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女房も消えていった、友達も消えていった、心の底の底のことは言えなかった、何を、言ってきたんだろうか、やることも、少なくなった、怒ることも、悲しむことも、悩むことさえ懐かしくなった、まして、嬉しいことなどない、水が流れていく、だんだん、まわりが消えていく、水が洗い流していく、何か、してきたんだろうか、すこしずつ、まわりが、消えていく、耳が遠くなり、歯が抜け、歩くのも、しゃがむのも面倒になる、くしゃみをすれば、小便が漏れる、力のない屁が悲しげな音を出す、何かをする気力まで、流されていく、水が流れていく、まわりが消えていく、何か、、してきたんだろうか、すこしづつ、まわりが消えていく、 作: 川辺の老人※下記バナーをクリックすると、このブログのランキングが分かりますよ。またこのブログ記事が面白いと感じた方も、是非クリックお願い致します。にほんブログ村
2012.05.31
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◎ 川辺の老人から、寄稿がありました。続き物に近いので、四作連続で掲載することにしました。毎日楽しみにしていてください。 ひがなひねもす 川面を眺めている。 釣りをしているわけではない、考えているわけでもない、後悔しているわけでもない、恨んでいるわけでもない、飛沫の浮沈みに生を重ねて、 繰り返し流れていくのを眺めている。 思い切り生きてはこなかった、 一生懸命生きてはこなかった。楽しんで、人生を送ってはこなかった。 自分の好きなことをした人生ではなかった、挑戦し続ける人生ではなかった、夢を追いかける人生ではなかった、優しさのあった人生ではなかった、愛するということも、わからなかった人生だった。 ただ、流れているだけの人生だった、ただ、流されてきただけの人生だった。 留まることなく、水は流れていく、今日も、川面を眺めている88歳の老人。 秋、どうしたんだろう。すこしづつ弱っていく、いまさらなんだな、いまさら。 作:川辺の老人※下記バナーをクリックすると、このブログのランキングが分かりますよ。またこのブログ記事が面白いと感じた方も、是非クリックお願い致します。にほんブログ村
2012.05.29
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今年の秋はもの凄く寒くてたまりません。それにお腹の中に子供が宿ってからというものは、食べるものも乏しくて、余計に寒さが身に染みるんです。だからお腹の子のために、夫も夢中になって食料を調達しに出掛けることが多くなりました。ところがそんなある日、しばらく留守にしていた夫が、今まで手にしたことのないほど十分の食料を手に入れて帰ってきたのです。最近まともなものを口にしていなかった私は、嬉しくて嬉しくて、その食料にむしゃぶりつきました。 そんな私の喜ぶ姿を見て、夫は満足そうに微笑んでいました。そしてここを出て、もっと裕福な暮らしをしようと言うのです。もちろん私に異論はありませんでしたが、引越し先があのマンションだと聞いた途端に、私は必死で首を横に振りました。「せっかく探してきたのに」と急に不機嫌になり、目を吊り上げて何故だと怒鳴り散らす夫。 実は私が子供の頃に、ママからあのマンションには、絶対に入ってはいけないと何度も言い聞かされたからなんですよ・・・。すぐに夫がその理由を追求してきたのだけれど、その理由はママも知らないんだって。きっとママはお婆さまから、お婆さまはひいお婆さまから聞き伝えられたのね。だからお願い、あなたもあのマンションには絶対に行かないでね。 夫は思いも寄らなかった私の強い拒否反応に失望し、その日はそれ以上の追求もせず、黙って寝床についてしまったのでした。それから2週間位過ぎると、私のお腹はますます膨れてきて、思うように動けません。そのうえ、夫の持ってくる食料品も僅かになり、寒さと飢えで体がガチガチと震えてくるのです。もうこのままでは、あと1日生きられるかどうか分かりません。私はともかくとしても、産まれてくる新しい命だけは、どうしても助けてあげたい・・・。 