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3月23日(土)北村朋幹のコンサートに行ってきました(所沢ミューズマーキーホール)。・リスト:『巡礼の年』第1年「スイス」、第2年「イタリア」、第3年想定はしていましたが、ようやくリサイタルにありつけてやはり凄いピアニストでした。北村のピアノは自然派素朴でストレートな表現、リストにしては抑え気味でさっぱりしていてこねくり回さず楽譜に正対しているイメージです。極弱音から超速強打の場面まで常に冷静沈着、打鍵にムラがなく音の質が一定している精密さは驚異的です。ある意味機械的とも言えますが音は無機的ではなく違和感はありません。そもそもこの長大な曲群を一日でプログラムして4時間に及ぶ演奏会を所沢で開催するこだわりとマニアックさも北村ならではなのでしょうが、最後まで全くブレず高質を保って完奏するテクニックと音楽性に感服脱帽でした。今後最も注目するピアニストとして完全マークです。
2024年03月23日
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3月18日(月)オーケストラ・アンサンブル金沢のコンサートに行ってきました(サントリーホール)。・ベートーヴェン:交響曲第6番「田園」、交響曲第5番初ミンコフスキでしたが至って朴訥としたアプローチでした。丸みを帯びた響きや無駄な調和はさせずゴツゴツ感があって各パートは主張合戦とも言える強奏が目立つのですが、嫌な感じがしないのは不思議なところです。普段耳にしているのがイメージ上の「田園風景」なら今日は極めて現実的な厳しい自然にさらされた「田園」でした。オケに対する要求も高く乱れも見せましたがしっかりまとめました。5番は疾風怒涛とでも表現したくなるような、力がみなぎっていて激しく駆け抜けるようなイメージでした。一・四楽章ともリピートありで30分、四楽章は全員で短距離走を走ったような様相で全員汗だく息が切れている状況でした。相当独特で好みは分かれるところですが間違いなく凄さがありました。オケも乱れを見せずしっかりついていったのはさすがでした。
2024年03月18日
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3月17日(日)読売日本交響楽団のコンサートに行ってきました(東京芸術劇場)。・ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番「皇帝」(アレクサンドル・メルニコフ)、ブラームス:交響曲第4番メルニコフは繊細さと激しさが入り交じっていて独特の世界観、イメージ観を展開しました。弱音は聞き取れないほどの弱さだったり物凄い強打を見せたりと極端さが目立ち、正確に弾くことには固執が見られずミスも結構ありました。やや不思議な「皇帝」でした。後半のブラームスは堂々たる超名演でした。まずはテンポの素晴らしさがベースで、どの場面もセンスが良く違和感なくすんなりと入ってきました。オーソドックスで一見何の変哲もないのですが、丁寧で緻密に細かく表現を付けていることで充実度を持って迫ってきます。高弦や金管を思った以上に鳴らすことで輪郭をくっきりさせダイナミックさもしっかり見せ、とにかく良く練れているので音楽が小ぢんまりせず広がりがあって味わい深く、文句ない仕上がりとなっていました。オケも集中力が高く高く申し分ない出来でしたが、中でも金子首席のクラリネットは突出していました。近年聴いたブラ4の中では、群を抜いた素晴らしさでした。
2024年03月17日
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3月16日(土)金川真弓のコンサートに行ってきました(彩の国さいたま芸術劇場)。・モーツァルト:きらきら星変奏曲 、ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第7番、イザイ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第4番、ファリャ:7つのスペイン民謡、プーランク:ヴァイオリン・ソナタ(小菅優)小菅のモーツァルトは主張が強くグイグイ来るイメージで、緩めたり遅くしたり結構細かく変化を付けながら多彩なアンジュレーションを見せました。ベートーヴェンはいつもの金川よりは渋めでやや重い色合いを見せながらこの難曲と正面から対峙していました。返って音本来の質が問われるアプローチと言え、金川の持つ素晴らしい音が際立つ聴き応えのあるパフォーマンスでした。やはり小菅はグイグイ来ましたがバランス乱れぬデュオでした。後半は非の打ち所がなく会場をどよめかせるイザイ、香り立つファリャ、思いの籠ったプーランクと粒揃いの素晴らしさでした。やはり圧倒的なトッププレーヤーです。
