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今日の新聞の広告欄に「高専DCON2020」(本選)という題名の企画が出ていました。これは全国の高等専門学校生が参加するディープラーニングコンテストに関して周知する広告です。既に一次、二次審査を通過したチームが、8月22日の本選に望むというものです。その参加校は以下の11チームです。最後のモンゴル3高専連合は唯一の海外からの参加チームです。具体的には、モンゴル工業技術大学付属高専、モンゴル科学技術大学付属高専そして新モンゴル学園高専の3校からの選抜メンバーよのことです。日本の高専生は非常に高い技術レベルを持っており、トヨタなどの大手製造業にとっても採用したい学生が多いことでも知られています。恐らく一次、二次審査で多くの高専と競い合った中で勝ち残った優秀な高専生なのでしょう。そこにモンゴル代表も入るわけです。なぜここにモンゴル代表が?もちろん、理由はわかりませんが、私なりに2つの推測ができます。一つは、この大会の後援には「全国高等専門学校連合会」があります。高専は今後海外展開も視野に入れているようですが、その第一号がモンゴルのこの3校なのです。(2014年開校)ちなみにその後、タイにもできたようです。なので、この海外第一号高専を入れたかったのではないかということが推測できます。もう一つがスポンサーによる推薦です。この大会は、大手企業6社による特別協賛によって成り立っていますが、そのうちの一つがKDDIです。これはモンゴル最大の携帯電話会社(かつモンゴル最大企業の一つでもある)モビコムの親会社です。なので、KDDIからの推薦ということも十分に考えられます。この大会の実行委員長は、東大の松尾先生です。現在世界中でAIに関しての研究や事業企画が盛んにおこなわれていますが、日本でのAI研究の第一人者と言えば、この松尾先生が一番有名でしょう。実は私も2度ほど、松尾研究室の勉強会的AI研修に参加させていただきましたが、若い研究生やスタッフらが熱い思いでAIによる事業化を目指しているのを目の当たりにしました。スポンサーにはKDDI以外にもトヨタやコニカミノルタなど、モンゴルに馴染みのある名前もあります。ここで好成績を収め、是非とも研究資金の獲得を目指してほしいものです。この時勢を考えると、当然東京の会場での全校参加ではなく、ライブ配信での参加のようです。遠いモンゴルも近くの東京高専も同じ条件です。どんな結果になるのか、楽しみです。モンゴル初のAI事業が生まれることを期待しています。
2020.07.23
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オーストラリアに本部を置く「世界経済平和研究所(IEP)」による報告書「世界平和度指数レポート(Global Peace Index)」2020年度版が発表されました。指数化の詳細はわかりませんが、「世界平和度指数レポート」は継続中の国内・国外紛争、安全度や治安、軍事度など平和に関する3部門・23項目を点数化しているとのことです。つまり「国内外の紛争」「国内の治安」「平和への貢献」の3点についての集計、点数化ということでしょう。一方、これとは別に似た指標で「世界平和度指数」という指数があります。こちらは、イギリスのエコノミスト誌による調査分析です。こちらの方は、調査対象のデータがより具体的に発表されています。主として、内的状況(暴力、犯罪)、外的状況(軍事費、戦争)に分けられます。データ結果をよく観察すると、両者のデータには基本的には同じデータソースから発表されているようです。基本データの主なものは、対外戦、内戦の数対外戦による推定死者数内戦による推定死者数といった厳しい状況を反映するものから、近隣国との関係政治的不安定さ人権尊重のレベルなどのソフトな指標までいろいろです。また国内治安という意味では殺人事件の数犯罪収容者の数などの一般的な治安に関する数値も含まれています。これらを指数化、ランキング化されたものが発表されたというわけです。モンゴルで考えると、対外的な紛争やそれによる死者数はゼロと考えていいでしょう。国際貢献という意味では、これん平和維持活動にも積極的に参加しています。ですが、国内の治安となると「素晴らしい状態」とはとても言えないので、その辺で順位がどうなっているか気になります。