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2011.10.03
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カテゴリ: ドラマ


監督 ダニー・ボイル

 米アカデミー賞作品賞をはじめ、非常に多くの映画賞を受賞し、大ヒットした映画ですので、皆さんご存知でしょう。ネタばれ承知で書かせていただきます。

 インド・ムンバイのスラム育ちの青年が、自身の恵まれない人生を振り返りながら、クイズ番組を勝ち上がり、不正を疑われながらも、富と愛を手に入れる、サクセスストーリーです。

 スラムで生まれ、幼いころに親を亡くし、兄サリームと2人でたくましく生きてきたジャマールは、幼馴染のラティカが観ていると思い、「クイズ$ミリオネア」に挑戦します。問題がことごとく彼の人生とリンクし、正解を繰り返していきます。
 3問目の「ラーマ神が右手に持っているものは?」という問題では、母親が亡くなった暴動の時、兄と逃げ回っているときに、たまたまそのラ-マ神の扮装をしている少女に出会っただけでした。「クリシュナ神の歌を書いた詩人は?」という問題では、浮浪児を集めて物乞いをさせていたママンという男のもとにいた時に、歌わされていた歌でした。1000ルピー札の顔のガンジーは知りませんでしたが、アメリカの100ドル札の顔が、ベンジャミン・フランクリンであることは知っていました。久々にムンバイに戻ってきて、ラティカを探していた時出会った、昔ママンのところにいたときの友達に教えられたからです。

 ジャマールはとても聡明です。学校はほとんど行ってないので、知識はあまりありませんが、上記のように子どものころちょっとだけ触れたものを覚えていますし、ママンのところを飛び出してからは、電車の中で商売をしたり、タージマハールでガイドをしたりと、たくましく生きてきています。クイズでも、司会者の言葉にうまく切り返すことができます。
 特に、僕が彼は賢いなと思ったのは、クリケットの選手の問題の答えが分からないときのことです。ちょうどCMで、トイレで司会者が去り際にBと鏡に書いていきました。放送が始まって、ライフラインの50:50で、BとDが残り、彼はDと答えるのです。司会者は、それを見て、不正をしていると確信したようですが、それは違います。彼は、司会者の性格を考え、正解を教えるわけがないと思ったのです。CとDが残っていれば、彼は分からなかったかもしれません。

 最後の問題を残し、時間切れで翌日に繰り越されました。その時、TV局を出るジャマールを警察が逮捕します。司会者かスタッフが、不正を疑い通報したのでしょう。しかし、警察は、尋問で彼の生い立ちを聞き、彼の聡明さと真面目さで、不正はしていないと確信し、釈放されます。


 映画の冒頭、画面に問題が出ます。「彼は、あと1問でミリオネア、なぜ勝ち進めた?A:インチキした、B:ツイていた、C:天才だった、D:運命だった。」映画の最後に答えが出ます。「D:運命だった」
 恵まれない境遇だったジャマールですが、彼はたくましく、まじめに生きてきました。そんな彼を神が見捨てるわけがありません。「この世には偶然なんてないわ、あるのは必然だけ。」これは「xxxHOLIC」の侑子さんの言葉ですが、そんなことを、この映画から思いました。いい映画です。最後のダンスは、ご愛嬌でしょう。きっと、インド人のスタッフや出演者たちが踊らないと納得しなかったからでしょう。

 しかし、イギリス製作で、基本的に英語で話している映画ですが、スタッフ、出演みなインド人というこの映画が作品賞を取れるのなら、「硫黄島からの手紙」も受賞してもいいと思うんですけど。当時は、ほぼ日本映画に見えるからしょうがないかと、思ったんですけど。

 余談ですが、アミターブ・バッチャンって、本当の大スターですね、全身ウンコまみれの子どもにも動揺せず、ちゃんとサインしてくれるんですから。肝が据わってます。





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Last updated  2011.10.04 00:33:46 コメント(1) | コメントを書く
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