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9月29日(金)シフのコンサートに行ってきました(東京オペラシティコンサートホール)。・バッハ:平均律クラヴィーア曲集第1巻から前奏曲とフーガ第1番、カプリッチョ「最愛の兄の旅立ちに寄せて」、モーツァルト:ピアノ・ソナタ第17(16)番、ハイドン:アンダンテと変奏曲、ピアノ・ソナタ第52番、ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第21番「ワルトシュタイン」、第30番素晴らしいリサイタルでした。シフのビアノは相変わらず精度が高く非の打ち所がありませんでした。楽器を弾いているイメージはなくピアノと同化していて極めて自然に奏でます。音や音楽にムラがなく終始純度が高く、バランスも完璧なので聴いているだけで幸せな気分になりました。全て良かったのですが、カプリッチョと後半のベートーヴェンは殊更印象に残りました。シフのトークも興味深く22時を越える長丁場もあっという間でした。
2023年09月29日
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9月24日(日)諏訪内晶子のコンサートに行ってきました(所沢ミューズアークホール)。・ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ 第1番「雨の歌」、第2番、第3番(エフゲニ・ボジャノフ)諏訪内は極めて実直なヴァイオリンで音的にはやや冷たさと言うか鋭さがあります。特に一番では濃厚に表現していて時には大胆にテンポを動かし音を揺らしていたことに加え伴奏もやや独特感があったことらから少しやり過ぎな印象で、ブラームスとしてはマッチ感に乏しく思いました。しかしながら三番ではやや固くさえ思える諏訪内のヴァイオリンとのフィット感が十分で、スケールが大きく聴き応えがありました。全体のまとまりと言う意味では貫録を見せた印象でした。
2023年09月24日
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9月21日(木)東京フィルハーモニー交響楽団のコンサートに行ってきました(東京オペラシティコンサートホール)。・ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第3番、第4番、パガニーニの主題による狂詩曲(ミハイル・プレトニョフ)何回聴いても音の魅力は捕まえられませんでした。丁寧さと言うか音に対する突き詰めた印象に薄く熱を感じず魂が入っていないかのようです。独特感はやや滑稽にも映りミスも目立つので雑然と感じ、最後まで質を見出すことはできず3番で打止めとなりました。
2023年09月21日
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9月20日(水)NHK交響楽団のコンサートに行ってきました(サントリーホール)。・モーツァルト:交響曲第29番、フルート協奏曲第2番(神田寛明)、交響曲第39番極めて上質なモーツァルトでした。コープマンは繊細にこまめなアンジュレーションを利かせながらゆったりと優しく進めます。弦はほとんどゆらしませんがキツさは全くなく豊かに響かせ柔らかく仕上げます。しかし、緩みは感じず品格満点の29番を味わえました。神田は雑味がない柔らかな音色で安定感抜群で、伴奏との相性も申し分なく素晴らしいコンチェルトを聴かせました。39番は更に緻密で、キビキビ感がありながら豊かな味わいが格別で、音楽の内面から活力が溢れ出しているイメージでした。飾り気ない指揮振りですが見事な音楽性と突出したブレンド力に感嘆させられました。終始ハイレヴェルなパフォーマンスを見せたN響は非の打ち所がなく、コープマンの思いを見事に表出させました。
2023年09月20日
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9月16日(土)読売日本交響楽団のコンサートに行ってきました(東京芸術劇場)。・オネゲル:交響的運動第1番「パシフィック231」、交響的運動第2番「ラグビー」、バルトーク:ヴァイオリン協奏曲第1番(ヴェロニカ・エーベルレ)、ベートーヴェン:交響曲第5番オネゲルはやや固いイメージでしたがリラックスムードでまずまずまとまりがありました。エーベルレは初めて聴きましたか驚くべき素晴らしさでした。つややかな音色は伸びが凄くどっしりしていてスケール感満点でした。部分的なテクニックの拘りではなく全体の掴みと推進力が際立っていてこれまで聴いたバルコンの中でもトップクラスの魅力を放っていました。伴奏も申し分ありませんでした。後半のベートーヴェンは部分的にテンポの変動やアクセントの付け方、間の取り方に独特感がありましたが全体的にはオーソドックスな仕上がりでした。響かせ方が渋めで柔らかくしみじみした味わいがありました。弦も揺らしを抑えていましたが全体バランスの中でキツイ印象を与えないように緻密なブレンドが見られ聴き応え十分でした。オケのルヴェルの高さが感じられて満足度の高いパフォーマンスでした。
2023年09月16日
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9月13日(水)東京フィルハーモニー交響楽団のコンサートに行ってきました(東京オペラシティコンサートホール)。・ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第1番、第2番(ミハイル・プレトニョフ)サイのリサイタルと被ってしまい散々迷った挙げ句ラフコンに参戦です。プレトニョフは相変わらず独特で、指で撫でるように弾くピアノは粘性があって湿度を伴っています。明快さや明るさには乏しく気だるさがあってモヤモヤした印象を与えます。何となく影を感じるラフマニノフの表現においてはマッチしていると言うべきかもしれないのですが、肝心の「音」がペダル多用も相まって魅力的には届いて来ず何ともスッキリしませんでした。全体的にトーンは同じなのですが2番の方が大胆に遅く大胆に暗かったのでよりプレトニョフらしさが際立っていて、聴くたびに違って聴こえるのでないかと思わせる天才的な感性から繰り出される音楽は何ものも寄せ付けない強靭さがあったのですが、最後まで質の高い「音」を感じさせることはありませんでした。
2023年09月13日
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9月12日(火)読売日本交響楽団のコンサートに行ってきました(サントリーホール)。・スクロヴァチェフスキ:交響曲(日本初演)、ブルックナー:交響曲第4番「ロマンティック」(1878/80年稿・ノヴァーク版)スクロヴァチェフスキは決して聴きやすい曲ではありませんでしたが、ヴェンツァーゴの構成力と読響のレヴェルの高さから強く調和が感じられ素晴らしいパフォーマンスで飽きさせませんでした。日本初演にも関わらず手中に収めてる感があったのはさすがプロの仕事でした。ブルックナーは総じてテンポが速めだったこともあり淡々とした印象を受けましたが、聴き進むにつれて細いテンポの変動やアクセントの指示など独特感のあるアプローチが随所に見られ拘りの強さが目立ちました。かと言って過度な拘りを感じる訳ではなく、全体バランスや響かせ方を意識したまとまりある仕上がりとなっていました。オケはテンポ感が合わない印象で乱れを見せましたし、ホルンの精度が今一つ物足りませんでした。
2023年09月12日
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9月9日(土)藤原歌劇団の公演に行ってきました(新国立劇場オペラパレス)。・ヴェルディ:歌劇「二人のフォスカリ」(指揮:田中祐子、演出:伊香修吾、フランチェスコ・フォスカリ:上江隼人、ヤコポ・フォスカリ:藤田卓也、ルクレツィア・コンタリーニ:佐藤亜希子、ヤコポ・ロレダーノ:田中大揮、バルバリーゴ:及川尚志、ピザーナ:中桐かなえ、合唱:藤原歌劇団合唱部/新国立劇場合唱団/二期会合唱団、管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団)正直今一つ楽しめない公演でした。物語は何とも救われない悲劇ですが、時代背景や感情の機微を避けモノトーンで無機的、動きを抑えた演出は狙いが見えづらく、極めて辛く高揚感がありませんでした。淡々と歌が進んで行くイメージになっているにも関わらず主役陣はやや足りない印象で、どこに目を向けるべきなのか分からない状況でした。唯一オケはしっかり厚みがあって救われました。
2023年09月09日
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