった。 匈奴征討に成功した武帝は、南方の広東を中心に存在した南越国に対し、その内紛を利用してこれを滅亡させ、南海郡ほか八郡をおいて、漢帝国の直轄地とした。また、同時に西南地方(四川・雲南・貴州)にいた西南夷を征討しているが、夜郎国とテン国だけはその後も独立を保ち、漢に入朝して金の王印をさずけられている。その「テン王之印」が、雲南省普寧の石サイ山遺跡の墓から出土していることは有名である。 北、南、西南の地方を制圧した武帝は、いよいよ東方に進出していくことになる。衛氏朝鮮は、南方の南越国と同様に、形式上において漢の皇帝の外藩となり、君臣関係にあった。ゆえに、衛氏朝鮮の周辺にいる諸部族に対する支配をみとめると同時に、かれらが中国辺境をおかさないようにすることと、諸部族の長が漢の皇帝のもとに入朝するに当って、衛氏朝鮮が妨害しないことを要求していた。 ところが衛氏朝鮮は、その約定に違反して、辰国、真番国などの小国が漢に派遣する使者の通行を妨害したので、武帝は渉何を遣わしてその事を詰問したが、朝鮮王の衛右渠は漢がわの指示を拒絶した。渉何は帰途につくが、かれを国境まで送ってきた朝鮮の卑王を刺殺して、バイ水(青川江)を渡り逃げかえったので、武帝は渉何を賞して遼東郡の東部都尉とした。 卑王を殺された衛右渠は渉何にうらみをもち、兵を発して遼東郡に攻めこみ、渉何を殺してしまう。武帝は、これによって東方進出をするきっかけをつかむことになった。 武帝は、南越征討の時の楼船将軍楊僕に、水軍五万を率いさせて、山東半島の斉から海路、朝鮮を攻撃し左将軍ジュンテイは陸路、遼東郡の兵をひきいて出撃していく(前109年)。衛右渠は頑強に迎え撃ち、都の王険に近づいた漢軍は、これを抜くことができず、反撃にあって大きな打撃をうけた。この敗戦の原因には、漢の二将軍の間にちぐはぐな行動があり、互いに不信感を持つ状態であったことがあげられる。 翌年、武帝の指示でジュンテイが楊僕を監禁し、両軍を合わせて、大攻撃を加えてようやく大勢が決し、夏には衛右渠は、部下ジケイの相の参によって殺された。最後まで抵抗した首都守備軍の長であった右渠の相・成巳もころされ、ここに朝鮮はついに漢の支配下にはいったのである。 衛氏朝鮮を滅ぼすと、この地を直轄の郡県とし、楽浪、玄菟、臨屯、真番の四郡をおいた。楽浪郡は今の平安道・黄海道・京畿道にまたがり、郡治は朝鮮の都であった王険においた。ウーム、漢王朝と衛氏朝鮮の関係などはまるで現代の両国の関係を見るようですね。つまり、血なまぐさい裏切りの歴史というか、周辺国の悲哀というか。『倭人の登場』1
2020.06.16
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この本は父の蔵書を受け継ぐものですが・・・・古書なので、楽天オークションのデータです。この本は思いのほか画像、写真が多く、ビジュアルなところがええでぇ♪【倭人の登場】森浩一編、中央公論社、1985年刊<「BOOK」データベース>より中国の文献史料に現われる「倭人」とは何者か―。東アジアの舞台に登場したわれらの祖先の目をみはる活動を、新しい考古・歴史資料にもとづき、壮大な視野のもとによみがえらせる。<大使寸評>この本は父の蔵書を受け継ぐものですが・・・・古書なので、楽天オークションのデータです。楽天倭人の登場東シナ海横断ルート東シナ海横断ルートあたりを、見てみましょう。p56~59<魏・呉・遼東と倭の関係>■遼東の公孫氏 倭国大乱のころの後漢は、すでに皇帝の統治力が衰え、曹氏のような実力者や宦官などが政権を掌握しつつあった時代であった。そのことは、辺境の地ではさらに顕著であって、遼東太守の公孫氏は、二世紀後半ごろからしだいに自立するようになった。 朝鮮半島でも、日本列島に倭国大乱のあったカン帝・霊帝のころから、韓やワイの力が盛んとなって、楽浪郡の支配力が衰え、建安年間(196-220)には公孫康が楽浪郡の屯有県以南の地に帯方郡を設置し、ここに中国人を移住させ、韓やワイにも軍事的影響力をおよぼしかけた。『三国志』東夷伝では、「この後、倭・韓ついに帯方に属す」と述べているから、倭人集団と従来の後漢王朝との直接関係は中断し、公孫氏の勢力、とくにその出先である帯方郡と倭が外交関係をもつに至ったのである。 この文章は、「東夷伝韓条」にありながら、「韓・倭ついに帯方に属す」としないで、「倭韓」の順で記載していることも、「倭人伝」の意味、とりわけ中国人の倭人観をひもとく一資料になる。それとともに、この新しい事態によって中国と倭人の交渉のルートとして、江南、とくに会稽と結ぶ東シナ海横断ルートの役割が増大したことも当然推測できる。 魏が建国したのは220年、その魏が司馬イの出兵によって遼東の公孫淵を敗死させたのは238年のことであったから、その翌年の女王卑弥呼の魏への遣使は、国際情勢の激変に機敏に対応したものであった。■中平銘の鉄刀『三国志』魏書の公孫度伝では、「始め公孫度は中平6年をもって遼東に拠り、淵にいたるまで三世(度、康、淵)、およそ50年にして滅ぶ」と書いている。中平は霊帝の年号である。くどいようだが倭国大乱のほぼ期間中であり、また奈良県天理市の東大寺山古墳に埋められていたうちの一本の鉄刀に“中平□年五月丙午”ではじまる金象嵌の銘文があるなど、日本の二世紀にとって重要な時期なのである。 興味ぶかいことは、東大寺山古墳のある丘陵上に、奈良県には数少ない弥生系高地性遺跡が存在することである。発掘は遺跡の一部にしかおこなわれなかったが、周縁にⅤ字形の空濠を二重に掘っていて、防御用の集落であることがわかる。想像をめぐらせると、中平銘の鉄刀をこの集落の人たちが保持していたとしても年代的にはおかしくないが、中平銘の後漢の鉄刀が、中国で伝世したか、それとも日本でも九州とか大和以外の土地で伝世したものかは、まったくわからない。 というのは、中平銘の鉄刀にかぎらず、中国製の武器や銅鏡などは、北九州にはたくさんもたらされていて、近畿地方では河内平野の遺跡からは少なからず出土するのに、大和にはきわめて出土例が少なく、中平銘の鉄刀だけに特別の解釈はできないのである。 東大寺山古墳は古墳時代前期の前方後円墳であるばかりか、鉄刀に着けてある柄頭も、弥生時代のものではなく古墳前期の意匠を表現していて、古墳埋納にさいして新しい柄頭が装着されている。(中略) すでに中国についてさまざまな地域を念頭に置くという考えを述べたが、ここでは遼東が中国の華北と倭との直接関係をさまたげるものとして浮かびあがるのである。 中国の諸地域のうち、倭人の海上ルートとしては、南では江南(とくに会稽)、北では遼東がとくに重要であるが、公孫氏についてもさらに注目する必要がある。 日本の古墳出土の銅鏡に、「公孫氏作鏡」ではじまる銘文のものがあるし、九世紀にできた『新撰姓氏録』では、右京にいた常世連が「燕国王公孫淵の後」としている。公孫氏勢力滅亡にさいして、朝鮮半島にとどまり、あるいは日本列島に移住した者のいたことも想像されるのである。
2020.06.16
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コロナ禍の後の応援の意味もあり、2本立て館に繰り出したが・・・・今回の出し物は「オーケストラ!」と「ヘアスプレー」であり、館主の設けたテーマは「この2本は超必見!!」となっています。毎度のことながら、2作品を選ぶ館主のセンスには感心しているのですが、今回のテーマとしては駄作じゃないかな・・・太子なら「アートで変革」とするのだが。もちろん、一つはチャイコフスキー交響曲を題材にした「EMOTIONAL PUNCH」で、もう一つはおデブちゃんのダンシング・パワーである。【オーケストラ!】ラデュ・ミヘイレアニュ監督、2009年、仏制作、2020.6.13観賞<Movie Walker作品情報>より音楽への思いを捨てられず、偽の楽団を結成して再び成功をつかもうとする人々の姿を描く音楽ドラマ。モーツァルトやチャイコフスキーなど、クラシックの名曲が全編を彩る。<大使寸評>映画が始まるとこれがロシア語であり、そのうちパリでの大博打のような公演企画のお話しあたりからフランス語に代わってきます。ユダヤ人が主人公となるとこのような背景となるのでしょうね。KGBがどれだけ人民に嫌われていたかは言わずもがなであるが、そのKGBの手配役を公演企画に取り込もうとし、ピストルによるドタバタ銃撃戦があったりします。 (なお、コメディー映画であっても、その中に政治経済的メッセージをちらつかせるのがフランスのプチブル根性なんでしょうけど)Movie Walkerオーケストラ!この映画館では毎回、幕間にお昼の弁当を食べるのだが・・・・今回もダイエーで買ったサンドウィッチでした♪【ヘアスプレー】アダム・シャンクマン監督、2007年、米制作、2020.6.13観賞<Movie Walker作品情報>よりブロードウェイの人気ミュージカルを映画化。“ミス・ヘアスプレー”を目指す女性らが華やかな歌やダンスを披露する。主人公の母親を演じる女装したジョン・トラボルタに注目。<大使寸評>この映画を劇場で観るのは2回目であるが、主人公と母親の肥満度、パワーに脱帽する思いがします。黒人の権利擁護デモの先頭を歩く二人のシーンが見られるわけで・・・その政治的なメッセージに、見直した次第でおます。Movie Walkerヘアスプレー>パルシネマ上映スケジュール
2020.06.15
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父の蔵書を引きつぐものであるが・・・1999年刊行といえば、購入当時80歳の父の若々しい関心に驚いたのでおます♪【最前線】村上龍著、ラインブックス、1999年刊<Amazon紹介>より家族、学校、企業…さまざまな共同体が崩壊しているいま、教育、文化、経済など、各分野の最前線に立つ12人の目に映る「現場」の姿とは―。宮崎学(『突破者』)金子達仁(『28年目のハーフタイム』)河上亮一(『学校崩壊』)ほか、それぞれのフィールドで活躍する第一人者を迎えた対談集。<大使寸評>父の蔵書を引きつぐものであるが・・・1999年刊行といえば、購入当時80歳の父の若々しい関心に驚いたのでおます♪Amazon最前線アウトサイダーたちの連帯について、見てみましょう。宮崎学:1945年(昭25)京都府生れ。早稲田大学中退。ヤクザの組長の家に生れ、学生運動、雑誌記者、実家の解体業などを経て、バブル期には地上げに奔走。p231~234<はみ出した者たちの「義」による連帯> 村上:この対談ではこれまで現場にいる方、戦場カメラマンから教育の現場まで、限られたフィールドでレポートを書かされたり、発言されたりしている方に登場してもらっているのですが、宮崎さんの場合は現場といっても百科全書派のようなところがあるので、様々なことをうかがっていきたいと思います。 いきなり結論めいた聞き方になってしまうかもしれませんが、以前僕が『突破者』を読んで一番感動したのは、結局最後に突破者たちがアジアという視点を得て、何かをまた始められるかもしれないと思うようになったところなんです。これは96年ですよね。宮崎:そうです。村上:僕は最近になって、国というような境界が溶け出しているということを強く感じるようになったのですが、あの本の中にはすでにそのことが書かれていた。あの「最後に」という部分をお書きになっているときの心境から聞かせてください。宮崎:実はあの最後の部分が一番苦闘をしました。それまでは割合スーッと書いていたのですが、最後に何を書こうかと考え込んだ末、結局出口というのはアジアにしかないんじゃないかという結論になったんですが、消去法的に考えていったというのも事実なんですよ。ちょうどそのころは香港の中国返還が話題になっていたのですが、それこそ文化大革命の時代から交流のあった北京大学のエリートたちが香港に逃げてきているというのがあって、彼らに会いに行ったりしてたんです。 それが94年から95年で、もうお金持ちは海外へ移住を始めたころですが、彼らは逃げるわけにもいかない。で、どうするんだ、と聞くと、大丈夫だと言うんです。どうも彼らは香港が中国化するのではなくて、中国が香港化するのだと、確たる信念を持っているんですね。 彼らには彼らなりの確信というのがあって、中国本土における闇経済の発達ぶりとかをつぶさに知っているわけです。それでこの流れは変わらない、改革解放という時流の中で起きている資本主義の復活みたいなものへ、驀進せざるを得ないだろうというのがその根拠でした。そういう問題意識から、日本や朝鮮半島はどうなっていくのかな、ということは考えていたんです。村上さんは何年生れでしたっけ。村上:昭和27年です。宮崎:それなら7歳違いですね。僕らの世代というのは、どうもアジアというと、冷戦構造があった時代のアジアを頭の中でとらえてしまうところがあるんです。どういうことかというと、マルクス主義的な言い方をするなら、資本がアジアを制圧していくことにどう対抗していくかということで、自分たちの運動があるととらえるわけです。でも実はアジアはそんなものではなかった。 つまり階級的な見方で分析してしまうと、どうもそこから抜け落ちていく部分のほうが多かったんです。それは何かということを簡単に言ってしまうと民族の問題です。そういう側面もあって、もう一度アジアに出口を求めざるをえないという考えを持つようになりました。 もうひとつととしては僕は関西の生まれで、在日朝鮮人も在日華僑も多いところで育ちました。中国人や朝鮮人と一緒に遊んで育ったんです。ところが同じように年齢をとっていく中で、そこにはやはり差別もあったし、グレて社会のシステムの中からはみ出していっちゃう人も多かった。 その中で僕らとの間に生れた連帯感というのは濃いものがあるんですよ。むしろそういう連帯感をアジア的に広げていった場合、いままでの階級闘争至上主義的な連帯感より、ドロップアウトしながら連帯していけるほうが本物じゃないかと思い始めたわけです。僕個人の過去を振り返ってみても、会社を潰したり、ピストルで撃たれたりしたとき、必ず在日外国人がかばってくれた。それとオーバーラップさせてるんだと思います。村上:学生運動をやられていた当時、中国の留学生と交流があったんですか。宮崎:そうです。それが全部、文化大革命でぐしゃぐしゃになってしまった。姿を消した人もいたし自殺した人もいました。中国人というのは人口が多いじゃないですか。優秀な人というのは本当に優秀なんですよ。僕と日本語で話しながら、フランス語で原稿を書くようなやつがごろごろいたんです。 文化大革命の前から、「いまの社会主義はおかしい」という問題意識を持っていた層もいたのですが、それが全部と言っていいほど、どこへ行ったかわからない状態になってしまった。そのへんの思い入れというのもあります。だけど連帯と言っても、何か立派な目的があるわけではない。 労働者階級の解放というようなお題目があって連帯するわけではなくて、はみ出しているがゆえに連帯できる、と言ったほうが真実です。朝鮮人だって、朝鮮大学に行ってた非常に頭のいいやつがいて、休みになるとよくその実家にも遊びに行っていたのですが、あるときそのお母さんが突然早稲田までやってきて、いなくなったと言うんです。それで下宿まで行ってみたら、本当に飯を食ってる最中にいなくなったというような状態でした。村上:それは『突破者』にも出ていたエピソードですね。
