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ミュンヘン(München) 2 (ラートハウスとマリエン広場)
民族衣装 レーダーホーゼン(Lederhose)
新市庁舎(Neues Rathaus)
30年戦争
旧市庁舎(Altes Rathaus)
前 回、ミュンヘンの誕生はハインリッヒ獅子公(1129年~1195年)が塩の独裁権を獲得して1158年に開いた商業都市だと言う事を紹介しましたが、実はそれは1180年までの話です。
ハインリッヒ獅子公は忠誠を誓っていた神聖ローマ皇帝フリードリッヒ1世(赤髭王バロバロッサ)の怒りをかい選帝侯会議で所領を奪われバイエルンから追放。
フリードリッヒ1世がハインリッヒ獅子公の代わりにバイエルンの領地を与えたのがヴィッテルスバッハ家のオットー1世(Otto I)(1117年~1183年)です
。
1180年以降、1918年までヴィッテルスバッハ家がバイエルンに君臨
する事になったのです。
※ 神聖ローマ皇帝フリードリッヒ1世は1189年 第3回十字軍の総司令として最大規模の十字軍兵士を率いて出征したものの聖地に辿り付く前に溺死(1190年)してしまった王様です。
2015年1月「ヴァッハウ渓谷 (Wachau) 8 (リチャード1世)」で少し紹介しています。
民族衣装 レーダーホーゼン(Lederhose)
をはいた紳士

南バイエルンからチロル地方の男性が着用する民族衣装
。(今は祭礼服)
ハーフパンツは革製である。
たまたま通りかけた祭りに着用のおじさんを見つけて撮影させてもらった。
着用のレーダーホーゼン(Lederhose)は上等な物のようだ。
残念ながら彼の奥様は普通に洋装でした ![]()
新市庁舎(Neues Rathaus)とマリエン広場(Marienplatz)



新市庁舎(Neues Rathaus)
前回紹介したノイハウザー(Neuhauser)通りの先に昔からのミュンヘンの中心地である市庁舎(ラートハウス)のある広場にたどり着く。
マリエンプラッツ駅のほぼ真上にあるこのマリエン広場の北側正面に、見るからに古そうなネオ・ゴシックの市庁舎があるのだが、これは1867年~1908年に建造された新市庁舎(Neues Rathaus)なのである
。
私的には、このラートハウスの壁面や樋(とい)に無数に付いた奇っ怪なオブジェやガーゴイルに非常に興味をそそられたのである。
が、たいていの 観光客のお目当ては、この新しい市庁舎についた時計仕掛けの人形劇にあ
る
。
詳しくはこれも次回にしたいが、 毎日午前11時、午後は5時に仕掛け人形は動き、それを見る為に広場には人が集まる
のだ。
また、市庁舎の塔からの絶景を楽しむ事も可能であるし、仕掛け人形をより良く見る為に、これまた超古い聖ペーター教会の鐘楼(階段のみ)に昇る事も可能だ。
(両者とも昇ったので適当に紹介していく予定。)
聖ペーター教会からの新市庁舎とマリエン広場

マリエン広場(Marienplatz)と30年戦争
1638年に広場に設置されたマリア像(Mariensäule)に因んで名付けられたと言うマリア広場がマリエンプラッツ(Marienplatz)である。
17世紀、神聖ローマ帝国内で勃発したプロテスタントとカトリックの戦いはやがてヨーロッパ全土を巻き込む国際戦争に発展。
もはや宗教戦争と言うよりは、国家間の小競り合い、欧州の覇権を有する権力闘争に発展した。
大きく見ればハプスブルクvsフランス、スウェーデンで、ドイツはその両者の狭間で翻弄させられたのである。
マリア像は1638年と言う30年戦争中に建立されている。
どうもこの像は選帝侯マクシミリアン1世の願掛けにより建てられたようだ。
(ミュンヘンとランツフートが戦場になる事を免れる事を願う?)
実際スウェーデンに占領されるものの、金銭により被害を最小限に留めて戦いは終結した。
バイエルンの守護神としてのマリア崇拝がここに始まった
と言うわけだ。。
三日月の上に立つ金の聖母マリアの像
もともと像はフラウエン教会にあったものらしい。
マリア像の台座にはプットがヘビやドラゴンと戦っている像がついている。
30年戦争は、ずっと続いていたわけではないものの、戦死、疫病、饑餓による死で人口が半分に減ったと言う大被害を出した。プットの先の敵はそれらを暗喩したもののようだ。
新市庁舎からの
聖ペーター教会(Peterskirche)方面
マリエン広場(Marienplatz) からの旧市庁舎(Altes Rathaus)

旧市庁舎(Altes Rathaus)

写真はラートハウスの塔からの撮影。
1470年ヨーク・フォン・ハルスバッハにより建てられた旧市庁舎。
当初はミュンヘン最初の城壁の一部だった・・とも・・。
現在は戦後の修復工事後からミュンヘン市客の接待なとで使用されいるらしい。
旧市庁舎の表?
新市庁舎(Neues Rathaus)につづく
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リンク ミュンヘン(München) 1 (街の起源とノイハウザー通り)
リンク ミュンヘン(München) 3 (ラートハウスの仕掛け時計)
リンク ミュンヘン(München) 4 (ラートハウスの塔)
リンク ミュンヘン(München) 5 (ラートハウスのレストラン)
リンク ミュンヘン(München) 6 (ラートハウスの装飾
リンク リンク
リンク ミュンヘン(München) 8 (レジデンツ博物館 1)
リンク ミュンヘン(München) 7 (悪魔の足跡)
リンク ミュンヘン(München) 9 (レジデンツ博物館 2 グロッテンホフ)
リンク ミュンヘン(München) 10 (レジデンツ博物館 3 聖遺物箱)
リンク ミュンヘン(München) 11 (レジデンツ博物館 4 宝物館の宝冠)
他関連
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