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<名は体を表す>日曜日、競馬もフィギュアスケートも、名古屋方面の安藤さんが勝った。プロ野球はザンネンな結果だったので、アンカツとミキティがオレ竜のかたきをとったような感じ。なので今日は餡ドーナツを買った(?)。久しぶりに食ったけど美味い。そういえば、名古屋にはアンコトーストなんてものがあったような・・・。餡ドーナツといえば、大学の演劇部に「安藤なつ」というヤツがいた。もちろん芸名(プロじゃないけど)。小生は演劇部じゃなかったのだが、知り合いが演劇部にいたので間接的な知り合い。名前が面白いので記憶している、というだけの人物。もちろんデブっちょさん。大学生協の売店でも餡ドーナツは大人気だったし、発想しやすい安直なネーミングでもあった。有名人とか芸能人にも、同じ芸名を使ってる人はいるのかなあ、とふと思って、さっきインターネットで検索してみたら、2人ほどいるのを発見。1人は若手のタレントで、もう1人は新進の漫画家。タレントさんのほうの安藤なつさんは、芸能プロダクションのホームページに写真が出ていて、案の定なかなかぽっちゃりしててメガネをかけていた。漫画家の安藤なつさんのほうの写真はなかったけど、やっぱり太ってるのかなあ。「安藤なつ」は、太ってなきゃダメだよなあ。こんな甘くて脂っこい名前(^^)。<明日死んじゃおうと思ってる子たちへ>心の支えって、あいまいとはいえ誰しも持っていると思うのだけど、近頃はそれがひとたび失われただけで、もうあとはこの世の終わりと、皆感じてしまうようだネ。逃げ道や、新しい心の支えを探せば見つかるはずなのに、見つける気力もないまま。日本国内のいろんな人の自殺のケースを見ていると、そう感じられるケースが多い。とくに子どもたち。それまで懸命に崖にしがみついていた手を、自分でパッと離しちゃう。いま手を離さなくたって、ムリして上に昇らずに、しがみついてるだけでいいのに。それとも「うつ」にかかってるのかな。いじめられたりシカトされたって、そんな学校さくっとサボって、家で図々しく生きていけばいいじゃねーか。のめりこめば楽しい、十分これからの支えになってくれるものなんて、世の中にいっぱいあるでしょ。君らの想像もつかないような、くだらないバカなことやってても楽しく生きてる、よっぽど恥ずかしくてみっともない大人なんて、おっちゃんも含めて世の中にはいっぱいいるよ。生きてて嫌われたって恥かいたって、皆にメーワクかけたっていいじゃねーか。互いにメーワクかけあって成り立ってるのが社会なんだ。遺書に「ごメーワクおかけしました」なんて書かなくったっていい。つーかそんな気配りなんて、普通の人はできない。すごいよ君たち。生き延びて、先々そういう素敵な「宝物」を役立てたほうがいい。とりあえずは、自分が楽しい思いをすることだけ考えて、生きていけばいいじゃねーか。社会への適応とか周りへのメーワクとかいうことは、あとからいくらでも考える時間はある。考えるときちょっと疲れるけど、そのときほんの少しだけ苦しめば済むことだ。いま心配しなくたっていい。
October 31, 2006
日曜日朝、孤高のサッカー青年「エゾノ君」が、今日初めて「おともだち」を連れて練習していた。前にも紹介したとおり、彼のプロフィールは、ウォーキングしながら観察する僕の全くの想像。微に入り細に入り過ぎている感はあるものの、モチーフを見た作り話のネタということで勘弁して欲しい。ネーミングの由来は、元日本代表・前園似のファッションだが風貌がマヌケなため「マの抜けたマエゾノ」転じて「エゾノ」。日々、日本代表のレプリカもしくは「勝ちT」を着てたった1人で練習しているが、ヘタッピなので、「両親の反対を振り切って、仕事を辞めて今年のドイツW杯へ日本を応援に行き、フヌケになって帰国したあと何もせずしばらくプラプラしていたが、このままだともったいないのでサッカーの真似事でもはじめてみた、だけど同好の士は現れず1人ぽっち」というプロフィールを勝手に設定してみたが、見れば見るほど、そういう人にしか見えなくなってくる。小生の思い込みも相当激しい。そんなエゾノに、とうとう「一緒にサッカーやってくれる仲間」が現れたのだ。どういういきさつで「スカウト」したのか。たとえば、パパから「もう小遣いは出してやらんぞ!」と最後通告を受け、仕方なくはじめたバイト先での同僚との昼休みの会話で、たまたまW杯の話題になり、「オレもサッカーやってんだ」「マジ? オレ、中学時代サッカー部だったよ」「じゃ、一緒にやろうぜ、今度の日曜日の朝6時にご近所公園集合な」などと云って呼び出したのか。「サッカーやってる」とは云ったものの、実は1人ぽっちのサッカー練習だということはとうとう云い出せなかったエゾノ君。だけど、「ウソから出た誠」という諺もある。ちばあきお氏の漫画「キャプテン」でも、野球の名門中学から転校してきた主人公は、実はその名門2軍の補欠だったことを仲間にも云えずにいたが、名門中出身という名に恥じない実力を身につけようと、陰で猛練習を重ねた結果、本当に実力を身につけ、ついにはキャプテンの座を射止めて大活躍するのだ。エゾノくんだって、おともだちと一緒になってボールを蹴りあっているうちに、本当のサッカー選手になれるのかも知れないのである。仲間が出来たこと自体が、すでに彼の実力を上げるステップとなっているのだ。なんだかんだいいつつ、1人サッカーの成果か、ドリブルはなかなか板についてきている。パスはぜんぜんなってないけれど、こうやって2人でやってるうちに上達するのだろう。後に誕生するサッカーチーム「エゾノジャパン」のメンバー全員が、ジャパンのレプリカを身にまとって練習する日もそう遠くないのかもしれない。今日はその記念すべきスタートの日と云えるかもしれない。だがエゾノくんが安堵していられたのも、ほんのつかの間であった。彼らの練習する場所というのが「球技を禁ず」という札のかかった陸上競技のトラックで、日曜日は「ご近所マラソン走友会」のおっさんたちがこのトラックで走りこみをする日と決まっていたのだ。パスのときのボールコントロールがおぼつかないエゾノくんが、おともだちへと強く蹴ったボール(日韓W杯仕様)は、あろうことか、折しもトラックをゆっくり走っている「走友会」の人たちめがけて飛んでいった。軋轢の瞬間は刻一刻と近づいていた・・・。
October 30, 2006
ダイワメジャー、天皇賞を勝ったんですねえ。530kgという、ディープインパクトより90kg近く重いデカ馬なのに、気性面に問題があってG1をなかなか勝ちきれず、また左回りを苦手としていたから東京競馬場はどうかと思っていたのだが、諸々の課題を見事に克服した。ヤネが安藤克己というのも陣営には頼もしい材料だったかな。けれど実力の割には人気がなかった。ダイワメジャーが勝つと見てたので、買っとけばよかったと後悔したが、2着入線の馬なんて絶対予想してないから、どのみち外れだろう。横山典弘、先週の菊花賞2着に続き今週の天皇賞も2着。またも「G1・2着男」の片鱗を見せつけた。レースを生では見てないのだが、JRAのホームページで映像も確認できるので繰り返し見てみた。今回騎乗のスウィフトカレントという馬は、最近力をつけてきてはいたものの、決して本命・対抗に推されていたわけでもなし、7番人気という「中の上」程度の評価。そういう目立たぬ穴馬を2着に押し上げてしまうくせに、本命馬をも2着に止めてしまう男、それがヨコテン。古くは、1990年の有馬記念で、メジロライアンとのコンビでの、オグリキャップに次ぐ2着が印象深い。ライアンはビッグレースでの2着3着が目立つ馬だったので、巷ではライアンに対して「あと一歩届かない馬」という印象が強く残っているようだが、なんのことはない。もしもヤネが岡部幸雄や武豊だったら、ライアンはもっとG1タイトルを取れていたんじゃないかとさえ思う。だがそんなところが、なんともいえないヨコテンの魅力でもある。彼から「2着、準優勝者の美しさ」を教えてもらったといっても過言ではない。なんて書いても、本人は嬉しくないかもしれないが、もしかすると心の奥底では嬉しいのかもしれない。そんな気がする。競馬という、タイトルを取らなければ四面楚歌に陥るような世界にいるにも関わらず、大事なレースで、ゴール直前ギリギリまでステッキを使わなかったり、といったギャンブルを彼は平気でやる。野球で云えば、1アウト1塁で、送りバントで1点確実に取りにいくべき場面で、バントという選択肢は頭の中に全くなくて、ヒットエンドランしか狙わないのと同じである。「ヘボ」とか「ヘタレ」とか云われようが、彼は愚直なまでにそういう大胆騎乗にこだわる。どうも、そういうものを美学とする思考パターンは、「師匠」小島太(現調教師)の影響らしい。なんだかんだ云って、そんなヨコテンもG1を勝つことはある。1990年エリザベス女王杯、キョウエイタップに跨っての直線一気の追い込み勝ちは、胸を打った。彼はそういう会心の勝利のあと、本当は嬉しいくせに、わざとそっけない素振りでインタビューに答える。かと思うと、数年後の有馬記念をサクラローレルで圧勝のあと「デットーリジャンプ」などやったりもする。そういうアンビバレントなところも、なんともヨコテンらしくてほほえましい。
October 29, 2006
「ご近所運動公園」には、散歩やジョギング以外にも、実にいろんな人がさまざまな目的で訪れる。公園ってのは、そもそもそういう場所なんだろうと思うんだけど、ちょっと注意深く見てみると、そのバリエーションは実に多種多様なのだ。草野球とかバーベキュー、ピクニック、スケートボードなんてのは、まあ通常の利用者、って感じですけど、あとは音楽ですネ。とりわけ珍しい楽器を練習している人というのが目を引く。ある50代前半ぐらいの男性は早朝、公園の屋根つきベンチにやってきてはバグパイプの練習をしている。結構よく見かけるので、ああまたこの人だ、という感じなのである。なかなかいい演奏なのだが、なぜか悲しい音にも聞こえる。バグパイプって、「キャンディ・キャンディ」のアンソニーを思い出す(少女マンガだけど何故か周りの人たち皆見てたなー)んだけど、見るからに複雑な構造だし値段も高そうだし、注文してから手に入るまですげー時間かかりそうだし手入れも大変そうだから、持ってる人なんて日本でもごくわずかだろうなあ、と小市民的な目で見てしまう。だからこの男性もまた、このバグパイプによって人生を大きく左右されてしまったのかもしれない。バグパイプはいわば、オノレのサラリーマン人生の縮図なのかもしれない。それほどのものかどうかは、彼に話を聞いたわけじゃないからまったく知らないけど。というわけで、よく知らないけど以下勝手な想像(笑)。彼は、職場では経理畑の中間管理職なのだが、このところストレスで夜もあまり眠れず、仕事にもいまひとつ精細を欠いているところを会社からも指摘されていた。そんなある日、部長から、「何か君だけの、『これだけは負けない』という趣味を見つけて取り組んでみたらいい気分転換になって仕事にも張り合いが出てくるんじゃないか?」というアドバイスを受け、自分なりに考えてはみたたものの、なかなかそういうものが見つからなかった。そんなある日ふと、TVドラマのBGMに使われていたバグパイプの音色に耳を奪われ、「そうだバグパイプだ!」