以下、2020年発表のランキングをご紹介します。1位はアイスランドです。私も行きましたが、確かに平和で治安の不安は全く感じないいい国でした。2位はニュージーランド。こちらも平和な国というイメージです。どちらも小さな島国というのは興味深いです。3位はポルトガル。こちらも治安の不安を感じないいい国でした。以下、オーストリア、デンマーク、カナダと続き、アジアとしては第7位のシンガポールが最上位です。シンガポールも夜でも治安はいいですし、やはり小さな島国です。こうしたランキングは「ヨーロッパ勢が良い結果」となりがちですが、よく見るとそうでもないのです。イギリスは42位、フランスは何と66位です。また3位のポルトガルの隣のスペインは38位と、似たような地域環境でも大きな差が出ています。そしてアメリカはなんと121位で104位の中国よりも「平和ではない国」となっています。では身近な国を見ていきましょう。ランキング8位のチェコ(ここも安全な感じがするいい国でした)に続くのが日本9位です。10位のスイスと合わせて、まざまず妥当なランクでしょう。その後はほとんどヨーロッパ諸国(とオーストラリア)が続き、19位にアジアとしては3位のブータンが登場します。こちらも平和のイメージが強い国です。20位はマレーシアです。私の実感としても、東南アジア諸国の中では治安が良い国というイメージです。以下、ヨーロッパ諸国が続きます。私が行ったことある国としては、21位オランダ、24位ハンガリー、25位スロバキア、29位ポーランド、31位イタリアなどが続きますが、アジア5位は全体の37位の台湾となります。そして39位にモンゴルです!アジアでは6位と結構上位です。上述の通り、イギリス、フランス、中国、アメリカよりも上位です。40位以下のアジアを見てみましょう。48位韓国、49位インドネシア、50位ラオス、64位ベトナムと続きます。お隣カザフスタンは70位と結構低いです。ロシアと同じような社会だからでしょうか?そのロシアはなんと154位と、最下位に近いです。154位のロシアと104位の中国に挟まれながら平和を保っているモンゴルは健闘していると思います。ロシアより下の国は、シリア、アフガニスタン、スーダンなど国家として崩壊している国です。国家らしい体制を持っている国の中ではロシアが一番平和ではない国です。ちなみに北朝鮮は151位とロシアよりはましです。こんなひどい国の影響は70年間も受けてきたモンゴルやカザフスタンは、平和国家になるためには相当努力してきたことがわかります。他の遊牧民国家らは、ウズベキスタン103位、タジキスタン107位、トルクメニスタン116位と低位にあり、ここでもモンゴルの平和度が再確認されます。とはいえ、対外的に大きな問題がないモンゴルがこの位置にいるのは、やはり国内の治安が問題なのだと思います。残念ながら、治安の悪化は私も肌で感じます。とはいえ、このランキングのモンゴルの推移を見ていくと、2008年 88位2009年 88位2010年 82位2011年 50位2012年 55位2013年 59位2014年 41位2015年 40位2016年 49位2017年 44位2018年 42位2019年 42位2020年 39位と、この10年間で平和度ランキングが大きく上昇しているのがわかります。この調子で、アジアを代表する「平和な草原国」としてイメージアップしていきたいものです。
2020.07.22
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香港問題で揺れ、ウィグル自治区問題でも過激さを増す中国共産党がまたしてもひどい政策を打ち出してきたようです。それは内モンゴル自治区でのモンゴル語による教育の廃止です。中国共産党はほぼすべての周辺国と領土問題を起こし、大きなグループの少数民族を弾圧していますが、その原点は内モンゴルでのモンゴル人弾圧がそもそものスタートでした。中華民国設立後直後は少数民族の賛意を得るために表向きは自治権の保証らしいことを言ってましたが、共産党政権になり、文化大革命を通じてそれを全面的に否定しました。数千年前から北方遊牧民を恐れていた漢人は、文化大革命の名のもとに内モンゴルにおける多くのモンゴル人知識人を中心に殺戮や暴力などによって内モンゴル自治区を制圧しました。