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土日にテレビを何気なくみていると、「あの人に会いたい」という番組にあたることがある。富田勲先生の音楽と銀河をバックにした故人の映像が流れる素敵な番組だ。1回の時間は10分くらいだろうか。今まで、辻嘉一、淀川長治、遠藤周作、中村元、石ノ森章太郎などをみた記憶がある。今日は69連勝の角聖・双葉山の映像だった。51歳の時の姿である。「人格が立派だった」(朝倉文夫)といわれているが、69連勝当時の想い出も「自分なりの相撲を楽しむというところがあった」というようにゆったりした語り口で語り、謙虚な人柄を感じさせた。子どもの頃は体は大きかったが、相撲よりも徒競走が得意だったこと、中津で1年入院したこと、そして父親(テテオヤと発音していた)の借金を返すためには漁師では無理なので、相撲界に入ったことなどを語る。子どもの頃から漁師の仕事で鍛えていたので、相撲界の激しい稽古もつらさはなかったそうだ。若い時代の双葉山は意外なことに、「うっちゃり双葉」と呼ばれていた。本人によれば、体力がなかったからどうしても攻め込まれるから最後はうっちゃりという形になってしまう。真正面から四つに組んで寄りと投げで勝負を決める堂々たる相撲しか知らなかったが、これは貴ノ花と同じだと感じた。前頭のときの貴ノ花は細い体でよくぎりぎりのところでしぶとい足腰で残り、きれいなうっちゃりで勝っていたことを思い出しながら聞いた。新しく知ったのは、「ほとんど失明状態」(片目だと思うが)だったということである。このことから余計な動きをしたくなかったため、立会いの苦心があったそうだ。そして向こうの声で立つが先に立って有利に組むという「後の先」という取り口が完成した。双葉山は、その見えない目で偉業を達成したのである。
2006/09/30
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あるきっかけがあり、この一週間、酒を飲んでいない。この間、別に飲みたいとは思わなかった。不思議である。今日まで体調が悪い時を除いて、酒をきらした日はほとんどない。別に酒豪とか大酒飲みというわけではなく酒量は少ない方かも知れないが、家でも食事の時には必ず何か酒を添えるのが長年の習慣だった。ビール、ワイン、ウイスキー、日本酒、などその時代によって好みも違ってはいるが、アルコールは欠かせない、と思い込んでいたが、そうでもないらしい。食事時に酒を飲むのは一種のクセだったのかもしれない。たんたんと普通にお茶や水を飲みながら、家族と会話をしながら食事を摂る新しい自分を発見した一週間であった。別に禁酒や断酒をしたつもりはないから、今日は金曜日でもあり久しぶりに飲んでみようかとウイスキーを何杯か飲ってみた。しかし懐かしいとか、おいしいとか、そういう感じは全くなかった。昔、酒好きだった父が体の調子が原因で一時酒をやめていたことがある。ひいきにしていた洋服屋に行くと酒豪であることを知っていた主人が、湯飲みでお茶を出してくれたそうだ。飲むと不思議な味をした飲み物だったので、「これは何という飲み物ですか」と父が真顔で聞くと、「ご冗談を!」と笑って取り合わなかったそうだ、それは実は日本酒だった。そうだ、これが酒の味だったなあと思い出したものだ、と父が愉快そうに語ってくれたことがあった。この頃の父は、酒を飲む代わりに甘党になりお菓子を食べるようになったが、この一週間は私も同じだった。ドラ焼き、ケーキ、栗、さつまいもなど家族が食べるデザートを一緒に食べていた。そこで久しぶりに父を思い出したわけである。この先、どうなるかは予断を許さないが、酒は飲んでも飲まなくてもやっていけるかもしれない、というのは新しい境地を開拓したような不思議な感覚である。
2006/09/29
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平成15年度に改正された学校教育法では、わが国の全大学に対し文部科学大臣の認証する評価機関による定期的な評価(7年に1回)を義務化している。宮城大学も来年度に大学基準協会の「認証評価」を受けることになっている。現在このための準備が全学で行われているが、認証評価機関である財団法人大学基準協会の担当者の説明会が催された。3つの学部から多くの参加者があった。ここ数年、大学の理念や人材育成目標、学部の教育目標や具体的な輩出人材イメージの設定などを行ってきたり、大学院改組にあたっての考え方の整理、そして「自己点検」の実施や、全学での教員の研修を実施したりして、意識的に学内整備と考え方の整理を積み上げてきたが、その延長線上にこの認証評価を受けることができるようなので違和感はなかった。担当者から、認証評価が行われるようになった経緯と意義、評価項目、評価基準などを詳しく丁寧に説明してもらったので、やるべきことが明確になったし、この認証評価が平成21年4月に予定されている独立行政法人化にあたっての中期目標を定めるための準備になることもわかり、認証評価を受けるタイミングはいい。私の所管である総合情報センター(図書館と情報ネットワーク)に関しては、方針や目標、具体的な解決の方向などを設定し、この半年間問題解決に向って活動してきたので、それをそのまま活用できるとの印象を持った。
2006/09/28
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2004年9月28日から始めたこのブログも、気がつけば本日で740回目。丸2年書き続けたことになる。この間、小泉首相から安部首相への交代や松井秀樹の連続出場記録の途切れなどがあり、仕事面でも学内の役職の変更などもあったが相対的には割りと平穏な日々だったかも知れない。この期間は、ちょうど「人物記念館の旅」が本格的になる時期に重なっている。訪問数も現時点で123館となったが、これは個人的には大いなる収穫だった。2年続けてみて改めて感じることは、何ごとも「リズム」が大事ということである。毎日の生活のリズム、仕事のリズム、季節のリズム、、、。自然は大いなるズムであるから人間もそのリズムに沿って生活していくのがいい。いいリズムとは、音楽の流れのように、高低、強弱を伴いながら全体としていい旋律を奏でることだ。いいリズムに乗ることが、充実した仕事や生活ににつながっていく。全体としての旋律がその人らしさ、個性ということだろうか。そしてリズムは、習慣に関係している。朝起きる時間、朝食までにやること、朝食の時間と内容、出勤の時刻、職場についてからの仕事を始めるための儀式、連絡、上司への報告・連絡・相談、1年のスケジュル、毎月の会議の設定、そして帰宅後にみるテレビ番組、就寝前にすること、就寝の時間、、、。まさに人間は「習慣の束」である。いい習慣の積み重ねによって、いいリズムができてくる。目指すべきはリズム感のある生活である。この2年間で、今日も生涯の一日であるという意識の中で、習慣となったブログを書くことによって毎日を総括していくというリズムが出来上がったのが一番の収穫だったと思う。