2020.06.15
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<ベ-シックインカムがつなぐ輪R3>『お金のために働く必用がなくなったら、何をしますか?』という新書を、読んでいるのだが・・・この本はベ-シックインカム導入を題材にして、望まれる社会保障制度を論じているわけです。・・・ということで、ベ-シックインカムについて集めてみます。・日本でベーシックインカムは実現できるか?(2020.4.26)・「ベーシックインカム」実験 疑問の声も(2019.1.15デジタル朝日)・国家で実験ベーシックインカム(2018.12月デジタル朝日)・『新・日本の階級社会』(2018年刊)・『お金のために働く必用がなくなったら、何をしますか?』(2018年刊)・與那覇潤著『中国化する日本』(2011年刊)・ミヒャエル・エンデ著『モモ』(2005年刊)R3:『日本でベーシックインカムは実現できるか?』を追記*****************************************************************************<日本でベーシックインカムは実現できるか?>ポスト・コロナウイルスの働き方は劇的に変わるのではないか・・・ということで、このサイトを見てみたわけです。日本でベーシックインカムは実現できるか?導入のメリット・デメリットを金融の専門家が解説より貧困や経済格差の拡大を背景に、ベーシックインカム制度導入についての議論が以前からありました。しかし、2020年に発生した新型コロナウイルスにより世界的な社会的な不安が増すことで、ベーシックインカムの流れは加速するかもしれません。実際に試験的に導入が進められている国もあり、一定の成果を上げています。この記事では、ベーシックインカムとはどのような仕組みなのかを、メリット・デメリットと合わせて解説します。■ベーシックインカムとは政府が行う経済政策には、「国民にお金を配る」という政策があります。これを実現させると、すべての国民が毎月一定額のお金をもらえるようになります。これを「ベーシックインカム」といいます。ベーシックインカム(Basic Income)は「最低所得保障」と呼ばれ、年齢や性別、所得を問わず、すべての人に所得保障として一定額の現金を支給する制度。つまり、働かなくても生活に最低限必要なお金がもらえるという政策なのです。ベーシックインカムを導入すると、世の中のお金が回り始めます。日本は現在、お金の量が足りなくてモノの値段が下がる「デフレ」の状態です。モノが売れないと企業の売上が落ちます。企業は売上を増やすため、商品を値下げしないといけないので物価が下がります。これがデフレと呼ばれる状態です。しかし、商品を値下げすれば利益が減るので、従業員に支払う給料も減ってしまいます。これが、今の日本の状態なのです。ですから、足りない分のお金をベーシックインカムとして国民に配ることで、不足を埋め合わせします。お金の不足が解消されるので、すべての人が豊かになれる制度なのです。定年を迎えた人には年金、働けない人には生活保護、失業した人には失業保険といった社会保障制度によって、所得が少ない人を支える仕組みは用意されています。しかし、これらの給付には審査があり、満足のいく額を受給できなかったり、まったく支給されなかったりする恐れがあります。そうなると、憲法で保障されている「最低限の生活」を送れない人も出てくるでしょう。日本は先進国ですが、貧困による餓死が社会問題化しています。ベーシックインカムのような社会保障制度は、弱者を救済する手段の1つとなるのです。近年、ベーシックインカム制度に注目が集まり、エリアや支給対象を絞って試験的に導入する国が増えています。日本も政党によって考え方は違うでしょうが、今後は議論が進んでいくでしょう。*****************************************************************************<「ベーシックインカム」実験 疑問の声も> 大使は北欧の「ベーシックインカム」実験をフォローしているのだが、1/15デジタル朝日に最新記事が載ったので、紙のスクラップとともにダブルで残したのです。「ベーシックインカム」実験 疑問の声も 隣国フィンランドが模索するのは「ベーシックインカム(BI)」。生活保護のように特定の人が対象ではなく、すべての人に一律の現金を配る仕組みだ。 「いまのシステムは、企業に勤めない人への支援が難しい。どんな手法が可能か、実験の一つ」と首相府のマルクス・カネルバ専門官は説明する。ランダムに選んだ失業者2千人に、月560ユーロ(約7万円)を無税で2年間支給。その間に就職しても支給を続け、収入申告などの手続きは不要だ。 雇用が不安定でも、一定の収入が担保されれば、起業や新しい仕事にも挑戦しやすい。全員一律なので、申請や審査のコストも削減できる、といった狙いがある。 BIには「働く意欲をそぎ、怠け者をうむ」という批判もつきまとう。今回の実験には、「失業者以外も対象にしなければ本当のBIとはいえず、人々の行動にどんな影響があるかの実験としても意味がない」(タンペレ大学のペルッティ・コイスティネン教授)と、BIを支持する専門家にも疑問の声がある。 実験は昨年12月で終わった。対象者は「怠けた」のか。これから本格的な分析が始まる。若者と社会保障 北欧の「全世代型」:中2019.1.15*****************************************************************************<国家で実験ベーシックインカム> ベーシックインカムに関心があって調べていたのだが、およそ1年前の朝日新聞スクラップからフィンランドの実例を見つけたので紹介します。(新聞からの転記になるが、転記すれば頭に入るというアナログ人間の大使でおます)北欧フィンランドで、政府が無条件で一定額のお金を配る「ベーシックインカム」の実証実験が進んでいる。現状の失業保険などの社会保障制度が国民のニーズに対応できておらず、抜本的な見直しが必要ではないかとの問題意識からだ。導入には賛否があるが、欧州では他の地域でも実験を始める動きが続いている…■月7.5万支給 職探し前向きに 「自由を与えられた感じがします」。フィンランド西部ユルバ近郊の村で暮らすユハ・ヤルビネンさん(39)はそう言って喜ぶ。政府は昨年1月から2年間、25~58歳の失業者2千人を対象として、失業保険の代わりに、無条件で月560ユーロ(約7万5千円)のお金を給付する実験を始めた。ヤルビネンさんもその一人に選ばれた。 フィンランドの失業率は8%台と高止まりが続く。政府の狙いは、ベーシックインカムの制度が失業者の働く意欲を高め、雇用増につながるかを調べることだ。政府の担当者によると、世界でも地方自治体レベルによる実験は過去にもあったが、国として取り組むのは初めてだという。 ヤルビネンさんが経営していた窓枠の製造会社は6年前に倒産。5~16歳の6人の子どもを抱え、看護士の妻の収入に、子ども手当や月640ユーロ(約8万6千円)の失業保険を合わせ、計3千ユーロ(約40万円)の収入でギリギリの生活が続いた。1日8ユーロ(約千円)がもらえる教会の手伝いなどもしたが、地元に就職先がほとんどなく、再び起業を目指した。 ところがネックになったのが失業保険だ。一定以上の所得があえwば、失業保険の受取額は段階的に減らされる。「売上高が少ないと、生活が苦しくなるだけだ」とあきらめていた。それが、所得に関係なく毎月安定して入るベーシックインカムに変わったことで、売上額の多寡を気にしなくていい。 昨夏に手作り太鼓などを販売する会社をつくった。「試験期間の2年間で軌道に乗せて、税金もしっかり払えるようにして見せる」と意気込む。 南部タンペレでIT企業で働き出したミカ・ルースネンさん(46)は、従来の失業保険だと、社会保険事務所に臨時所得の有無や求職活動の状況などを定期的に報告せねばならず、「政府にすべてコントロールされている感じがする」。ベーシックインカムなら「そのストレスから解放され、前向きになれる」と話す。 自身もベーシックインカムを受けるジャーナリストのトーマス・ムラヤさん(44)によると、取材した実験参加者5人全員が「職探しに前向きになれた」と答えた。ベーシックインカムだけで生活するのは難しいため、「社会に出るのを後押ししてくれる」と言う。政府から無条件でお金をもらえることで、「怠け者になるのでは」との見方は当らないとの考えだ。 政府は実験終了後、参加者から生活の変化などの聞き取り調査をする予定だ。社会保険庁事務所のマルユッカ・ツルネン部長は「現段階では一切評価していない」と話す。■国の費用負担 課題 導入を巡っては国内でも賛否が割れる。懸念の一つは費用負担だ。実験にかかるのは約2千万ユーロ(約27億円)。政府は当初1万人で計画したが、負担増への批判が出て規模を縮小せざるを得なかった。国全体に広げると、国内総生産(GDP)の約5%の費用が必要との試算もある。 国と企業との責任分担を巡る懸念もある。フィンランド労働組合中央組織の労働政策責任者のピリヨ・バーナネンさん(45)は、政府がベーシックインカムで国民の所得保障に大きな責任を持つようになれば「企業が賃上げに後ろ向きになるなど、逆に不安定な仕事を増やすことにつながらないか」と心配する。 一方、導入に前向きなタンペレ大学のペルッティ・コイスチネン教授は「新しい時代の社会保障の一つに解決策になれる」と話す。(中略) コイスチネン教授は「不安定な仕事につく人が増えているが、今の制度では蚊帳の外に置かれている。そうした人のリスクを減らす制度になりうる」と話す。ウン ニッポンでは拙速で新移民法案が決まったりするけど、北欧ではこんな地道な福祉制度の実験が行なわれているのか・・・国の規模の違いがあるが、政治の質の違いもあるんでしょうね。*****************************************************************************【新・日本の階級社会】(長くなるので省略、全文はここ)*****************************************************************************【お金のために働く必用がなくなったら、何をしますか?】(長くなるので省略、全文はここ)*****************************************************************************【中国化する日本】與那覇潤著、文藝春秋、2011年刊(長くなるので省略、全文はここ)*****************************************************************************エノ・シュミットがミヒャエル・エンデ著『モモ』を引合いに出してベーシックインカムを語っているので、読んでみようと思うのだが。【モモ】(長くなるので省略、全文はここ)
2020.06.14
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図書館で『中国はなぜいつも世界に不幸をバラ撒くのか』という本を、手にしたのです。新型コロナウイルスの対応などが載っていて、ディープスロートのホットな話題が借りる決め手になりました。【中国はなぜいつも世界に不幸をバラ撒くのか】石平著、徳間書店、2020年刊<「BOOK」データベース>より新型肺炎、南シナ海問題、知財パクリ…なぜ中国は世界のトラブルメーカーなのか。歴史背景から儒教、中華思想まで習近平政権に見る「中国の本性」を解説!<読む前の大使寸評>新型コロナウイルスの対応などが載っていて、ディープスロートのホットな話題が借りる決め手になりました。rakuten中国はなぜいつも世界に不幸をバラ撒くのか「第2章 中国と接近すると没落、離れると繁栄」で、日中関係の歴史を、見てみましょう。p52~56<中国と接近して失敗した日本の新型肺炎対策> 私は2013年11月に『なぜ中国と離れると日本はうまくいくのか』(PHP新書)を上梓した。 この書籍は、弥生時代の「倭奴国」という地方政権が中国の後漢王朝と交渉をもったときから、邪馬台国、ヤマト政権、奈良、平安、鎌倉、室町、江戸そして明治から現代にかけて、日本は中国との関係が薄い時期に繁栄し、中国に接近するときに大きな戦乱や世の中の混乱が起こってきたことを実証したものだ。 おかげさまで出版直後から大きな反響をいただき、山本七平賞(2014年)という身に余る賞まで受賞することができた。 この書籍のあとがきにも書いたが、書き上げた直後の2013年9月7日、2020年夏期オリンピック・パラリンピックの開催地として東京が選出された。 当時、第2次安倍政権の誕生から9ヶ月あまりが経過していたが、民主党政権時代に起こった2010年の尖閣沖での中国漁船衝突事件、そして2012年の尖閣諸島国有化以来、日中関係は冷え込んだまま膠着状態が続いていた。 安倍政権と習近平政権は、互いに無視し合うようなかたちで各自の外交を積極的に展開していた。 私は「こうした状況はむしろ、『それでちょうどよかったのではないか』と評価すべきものだ。現に、安倍首相が中国の指導者と会談できなくなっているからといって、日本に不都合があるわけでもなければ、日中関係の冷え込みが不利益をもたらしたわけでもない。中国との距離が開いているなかで、アベノミクスも、地球全体を舞台にした日本の安保外交も、順調に進んでいる」と書いた。 それから7年近くが経過したが、安倍政権は私がその書籍で警告した、「日本に厄災と混乱をもたらす」ものとして、決してやってはいけない過ちを犯してしまった。 それは「中国に接近する」ということである。 2019年12月24日から26日にかけて、中国の成都で日中韓サミットが開かれたが、安倍首相はその前日の23日に中国・北京を訪れた。そこで行われた日中首脳会談で安倍首相は、習近平に国賓としての2020年春の来日を招請してしまった。 2019年下半期といえば、香港で反中国デモが吹き荒れ、これに対して中国当局の意向を受けた香港政府はデモ参加者に容赦ない攻撃を加え、多くの死傷者を出したことで世界的な批判を浴びたことは記憶に新しい。 さらには、新疆ウイグル自治区で100万人ものウイグル人を強制収用し、拷問などで思想改造を行っていることが、アムネスティなどの人権団体から告発されている。 習近平政権がナチス・ドイツ顔負けの独裁政権であることは明白であるが、にもかかわらず、そうした問題に強く踏み込まず、安倍首相は国賓として習近平を招こうとしているわけだ。 はたして、その「災い」はすぐに現れた。新型肺炎の日本上陸である。前述したように、中国は2019年12月初旬から武漢市で謎の肺炎が拡大していたにもかかわらず、そうした情報を握りつぶし、疫病の発生をインターネットで報告した医師らを「デマを流した」と拘束したんのだ。 2020年1月24日からの春節休暇では、のべ30億人の中国人が内外を大移動するが、中国政府は当初、すでに感染が拡大していたにもかかわらず、武漢市からの移動を制限することもなく、数多くの感染者を世界へと放ってしまった。 中国全土に感染が広がるなか、医療衛生の進んだ日本へ逃げるように多くの中国人が訪れ、自国では品薄になったマスクを大量買いする光景が続出した。 しかし、日本政府の危機感は薄く、1月30日、中国に忖度してなかなか緊急事態宣言を出さなかったWHOがようやく宣言を出すと、日本政府は2月1日から新型肺炎の発生地である武漢市がある湖北省からの渡航者を入国禁止にした。(中略)<中国への忖度は致命的な結果をもたらす> にもかかわらず、日本政府は入国拒否の対象地域を湖北省だけに限定し、しかも、その後、2月12日に浙江省を入国拒否地域に加えただけで、2月下旬になっても、その方針を変えなかった。 アメリカは1月31日に中国全土からの渡航者の入国を禁止、2月に入ると、フィリピン、オーストラリア、シンガポール、ニュージーランドなどが続いた。日本政府の対応のゆるさ、遅さは明らかだった。 結局、中国全土からの渡航者を入国拒否せず、一部の地域限定にした韓国と日本が、中国の近隣諸国のなかで感染が多い国の1位と2位になった。『中国はなぜいつも世界に不幸をバラ撒くのか』1