どうせこのまま死んで行くのなら、なにが起こっても、夫の言うようにあのマンションに引っ越すしか方法はないのかもしれません。 そして私たち夫婦は、覚悟を決めて、あのマンションに引っ越すことにしたのです。もう真夜中でした。マンションの中は、シーンと静まり返って薄暗い照明がまばらに点灯しているだけです。管理人室と書かれた部屋の奥に進むと、そこには食べ物が沢山置いてあるではありませんか。それを見た途端、空腹で死にそうだった私は、他人の食べ物であることも忘れて、夢中でそれらを頬張っていました。 どの位食べたか分かりませんが、とにかくもう腹が一杯で動けなくなるほど食べ尽くしたようです。これで子供も無事産まれるに違いありません。そのうえ、ここはなんと温かいのでしょう。こんな幸せな気持ちは、生まれて初めて味わいました。なぜママたちが、ここへ来てはいけないと言ったのだろうか。こんなにも素晴らしい場所なのに・・・。そんな気持ちを胸に秘めながらも、引越しの疲れもあり、その日はぐっすりと眠りに付きました。 ところが平和で、幸せな気分でいたのは、その晩だけだったのです。朝の8時頃でしょうか。急にバタバタと荒々しい足音がして、「キャーツ!ネズミよ!」、「こんなところにネズミがいるぞ!!」という物々しい怒号と共に、夫に大きな網のようなものが被せられてしまったのです。私はびっくりするどころか、もの凄い恐怖感に襲われて、夫の安否も確認せず、重いお腹を抱えながら、命からがら必死になってそのマンションから逃げ出していました。 私は前に住んでいた草むらに戻りましたが、それから何日経っても夫は戻って来なかったのです。夫がどうなったのか知りたかったのですが、とにかくもう恐ろしくてあのマンションには近づけません。それにもうそろそろお産の準備をしなくてはならなかったのです。 その日、草むらの中で、三匹の赤ちゃんが無事産まれました。とうとう私もママになったのです。可愛い子供たちの顔を見たら、薄情なようですがもう夫のことは気にならなくなりました。子供たちがもう少し成長したら、あのマンションには、絶対に入ってはいけないと厳重に言い聞かせなくては・・・。でもあのとき猛烈な恐怖感に襲われて、慌てて逃げ出してきたものだから、「荒々しい足音、怒号と叫び声、それに夫が大きな網のようなものを被せられたこと」以外は、何も分からなかったの。結局私も子供たちに、あのマンションに入ってはいけない理由を話すことが出来ないのですね・・・。 (完)作:五林寺隆※下記バナーをクリックすると、このブログのランキングが分かりますよ。またこのブログ記事が面白いと感じた方も、是非クリックお願い致します。にほんブログ村
2012.05.26
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道に穢らしく、転がっている雀疲れきった体で、死にもの狂いで飛ぼう 飛ぼうと のたうちもがいている ぼくは、雀の翼を鋏でばっさりと斬って捨てたほら もう 飛ばなくてもいいんだよ翼なんかあるから 飛ばなくちゃいけないいんだ 雀は必死に懸命に歩き出したよたよた、よたよた、よたよたぼくは雀の足をポキっと 折ってやったほら もう 歩かなくていいんだよ足なんかあるから 跳ばなきゃいけないんだもう ずっと転がっていていいんだよ何もしなくていいんだよちっ ちっ ちっ ちっ 電線に停まっていた雀達がくるくるっと 輪を描いて颯爽と 青空の中へ吸い込まれていった作:朽木一空※下記バナーをクリックすると、このブログのランキングが分かりますよ。またこのブログ記事が面白いと感じた方も、是非クリックお願い致します。にほんブログ村
2012.05.25
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夜露に濡れたキンモクセイの葉が悔しい 悔しいと青空の下で泣いている足元を見下ろすと涙にむせぶつつじの花びらが力なく うなだれている玉砂利を 踏む音が苦しげに 呻いている騒がしい小鳥の囀りもなぜか 今朝は 淋しげに 聞こえるいよいよ 夏がはじまり熱い陽の光が容赦なく 私の心を射る冬枯れのようなこの失望感と苛立ちきっと それが見透かされているのだろう作:湯川和泉※下記バナーをクリックすると、このブログのランキングが分かりますよ。またこのブログ記事が面白いと感じた方も、是非クリックお願い致します。にほんブログ村
