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10月26日(土)NHK交響楽団のコンサートに行ってきました(NHKホール)。・シューベルト:交響曲第7番「未完成」、交響曲第8番「ザ・グレート」当たり前の話ですがどこを取ってもブロムシュテットのシューベルトで、オーソドックスで穏やかな「未完成」ですがきりりと締まっていて緩みなくテンポ感やバランス感もまるで違和感が無いことが凄かったです。オケも極めて優秀でこのカップリングのシューベルトは世界中どこに出しても間違いありません。めちゃくちゃ期待していた「ザ・グレート」は期待を上回る非の打ち所のない超絶名演でした。淀みなく揺るぎない完璧なテンポ設定の中、抑制気味の弦とホルンを土台にして絶妙なバランス感から繰り出される調和や浮かび上がる各パートのかけ合いなど、曲の魅力を余すことなく表出させました。ブロムシュテットはフルリピートで1時間を越える長大な曲を暗譜で細部までしっかりこだわりツボを押さえながら、淡々と見事に統率しました。これまで聴いた「ザ・グレート」の中でも明らかにトップクラスあるいはトップの印象度でした。オケも素晴らしく、中でもオーボエ吉村は神っていました。
2024年10月26日
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10月19日(土)フランクフルト放送交響楽団のコンサートに行ってきました(所沢ミューズアークホール)。・ワーグナー:楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」より第1幕への前奏曲、ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番「皇帝」(ブルース・リウ)、ムソルグスキー(ラヴェル編曲):組曲「展覧会の絵」ワーグナーから素晴らしい立ち上がりでした。冒頭乱れが見られましたがそれ以降はヨーロピアンな響きを存分に味わえました。アルティノグルは前半でハツラツ感のある指揮者かと感じたのですが、進むにつれ相当緻密に練り込んで場面場面できめ細かく表情をつけていることに気づきました。ですが不自然さはなく素晴らしいバランス感を見せました。オケも力量を感じました。 ブルース・リウは圧倒的なテクニックと表現力で高い次元での超名演を披露しました。どこまでも澄んでいるクリアな音の上にキメ細かくアンジュレーションを利かせながら多彩に表現してくのは驚異的で、こんなに聴き応えのある「皇帝」に接したのは初めてでした。伴奏も見事でした。 後半のムソルグスキーはオーソドックスでどっしり堂々としたアプローチで、オケも安定していて満足度の高いパフォーマンスでした
2024年10月19日
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10月13日(日)東京交響楽団のコンサートに行ってきました(ミューザ川崎シンフォニーホール)。・ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番(デヤン・ラツィック)、ショスタコーヴィチ:交響曲第6番ラフマニノフは全体的にゆったり目で、恐らくウルバンスキ主導で雄大じっくり型ですすめられました。ラツィックはクセがなく明確な表現でテクニック的にも申し分ありませんでしたが、やや特徴が掴みづらくインパクトに薄く印象に残らないイメージでした。ショスタコーヴィチはウルバンスクらしく緻密丁寧で豊かに響かせながらメリハリもある名演でした。何と言っても全体の流れを常に意識したアプローチで、音楽が瑞々しく聴き応えのある仕上がりとなっていました。オケとしては厄介な難曲ですがさすが東響と思わせる安定度を見せました。
2024年10月13日
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10月10日(木)NHK交響楽団のコンサートに行ってきました(サントリーホール)。・シベリウス:交響詩『4つの伝説』より「トゥオネラの白鳥」、ニルセン:クラリネット協奏曲(伊藤圭)、ベルワルド:交響曲第4番「ナイーヴ」椅子に座っての指揮ですが、ブロムシュテットは驚異的としか言いようがありませんでした。シベリウスは全く緩みなく繊細にアンジュレーションを利かせながらきっちりと仕上げました。ニルセンはいつもながら伊藤が実直なソロを披露し極めて高い安定感を見せました。ベルワルドはこう言っては何ですが97歳の長老がチョイスするプログラムとしては極めて違和感のある楽曲ですが、実際は全く違和感なく素晴らしい名演でした。確かに振りは小さくなっていますが細かく指示を出しながら淀みなく進めました。オーソドックスで極めて安定度の高いバランス感は全く衰えがなく音楽の瑞々しさは健在でした。オケの上手さも目立ち上質なコンサートとなりました。
2024年10月10日