2006/09/27
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「病気にならない生き方」という本が売れている。すでに120万部突破だそうだ。その著者の新谷弘美先生の講演を聞く機会があった。この医者は大腸の専門家で内視鏡による遠隔操作により34万人の手術を行ってきた名医である。その大腸(腸相)を見続けた医者による健康論だからリアリティと説得力がある。71歳と高齢にもかかわらずハリのある声、血色のいい顔。以下に述べたことを実行しているからだろうか。120歳まで生きるそうだ。ずっとアメリカで活躍して、現在はアルバート・アインシュタイン病院長。ダスティ・ホフマン、レーガン大統領などの信頼もある。本日就任した安部晋三総理にもご進講しているとのこと。日本人の食生活や学校給食にも影響が出てくるかもしれない。------------------------------------------・病気は食生活習慣の影響が大きい・日本の病人。ガン62万人・糖尿病1620万人(予備軍を含む)・アレルギー4600万人・高血圧3100万人・認知症170万人・難病54万人で合計9600万人。日本の人口は12600万人であり異常である。・国家予算80兆円に対し、医療費31兆円、介護費6兆円。・人間ドックの異常頻度(再検診):40代は85.5%、50代は90.4%、60代は92,7%。・肉が原因なのは大腸ガン・肝臓ガン・肺ガン。日本茶が原因なのは胃ガン。・牛乳・ヨーグルト・ヤクルトなどの乳製品は人間には悪い・天婦羅も悪い・夕食は午後6時半までに終えよ。無呼吸症候群はそれ以上の食事が原因・朝は、まず水を飲み、10分後に果物を食べ、それから塩をふった野菜サラダ・70回噛む・肉は月1回・清涼飲料水はやめよ。入っている白砂糖は毒であり身も心も狂う。体は、糖尿病・動脈硬化・低血圧・脳梗塞・心筋梗塞になる。心は、キレる、イライラする、うつ病になる。そして凶悪犯罪につながっていく。・気の流れが大切。血液・リンパ腺・胃腸・尿・食品添加物は日本が圧倒的に多い。日本829種類・アメリカ140種類・イギリス14種類・コーヒーエネマ(浣腸)を一日1回・水は若さを保つ。ミネラルウオーター、浄水器の水(電解還元水)、硬水(アルカリ性)がいい。・毎食前1時間前に350-500ccの水を10分ほど時間をかけてゆっくり飲む。・沖縄の長寿の原因は、サンゴ礁の島から出る水である。・自分でつくったものならいい。つくってから時間を置かずに食べることができるから(酸化しない)。ソバ茶・麦茶・ハーブティ・果汁・野菜ジュース・野菜スープなど。・日本茶は農薬漬けで。そのカテキンで胃を萎縮させるから胃ガンになりやすい。日本の胃ガン発生率はアメリカの10-15倍。・アメリカは大腸ガンは日本の10-15倍。これは肉が原因。・アルコールは、血管を広げるが、すぐに縮む。また開く時に活性酸素が発生するから悪い・油脂の多いものは悪い。マーガリンは発ガン物質でプラスティックと同じ。生クリーム、ケーキ。マヨネーズ、サラダドレッシング、インスタントラーメンも悪い・活性酸素が老化の原因、紫外線、電磁波、超音波、アルコール、ストレス、タバコ、、。・体内酵素(エンザイム)を使わないようにするが大切。ガンが治ることもある。・薬を飲むな。他の手段で治せ。・ミラクルエンザイムなど酵素サプリメントを飲め・腸内細菌がよく働くように、体温を高めに維持。36.5度以上。運動、睡眠、休息。いい塩。・健康と長寿の原点。正しい生活リズム 心の健康(幸福感・プラス思考) 良い水と食事 良い生活習慣(排泄・趣味・嗜好品) 適度な運動、ストレッチ、正しい呼吸法(腹式)・声に出し、脳に聞かせる。・シンヤ・ビオジマ食事法・Dr.シンヤオフィス www.drshinya.com 03-3505-2737
2006/09/26
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世間は自民党の三役人事・閣僚人事や民主党の人事などで騒然としているが、大学では平穏に仕事をこなした。秘書との打ち合わせ、書類の整理、会議の準備、、、、、。研究室でアルバイトをしている中国人女性の大学院生が40日ぶりに姿を見せた。中国東北部瀋陽出身の彼女はこの夏休みに結婚したのだが、相手は内モンゴル出身の宮城大学生で、お互いの家でそれぞれ披露をしたとの報告。汽車に21時間乗っていたとか。結婚式の様子も特色があって面白い。昼休みは、天気も良かったので大学の向かい側のテニスクラブで食事をしようと歩いて行ったが、珍しく休みだった。それですぐ近くノ泉パークタウンゴルフ倶楽部のレストランに入ってコースをみながら食事をとった。散歩を兼ねた食事だったので、気分がリフレッシュされた。午後は、大崎市の行政改革担当課長や課長補佐らが今後の行革(私は会長をしている)の方向の相談に見えた。全体の方向はほぼ決まってきた感じになった。また、行革に関する職員研修を頼まれた。広い市となったので、3箇所で2回づつというような話だった。中身も話しているうちに面白いアイデアが浮かんだ。11月から数ヶ月かけてやることになるが、対象者は1000人規模になる可能性もある。具体的な成果に直結した企画を考えて、行革の弾みとしたい。------------------------------さて、文芸春秋10月臨時号を眺めていたら、白洲次郎のページに興味深いデータを見つけた。1960年8月に軽井沢で行われた吉川英治夫妻誕生祝いゴルフ会のときの、著名人のスコア表である。 吉川英治 54・57 111 24 作家 白州次郎 43・39 82 3(ハンディ) 通産省初代長官 吉川夫人 56・52 108 21 池島信平 52・61 113 26 文芸春秋社長 大岡昇平 50・46 96 15 作家 広岡知男 50・49 99 15 朝日新聞社長 川口松太郎 49・48 97 14 作家 柴田練三郎 57・52 109 21 作家 石川達三 38・42 80 3 作家 丹羽文雄 50・46 96 6 作家 角川源義 53・51 104 21 角川書店創業者みなそうそうたる人物である事にまず驚く。腕前は、白洲次郎と並んで、石川達三のハンディ3が光っている。いわゆる「ローシングル」の腕前というわけだ。石川達三ハ38・42の80、白洲次郎は43・39の82。このスコア表をみると、95の壁があるようにみえる。