その成功に味を占めた共産党は「一番手ごわいモンゴル人さえも抑え込むことができたんだから、他の少数民族なんか難しくない」と次々に、少数民族弾圧に乗り出したのです。モンゴル人の次のターゲットはチベット人でした。ですが、漢人は自ら手を下す前に、モンゴル人を使ってチベット人を攻撃させたのです。チベット仏教への信仰が厚いモンゴル人にとっては、チベット人僧侶を殺害し、チベットの寺々を破壊する行為はさぞかし辛かったと思います。そして今はウィグル人への弾圧を強化しているのは承知の通りです。国内の主だった少数民族制圧に目途がたったからなの、今度は香港や台湾などの共産党に従わない外部地域の制圧に力を入れてます。その最初の「成功例」であった内モンゴルに対して、今度は言語弾圧です。言語弾圧の持つ意味は非常に大きいです。ある意味、領土を取られることよりも大きなインパクトとなりえます。領土は「いつか取り返せるかも」との希望的観測が残りますが、言語の場合は取り返しがつかないほどの影響が残るからです。モンゴル人が「我々はモンゴル人である」と明確に主張できる要因は大きく3つあると思います。一つは領土。中国の漢人農耕民族地域の北側に広がる草原地帯は、有史以来モンゴル人またはモンゴル系、トュルク系民族の領地でした。これは大きなアイデンティティです。二つ目はそこに広がる遊牧という生き方、更にはそれに伴う文化を持っている民族であるということです。当然今では遊牧ではない人々も多いですが、遊牧文化を基盤とする社会性は今も残されています。日本だって、今や農業は人口の3%程度ですが、文化の基本は稲作文化ですから。そして三つ目はモンゴル語を話すという人たちです。これも有史以来、モンゴル語または同系統のトュルク系言語だけがこの地で話されてきました。文字も伝統ある縦文字があります。これはウィグル文字から伝わったもので、漢字とは全く無関係の文字です。私が一番心配しているのは、このモンゴル縦文字の存続です。モンゴル国では社会主義時代にソ連の指示で縦文字は廃止され、キリル文字に変わってしまいました。民主化後、縦文字に回帰しようという動きや法律改正まであったのですが、残念ながら今もほとんど使われていません。今、モンゴル縦文字を日常的に使っているのは内モンゴルだけです。そこでの教育が廃止されるということは、モンゴル文字の存続の危機に瀕するということです。社会主義モンゴルでわかるように、一度使われなくなって数十年経過すると簡単には戻れなくなるのです。生まれた時からモンゴル文字を教えられたことがない人がそのままお年寄りになってしまうくらいの時間が経過すると、その後の世代の人たちにはもう戻せなくなるのです。モンゴル語教育を廃止したら、最初はモンゴル文字が継承されなくなり、やがてはモンゴル語自体が「学問上の言葉」だけになってしまうでしょう。日本も他人事ではありません。アイヌ人に対してアイヌ語での教育を廃止し、全て日本語教育にしてしまったせいで、今ではほとんど話せる人はいなくなり、研究する学者らの助けがないと、伝承もできないほどになってしまいました。長年の弾圧によって物言わなくなった内モンゴルのモンゴル人たちも、さすがに今回の件では声をあげようとしているみたいです。ですが長い時間と共に、漢人共産党と戦う気概を失った内モンゴル人たちが、香港やウィグル人のように抵抗できる力が残っているかはわかりません。モンゴル人の一番の弱点である「団結力」が必要なだけに、SNSで文句を言う程度しかできないのではないかと思います。一刻も早く中国での共産党支配を終わらせないと、本当に取り返しのつかない事態になってしまうでしょう。北のモンゴル国はこのことに関してコメントは発表するのでしょうか?中国の甘い毒がたっぷり回っている国会議員たちには、とても何かを発言する勇気はないでしょうね。
2020.07.18
