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さて、今回は元王宮の紹介です。ウィーンのような華やかさは見えませんが、ドイツらしい贅沢が伺えます。
見学の所要時間がかかるので、なかなか紹介されていない所でもあります ![]()
ミュンヘン(München) 8 (レジデンツ博物館 1)
レジデンツ(Residenz)
アンティクヴァリウム(Antiquarium)
ここは1180年から1918年までバイエルンに君臨 したヴィッテルスバッハ家の本宮殿
だった場所であり、バイエルン王国時代には王宮となり政務も執り行われていた場所です。
1918年 バイエルン最後の王ルートヴィヒ3世が退位しバイエルン
王国が解体されると、その2年後には早くも博物館として一般公開
されました。
内部は、博物館や劇場になっていて見所はそれぞれありますが、個人的には宝物館のコーナーが好きです。
場所は旧市街北。 以前「世界の看板 1 (ミュンヘン・München)」で紹介したオデオン広場(Odeonsplatz)の所です。

オデオン広場(Odeonsplatz)とフェルトヘルンハレ (将軍堂)。赤い屋根の 建物がレジデンツ(Residenz)
の一部。
1385年にシュテファン3世(Stephen III)(1337年~1413年)の命で建設が始まったとされる。
400年の歳月の中でルネッサンス、バロック、ロココと時代の様式が加わり増改築が行われてきた。
それ故にかなり複雑な構造となっている。

表示版がほとんど無く、レジデンツの見取り図でもあればルートが解ったはずなのにミュージアムの入り口が解らず行ったり来たりしてしまった。
ライオンのゲートがそうかな? と入っては行けずに戻る事しばし・・![]()
後で地図を載せるが、入り口はこの通りにはなく、入り口に入る為のゲートはこの通りの外れの方か建物を外れて曲がった所にあった。
つまり、オデオン広場(Odeonsplatz)からは最も遠い所にあったのだ・・![]()

実際の入り口はこんな所ではないが、なぜかミュージアムショップはこのゲートの右の入り口にある。
Inperial Courtyard
迷っているうちにたどりついたFountain Courtyard(噴水のある中庭)
奧の三角屋根がCourt Church of All Saints(諸聖人宮廷教会の庭)。ここは教会の裏庭に位置する。
因みに右の赤い屋根の部分が後に紹介 するアンティクヴァリウム(Antiquarium)の外観である。
同じく迷っているらしい人に遭遇する
1755年当時の レジデンツ(Residenz)

当時オデオン広場(Odeonsplatz)は無いか絵の左下が広場の位置。
アンティクヴァリウム(Antiquarium)は上下の図ともにピンクで記した。
下が実際の地図。
向きを同じ方角に変えてあるが、美術館や劇場、教会などはこれら建物の右半分に入っている。
レジデンツ美術館の入り口は赤い建物の部分
。1755年の図には存在していない。
※ 左のグレーの部分はおそらくバイエルン放送交響楽団「ヘルクレスザール(de:Herkulessaal)」の本拠と思われる。
下が実際の入場口
入館料は王宮と宝物館、劇場のセットで共通券で13ユーロ(2014年7月時点)
荷物を預けるロッカーはなく、直接係員への預け方式になります。貴重品は持って行かない方が良いでしょう。カメラはほとんどの所で撮影OKです。
入館して最初に入るのはたぶんレジデンツ宝物館Residenzmuseumのほうになるが、今回は先にレジデンツ内部の建物の方から紹介します。
アンティクヴァリウム(Antiquarium)

レジデンツの見所の一 つになっているのがこのアンティクヴァリウム(Antiquarium)です。
装飾が施された全長69mのこのホールは現存するレジデンツの建物の中では最も古い部屋
だそうです。
建設は1568年~1571年。
デューク・アルブレヒト5世(Duke Albrecht V(1528年年~1579年))が古代遺物の骨董彫刻コレクションの為に建てた部屋
だったそうです。
「Antiquarium」と言う部屋の名前はそこから付けられたようで骨董部屋・・と言うところだろう。

しかし、デューク・アルブレヒト5世の子供、 ヴィルヘルム5世(Wilhelm V)(1548年~1626年)とさらに孫にあたるマクシミリアン1世(Maximilian I)(1573年~1651年)の時代に宴会場に改装
されている。
つまり公的なダンスホールやダイニングホールになったのである。
ちょっとセンスが悪いと思う。・・と言うか怖いけけど・・![]()
下が食器である。

デルフト焼きっぽい感じです。(欧州にマイセン焼きのような磁器が作られるのは18世紀初頭。)

16の天井画はイタリアとバイエルンで活躍したマニエリスムの宮廷画家。
ピーター・キャンディッド
(Peter Candid) (1548年~1628年)の作品。
着座する女性の形で名声と美徳の寓意しているそうだ。
ほとんど全ての女性が着座像の形で描かれている。
北方ルネッサンスのインテリアらしいが、これはどう見ても暖炉と言うよりは廟(びょう)(ルネッサンス様式の墓)である
![]()
反対側

レジデンツ(Residenz)につづく
リンク ミュンヘン(München) 9 (レジデンツ博物館 2 グロッテンホフ)
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リンク ミュンヘン(München) 1 (街の起源とノイハウザー通り)
リンク ミュンヘン(München) 2 (ラートハウスとマリエン広場)
リンク ミュンヘン(München) 3 (ラートハウスの仕掛け時計)
リンク ミュンヘン(München) 4 (ラートハウスの塔)
リンク ミュンヘン(München) 5 (ラートハウスのレストラン)
リンク ミュンヘン(München) 6 (ラートハウスの装飾
リンク
リンク ミュンヘン(München) 7 (悪魔の足跡)
8 (レジデンツ博物館 1)
リンク ミュンヘン(München) 9 (レジデンツ博物館 2 グロッテンホフ)
リンク ミュンヘン(München) 10 (レジデンツ博物館 3 聖遺物箱)
リンク ミュンヘン(München) 11 (レジデンツ博物館 4 宝物館の宝冠)
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