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10月8日(火)ピエール=ロラン・エマールのコンサートに行ってきました(東京文化会館小ホール)。・リゲティ:『ムジカ・リチェルカータ』より第1曲、ベートーヴェン:11のバガテルOp.119より第9番、リゲティ:『ムジカ・リチェルカータ』より第2曲、ベートーヴェン:7つのバガテルOp.33より第2番、リゲティ:『ムジカ・リチェルカータ』より第3曲、ベートーヴェン:11のバガテルOp.119より第2番、リゲティ:『ムジカ・リチェルカータ』より第4曲「手回しオルガン」、ベートーヴェン:11のバガテルOp.119より第3番、リゲティ:『ムジカ・リチェルカータ』より第5曲、ベートーヴェン:11のバガテルOp.119より第10番、リゲティ:『ムジカ・リチェルカータ』より第6曲、ベートーヴェン:11のバガテルOp.119より第11番、リゲティ:『ムジカ・リチェルカータ』より第7曲、ベートーヴェン:11のバガテルOp.119より第6番、リゲティ:『ムジカ・リチェルカータ』より第8曲、ベートーヴェン:11のバガテルOp.119より第5番、リゲティ:『ムジカ・リチェルカータ』より第9曲 「ベラ・バルトーク・イン・メモリアム」、ベートーヴェン:7つのバガテルOp.33より第7番、リゲティ:『ムジカ・リチェルカータ』より第10曲、ベートーヴェン:11のバガテルOp.119より第8番、リゲティ:『ムジカ・リチェルカータ』より第11曲 「ジローラモ・フレスコバルディへのオマージュ」、リゲティ:ピアノのための練習曲第2巻より第7番「悲しい鳩」、ショパン:12の練習曲Op.25より第2番、リゲティ:ピアノのための練習曲第1巻より第3番「妨げられた打鍵」、ドビュッシー:12の練習曲より第3番「4度音程のために」、リゲティ:ピアノのための練習曲第2巻より第8番「金属」、ショパン:12の練習曲Op.25より第8番、リゲティ:ピアノのための練習曲第1巻より第6番「ワルシャワの秋」、ドビュッシー:12の練習曲より第11番「組み合わされたアルペッジョのために」、リゲティ:ピアノのための練習曲第1巻より第2番「開放弦」、ドビュッシー:12の練習曲より第7番「半音階のために」、リゲティ:ピアノのための練習曲第2巻より第13番「悪魔の階段」お恥ずかしながらエマールデビューだったのですが、こんなに凄いピアニストとは思ってもいませんでした。まずはしっかりしたピアノという印象が強くスタートし武骨という言葉が頭に浮かんだのですが、朴訥としている中に暖かみがあるのですが独特のタッチと間で曲に熱を加えながら見事に構成していきます。繊細と言う感じはないのですがアンジュレーションが絶妙で惹き込まれるような感覚になります。全く造り物感や弾いている感はなく、内面から物凄い集中力と熱量を持って淀みなく音楽を表出させるイメージなのでグイグイ迫ってきました。どれを取っても魅力的で全編あっという間でしたが殊更後半のプログラムは見事で、こんなに多彩で味わいのあるドビュッシーにおめにかかるのは初めてで唖然とするほどでした。これほど味わい深いピアノに接するのは久々で得も言われぬ充実感がありました。
2024年10月08日
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10月5日(土)ユンディ・リのコンサートに行ってきました(ルネ小平大ホール)。・モーツァルト:ピアノ・ソナタ第11、8、14番、幻想曲ハ短調リは芯があってしっかり主張してくるタイプでモーツァルトとしてはやや独特感がありました。音は意外と特徴に薄く印象に残らずミスもやや目立ちほぼ迫って来ませんでした。周囲の環境があまりにも劣悪で誠に不本意ながら前半で席を立ちましたが、逆に言うとその状況の中でも居させる程の引力は感じられなかったということです。
2024年10月05日
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10月5日(土)東京交響楽団のコンサートに行ってきました(ミューザ川崎シンフォニーホール)。・コネッソン: 輝く者―ピアノと管弦楽のための、ラヴェル:ピアノ協奏曲(小林愛実)、ムソルグスキー:組曲「展覧会の絵」まずはラヴェルからですが、何とも雰囲気に乏しく感じました。表現をつけるとクドく強く弾けば混濁し伴奏も精度は高くありませんでした。ラヴェルコンの続編イメージであるコネッソンは更にインパクトを要しましたが、そこには届いていない印象でした。「展覧会の絵」はシックなアプローチでしたが細部まで行き届いていて全体バランスが素晴らしく極めて聴き応えのある名演でした。オケも優秀でウルバンスキ節を見事に如何なく表出させました。
2024年10月05日
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