2006/09/25
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仙台文学館で開催中の「藤沢周平の世界」展をみる。大きな作家だけに時間を置いて報告をしたいので、今日は本人の言葉で印象的なものだけを記す。・一人の平凡な人間もドラマを持っている。こういう人に興味を惹かれる。・雪は人に我慢を教える。家の中でいろんなことを考える。雪は思索を教える。 ここから地道なもの、地道な考えが育つだろう。 地方独自の生活文化はいずれ他からうらやまれるだろう。・ものを書く作業は孤独だが、そのうえ、どの程度ものを書いているか、自分で測り難いとき、 孤独感はとりわけ深い。・普通の生活を続けていくことの方が、よっぽど難しいことなんだよ。・彼を知るは難きに似て易く、己を知るは易きに似て難し(佐藤一斎)・キラキラ光っているものはきらい・ものをふやさず、むしろ少しずつ減らし、 生きている痕跡をだんだん消しながら、 やがてふと消えるように生涯を終えることができたら、 しあわせだろうと時どき夢想する。・ひょう風不終朝 驟雨不終日 (老子)
2006/09/24
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利府ゴルフ倶楽部(宮城県)で行われている第34回宮城テレビ杯・ダンロップ女子オープンゴルフトーナメント(優勝賞金1080万円・副賞トヨタ・ラッシュ)をゴルフの師匠の富田さんと一緒にギャラリーとして観戦してきた。目標はもちろんファンである宮里藍ちゃんのプレーである。アメリカツアー中心で、時々日本に帰って来るので、この宮城テレビ杯しか見れないといってもいいのでよかった。一挙手一投足に多くの人の目が注がれているから、スターは大変だと同情心もわく。午後に到着して10番のティーグラウンドにに行くと丁度藍ちゃんの組が入ってくるところでラッキーだった。ブルー系のツートンカラーとサングラス姿。藍ちゃんは第1打を左ラフに入れて、2打は木が邪魔してグリーンまで届かない。3打の30ヤードのアプローチもグリーンから外れて近くまでは寄らない。4打でもホールから少し距離が残った。パットは上からゆっくり慎重に打ったがはずれる。その返しを入れて、なんとダブルボギー(6)となって驚いた。つまりほとんど全てのショットをミスしたということになる。藍ちゃんの不調の珍しいシーンを目撃したことになる。その後、11番から17番目でバーディのチャンスは多々あったが、パットを外してすべてパー。最後の18番のパー5は、第一打を260ヤードほど飛ばし、第二打でグリーン近くまで持ってきて、第三打のオンで少し距離を残したが、第4打を何とか入れて、バーディで終了する。本人もそうだが、大勢のギャラリーにもほっとした雰囲気が流れる。一緒に回った初日上位の坂東貴代はずっと安定したゴルフを展開していたが、最後の方にやや乱れが出て3アンダー。もう一人の渡辺聖衣子も最後に乱れて1オーバー。一時5打差まで開いたが、結局は藍ちゃんは首位と2打差の2位タイとなって、明日の最終日に望みをつないだ。多分、宮里藍の優勝となるだろう。坂東、渡辺のドライバーは220ヤード程度だが、藍ちゃんは小柄なのに勢いが違って260ヤードほど飛ぶ。二人を30-40ヤードほとんど引き離していたのが印象的だった。また、日本のツアーでは女子はパーが中心で、バーディというのはあまり出ないものだと感じた。ギャラリーは初日の昨日は3000人ほどだったらしいが、今日は8000人くらいか。明日の最終日は日曜日だからもっと多くなるだろう。他にも大山志保(2006年賞金ランク1位)、福島晃子(優勝回数17回)、横峯さくら(2005年優勝)など人気のある選手がいたが、この組が一番多かった。ゴルフトーナメントのギャラリー体験は初めてだったが、富田さんの解説付きだからプロの打ち方や特徴などがよく理解できたし、天気もよく、追っかけたのがスター選手だったから、楽しい時間を過ごすことができた。(プロの技術については、富田さんがコメントを寄せてくれるでしょうから、それをご覧下さい)
2006/09/23
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成美堂出版から出す「図解 働く女性の成功ノート」の見本が届いた。真っ白い表紙と総カラーの内部というデザイン重視の作りかたをした女性向けのキレイな本に仕上がっている。書店に並ぶのは来週とのこと。私の著書の中では「キャリアデザイン」の分野に入る。図という武器を用いて、働く女性の仕事の悩みを解決するアドバイスをしていくという本である。仕事の悩み実例40例をあげて「ココロを元気にする解決法」を示したもの。以下のように実存する女性の悩みをとりあげているから、デザインの割には、リアルな本になっている。 やりたい仕事がわからない 起業したいけど・・・ 転職する?今の会社でがんばる? 誰も評価してくれない 感情的な上司に気疲れ アルバイトに腹が立つ 仕事に失敗!自信が持てない 要領が悪くテイライラする 残業を減らしたい お金が貯まらない 子供をおいて仕事をするのがイヤ 出産しても仕事を続けたい 資格を仕事に活かしたい 留学したキャリアを活かせない 育児と仕事の両立がうまくいかない 時間を有効に使いたい ストレスがいっぱいの体で心配 産むか産まないか 離れて暮らす親が心配 自分に足りないものを補うには 給料をアップしてもらいたい キャリアの作りかたを考えたい--------------------------------目次 序章 1章 キャリアデザインの悩み 2章 恋愛、結婚、子育て、介護のなう亜美 3章 時間、お金、健康の悩み キャリアデザインインタビュー 進藤晶子 岸谷美穂 宮川朋与 佐々木かをり 香山リカ
2006/09/22