と思い立って入手経路を入念に調べ、次のボーナス時に、新しい車を欲しがっていた奥さんの猛反対を押し切って、思い切って購入したのだ。待望の楽器も手に入り、さっそく練習しようと思ったのだが、教本がなければ教えてくれそうな人もまったく心当たりがない。会社のインターネットで昼休みに調べてみたところ、山梨県のナントカ町という町の山小屋に住む、某さんという73歳の男性の名前にヒットし、連絡先を突きとめて電話で話したところ、相手はなかなかのヘンクツ爺いで、自分の家に3ヶ月ほど逗留して、寝食の面倒を見てくれるならば教えてやってもいい、という難儀な条件を提示してくるのだった。悩みに悩んだ挙句、妻にそのことを打ち明けたのだが、当初から念願のマイカー購入が叶わなかったばかりか、それに加え、進学を目前に控えた長男をほったらかしにしてバグパイプを習おうかどうかで悩んでいる彼に、奥さんは激しく逆上し、「家族とバグパイプとどっちが大事なのよ!?」と叫ぶや、翌日から長男を連れて都内の実家へ帰ってしまったのだ。一人残された彼は、それでも何かにとり憑かれたかのように、長年真面目に勤めてきた会社から「リフレッシュ長期休暇」をもらって山梨へと向かい、3ヶ月の「修行」を経て戻ってきたのだが、ここで初めて、大切なものをまとめて失ってしまったことに気づいたのだ。食卓には、妻が自分の記入欄だけ記入して置いていった離婚届が、そのまま置かれている。アドバイスをくれた部長を恨んでも仕方ないことである。彼はむしろサバサバして、復帰した仕事にも精力的に取り組むようになったのだが、ある日、心の中にポッカリと開いた穴に気づく。気づいたけどもうそれは遅すぎた。心に開いた穴を埋めようと、あるいは忘れようと、彼は今日もバグパイプを吹く。だから彼のバグパイプは悲しい音色を奏でる。・・・って、何もそこまで想像する必要はないんだけど、まあいつもの癖なのだ。実際はバグパイプの同好会ぐらい、もっと近場のあちこちにあるんだろうけど、話をドラマチックにするため、わざわざ敷居を高くしちゃってみただけなのねん。
October 28, 2006
これはあくまで結果論であり、今までのプロ野球のセオリーに対するアンチテーゼでもなんでもないと思うが、今年のポストシーズンで、奇しくも似たような現象が2つ、続けざまに起こった。一方はパリーグプレーオフの西武ライオンズ、もう一方は昨日日本シリーズで破れた中日ドラゴンズ。両チームともに緒戦はエースの力投によって、「格の違い」さえ見せつけて勝ったのに、結果的に両者はそのあと1つも勝てずに敗れ去った。今年の西武と中日、かぶって見えたのは小生だけじゃなかろうと思いますが、どうじゃ?昔から「短期決戦は初戦を制したものが圧倒的に有利」と云われ、第1戦はエースを投入して何が何でも勝ちにくるというパターンが慣例であったし、事実歴代多くのチームがそうやって日本一に輝いてきた。だけど今年は様子が違った。セオリーどおり緒戦に勝ったチームは、エース不在の次の試合以降は相手の勢いに押し切られ、味方の攻撃も裏目裏目に出て、なすすべもなく凌駕されてしまった。森脇やヒルマンが、そこまで計算に入れて試合に臨んでいたかどうかは疑問である。日ハムがエース金村の登板を4戦めに持ってきたのだって、偶然そうせざるを得なかっただけで、あえてそうしようとしてやったわけじゃない。だけどこれが結果的にチームを勢いづけ、中日を黙らせてしまった。もっけの幸いなんだけど、受け止めようによっては、周到で巧みな戦術ととれなくもない。そういう計算をしながら試合をする監督といえば野村だろう。ヤクルトや阪神の監督時代、対巨人3連戦の最初のゲームを落としたあとでノムさんはよく、「上原相手にまともにいって勝てるわけがない。けど『肉を切らせて骨を絶つ』て云うやろ、残り2戦取れば勝ち越しやで」などとボヤいてた。結果、何度かそういう展開も拝見した。「神サマ仏サマ稲尾サマ」の時代は遠い昔、今やエース完投・連投という時代はとっくに終わってるし、どのチームが出てきたところで、先発投手陣も大勢揃えてくるだけにローテーション間隔も昔より空く。それだけに、第1戦を捨てて残りの投手を全力で叩く戦術も、新たに視野に入れることができるというか、これからはさらに見方をいろいろ模索できるかもなあ。来年からも楽しみ♪・・・などとぬか喜びしていたら、なにやら日ハム陣営より不穏な情報が・・・。えーっ、マジかよ!?
October 27, 2006
日ハム、ついに日本一に王手ですネ。まあ、そこそこ頑張るだろうとは予想していたが、まさかここまで優位に進むとまでは思わなかった。新庄、森本をはじめとするノリノリのパワーたるや計り知れない。ついにガッツ小笠原まで乗せちゃった。そりゃそうと、パリーグ制覇のおかげで「シャウエッセン」が安い安い(笑)。どうか日本一になった日にはもっと安くしてもらいたい。さらに1袋の量をもっと増やしてもらいたい(ダッハッハ)。去年の千葉ロッテほど、相手(阪神)をゲームで圧倒してはいないものの、スタジアムに詰め掛けたファンとの一体感という点では、まさに去年と同じかそれ以上。しかも首都圏チームとの対戦で気軽に移動して応援できるロッテと違って、本拠地の場所が場所だけに、シリーズ3戦以降は、たまにしか生で見られない北の大地のファンが、フラストレーションを一気に爆発させてる感じがある。個々のファンのパワーという点ではロッテより上かもしれない。東京ドームがいまだに準本拠地になってるし(残しといて良かったなあオイ)、2軍は鎌ヶ谷だから、首都圏でもまだファン層が広がる可能性もある。たとえ来年から新庄がいなくなっても、後継者はいっぱい残ってるし。まあ万が一、残り3連敗で中日が優勝しちゃったとしても、この盛り上がりが衰えることは多分ないっしょ。だが、ヒルマンの「シンジラレナーイ」なんていう卑屈で語呂も悪い言葉が流行語大賞など、個人的には絶対いやだ。もし優勝するとしても、頼むからこんな言葉は大賞に選ばないでもらいたい。中日は、本来こんなところで敗退してしまうチームではないはずだと思うんだけど、ちょっと追い込まれた。戦前、「日ハムくみしやすし」の考えが、首脳陣や選手の頭の片隅にあったのではないかとさえ思う。それで交流戦も勝ち越して、シリーズ初戦も川上で勝ったもんだから、その意識がさらに強まったのか。もしそうだとすると、ちょっとヤバい。気持ちの切り替えというのは短期決戦ではなかなか難しいからに。日ハムの勢いに対して、「負けるはずのない相手に勝てない」呪縛に、自らをかけてしまっているかもしれん。呪縛から逃れるためには名古屋に帰るしか、もはや方法はないような気がするわけで、とにかく今日は呪縛にかかったままでもいいから、とにかく最後勝って終わるしかにゃあで。落合さん、今さらだけど、札幌味噌ラーメンに八丁味噌を入れて食うとか、スープカリーの具に名古屋コーチンを入れるとか、そういう気分転換はどうでしょう。今日は木曜だけど水曜どうでしょう(^^)?というわけで、信子夫人に作らせて長男の福嗣に雪道を自転車で出前させよう。コケたらアウト(笑)。
October 26, 2006
<愚者の行進>T嶋Y子さんが出した「だから女は男をどーたらこーたら」というタイトルの本を見かけたので、ナナメ読みしてみたが、タイトルから予想したとおり、この人がいつもTVで云ってることと殆ど同じ話ばっかりなので、なんだか可愛そうな人だなあと思った。もちろん本は駄作で、とてもじっくりなんて読めない。この人はTVでも己の暗愚ぶりを自ら胸を張って堂々と露呈している上に、反発する人をねじ伏せる。反発する側もエネルギーの浪費を避けるため誰もまともに相手にしてない。「タレント」としても終わりかな。この人に限らず、政治の世界でも総理大臣や議員、知事というのは、就任するたんびに誰もが醜態を世にさらすが、あれって考えてみれば、人間誰しもが愚かで醜い存在だってことなんでしょうね。有名になって顔が知れ渡るってことは、同時に恥を世にさらすデメリットも同居するってことなのだな。そういう有名人が、TVなんかの向こうで自分の願望欲望のとおりにふるまおうとする姿ってのは、たいがいどれも無様でみっともないからね。そういう醜さを知っててふるまう人ってのはごくわずかで、わかってない人が圧倒的に多いわけだけど、わかってない人のほうは醜さが倍増するからネ。特に年配の人たちでわかってない人ネ。よくよく考えてみれば、ブログなんてのも恥ずかしいものなのだ。わしらは日々、オノレの恥ずかしい内容の話題をインターネットで公開してる。だからハンドルネームの匿名ちゃん。ああ恥ずかしいったら恥ずかしい。<逆境ナイン>北海道日本ハムファイターズ、1勝1敗でホームなんて上出来じゃないか。けど1、2戦を見た限りだと、現時点ではまだ僅差で中日有利かな。無論終わってみないとわからないし、日ハムにも頑張って最後まで盛り上げて欲しいけどネ。ポイントは、見かけと裏腹に内面がソフトバンクの松中そっくりな、ガッツなおサムライ・小笠原のヒットが出るかどうか。彼がこの3連戦で打つかどうかで、シリーズの行方が大きく左右されるような気がするよ。願望としては、彼がこのまま「たそがれ清兵衛」にならぬように祈りたい。<まだ持ってる?>ふと思い出したんだが。10年ほど前、「Gショック」という腕時計とか、「エアマックス」ってスニーカーが大流行して、ネコも杓子も皆して買って、挙句の果てにたくさん買い集めてコレクションにしてる芸能人やマニアが話題になってたけど、あれってまだ皆、大切に持ってるのだろうか?近頃とんと話題にも上らないもんなー。どうなっちゃってるんだろう。
October 24, 2006
今晩の「報道ステーション」で、「脳脊髄液減少症」なる病気に苦しむ人と、医師や医療機関側の対応の遅れについての特集をやるそうだ。この前NHKでもこの病気について特集番組をやっていたような気がする。診断の事例が増え、問題が深刻化しつつあるということか。病名自体聞きなれないものなのだが、この病気は、実は日本ではまだ症例が発見されて間もないもので、そのため治療に関するガイドラインが国内で定まっていないんだという。そのこと云々を批判するつもりはサラサラないのだが、この病気にかかった少数の人、もしくはその肉親たちが、これまでどんなにか辛くて不安な日々を送ってきたのだろうと思うと、気の毒を通り越して背筋がゾクゾクする思いだ。ただその病名を告げた医師が国内にもいたというから、知ってる医者は知ってるのだろうが、そういう医者にたどりつける可能性は限りなく低く、病気にかかった人や周りの人が、進んで高度な情報収集に労力を費やさない限り、苦しみと不安はえんえん果てしなく終わらない、ということになる。心の不安が病気をさらに悪化させる、といったことだって絶対にあるはずだし。どんな症状なのかは情報不足でよくわからないが、たとえば、「頭がズキズキ痛くてときどき立ちくらみがする」と症状を訴えて病院で診てもらっても、医者は病名がわからないから、ときに「異常なし」などという所見を出したりするのだろう。死にそうに辛いのに、唯一の頼りだったお医者さんにまで「病気じゃない」などと云われて帰途につく辛さと不安たるや、いかほどのものか?またそうなった場合、その人がたとえばまだ年齢的にも若くて仕事を持っている場合、会社からは「サボリ」呼ばわりされたりもするし、仮に職を失ったとしても、治療に保険が適用されない恐れもあったわけだ。さらにもし、その治療できると紹介されて訪ねた医師が「ブラックジャック先生」みたいなぼったくり医者だったりした場合、その患者さんは闇金にでもお金を借りないと治療を受けられず、仕事に復帰できるまでに時間がかかったりなんかすると、結局借りたお金も返済できなくなって、「返せねえなら肝臓でも腎臓でも売って返せやコラア!」などと凄まれるといった本末転倒な展開もありうるワケであるネ。厚生労働省をはじめ、保健所、病院などの医療機関、製薬メーカーなどには、この病気について、世界の先進事例、症状の診断、治療の情報などを一刻も早く集め、情報を医療機関の間でネットワーク化して広めて欲しいものだと願う。おそらくこれまでも、似たケースは限りなくたくさんあったのだろうと思われるけどなあ。