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「今年もナーダムありますよ」と聞いたときは、本当にこの情勢下でやるのかと耳を疑いました。人口密度が世界一少ないモンゴルで混みあう場所に行く機会はほとんどありませんが、私が唯一経験した東京の満員電車並みの混雑は、ナーダムの会場でした。ナーダムが行われるスタジアムは、もちろん座席がちゃんとあるのですが、なぜかナーダムの時は座席指定がありませんでした。後から思えば「座席の数なんかどうでもいいから、切符を売っちゃえ!」って感じで販売していたんだと思います。大学の同僚の先生に頼んでおいたチケットが手に入ったというので、スタジアムに行きました。すると、スタジアムの入り口からして超満員です。丸の内線池袋駅か千代田線北千住駅のごとく、入る前から大混雑で前に進めないほどでした。なんとか中に入っても、座席は見えるもののすべて満席で、そもそも座席のあるエリアにたどり着くことさえできないほどでした。もちろん、満員電車のごとく押し合いへし合い状態です。そんな記憶を思い出すと、「さすがにナーダムはできないでしょ」と思っていたわけです。ところがなんと「無観客で行う」という、日本のサッカーや野球のような話だというのです。その映像がこちらです。https://www.afpbb.com/articles/-/3293665画像には「800年で初の無観客」とあります。無論、昔からの記録が残っているわけではありませんが、確かに恐らく無観客なんてなかったのでしょう。ということは、7月中下旬に行われる地方のナーダムも無観客なんでしょうか?私が地方で(確か、ムルンだったかな?)見たときは、そもそも会場は草原であり、入場を規制するような施設もないところでやってましたから、規制のしようがないと思いますけど。首都のナーダムは、大げさになりすぎて「昔はこうだったんだろうな」と感じられる素朴なお祭りではなかったです。それに対して地方のは、各地の村から出てきた代表者らが戦う、「昔からこうして競ってやってたんだろうな」と感じられるような歴史を感じるものでした。地方ナーダムは、制限をかけようがないので、昔ながらの地元観客による観戦ができるお祭りだといいですね。
2020.07.15
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日経新聞のAsian Reviewというメディアにジャーナリストのウィリアム・ペセック氏の時期が出ていました。内容的にはなんら目新しいこともないのですが、この程度の内容で記事になること自体、モンゴルはやはりほとんど知られていないんだなと思いました。ウィリアム・ペセック氏はアジア太平洋地区で政治や経済などの評論をしているアメリカ人だと推測されます。推測というのは、プロフィール等を見てもどこに生まれたとかどこの国の人などが書かれてないからです。ですが、主なキャリアがアメリカ国内のなのでアメリカ人と考えるのが自然だと思います。ペッセク氏の「オピニオン」ということで、記事が書かれています。内容は以下の感じです。6月のモンゴル国民大会議の総選挙で与党・人民党が圧勝した。が、ウイルスの影響でモンゴル経済は大打撃を受け、中国、ロシア、アメリカなどへの対応に苦慮している、とあります。その通りなのですが、以後も含めこの文章全体に「メッセージ」というのもが感じられないのです。この後の記事の要点は以下の通りです。 ・フレルスフ首相は曲芸のような難易度の高い政策のかじ取りが必要 ・鉱物資源を中国に輸出 ・石油などをロシアから輸入 ・中ロに挟まれてるのでアメリカも関心ある ・OTに関してリオ・ティントと交渉迫られる ・野党出身の大統領と対峙とまあ、当たり前の事実だけを羅列しているだけで、なんら新しい切り口はないのです。今後の経済についても ・新型コロナの影響で「外需の崩壊」に直面 ・衣料品の育成(これは翻訳が上手じゃないと推定。カシミア産業育成のことを指していると思われる。)は壁に突き当たっている ・観光業も壊滅的 ・格付け会社はモンゴルの「重大な下振れリスク」を指摘と、これらも既知の内容であり、なんら新しい切り口や「オピニオン」がないのです。そして ・中ロはともに経済的に厳しいので、モンゴルも不安定という当たり前の解説をしています。ここまで読んで、この「オピニオン」は何が言いたいのだろう?とわからないままでした。で、最後の結論は? ・米国は大統領選挙で安定はない ・モンゴルは新型コロナで雇用が失われている「こうしてみると、モンゴルがどこに頼ればいいのかわからず振り回されても、責められないかもしれない」というのが結論のようなんです。「こうしてみると」とあっても、どれを指しているのかわからないほどです。モンゴルはアメリカの大統領選の不安定さによる影響はもともと大してないわけで、ほとんど意味不明の文章となって終っています。