2020.06.14
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図書館に予約していた『地球星人』という本を、待つことおよそ4ヶ月でゲットしたのであるが、村田さんの作品では『コンビニ人間』だけを読んだが、なかなかの印象を受けたのでおます。・・・大型新人とでも言うんでしょうか。♪【地球星人】村田沙耶香著、新潮社、2018年刊<出版社>より私はいつまで生き延びればいいのだろう。いつか、生き延びなくても生きていられるようになるのだろうか。地球では、若い女は恋愛をしてセックスをするべきで、恋ができない人間は、恋に近い行為をやらされるシステムになっている。地球星人が、繁殖するためにこの仕組みを作りあげたのだろうー。常識を破壊する衝撃のラスト。村田沙耶香ワールド炸裂!<読む前の大使寸評>村田さんの作品では『コンビニ人間』だけを読んだが、なかなかの印象を受けたのでおます。・・・大型新人とでも言うんでしょうか。<図書館予約:(2/14予約、6/09受取)>rakuten地球星人この本の語り口をちょっとだけ、見てみましょう。p41~44 自転車で走っていると、同じ形の家が並んでいる風景が、巣だなあ、と思う。昔、由宇と一緒に秋級(あきしな)の山の中で見つけた、大きな繭に似ている。 ここは巣の羅列であり、人間を作る工場でもある。私はこの街で、二種類の意味で道具だ。 一つは、お勉強を頑張って、働く道具になること。 一つは、女の子を頑張って、この街のための生殖器になること。 私は多分、どちらの意味でも落ちこぼれなのだと思う。 塾は、駅前に二年前にできた公民館の二階にある。 靴を脱いであがると二つ部屋があり、奥の部屋は中学受験をする六年生の特進コースの教室で、塾長先生が授業を担当している。手前の部屋は、私のように受験をしない子たちの普通コースだ。こちらのクラスは、大学生のアルバイトの伊賀崎先生が担当している。 自転車をとめて教室に入ると、もう皆座っていた。静ちゃんがこっちこっち、と手招いて、私は隣に座った。 皆、日に焼けていたり、髪を切っていたり、夏休み前に会ったときとすこし姿が違っていた。「奈月ちゃん、隣町の花火大会行くでしょ? 浴衣着るよね?」「うん、そのつもり」「ね、新しいの見にいかない? 金魚の可愛い柄のやつ、この前見たんだ」 皆、夏休みを満喫しながらも退屈しているらしく、お喋りが止まらない。二十人ほど子供が集まった教室は、笑い声とざわめきでいっぱいになった。「こら、静かにしなさーい」 ドアをあけて伊賀崎先生が入ってきた。「わあ」と静ちゃんが嬉しそうな声を出した。 伊賀崎先生は人気のあるアイドルグループの男の子によく似ていて、女子から人気がある。かっこいいだけでなく、授業もわかりやすくて面白いと評判だった。 私はせめて「働く道具」としてはもう少し優秀になりたいので、一生懸命勉強している。「奈月ちゃん、社会良くなってぉてるね」 先生に言われて、私は「はい」と頷いた。 先生が私の頭を撫でた。先生の手が離れていっても、頭の毛の下の皮膚がびりびりと痛んでいた。「奈月ちゃん、少し残ってプリント作り手伝ってもらえる?」「はい」 伊賀崎先生は私によく用事を頼む。静ちゃんから「いいなあ」といわれながら、その日も私は教室に残って先生と二人きりで作業をした。「奈月ちゃんは姿勢が悪いよね」 シャツの裾から先生の手が入ってきて、私の背骨を直接撫でた。「ほら、こうやって背骨をのばすんだよ。ね、そうしないと、肩こりとかが起きちゃうからね」「はい」 私は先生の手から逃れるように背骨をのばした。「うん、姿勢がよくなった。奈月ちゃん、おへそにも力を入れてね」 先生の手が前にまわりそうになったので、慌てて身体を捩った。「どうしたの。先生は姿勢を教えているんだよ? 大人しくしていないとだめだよ」「はい」 先生の手がブラジャーを掠めた。私は黙ったまま背骨をのばしていた。「これでいいよ」 先生の手がやっと離れたけれど、私の身体は強張ったままだった。ウーム 危うし奈月ちゃん、という展開であるが・・・この小説は単なるロリコン小説ではないはずである。
2020.06.13
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父親から受け継いだ「日本古代語と朝鮮語」という本であるが、終戦時には朝鮮で小学校の教員だった父の経歴から、朝鮮関係の蔵書が充実しています。かなり専門的な本で、特に漢字、文化の伝来について述べられているのが、興味深いのでおます。【日本古代語と朝鮮語】大野晋編「日本古代語と朝鮮語」毎日新聞社、1975年刊<「BOOK」データベースより>アマゾンでは古書となるこの本にはデータもレビューもありません。で、この本の感想とエッセンスです。<大使寸評>漢字が渡来した時期の日本語はどんな言葉だったのか?という興味がわくし・・・中国に過剰適応してしまった朝鮮では、漢文はどう読まれたか?とにかく大使の関心は漢字にむかうわけです。Amazon日本古代語と朝鮮語「日本古代語と朝鮮語」というシンポジウムを、見てみましょう。大野晋(学習院大学教授・国語)長田夏樹(神戸市立外国語大学教授・モンゴル語)馬渕和夫(筑波大学教授・国語)鈴木武樹(明治大学教授・独文学)p127~129<朝鮮半島の種族構成>鈴木:これから「日本古代語と朝鮮語」というテーマでお話し願います。これまで現代日本語と朝鮮語を比較することはかなり行われていますけれども、きょうは現代語には言及しないで、八世紀から十世紀を下限として、それ以後は参考程度にしたいと思います。ただ、古代朝鮮語はまだかなり復元が難航しておりますので、朝鮮語に関しては現代朝鮮語を引用くださってもかまいません。朝鮮語に関しては通時的に、日本語に関してだけは古代日本語に限ってお話しいただきたいというのが第一点です。 それから講演で馬渕先生のほうからお話がありましたように、朝鮮語と日本語との関係を研究する際には、第一に同系論の立場からのものがあると思います。二番目には、日本語と朝鮮語とは、まったく関係ない言葉であうが、単語・文法の借用の関係があるとするものがございます。三番目は、朝鮮語は日本語の構成要素の一部であるという立場です。馬渕先生の用語を使わせていただければ、要素関係ですね。こういう三つに大別できると思います。 これまでの『外来語辞典』といえば、必ず西洋語から日本語に入った言葉の『外来語辞典』でありまして、中国語から日本語に入ったもの(そのなかにはヤマト言葉とわれわれが思っているものもあると思いますが)また朝鮮語から日本語に入った外来語といったものは、これまでの『外来語辞典』にはまったく入っていない。これは非常に、問題だと思っています。 そこできょうは一語でも朝鮮語からの借用語があれば、日本語と朝鮮語は関係があるという前提から出発したい・・・そしてその関係が借用語の関係なのか、あるいは朝鮮語が日本語の構成要素の一部であるのか、あるいは日本語と朝鮮語は元来同じ系統の言葉であるのかという三つの問題にしぼりたいと、考えています。 もう一つ、「日本」という呼称は670年以後に使われておりますので、それ以前に関しては、いわゆる「日本語」については「倭国語」という言葉を使い、倭国という国がまだなかった時代、四世紀以前に関しては「倭国語」と定義しておきたいと思います。 それ以前の言葉に関して言及なさる場合は、便宜的に旧石器時代と新石器時代を合わせて「石器時代語」というようにお話しいただきたい。したがって八世紀以後から「古代日本語」という言葉を使っていただきます。このように一応定義しておきませんと、それぞれの方が、「原始日本語」とか「古代日本語」という表現をなさる場合に、時間的拡がりが曖昧になりますので、みなさんのご了承を得たいと思います。これはこのシンポジウムのなかだけですので、よろしくお願いいたします。 さらに、このシンポジウムは「日本古代語と朝鮮語」というテーマですので、という会の性格上、言語のおよぶ範囲をあらかじめ想定しておきたい。そういう意味で、西のほうはモンゴルからチベットまでの言語と朝鮮語および日本語の関係を、また南のほうは中国江南、ベトナム、インドネシア、メラネシア、ポリネシアあたりまでの言語と朝鮮語あるいは日本語の関係を論じていただき、なるべくそれ以外の範囲に拡がることのないようにして、時間を節約したいと考えております。 前置きはそのくらいにして本題に入りたいと思いますが、講演では長田先生に、朝鮮語のなかの北方的要素という形でお話しいただきました。その点に関してわれわれが非常に疑問に思いますのは、倭人語、もしくは石器時代語としての日本語のアルタイル語化ということがよくいわれますが、それがすでに朝鮮半島のなかで行われたのかどうかという点です。 つまり朝鮮半島内部に南方系の種族があって、それに北方的の要素がかぶさってきたのか、それとも朝鮮半島の韓民族あるいは朝鮮民族というのは南方的要素がないのかといったことが、私たちとしては知りたいわけです。 たとえば、ロシアの民族学者であるジャリガシノバに「朝鮮民族の民族形成における北方系・南方系要素の相互関係について」という論文がありますが、その中で彼女は、朝鮮半島の韓民族、あるいは半島の南部に住んでいる民族はインドネシア系であるようなことをいっております。ちょっと紹介しますと・・・「朝鮮半島の住民と南方のインドネシア人の世界との相互関係は、はるかな古代に根ざしている。このことは形質人類学的な資料でもって実証されている。(中略) 朝鮮語とインドネシア語とのあいだの言語的な類偏があるのを見れば、その間に明確な関連があることが示される。それらは大部分、稲作文化と関連を持つ語彙である。ついでながら、稲作文化の朝鮮半島における痕跡は金石併用時代の遺跡にまでさかのぼる。(後略)」p159<漢字の訓読み>鈴木:ところで、朝鮮では漢字の万葉仮名的な一字一音的な表記がありますね。それから、かなり早い時代に、漢字の意味をそのまま朝鮮語に当てはめたり、あるいは訓読みのような形で使ったりしていますが、これについてお話ししていただけませんか。大野:「郷歌」の文字のつかいかたは、『万葉集』の巻一、巻ニなどの古い書き方に非常によく似ていますよ。むしろ一字一音という『古事記』の表記は新しいんですね。そして意図的にきちっと整理して使ったものです。『万葉集』巻五は、大伴旅人の歌に、当時唐の都に留学したという山上憶良の歌などを収めたものですが、これは一字一音になっている。それから東国の歌を集めた巻十四・・・これがまた東歌で大和地方とは非常に言葉が違っているものだから、手直ししてある。これは時代にどうも問題があります。 巻十五が新羅に遣使された人たちのもので、これも一字一音、巻の十七も一時一音の使い方をしているんですね。巻十七、十八、十九、二十はそれぞれ用字法が違っているので、これはおそらくさまざまの書き方がしてあるのを四人の人に一字一音に直させたんだろうというのが私の見解です。 ともかく『古事記』の方式のほうが新しいのです。むしろ『万葉集』だけについていえば、巻一、巻ニなどは音もあり訓もあり、その他いろいろに当てて使う点で、郷歌の書き方と同じなんです。だから私は郷歌における漢字の使い方をいろいろ専門家の方に伺いたいんだけれども、とにかく場合によっては、『万葉集』の古い時代の書き方は、朝鮮から習ったものであり、それを日本的に当てはめたものであると考えます。『日本古代語と朝鮮語』1
2020.06.13