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東北地区図書館協議会は、国立・公立・私立の大学の図書館長で構成する組織である。国立15館、公立12館、私立34館の、計61館で構成されている。国公私が一緒になっている会は珍しい。総会は61回目というから随分と歴史がある協議会だ。今年は仙この総会が仙台で行われたが、宮城大学が当番校となっていたので、総合情報センター長(図書館長)の私の仕事も、開会の挨拶、全体会の議長、公立大学部会の司会、閉会の挨拶、懇親会の中締め、と多かった。全体会では、報告事項8件。協議事項は事業計画、予算案、来年度当番館、合同研修会、学術奨励規程改正、表彰規程などが議題となった。また3つの部会では、学術奨励規程改正や表彰規程を中心に議論された。公立大学部会での議論は、各県の公立大学の現状や課題、独立行政法人化後の実態、厳しい予算状況の中での図書館のあり方などの情報交換があり、平成21年4月に独法化する予定の宮城大学には参考になった。懇親会には宮城大学の馬渡学長も出席されて、協議会常任幹事館で東北大学図書館の野家館長、議長団を構成した宮城教育大学の青木館長、東北学院大学の佐藤館長、そして次期当番館の岩手県立大学の細江センター長らも交えたテーブルで話が弾んだ。こういった会では他大学の情報が入るのがありがたい。
2006/09/21
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PHP「ほんとうの時代」の連載「人物記念館を訪ねる旅」--10月号(13回目)が発刊。一部転載する。全文は本誌を参照。---------------------------------------------------------異才・鬼才・異星人・聖人と様々に表現されるように、際立った個性の持ち主だったことをうかがわせる寺山修司(1935-1983年)の記念館は、青森県三沢の公園の一角に外壁いっぱいに名のある崇拝者たちの書き付けを張り巡らせ、強い自己主張をしながらたっていた。青春時代から「書を捨てよ町へ出よう」という強烈なメッセージを発した寺山修司という名前は私の周りを巡ってはいたが、どのような仕事をしたのかはよく知らずに今日まで過ごしてきた。 記念館の入り口は天井桟敷のシールと同じように赤の色調に黒を使った顔がモチーフとなっており、私たちはそれを開いて寺山ワールドに入っていく。 (中略) 「百年たったら帰っておいで 百年たてばその意味わかる」(北上市の文学碑) 秩序紊乱者であった寺山修司の仕事は先端的で、膨大で、影響力が強く、今なおそのファンは多い。47歳で寺山は病気のため世を去るが、上の謎のような言葉を残している。いったい寺山修司とは何者であろうか。寺山が亡くなってからまだ20年を少し超えたところにいる私たちには、まだ寺山修司の発したメッセージの本当の意味はまだ理解できないのかもしれない。
2006/09/20
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リニュアルした大学のホームページに「教員データベース」というコナーがある。3つの学部の教員の各々の教育・研究・社会貢献などについて、同じフォームでデータベース化したもので、公開されている。外部から大学の教員の仕事を見ることができるようなデータベースであるが、全体としてはまだまだ途上という状態だ。掲載している項目は下記。 基本情報 学職歴・学内役職等 教育 講義/学生指導 社会貢献 活動分野/公開講座/講演/メディア 研究 テーマ/掲載論文/口頭発表/著書/作品・特許/資格・受賞/研究歴等 学会 所属/活動 私の部分もようやくほぼ完成した。自分のやってきたことをまとめるのも案外たいへんである。幸い研究室では、過去の講演資料やメディアへの露出のコピー、著作の整理などを日常的にマネジメントする仕組みが出来上がっていたので、なんとか完成させることができた。私の部分で充実しているのは、「学生指導」「講演」「メディア」「著書」等の項目。宮城大学ホームページhttp://www.myu.ac.jp/教員データベースhttp://db.myu.ac.jp/profdb/久恒啓一http://db.myu.ac.jp/profdb/BasicInfoDispAction.do?serialNumber=79 メディアhttp://db.myu.ac.jp/profdb/MediaDispAction.do?serialNumber=79
2006/09/19
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日本化薬株式会社元会長・原安三郎(1884--1982年)が蒐集したコレクションの中から、近代ヨーロッパ印象派のゴッホ等著名な画家たちが強い影響を受けた二大絵師、北斎と広重の逸品の展覧会が仙台三越で開催中だ。出品作品は240点で、思いのほか大きな展覧会だった。北斎の人気ランキングでは、1位が「神奈川沖浪裏」(富士山を飲み込みそうな大波)、2位が赤富士と呼ばれる「凱風快晴」だった。この赤富士は先日東京での「北斎展」でコピーを買ってリビングで楽しんでいる。北斎の絵は、「諸国瀧廻り」(名瀑)、「千絵の海」、「諸国名橋奇覧」、「雪月花」などを楽しんだ。歌川広重(1797年ーー1858年)は、北斎より37年後に生まれた。13歳で定火消同心の家督を継ぐが、15歳で歌川豊広に入門し、27歳で家督を譲り制作に専念する。大胆な構図を得意とした北斎に対し、「江戸のカメラマン」と呼ばれた広重は写生的な作風だ。ゴッホ(1853--1890年)は、広重の晩年の作に強い影響を受けている。まず、「十二ヶ月風俗図短冊」では、1月は万歳、二月は初午、三月は花見、四月は田植え、五月は茶摘み、六月は富士詣で、七月は盆踊り、八月は仲秋、九月は重陽、十月は紅楓、十一月は顔見世、十二月は煤払いと日本の一年の行事を描いている。代表作である「東海道五十三次之内」は、北斎の富嶽三十六景と比較されるが、広重は道中の臨場感を出すために人物を大胆に配し、観る人に旅の疑似体験をさせようとする意図が見てとれる。この揃い物は、日本橋朝之景から始まって品川日の出、、、そして最後は京師三条大橋で終わる。「東海道張交図会(一枚に3-5枚の図をバランスよく配す)、「東都名所」(東都は東京のこと)、「近江八景」、「四季江都名所」(江都は東京)(名所図と狂歌の組み合わせ)、「諸国六玉河)、「義経一代記之内」、「箱根七湯図会」、「雪月花」、「富士三十六景」、など見事な作品が大量に並んで堪能した。オランダ・アムステルダムの国立ゴッホ美術館には500点近い浮世絵版画が所蔵されているが、1880年代のヨーロッパはジャポニズムが開花した時期だ。ゴッホの「花咲く梅ノ木」は、浮世絵そのものの模写に近い。「雨中の橋」は油絵で描いた浮世絵である。