October 23, 2006
今日は「第○○回・ナントカスポーツ新聞ご近所ロードレース大会」の日なので、ご近所は交通制限でクルマの通行が朝から遮断され、マラソン選手たちがご近所のそこかしこを、ウォーミングアップのためテッテコ走り回ってるという、年に1度、ご近所一帯がマラソン村っぽくなる日なのだ。マラソンといっても、実際は20kmのロードレースなんだけど、れっきとした「国内公認レース」というやつで、これに参加できるのが陸連登録者限定で優勝タイムも例年1時間弱、というなかなかハイレベルの本格的な大会。第1回大会では、ロス五輪を目前に控えていたエスナントカ食品のセコ選手がオープン参加し、ぶっちぎりのトップでゴールインしたのはいいが、レース中に落ち葉に脚をすべらせてネンザしていたことが後で発覚したという、いわくつきの大会でもあるのだ。この20kmと並行して、一般の人も参加を認められている5kmの部と10kmの部というのもある。10数年前に僕もこの10kmの部に出場したことがあるのだが、そのとき優勝したどっかの大学の選手(日本人)からタイムは15分程度しか離れてないのにもかかわらず、順位は250人中210位ぐらい、という惨憺たる結果に終わった。もっとも10kmレースで15分差というのは、あまりに開きすぎかもしれないけどネ(笑)。けれど最近は、国民の健康志向も高まっていることもあって、参加者の裾野もかなり広がってきているようだ。「とく●ネ」で、ナントカマラソンの翌朝の8時に「ぼくらのきゅうちゃんがやってくれましたあ!」などと騒いでる「おぐぴー」も、いっぺんこの程度の大会にはランナーとして出場してくれるなら、少し見直して、「トクさん」よりワンランク上位に上げてやってもいいのに、とも思う。だがどうせやらんだろうから、その腐った性根をあしざまに云ってるのも楽しいので、別にいいや(笑)。レースの開始時刻ごろというのは、僕も朝の「ジョギング混じりのウォーキング」を終えてダラダラ帰る途中だったので、帰り道のコースにいつも通る、スタート・ゴール地点がある小学校の裏手を通りかかると、ちょうど5kmと10kmの部(?)のスタートのタイミングで、選手達がドドドドッと一斉に走り出したところだった。やっぱり大学とか実業団のロゴが入ったシャツを着てる人たちが、先頭をチョー気合の圧倒的猛ダッシュで競り合い、そのあとを趣味で走ってるらしき市民ランナー、続いておとっつぁんランナーとか少年・若者ランナー、女性、最後にフトメ軍団と続いていった。参加人数も昔より倍増し、フトメ軍団がけっこう多いところにも好感が持てたネ(^^)。昨日はそういえば、箱根駅伝の予選会の日だったな。そこへ参加できなかったとおぼしき大学のユニフォーム着た選手たちが、20kmの部に出るためのウォーミングアップを入念にやっていた。中には、予選会に出なくても出場が決まっているシード校のユニフォームも見える。テレビの駅伝大会の中継などでよく見かけるユニフォームがそこかしこに見え、割合華やかな感じのスタート・ゴール地点であった。そりゃそうと、このスタート・ゴール地点で、どう見てもマスコミカメラマンじゃない、追っかけカメラ小僧のような、オタクっぽいふぜいの男女数名を見つけたのだ。「ハンカチランナー」または「萌えランナー」でもいるのか、または別の狙いがあるのか。あとで現像して、同好の人たちと「メイド喫茶」やら「執事カフェ」で自慢大会でもやるのか(ウゲゲ)。けどああいう人々にまで追っかけられるということは、このレースもなかなかどうして出世したものなのだ。
October 22, 2006
明日は駅前ラーメン屋が、「420円でラーメン好きなだけ食べ放題」の日なんだけど、ラーメンばかりそんなに何杯も食えないというところが、気絶するほど悩ましい。健康にも悪そうだし(看板に「医食同源」とか書いてあるけど、ちと意味が違うかも)。「ラーメン + チャーハン + 餃子」とか「ラーメン + 野菜炒め定食」みたいな組み合わせだったらまだいけるんだけど、ラーメンだけ2杯も3杯も4杯も、というのは、我輩の感覚だと過酷なスポーツに等しい。たぶん2杯で箸が止まるでしょう。そういえば、「サッポロ一番みそラーメン」の藤岡琢也さんが亡くなられたとか。ご冥福をお祈りします。さて、前回、前々回とバカ話を連続アップしてまいりましたが、オバラくん(仮名)と僕は基本的に体操部員だったので、体操の大会にも出たりしたことはあるのです。なので今回はその「本業」にまつわるお話。とはいえ僕らが出ていたのはレベル的にマイナーな大会で、高校から体操をはじめたという、我々と同レベルの人たちも大勢参加してました。ちなみに将来オリンピックを目指す! みたいな人たちは、もっとレベルの高い人が集まる、2段階ほど上の大会に出場していたのでありますネ。さてその大会当日。ちょうど2年生の秋のこと。最初の種目は「つり輪」でした。電車の座席の前にぶら下がってるヤツのことじゃありません。あれは「つりかわ」。形は似てるけど、使い道がちと違う。僕たちの演技は、要するに大した技ではなく、つり輪をつかんでブランブランして、ちょっと上に上がって、逆立ちのマネゴトみたいのをやってからくるくる回って着地しておしまい、みたいな感じのもの。それでも練習の成果をちゃんと出せれば、かつての採点方法10点満点のうち5~7点はもらえるというので、それなりに気合は入っておりました。さて、いよいよ僕たちの高校の順番。はじめに僕ともう一人の男が演技を終えたのですが、結果はイマイチ。 だけど団体競技なので、いつまでもしょんぼりしてなどおられません。次がオバラの番。全員で「ガンバ!」(体操特有のエール。もちろん「がんばれ」の意味)と声をかける。オバラくん、炭酸マグネシウムの粉を軽く手にまぶすと、上背があるため補助者なしで軽くジャンプして、つり輪をつかみました。次の瞬間、我々は思わず顔を両手でおおった。身体を回転させ前方に大きくスイングしたオバラくんは、手を滑らせて輪っかを離し、そのまま脳天からまっさかさまに床へと落下したのです。ボスッ、と鈍い音が聞こえた。大会会場であった某私立高校の体育館の床は、ごく一般的な木の床で、つり輪の下には、学校の体育の授業のマット運動で使うような、薄いマットが1枚敷いてあるだけ。国立代々木体育館などで行われる、有名な体操の大会ともなりますと、今でこそ選手の安全性が考慮され、つり輪や鉄棒、平行棒といった器具の下には、やわらかいエバーマットが敷かれたりしておりますが、当時の僕らの参加するようなマイナー大会では、それほどの危機管理は施されてはいなかった。その上、床でのエバーマットの使用は、選手個人が希望すれば可能なのですが、そのかわり使用した選手は減点になるという。エバーマットを使わずに演技すれば、たとえ着地に失敗しても減点はない、という変なルールのもとで大会は行われていたのでした。オバラは床に仰向けに倒れたまま、しばらく動かなかった。大変なことになったと思いました。ウェイトオーバーというのもあったのですが、汗っかきのオバラは手が汗で濡れており、炭酸マグネシウムの粉を少しつけただけでは滑り止めにならなかったようなのです。気の毒だが、棄権失格も致し方ない。それよりオバラのケガとか命の無事のほうが心配でした。とりあえず彼を外へ運び出そうと、我々が駆け寄って彼のもとにかがみこんだ次の瞬間、僕たちはさらに驚いて腰が抜けそうになった。倒れていたオバラが、あたかも何事もなかったかのように、すっくと立ち上がったではありませんか。そして我々のチームの席にいったん戻ると、手のひらと顔をタオルでゴシゴシとこすったのです。「大丈夫か?」と声をかけると、オバラはおでこに手刀を当て、小さく「アッポァ」と云いました。彼は大のプロレス好きで、当時まだ元気に全日本プロレスを率いていたジャイアント馬場のファンだった。けどよりによってこんなときに、馬場さんの真似をするなっての。「プッ、ククウッ」その場の緊迫感が一瞬緩み、僕らは吹き出しそうになるのを懸命にこらえました。そのままオバラは、僕らの制止をよそに再びつり輪をつかむと、予定通り演技をやり遂げたのでした。そのあともオバラは、「大丈夫か?」という我々の心配の声にも朗らかに「平気だよ、へーきへーき」を連発しながら、残り5種目を、1つの棄権もなく全てやりとおしたのです。ところが、帰り道にその日の感想を彼に求めたところ、オバラの記憶にはところどころ空白がある。つり輪からの落下で強く頭を打ったせいで、彼の記憶はまばらに飛んでしまっていたのでした。すなわちつり輪や床の演技中など、完全に無意識のまま演技をやっていたらしい。なんとまあ、とてもそうは見えなかったのだが・・・。翌日彼は、何事もなかったかのように学校を出席したあと早退し、病院に行って検査を受けたらしいのですが、まことに幸いなことに、後頭部への軽い打撲以外、首の骨、脳、頭蓋骨にも全く異常なし。「家で毎晩ブリッジや受け身の練習やって鍛えてるからね」と、プロレスファンのオバラくんはこともなげに語るのでした(誰とやってたんだろ)が、つり輪からの落下は、常人なら明らかに、「筋肉マン」とかでブレーンバスターなど食らって、マットに頭メリ込ませてる「架空のレスラー」並みのダメージだったはず。なんともオバラのタフネスぶりに度肝を抜かれた出来事でした。ということで、ネタのストックがここで切れましたので、オバラくんのお話はいったんこれにておしまい。また機会があれば、随時ご紹介したいと思います。「オバラくんに遭いたい」という方がいらっしゃっても、その後の彼の居所とか消息がよくわからないので、そのご要望にはお答えできませんので、あしからずご了承ください(って当たり前だけど)。
October 21, 2006
