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5月28日(日)ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団のコンサートに行ってきました(所沢市民文化センター ミューズアークホール)。・グリエール:スラヴの主題による序曲、チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番(辻󠄀井伸行)、交響曲第6番「悲愴」序曲ではオケの落ち着きのある雰囲気が感じ取れましたがこれといって目立ったところはありませんでした。辻󠄀井はいつもながら軽やかでクリアな音色でテクニックも素晴らしいのですが、もう一つ深度が足りない印象でした。一楽章で弦が切れて張り直しをするというハプニングで15分ほどインターバルがありましたが、影響を受けることなく見事に弾き切りました。後半はサラサラした「悲愴」でした。テンポはやや速めで綺麗に進めました。ペトレンコの指示なのか技術の問題か良く分からなかったのですが、木管がやたら目立たず音楽の骨格がハッキリせず届かず伝わって来ませんでした。確かに全体的にも調和していない印象で緻密さが足りないと言うかやや雑な感じも受けたので、オケの質の問題が大きかったのかもしれません。最後までその思いは晴れないまま不発の内に終了しました。
2023年05月28日
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5月27日(土)パシフィックフィルハーモニア東京のコンサートに行ってきました(東京芸術劇場)。・シューベルト:交響曲第5番、交響曲第9番「ザ・グレート」開演前に楽団長から「昨日今日とリハーサルを行い本人もやると言っているが外山の体調は良くない。前半の5番は指揮者なしで行い、グレートのみ指揮する」との説明があり異例な幕開けとなりましたが、大健闘でした。確かに様子見の雰囲気が見られたり三楽章ではやや乱れも目立ちましたが、フルートを中心に木管が揺るぎなくしっかりとしたアンサンブルを披露しました。後半外山が徒歩で登場し本人は介助を嫌がっていましたが、奏者の椅子を掴まないと進めず指揮台に上がるのもスタッフ二人の助けが必要な状況で異様な雰囲気で始まりました。一楽章の序奏部はしっかりしたテンポでスタートしたのですが、通常はテンポが上がるケースが多い第一主題以降逆にテンポは遅くなった印象でたどたどしささえ感じ、この体験したことがないテンポ感と漂っている悲愴感が相まって更に異様な雰囲気が助長されたともいえるのですが、演奏は素晴らしく胸に迫るものがありました。二楽章はテンポは普通でやや木管のバラツキが感じられましたが何とかまとめ、三楽章は遅めのテンポでじっくり聴かせました。四楽章もかつて経験したことのないゆったりとしたテンポで進行しましたが中間部にさしかかる前に事件が起きました。外山が身動きしなくなってしまい異常を察したスタッフ4、5人が外山に駆け寄り抱きかかえ車椅子で舞台袖に運び出したのです。しかし驚いたことにオケは演奏を止めることなく何事も無かったように指揮者なしのまま演奏を継続させたのです。その後もゆったりとしたテンポを維持したまま、進行するにつれ集中力をどんどん高めるイメージで乱れることも全くなく最後まで演奏しきりました。あまりの見事さに感動せずにはいられず涙があふれ出す始末でした。終演後車椅子に乗って外山が現れたので安堵しましたし、プロ意識に徹した素晴らしいオケの高質なパフォーマンスに触れられて大満足でした。
2023年05月27日
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5月24日(水)NHK交響楽団のコンサートに行ってきました(NHKホール)。・ハイドン:交響曲 第82番「くま」、モーツァルト:ホルン協奏曲第3番(福川伸陽)、ベートーヴェン:交響曲第6番「田園」ハイドンはスッキリしていてしっかりまとまっていましたが、やや固さが感じられました。オケも素晴らしかったのですが何故か印象には薄いものでした。福川は柔らかい音色でゆったり表現をつけていましたが、ややシャープさに欠けた印象で調和を意識するあまり埋没気味で目立ちませんでした。後半のベートーヴェンは久々に聴き応えのある素晴らしい「田園」でした。1番の特徴は木管の抑制で調和を意識したアプローチでした。全体的にテンポは速めでシャープな印象で木管が目立たず渋めに感じるので、普段接している「田園」とは趣きが違いました。特に二楽章は第一ヴァイオリンが抑制気味ながら表現は濃厚感があり、独特な雰囲気を醸し出していて憂いを感じるほどでした。無意味に響かせたり弛緩させることはなく、時には情熱的にのめるように進め渋さとの大きな対比も見せました。田園風景をほとんど思い描かせない「田園」でしたが、極めて聴き応えのある名演でした。オケも見事で木管陣は申し分ありませんでしたが、ハネ気味のホルンのバランスだけはややしっくり来ませんでした。
2023年05月24日
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5月20日(土)NHK交響楽団のコンサートに行ってきました(NHKホール)。・サン・サーンス:ピアノ協奏曲第5番「エジプト風」(パスカル・ロジェ)、フランク:交響曲ロジェは軽やかで透明感がある音色です。軽やかでも決して軽くはなく、しっとり感があって落ち着きがあります。やや独特感があって扱い方によっては味気なくなってしまうサン=サーンスを、踏み込んだ表現で見事に仕上げました。後半は一言で言うと綺麗なフランクでした。オーソドックスに進めルイージらしく品格あるアプローチでN響も上手いのですが、時たま見せる極端にテンポを落とした表現の強調や綺麗すぎて素っ気なさや物足りなさを感じてしまう場面があって、全体バランスとしてはしっくり来ませんでした。
2023年05月20日
