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2月28日(火)ミハイル・プレトニョフのコンサートに行ってきました(東京オペラシティコンサートホール)。・スクリャービン:24の前奏曲、ショパン:24の前奏曲プレトニョフのピアノは初めてです。1音たりとも同じではなくコマメなアンジュレーションを付けながら表現していきますが、全体的に物悲しく重く、どちらかと言うとスッキリしていないまとわりつくような独特さがあります。なのでスクリャービンもズッシリとした仕上りとなっていてやや辛く感じられるほどでした。やはり後半も重くそして暗いショパンでした。きらびやかさは皆無であえて混濁した響きを作り出します。「雨だれ」や終曲は未だかつてないほど暗く重々しく、どう受け止めてよいか戸惑うほどでした。
2023年02月28日
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2月26日(日)読売日本交響楽団のコンサートに行ってきました(所沢市民文化センター・ミューズアークホール)。・ショパン:ピアノ協奏曲第1番(小林愛実)、マーラー:交響曲第1番「巨人」小林のソロは正直弱いと言わざるを得ません。ストレートに言うと軽くて全く届いて来ないので曲の魅力を味わうところにたどり着けませんでした。結構テンポはゆったり目だったのですが、音はスッキリしているのにくどく感じてしまいました。原田のタイタンは土台がしっかりしていてオーソドックスで、躍動感がある名演でした。マーラー特有の憂いを感じさせる表現はそれほど目立ちませんでしたが、直球勝負でタイタンに対峙していて時としてちょっぴりスパイスが効いていて非常に聴き応えがありました。特に打楽器の使い方が効果的でさすが原田と唸らされました。オケは金管がやや頼りなく残念な部分もありましたが、何とかまとめ上げました。斜め前に座っていた中年女性コンビが交互にプログラムやチラシを演奏中に絶え間なく見ていて、結構高く上げながら読んでいるので視線に入ってしまい迷惑この上ありませんでした。何故か二人とも演奏が終わるとけたたましく拍手をしていて、残念感と興醒め感に満たされました。
2023年02月26日
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2月25日(土)ラファウ・ブレハッチのコンサートに行ってきました(サントリーホール)。・ショパン:ノクターンOp.55-1、4つのマズルカOp.6、ポロネーズ第7番「幻想ポロネーズ」、2つのポロネーズOp.40、ポロネーズ第6番「英雄」、ドビュッシー:ベルガマスク組曲、モーツァルト:ピアノ・ソナタ第11番「トルコ行進曲付」、シマノフスキ:12の変奏曲ブレハッチは落ち着いたピアノでしっかり仕上げてきます。あまり装飾はつけず派手さはありませんが曲の骨格をストレートに表現してくるイメージで、ややミスがありましたがショパンは聴き応えがありました。ドビュッシーはシックで真面目なアプローチでしたがやや固さがあって雰囲気が今一つ出てきませんでした。今日の中で最も印象強かったモーツァルトは、速めのテンポながら落ち着きがあってシンプルでオーソドックスな味わいがあり素晴らしかったです。シマノフスキはいくらかコントラストに欠ける印象でした。
2023年02月25日
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2月24日(金)ブルース・リウのコンサートに行ってきました(東京オペラシティコンサートホール)。・ラモー:クラヴサン曲集、新クラヴサン組曲集より、優しい嘆き、一つ目の巨人、2つのメヌエット、未開人、雌鶏、ガヴォットと6つの変奏、ショパン:モーツァルトの歌劇「ドン・ジョヴァンニ」の“お手をどうぞ”の主題による変奏曲、ピアノ・ソナタ第2番「葬送」、3つの新練習曲、リスト:ドン・ジョヴァンニの回想いやいや、とてつもないピアニストが現れました!!興奮冷めやらねとはこのことです。まさに衝撃でした。音のクオリティ、活力、瑞々しさ、信じられないほどの表情、完成度・・・。加えて暖かみがあって、機械的や芝居がかっていると感じさせることは一切なく、テクニカルな曲でも叩きつけるような場面はありませんでした。ラモーなど別世界の音楽で全くバロックを聴いているとは思えずもしかすると評価が分かれるところかもしれませんが、それを補って余りある魅力で金縛り状態でした。ショパンのソナタはややペダルが気になりしっくり来ませんでしたが、両ドン・ジョヴァンニは凄いの一言で、殊更お手をどうぞ変奏曲は今まで経験したピアノリサイタルの中でも一二を争う衝撃的名演でした。間違いなくクラシック音楽会を背負って立つ存在になると感じました。