相撲の元大関でタレントのKONISHIKIさんが、「LIVE/中国/ANA」のCMで、ドクターフィッシュのいる温泉みたいなところに巨体を横たえ、魚に足をつつかれながら、「お腹の肉も食べてくれないかなあ」などと云ってるのがあったけど、それはとんだお門違い。お腹の肉を食べて欲しいなら、ドクターフィッシュじゃなくてピラニアに頼んだほうが、対応がはるかにスピーディーだと思いますが(笑)。問題は、お腹の肉だけでピラニアに許してもらえるかどうか、というところでしょうか。そんな話はおいといて。前日お話したオバラくん(仮名)の話をまた思い出したので、そのつづきの話でもしましょうか。あんまりネタにして申し訳ないが、本名非公開ということで許してもらいましょう。高校の部活で一緒だったオバラくんは、朝の連続テレビ小説「おしん」を見てから8時半始業の高校へ登校するという、豪放磊落でユニークな男だった話をお伝えしましたが、彼にまつわる話はまだまだあります。午前中に練習があった冬休みのある朝、先に来て、畳6畳分の広さしかない部室で着替えている彼を見て、僕達はギョッとしました。なんと彼は、パジャマを上下着ているではありませんか。「どうしたオバラ、ゆうべ学校に泊ったのか?」と誰かが尋ねました。「オバラ先輩、一人で合宿したんですか?」「バカ、一人じゃ合宿にならないだろう」「でもオバラ、夕べは暖房もないのに寒かっただろ?」「風邪ひかなかったか?」我々は口々に勝手な質問をしました。オバラくんは小さな声で「そんなんじゃないヨ」と恥ずかしそうに云いました。聞けば今朝は寝坊をしてしまい、大慌てで着替えて家を出たのですが、慌ててパジャマを脱ぐのを忘れ、シャツのつもりでその上から直接学ランを着て家を出てきてしまったとのこと。ズボンは、脚が寒かったのでどっちみち脱げなかったからそのままはいてきちゃったらしい。さしずめステテコのつもりだとでもいうのか。「ボクは寒さに弱いんだからさあ、あんまりからかわないでくれヨ」と、彼は蚊が鳴くような弱々しい声で云うのでした。そうは云われても、このシチュエーションではどうしてもからかいたくなるのが人情。その日のオバラくんのパジャマ登校はその日のうちに、目撃者の各家庭にそのまま持ち帰られ、一家の爆笑ネタにされたようでした。体操部なんだから「鉄棒で3位に入った」とか「2回宙返りを決めた」とかいうのが伝説になるのが好ましいような気もするのですが、オバラくんの場合はどっちかというと、体操から離れた、こういうオモロイ系の伝説がたいへん多かった。オバラくんは冬場よく鼻風邪をひいており、ときどき微熱を訴えながらも、「今日ボクは調子悪いからあんまり練習できないけどサ」などとモジモジ云いつつ、練習にはきちんと出てくるので、同期からも後輩からも信頼されていました。僕は高校2年の冬あたりから、部活をちょくちょくサボるようになっていたので、そんな、多少不調でも弱音ひとつ吐かずに練習に出てくるオバラくんを、ちょっと尊敬しはじめていたのですが・・・。「それにしてもさあ、オバラの風邪、なかなか治らないなあ」「うん、夜は温かくして寝てるけどネ。ちょっと暑すぎて夜中に布団から出ちゃうせいかな?」とオバラ。「へえ。オバラの部屋って暖房完備なの?」「うん。冬になると、ボクは毎晩コタツで寝てるから」って、そりゃあ風邪ひくに決まってるじゃねえか、みたいなオチなわけですね、彼の場合は(笑)。もちろん彼のレジェンドは、まだまだこの程度にはおさまらないのですが、今日はこのへんで。書き溜めておるのですが、「THE虎舞龍」の「ロード」(←よく知らないんだけど)のように小出しにしちゃったりなんかしたりして(^^)。
October 20, 2006
世界体操選手権のことが、ニュースで扱われてましたですねえ。日本男子は団体で3位。なにやらまたまた国際ルールが変更されたそうで、長年採用され続けてきた「10点満点」ではなくなったそうですね。なんでも日本が強くなるとすぐにルールを変えて、五輪開催国などの有利な形にしちまうんだなあ。とはいえ、そういう環境の変化に即ついていけない弱さというのも、競技種目を問わず、いかにも「ニッポン、チャ×3」ってな風情が漂ってて泣かせるぜ。と、瑣末なことをうだうだ云ってる僕は実は、高校時代体操を少しばかりかじっていたのです。つっても、あんなオリンピックや世界選手権の代表選手みたいな凄いワザなんぞできるわけがなくて、ジャニーズのアイドルグループが歌やダンスの合間によくやってるような回転技より少し高度な技が、今日はできたのできないのと云って騒いでるような、比較的のどかな部活動生活でした。実際、ウチの高校の同期に、欽ちゃんのTV番組専属の「アイドル」がいて、そいつがときどきバック転の練習などをやりに昼休みにひょっこりやってきて、一緒に「秘密の特訓」をしたりしてました。それでも日々の練習は、それまで器械体操の経験が全くない僕達にとってはかなり厳しくて、毎日のように手の皮がむけ、激しい筋肉疲労や肉離れ、打撲に捻挫といった日常に、ヒーヒー云っていた。もともと高所恐怖症だったのだが、それ以上に懸垂だの吊り輪や平行棒上の倒立といった練習がキツくて、必死でもがいてるうちに、いつの間にか高いところはさして苦手ではなくなっていた。そんな日々でした。結局、2年生の終わりで辞めちゃったんだけど、自分なりに全力でスポーツに取り組んだ最後の時代でした。今同じことをやれと云われても絶対できない。どの道「全力で」というのはムリなわけで。さて、同じ体操部にいた仲間で、オバラくん(仮名)という大男がおりました。オバラくんは体操部員にもかかわらず、全体的に小粒ぞろいの我が高校にあって身長175cm体重73kg。クラスは別でしたけれど、全学年中でも巨漢の部類の1人でした。なんてったって、柔道部の一番デカい男よりデカい。もっとも柔道部のほうが小兵揃いだったというのはありましたが。なので入部早々、オバラくんと、やはり体格的にデカすぎるといわれていた僕(171cm67kg)の2人は、たまに顔を出す顧問の先生から厳しい減量を云いわたされた。「60kg以上ある人間に、先々技なんか教えてやったらアキレス腱を絶対切るから教えてやらん!」と、かつては国体で入賞経験もあるというその先生は云いました。「あと身長が高いヤツは、空中に飛んだときにどうしても低く見えるから不利なのだ。こればっかりは重力と視覚にはどうしても逆らえんからな。車輪やってもつま先が地面についたりとかな。ぐだぐだぐだ」と、身長160cmなさそうなその先生は、あんまりそんなこと話しても意味のないような、そのくせ僕達がネガティヴな気持ちになりそうなことばかりぐだぐだ並べたてました。けれど、基本的に部活はあんまり熱心じゃない人らしく、定時が終わるといつも先に帰宅してしまうので、いろんなワザの殆どは先輩から教えてもらってました。とはいえ、先生のいうことも満更外れているわけでもなく、身体が重いと練習も厳しい。一念発起した僕は、集中的に減量にアタックしてみることにして、微妙に毎食のゴハンを減らしてみたり、ボクサーの減量を真似て水を飲むのをひかえてみたり、塩分を極力摂らないようにしてみたりしては、体調を崩したり集中力を失ったりしていました。ところが、オバラくんはそういうことをやるそぶりも見せない。ある日僕は、部室で特大の弁当を食っているオバラに、なんで? と聞きました。彼の弁当箱は2つに分かれており、一方の箱にはご飯が2合ぶんほどぎっしり詰め込まれ、もう一方のおかずの箱には、当時流行っていた皮なしウインナー10本強と、卵焼きと野菜の煮物が鬼のように入っていた。いってみれば、ボリュームだけなら運動会や花見の家族分の弁当となんら遜色ない。やや飢餓状態でイラついていた僕は、無意識のうちにウインナーを1本奪ってほおばりながら尋ねました。「あさって、保健室で計量して結果を報告しないといけないってのに、この現状はやばいだろう」「ボクの肉を勝手に食べるなよ。そんなことやらなくたってボクは今の体重を保つ努力ぐらいやってるよ」とオバラは、おかずの箱を奪い返しながら答えました。「だいいち、これ以上何も食わないもん、体重だって増えるわけないじゃん」彼の答えは一見的を得ているような気もするのですが、どうも根本的に話がずれているような気がする。そもそも顧問の教師からの命令は「減量」だったはずで「現状維持」ではない。「モリスエだって、世界チャンピオンのビロゼルチェフだって体重70kg以上あるんだよ。問題ないって」ビロゼルチェフというのは当時、ソ連(現ロシアかベラルーシか)から彗星のごとく現れて世界を制した若き天才体操選手だったのですが、そんなのと自分を一緒にしちゃうところが彼のスケールのでかいところ。「まっ、計量が終わった後で、先生にはテキトーに云っとけばいいんじゃん?」と、オバラくんは陽気に僕に云うのでした。そして計量当日、なんとその顧問の先生は研修日だとかで学校を休みやがった(笑)。おまけにその後も、部活の時間滅多に僕達の前に顔を見せることがなかった。終始楽観主義者のオバラの完勝でした。そんなオバラくんは、元来身体の固い僕と違って柔軟性にすぐれ、物怖じしない太っ腹な性格から、割とソツなくけっこう難しい技を次々と身につけていき、やがてレギュラーにも選ばれるまでになりました。いっぽう基本的に臆病者な上、必死に努力しないと練習についていけない僕は、次第に彼に遅れをとるようになり、結局やる気を失って辞めてしまうのですが、それはもう少し後の話。我々の高校は、1時間目の始業が8時半とずいぶん早めの開始時刻だったので、朝悠長にTVなど見ていられない高校生活だったのです。ところが、学校から徒歩3分ほどの場所に住んでいたオバラは、さらにそこから自転車で通っていた。毎朝「おしん」を見てから登校してるけど無遅刻無欠席だぜ、と自慢げに話すのを見て、こやつは体操以外にも離れ業をやってるんだなあ、と、毎朝8時前には家を出なきゃ間に合わない僕は思いました。「でも『おしん』は8時半に終わるんだろう? それから出たら遅刻じゃないかよ」「コツがあるんだ。朝、起きたらすぐに学ランを羽織ってからメシを食う前に自転車のカギを開けるだろう。それから飯食べながら、8時25分まで『おしん』を見るんだよ。25分になった瞬間にドアに手をかけてれば余裕だね。10分見ればその日の話の流れはだいたいわかるから、それでボクは満足なんだ。そのあと急展開があったときは母さんが教えてくれるしネ」と、オバラくんがなんのてらいもなく僕の質問に事細かく解説してくれるのを聞いて、笑っちゃうのでした。まだビデオが一般家庭にあまり普及してなかった時代のこと。オバラくんの面白思い出話は、思い起こせばもっといろいろあるのですが、今日はこのへんで。
October 19, 2006
数日前の夜、「ミュージックステーション」なる番組が放送20周年とかで、番組開始以来のヒットソングの上期と下期のベスト100一挙放送、なんてのをやっていた。メシ食いながらしばらく見ていたが、間もなくTVを消した。「懐かしいと思える曲が1個もない」からだ。番組に問題があるとかそういう話ではぜんぜんなくて、たぶん自分のほうに問題があるんだろう。この番組の放送開始時期がいつなのか詳しく知らないのだが、少なくともその頃小生はTVを持っていなくて、すなわちそれが80年代後半~90年代半ばのことであり、バブリーな時代なのにTVを持っていないというのは、バブリーな世の中のくせに「不遇な時代」でもあった。トレンディドラマ全盛で、弘兼さんのご夫人の柴門さん原作漫画のドラマが流行ったり、武田鉄矢が「ぼくは死にまっしぇん!」と叫んだだけで超人気者になったり、井上陽水やゆーみんが音楽界の大御所になってたり、「尾崎豊」とか「小室哲也」とか「つんく」ら「何こいつら?」みたいなのがカリスマ視されてたり、といったフシギなことがいろいろあったようだが、よく知らないのだ。要するに先日の「ミュージックステーション」で流れた曲、とくに「上期」(90年代)などは、そんな時代の音楽ばっかりだったわけで、そんなのが脳裏に焼きついているワケもなく、思い出の曲なんてのも基本的には殆どない。けど同時に「あんな曲知らんでも別にいい」みたいなのもたいへん多い。てか殆どがそうだ。カラオケでみんなが歌ってるのとか誰かのテープを聴くことがあって、フレーズが耳に残ってる曲もあったけど、本人がその曲を歌ってるのを見るのが初めて、みたいなのが結構あったので逆に笑ってしまった。こんな自分なので、たとえば「ミスチルの『イノセントワールド』」と聞いて皆が「あーなつかしー」なんて云っても、小生は実はピンとこないのだ。かといって一人シラケてるのも悪いから同調しているだけなのだ。申し訳ない。(心の叫び。「木村拓哉」→「キムタク」とか「ミスターチルドレン」→「ミスチル」など、語呂の悪い略され方をするとときどき吐き気がするので、ほどほどにお願いします!)たぶんこんなふうに斜に構えて聞いてるから、というのもあるんだろうが、クラシックとか少し昔の曲は別として、胸を打つ音楽ってのはなかなか見かけない。その一方で、それに凄く盛り上がってる奴らもいる。エンタテイメントのブームや流行ってのは、そこに乗り合わせていない者には楽しむ権利などないものなのかもしれないなあ。