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5月14日(日)東京交響楽団のコンサートに行ってきました(サントリーホール)。・R.シュトラウス:歌劇「エレクトラ」【演奏会形式】(エレクトラ:クリスティーン・ガーキー、クリテムネストラ:ハンナ・シュヴァルツ、クリソテミス:シネイド・キャンベル=ウォレス、エギスト:フランク・ファン・アーケン、オレスト:ジェームス・アトキンソン、オレストの養育者:山下浩司、若い召使:伊藤達人、老いた召使:鹿野由之、監視の女:増田のり子、合唱=二期会合唱団、他)とにかくガーキーの力量、存在感が圧倒的に凄すぎて聴き惚れてしまったことから、付け加えることはほとんどありません。クリソテミス:キャンベル=ウォレスも安定感抜群でガーキーとの掛け合いも色褪せることがない素晴らしさを見せました。総合的に申し分のない質で、極めて高い満足感のある公演でした。
2023年05月14日
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5月13日(土)読売日本交響楽団のコンサートに行ってきました(東京芸術劇場)。・エルガー:ヴァイオリン協奏曲(三浦文彰)、ワーグナー:楽劇「トリスタンとイゾルデ」前奏曲、R.シュトラウス:交響詩「死と変容」三浦は芯があってしっかりしたヴァイオリンです。綺麗なだけではなく明確さがあって聴き応えを感じました。堂々とした弾きっぷりも見事で、長大なコンチェルトを飽きさせることはありませんてました。伴奏もメリハリが利いていて安定感がありました。ワーグナーはやや早めのテンポで大きな表現は控えスッキリとしたアプローチでした。続けて演奏されたシュトラウスもシンプルなアプローチで、オーソドックスな中に推進力が感じられる好演でした。オケは重厚感があってまずまずの安定振りでした。
2023年05月13日
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5月11日(木)ベルリン・コンツェルトハウス管弦楽団のコンサートに行ってきました(サントリーホール)。・ウェーバー:歌劇「魔弾の射手」序曲、シューマン:ヴァイオリン協奏曲(五嶋みどり)、ブラームス:交響曲第4番オケメンバーは9日前半と大きく入れ替わっていたようで、ホールの違いはあれ印象はよりヨーロピアンで随分違いました。しかし序曲はそれほど目立つことはありませんでした。久々に聴く五嶋で艷やかな音色でしたが、手元で鳴っている音がそれ以上進まないイメージで極めて遠く感じました。やや弱い印象でスケール感が出て来ないので曲の魅力を感じるに至りませんでした。後半もややメンバーを入れ替えてのブラームスでしたが、多くの要素を入れ込んだこだわりの一品でした。各々はそれ程大きいものではないのですがテンポ変動やウネリ装飾、パートの強奏や旋律の強調等々随所に変化を見せました。しかしながら多くは調和していない印象で狙いが掴みづらく極めて難解なブラ4でした。エッシェンバッハの造りの要因もあるのだと思うのですが、オケの質は決して高くは感じられませんでした。
2023年05月11日
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5月10日(水)東京フィルハーモニー交響楽団のコンサートに行ってきました(サントリーホール)。・ラフマニノフ:幻想曲「岩」、交響詩「死の島」、交響的舞曲ラフマニノフの管弦楽曲のみの構成で珍しいプログラムでしたが、聴き応え十分でした。テンポ感、バランス感、陰影の付け方などさすがという感じで緻密で見事な組み上げでした。オケも好調で管に安定感があり前半では死の島が特に印象に残りました。後半のシンフォニック・ダンスはプレトニョフらしい独特感がありました。テンポはやや遅く渋めのアプローチでダンス感は薄いのですが重々しくはないものの物悲しさや陰鬱感が程よく、雰囲気があって味わい深い仕上がりでした。オケも引続き健闘していて満足度の高いコンサートでした。
2023年05月10日
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5月9日(火)ベルリン・コンツェルトハウス管弦楽団のコンサートに行ってきました(東京オペラシティコンサートホール)。・ウェーバー:歌劇「魔弾の射手」序曲、ドヴォルザーク:チェロ協奏曲(佐藤晴真)、ブラームス: 交響曲第2番序曲からオケのレヴェルに?ではなはだ普通でした。佐藤は力みが感じられ全く届かず一向に伸びてきませんでした。ソロの存在感が薄い中でオケは粗さが目立ち極めて辛いドヴォコンでした。ブラームスで挽回が見られるとはとても思えず退散を決めました。
2023年05月09日
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5月8日(月)ピンカス・ズーカーマンのコンサートに行ってきました(紀尾井ホール)。・モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ第21番、ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第1番、ブラームス: F.A.E.ソナタよりスケルツォ、ベートーヴェン: ヴァイオリン・ソナタ第5番「春」(シャイ・ウォスナー)ズーカーマンは全く力を入れているようには見えず弓を滑らせるように音を奏でます。音は決して明るくはなく極力余計な装飾を廃していて、渋めの朴訥とも言えるアプローチです。モーツァルトはやや暗ささえ感じられるほどで戸惑いもありましたが、ベートーヴェンの1番ではより素朴な味わいが生きていました。後半も渋めは変わらずでしたがスプリングではやや素っ気ない印象でした。一部リピートの省略もあってメインプログラムは20時25分終了と超特急でした。
2023年05月08日
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