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父親から受け継いだ「日本古代語と朝鮮語」という本であるが、終戦時には朝鮮で小学校の教員だった父の経歴から、朝鮮関係の蔵書が充実しています。かなり専門的な本で、特に漢字、文化の伝来について述べられているのが、興味深いのでおます。【日本古代語と朝鮮語】大野晋編「日本古代語と朝鮮語」毎日新聞社、1975年刊<「BOOK」データベースより>アマゾンでは古書となるこの本にはデータもレビューもありません。で、この本の感想とエッセンスです。<大使寸評>漢字が渡来した時期の日本語はどんな言葉だったのか?という興味がわくし・・・中国に過剰適応してしまった朝鮮では、漢文はどう読まれたか?とにかく大使の関心は漢字にむかうわけです。Amazon日本古代語と朝鮮語漢字の音韻が述べられているあたりを、見てみましょう。p9~11<音韻をさかのぼる:大野普>「日本古代語と朝鮮語」という題が出ておりますが、朝鮮語のことも多少は勉強しましたけれども、日本語のことのほうがよくわかりますので、日本語のことを中心にしてお話ししたいと思います。 日本語と朝鮮語というような二つの言語の比較をしますときには、言葉の音がどのように対応するかということを、非常に厳密に考えていかなければならないわけです。それで、いったい音韻の対応とはどういうことなのかということが一つ。 それから日本語がアルタイ語に所属するという意見がある、それから朝鮮語がやはりアルタイ語に所属するという意見がある、それから満州語、蒙古語、トルコ語というような言葉がアルタイ語族というものを形成するといわれている。 もちろんこれも人によっては、満州語、蒙古語、トルコ語が、ほんとうにアルタイ語というものを形成するのかどうか、そのこと自体がすでに疑問であると、そういう意見の方もあります。私は詳しいことはわかりませんけれども、しかしいちおうの勉強をした程度で見ると、この三つの言語は非常に密接な関係があって、構造的にはきわめて類似した点をもっていることは疑いないと思います。 言語の系統は、いわゆる比較言語学によって証明されていくわけですが、この比較言語学という学問は、ヨーロッパのインド・ヨーロッパ語を材料にして成立した学問で、このインド・ヨーロッパ語とゆう言語は非常に特殊な恵まれた条件がいろいろとあった結果、いわゆる比較言語学が成立し得たのです。 アルタイ語のごとき、あるいは日本語のごときものは、インド・ヨーロッパ語において成立したような意味での証明をもし要求しても、果してそれが成り立つかどうかということは、きわめて疑問であるということもいえるかと思います。しかし、それはいろいろ研究したあげくにいうべきことであって、今日なお研究は各方面において進展中で、われわれは急いで、これは可能であるとか、あるいは不可能であるとか、あるいはすでに証明ができたとか、将来もできないだろうとかいうことは、避けるべきであろうと思います。 二つの言語を比較する場合には、音韻がどういう状態になっているかを、詳しく、丁寧に調べてみる必要がある。たとえて申しますと、今日、みなさん方が日本語の系統論、あるいは朝鮮語の系統論という論議をご覧になる。すると、しばしば、この単語がこの単語と対応するという。なぜこの二つの単語が対応するといえるか。Aの音がBの音になったのだとか、あるいはCの音とDの音が、こういうような変化を経たのだとかいう場合に、われわれはどういう注意が入り用か、そしてどういうことを考えていかなければいけないかということを、少し申し上げてみようと思います。 ことに、古代において日本語のはつおんはいったいどういう状態になっていたのかとというふうなことを細かく考えておくことは、これからの日本語の比較言語学のために非常に必用であると思います。 それで、古代の日本語において、どういう音韻があったのかということを、いくつか述べてみようと思います。ここには、そういう昔の発音のことなどについて、すでにお考えになっている方もいらっしゃると思いますので、ご存知の方はまことに重複になりますが、非常に手近なところから話を進めてまいりたいと思います。 それは、昔の発音などが、いったいどうしてわかるかということです。つまり、録音機というものはごく最近にできたので、その録音機などがなかった時代の発音を、われわれはどのようにして知ることができるかということです。ところがこれは、案外いろいろな材料が残っているものなのです。たとえば日本で申しますと、謡曲の伝書がいろいろ残っております。江戸時代の中ごろ、明和年間に、発音の注意を書いたものがあります。 たとえば、「ハ、ヒ、フ、ヘ、ホの仮名は、やわらかに唇を合わせてのち開くなり、はじめより唇を開きて唱へず。フハ、フヒ、フ、フヘ、フオ、唇の内、斯のごとし。フ文字を心にもちて唱ふなり。これを軟濁とも三重濁りともいふ。また、唇を強く合わせて開けば、パ、ピ、プ、ペ、ポ、唇の外。これを半分濁といふ」、こういう記事が『謡曲英華抄』という本に書いてあります。 つまり、今日われわれは、ha、hi、hu、he、hoと、ハ行の仮名をこのように発音しているわけです。ところがこの仮名は、「やはらかに唇を合わせてのち開くなり」と書いてある。「はじめより唇を開きて唱へず」と。つまり、ハ、ヒ、フ、ヘ、ホみたいに、はじめから唇を開いては唱えないで、フハ、フヒ、フ、フヘ、フホと、こういうふうにせよと書いてあるわけです。
2020.06.12
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父親から受け継いだ「古代日本語の謎」という本であるが、朝鮮語との類似、南洋民族との関わりなどが述べられています。かなり専門的な本で、特に漢字の伝来について述べられているのが、興味深いのでおます。【古代日本語の謎】江上波夫×大野晋編、毎日新聞社、1973年刊<「BOOK」データベース>より古書につき、データ無し<大使寸評>朝鮮語との類似、南洋民族との関わりなど、興味深い本であるが…かなり専門的な本で、特に漢字の伝来について述べられているのが、興味深いのでおます。Amazon古代日本語の謎「古代日本語の謎」というシンポジウムで呉の国が語られているので、見てみましょう。大野普(学習院大学教授・国語学)頼唯勤(お茶の水大学教授・中国語)p212~214<漢語の文語音と口語音:頼>頼:いま大野先生がいわれたようなことは確かにあるんです。これは状況判断で、確認できることではないのですけれども、中国のいわゆる漢語、日本語で中国語といっているもの、漢民族の使う漢語、これは黄河中流域に使われていたにすぎない。 その周辺はほとんど違う異民族がいたらしい。特に東側、海に沿った地方はだいたい漢民族ではないはずなんです。揚子江下流は周の時代に有名な呉・越という国があったところです。呉の国はどうも純粋の漢民族とはいえないんじゃないか。系譜的にいうと周の一族なんですが、どうもあやしいところがある。越は完全に異民族で、これははっきりしています。 その呉越はどのへんに位置していたかというと、普通は揚子江下流といいますけれども、実際上は越という国はいちばん北にのぼったときには山東半島のつけ根のところまできているわけです。そこに浪邪臺という都をつくっています。さっきから問題になっている邪馬臺は、私は浪邪臺の臺をとったと思うのです。 というのは、ヤマトのトはトの乙類だとしても、あの臺という字はほんとうは濁音のdo(ドゥ)になるはずなんで、清音のto(トゥ)ではないわけです。なんでわざわざdoのほうを使ったのかということは、清音、濁音ということがあるから素人には簡単にいえないことだけれども、浪邪臺になぞらえてつけた可能性だって大いにあると思うんです。その意味で、このごろのように臺という字を台にしてしまうのはとんでもない間違いです。 学術的な議論をする際にはもとのむずかしい臺という字を書くべきで、いまの台ですとあれは中古では濁音でなくまさしく乙類の清音のtoです。台と書いて議論したのでは論証が一つ欠落してしまう。これは雑談ですけれども、話を戻すと、そのへんまで越の国がきていた。 だから、さっきちょっと話のありました南北の混交は日本でも起こったとは思いますけれども、中国でもありえたと思います。揚子江流域からもっと北にのぼって淮水という川がありますが、『詩経』によりますと、このちかくに淮夷蛮貊がいたらしい。貊などちょっとおもしろい。百済の百と諧声符が同じです。淮水の下流域でさえ混交がすでに起こって、それが日本にきたということだってありうると私は思っています。 とにかくいまいった呉・越は周の時代にあった国ですが、それが漢の時代にはいりますと、『史記』などに書いてありますが、もう少し南方に下がっていまの福建省あたりに移ってくる。ビン越と言う名前を使います。それからその南方に南越というのがあります。その南越がもっとどんどん下がって、結局ベトナムになるわけで、ベトというのは越のことで、ナムは南ですから、南の越で修飾語と被修飾語が逆になって越南となる。要するに南越は、今はあそこまで下がっていますが、かつては中国大陸を占拠していたわけですね。 そういう越民族の言葉の上に漢民族の言葉、つまり漢語が上からかぶさってきたということは確かに想定できることです。ウーム 攻撃的で厚かましい漢民族、漢語という印象は、連綿として現代まで続いているようですね。『古代日本語の謎』1
2020.06.12
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父親から受け継いだ「古代日本語の謎」という本であるが、朝鮮語との類似、南洋民族との関わりなどが述べられています。かなり専門的な本で、特に漢字の伝来について述べられているのが、興味深いのでおます。【古代日本語の謎】江上波夫×大野晋編、毎日新聞社、1973年刊<「BOOK」データベース>より古書につき、データ無し<大使寸評>朝鮮語との類似、南洋民族との関わりなど、興味深い本であるが…かなり専門的な本で、特に漢字の伝来について述べられているのが、興味深いのでおます。Amazon古代日本語の謎虞美人草とか呉音とか、この地域には格別の想いがするわけで・・・中国語の音韻史が述べられているあたりを、見てみましょう。p119~121<中古音と漢音・呉音> 日本語の起源ということを考えるについて、日本とその周辺で現在使われているいろいろな言語からさかのぼっていくのも、一つの方法であるし、文献的に奈良朝あるいはそれ以前の文献にしるされている日本語を調べていく方法もあるわけです。 ところで、文献に記されている日本語がいったいなんで書いてあるかということを考えますと、これはだいたい漢字および漢字に由来するところの文字で書いてある。 そのはじめは、いわゆる万葉仮名で、これはまた真仮名ともいいますが、たとえば、『上宮聖徳法王帝説』に「斑鳩」を「伊加留我」と書き表してありますように、仮名の起源を考える際にも、漢字の音についての知識、そういう素養が非常に大切であることは申すまでもないことであろうと思います。 そこで、そういう古い時代の日本の言語をしるしたような漢字、これは中国語としてはどのへんの時代の音を使っているかといいますと、中国の音韻史でいうところの中古です。古代には違いないのですが、まんなかごろの古代という意味で中古といいます。 これは音韻史のほうでは、隋の時代(西暦600年ごろ)を中心にして、前後に400年ずつぐらいの拡がりを考えた時代を指します。つまり三国から南北朝を経て隋唐まであたりです。それからまた、万葉仮名の基となる漢字の音としては、さらにさかのぼって、上古の音を使うこともあります。 上古とは音韻史の上では、先秦時代(西暦前三世紀以前)を指します。漢字を使って古い日本語をしるしている場合、その漢字は上古から中古、だいたいそのへんの中国音を基礎にして使っている。ですから中国語の中古音、あるいは上古音というのはいったいどういいうものであるか、しかもそれと日本の漢字音とはどういう関係にあるのかというようなことを中心にしてお話ししようと思います。 中国語と日本語との言語の上での系統関係はこの際いっさい申上げない。これはだいたい別系統の言語であるらしくて、さっき大野先生がいわれた「たか」「しず」というようなものを、中国音のほうでいくら考えても、こちらの学識がないせいもあるかもしれないけれども、漢語(中国語)とはまったく合わないような気がしますし、ほとんどの学者が、日本語と中国語とは別系統の言語でるということで一致していますので、単語の比較とか語彙の比較とか、そういうようなことにはいっさい触れずに、もっぱら音韻についてお話ししようと思います。 先ほど隋の中古音、先秦の上古音というようなことを申しましたが、これらの時代の音が何故に特に取立てていわれるのかといいますと、結局は、それを知るべき資料が、その時代に集中してあるからです。 そのうちまず中古音ですが、これがいったい何によってわかるかといいますと、『広韻』といわれている書物がありまして、その『広韻』そのものを不用意に開いてみても急にはわかりません。非常にわかりにくく書いてあるわけですから、それを調べるためには必ず音韻の図表を使わなければならない。 音韻の図表のことを一般に韻図といいますが、日本で広く使われているのは『韻鏡』といわれている韻図です。この『広韻』と『韻鏡』をあわせて使いまして、それで中古音というものがどういう構造を持っているかがわかる「しかけ」になっているわけです。
2020.06.11
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このところ、国境のない女性作家たちがブイブイ言わせているように思うのだが、それはヤマザキマリが現れたあたりからではなかったか。・・・ということで、国境のない女性作家たちを集めてみました。・多和田葉子『エクソフォニー』(2003年刊)・原田マハ『あなたは、誰かの大切な人』(2014年刊)・ヤマザキマリ『国境のない生き方』(2015年刊)・多和田葉子『地球にちりばめられて』(2018年刊)・ブレイディみかこ『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』(2019年刊)・原田マハ著『喝采』(2020年発信)***********************************************************************<『エクソフォニー』5>図書館に予約していた『エクソフォニー』という本を、待つこと5日でゲットしたのです。著者の『地球にちりばめられて』という小説を読んでいるところであるが、イラチな太子はさっそくこのエッセイ集を予約していたのです。【エクソフォニー】多和田葉子著、岩波書店、2003年刊<「BOOK」データベース>より自分を包んでいる(縛っている)母語の響きからちょっと外に出てみると、どんな音楽が聞こえはじめるのか。母語の外に出ることにより、言語表現の可能性と不可能性という問題に果敢に迫る、境域の作家多和田葉子の革新的書き下ろしエッセイ集。<読む前の大使寸評>著者の『地球にちりばめられて』という小説を読んでいるところであるが、イラチな太子はさっそくこのエッセイ集を予約していたのです。<図書館予約:(8/31予約、9/05受取)>rakutenエクソフォニー『エクソフォニー』4:ハンブルグ『エクソフォニー』3:森鴎外とドイツ語『エクソフォニー』2:マルセイユ『エクソフォニー』1:北京***********************************************************************<『あなたは、誰かの大切な人』3>図書館で『あなたは、誰かの大切な人』という本を、手にしたのです。この本のタイトルがええなあ♪「あなたは、誰かの大切な人」ってか・・・生きるうえの知恵とでもいうもんやで。【あなたは、誰かの大切な人】原田マハ著、講談社、2014年刊<「BOOK」データベース>より家族と、恋人と、そして友だちと、きっと、つながっている。大好きな人と、食卓で向かい合って、おいしい食事をともにするー。単純で、かけがえのない、ささやかなこと。それこそが本当の幸福。何かを失くしたとき、旅とアート、その先で見つけた小さな幸せ。六つの物語。<読む前の大使寸評>この本のタイトルがええなあ♪「あなたは、誰かの大切な人」ってか・・・生きるうえの知恵とでもいうもんやで。rakutenあなたは、誰かの大切な人『あなたは、誰かの大切な人』3:緑陰のマナの続き『あなたは、誰かの大切な人』2:緑陰のマナ『あなたは、誰かの大切な人』1:最後の伝言***********************************************************************<『国境のない生き方』3>図書館で『国境のない生き方』という新書を手にしたのです。