2012.05.23
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俺は、ライダー、街道を疾走する、フルスロットルでぶっちぎる、風が頬を叩く、大垂水峠、ギャラリーの女たちに、軽く片手を挙げた瞬間、HONDACB1300のバイクからぶっ飛んだ。 両足を?がれ、右手を失った、顔といわず、体中痣だらけになっちまった。ちくしよう、なんてドジなんだ、見舞いにきてた、聖子や順子も俺の姿をみて、頑張ってとか、慰めの言葉を置いて、あれっきりだ。 まあ、そんなもんだろうな、俺の恰好よさに惚れ込んだんだろうからさ、すらりとしたスタイル、反射神経抜群の俺の肉体、女たちも随分喜ばせたものさ。俺の天性の才能、思考力、感覚、判断力、その命令に忠実に従い、よく動いてくれた強靭な肉体、だが、瞬間のおれの油断が命取りになっちまいやがった。 天から地獄へ真っ逆さまに落ちたんだ、こんな半端な身体じゃ、希望なんてありゃしねえ。絶望とは、こういうことなんだろうな、死にたくなるのも、あったりまえだよな。ああ、もう、どうにもなりゃしねえな、死にたくともよ、屋上から、飛び降りることもできやしねえよ。 なんだよこりゃあ、生きるのも、死ぬのもできねえのかよ、飯を食わなけりゃそのうちくたばるのかな。だいたい飯を食って、糞するのも大苦労するからな、この頃、体の野郎、俺の言うことにいちいち逆らってんだよ。 足もねえ、右手もねえ、顔中、体中痣だけなのによ、腹ばっかり減って、おまけに夢精までしやがって。いったい、おい体の野郎、どうなってるんだよお、なんだよ、偉そうに、お前のお蔭で、身体こそえらい迷惑だ。だいたい、お前のその心って奴、腹の中か、胸の中か、頭の中か、どこに、住んでるのか知らねえけど、おまえの意志で、この身体が動いてるとでも思っているのかい。反射神経なんか、もともと、お前さんと一切関わりねえんだよ、お前の心なんかと関係なく敏捷に動いてんだよ、おまえの意志が身体を支配してるなんて、自惚れもいいところさ。 おまえさんが、自由にできたのは、ほんの一部だけだってことさ、心臓はお前さんの心と関係なく、毎日血を送り続けるぜ、脳だって、お前さんの知らないところで、活動してるんだぜ、お前さんの意志で、脳をコントロールできるかね、止められるかね、心臓を、血を逆流させられるかね。 おまえさんが転ばないで歩けたのは、意志じゃないんだぜ、お前さん、死のうとしてるみたいだけど、悪いけどな、死にたいと思っているのは、その心だけなのよ、あとの身体は頑張って生きようとしてるんだぜ。ついでに、もう一言、言わしてもらうよ、そもそも、お前さんの、意志で動いていたのは、身体のほんの一部だってこと、身体は支配されちゃいないんだよ、身体は身体で自然に生き続けるんだよ。 別に脚が無いから、右手が無いから、身体を全部消滅させるなんて、お前の意志の傲慢さだよ。お前が何にもしなくったって、身体が生き続けるんだよ。身体を殺そうなんて、ことを考えないで、ほっといてくれよ。そんな、馬鹿なこと考えるのは、動物の中でも、人間様だけだよ。 片足の犬は絶望してるかい、唄えない鳥が自殺するかい、ああ、ほら、腹がへってきた、身体がむずむずしてきたぜ、股間も膨らんできた。冗談じゃないぜ、心や意志に勝手に殺されてたまるかよ!!作:下肥 流行※下記バナーをクリックすると、このブログのランキングが分かりますよ。またこのブログ記事が面白いと感じた方も、是非クリックお願い致します。にほんブログ村
2012.05.20
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友だちだった 君なのになんでも なかった 君なのにどうして こんなに愛しいのあの手紙が 来た日から優しい言葉を 聞いたから僕のこころも 変わりそう灯りを君が 持って来る優しい君が 持って来る眩しい君が 持って来るにっこり笑って 手を伸ばすゆっくり君が やってくるはるばる君が やってくる友だちだった 君なのになんでも なかった 君なのになんだか とっても愛しいの作:五林寺隆※下記バナーをクリックすると、このブログのランキングが分かりますよ。またこのブログ記事が面白いと感じた方も、是非クリックお願い致します。にほんブログ村
