例)ディーラーに車を見に来たお客さんが値段交渉してるシーンでのif If you can't give me a better price, I'll look elsewhere. もし→もっといい値段にしてくれないなら、ほかを見るよ。 (ということは、裏を返せば・・・) もし→もっといい値段にしてくれたら、ここで買うよ(ということですね) さあ、どっちなんだい?さあ、さあ、さあ!という選択(2択)を迫っておる(圧力を掛けている)訳です。 なるほど。 *ちなみに“I don't know if he will come.”のifも 2択(彼が来るのか来ないのか、どっちなのか?)を示唆しております。 [ifの基本イメージは2択]だそうです。
そして。 その迫り具合(圧力調整)は文中の動詞の時制や
@「強い圧力」を示したいとき・・・動詞の原型を用いる。 理由)動詞の原型は「疑う余地の無い、事実を述べるときに使うもの」だから。 たとえば (リトマス紙を酸につけると、赤くなる) If you dip litmus paper in acid, itturnsred.
(身代金を払わなければ、お前の妻は死ぬ) If you don't pay ransom,your wifedies. ↑疑う余地無く、殺されることを示唆。
なので、もし最初の例文を原型をつかって言うと (もしもっといい値段にしてくれないなら、ほかを見る!) If you can't give me a better price, Ilookelsewhere. ↑疑う余地無く他店へ行く 値段交渉がうまく行かないときに怒りや苛立ちを込めて 「まけるのか、まけないのか、どっちなんだ!」 と強く相手に迫ることになります。
@「標準的な圧力」を示したいとき・・・willを持ちいる If you can't give me a better price, I'lllook elsewhere. 理由)willは「予測を表す」から。 上の文にwillを使った場合↓ If you don't pay ransom,your wifewilldie.なら (身代金を払わなければ、お前の妻は死ぬだろう・・・)と、 未来の予測を示すことになり語気が弱まります。
@「弱い、遠慮がちな圧力」を示したいとき・・・・主観を交える。 理由)主観を交えることによって、「事実」から遠ざかる効果がある。 たとえば、I am afraid I'll have to ~(~しなくてはいけないかも・・・)を使って If you can't give me a better price,I am afraid I'll have to lookelsewhere. ほかにI think I'll have to~やI guess I'll have to~を使います。
ifを使って、交渉術を身につけよう。
「強く相手に圧力を掛けたい」とき・・・・If~,+動詞の原型 If you can't give me a better price, I look elsewhere
「標準的に尋ねる姿勢」のとき・・・If~,+will If you can't give me a better price, I'll look elsewhere.
「遠慮がちに尋ねる姿勢」のとき・・・If~,+主観を交える言葉 If you can't give me a better price,I am afraid I'll have to look elsewhere.