October 18, 2006
先日のニュースで、文部科学大臣が「いじめ問題のきちんとした報告を全国の小中学校へ指示する」というようなことを発表していたけれど。この前の小学生自殺事件を受けてのことだろうとは思うが、つまらんイチャモンをつけるつもりはないけれど、どうも「ここで何かしないと内閣の支持率が・・・」みたいな発想なんじゃないかとうがった目で見てしまう。これにはじまったことでなく、これまでにも政界、教育界、法曹界などの、いろんな分野の専門家の意見だのコラムを折につけ見聞きするが、ぜんぜん納得できない。先日、某弁護士が「いじめ問題の芽を摘むには、主犯格の子どもを排除すれば早期に治まる、一刻も早くそうすべきだ」などと書いているコラムを読んで、「何を子どもをガン細胞みたいに・・・」と思った。多分に先入観混じりの勝手な想像だけれど、弁護士さんという職業柄、「いじめっ子=悪人、犯罪者」的に見すぎているような気がする。また現在の世の中ではこのいじめ問題に対して、あまりに「大人(教師や保護者)が管理し解決すべき論」が先行してしまっているから、そういう結論になるんじゃあるまいか。文部科学省がいじめ問題解決の方策を打ち出すとしたって、どうせ「学校側の管理体制の強化」みたいな結論しか出ないんだろう。それが100%間違っているとは云わないけど、100%正しいことは絶対にない。おおかた「いじめによる自殺がなくなる→いじめ問題解決」までしか考えていないことだろう。また国の力で見ることができるのは、せいぜいそこまでが限界でもあるのだろう。いじめを解消するのは、結局は子ども達自身だと思うのだ。つまりいじめっ子もその中には含まれる。いじめ行為そのものは卑劣で残酷な行為だけれど、同時に「病理的な不適応行動」ともいえるだろう。「いじめたくなる」「いじめないと気がすまない」という感覚は、いわば病気みたいなものと考え、子ども達にもそれを認識させるべき。そんないじめっ子の「病理の改善」は、いじめっ子を排除する前にやる必要があると思う。そして病理から立ち直った「元いじめっ子」とともに、教師とクラスメイト一体となって、もう一方の病理に冒されているいじめられっ子を守り、立ち直りを援助する、という流れではできないのだろうか。あるいは、教育現場に立ったこともない人間が頭だけで考えた理想論と云われるかもしれないが、心理的援助に携わる専門家の協力が得られるのならば、実施可能なのではないか。単にいじめっ子の頭を押さえつけるだけの指導が正しいとは絶対に思えない。思考が未熟ゆえのいじめ行為ならば、正しい思考の方向を教え導くのは大人の役割だけれど、最終的に子ども自身に解決行動を委ねることなく、道半ばで「ガン細胞」扱いで排除するのだとすれば、誰の病理も治せないどころか、いじめられっ子、いじめっ子双方に遺恨を残し、いじめの思い出を心的外傷として将来まで抱き続けることになる。そこまでの想像力のない人間に、いじめ対策など立てて欲しくない。
October 17, 2006
<野烏大嫌い> ※「やちょう」じゃないヨカラスがいるのを気づかずに下を歩きすぎようとしたら、頭をむしられた。快適な朝の散歩が台無しである。キャップをかぶってなかったので、頭皮がカラスの爪で引っ掻かれて痛痒い。頭上に巣でもあったのだろうか。オレらは別に巣を荒らしたりなんかしないのに。奴らは、電柱の電線とちょうど同じ高さのウチのベランダにも、平然と糞を引っ掛けていく。洗濯物を干してたりするときはひどい目に遭う。先日ベランダに、回収日に出せなかったゴミを置いといたまま出かけ、戻って見たら袋がズタズタに破かれて中身が散らばっていた。生ゴミじゃないから君らの食べ物は入ってないってのに! これはカラスのいじめ問題やあ(注・「クラスのいじめ問題」にかけてみたんだけどつまらんネ・泣)。<間違えるな>朝の公園は秋も深まる中、ほどほどに天気もよく、近隣のいろんな人が、ラジオ体操にいそしんだりギンナン拾ったり犬を散歩させたりウォーキングやジョギングに汗を流したりしておった。孤高のサッカー青年「エゾノくん」も相変わらず、一人ぽっちでボールと戯れていた。犬を連れてギンナン拾いをやってるおばちゃんがいたが、「ギンナン袋」と「うんち袋」を間違えたら大変なので気をつけなされ。明日あたり、これをネタに小説まがいの日記でも書いてみようかネ。<ホームレスだったの?>図書館でよく見かける、ダミ声で世の中を批判しながらフロア内を歩き回るおっちゃんが、早朝の駅前でパジャマっぽい服からジャケットに着替えているところを発見した。脇にトランク2つもの大荷物が置いてある。そういえばこのおっちゃんは、ときどき図書館に朝イチで行くと、開場前の図書館の入り口で、いつも大きなバッグを持って立っていたような。もしかして、住所不定の人か。あるいはかの「ホームレス作家」M井計さん(そんなわけないか)?寒くなるこれから、しのいでいくのが大変そう。ってそんな他人ごと、知ったことじゃない。それにしても、図書館ってのはそういう人に対しては、取り立てて「出て行け」とも言わないし、無料で利用させてくれるからありがたい場所といえるかもしれない。おまけにこの町は「福祉都市」を標榜している。<なんでやねん>秋になって、NHKの朝ドラは「芋たこなんきん」というのに変わったのだが、「週刊朝日」のこのドラマへの論評が可笑しい。「新ヒロインは、顔の面積も年齢も『純情きらり』の宮崎あおいの2倍以上」だと。さっそく昨日の朝、BSテレビで見てみたところ、まったくそのとおりの「云いえて妙」である(笑)。藤山直美は大阪芝居の天才だな。「東のイッセー尾形、西の藤山直美」てな感じ。さすがは藤山寛美の忘れ形見(顔も生き写し)だけのことはある。ヒロインたちの行きつけの、おでん屋のおかみさんがイーデス・ハンソンなのも笑える。まさに「なんでやねん」。
October 17, 2006
朝のホームルームで、担任のアベ先生が開口一番に云った。「皆さんのクラスの仲間だったチャンくんは、おとうさんのご都合で、今日からよその学校へ転校しました。詳しいことはまだわからないので、わかり次第また連絡します」5年3組の教室内は、なぜか一言の私語もなく、しんとしている。こういうとき、普通の小学校の学級ならば、「はーい先生、チャンくん、挨拶に来ないでそのまま転校しちゃったの?」「チャンくん、どこへ引っ越すんですか?」「お別れ会もできなかったなあ、チャンのやつ、何も云わなかったからわからなかったなあ」なんていう質問とかざわめきが一つや二つ、あってもよさそうなものなのだが、この日、このクラスの場合は沈黙が続くのだった。一人の男子が黙ったまま先生の目を見て手を挙げた。5年3組学級委員のナオトだ。彼は、新学期から転校してきたばかりなのになぜか学級委員をつとめている。「はい学級委員、どうした」「先生、チャンくんはどうして転校したんですか?」「それは・・・」アベ先生はちょっと考える仕草をした。「ご家庭の事情についてまではわからないんだけど、何かよんどころない事情があったんだと思う」「行き先とか連絡先は、何か聞いていますか?」「それはわかり次第、お父さんから連絡をいただくことになっているので、そうしたら君たちにも教えるよ」「別に教えてもらわなくてもいいけどなー」と、教室のいちばん後ろの真ん中の席に座る番長格、大柄なシンタローがボソリと云うと、後ろのほうの席にいる児童数名はククッと含み笑いをもらした。「まぜ返さないでくれよ。ぼくはまだこの学校に来てそんなに経ってないのに、いきなり学級委員にさせられてさあ。ぼくだって、3組のことをもっといろいろ知りたいんだから!」ナオトはそういうと、シンタローを睨んだ。「はあーい、わかりましたー」シンタローが陽気な顔で立ち上がり、大げさな身振りで頭を下げたので、教室内に笑い声が響いた。爆笑というほどではない、控えめな、どことなく不気味な笑い。「はい、じゃあこのあと先生は、いったん職員室に戻って2時間目まで会議があります。1時間目は音楽だったな、みんな遅れないように音楽室へ行くように、さあ」「起立!礼!」アベ先生はお辞儀もそこそこに、足早に教室をあとにした。(やれやれ、冷や汗冷や汗・・・。チャンはどこにも転校なんかしてないってのに、こんなウソ・・・)このあと、A新聞社をやりこめなければならないのだ。ナオトが、音楽教材のピアニカを取りに教室後ろのロッカーに行こうとする途中、誰かの足が自分の左足首に引っかかった。そいつがヒョイとタイミングよくナオトの足を跳ね上げたので、そのままナオトはうつむけ姿勢のまま前方に頭から倒れた。(痛てて・・・)頭を持ち上げようとした瞬間、「ガシャーン!」という音とともに、後頭部に激痛が走った。そのままナオトは気を失った。「先生大変だよ! ナオトが教室で転んだところに机が倒れて、頭ぶつけちゃったんです」シンタローは、子分のテルオとともにナオトを保健室へ運び込むと、保健のホシノ先生に向かってさも焦ったような顔で云った。「まあたいへん、カンノくんどうしちゃったの?」「転んで頭ぶつけて気を失ってるんだ。俺たちが不注意だったんです。こいつしばらく寝かせといて、気がついたら家に帰したほうがいいよ。アベ先生も今いないみたいだから、オレ、カンノの家に電話しときます」「忙しいのに悪いわねえ、どうかお願いね」シンタローたちが保健室を出て教室に戻ると、ナオトを除くクラス全員が、まだ音楽室に行かず残っていた。シンタローは神妙な顔で云った。「おい、ナオトにチャンのことをチクった奴、お前らの中にいるか?」「いねーよ、オレたち口が固いの知ってるだろう!」声のでかいコーイチがわめいた。「あいつ、チャンの次の●●●にしちまうか。そろそろやべー時期だぜ。▲▲ヤロウの肩持つところも気に食わねえし」「そうしたほうがいいと思うわ。あの子、頭がいいから。はじめできないだろうと思って無理やり学級委員に推薦した筈なのに、ウチの学校に転校してきて3日でクラスの子の名前、全員覚えちゃったでしょう。じきにチャンくんのことだって見破っちゃうわよ」女子の学級委員のセイコが、緊張した面持ちで云った。「けど、教育委員会あたりからアシがついたらどうする? その先のことまで考えたらヤバくねえ?」と、腰ぎんちゃくのケンが、声を裏返らせながら云った。「そのときは、担任のアベっちのほうからでも校長に泣きついてもらって、PTAにも協力させて、全校そろってバックレちまえばいいだろ、問題ないよ」シンタローが力強く云うと、全員がなるほどという顔をしてうなづいた。「今日からいなくなった」チャンと転校生のナオトを除いたこのクラスの結束は、ある「共通の秘密」をめぐって、どうやら固いらしい。これは、担任のアベ先生にとっても好都合なことなのだった。1学期の終わりごろ、教室内でチャンの「●●●ごっこ」を目撃したとき、それを注意するどころか黙認し、あまつさえ一緒になって手拍子したことだって、こいつらなら庇ってくれる。今、こいつらとオレは、5年3組を通じて一蓮托生だ・・・。アベ先生は、校長室でA新聞の記者に対峙しながら、そんな戯けたことを本気で考えていた。転校したはずのチャンくんの両親が、あらかじめコンタクトを取っておいた新聞記者と鉢合わせすべく、今まさに校長室の入り口までやってきていることも知らずに。* * * * * * * * * *こんなクラスが現実にあると想像するだけでイヤだな。でも昨今の事件についての報道を聞いてると、こんなことも「なきにしもあらず」のように思えちゃうから、シャレにならない、怖いアルネ(ブルブル)。