有名な「タンギー親父の肖像」は、よく観ると背景に花魁、役者絵、富士、桜などを配しているのは面白い。ゴッホは「私の仕事の全てはある意味で日本美術を基礎としている」とも語っているから、広重の西洋の遠近法である透視図法を充分に消化してすっきりとした整理された作風は、絵画の世界において後の世に与えた影響は非常に大きいことがわかる。北斎と広重という二人のライバルは、作風、画名の考え方、生活のレベル、主観と客観、弟子の多少、死への考え方など、対照的な人生を送っている。---------------------------------同じ三越でやっていた「小暮真望シルクスクリーン版画展」をのぞく。妻と同郷の画家ということもあって妻が画家の姉という人と話しているうちに、「春陽 芽吹きと河童橋」という版画が目に入った。上高地の梓川が題材である。娘につけた梓という名前は、この清く美しい梓川からとったものだから興味を持った。早春の梓川の景色がとても美しい。この絵を記念に買うことにした。
2006/09/18
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劇団四季の「コーラスライン」の全国ツアーは5月20日の神奈川県座間から始まって、9月18日の仙台で終わる。私が観たのは17日である。コーラスラインは、1975年にブロードウェイで始まり1990年まで約15年間にわたりミュージカルの世界を席巻する。6137回公演、観客動員数664万人という当時の記録をつくった。1975年といえば、ベトナム戦争が終わり、社会が傷ついていた時期だ。そしてニクソン大統領が起したウオーターゲート事件で辞任し、しかも経済は苦境にあった。ブロードウェイのあるニューヨークは破産状態で、街はきたなく、犯罪は日常茶飯事だった。このようなときに、コーラスラインをつくったマイケル・ベネットはアメリカ人のアイデンティティの回復を念頭に置きながらこの作品をつくったという。このミュージカルは私にとっても特別な作品である。大学を出て1973年に就職し、1978年にはロンドンに赴任する。このロンドンでこの作品の公演を興奮を持って観た記憶がある。ロンドンでは「ジーザスクライスト・スーパースター」や「ヘアー」などミュージカルを堪能した。1981年に結婚するが、新婚旅行先のニューヨークのブロードウェイでコーラスラインを観た。その後日本では映画になったコーララインを観ている。そして今回の劇団四季の仙台公演を観たのである。コーラスラインは私の人生とともにあったということもできるかもしれない。今まではミュージカルの華やかな部分である外国人の豊かな体格の歌と踊りを堪能していたのだが、今回は事情が違った。日本語だったからである。「履歴書に書いていないことを話してもらおう。君たちがどんな人間なのか--」という演出家・振付師ザックの言葉に応えるアメリカ各地から出てきたダンサーたちのけなげな独白の物語は胸を打った。「踊れなくなったらどうするか」という問いには数々の迷いはあるが「安定を望んでこの世界に入ってきる人はいない。好きでここにいる」と彼らは答える。若者の不確かな将来、ダンサーの不安定な未来、その未来に向かって進む精神と姿に感動する。私はこのミュージカルを観ながら子どもの頃の幼馴染みたちを思い出していた、、、、。生きることは難しい。
2006/09/17
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4回シリーズの大学の公開講座の講師をつとめることになった。統一テーマは「地域づくり」で、私は「地域づくりと社会的合意形成」というタイトルで講義することにしている。私の出番は10月11日の夕方、仙台アエル28階のエルソーラ。無料。仙台の方、どうぞ。-----------<趣旨>地域づくりに関与する組織、グループ、集団同士のコミュニケーションと情報のやり取りでは常に問題が起こる。地域づくりの上で様々な人々の合意をどのようにとったらよいのか。これはあらゆる関係者が悩む課題である。評価より評判、安全より安心、理論より方法、構造より関係、、、、。こういった価値観の変化に応じ社会的合意形成を目指すには、説得型スタイルから納得型スタイルの地域づくりへの転換が求められる。<概要>従来の地域づくりの欠陥として定量情報・文章主義・供給視点の3つを挙げたい。その方法論の破綻が見えた今、定性情報・図解思考・顧客視点という社会的合意形成の考え方と新たな法論を提示し、納得型の社会的合意形成による地域づくりについて考える。大学ホームページhttp://www.myu.ac.jp/info/index.html--------------------------------------------------------------宮城大学の公開講座(講師は事業構想学部教授) 地域づくりと地域起業のビジネスモデル 大泉一貫 9月26日 18時ーー20時半 市民セクターによるビジネスモデル 山田晴義 10月4日 地域づくりと社会的合意形成 久恒啓一 10月11日 地域一番企業への道 天明 茂 10月18日場所: 仙台市男女参画推進センター・エルソーラ仙台(仙台市青葉区中央 アエル28階)申し込み:下記連絡先まで 所属、氏名、住所、電話番号を 電話、FAX、E-mailにて連絡ください。 定員は各回とも50名とさせていただいておりますので、 定員に達ししだい申し込みを締めきらせていただきます。 連絡先 宮城大学地域連携センター 電話:022-377-8414 FAX:022-377-8421 mailto:renkei@myu.ac.jp
2006/09/16
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このブログは2004年9月28日から書き始めたから、もうすぐ2年になる。思い立ってこのブログを書籍の形にして自分で時々読めないかと模索していたが、まず第一弾ができあがってきた。「今日も生涯の一日なり 2004/09/28---2005/12/31」というタイトルである。A5版で総ページ470頁の比較的厚い本になった。最初に全ての目次(日々のブログのタイトル)、そして月ごとに色紙に目次を印刷する。一日ごとの日付とタイトルはゴシック字体にして下線を引き目立たせる。1行あけて本文、という編集である。薄い緑色の小冊子は、いい感じに仕上がった。こういう書籍は商業出版ではないから、自費出版という分野に入るのだろうか。ブログ日記もアナログ形式の書籍にしてみると、満足感と愛着もまたひとしおである。主として自分用だから、印刷部数は10部と少ない。肉親や大事な人に配りたいと思う。毎日ブログを書き続けて、それを毎年書籍にまとめていく、こういうスタイルもいいかも知れないなあ。