2023年02月24日
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2月23日(木)金川真弓のコンサートに行ってきました(三鷹市芸術文化センター 風のホール)。・コレッリ:ヴァイオリン・ソナタ第9番op.5、モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタK.377、プロコフィエフ:5つのメロディー、ストラヴィンスキー:ディヴェルティメント、リリー・ブーランジェ:ノクターンとコルテージュ、大島ミチル:メモリーズ、マリー・クレメンス・ド・グランヴァル:ボヘミエンヌ、バツェヴィチ:ヴァイオリンとピアノのためのユーモレスク(ヴィラー・ヴァルボネージ)またまた、超絶名演!!今日のホールは一転よく響き更に金川の音を存分に味わうことができました。響くこともあってかいらか揺らし方を抑えめにした感じもあったのですが、その分真の音を味わえたイメージです。相変わらず音の鳴り始め終わり、強弱、高低問わず均質でムラがないので只々凄いとしか言いようがありませんでした。全て良かったのですが実質メインと言えるストラヴィンスキーは圧巻で非の打ち所がありませんでした。その後の小品集も全く質が落ちず呆れるばかりの出来でした。
2023年02月23日
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2月22日(水)読売日本交響楽団のコンサートに行ってきました(サントリーホール)。・エレナ・ランガー:歌劇「フィガロの離婚」組曲(日本初演)、ベルク:ヴァイオリン協奏曲「ある天使の思い出に」(ルノー・カプソン)、チャイコフスキー:交響曲第1番「冬の日の幻想」ランガーは劇音楽風で変化に富んだ作品なのですが、作品そのものか演奏の問題かあまり抑揚が感じられず物足りなさがありました。カプソンは弓を滑らせているイメージでやや音はふわふわしているのですが、これがなかなか魅力的で聴き入りました。左右に足踏みしながらやたら体は動きますが、出てくる音は極めてピュアで揺るぎはありませんでした。曲の内面に踏み込んだ繊細なパフォーマンスで聴き応え十分でした。チャイコフスキーは全く頂けませんでした。この曲のやや暗い中に凛とした雰囲気は感じさせず違和感がありました。四楽章まではゆったりしたテンポで進めましたが、管を明るく響かせることで全体にチグハグ感があり締まりのない印象でした。オケは安定していましたが、気持ち良く演奏しているようには見えませんでした。
2023年02月22日
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2月22日(水)金川真弓のコンサートに行ってきました(トッパン・ホール)。・コレッリ:ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ第9番、プロコフィエフ:5つのメロディ、グラジナ・バツェヴィチ:ヴァイオリンとピアノのためのユモレスク(1953)、ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第5番「スプリング」(ヴィラー・ヴァルボネージ)先日の清瀬とプログラムは被っていますが、コレッリは新メニューです。ホールの違いもあってやや聴こえ方も違いましたが、引き続き質の高さは健在です。ショートコンサートでしたのでやや先日の方が整っていた印象はありましたが、ベートーヴェンは丁寧で細部まで行き届いた名演でした。
2023年02月22日
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2月21日(火)アレクサンダー・ガヴリリュクのコンサートに行ってきました(東京オペラシティコンサートホール)。・ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ 第14番「月光」、シューマン:子供の情景、リスト:タランテラ、ショパン:夜想曲第8番Op. 27-2、ポロネーズ第3番「軍隊」、ブラームス:間奏曲Op. 119-1、Op. 117-3、サン=サーンス/リスト:死の舞踏ベートーヴェンとシューマンでは、繊細さが出てこないのと結構表現をつけるもののペダルの多用もあってか不明瞭でハッキリ聴こえてこなかったこともあり前半での撤退も考えていましたが、リストになって様変わりし本領発揮でした。やはりガブリリュクはそういうタイプで、不思議なことに音も極めて明確に聴こえてきました。後半もサンサーンスは見事凄いとしか言いようがないのですが、全般的には音も普通で表現のレンジも広くは感じませんでした。