2012.05.19
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人間のあさぼらけ 風雪乱れるくだけし純情は もろくも散り邪念ばかりが堆積す我が青春 苦悶のうちに埋まるる 幼き苔碑に 何を呼号す汚濁にあふれたる 貧弱な心再心に 我また落涙す認識とは かくも悲しきか我去らんとす 空を仰ぎて苦衷に道があることを祈りて人を愛する故に 孤独に走る心よ賢くあれ 我一人なぐさむ一人居て 狭き心のあさぼらけ内に面して 泥酔人の如くふるまえよ我は我にして この愚行を優柔すそは最も みじめなる風姿よ我去らん 一人行かん幾年の後 苔碑に帰れリを疑わず孤独を愛さぬ 真黒なる迷路を一つ淋しき影の 消えゆかん作:朽木一空※下記バナーをクリックすると、このブログのランキングが分かりますよ。またこのブログ記事が面白いと感じた方も、是非クリックお願い致します。にほんブログ村
2012.05.18
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かなたにそびえる 丹沢の山並をポッカリと 小さな雲々が取り囲む空気が綺麗だ 草も木々も綺麗だ木洩れ日が 嬉しそうに注いでくる小鳥達が 忙しく そして騒がしく黄緑色の中を 跳び回り 囀り合う老婆が 秋田犬を引いている秋田犬が 老婆を引いている爽やかな春風が 頬を撫でてゆく大雨も 竜巻も 雷もない穏やかな 実に穏やかな日こんな普通の日が 嬉しくてたまらないこれでやっと 錆付いた私のこころも普通のこころに 戻るかもしれない作:湯川和泉※下記バナーをクリックすると、このブログのランキングが分かりますよ。またこのブログ記事が面白いと感じた方も、是非クリックお願い致します。にほんブログ村
2012.05.16
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おいらも何かの役に立ちてえ、 カスはカスでも役に立つことあるだろう、 ゴミはゴミでも役に立つことあるだろう、 便所の下で豚を飼おう、 便所の下で、牛を飼おう、 そして、大きくなったら、 すき焼きパーテイをしよう、 それとも、生姜焼き、 雪隠の下にバケツを置こう、 雪隠の下に鍋を置こう、 そして、一杯になったら、 カレーパーテイをしよう、 それとも、もんじゃやき、 おいらも何かの役に立ちてえ、 カスはカスでも役に立つことあるだろう、 ゴミはゴミでも役に立つことあるだろう、 薔薇のお庭に振りまいてくれ! きっと綺麗な花を咲かせるぜ、 貴婦人さんよ、気取ってみたって、 高貴な花は糞の生きた証だよ、 トマト畑にぶん撒いてくれ、 真赤なトマトが鈴なりさ、 ネエチャン、トマトの中味は糞だとさ、 おいらも何かの役に立ちてえ、 カスはカスでも役に立つことあるだろう、 ゴミはゴミでも役に立つことあるだろう、 この世に、無意味なものはない、 この世に、役に立たないものはない、 それでも、おいらを捨てるのかい ネエチャンも、先生も、金持ちも、貧乏人も、 うまいものたらふく喰って、身体に栄養をつけて、 もう、あんたは、いらない、カスだよ、ゴミだよ、 はいさようならじゃ、あんまりだ、 クソッタレ、クソッタレ、クソッタレ、 作:下肥 流行※下記バナーをクリックすると、このブログのランキングが分かりますよ。またこのブログ記事が面白いと感じた方も、是非クリックお願い致します。にほんブログ村
2012.05.14