October 16, 2006
景品等保苦戦が、人身事故で昼間ストップしてしまい、その影響で最強戦まで止まってしまった。なので隣駅までの用事にも関わらず、目的地へたどりつけずジリジリする時間が流れた。生け復路駅ホームにいるほかの人たちの間にもジリジリ感は漂い、喜多挑戦に対する西側各国首脳のようにみんなジリジリしていた。私の前に並んでいる親子3人連れが会話しているのだが、こいつらもジリジリしていた。父 : 「おまえ、着いたらおばあちゃんに渡すアレ、ちゃんと持ってきてるか?」娘 : 「あたし持ってないよ」母 : 「なんで? 昨日あんた持っていくって云ってたじゃないの」娘 : 「そんなこと云ってないでしょ。いつもお母さんが持って行ってるからそうだと思ったのよ」父 : 「なんだ、また母さんか」すると母親は急に逆ギレした。母 : 「あたしだって今日は荷物でいっぱいなんだヨ! それぐらい持ってくれたっていいじゃないのヨ!」プッ、と思わず吹き出してしまった。お母さんのキレ方が、かわさきまよの奥さんのカイヤにそっくりだったからだ。カイヤといえば、サッカーのやなぎさわの元カノだったリンカとかいう女のキレ方も、近頃カイヤに似てるよなあ。リンカって、NHKアーカイブスでこないだやってた「シルクロード」の、楼蘭王国の美少女のミイラに似てるよなあ。でも目の前のお母さんは、どっちかというとキャシーなかじまに似てるなあ。などと、矢継ぎ早にいろんなことを連想してみた。ジリジリしてるだけに頭の回転も普段より速い。すると目の前の親子に動きがあった。父 : 「しょーがない、いったん外へ出てセーブでなんか買ってからまた乗るか。どうせまだ当分電車は動かんだろう」ついにお父さんがジリジリを挫折し、親子3人は、行列のできるラーメン店で並ぶのをやめるかのように、列を外れてホームの階段を下りていった。彼らはジリジリから解放された。めでたしめでたし。といいたいところだが、行く手に新たなるジリジリが目の前に大きく立ちはだかることを、このとき親子はまだ知るよしもなかった。
October 15, 2006
今日、久しぶりに電車に乗っていて、車内でふとある顔を見かけた。瞬間、「この顔、どこかで見たことがあるような・・・」と思った。正確には、「どこかで見かけたことがある人」によく似た人、ということになるんだけど。ところが、その大元がどこの誰だったか、さっぱり思い出せないのだ。しょっちゅう見かけているという認識があるんだけど、思い出せない。ためしに日常的に見る、または最近出会ったいろんな顔を思い浮かべては、今日見かけた顔と照合してみる。同じマンションの住人、コンビニやスーパー、家の下にある書店、バイト先、友達、家族。・・・ダメだ、どれも当てはまらない。くだんの人物は、色白で中肉中背、目が小さくて八重歯の口元の男の人で、年は30歳前後といったところ。自分には似顔絵が描けないので、「こんな人知りませんか?」などと聞けそうにないし、聞いたところでその人のことを覚えてるのは自分だけなので、何者かすらわかる手立てはない。警察のモンタージュ写真かなんかで照合できるものなら、いっぺんやってみたいものだ。でないとこの「喉から出かかる現象」みたいなモヤモヤは解消しそうにないかもな。あとでもう一度、頭を整理してみっか。これと似たようなことって、皆さんにはありますか?
October 14, 2006
「ぼくの歩く道」という番組が、新聞で紹介されていたけど、この手のドラマは近頃多いなあ。自閉症の人とか子どもが主人公の話。山田洋二監督の映画「学校2」は見たけど、基本的にこういうドラマを見るのには抵抗がある。たぶん共感はするんだろうけれど、どっちかといえばそれは同情とか「辛いなあ」という感覚に近い。話の最後で主人公やその家族が救われるような展開はあるのかな。あるとしてもそれは、ムリヤリそういうふうにストーリーを持っていってるってことじゃないかなあ、と、どうしても思っちゃう。放映することになまじ反対なんかしないけど、このドラマを通じて、いったい何を訴えたいというのか。「ノーマライゼーション」とかいう、しょせん日本では絵に描いたモチでしかないような観念か?いえるのは、こうしたドラマをやったところで、同様の子やその家族には救いなんてないだろうってこと。自分達が強くなって本人を守るよりほかにない。だからせめて、その勇気を与える内容であって欲しい。精神障害児を抱える家庭に対して、東京都は知事の判断で、何年後かから扶養に関する補助をやめるというような報道が、今年の6月ごろにあった。この件に対する定例記者会見での知事の発言には、例によって私は殺意を覚えましたけどね。ああたしかにナベツネ以来だわ、殺意を覚える権力者。ホリエモンだのムラカミだのコイズミなんていう、塵のような存在に対しては抱かなかった思い。閑話休題で、他にこのドラマ見てる人が、自閉症児に対してどんな感想を持つのかなあ、というのを考えるのも気が滅入る。多くの人たちは「こいつ●●じゃねえの」とか思って見るんだろうな。「クサナギくんって●●役も上手いじゃん」なんて云われたりとか。それもしょうがないことでもあるんだよなあ、わからないもんな。けど、少なくともこれだけは「理解しようと思って欲しい」のは、本人達はちゃんと判断できず振舞えないことに対して、世間から色眼鏡で見られてることに、少なからず恥や屈辱を感じているということ。そして、それを自分でどうすることもできないことに、なおのこと苛立っているんだ。
October 13, 2006
やはり北海道日本ハムが頂点にきちゃいそうな流れになってきた。けど、パリーグを制したいのならば、まずは今日で決めることが何より大事。今日負けると次は福岡で2連戦だから、ヘタするとアドバンテージが全部吹っ飛ぶ恐れもあるし、王さんが頭にいるチーム(現場にはいないけど)は、こないだの西武の試合もそうだけど、そういう修羅場で何度も逆転勝利しているから。だが日ハムも、金村がいない中でいい波に乗ってきてはいる。昨日のダルビッシュなんぞはエースの風格すらあったし。このまま勝ち抜けたら中日も油断はできないだろう。けどやっぱり決め手は新庄だったなあ。昨日もカツンと決勝点をたたき出してくれたし。チームもファンも「今日で決める」ハラづもりのようだ。だから今日負けるとなると、本当にどっちに転ぶがわかったもんじゃない。けどなんだかんだいって今日勝つんじゃないの? そんな気がするよ。だって王さんの膝元には、今回イチローはいないもの。松中にイチローの真似は絶対できない。おまけに敵チームには、イチローより運の強い新庄がいるからねー。あとは松中と同レベルの小笠原と、ヤクルトからきた稲葉もいるし、まさに鬼に金棒。で、新庄1回目の胴上げ。中日も日程的にみてダレちゃうことはないから、去年の阪神のようには一方的には負けないだろう。楽天を除けば、日本一から最も遠ざかってる球団なわけだから、募る思いをぶつけてくる可能性は高い。日ハムも、前に日本一になったのは東京駒沢を本拠地にしてた「東映フライヤーズ」の頃だから、シリーズ制覇に関するハングリーさは去年のロッテ以上、中日とどっこいどっこいってとこかな。で、日本一は、紙一重の差、監督が外国人で日本語で発破をかけなかったぶん「のびのび野球度」に勝る北海道日本ハムファイターズ。で、新庄はもう1度胴上げだな。ノムさんもハリさんも呆然でオオサワ親分ご満悦。落合さんは本当に気の毒なんだが、もう1回だけ泣いてもらう。エンタテイメント性では相手が1枚上手。「駒沢&北海道」が今年の日本の野球を盛り上げた最強キーワード。だが苫小牧はハンカチ王子に負けただけに、まだどうなるかはわかんないけどねん。
October 12, 2006
「かの国」が核実験をやった!と宣言したけど、やったのかやってないのか・・・。望むらくはこの実験とやらの報道が、愚かしいブラフであること、そしてそれがいち早く、わしらの国がいいなりの「かの大国」ならびにわしらの国の、首脳と国民全体に伝わることを、心から祈りたい。「かの大国」は、「アブ、アブ、アブグレイブ」でおなじみの大統領が、こういう状況が3度のメシより大好きで、さあまさに叩き潰さんとミサイルだの戦闘機を配備しようとウズウズしてそうで抜き差しならないし。おまけに国民も「ダーティ・ハリー」だの「ダイ・ハード」だの「ランボー2」なんか見て感銘を受けちゃったりなんかしちゃったりしてるもんだから、それに似たスリリングな展開をマジで望む人もいるんだろうなあ。わしらの国もだんだんと、「右向け右」の世論になってきてるし。新しいトップの人もどっちかといえば「その気」のある人らしいし。「『かの大国』に任せて叩き潰しちゃえ」なんて、本気で思ってる奴もけっこう大勢いたりしそうだ(慄)。現代のような不景気で閉塞感だらけの世の中だと、自分のフラストレーションのはけ口に、攻撃対象の出現と、それらを攻撃・弾圧するムーヴメントを望む世論になる。イタリアのファッショやドイツのナチスの台頭のウラには、そういう大衆レベルの「権威主義的パーソナリティ」なる国民性が、少なからずあったという。その後の両国の結末は周知のとおりだ。「かの大国」の「アブグレイブと云おうとして噛む大統領」(しつこいけど)の取り巻きどもは、すでに同じ轍を踏むように世論をコントロールしている上に、実際にいくつか自国に対して「好ましい実績」をあげちゃってるものだから、始末に困るというか、手に負えない。その上、例のこちとらの首都の知事さんが、記者から話を振られて爆弾発言しやしないかと心配だ。というか要注目だ。どうせまた今度の記者会見で、この件に関しても、何かとんでもないことを云うんだろう。記者会見での発言でさえプロパガンダになりうる可能性が物凄くあるのに、この知事さんは全くわかってない。というか確信犯としか思えない。いっそのことこやつは「騒擾罪」で、国家公安委員会の権限でタイホされちゃって欲しい(ムリだけど)。そうなれば、戦争支持発言で世論を引っ掻き回してタイホされちゃうような知事が主導で立候補した「平和の祭典」オリンピックなんぞ、冗談じゃないからやめやめ、となる(バンザーイ)。この件に関する庶民の期待といったら、せいぜいそんなことぐらい。子ども時代の星飛雄馬の遊びといったら、壁の穴に向かってボールを投げて外の木に当てることぐらいだったのと同様に、ぜんぜん楽しみなんかない。というか楽しみにしちゃいかん話だけど。