2006/09/15
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大手出版社の編集者二人と酒を飲みながら食事をする。一人は、今までの私の担当編集者で近々人事異動で総合雑誌の編集部に入る。その挨拶ということで連絡があったので久しぶりに会う。この人はイキのいい30歳代の編集者で仕事振りは手堅く小気味いい。「仕事は仲間をつくる」というゲーテの言葉があるが、一緒に仕事をすると人柄や仕事を総合した力量がわかる。長く仕事をすることになるかもしれない。もう一人は初対面だが、同じ世代の若い編集者である。私の出身地に近い出ということもあって、話題がそちらに飛ぶ。企画を一つ提案された。二人とも、年齢の割には多くの出版物をつくってきているので著名な著者をよく知っている。そういう付き合いの話は興味深い。大先生たちの日ごろの言動や考え方などは参考になる。編集者という仕事は、そういう意味ではまことに恵まれている。そして自分のやった仕事が具体的な本となって積みあがっていくから、年毎に階段を少しづつのぼっていくという充実感があるだろう。素晴らしい職業の一つである。ベストセラーができる裏側の事情などを肴(さかな)に酔いながら楽しく談笑していると、いつの間にか数時間が経っていた。「次回は温泉で」ということになる。こうやって仕事が進んでいく。
2006/09/14
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ヤンキースの松井秀樹が4ヶ月ぶりの復帰第一戦で4打数4安打1フォアボールと華々しい復帰を飾った。今年はファンの松井がケガで休んでいたのでメジャーへの関心も薄れていたが、また楽しめそうだ。平常心。ゴルフでは宮里藍ちゃんが帰国第一戦のビッグタイトルを期待通りとった。今期はアメリカのツアーでもう少しで優勝に手が届くところまできたが、その成長をそのまま見せてくれてこれも嬉しい。最近ゴルフもやっているから、藍ちゃんのすごさがよくわかる。精神力。30歳で余力を残して他の世界に転身するサッカーの中田、メジャーでヒットを打ち続けるイチロー、甲子園を沸かせた斉藤投手・田中投手、、、。世界に通用する日本の若者はサムライ精神を備えている。
2006/09/13
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いわゆる迷惑メールが多くて困っている。昼の仕事の最中にも用件にまぎれてやってくる。深夜には多量のあやしげなメールがまとめて来る。一つ一つ削除し今後の禁止処理を行う時間的ロスや精神的苦痛を考えてずっと無視し続けてきたら、今やメールの大半は迷惑メールとなって、時々本来のメールが来るという状態になっている。メールチェックの感度が鈍って大事な案件を見逃す恐れがある状態はストレスフルである。この撃退法はないかとずっと考えていたところ、グーグルのメールシステムを使うといいというアドバイスがあり、本日から導入してみた。まだ使い方等はよくわからないが、あやしげなメールは影を潜めているように感じている。何よりも精神的に楽になりそうなのが有り難い。一人一人のパソコンで処理するより、「あちら側」で優れた技術を一括して開発して対処してもらった方がいいに決まっている。グーグルは検索機能や地図などを使って便利とは感じているが、もっと奥が深そうだ。みなさん、迷惑メールにどう対処しているのだろう?
2006/09/12
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「数年後に起きていること」(日下公人)PHP 統計を見て話す専門家の意見は遅れる。 エコノミストに聞いて報道するマスコミはさらに遅れる 政経冷熱は聖徳太子以来千四百年間、不動の日中関係である。 日本経済は、美の経済、質の経済。 日本は高級マーケットで生きていく、中国とアメリカは中級マーケット。 美・風流・品格・道義・徳性 ニュービジネスのヒントは、健康・社交・学校・信仰・格好(五コー)と風流 インディペンデントとは給料で生きていない人。上がりで暮らせる人。 もともと中国には外務省はなかった。 衛生戦争と汚職革命が世界に広がる。 死活的問題は、日本精神と子どもの教育、そして日本語である。 日本精神の特徴 日本語一つで世界がわかる 千四百年の歴史でセンスになっている 被侵略がないので全員共有 共同体の論理も、弱肉強食のグローバルスタンダードもわかる 以上を、生活はもちろん、芸術や産業にも応用して磨きがかかっている 「経営組織」(金井 壽宏)日経文庫 月刊「BOSS]10月号 特集 平成の名付け親 安岡正篤に学ぶ「リーダーの品格」 「邪馬台」2006年秋号
2006/09/11
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大分県宇佐市には日本一が三つあると市長が記念館「双葉の里」の入り口で語っている。宇佐神宮、双葉山、いいちこ、である。焼酎のいいちこはともかく他の二つにはリアリティがある。双葉山は中津市の隣の宇佐市の天津というところで生まれた。69連勝、12回の優勝のうち8回の全勝優勝の大横綱である。。昭和11年の1月7日目から14年の1月の3日目まで、当時は年2場所だったから24歳から27歳まで双葉山は丸3年間勝ち続けている。まさに偉業である。立派な体、端正な顔、そして人格者という三拍子揃った風格のある相撲取りだと改めて思った。4歳から56歳で劇症肝炎で没するまで7期の相撲協会理事長を務つとめて業績を上げたことでもわかるように優れた人物だった。詳細は、別途報告予定。
2006/09/10