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タケノコ坊や ちゅるっちゅる笑顔だけで みんなを癒してくれる不思議な力を 持っているちゅるっちゅる ちゅるっちゅるお爺ちゃんと お婆ちゃんがふたりずつ叔母さんと 叔父さんがひとりずつみんなタケノコ坊やが大好きだいつでも 誰にでもチラチラ笑う 明るく可愛いタケノコ坊やが 大好きだ家族みんなの たからもの平和と幸せを 運んでくる天使の坊や ちゅるっちゅる今日も明日も ちゅるっちゅる作:五林寺隆※下記バナーをクリックすると、このブログのランキングが分かりますよ。またこのブログ記事が面白いと感じた方も、是非クリックお願い致します。にほんブログ村
2012.05.12
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幸せと不幸は裏表だってさ、 みんなが幸せになっちまうと、 幸せは、すーと山の彼方に消えていっちゃう、 たったひとりじゃ、比較するものもねえし、 たったひとりじゃ、優越感も持てねえし、 たったひとりで、鏡を見て、笑っても、しょうがねえ、 たったひとりじゃ、幸せも不幸もありゃしない、 しあわせはみんながいなけりゃ、ないんだね、 どこかに、不幸者がいなくちゃあ、幸せはねえしな、 どこかに、自分より可哀そうな人がいなくちゃな、 そいつを、視ながら幸せにはなるんだからな、 いつだって、不幸なニュースに ほくそ笑む自分がいるもんなあ、 幸せを求めるってなんだろうね、 不幸をみつけて、安心することだろうか、 自分たちだけは幸せにならなくちゃ、だと、 私たちはしあわせいっぱいです、だってさ、 でもね、幸せ者に必要不可欠な不幸者がいないとね、 幸せには、ならないんだぜ、 幸せ者にとって価値ある不幸者がさ、 自分は不幸者なんだよな、と、嘆いている、 貧乏で、頭が悪くて、不細工で、不幸者なんだよな、と、 でもね、不幸者の必要不可欠な幸せ者がいなくちゃ、 不幸者にもなれねえぜ、 ひとりっきりになりゃ、不幸せもありゃしないんだぜ、 そうだい、不幸なんて、あんなもの、 幸せがあるから、のさばっていやがるんだ、 そうだい、幸せなんて、あんなもの、 不幸があるから、のさばっていやがるんだ、 幸せも不幸もないのかもしれないな、 ねえもの探してても、疲れるな、 幸せと不幸がひっくり返って喧嘩しそうだ、 作:下肥流行※下記バナーをクリックすると、このブログのランキングが分かりますよ。またこのブログ記事が面白いと感じた方も、是非クリックお願い致します。にほんブログ村
2012.05.10
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風が騒ぐ 風が叫ぶ風が唸っている新緑に染まった枝を絡みとる竹林が ざわざわと踊りだすくまんばちが 猛スピードで私の胸元を 通り過ぎるつつじの花びらが 吹き飛んで山鳩は 飛び立つことが出来ないそれでも 相変わらず頑固な陽の光が 降り注いでくる春の終わりか 夏のはじまりか風神と太陽神の 戦いなのか光り輝く大沼が さざ波を打つ私の長い髪が 宙を舞い続ける風が騒ぐ 風が叫ぶ風が唸っている傷ついた 私の心も吹き飛んでゆく作:湯川和泉※下記バナーをクリックすると、このブログのランキングが分かりますよ。またこのブログ記事が面白いと感じた方も、是非クリックお願い致します。にほんブログ村
2012.05.07
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お父さんもう55歳になったんですねいつも僕を誉める言葉は本当なのですねお父さんの宝だと 信じてくれるのですね悲しいより先に 恥ずかしいのです苦悩だの 絶望だのと人生を悲観している僕がお父さん それでも一空は精一杯 生きていますお母さん皺だらけで随分目が引っ込みましたね一空よ一空よと 心配ばかりのお母さんそんなにも お母さんは僕を好きなのですね嬉しいより先に 恥ずかしいのです時どき”ありがとう”と思うのだけれどたいていは 怒っているのですからお母さん それでも一空はお母さんが 大好きなのですお父さん お母さんこんな僕でも 可愛がってくれるのですねこんな こんな僕でも黙って教会へ行く僕を 許してください愛したいのです 綺麗なこころをそしてお母さんには 下駄をお父さんには ライターをきっと きっと愛で光らせて 送りますそうしたら一空よ 一空よといっぱい呼んでください作:朽木一空※下記バナーをクリックすると、このブログのランキングが分かりますよ。またこのブログ記事が面白いと感じた方も、是非クリックお願い致します。にほんブログ村