2023年02月21日
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2月19日(日)東京都交響楽団のコンサートに行ってきました(東京芸術劇場)。・ラロ:ヴァイオリン協奏曲第2番「スペイン交響曲」(ベンジャミン・ベイルマン)、ベルリオーズ:幻想交響曲いやー、熱くなりました。見事見事素晴らしいスペイン交響曲でした。それほど演奏される機会はないのですが、たまに聴くと期待外れな場合がほとんどでまともな目にあったことがなかったのですが、今日は100点満点でした。ベイルマンはそれほど線が太くなくどちらかと言うと繊細な音の持ち主でしたが、それも活かしつつ熱く濃厚に表現していきます。時として大胆に表現をつけますがやり過ぎの手前であって、ポイントを押さえながら曲の魅力をあらわにしました。重厚な都響に埋没することもなく極めて高い存在感を見せた名演で、貴重な機会になったと言っても過言ではない極上感でした。ベルリオーズは時として上辺っぽいテンポの変動や間、装飾が見られたのは気になりましたが、特に後半は重厚感とまとまりがあって聴き応え十分でした。オケは終始パワーを感じさせ満足感がありました。
2023年02月19日
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2月18日(土)金川真弓のコンサートに行ってきました(清瀬けやきホール)。・モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタK.29、ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第5番「春」、バルトーク:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ Sz.117、リリー・ブーランジェ:ノクターンとコルテージュ、大島ミチル:メモリーズ、マリー・クレメンス・ド・グランヴァル:ボヘミエンヌ、バツェヴィチ: ヴァイオリンとピアノのためのユーモレスク(ヴィラー・ヴァルボネージ)ホールの関係からかいつもとやや聴こえ方が違いデッドなイメージでしたが、全く問題とせず相変わらずの素晴らしさでした。多彩なプログラムで全てが良かったのですが、とにかく非常に丁寧に大事に扱う音が生き生きと力強さを伴って届いてきます。ミスやブレやためらいはなくどっしりとしていて、あまりの完成度の高さに呆れるほどです。とても20歳代のヴァイオリニストが奏でているとは信じられず、この先どうなっていくのか怖いくらいです。ヴァルボネージの伴奏もスッキリしている中に暖かみがあって素晴らしかったです。
2023年02月18日
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2月17日(金)読売日本交響楽団のコンサートに行ってきました(東京芸術劇場)。・ベートーヴェン:「コリオラン」 序曲、ブラームス:ヴァイオリン協奏曲(金川真弓)、シューマン:交響曲第2番「コリオラン」はヴァイグレらしく手を抜かず丁寧で懐のある響きで名演でした。金川のソロは相変わらず素晴らしい音で震えました。思った以上に濃厚な表現で一楽章は前のめり気味で驚きましたが、音の精度が落ちることなく物凄い伸びを見せました。雑味がなく迫って来る金川を聴くと正にヴァイオリンを聴いている感で満たされ何とも言えない感慨を受けます。今日も外しませんでした。シューマンはまとまりがあって悪くなかったのですが、ややメリハリに欠ける印象でしたし、金管の精度が物足りなかったのは残念でした。
2023年02月17日
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・3/10 プレトニュフ/東京フィル スメタナ:「わが祖国」・3/29 セルゲイ・ババヤン ピアノ・リサイタル・5/28 上岡敏之/読売日響 チャイコフスキー:「悲愴」・10/5 サイモン・ラトル/ロンドン響・10/6 サイモン・ラトル/ロンドン響・10/16 金川真弓 ヴァイオリン・リサイタル・10/31 ダリア・スタセフスカ/BBC響 ショスタコーヴィチ:5番・11/3 アンドラーシュ・シフ ピアノ・リサイタル・11/20 ジョナサン・ノット/東京響 「サロメ」・12/8 クリスティアン・ティーレマン/ベルリン・シュターツカペレ・12/18 ジャン=ギアン・ケラス チェロ・リサイタル
2023年02月16日