October 11, 2006
アメリカ人タレントのカーリー西条さんが、娘さんが受けた日本の学校でのいじめに耐える生活の記録を綴った「3300日のいじめ戦争」(日本文芸社、1998年)なる本を先日読了したのですが、親の情愛がぐんと伝わる部分と、少々キニナル部分の両方が感じられる本でしたね。「楽天ブックス」でも売り切れてるみたいだし、「オススメ本」かどうか微妙な気がするので、リンクするのはやめときます。本の中で紹介されている子どもたちのいじめの内容は実に露骨に残酷だ。彼らには精神的発達上、善悪の観念が十分備わっていない上、学び教わることもまだ少ないぶん集中力は大人の何十倍もある。だからある意味、全精力を「いじめ」「いじめられ」に注げちゃうということなのだろうか。教育者をはじめとして、大人たちはそういうことにもっと注意深くなってあげなきゃいけないと思った。本人がつけたのかどうか知らないが、題名に「戦争」という言葉を簡単に使っちゃうところがややキニナル。時節柄「戦争大好きな国」の人が書いた本だ、と、余計な先入観で見てしまった。また後半のほうで、日本で起きている少年犯罪だとかいじめを苦にした自殺の話題をカーリーさんが取り上げて、自分なりの感想を述べている章があるのだが、そこであまりに「日本とアメリカの違い」というのを出しすぎていたのも気になった。大の大人が、頭ごなしに自分達のやってきたことを全否定された上に、「ワタシの故郷のママのやり方最高ネ、アメリカじゃこれ常識です、日本でもやりなさい、やるの当たり前ヨ」みたいに云われて、そりゃそうなのかもしらんけど、その前に読み手である多くの日本人が、アナタの話を参考にする前にまず心を閉ざす、あるいはアナタに反感を抱くことに対する想像力が乏しいのかと思っちゃった。それともそれが一般人の限界なのかなあ。以下、これまで数々の「いじめ問題」について書かれた本を読んできての、現時点での私的感想。いじめ問題を本当に解決しようと思うならば、いじめに参画するやつらの側の話を、「ろくでもない奴ら」というレッテルを貼らずに、フラットな心で聞いてやるプロセスが絶対に必要だと思うのでアルネ。なぜなら「いじめ問題」というのは、引き起こすのがいじめっ子ならば、解決するのもまたいじめっ子の力が必要だと思うからだ。その解決するポテンシャルのある人間を全否定して能力を奪う本など、小生の目から見れば、あるいは「悪書」なのかもしらん。
October 10, 2006
孤高のサッカー青年「エゾノくん」。知り合いじゃない。ただ最近、高い頻度で見かける。勝手な想像で彼には本当に申し訳ないが、今年、こういう若い人が案外沢山いるんじゃないか。親の反対を押し切って、仕事辞めてまでドイツまで出かけて帰ってきてフヌケ状態みたいになってる人。「燃え尽きたよー、真っ白になるまで燃え尽きた」って、一人心の中でつぶやき続けてる人。自分のアイデンティティを見失い、大事なものを全て失ったと一人で思い込んじゃってる人。彼は、髪の毛を肩まで伸ばして頭にバンダナ巻いて無精ひげ生やしてる。これがカツラと付けひげじゃなければ、たぶんサラリーマンではない。けどカツラと付けひげだったら、それはそれで問題はある。パッと見、元日本代表の前園に似てなくもないけど、近くで見た風貌は純和風であっさりした顔。マがヌケてるマエゾノだから「エゾノ」なのだ。エゾノくんは毎朝6~7時頃、公園で孤独にボールを蹴っている。元日本代表の中澤のJリーグデビュー前の姿を意識しているのか、それとも「キャプテン翼」なんかに出てくる、単身ヨーロッパなどに武者修行に出かける男の子を意識しているのか。はたまた無謀にもJリーグ入りでも目指しているのか。我々の知らない彼の日常生活で、せめて彼のサッカーの練習相手がいてくれてることを祈りたいが。エゾノくんは、日本代表のレプリカユフォームまたは勝ちTを、見かけるときは必ず着ている。炎のユニフォームの日もあったから、どうやら熱烈なコレクターらしい。しかもちゃんと自分でトレーニングするときに着ているという「実戦的コレクター」らしい。この点は、新宿などの街を、俊輔と稲本の代表レプリカをお揃いで羽織って歩ってるカップルの1万倍はエライし、草野球のユニフォームを部屋着や寝巻きにしている小生の100倍はエライ。その日もエゾノくんは、「中で野球やサッカーをやってはいけません」と注意書きがされている陸上競技のグラウンドの中で、一人でボールを蹴っていた。リフティング(地道に練習やってなんとか10回はできるようになった、てな感じ?)やったり、セカンドバッグで持ち運びできそうな小さいカラーコーンみたいなのを地面に置いて、一人でドリブル練習をやっている。だがコーン2個抜くごとに1回はボールをそらす。やがてドリブルに飽きたエゾノは、いきなり強烈ミドルシュートの構えで金網に「ズガン!」と豪快にボールを蹴り当てようとするが、無念にもボールは地面を弱々しくコロコロ転がってしまうのだった。頭を抱えるエゾノ。柳沢の真似をしてるのか、それとも中田ヒデか。本物のフリークなら、このシチュエーションはアメリカ大会決勝戦でのバッジオだろう。だが、ウォーキングや犬の散歩や銀杏拾いに余念のないおっちゃんやおばちゃんたちは、エゾノくんが「恥ずかしい光景」に穴があったら入りたいと思っているのとは裏腹に、全く振り向こうともせずそのまま通り過ぎるのだった。
October 9, 2006
鈴鹿のF1グランプリも今年でいったんおしまいだとかいうので、ずいぶん凄い人数の観客が鈴鹿に訪れてるらしいですね。今年で引退のシューマッハーと若手アロンソとの最後の戦いもここで決着がつくわけだし。世界中のF1ファンが鈴鹿に注目しているわけだ。今日の鈴鹿はもしかすると、恐ろしい1日になりそうかもしれない。コーラやハンバーガー売りの兄ちゃんとかが数人死ぬかも知れん(そっちか!)。すいませんネ、つい同業者に目がいっちゃうワケで。シューマッハーが有終の美を飾る、というのも華やかでいいかもしれないけど、引き際の美にこだわる私としては、アロンソが引導を渡す姿を見たいね。「今までご苦労さん、あとはオレに任せときなよ」みたいな。でもたぶん見てる余裕がないから見ない(クソッ)。* * * * * * * * * *F1は見ないけど、夕べの「チャングムの誓い」は見た。今まで見続けてきた中のクライマックスの回なので、見逃すわけにはいかなかったのである。敵役のチェ・ソングムが、とうとう悪事をすべて暴かれ、自暴自棄になって宮中を飛び出した挙句事故死。チャングムはかつて、このチェ・ソングムに母親を殺されたので、積年の恨みを晴らす回だったというわけ。けど物語はまだ続く。本懐を遂げたチャングムはこの上何をやりたいのか、また何をやらかすのか。「宮本武蔵」の原作は、小次郎との戦いで終わっている。そういうエンディングが好きなので、あとの話はあんまり興味がない。ソングムの兄である悪徳商人チェ・パンスル役の俳優さんは、日本の俳優・斎藤洋介さんと瓜二つ。劇中ではやはりしゃくれたしゃべり方をするのかどうか、吹き替えのないヤツも見てみたい(笑)。でもたぶん忘れちゃうから見ない(クソッ)。
October 8, 2006
まだ気が早いような気もしますが、気がついてみるとあっという間に、今年もあと残り3ヶ月を切った。なので年末に向けて、またまた流行語大賞を予想しちゃいましょうじゃないの。あくまで私めが知ってる情報の範囲からあげてるだけなので、ほかにもあるという方は教えてください。まずは政治・経済・社会部門。◎ プリンス◎ 新道路交通法・危険運転致死傷罪○ 皇室典範○ 対アジア外交▲ 風説の流布▲ 北朝鮮ミサイル問題▲ 偽メール問題ほかにもまだいろいろあるやもしれませぬが、次へ。続いて芸能部門。◎ ちょっと、ちょっとちょっと!○ 海の幸の宝石箱やあ~○ キモカワイイ、エロカワイイしか思い浮かばん。バラエティもワイドショーも音楽番組も殆ど見ないんで申し訳ない。あー、あと記憶に残ってるのは▲ ◇楽山※▲ くまぇりぐらいかな。でも「くまぇり」なんて芸能界とは直接なんの関係もないしねえ(笑)。なにせよく知らないものですから申し訳ない。m(_ _)mさて、お待ちかねのスポーツ部門。今年はとくに、日本中が沸いた国内外のスポーツイベントがたくさんあった年だけに、流行語は目白押し。だけど「大賞候補」となると、おのずと数は絞られるわけで。◎ イナバウアー◎ ハンカチ王子のどっちかが大賞確定(たぶんイナバウアー)ということで間違いないと思われますが。ほかには、○ WBC・王ジャパン○ 亀田親子も、露出度が高かっただけに外せないでしょう。逆に、期待とは裏腹に結果を残せなかった種目も少なからず。▲ サムライブルー▲ タマダ、オオグロ、マキ(←ジーコ監督の日本代表選出のとき、この発言ばかりがニュースに出た)▲ オシムジャパン▲ ミキティ(安藤美姫)▲ チーム青森▲ 凱旋門賞・ディープインパクトなどは残念ながら今回は見送り。最後に、社会・生活部門。◎ ワンセグ携帯◎ チョイ悪オヤジ▲ 幼児誘拐事件▲ ワーキングプアあたりかなあと。残り2~3ヶ月で何か新しい話題・問題が出てくるのか?ふと思ったが、「ブログ」ってのは、いつ爆発的に世に使われだしたんだっけ?というわけで、上記の◎をつけたあたりが、今年の流行語大賞の有力候補ではないかなと。果たしていくつ選ばれるでしょう。「プリンス」は微妙な評価なんだけど、過去にも「ブッチホン」「小泉劇場」といった、政界主導でなぜかゴリ押しというような感じで流行語になったから、油断はできない(?)。ほかにあれば書き込みで教えてくだされ。
October 7, 2006