2012.05.06
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ありがとう 今日は 本当にありがとうこの 分厚い詩集ぼくたちの大切な 絆の詩集それに 食事もしないままこんなに 暗くなるまで夢中になって 議論をしてなんだか とても楽しかった君たち二人はどう 感じているのだろうかでもぼくだけでも 勝手に君たち二人を 信じることにする今日は 本当にありがとう大げさかもしれないがぼくにとっては 記念すべき日歴史に残る日 かもしれない嬉しいのか 楽しいのかぼくの胸は まるで小娘のようにいつまでも 高鳴っているギリギリ 熱いものを堪えている今日は 本当にありがとう今度いつか 逢うときもまたその次に 逢うときも ありがとうと 言わせて欲しいな作:五林寺隆※下記バナーをクリックすると、このブログのランキングが分かりますよ。またこのブログ記事が面白いと感じた方も、是非クリックお願い致します。にほんブログ村
2012.05.05
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ああ、清らかな流れ さらさらと 今朝も流れる ぼくの悲しみが流されていく ぼくの苦しみが流されていく 昨日のあのもやもやとした 厭らしさも流されていく 汚れた恥ずかしい過去が 洗い流されていく ああ、清らかな流れ さらさらと 今朝も流れる ぼくの生きてきた 優しい想い出が流されていく ぼくが考えてきた あのことも流されていく 心の奥にしまっておいた 誰にも内緒の あの綺麗なものまでも流されていく ぼくは今朝も 水洗トイレのレバーを引く ジャアッーと、清流が流れる ああ、清らかな流れのなかに 無価値なんだよ、何の意味も無いんだよ 何の役にも立たないんだよと ぼくの排泄物が 滓になり 塵になって 暗い穴の中へ 身を捩って、流されていく ぼくは毎日 何をしているんだ ああ、清らかな流れ さらさらと ぼくが流れていく 作:下肥流行※下記バナーをクリックすると、このブログのランキングが分かりますよ。またこのブログ記事が面白いと感じた方も、是非クリックお願い致します。にほんブログ村
2012.05.04
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にび色の水滴が 私の心を濡らすまるで あなたの涙のような果てしのない 季節外れの長雨 あの日 あのとき あの楡の木陰であなたは はにかみながらも天使の微笑を 絶やさなかったあれから 何年経ったのだろうか風がざわめき くちなしの花が散り クロツグミの群れが 何度も訪れたいつか この水の精の怒りが納まり山の端が くれないに染まる頃私の胸は燃えあがり 張り裂けるのだ作:湯川和泉※下記バナーをクリックすると、このブログのランキングが分かりますよ。またこのブログ記事が面白いと感じた方も、是非クリックお願い致します。にほんブログ村
2012.05.03
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狂え 狂え 狂酔だニヒリスチックな笑い声で 世界をゆるがせハ・ハ・ハ・ハ・ハ・ハ・ハ怒叫しろ 激しく 激しく肉体の 滅びるまで精神の 崩れ散るまで鉄壁で隔てた 酒の風呂で下劣な宴歌を 歌い続けろもうお前は 永遠にそこにいる全くのひとりに なれたのだ誰もお前に働きかけることはない酔って 笑えばいいのだ苦悩のときに お前の計画したイリュージョンの世界で 遊べお前は誰よりも 幸福者なのだいつか混迷に その脳をぶち割るのだ狂え 狂えせめて その肉体の続く限り作:朽木一空※下記バナーをクリックすると、このブログのランキングが分かりますよ。またこのブログ記事が面白いと感じた方も、是非クリックお願い致します。にほんブログ村
2012.05.01
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