パラパラとめくってみると、ヤマザキマリの自叙伝のような本になっています。しかしまあ、我が子を谷に突き落とすようなお母さんの薫陶によく耐えたマリさんである♪【国境のない生き方】ヤマザキマリ著、小学館、2015年刊<出版社>よりヤマザキマリの名言満載、体験的人生論! 14歳で1か月間、欧州を一人旅。17歳でイタリアに留学し、どん底のビンボー生活も経験。様々な艱難辛苦を経験しながらも、明るく強く生きてこられたのは、本と旅、人との出会いのおかげでした!この新書に登場する本は、三島由紀夫に安部公房、『百年の孤独』のマルケスに、『蜘蛛女のキス』のブイグ、漫画界からは手塚治虫に藤子・F・不二雄、つげ義春に高野文子など。<読む前の大使寸評>パラパラとめくってみると、ヤマザキマリの自叙伝のような本になっています。しかしまあ、我が子を谷に突き落とすようなお母さんの薫陶によく耐えたマリさんである♪どん底の生活体験とか読書歴が興味深いのです。rakuten国境のない生き方『国境のない生き方』1:どん底の生活体験p136~139『国境のない生き方』2:映画『デルス・ウザーラ』p148~151『国境のない生き方』3:つげ義春が描く不条理p166~168***********************************************************************<『地球にちりばめられて』4>図書館に予約していた『地球にちりばめられて』という本を、待つこと半年ほどでゲットしたのです。言語学的なSFは、モロに太子のツボであるが・・・ヨーロッパ大陸で生き抜くため、独自の言語“パンスカ”をつくり出したHirukoという元ニッポン人が、興味深いのです。【地球にちりばめられて】多和田葉子著、講談社、2018年刊<「BOOK」データベース>より留学中に故郷の島国が消滅してしまった女性Hirukoは、ヨーロッパ大陸で生き抜くため、独自の言語“パンスカ”をつくり出した。Hirukoはテレビ番組に出演したことがきっかけで、言語学を研究する青年クヌートと出会う。彼女はクヌートと共に、この世界のどこかにいるはずの、自分と同じ母語を話す者を捜す旅に出る―。言語を手がかりに人と出会い、言葉のきらめきを発見していく彼女たちの越境譚。<読む前の大使寸評>言語学的なSFは、モロに太子のツボであるが・・・ヨーロッパ大陸で生き抜くため、独自の言語“パンスカ”をつくり出したHirukoという元ニッポン人が、興味深いのです。<図書館予約:(2/18予約、8/28受取)>rakuten地球にちりばめられて『地球にちりばめられて』3:「第9章 Hirukoは語る3」『地球にちりばめられて』2:「第6章 Hirukoは語る2」『地球にちりばめられて』1:「第2章 Hirukoは語る」***********************************************************************【ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー】ブレイディみかこ著、新潮社、2019年刊<「BOOK」データベース>より大人の凝り固まった常識を、子どもたちは軽く飛び越えていく。世界の縮図のような「元・底辺中学校」での日常を描く、落涙必至のノンフィクション。<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(11/13予約、副本19、予約546)>rakutenぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー***********************************************************************<原田マハ著『喝采』>太子はインスタグラムとは相性が悪いので付き合いはないのだが、そのインスタグラムでは原田マハ著『喝采』の評判がいいらしい。・・・ということで、「原田マハ公式ウェブサイト」を覗いてみました。原田マハ公式ウェブサイトより すべてがあっというまに始まったことが、一番の驚きでした(Day 5)。フランスという国が「やるときはやる」底力を持っているんだということも驚きでしたが、民主主義、つまり主権は自分たちにあることを国民がどこまでも主張する国でもあります。電光石火で強力に推し進める代わりに補償することを忘れない、それが肝心でした。そうじゃないと国民が黙って自宅待機してくれるはずがないから。日本とは全く違う社会構造がある、強い民主主義の国なんだと思い知らされました。***********************************************************************
2020.06.11
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図書館に予約していた『尼僧とキューピッドの弓』という本を待つこと3日で超速ゲットしたのです。地元の図書館所蔵で、予約ゼロの場合は、やはり超速ゲットになるんでしょうね。【尼僧とキューピッドの弓】多和田葉子著、講談社、2020年刊<「BOOK」データベース>よりドイツの田舎町に千年以上も前からある尼僧修道院を訪れた「わたし」は、家庭を離れて第二の人生を送る女性たちの、あまり禁欲的ではないらしい共同生活に興味が尽きない。そんな尼僧たちが噂するのは、わたしが滞在するのを許可してくれた尼僧院長の“駆け落ち”という事件だったー。紫式部文学賞受賞作。<読む前の大使寸評>地元の図書館所蔵で、予約ゼロの場合は、やはり超速ゲットになるんでしょうね。なお、手にしたのは2010年刊のハードカバーでした。<図書館予約:(6/03予約、6/06受取)>rakuten尼僧とキューピッドの弓この本の冒頭の語り口をちょっとだけ、見てみましょう。p7~9 わたしは気がつくといつも、他に歩行者のいない道をたった一人、歩いている。一両編成の電車が小さな駅に着いた時には、他にもニ三人降りた人がいたはずだが、ひらりと姿を消してしまった。おそらく駅の裏に駐車場があって、そこに車をとめておいたか、車で誰かが迎えに来ていたのだろう。 駅から自宅へ、自宅から職場へ、商店街へ、いこいの森へと、いつも車で移動する町の住人たちは、出発点と目的地の間に無限に広がる荒れた地帯を目にすることはないおだろう。野原の柔らかい緑が戻ることはもうないが、だからと言って都市の賑わいもない、工業化のしくじりで、いじくられて荒された中途半端な土地をわたしは一人とぼとぼ歩いて行くのである。 左手に倉庫のように大きな家具店が現れた。地価が安いのか、地味な長椅子や食卓を雑然と並べているが、客の気配はなく、店員がいるのかどうかさえ分からない。右手に飲み屋が一軒あり、入り口の扉が少しあいていた。昼間なのにかなり暗い店内で、硬貨を飲み込んでは噛み砕いていく遊戯機械の電光がチカチカ点滅し、機械が一人遊びでもしているのか、時々ガチャガチャ音がする。 立ち止まって見ていると、イタチのような男が奥から出てきて外の様子をヌッとのぞいた。目が合ったので、わたしはあわててその場から逃げた。男の視線は、客を待つというよりは、敵を待つ視線だった。 W市は、ハンブルグとブレーメンとハノーヴァーを線で結べばできるはずの三角形の真ん中にあるが、この三角形が正三角形でないことは誰にでも想像のつくことであり、そういう三角形に本当の中心点があるのかないのかは、わたしには解らない。あるかないか分からない中心点に達するのに時間がかかるのは無理もない。 W市の人口は二万四千人と言われるが、住人の多くが町中ではなくまわりの村々に散らばって住んでいるそうで、町そのものは小さいと聞いていた。ニーダーザクセン州で育った人間なら、子供の頃、不思議な鳥たちを世界中から集めたこの町の鳥公園に遠足に行ったことがあるかもしれないが、他の州の住人はこの町の名前さえ聞いたことがないのが普通だろう。 駅の脇から町中へ向かう道路はかすかに下り坂になっているので、かなり遠くにある交差点までよく見える。その交差点を左に入れば教会があると聞いていた。途中どこかで道路を左に渡ろうとしてみたが、町は小さくても道路は渡る隙を与えないほど交通量が多く、結局、渡れないまま交差点のところまで来てしまった。そこで信号が青になるのを待って渡って左の道に入ると、駐車場のあるかなり大きな教会が姿を現わした。 わたしの目指す修道院はこの教会に身を寄せているはずだったが、教会のまわりを一周しても修道院の入り口らしきものは見あたらない。教会のまわりをうろうろしているうちに、自分が空き巣のように見えはしないかと心配になってきた。道に人影のない町ほど、自宅の窓から退屈しのぎに外の様子を監視している人間の数は多い。 捜しているうちに自分が何を捜しているのか忘れ、教会のまわりをただゆくりとまわっていた。はたと気づくと、修道院の表札の前に立っていた。門の前にまだ新しい箪笥と長椅子が捨ててあった。誰か死んだのか、それとも引っ越ししていっただけだ。 透かし模様の鉄門をきしませて押し開け、修道院の敷地に踏み入った途端、お天道様の光がぎゅっと濃くなって、耳のまわりが静まりかえった。暖かい静けさだった。「わたし」は修道院で出合った尼僧たちに、密かに名前をつけるのだが・・・透明美、貴岸、老桃、陰休という名前など、なかなか多和田流の趣きがあるのです♪多和田流の造語といえば、なんと言っても“パンスカ”がすばらしい・・・すなわち汎スカンディナビア語である。パンスケに近い発音に衝撃を覚える太子でおます。
2020.06.10
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今回借りた4冊です。だいたい支離滅裂に借りているけど、今回の傾向は、強いていえば、「予約本」でしょうか♪<市立図書館>・尼僧とキューピッドの弓・海洋プラスティック汚染・地球星人・2050年のメディア<大学図書館>・(今回もパス)図書館で手当たり次第で本を探すのがわりと楽しいが・・・これが、図書館での正しい探し方ではないかと思ったりする(笑)************************************************************【尼僧とキューピッドの弓】多和田葉子著、講談社、2020年刊<「BOOK」データベース>よりドイツの田舎町に千年以上も前からある尼僧修道院を訪れた「わたし」は、家庭を離れて第二の人生を送る女性たちの、あまり禁欲的ではないらしい共同生活に興味が尽きない。そんな尼僧たちが噂するのは、わたしが滞在するのを許可してくれた尼僧院長の“駆け落ち”という事件だったー。紫式部文学賞受賞作。<読む前の大使寸評>地元の図書館所蔵で、予約ゼロの場合は、やはり超速ゲットになるんでしょうね。なお、手にしたのは2010年刊のハードカバーでした。<図書館予約:(6/03予約、6/06受取)>rakuten尼僧とキューピッドの弓【海洋プラスティック汚染】中嶋亮太著、岩波書店、2019年刊<「BOOK」データベース>より待ったなしの危機「プラごみ問題」。とりわけ海の汚染は深刻だ。一刻の猶予も許されないなかで、科学者たちの取り組みにより少しずつ問題の姿が現れてきた。なぜ生きものたちはプラスチックを食べるのか。軽いプラスチックがなぜ深海底にたまるのか。生分解性プラスチックなら問題は解決するのか…。海洋研究開発機構研究員にしてWEBサイト「プラなし生活」運営人でもある若手海洋学者が、現状と問題を整理するとともに研究状況をわかりやすく伝え、現時点での解決策を提示する。<読む前の大使寸評>追って記入rakuten海洋プラスティック汚染【地球星人】村田沙耶香著、新潮社、2018年刊<出版社>より私はいつまで生き延びればいいのだろう。いつか、生き延びなくても生きていられるようになるのだろうか。地球では、若い女は恋愛をしてセックスをするべきで、恋ができない人間は、恋に近い行為をやらされるシステムになっている。地球星人が、繁殖するためにこの仕組みを作りあげたのだろうー。常識を破壊する衝撃のラスト。村田沙耶香ワールド炸裂!<読む前の大使寸評>村田さんの作品では『コンビニ人間』だけを読んだが、なかなかの印象を受けたのでおます。・・・大型新人とでも言うんでしょうか。<図書館予約:(2/14予約、6/09受取)>rakuten地球星人【2050年のメディア】下山進著、文藝春秋、2019年刊<「BOOK」データベース>より読売、日経、ヤフー、インターネット後の地殻変動を描く。紙かデジタルか?技術革新かスクープか?慶應SFC、伝説の講座から生まれた一冊。【目次】読売はこのままでは持たんぞ/最初の異変/中心のないネットワーク/青年は荒野をめざす/読売を落とせ/ライントピックス訴訟一審/戦う法務部/日経は出さない/真珠のネックレスのような/朝日、日経、読売が連合する〔ほか〕<読む前の大使寸評>追って記入rakuten2050年のメディア************************************************************図書館大好き431
2020.06.10