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天領・日田は実家の中津から車で1時間の距離となっていた。昔は2-3時間かかっていたと思う。中津に住む母と一緒に水郷・日田を訪ねた。目的は二つあって、広瀬淡窓の私塾「咸宜園」を訪ねることと、ゆういっちゃん(樋口裕一)のお母さんと会うことである。咸宜園は江戸時代の日本最大の私塾で、全国68カ国のうち66カ国4168人の塾生が学んだというからすごい。詳しくはまた記すが、高野長英、大村益次郎、長三州、上野彦馬、清浦圭吾、朝吹英二などが出ている。「世の中の役に立つ人になれ」という方針のもと、勉強と修養に力を入れた。修養とは自分を高めることである。豆田町の広瀬資料館は、日田で掛屋を営んだ広瀬家の資料館。淡窓は長男だったが弟の久兵衛に家業を譲る。その広瀬家は歴代いい仕事をする。現在の大分県の広瀬勝貞知事は現在の当主の弟である。ゆういっちゃん(樋口裕一)のお母さんとは40数年ぶりに会い、名物のうなぎせいろを食べる。幼い当時の記憶は私の母との会話の中でどんどん膨らんでいった。まことに懐かしい時間だった。日田温泉街にある山陽館に宿泊。いきなり行ったjのだが、露天風呂つきの個室が空いていた。
2006/09/09
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ホテルのある場所は、私が九大の学生時代にはさびれたところだったが、いまや海辺のリゾートと高級住宅街を持つ憧れの場所だそうだ。福岡は勢いがあると感じた。東京と競ってオリンピックをやろうというエネルギーは見事なものである。博多駅の近くの新三井ビルの日本ユニシスで講演。ユニシスの社員と取引先のIT企業の担当者が対象である。西鉄、西部ガス、健康食品関係、通信販売業などの社員だ。テーマは「パフォーマンス向上の合意術」である。支社長は私と同年輩だった。講演の前の雑談では「あの年は東大卒がいなかったですからね」という話から始まって愉快だった。支社長は慶應。楽しく聴いてもらったと思う。
2006/09/08
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8日の福岡での講演に備えて前日福岡に入った。宿泊はJALリゾート・シーフォーク・ホテルだ。ソフトバンクのドームの隣の博多湾に面したリゾートホテルである。ロビーの奥の喫茶に入ると天井が高く、海の中を帆船で航行しているような開放的な雰囲気で気持ちがいい。21階の部屋に入ると、二つの部屋の奥にバスがあった。このホテルは博多湾に直角に建っているので、このバスは博多湾に突き出た感じで、湯船に入っていると博多湾が見下ろせる。夜はビジネスマン時代の友人のM君と10年ぶりに中州の飲み屋で飲んだ。仕事の話、家族の話、親の話、今後の話などを久しぶりに語り合った。そして名物の屋台で懐かしい博多ラーメンと餃子を食べた。会話と食事とお酒であっという間に時間が経った。博多はいいなあ。
2006/09/07
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ホームページの右下に「今日の格言」というコーナーを設けている。過去に私自身が影響を受けたり、感銘したり、救われたりした言葉、ことわざなどを集めたコーナーである。過去に読んだ本から抜いた言葉、同時代の優れた人物が発した言葉などをじわじわと集めてきて、それを毎日一つづつ「今日の格言」という名称で公開している。当初持っていた数の目標は365だった。一日に一つの格言を心に留めて毎日の生活をすることができる数である。自然に少しづつ数を増やしてきたが、長い年数かかっていつの間にか、本日で365という目標にに達した。-----------------------1番目 人々は永遠に生きられるかのように生きている(セネカ)100番目 人生は至極些細なるものにして蛆虫に等しと云ふは、他人の沙汰に非ず、欺く云我身も諸共に蛆虫にして、他の蛆虫と雑居し、以て社会を成すことなれば、蛆虫なりとて決して自から軽んず可らず(福澤諭吉)200番目 ぼくはこうしなさいとか、こうすべきだなんて言うつもりはない。ぼくだったらこうする というだけだ。それに共感する人、反発する人、それはご自由だ(岡本太郎)300番目我々が空想で描いてみる世界よりも、隠れた現実のほうが遥かに物深い(柳田国男)365番目是れ法のためのことなり。何ぞ身命を惜しまんや。諸人去かざれば、我れ即ち去くのみ(鑑真)------------------------------今まで、自分史を書くことをテーマとした「知的生産の技術」の授業などで、心を奮い立たせるような言葉を学生たちに毎回配ったりという活用も行ってきたり、エッセイを書くときに使ったり、自分を励ますことに活用したりしてきた。偉い人はいい言葉を残していると実感する。いつかこれらの珠玉の言葉を使って「一日一言」というような本も書いてみたいものだ。全体を改めて眺めてみると、結果的に、励ましを与える格言が多くなったようだ。集める人の資質、性格によって感銘を受ける言葉が違うのだろうと思う。自己啓発の言葉が好きな人、癒し系の言葉に共感を持つ人、起業の心得にアンテナが立っているひとなど、様々だろう。いつも優れた言葉にアンテナを立てている生活も悪くない。
2006/09/06
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来春の政令指定都市への昇格を目指す新潟市は、合併記念事業として『堕落論』で有名な作家坂口安吾の生誕100周年(平成18年)を記念し、坂口安吾を記念する「安吾賞」を創設した。新潟市ゆかりの作家である坂口安吾(1906-1955)は、文学をはじめ多くの分野 において何事にも一生懸命に挑み続ける人であり、挑戦者を応援する都市風土を育み全国に発信するため、安吾の精神を具現しさまざまな分野で挑戦し続けることにより、日本人に喝を与えた個人または団体を表彰するというのが賞の主旨である。このことは私の恩師である野田一夫先生から以前から聞いていたが、第1回の受賞者が決まったという。演劇の分野で活躍している野田秀樹(50歳)が受賞。野田秀樹は、人気絶頂期に劇団を解散し、演劇の本場ロンドンで挑戦を続けるなど「安吾の精神を受け継ぐ生き方」が評価されたことが受賞の理由である。野田秀樹は人気絶頂だった劇団「夢の遊眠社」を解散し、演劇の本場ロンドンでのの活動に挑戦し、最初は苦労したが巻き返し最近ではヨロッパでも高い評価を得ている。安吾と同じように名声に背を向けて新しいことに挑み、人々に元気を与えた、と野田先生が解説してくれた。野田秀樹は、安吾の没後10カ月で生まれ「生まれ変わり」を自称しているとのことで、受賞者にはふさわしい。候補者は募集したが、まず100人、その中から3人、そして最後に一人となったと野田先生。野田一夫先生(日本総合研究所理事長 多摩大学名誉学長)が選考委員会委員長だが、他はすべて新潟に縁のある人である。 副委員長は作家の新井 満、委員は池田 弘(新潟総合学院理事長)猪口 孝(中央大学大学院教授 )、坂口 綱男(坂口安吾長男) など、、、。 市長特別賞ということで、拉致事件の被害者/横田夫妻が受賞したという記事も出ていた。こういう賞の権威は、むしろ誰が受賞したかということで価値が決まるのだろうから、野田秀樹の受賞はこの賞のポジションを確立したといえるかもしれない。野田先生が久しぶりに仙台に講演で見えてお会いしたが、安吾賞の選考の経緯などを詳しく聞く機会があった。来年80歳になる野田先生だが、こういう仕事の依頼などが多いらしい、高名で元気で気さくな人はなかなかいないようで、仕事が集中するということのようだ。どの分野でも特定の人に依頼が集中することからわかるように、あらゆる分野で人材不足が露呈しているが、こういった分野も人材の不足ということかも知れない。