2024年03月16日
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3月15日(金)東京フィルハーモニー交響楽団のコンサートに行ってきました(サントリーホール)。・レスピーギ:リュートのための古風な舞曲とアリア第2組曲、オルフ:世俗カンタータ「カルミナ・ブラーナ」(ヴィットリアーナ・デ・アミーチス、彌勒忠史、ミケーレ・パッティ、新国立劇場合唱団、世田谷ジュニア合唱団)レスピーギはオーソドックスでまとまりのあるパフォーマンスでした。東フィルの管パート陣の安定感が光りました。オルフはややじっくり感があって落ち着いたアプローチでした。バッティストーニは暗譜で浮つきなくガチャガチャさせず壮大さを持ってまとめました。ソリストはそれほど目立たず女声合唱はややムラを感じさせましたが、男声合唱とオケの安定感でお釣りが来ました。
2024年03月15日
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3月16日(金)新日本フィルハーモニー交響楽団のコンサートに行ってきました(すみだトリフォニーホール)。・ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第1番(アンヌ・ケフェレック)、シューベルト:交響曲第8番「グレイト」ケフェレックは余計な装飾や表現は付けずシンプルかつストレートに進めます。音に雑味がないこともあり音楽が明快で安定感抜群のベートーヴェンでした。オケも瑞々しく好サポートでした。シューベルトはテンポは速めで変動もほぼさせず弦は揺らさず管も表現少なめの淡々感漂うアプローチで終曲もフェードアウト形と好みが分かれるところですが、上岡の統率がよく効いたまとまり高い秀演でオケも素晴らしかったです。
2024年03月15日
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3月14日(木)ジャン=ギアン・ケラスのコンサートに行ってきました(浜離宮朝日ホール)。・J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲第1番、ブリテン:無伴奏チェロ組曲第1番、黛 敏郎:無伴奏チェロのための「BUNRAKU」、リゲティ:無伴奏チェロ・ソナタ、J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲第5番ケラスの精度は相変わらず高水準で素晴らしかったです。ホールの関係かこれまで聴いた中ではやや荒々しく感じる部分もありましたが語りかけてくるような生々しさは健在で他を圧倒する存在感があります。前半は近くに常時前屈みの人がいて視界に入るので気を取られてしまい集中力を保てず極めて残念だったのですが、後半は気を取り直して満喫できました。黛の猛々しさも凄かったのですが、リゲティの奥行きの広いスケール感が強く印象に残りました。バッハは非の打ち所のない素晴らしさで、自然体で押しつけがましさは皆無なのに物凄く迫って来て圧倒されました。間違いなく至上のチェリストです。
2024年03月14日
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3月13日(水)ウィーン交響楽団のコンサートに行ってきました(サントリーホール)。・ブラームス:ピアノ協奏曲第1番(河村尚子)、交響曲第1番河村のピアノは相変わらず雰囲気があってブラームスにおいてもオケに負けるところはなく、スケール感を持って対峙するのが凄いところです。尚子節とも言える独特感があってやや違和感を覚えたりそれなりにミスもあるのですが、随所に見せる鋭さや信じられないような輝きを放つ瞬間の魅力で帳消しです。やはり邦人でコンチェルトを聴くなら河村です。オケもやや細いアプローチが印象的で総じてレヴェルは高く安定していました。ブラームスはテンポが速く無駄に揺らさず無駄に響かせず、体脂肪率低めのアスリート系でした。演奏時間は一楽章のリピートが無かったとは言え驚異の40分で特に四楽章は短距離走的スピード感でしたが、大きな違和感やヘンテコ感が無かったのは不思議でした。各パートは明確に表現しよく聴こえたのですが全体的にバランスやコントロールに欠けることはなく、オケの安定感が光りました。
2024年03月13日
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