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<(インタビュー)9月入学、賛否の前に> 英オックスフォード大学教授刈谷剛彦さんがインタビューで「数字なき政策議論変えたくて試算、問題は教育不平等」と説いているので、紹介します。(刈谷剛彦さんへのインタビューを6/04デジタル朝日から転記しました)コロナ危機の中で政府が急に検討を始め、約1ヵ月で見送る方向に転じた9月入学制度。導入したら何が起きるのか。多角的な緊急推計を発表して議論に影響を与えたのは、苅谷剛彦・英オックスフォード大学教授のチームだった。教育格差の拡大に警鐘を鳴らしてきた研究者が、実証的なデータを示すという手法に込めた意図は――。Q:苅谷さんは12年前に日本から英国へ研究拠点を移しています。1ヵ月ほど前に突然浮上した日本の9月入学議論に、なぜわざわざ、緊急に反応したのですか。A:実は9月入学が浮上する前から、日本の状況は心配していました。休校が広がることでいわゆる教育格差の問題が深刻化しているのでは、と思ったからです。 4月中旬には、日本にいる知人たちに『政府に要求するだけでなく、民間から何か行動を起こせないだろうか』と相談するメールを送っています。何人かで相談を始めた矢先に、9月入学の話が飛び込んできたのです。動かなければいけないと思いました。Q:9月入学が実施されたら社会にどういう影響が出るかを調べた緊急推計ですね。教員数が万単位で不足したり新たな待機児童数が10万単位で生じたりしかねないことを、実証的な研究で示しました。なぜ推計をしたのですか。A:エビデンスに基づいて検討する機会がないまま議論が進むのを恐れたからです。エビデンスとは実証的な根拠のことです。大きな政策を実施したとき、社会のどの部分に、どのような影響が出てくるのか。それを推計した社会科学的試算がないまま9月入学への移行が実現したり見送りになったりしてしまう事態を恐れました。Q:実現に反対するため、ではなかったのですか。A:違います。賛成のための推計でも反対のための推計でもないという前提で、日本にいる若手研究者に共同研究を呼びかけました。かつての院生たちです。Q:なぜ、賛成でも反対でもない立場を重視したのですか。A:賛否の立場で推計すると予断を持ち込むからです。決めるのは国民や様々な当事者の判断であり、最後は官僚や政治家です。 エビデンスを踏まえずに議論してしまうと、目に見えていない落とし穴にはまってしまう可能性がある。それは、ある政策を推進させようとする場合でも中止させようとする場合でも同じです。 見解を出すことでも論点整理をすることでもなく、数字でエビデンスを提示することに集中しました。僕たちが目指したのは『議論を変えること』ではなく『議論の仕方を変えること』です。Q:どういう影響が出るかは文部科学省などの省庁が推計すればいいとの考え方もありそうです。A:省庁が十分な試算をして結果をきちんと公表してくれるとは、必ずしも限りません。もし無視できない精度の試算が民間から発表されれば、省庁も少なくとも同程度の試算は示さざるをえなくなるはずだと思いました。Q:推計にかかる費用はオックスフォード大から出たのですか。A:いえ。僕たちチームのメンバーは無償です。支援スタッフへの謝礼は僕のポケットマネーです。 ■ ■Q:今から約20年前、子どもたちが勉強漬けにされているとして、文部省(当時)が「ゆとり教育」を打ち出したのに対し、苅谷さんは実証的なエビデンスをもとに「子どもたちの学習時間はむしろ減っている」と訴えましたね。A:ええ。政策議論の最中にエビデンスを提示することが必要だと考えました。経済界が『学力低下』を掲げてゆとり教育の見直しを求めたときには、ゆとり教育は生まれや家庭環境の違いによる『学力格差』を広げかねないという研究結果を発表しました。問題の本質は学力低下なのか格差なのかを、実証的なエビデンスで問いかけたつもりです。 あいまいなイメージや固定的な政治的立場に基づく議論で教育改革が進んでしまい、それがどういう結果を招いたかも検証されない。エビデンス不在の教育議論をいつまで繰り返すのだという問題意識が、当時からありました。Q:コロナ危機の下では学力格差をはじめ、教育をめぐる格差が広がるのではないかとの懸念が広がり、そこから9月入学による解決を望む声が上がりました。A:地域によって休校期間の長さが違ったり、家庭状況によってオンライン学習を受けられるかどうかが分かれたり。それを見て今回『格差を解消しよう』という議論が起きたのは健全でしょう。20年前なら広まらなかった議論です。 他方、雇用や生活の保障にさえ予算を出ししぶっている日本政府が教育格差への対策にどれだけ力を傾けるのかは未知数でもありました。民間から行政に刺激を与える必要があると考えました。Q:そもそも格差を解消することは、なぜ必要なのでしょう。A:僕は実は、格差という言葉を使う代わりに不平等という言葉を使っています。かつて小泉純一郎首相(当時)が『私は格差が出るのは別に悪いこととは思っておりません』と語ったことにも表れているように、格差は『単なる差異』だとも捉えられがちです。他方、不平等は不正義です。 家庭の状況やジェンダーといった、自分では選べないものによってその人の人生のチャンスが制約されてしまうのは、不平等でしょう。不平等をなくしていく努力は、正義が軽んじられない社会をつくるために重要です。 ■ ■Q:苅谷さんは、日本の大学にはグローバル化の視点が必要だと訴えてきましたね。9月入学には元々、賛成だったのですか。A:10年近く前、東京大学の秋入学が話題になったころには、国際化を担う一部の大学が秋入学に移行していくことは理にかなっている、と思っていました。Q:小・中・高校まで9月入学にすることについては?A:考えたことがありません。 もし今、9月入学に変えたほうが日本のグローバル化が進むかと聞かれたら、『たぶんそうではないだろう』と答えます。大学のカリキュラムを柔軟にして、秋から来る学生もきちんと学習を進められるようにしておけば、国際化への対応はひとまずできます。Q:しかし、グローバル化が必要だという声は依然強力です。A:世界中の留学生を集めてきた欧米の有力なグローバル大学は今、コロナ危機による留学生の激減で、深刻な財政難に直面しつつあります。グローバル化に依存することには正と負の両面があることも考えておくべきです。 日本は本気で教育のグローバル化を求めてなどいないと思います。本当に『日本人はグローバル人材にならなければならない』というニーズがあるなら、日本社会はもっと変わっているはずです。また、そもそも本当のグローバル人材は、日本の経済だけに貢献する必要はないはずでしょう。人類に貢献すればいいのですから。 ■ ■Q:9月入学を来年秋から導入する案は見送りになる見通しです。自身のチームの推計が影響を与えたと思いますか。A:分かりません。日本にいれば見えるのかもしれませんが」Q:教育の「議論の仕方」は変えられたでしょうか。A:……変えられなかったのかもしれませんね。推計が報道された直後、珍しく、ネットでニュースへの反応を見てみました。コメントを100件くらい読んでみたのですが、正直がっかりしました。 9月入学に反対する人々の多くは『ありがたい試算が出た』との受け止め方でした。他方、賛成派の人々は『反対勢力による推計だから信じるな』と反応していました。『自分たちを利する調査結果かどうか』に着目している点では、どちらも同じです。Q:空しさが残ったのですか。A:無力だったのでは、と感じています。エビデンスを数字で示したのにそれさえも結局、二項対立的な分断構造の中にのみ込まれてしまった。議論を白か黒かで理解する傾向は、20年前よりむしろ強まっているようにも感じます。ただ、一緒に推計した若手研究者たちが『議論の仕方を変える』試みを続けてくれるのではないか、と思えることは希望です。 2020年のコロナ危機下に起きた9月入学論議とは何だったのか。後世の人がそれを考えようとする瞬間はきっとあります。僕はメンバーにこう言ってきました。『たとえ推計が全く参照されないまま政策が決まっても、公表することには意味がある。後の人が反省的にこの瞬間を振り返るための“参照点”を、歴史の中に埋め込む行為だからだ』と。Q:教育に関して次にどんな研究が必要だと思いますか。A:やはり、不平等の問題です。オンライン教育などのICT(情報通信技術)を学校に導入しようという声が日本では今後高まるでしょう。ただし進め方によっては、そのせいで不平等が拡大する可能性があります。ICT化の影響をきちんと調査すべきです。(聞き手 編集委員・塩倉裕、同・氏岡真弓) *刈谷剛彦:1955年生まれ。社会学者として教育格差問題を先駆的に研究。東京大学教授を経て2008年から現職。近著「追いついた近代 消えた近代」。ウン 素晴らしい提言がみられますね。・・・たぶん、三流官庁と揶揄される文科省のお役人は、この提言を理解できないのではないかと危惧されますが。(インタビュー)9月入学、賛否の前に刈谷剛彦2020.6.04この記事も 朝日のインタビュー記事スクラップR16に収めておきます。
2020.06.09
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電通への不明朗な委託について、デジタル朝日が(時々刻々)コラムで告発しているので、見てみましょう。(6/04デジタル朝日の記事から転記しました) 新型コロナウイルスの対策を盛り込み、政府が「世界最大級」と誇る2度の補正予算に対する批判がやまない。目玉事業の持続化給付金をめぐる不透明な再委託に続き、観光などの消費喚起策でも事務委託費の異例の大きさが問題化。予算の使い方の問題が次々と噴出するなか、政府が国会を経ずに使える10兆円の予備費へも批判が高まっている。■総額の2割「やりすぎ」 「全体経費2割なんていうそんな事業はない。2割も事務費を取るのはやりすぎだ」 3日の衆院国土交通委員会では、こんな質問が野党側から相次いだ。 焦点となっているのは、外出自粛などの影響で売り上げが急減した宿泊や飲食、イベントなどの業界を支援する「Go Toキャンペーン」。総事業費約1・7兆円のうち事務局費用が最大3095億円と18%を占めることが、疑問視されている。 今回のキャンペーンは観光やイベントなどの消費を喚起する目的で、第1次補正予算で計上された。国土交通、経済産業、農林水産の3省にまたがる事業だ。多くの業者が関わるという理由から、商業全般を所管する経産省がとりまとめ役となり、8日までの日程で全体事務を担当する事業者を公募している。 国交委では野党側が、事務費用の内訳や事業者の選定方法について、不透明な点があるなどとして追及した。西岡秀子氏(国民)は「なぜ全体の事務局が必要なのか」、高橋千鶴子氏(共産)は「費用の根拠は」などと問いただした。 国交省は、災害で観光客が減った地域を対象に宿泊費用を補助する「ふっこう割」などの事業の実績はある。だが、今回のキャンペーンのように、全国で大規模に実施するのは初めてだ。赤羽一嘉国土交通相は国交委で「透明性や妥当性が求められるという指摘はしっかり受け止めたい」と発言。「国民の皆さんの税金ですから、それ(事務経費)を可能な限り縮小するという姿勢で臨みたい」としている。(南日慶子、田中美保)■再委託額、国「認識なし」 持続化給付金、委託費769億円 連日話題となっているサービスデザイン推進協議会の問題が、3日も国会で取り上げられた。衆院経済産業委員会では、協議会が法律で定められている決算公告をしていなかったことが明らかになった。 1次補正予算の持続化給付金の事業で、経産省は手続き業務全体を769億円で発注している。2次補正予算ではこれとは別に、約850億円で業務を発注する見通しだ。経産省は発注先が再び協議会となる可能性が高いと認めている。 協議会は電話番号が明示されず、野党議員が事務所を訪れても対応しないなど、運営の実態がはっきりしないとの指摘が相次いでいた。財務情報を公開していなかったという法令違反もわかり、巨額の公的事業の発注先としてふさわしいのかとの疑問が深まる。 また、協議会は業務の大部分を受注金額の97%にあたる749億円で、広告大手電通に再委託していたこともわかっている。 経産省中小企業庁の前田泰宏長官は経産委で、協議会との契約にあたり、電通に再委託することは知っていたが、協議会の提案書には金額が明記されていなかったと説明。「97%(分の金額で再委託する)という認識はなかった」と述べた。 野党側は契約の手続きについても質問し、競争入札の公示前に経産省の担当者が協議会側からヒアリングしていたこともわかった。 経産省は再委託や契約の手続きに問題はないと主張しているが、野党側は協議会が業務を電通に「丸投げ」していると訴えている。 経産省は協議会が受注した入札の予定価格を明らかにしていない。発注金額が適正だったのか検証しにくい状況だ。公的事業が複数の団体・企業を通じて再委託されるなかで、税金が無駄遣いされている懸念が高まる。(伊藤弘毅、新宅あゆみ)■与党側要望、跳ね上がる 予備費、10兆円 第2次補正予算案に政府が計上した10兆円の予備費への批判も強まっている。「まったく理屈が通らない。好き勝手にお金を使いたいという政府与党の都合でしかない」。 3日の衆院内閣委員会で質問に立った共産党の塩川鉄也議員は、予備費の大きさを問題視し、見直しを求めた。野党は、政府が予算案を決めた当初から「桁が違いすぎる」(立憲民主党の枝野幸男代表)などと指摘。今後の国会審議でも追及する構えを見せる。 政府がお金を使うときは、事前に国民の代表でつくる国会の議決が必要となる。これは「財政民主主義」という憲法が定める大原則だ。予備費は憲法で「予見し難い予算の不足に充てるため」の予算とされ、例外的に政府の裁量で支出を決められるもので、限定的に使うべきものだ。 予備費は、リーマン・ショック後の2009年度当初予算でも1兆3500億円。通常の当初予算では3500億円が目安とされてきたが、災害の増加を受けて19年度から5千億円に増やした。東日本大震災が起き、最近では年度合計で最も大きかった11年度でも2兆円程度だった。 だが今回は、1次補正でも1・5兆円を盛り込んだ上で、さらに2次補正予算案に10兆円を計上した。財務省幹部も「通常の年なら補正予算2回分」と話す。 麻生太郎財務相は「補正予算はやると決めてから時間がかかる」として、状況の変化に迅速に対応するためだと説明する。しかし、政府関係者によると、財務省は当初、1次補正の2倍の3兆円程度を検討していた。だが、与党から50兆~60兆円を求める声があがり、跳ね上がった模様だ。立憲の逢坂誠二政調会長は「国会を開いていると政府や与党は批判される。そのために(予備費で)予算を確保しておこうとみえる」と指摘した。(津阪直樹)ウーム 手慣れた省庁が子飼いの業者に丸投げする事例はよくあるが・・・今回の場合、委託発注額、事務費割合いともに異常に大きいので目立ったようですね。国土交通、経済産業、農林水産の3省のお役人は、首を洗って待機するように!太子は在職中に、サービスデザイン推進協議会のような財団法人に2年間異動勤務した経験があるので、(日々、丸投げのような業務についていたわけで)裏の事情は熟知しております。ハイ。(時々刻々)「最大級」補正やまぬ批判2020.6.04
2020.06.09
