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京都の老舗旅館の御三家は、俵屋(たわらや)、柊家(ひいらぎや)、炭屋(すみや)で、柊家の別館である。

街中の一方通行の小路にあり、四条河原町や祇園などにも行きやすい場所だが、静かなところ。
泊まったのは2009年。
駐車場はないが、本館の方をていねいに案内してくれた。
戻ってきて、純和風の宿の門をくぐる。
築100年ほどの民家を使った宿で、川端康成も愛用したという。
日本庭園の小径があって、玄関へ。
丁重にお出迎えがあり、部屋へ案内された。

2階建て全14室で、1階の端の部屋だった。
入ると、小さな踏み込みがあり、冷蔵庫もある。

踏み込みからは、主室と水回りへと行ける。
洗面、トイレは改装され綺麗。

和室8畳。一室2名で一人18900円だった。
正月、春、秋が高くなるのだが、宵々山の平日は通常料金だった。
こぎれいで、床の間、広縁もあり、二人には十分な広さ。
広縁に洗面もあった。
窓の外は、日本庭園が整備されている。

抹茶とお茶菓子。さらに暑いからと麦茶。上品に。
浴衣などは標準的。さりげなくヒイラギ。

京都の夏は蒸し暑い。
部屋にお風呂はないが、家族風呂が4カ所ある。
仲居さんに時間を告げると、準備ができると案内してくれる。京都の老舗らしい。
脱衣所はこぢんまりで和風。
お風呂も大きめの家族風呂ぐらいで、ジャグジーも。
湯上がりにお茶を注ぎに来てくれた。
自宅に帰ってきたようにおもてなしをしたいというのが信条で、気配りがしっかりしている。

夕食は18:30にした。部屋で。
先付けは、海老、帆立、芋茎(ずいき)、ししとうに酢味噌は、ていねいな仕事ぶりであっさりながらしっかり味わいでとてもおいしかった。
とうもろこしとトマトのスープは、濃いめで甘ずっぱく、とてもよかった。
地ビール柊900円、コクがあっておいしかった。

お椀は、ふわふわの鱧、やわやわの茄子に、上品だがしっかりダシの澄ましで、とてもおいしかった。
お造りは、甘みのある新鮮な鯛、一部透き通った烏賊、大トロに近い脂しっとり旨みのある鮪、付け合わせもしっかり、すばらしかった。

焼き物は、鮎の塩焼きは熱々ほくほく、鱸は皮パリッ中ほくで脂がじんわりとてもおいしかった。蓼酢ですっきりと。
凌ぎは、穴子の押し寿司で、焼き目が付いてやわらかく、玉子焼き付き、おいしかった。
一品一品、頃合いよく出して説明してくれて、なんと言っても料理がていねいでおいしい。

炊き合わせは、やわらかく味のしみた冬瓜と鶏肉、干し椎茸、豆腐、濃いめながらやさしい味わい。
酢の物は、やわらかいタコ、きゅうりに、すっぱめのゼリー、あっさりと、暑いのでうまい。

ごはんはつやつやもっちり、味噌汁は赤みそでしっかりめ、香の物はしょっぱめだがご飯に合う。しっかりしてるなあ。
ほうじ茶。

外は暗くなっていた。石灯籠が風情がある。
最後に、果物で、スイカ、もも、ぶどう、どれもジューシー。
しめて1時間ちょっと、みためは少し地味だが、しっかりした京懐石で、どれもおいしく、素晴らしかった。
高級旅館には演出や高級素材で劣るかもしれないが、吟味した食材を丁寧においしく、価値のある食事だった。
祇園祭の宵々山から帰ってくると、

やさしい灯りともてなしでお出迎えしてくれた。
「来者如帰」、柊屋のこころである。

部屋に入ると、布団が敷かれ、冷水も。
さっそく、暑かったので汗をかいたでしょう、お風呂の準備ができましたと。

夜の風呂は、小さめだった。
檜風呂で気持ちよかった。

部屋へ戻る途中。
いろんな飾りや応接室。
廊下は元が民家なので狭め。
後はお休み。
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