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2月15日(水)NHK交響楽団のコンサートに行ってきました(サントリーホール)。・ドヴォルザーク:序曲「フス教徒」、シマノフスキ:交響曲第4番「協奏交響曲」(ピョートル・アンデルシェフスキ)、ブラームス:交響曲第4番ドヴォルザークは雄大でスケール感のある好演でした。オケも見事な立ち上がりです。アンデルシェフスキは、ややもやもや感のあるスッキリしない音色で特徴が掴みづらいピアノでした。いくらか埋没気味でソロとしての存在感は今一つでした。ブラームスはオーソドックスで王道の堂々たる名演でした。一楽章はややゆっくりめ、その他の楽章はやや速めのテンポ設定でしたが、終始テンポをほぼいじらずじっくりと進めました。弦は大きくは揺らさずスッキリ感を持たせ、管の調和を意識しながら気を使いながらしっかりどっしりと仕上げました。装飾を極力排除したここまでのストレート勝負は珍しく、極めて高い充実度がありました。オケは細部の綻びが結構ありましたが、しっかりまとめた印象でした。
2023年02月15日
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2月12日(日)読売日本交響楽団のコンサートに行ってきました(東京芸術劇場)。・モーツァルト:歌劇「ドン・ジョヴァンニ」序曲、から“薬屋の歌”、歌劇「フィガロの結婚」 序曲、から“自分で自分がわからない”、“恋とはどんなものかしら”、歌劇「皇帝ティートの慈悲」 序曲、から“私は行く、でも愛しい人よ”(アンナ・ルチア・リヒター)、ブラームス:交響曲第1番リヒターはホールの関係もあると思いますが前半はやや声が分散気味で目立ちませんでしたが、ティートでは十分に力量を見せました。しっとり感があって太めの声質で特に低音でのインパクトがありました。ティートのクラリネットソロを含めてオケの安定感が素晴らしく、とても楽しめました。ブラームスはオーソドックスでそれほどテンポは動かさず、聴かせどころでも強調したり過度にアクセントをつけることはなく淡々と進めますが、全体的な調和は感じられてやや柔らかく豊かに響かせていました。四楽章だけ展開部以降が急激なハイテンポとティンパニの強打もあってそれまでとは打って変わった印象がありやや不思議なブラ1でした。今日は何と言ってもオケが終始安定していて、読響の実力を十分に味わえました。
2023年02月12日
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2月11日(土)NHK交響楽団のコンサートに行ってきました(NHKホール)。・バーンスタイン:「ウエスト・サイド・ストーリー」からシンフォニック・ダンス、ラフマニノフ:交響的舞曲フルシャデビューでしたが、オーソドックスな中に瑞々しさや活力があって好印象でした。風貌もそうですが音楽の雰囲気もややヤンソンスを彷彿とさせるものがありました。特にバーンスタインは、全体の流れやバランス、リズム感も申し分なく聴き応え十分でした。ラフマニノフも良かったのですが、ややまとまりすぎた印象でした。オケは総じて安定感があり、安心して聴いていられました。
2023年02月11日
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2月10日(金)ダニール・トリフォノフのコンサートに行ってきました(サントリーホール)。・チャイコフスキー:子供のためのアルバム、シューマン:幻想曲、モーツァルト:幻想曲K.475、ラヴェル:夜のガスパール、スクリャービン:ピアノ・ソナタ第5番何年前か忘れてしまいましたが、トリフォノフがまだそれほど知られていなかったと思うのですがチャイコンを聴いて柔らかいタッチの素晴らしさと独特感が物凄く印象に残っていてそれ以来ようやくリサイタルにこぎつけたのですが、期待を超える素晴らしさでした。やはりタッチが個性的で優しいとだけでは表せておらず、打鍵の寸前に逆に力を吸収するような動きで独特な柔らかさをつけていて、それを巧みに用いた繊細かつ多彩な表現を実現しています。打鍵の強さばかりでなく力の出し入れが加わるイメージで見事にアンジュレーションを表現します。随所に極端に弱く弾く場面が見られましたが、触っているかいないか分からないほどでも音が不明瞭になることは決してなく確実に表現していきます。テクニカルな場面でも音に角がない上にミスやムラがなく、質の高さに驚かされました。表現の多彩さは独特さにもつながっていて全体的にややクセが強く特にシューマンとモーツァルトがそう感じさせましたが、今まで認識していたピアノの領域を越えたような感覚を感じることが出来ました。ラヴェルとスクリャービンは只々圧倒させられるばかりでした。
2023年02月10日
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