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『朝日デジタルの書評から』フォームや『読みたい本』フォームを作っているのだが、これを市図書館の予約に利用しようと、思い立ったのです。これまでの予約内容と予約候補は以下のとおりです。<予約中>・橘玲「上級国民/下級国民」(10/24予約、副本16、予約283)現在86位・ブレイディみかこ『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』(11/13予約、副本19、予約534)現在244位・門井慶喜『定価のない本』(1/12予約、副本9、予約74)現在17位・浅田次郎『大名倒産 (上)』(2/01予約、副本13、予約347)現在230位・村田沙耶香『地球星人』(2/14予約、6/09受取予定)・有川ひろ『倒れるときは前のめりふたたび』(2/18予約、副本11、予約62)現在30位・浅田次郎『大名倒産(下)』(3/17予約、副本23、予約351)現在278位・内田樹『サル化する世界』(3/25予約、副本2、予約60)現在44位・村上春樹『猫を棄てる』(5/31予約、副本5、予約53)現在65位・多和田葉子『尼僧とキューピッドの弓』(6/03予約、6/06受取)・川越宗一『熱源』(6/08予約、副本33、予約676)現在668位<カートで待機中>・紗倉まな『春、死なん』(6月中予約予定、副本2、予約26)・N・ネフスキー著『月と不死』・8月の果て・ある日うっかりPTA(副本4、予約39)・グレタたったひとりのストライキ<予約候補>・角田光代『対岸の彼女』・チャン・ガンミョン『韓国が嫌いで』・小野正嗣『踏み跡にたたずんで』・多和田葉子『文字移植』・藻谷浩介『進化する里山資本主義』・雨宮処凛『ロスジェネのすべて』:図書館未収蔵・四方田犬彦『ソウルの風景―記憶と変貌』・小山鉄郎『白川静さんに学ぶ これが日本語』・高野秀行「怪獣記」・キネマ旬報(ありがとう、和田誠さん)・東龍夫『ザ・ソウル・オブ くず屋』:図書館未収蔵・橋本治『黄金夜界』・中園成生『日本捕鯨史』・高野秀行「ワセダ三畳青春記」・高樹のぶ子『アジアに浸る』・つげ義春『ガロ 1968 前衛マンガの試行と軌跡』・ディック『パーマー・エルドリッチの三つの聖痕』:図書館未収蔵・ヘミングウェイで学ぶ英文法:図書館未収蔵・内澤旬子『ストーカーとの七00日戦争』:図書館未収蔵・ジョージ・ミーガン『世界最長の徒歩旅行』:図書館未収蔵・「月夜のでんしんばしら」谷川雁、C.W.ニコル:図書館未収蔵・カズオ・イシグロ著『癒されざる者たち』:図書館未収蔵・菅野修『筋子』・デジタルエコノミーはいかにして道を誤まるか:図書館未収蔵・ネルケ無方著『迷える者の禅修業』<予約分受取:3/18以降> ・森絵都『カザアナ』(9/21予約、3/18受取)・雑草はなぜそこに生えているのか(3/17予約、3/22受取)・イーユン・リー『千年の祈り』(3/25予約、3/31受取)・川上弘美『某』(10/27予約、4/05受取)・満州国のラジオ放送(2/26予約、5/20受取)・劉慈欣『三体』(9/09予約、5/20受取)・呉善花『韓国を蝕む儒教の怨念』(10/02予約、5/31受取)・伊坂幸太郎『フーガはユーガ』(7/24予約、6/03受取)・多和田葉子『尼僧とキューピッドの弓』(6/03予約、6/06受取)・村田沙耶香『地球星人』(2/14予約、6/09受取予定)【上級国民/下級国民】橘玲著、小学館、2019年刊<「BOOK」データベース>より「下級国民」を待ち受けるのは、共同体からも性愛からも排除されるという“残酷な運命”。一方でそれらを独占する少数の「上級国民」たち。ベストセラー『言ってはいけない』の著者があぶり出す、世界レベルで急速に進行する分断の正体。<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(10/24予約、副本16、予約283)>amazon上級国民/下級国民【ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー】ブレイディみかこ著、新潮社、2019年刊<「BOOK」データベース>より大人の凝り固まった常識を、子どもたちは軽く飛び越えていく。世界の縮図のような「元・底辺中学校」での日常を描く、落涙必至のノンフィクション。<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(11/13予約、副本19、予約546)>rakutenぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー【定価のない本】門井慶喜著、東京創元社、2019年刊<「BOOK」データベース>より神田神保町ー江戸時代より旗本の屋敷地としてその歴史は始まり、明治期は多くの学校がひしめく文化的な学生街に、そして大正十二年の関東大震災を契機に古書の街として発展してきたこの地は、終戦から一年が経ち復興を遂げつつあった。活気をとり戻した街の一隅で、ある日ひとりの古書店主が人知れずこの世を去る。男は崩落した古書の山に圧し潰されており、あたかも商売道具に殺されたかのような皮肉な最期を迎えた。古くから付き合いがあった男を悼み、同じく古書店主である琴岡庄治は事後処理を引き受けるが、間もなく事故現場では不可解な点が見付かる。行方を眩ました被害者の妻、注文帳に残された謎の名前ーさらには彼の周囲でも奇怪な事件が起こるなか、古書店主の死をめぐる探偵行は、やがて戦後日本の闇に潜む陰謀を炙りだしていく。直木賞作家の真骨頂と言うべき長編ミステリ。<読む前の大使寸評>古書店主の死から、戦後日本に潜む陰謀を炙りだすってか・・・面白そうである。<図書館予約:(1/12予約、副本9、予約74)>rakuten定価のない本【大名倒産(上)】浅田次郎著、文藝春秋、2019年刊<「BOOK」データベース>より泰平の世に積もりに積もった大借金に嫌気のさした先代は縁の薄い末息子に腹を切らせて御家幕引きを謀る。そうとは知らぬ若殿に次々と難題が降りかかる!笑いと涙の経済エンターテインメント、始まり、始まりー<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(2/01予約、副本13、予約347)>rakuten大名倒産(上)【地球星人】村田沙耶香著、新潮社、2018年刊<出版社>より私はいつまで生き延びればいいのだろう。いつか、生き延びなくても生きていられるようになるのだろうか。地球では、若い女は恋愛をしてセックスをするべきで、恋ができない人間は、恋に近い行為をやらされるシステムになっている。地球星人が、繁殖するためにこの仕組みを作りあげたのだろうー。常識を破壊する衝撃のラスト。村田沙耶香ワールド炸裂!<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(2/14予約、副本12、予約42)>rakuten地球星人【倒れるときは前のめりふたたび】有川ひろ著、KADOKAWA、2019年刊<「BOOK」データベース>より「有川浩」改め「有川ひろ」のエッセイ集“ふたたび”!ペンネーム変更の理由も語られる、エッセイ等41本+小説2編も特別収録。<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(2/18予約、副本11、予約62)>rakuten倒れるときは前のめりふたたび【大名倒産(下)】浅田次郎著、文藝春秋、2019年刊<「BOOK」データベース>より御国入りで初めて見る故郷の美しさ、初めて知る兄弟の情。若殿は倒産阻止を決意するが、家臣共々の努力も焼け石に水。伝家の宝刀「お断り」で借金帳消しの不名誉を被るしかないのか。人も神様も入り乱れての金策に、果たして大団円なるかー<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(3/17予約、副本23、予約351)>rakuten大名倒産(下)【サル化する世界】内田樹著、文藝春秋、2020年刊<「BOOK」データベース>より現代社会の劣化に歯止めをかける、真の処方箋!堤未果氏との特別対談も収録。【目次】1 時間と知性/2 ゆらぐ現代社会/3 “この国のかたち”考/4 AI時代の教育論/5 人口減少社会のただ中で/特別対談 内田樹×堤未果 日本の資産が世界中のグローバル企業に売り渡されるー人口減少社会を襲う“ハゲタカ”問題<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(3/25予約、副本2、予約60)>rakutenサル化する世界【猫を棄てる】村上春樹著、文藝春秋、2020年刊<「BOOK」データベース>より時が忘れさせるものがあり、そして時が呼び起こすものがある。ある夏の日、僕は父親と一緒に猫を海岸に棄てに行った。歴史は過去のものではない。このことはいつか書かなくてはと、長いあいだ思っていた。-村上文学のあるルーツ。<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(5/31予約、副本5、予約53)>rakuten猫を棄てる【尼僧とキューピッドの弓】多和田葉子著、講談社、2020年刊<「BOOK」データベース>よりドイツの田舎町に千年以上も前からある尼僧修道院を訪れた「わたし」は、家庭を離れて第二の人生を送る女性たちの、あまり禁欲的ではないらしい共同生活に興味が尽きない。そんな尼僧たちが噂するのは、わたしが滞在するのを許可してくれた尼僧院長の“駆け落ち”という事件だったー。紫式部文学賞受賞作。<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(6/03予約、副本9、予約0)>rakuten尼僧とキューピッドの弓【熱源】川越宗一著、文藝春秋、2019年刊<「BOOK」データベース>より故郷を奪われ、生き方を変えられた。それでもアイヌがアイヌとして生きているうちに、やりとげなければならないことがある。北海道のさらに北に浮かぶ島、樺太(サハリン)。人を拒むような極寒の地で、時代に翻弄されながら、それでも生きていくための「熱」を追い求める人々がいた。明治維新後、樺太のアイヌに何が起こっていたのか。見たことのない感情に心を揺り動かされる、圧巻の歴史小説。<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(6/08予約、副本33、予約676)>rakuten熱源【春、死なん】紗倉まな著、講談社、2020年刊<「BOOK」データベース>より「春、死なん」妻を亡くして6年の70歳の富雄。理想的なはずの二世帯住宅での暮らしは孤独で、何かを埋めるようにひとり自室で自慰行為を繰り返す日々。そんな折、学生時代に一度だけ関係を持った女性と再会し…。「ははばなれ」母と夫と共に、早くに亡くなった父の墓参りに向かったコヨミ。専業主婦で子供もまだなく、何事にも一歩踏み出せない。久しぶりに実家に立ち寄ると、そこには母の恋人だという不審な男が…。人は恋い、性に焦がれる―いくら年を重ねても。揺れ惑う心と体を赤裸々に、愛をこめて描く鮮烈な小説集。<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(6月中旬予約予定、副本2、予約26)>amazon春、死なん【月と不死】N・ネフスキー著、平凡社、1971年刊<出版社>より著者は日本民俗学界の異色の存在として知られるロシア人学者で,柳田国男,折口信夫らと親交を結び,沖縄,東北などの民俗を採録した。本書は日本語で発表された論文・書簡を網羅した唯一の著作集。<読む前の大使寸評>ロシア人にして、日本民俗学界の異色の存在が気になるのです。<図書館予約:(とりあえずカートに入れておこう)>heibonsha月と不死【8月の果て】柳美里著、新潮社、2007年刊<「BOOK」データベース>より日本統治下の朝鮮・密陽に生を受け、マラソンでの五輪出場を目指した亡き祖父・李雨哲。そのうしろ姿を追い、路上を駆けることを決意した柳美里。ふたりの息づかいが時空を越えて重なる瞬間、日本と朝鮮半島のあわいに消えた無数の魂が封印を解かれ、歴史の破れ目から白い頁に甦る。偉丈夫の雨哲と美丈夫の弟・雨根。血族をめぐる、ふたつの真実の物語が、いま日本文学を未踏の高みへと押し上げる。<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(とりあえずカートに入れておこう)>rakuten8月の果て図書館予約の軌跡218予約分受取目録R23好書好日トップ図書館情報ネットワーク 蔵書検索システム図書館予約の運用にも慣れて、速攻で入手するコツも何となくつかんだと思うのだ♪・朝日書評欄で探すとしたら、3ヶ月前掲載くらいのモノが狙い目かも。・専門的すぎるほどのモノは、予約0となっていることが多い。・受取館に収蔵しているモノは、移送する手間が省けるので早くなるだろう。・本屋の店頭に出た直後の新刊本・ウィキペディアでめぼしい著作を探す・神戸市図書館の予約順位は毎週火曜日(午前1時~3時) に更新されます。
2020.06.08
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図書館に予約していた『フーガはユーガ』という本を、待つことおよそ11ヶ月でゲットしたのであるが・・・これって個人的新記録ではなかろうか♪【フーガはユーガ】伊坂幸太郎著、実業之日本社、2018年刊<「BOOK」データベース>より常盤優我は仙台市のファミレスで一人の男に語り出す。双子の弟・風我のこと、決して幸せでなかった子供時代のこと、そして、彼ら兄弟だけの特別な「アレ」のこと。僕たちは双子で、僕たちは不運で、だけど僕たちは、手強い。<読む前の大使寸評>待つことおよそ11ヶ月でゲットした本であるが・・・これって個人的新記録ではなかろうか♪<図書館予約:(7/24予約、6/03受取)>rakutenフーガはユーガこの本の語り口をちょっとだけ、見てみましょう。p38~40 岩窟おばさんの運転するトラックに乗り、不用品を回収して回る。体を動かし、その対価に小遣いをもらうのは、精神衛生上好ましかった。お客から礼を言われることもある。家では考えられないことだ。 無愛想とはいえ、岩窟おばさんは怖くはなく、初めは、中学生で肉体労働を志願する双子に警戒心を抱いていたのかもしれないが、それでも正式なスタッフとして扱ってくれた。 おばさんからしても、僕たちは都合のいい労力だったのだろう。安いし、動ける。 はい行くよ、であるとか、これとこれ運んで、であるとか、おつかれ、であるとか岩窟おばさんは事務的なことを話すだけだったものの、時には雑談や軽口も発した。 ある時ふいに風我を指差し、「フーが?」と言い、その後、僕を指して「ユーが」とぼそぼそ言ったこともあった。Whoが? Youが。それまでも僕たちの名前を用いた駄洒落や言葉遊びは、よくぶつけられた。 音楽用語の「フーガ」と重ねる教師がいたり、昔のアニメに出てくる双子、二神風雷拳の使い手の名前を挙げる者もいた。ただ、英語バージョンは初めてで、今でも記憶しているということは、それなりに面白く感じたのだろう。 話が逸れた。何の話だったか。 そうだ、ワタボコリだ。 その日も僕たちは、リサイクルショップでの労働を終え、自宅アパートへの帰路を、気が進まない思いで、牛歩戦術とまではいかないまでも、のろのろと歩いていた。「何だよそれ」 風我が手に持つ、ぬいぐるみが気になる。バスケットボールほどの大きさだろうか。コンビニの袋をつかむかのように、粗雑に持っている。「シロクマだ。おばさんの店に落ちていた」「シロというより赤だ」確かに元々は白かったのかもしれないが、黒く汚れているのはまだしも、顔の部分をはじめ、あちこちが赤色に染まっていた。「絵の具?」 風我は目の前にそれを掲げる。赤色は濃淡があり、乾燥しているせいか、あちこちが毛羽立っていた。「血っぽい」
2020.06.08