この程度の内容の文章を日経新聞が取り上げること自体、不思議であるとともに、やはりモンゴルの話だからなんだと思います。もし、日本や世界中に専門家の多い中国やアメリカに関する「オピニオン」という名の記事であれば、こんなレベルの記事は一蹴され相手にもされないでしょう。例えば私が ・中国はコロナの影響で経済的に苦しんでいます。 ・アメリカや欧州との対立も厳しくなっています。 ・香港問題も大変です。 ・だから、今後もしばらくは中国は大変な時期が続くでしょう。なんて程度の記事を書いてら、笑われて相手にされないと思うんです。でも、モンゴルに関しては、名が売れている評論家ならこんな程度でも大丈夫ってことです。なんだかちょっと残念な気持ちになりました。ただ、日経新聞にはどんなレベルであれ、モンゴルのことを取り上げてくれることについては素直に感謝したいです。一番の敵は「無関心」ですから。
2020.07.14
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先週からこうしたニュースがネット上に出てきています。当初は在カザフ中国大使館が「新型コロナウィルスより深刻な肺炎」と警告を出すと、即座にカザフスタン政府が「正しくない」と否定していました。更には「中国発のフェイクニュース」と一蹴していたので、私もどちらの言い分が本当なのかはわかりませんでした。カザフの新型コロナ感染者は先週現在で、感染者数約5万5千人、死者550人とのことです。モンゴルとの人口比(カザフはモンゴルの約6倍)で計算すると、モンゴルはカザフと同じ人口だとしてもわずか1400人程度です。死者はゼロ。つまりカザフの感染者の比率はモンゴルのおよそ40倍ととんでもなく蔓延していると言えます。死者数で言えば無限大!同じ内陸国として考えれば、モンゴルの対策の方が数十倍も優れていると考えてもいいのかもしれません。私の推測では、モンゴルの方が「経済よりもモンゴル民族の存続」をより重視しているように思えます。カザフはモンゴル以上に、よりロシア化された国でありロシア人が多く対策も「ロシア並」と言えるでしょう。(つまり対策が下手ってこと)しかも経済的には一路一帯のメインルートということもあり、中国のとの結びつきもモンゴル以上に強いでしょうから。この両「世界最悪国」の影響をたっぷりと受けているのでしょう。で、この新しい肺炎ですが、その後も報道が続いています。現地メディアの報道では、この半年で死者数が1700人を超え、先月だけで628人もの死者数が出たんだそうです。1か月で628人はすごいです。日本で言えば、1か月で5千人も死ぬってことですから。ただ韓国での報道では「この新しい肺炎は、新型コロナである可能性が高い」とも報道されています。そうだとしたら、新型コロナの死亡者数が2000人を超え、これまた大変な事態です。元々の社会主義国で、内陸国で遊牧民族という似たような隣国が大きく経済的に発展してきたのは事実です。「発展途上の民主主義国家」は「独裁国家」より経済発展が遅いのかという疑問は常にありましたが、こうしたパンデミック対応を見ているとブラジルしかり、トランプのアメリカしかり、プーチンロシアに発生源である中国も同じですが、独裁国家の方が弱いのかもしれません。独裁トップが「それは危険だ。防止に努めよ!」とGoサインを出さない限り「我が国は問題ない」との立場しか出せないんでしょうね。
2020.07.13
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現在、日本からもモンゴルからも行き来はできない状態です。そもそも飛行機が飛んでいないのですから仕方ありません。日本政府は日本へのビジネス目的での往来再開を比較的コロナ感染の少ない4か国との交渉を行っています。それはオーストラリア、ニュージーランド、タイそしてベトナムです。これらに続く第2弾の交渉相手国が見えてきました。日本との人的交流が多いトップ3である、中国、韓国、台湾です。これらに加えて、比較的コロナ感染の管理が上手くいっている国も対象にしています。それはシンガポール、マレーシア、ブルネイ、ミヤンマー、カンボジア、ラオスと全部東南アジアの国々ですが、ここにモンゴルも加わっています。もちろん実現にはいろいろ問題もあります。日本側の問題としては、空港でのPCR検査体制が十分かどうかです。