普通これだけターンオーバーを犯せば、相手にモメンタムがいきがちだが、そんな凡ミスを連発するチームを救ったのは、「12番目の選手」だった。NFLのオフェンスは、QBが発するプレイコールに沿ってプレイするので、特にオフェンスラインはQBのコールに耳を傾けていなければならない。故に、ホームチームのフェンは、敵チームのオフェンス時にシグナルを聞こえにくくするために、力いっぱいの声を張り上げ、相手の攻撃を妨害しようとする。ビジョンには「Make a Noise」の文字が映し出され、妨害を助長する。ちなみにシアトルは、レギュラーシーズンのホームゲームで、NFLトップの24個のフォールス・スタート(攻撃チームがスナップする前に守備が動いてしまうこと)を誘発している。これもひとえにファンのおかげだ。