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図書館で『中国はなぜいつも世界に不幸をバラ撒くのか』という本を、手にしたのです。新型コロナウイルスの対応などが載っていて、ディープスロートのホットな話題が借りる決め手になりました。【中国はなぜいつも世界に不幸をバラ撒くのか】石平著、徳間書店、2020年刊<「BOOK」データベース>より新型肺炎、南シナ海問題、知財パクリ…なぜ中国は世界のトラブルメーカーなのか。歴史背景から儒教、中華思想まで習近平政権に見る「中国の本性」を解説!<読む前の大使寸評>新型コロナウイルスの対応などが載っていて、ディープスロートのホットな話題が借りる決め手になりました。rakuten中国はなぜいつも世界に不幸をバラ撒くのかまず気になるコロナウイルス対応を、見てみましょう。p105~108<日本を「感染大国」に仕立てる中国の狙い> 中国が「新型コロナウイルスの発生源は中国だとは限らない」と言いはじめたのと歩調を合わせるかのように、北京市政府は2020年2月26日、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐために、日本や韓国などを念頭に、「疾病状況が深刻な地域」からの訪問者に対し14日間の自宅観察または集中的な医学観察を受ける措置をとると発表した。 中国こそが新型ウイルスの発生源であり、日本への「輸出国」なのに、北京が日本からの訪問者を隔離するのは、いかにも本末転倒である。 この措置が発表される直前の同月26日御前0時、北京市内で確認された感染者数は400人に上っている。しかい、同日、日本国内で確認された感染者数は、クルーズ船の乗客乗員とチャーター機による帰国者を除けば175人、北京のそれよりはるかに少ない。にもかかわらず、北京はいったいなぜ、日本からの訪問者を隔離しなければならないのか。 首都北京を死守するための非常措置である、と解釈することもできよう。しかし一方で、北京市政府は中央政府の指導に従って産業・商業の生産・営業再開のため、全国各地からの出稼ぎ労働者や地方出身者の大規模な北京還流を許している。(中略) この措置は事実上、北京と日本との人的交流をほぼ止めることになる。日本のビジネスマンや観光客で「14日間隔離」を覚悟して北京へ飛んでいく人はまずいない。その結果、北京と日本との経済交流も停滞することになろう。このような事態の発生は、一日も早く経済の回復を図りたい中国政府の思惑とも相反している。(中略) 中国が日本からの訪問者を隔離する措置をとったのは、なにも「感染拡大を防ぐため」ではない。別の隠された理由がある。その一つとして考えられるのは、中国政府がクルーズ船ダイヤモンド・プリンセスの一件が世界的にクローズアップされたことに便乗して、意図的に、日本を「感染大国」に仕立てていくことである。それによって、本来、世界一の感染国である中国から、国際社会の目をそらすことができるからだ。 中国政府のもう一つの狙いは、国内における宣伝効果であろう。つまり、「日本や韓国などは政府の無策や制度の不備で感染が拡大している」と国内向けに喧伝することによって、逆に中国政府がうまくやっているとの印象を国民に植え付けるのである。ウーム 中国共産党がなぜ世界中から嫌われるのか? それが分かるというものでんな。また、アメリカとヨーロッパ諸国が中国共産党の隠蔽と遅延を非難しているが、日本政府の腰砕けについては冷たい目が向けられています。
2020.06.08
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図書館で『村上春樹の短編を英語で読む1979~2011下』という本を、手にしたのです。ぱらぱらとめくると、段落が少なくて読みにくい文章であるが・・・まあ何とかなるだろうと借りたわけでおます。とにかく、大使にとって村上春樹は尽きせぬ泉みたいな題材でおます。【村上春樹の短編を英語で読む1979~2011下】加藤典洋著、筑摩書房、2019年刊<「BOOK」データベース>より「デタッチメント」から「コミットメント」へー村上春樹の創作姿勢の移行は、はたして何を意味するのだろうか。その物語世界はどのように深化を遂げたのか。デビュー以来の80編におよぶ短編を丹念にたどりながら、長編とのつながりをも探り出すことで、新たな像が浮かび上がる。下巻では、『ノルウェイの森』の大ベストセラー化を契機にもたらされた深刻な孤立と危機にはじまる「中期」の作品群を読み解き、そして、日本の戦後にとって節目となった1995年の二つの出来事を誰よりもしっかり受け止めた小説家の「後期」の転回を掘り下げる。<読む前の大使寸評>ぱらぱらとめくると、段落が少なくて読みにくい文章であるが・・・まあ何とかなるだろうと借りたわけでおます。rakuten村上春樹の短編を英語で読む1979~2011下翻訳のコツのような箇所を、見てみましょう。p84~87<第三部 第10章 これ以上はあげられないくらいの大きな悲鳴をあげること> 夫と子供は、この小説の中で似ています。日本語の原テクストでもそうですが、ジェイ・ルービンの訳は、「私」が「夫」と「子供」を一組の存在として見ているところを上手に訳していると思います。この小説では、英訳がさまざまなことを考えさせてくれます。 彼は朝の八時十五分にブルーバードに乗ってマンションの駐車場を出る。子供を隣の席に座らせる。子供の小学校は診療所に向かう道筋にるのだ。「気をつけてね」と私は言う。「大丈夫」と彼は言う。(略) そして二人は手を振って出ていく二人は奇妙なほどよく似た手の振り方をする。同じような角度に顔を傾け、同じように手のひらをこちらに向け、それを小さく左右に振る。まるで誰かにきちんと振り付けられたみたいに。(同前、傍点引用者) というところの傍点箇所は、“My two “men”always wave to me on the way out. their hands move in exactly the same way. It's almost unncanny.”(私の二人の「男」はいつも手を振って出て行く。正確に同じ仕草だ、不気味なほどに)となっていますし、 私はいつもと同じように夫にコーヒーを出し、子供にホット・ミルクを飲ませた。夫はトーストを食べ、子供はコーン・フレークを食べた。夫は新聞にざっと目を通し、子供は新しく覚えた歌を小さな声で歌っていた。それから二人はブルーバードに乗って出ていった。気をつけてね、と私は言った。大丈夫と夫は言った。二人は私に手を振った。いつもと同じだった。(同前) という箇所の「二人」もともに“The two of them”と書かれ、二人一組の強調を施されています。まず自分の中の連関がとだえ、次に周囲との関係が途切れる。物事は文脈を失い、いわば機械的なものとなる。すべてがただ単にあるもの、「ただの存在」となります。『村上春樹の短編を英語で読む1979~2011下』1
2020.06.07
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図書館で『村上春樹の短編を英語で読む1979~2011下』という本を、手にしたのです。ぱらぱらとめくると、段落が少なくて読みにくい文章であるが・・・まあ何とかなるだろうと借りたわけでおます。とにかく、大使にとって村上春樹は尽きせぬ泉みたいな題材でおます。【村上春樹の短編を英語で読む1979~2011下】加藤典洋著、筑摩書房、2019年刊<「BOOK」データベース>より「デタッチメント」から「コミットメント」へー村上春樹の創作姿勢の移行は、はたして何を意味するのだろうか。その物語世界はどのように深化を遂げたのか。デビュー以来の80編におよぶ短編を丹念にたどりながら、長編とのつながりをも探り出すことで、新たな像が浮かび上がる。下巻では、『ノルウェイの森』の大ベストセラー化を契機にもたらされた深刻な孤立と危機にはじまる「中期」の作品群を読み解き、そして、日本の戦後にとって節目となった1995年の二つの出来事を誰よりもしっかり受け止めた小説家の「後期」の転回を掘り下げる。<読む前の大使寸評>ぱらぱらとめくると、段落が少なくて読みにくい文章であるが・・・まあ何とかなるだろうと借りたわけでおます。rakuten村上春樹の短編を英語で読む1979~2011下戦後日本が語られているので、見てみましょう。p168~171<第四部 第12章 マニフェストと小さな他者> バスのナンバーは「28番」ですが、これも、ちょうどこの作品発表の1年前(1982年12月)から連載がはじまっている大友克洋の漫画『AKIRA』が、主要登場人物の名前、超能力少年アラキのナンバーの引用源としている往年の横山光輝の漫画を、連想させる数字です。『鉄人28号』というのは、村上や大友が少年のころの人気漫画で、太平洋戦争の末期、日本の陸軍が、「起死回生の秘密兵器」として開発していた巨大ロボットが戦後に現れる、という設定でした。 大友の作品中、アキラも28番、また主人公の名前金田は、この漫画の主人公(金田正太郎少年)からとられています。いずれにしてもここでバスは「戦後日本」ともいうべき時間の器で、それはいまや高度成長をへて「運転席の窓ガラスがいやに大きく、まるで翼をもぎとられた大型爆撃機みたい」なかたちをしている。 アンゼルム・キーファーというドイツの前衛芸術家に翼の潰れたメッサーシュミット(ナチス・ドイツの戦闘機です)のインスタレーションがありますが、それが思い出される形容です(日本の芸術家がこれを模倣して作った翼を潰された零戦のインスタレーションも存在します)。 戦後日本のメディアにはこの種のイメージが散乱しています。黙っているとその種のイメージが入ってくるのです。身近な例でいうと、宮崎駿の『千と千尋の神隠し』に、この「何かしら非現実的で不思議な」老人たちの「光景」に似たものが出てきます。 そこで主人公の女の子千は、友だちのハクを助けるべく「四十年前の切符」で「沼の底」行きの電車に乗るのですが、すると、やはり「時間の器」であるその電車に、たくさんの暗い影のような荷物を抱えた人たちが乗っていて、とある駅に着くとぞろぞろおりていくのです。 僕自身の想像ですが、それはたぶん、戦後の引き揚げ者の象徴ではないのでしょうか。戦争に負け、満州、台湾、朝鮮、樺太、南太平洋の諸島などから、総数六百万人を越える日本人が着の身着のままの状態で戻ってきました。暗い戦後の光景の一こまです。この映画には、通過する電車を踏切りで待つやはり暗い影のままの父と幼い子供の姿も一瞬映るのですが、作り手宮崎駿の父に連れられた1945年当時の自己像ではないかと僕は思っています。 宮崎の家は戦闘機零戦の部品製作を担当する飛行機工場を経営しており、彼は1941年生れ、戦争が終わったとき、四歳でした。 僕は、「めくらやなぎと眠る女」のオリジナル版における老人のイメージも、そのようなものだと思っています。村上のうちにも、戦後日本の影が大きく落ちています。それを作り手がしっかりと受けとめるのでないと、それらの残滓がさまざまな形で作品を覆い、ときに作品自体を茫洋とさせるのです。「めくらやなぎと眠る女」のオリジナル版もその例で、はっきりとしたモチーフに立つ改稿版で、この部分が大きく削除されているのもそのためなのでしょう。村上は自分の(個人的な)「喪失」体験を作品に込めた。でもそのモチーフの“掴み”の甘さが、ここで別種の(いわば社会的な)「喪失」のモチーフの混入を許してしまっていると見えるのです。 さて、このようなかたちとしてあったオリジナル版が、四割方削減され、改稿される。 どこが変わっているか。列挙すると次のような場面が、変更されています。 第一は、先に述べたいとこの耳の疾患が「八年間」続いているという箇所が削除された。それで「僕」の八年前の友だちのガール・フレンドの入院する病院見舞いとのつながりが消えています。 第二に、故郷の街に戻ってきた理由として、いくつかの要素がふえ、また「三年ぶり」と目される前述の帰郷が「五年ぶり」の帰郷に変えられた。
2020.06.07
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<四万六千日・ほおずき市>ベランダにほうづきを植えているのだが、みどり色の実がついていてもうすぐ赤く実ってくるようでおます♪ほおずき市の時期としては7月9日・10日のようであるが、なにしろイラチな太子である。・・・で、ネットでほおずき市をさがしてみたのです。四万六千日・ほおずき市より 7月9日・10日、浅草寺境内を彩るほおずきの屋台は、浅草の夏の風物詩である。この両日は四万六千日の縁日であり、縁日にともなってほおずき市が催される。 平安時代頃より、観世音菩薩の縁日には毎月18日があてられてきたが、室町時代末期(16世紀半ば)頃から、「功徳日」といわれる縁日が設けられるようになった。功徳日とは、その日に参拝すると、100日、1,000日分などの功徳が得られるという特別な日を指す。功徳日は寺社によって異なるが、現在、浅草寺では月に1度、年に12回の功徳日を設けている。このうち7月10日は最大のもので、46,000日分の功徳があるとされることから、特に「四万六千日」と呼ばれる。 この数の由来は諸説あり、米の一升が米粒46,000粒にあたり、一升と一生をかけたともいわれるが、定かではない。46,000日はおよそ126年に相当し、人の寿命の限界ともいえるため、「一生分の功徳が得られる縁日」である。 四万六千日の縁日の参拝は江戸時代には定着し、われ先に参拝しようという気持ちから、前日9日から境内は参拝者で賑わうようになった。このため、9日、10日の両日が縁日とされ、現在に至る。 四万六千日にともなうほおずき市の起源は、明和年間(1764~72)とされる。四万六千日の縁日は浅草寺にならって他の寺社でも行なわれるようになり、芝の愛宕神社では四万六千日の縁日にほおずきの市が立った。「ほおずきの実を水で鵜呑み(丸飲み)すれば、大人は癪(なかなか治らない持病)を切り、子供は虫気(腹の中にいると考えられた虫による腹痛など)を去る」という民間信仰があり、ほおずきを求める人で賑わったそうである。その愛宕神社のほおずき市の影響を受け、四万六千日の大本である浅草寺にもほおずき市が立った。ちょうどお盆の季節でもあり、ほおずきを盆棚飾りに用いる方も多い。 かつては、四万六千日の縁日に赤とうもろこしを売る屋台もあった。これは赤とうもろこしが落雷除けのお守りになる由の民間信仰により、文化年間(1804~18)頃に境内で売られるようになったという。ところが明治初年(1868)頃、不作によって赤とうもろこしが出回らないことがあった。 これに困ったご信徒が浅草寺に雷除けのお守りを求めた縁から、浅草寺では竹串に挟んだ三角形の守護札を授与するようになった。これが今も四万六千日に授与されている雷除札である。 9日・10日の両日、いなせな恰好の売り子たちが声をあげてほおずきを売り、境内は朝から晩まで参拝者で埋まる。観世音菩薩の功徳に感謝して参拝し、ほおずき市を散策して江戸情緒を味わいたい。
2020.06.06
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