2006/09/05
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上京する機会が多いため、東京駅はなじみの駅である。最近は、英国式リフレクソロジーの店ができたり、家電販売の店もある。構内には、大きな書店があり間待ち時間をつぶすにもことかかない。構内レストランでよく使うのは、「うず潮」という回転寿司だ。ここでは列車の待ち時間を利用する客が多いため、物凄い回転率となって、こんないい商売はないなあといつも感心する。東京駅には美術館もあって、時々いい企画をやっている。ステーションホテルには数回泊まったこともある。重厚な古い雰囲気のホテルだが、施設が古くあまり快適とはいえなかった。また、駅のバーも挙げねばならないだろう。ビジネスマン時代、よく使ったのは、オークというオールドスタイルのバーと、列車を見ながらカウンターで飲める小さなバーだ。どちらもいい雰囲気を持っている。ところで、東京駅では過去2回、首相の暗殺事件が起こっている。1921年(大正10年)の平民宰相・原敬首相と1930年(昭和5年)のライオン宰相・浜口雄幸首相の暗殺事件である。奇しくも、どちらも11月4日に事件は起こっている。丸の内南口改札と切符自動販売機の間の壁に「原首相遭難現場」のプレートがあり、すぐそばにの床に◎印で示された六角形の金属が埋め込まれた床石がある。事件が起こった場所だ。 中央通路から東北・上越新幹線乗場へ向い9番線下のあたりの柱に「浜口首相遭難現場」のプレートがあり、ここから東海道新幹線改札口へ向かって数段ある階段の手前の床に◎印で示された金属が埋め込まれた床石がある。事件が起こった場所だ。東京駅には歴史が詰まっている。
2006/09/04
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近くのデンコードーで懸案の電気製品を購入する。ボーダーフォンのワンセグ携帯905SH。あの画面が横の回る地上デジタル番組が見れるソフトバンクの携帯だ。同じボーダーフォンからの乗り換え。シャープのアクオス画面の質が実にきれいだ。この携帯は出張中などの移動時に楽しむためもあるが、主に災害用である。地震時などにすぐさま状況を把握できるのがいいと思う。超音波科学歯ブラシ「Ultimafresh」。今まで使っていた同じ歯ブラシの調子が悪いので同一製品を購入する。これを使って以来、歯医者の定期点検でほめられるようになった。歯茎のブラッシング状態がいいらしい。160万ヘルツ、口内の細菌数を抑制、歯垢を浮かし細菌をバラバラに飛散させる。1回3分で40回使用可能。電動髭剃りの刃の交換。使っている電動髭剃りの切れ味が鈍ってきたので、刃を交換する。髭の切れ味も気持ちに影響する。空き時間に、プラズマテレビ、液晶テレビ、音楽配信メディア、パソコンなどを見て回ったが、欲しくなる電気製品が多い。
2006/09/03
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大学にいることもあって、周りには若い人が多い。研究室には、常時、学生や大学院生、大学OBなどが出入りしている。若い人と付き合う副産物は、IT関係の最新情報が手に入ることだ。考えてみれば、ホームページもメルマガも、ブログも若い人から教えてもらった。メールを効率的に使えるワザ(技)、SNS(ソーシャルネットワークサービス)の考え方と利用方法、各種の便利なソフトの情報、、、、など挙げればきりがない。先週末には、ミクシーにも加入したし、Gメールにも参加した。今まではすべて本名で活動していたが、ミキシーでは新しいWebネームで自由にあちこちに出没することにしようか。世界が広がるのが楽しみだ。また、グーグルのG-mailでは、WEB上で閲覧できるというWebメールという利点などを活かして、移動時にも活用してみたい。現代の知的生活には、IT技術を活用が欠かせない。本や雑誌で得るIT情報は総論的だが、人間から入るIT情報は即戦力である。自分の要望、希望、疑問、困っていることを示すと、解決する技術が既にあることを教えてくれて、あっというまに次のステージに立つことができる。こういう分野は若い人が先生である。
2006/09/02
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産労総合研究所発刊の「企業と人材」(人と組織の力を高める人材開発情報誌)の連載も9月号の第6回目で修了した。-----------------------------------------------------------------統一テーマ 「考える社員」を育てるための図解思考入門第1回 図で考える人は仕事ができる―――新しいOSの誕生第2回 図が問題を解決する第3回 私の仕事を図解する 1第4回 私の仕事を図解する 2第5回 図は思考を進化させる第6回 合意の技術----------------------定性情報・図解思考・顧客視点-----------------------------------------------------------------------この連載を読んでいた友人からのアドバイスのメールをもらった。なぜかを聞いてみようかな。----「企業と人材」を購読していて、このところの貴兄の連載を斜め読みしていますが、本質的ではなく、単なる印象として、掲載されている写真はご本人としては気に入っておられるのでしょうか??。 全く個人的な感想なので、無視して頂いて構いませんが、教授日記から醸し出される雰囲気と写真のイメージとが大分違うように思えるので、メールしました。
2006/09/01
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