発達心理学者コールバーグによれば、人間の道徳的発達は3水準6段階に分かれており、(1)社会の道徳を学ぶ段階である前慣習的水準から、 (2)社会の道徳を身につけた段階である慣習的水準を経て、 (3)社会の道徳を批判し、自律的な道徳を有するようになる脱慣習的水準へと至る。とある。かなりかいつまんでピンポイントで趣旨を云うけれど、この(1)の前慣習的水準の中に、1~2段階が含まれるのだけれど、その第1段階では、道徳に対しては「罰回避と従順志向」、すなわち「悪さをすれば叱られたり罰を受けるからやめとこう」とか「先生や親のいうことは正しいからいうこと聞いておけば大丈夫」という程度の、あくまで善悪は自分の判断基準の中にはない他律的なものなのである。特に年齢的な定義はされていないようなのだが、まあ小学校の道徳教育の教材として使われているぐらいだから、該当するのは小学生、しかも6つの段階の中の第1段階だから、まあ小学校低学年レベルに当たると考えられるかもしれない。前置きが堅苦しくて恐縮なんだけど、なんでこげなことを書いてるかといいますと、近頃ちょっと気になっているのが、問題になってる不正だの違反や犯罪といったたぐいのことをやらかしている人たちってのが、どうも「その程度のレベル」というふうに思えてならないということなのだ。悪事を働く輩に志もへったくれもあったもんじゃないとも思うのだが、心情的なところを覗いて見ると、そんなに杓子定規な話でもない。たとえば少し前なんかだとさ、「社内の組織ぐるみの不正で、事件に関わった役員の罪を一手に被って専務取締役が逮捕された」とか、「3年前に娘を殺された父親が、その報復に加害者の母親を誘拐した」といったね。それが良いとか悪いとかいう話はおいといて、犯行に及ぶ大義名分みたいなものが、本人の中にあってやってたようなケースが多かったわけだ。また、昨今やたらと問題になってる交通違反にしたって、「急病の子どもを病院に連れていかなければならず、やむなく法定スピードをオーバーしてしまった」なんてのが違反の理由だったりしたわけ。繰り返すけど、良し悪しのことをここで云うつもりはない。ただ、誰かを慮って罪を犯したといった「自己犠牲」みたいな、情状酌量の余地ありと思えるがごとき意識の形跡が、事件の背景のそこかしこに見え隠れしていたものなのだムカシは。今はどうよ。・ 酒飲みたいからちと多めに飲んじゃって、やばいと思ったけど運転しちまった挙句に人をはねといて、飲酒運転がバレるとヤバいから水を大量に飲んだけどダメ。やっばりチェックの目を逃れるのは難しいや。・ 耐震偽装マンションを建てて売ったことがバレたら俺のところの会社がつぶれちまうから、ぜんぶ審査機関に罪をなすりつけてトンズラこいちまえ。・ 会社の決算を粉飾しても、ここの点を押さえておけば言い逃れできるから、またもしバレたところで全員で知らぬ存ぜぬで通せば通るから。みたいなのしかないじゃん!自分だけが気持ちよければ、同じ社会のほかの人たちのメイワクとかどうでもよくて、「ルールなんか破るためにあるもんだ」という反抗期の若者のノリが抜けてないばかりか、「赤信号、みんなで渡ればこわくない」って、あれはビートたけしのブラックジョークだってのに、まさか真に受けてんのか。いっそのこと、ヤツらの学歴を完全に抹消して小学校に入りなおしてもらうのが良くないか。これって、自戒の意味も込めて云ってます。いつなんどき、同じ局面に立って判断を求められるとも限らないし、近い状況は拝見したこと無きにしも非ずだけに。
October 5, 2006
朝とお昼にTVでズバズバ云ってるあのヒトが、現実にこんなことを云ってるかどうかは知りませんが。* * * * * * * * * *あべ内閣、スタートして代表質問での総理の答弁が国会中継で流れてたのを見ましたけどね。あたしゃどーも気になってしょうがない。何が気になるって、ここです(ジャジャン♪ と音楽が鳴ってフリップの紙をはがす)。『答弁が慎重すぎて、堂々とリアクションできない』こいずみさんは、あれほど中身のない答弁でも、国会の席では自信持って「いさぎよく」受け答えをしていた。どうしてもっと、あーいう態度があべさんにはとれないの?(←と云われても誰も返事などできるはずもないのでスタジオ「しん」となる)あたしならズバッとこう答えるね。「野党の議員さんそれじゃあお聞きしますけど、あなた1日平均3時間の睡眠で国の政治全部こなして、なおかつ1億3000万の国民と真正面から向き合う覚悟と勇気ありますか? あなたがたも、そういう基礎を作ってからもう一度いらっしゃいよ、あたしゃ毎日やってますよ」ってね(ジャンルは違うけどネ)。* * * * * * * * * *ってこのヒトが云うと(云ったかどうか見てないから知らないけど)、たぶんTV見てるオバチャンの9割は「そーだそーだ」って云いますね。わけのわからぬ政治の話より、この人の紹介してくれる健康法の話のほうがずっとわかりやすくて役に立つし、いっそのこと、プリンスはときどき登場するフツーの大臣に降格して、このヒトが総理大臣やってくれればいいのに、と、どのオバチャンもそのうち「心から」願うようになったりして。それで、商店街の飾りの花まで持って帰っちゃうような欲張りオバチャンたちはさらに、「外務大臣はヨンさまで、文部科学大臣はハンカチ王子だったらいいな~♪」などと思うことでしょう。いい加減にしなされ(笑)!!そんな単純になんでもかんでもオバチャンの望むとおりの世の中では、あとがつまらないでしょう。えーとですね。プリンスのあべさんはそのままにしといたほうが、ホントはオバチャンも安心でしょ。この方には左向きの政党の党首になってもらう。「きょーさん」とか「しゃみん」など。それで、あべさんとか「みんしゅ」のおざわさんに、得意のフリップを使った弁舌で立ち向かってもらう。なんとなく、圧倒的に彼が舌戦を勝利するようなイメージがある。で、国民支持率も大幅アップ。従来のタレント議員では不可能だったことを実現しちゃう。そんでもってやがては与党になって彼が首相に・・・。って、彼を見ていると、満更できなくもなさそうな雰囲気が漂う。本人がその気になるかどうかがカギだけど。などと書いといてなんだけど、実はこれは恐怖政治との表裏一体の話でもあるから、実現しないほうがいい。だから本人にはその気にならないでもらいたい。ナチス政権誕生の構図に似てるように見えなくもなく、いずれそうなるリスクもはらんでいる(慄)。この場合、支持する層が労働者かオバチャンかという違いだけネ。
October 4, 2006
どうやら今日の日記が、楽天ちゃんでブログを作ってからちょうど1000件めらしい。だからといって、勝手に自分で書きたいことを書き連ねたのが1000になっただけの話で、どうということはないので、このことに関してはお祝いとか感謝とかなんにも不要なのだ。じゃあ書くな、という話ではあるけどね(笑)。あらかじめ「お祝いメッセージお断り」的な意味で。ヘンクツですいません。m(_ _)m播戸竜二くん、とうとう次のガーナ戦でサッカーの日本A代表に選ばれたらしい。かえすがえすも、ひそかに応援を続けてきた甲斐があった。というか、選ばれるのが遅すぎだっての。これがホントの甲斐バンド。ヒーロー、ヒーローになるとき、ああ、それは今♪ ←すいません、またこないだと同じネタを使いました。m(_ _)mなんてったって、理由はどうあれ、オノ、ナカムラ、イナモトといったビッグネームが外されてる中で選ばれてるんだから、こりゃたいしたもんだ。なんだかバンの地元商店街のおっちゃんおばちゃんのように嬉しいぞ。なんでこんなに喜んでるのだかよくわからんが、まあいいのだ。ところがどっこい日曜日、播戸のいるガンバ大阪は甲斐の国に乗り込んで、ヴァンフォーレによもやの敗戦。チームも2位に後退した。その試合でも、播戸は追撃のゴールネットを揺らして得点。ファンはまたもや「甲斐バンド」をまのあたりにしたのであったわけだな。はっきりいってこれ以上、何も大した話題は持ち合わせていないので、ガーナ戦でぜひ得点でも入れて、本当にヒーローになっちまえ。そして「今の日本代表には播戸が絶対必要だ!」と、サッカー協会とオシム監督と、ディテールにまで猪口才な意見を云う日本サポーターどもに知らしめて、酒の肴にでもしてもらってくれりゃ、今年はそれでいい。それでもって、次のW杯まで今の調子をキープして、本当の日本のエースストライカーになりなされ。できればそのとき、以前モンテディオ山形に所属していた大島秀夫もいてくれたら万々歳だが、そうなると個人的に苦手なFマリノスサポーターたちがでかい顔をするので、痛し痒しなのだ(?)。
October 3, 2006
<「すき家」で死闘なのだ>久しぶりのバイト(当初休みの予定だったが人手不足で急遽駆り出された)の帰り、腹が減って目が回りそうになったため近くの「すき家」に飛び込んだら、カウンターの向かい側で学生らしき若者5人が大食い競争をやっていた(笑)。まったく予定外のことだったが(当たり前だ)、生観戦の大食い競争というのはなかなか面白い。やるほうにしても、食欲の秋とスポーツの秋を満喫できるから、若い子にはいいんじゃないかねえ。牛丼屋はけっこう大食い競争の会場にしやすいだろうなあ、と阿呆のように思った。値段も安いし、ビンボー学生にはもってこいだろう。そういえば、今日はTVでも大食い選手権をやってたはずだがなあ・・・、とふと思い出していると、「競技中」の若者どもも、牛丼ならぬ豚丼を口いっぱいにほおばりつつ同じことを口にした。A : 「今日たしか大食い選手権放送する日だよな?」B : 「ええ、そうでしたっけ?」A : 「そう。ジャイアント白田とかギャルソネが出てるよ」C : 「ああ、見たかったなあ。あいつら人間とは思えねえし」D : 「確かあの番組、前に一度中止になったことがあったよね?」E : 「まじぃ? なんで?」B : 「そうそう、番組の真似して大食い競争やった子どもが死んだんですよ」とかなんとかいいつつ、1人は早くも大盛りの丼4つを重ねていた。よく食うな、でも食うかしゃべるかどっちかにすればいいのに、と僕は思いつつ、食べ終わって店を出た。どだい牛丼屋なんて長居をするところじゃない。けど、たまにこういうのをオフィシャルな催しにして、「●●家」全店の中での最高記録を作ったヒトには表彰して、副賞は牛丼食事券100枚、みたいなのをやってみたら、輸入牛肉問題でゆれた牛丼屋も、再び客を集めるようになって活況を呈するかもしれないなあ、と再び阿呆のように思った。<単勝1.1倍なのだ>ディープインパクトは惜しかったねえ。まさに、「万が一無敵の横綱が負けるとしたらこの展開」の典型で、直線半ばでライバルに競り勝ったあと、追い込み型の格下にズブリズブリと差されてしまった。あんな展開であそこから勝てるような二枚腰の馬など、あとにも先にもこの世には出てこないと思う。馬券ひとすじ型の競馬ファンとか、そうじゃなくとも、亀田が勢いがある間はさんざん持ち上げておいて、いざKO勝ちできなくなったとたんに「八百長だ」「インチキ試合だ」だのなんだのとインネンつけるようなヒトたちにとっても、さぞかし物足りない結果だったかもしれない。武豊自身も悔しかっただろう。けどなあ。凱旋門賞で、日本の馬が3着したというのは、実は世界に誇れる物凄い実績なのだぜ、ということを今一度思い出していただきたい。サッカーのW杯で3位に入るのと同等の名誉だと、私は思うがねえ。もっとも、それ以前にエルコンドルパサーというのが日本から出て2着に入ってるけど、日本生まれで日本で調教を積んだ馬ではディープが歴代最高成績。しかもレース直前の単勝オッズが1.1倍だったらしい。これって凄いことなのだ。今までヨーロッパの馬しか優勝したことがないレースだというのに、日本から来た馬に、フランスの観衆が断然の一番人気の評価をしたのだ。こりゃもう、サッカーのブラジルも同然。フランスの馬に負けたという点でも共通しちゃってたりなんかして。それほどまでに前評判が高かっただけに、もっとできたかもしれない、もっとスパートを遅らせておけばもしかしたら最後の最後で余力を残せていたかもしれない、なぜやらなかった? オマエタチ、ゼンゼンタタカテナイヨ!・・・などなど、タラレバはいくらでも云える。所詮は他人事であるからして。というわけで、ラモスと関口宏と小倉智昭にぜひ競馬を体験してもらおう。松岡修造とセルジオ越後と張本勲にもぜひ体験してもらいたいが、こやつらは残念ながら重量オーバーで失格。急遽ばんえい競馬の馬を使用してもらうことにするのだ。
October 2, 2006
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