中国人が本気で押し寄せてきたらとても対応できないのではないかと懸念されています。また相互開放になるかどうかも大事な点です。モンゴル人は日本に来てもいいけど、日本人はモンゴルには行けない、では交渉は成立しないでしょう。当然、政府間の交渉の結果を受け航空会社も動かないと意味がありません。新空港ができ、本来は今頃はナーダムで日本との往来便で賑わっていたころです。成田空港スタッフもたくさんモンゴルに赴任していたでしょう。これらも含め、いつ再開されるかが各国別で検討されることと思います。また「ビジネス目的」をどう定義するのでしょうか?報道では日本における滞在予定表を出すとなっていますが、そんなもの簡単に作れます。私も(日本を訪問する人のために)何度も作ったことがありますが、それがその予定通りの行動かなんて誰もチェックしませんし、できるはずもありません。敢えて言えば、ビザ申請時に日本側の「ビジネス相手」の名前が必要だということでしょうか?ビザの必要のない日本人がモンゴルに行くときはどうなるのでしょうか?滞在予定表を提出しないといけないのでしょうか?第1弾の交渉国ともまだ協議が続いているようですので、第2弾となると7月中には決まらないでしょう。そうなると、現実的にはモンゴルの観光目的の入国今年はまず無理ということです。ビジネス目的も早くて9月ってとこでしょうか?それと新空港の本格稼働の時期も密接に関わってきます。モンゴルにとっての主要国際線は、東京、ソウル、北京、モスクワそしてフランクフルト便でしょう。EUが入国禁止を解除した国に日本は入っていますが、モンゴルは入っていません。なので、フランクフルトは当面無理です。ロシアは今も感染拡大が続き、モンゴルとの国境封鎖はまだ続くと思われるので、モスクワもまだないでしょう。北京はどうなんでしょうか?モンゴル側から見て一番重要だけど、一番怖い路線が中国線だと思います。これまた時間がかかるでしょう。こう見ていると、モンゴル乗り入れ第一弾はソウル線か東京線ではないかと思います。人の往来の多さ、ビジネス的な結びつきから考えれば、ソウル線の方が重要ですし、そうなるんじゃないかと思います。できれば秋までに東京便が復活することを望みます。
2020.07.10
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先般の国会議員選挙の結果を受けて、内閣改造があったようです。モンゴルでのニュースによれば、単なる改造でだけではなく省庁再編(?)のようなものもあったようです。例えば、以前の教育・文化・科学・スポーツ省は二つに分けられたとありますが、それがどの組織に分かれたのかはよくわかりません。内閣の顔ぶれを見ると、当然ですが全員人民党の人たちです。主要政治家の中で民主党なのは、バトトルガ大統領(党籍離脱)とオドントヤー国会副議長だけです。内閣では全17人の閣僚のうち、国会議員はフレルフス首相と4閣僚(官房長官、自然環境・観光大臣、大蔵大臣、法務・内務大臣)だけで、あとは非議員であるところが、日本との大きな違いです。顔と名前は下記写真を見てください。また先般の選挙結果ですが、以前お伝えした通り、人民党の圧勝でした。選挙は中選挙区制で、地方が52席、首都UBが24議席となっています。人口比の通りであれば、地方41議席、UB35議席となるところですが、これは日本同様に田舎に有利な一票の格差を温存したままということなのでしょう。女性は13名と、全議席のわずか17%しかありません。「わずか」と言っても、もちろん日本よりは多いです。ですが、各種データでアジアの中でもトップクラスとされる女性の地位が高いモンゴルでは意外な現象です。私がいたころの大学でも教員全体では女性の方が多かったですが、学部長や学長などの幹部となるとやはり男性の方が多かったです。なかなか簡単にはフィンランドやニュージーランドのようにはなれないのでしょう。日本では本格的な女性の政治リーダーが多く出てくる見込みはありませんが、モンゴルならもしかして?と期待しすぎなのかもしれません。当選者の選挙区、顔、名前は下記のとおりです。地域別でみると、スフバータル県(定員2)の民主党2人というのが目立ちます。またバヤンホンゴル県(定員3)とホブド県(定員3)はそれぞれ民主党が2人当選しています。本来民主党が強いと言われている首都ウランバートル(定員24)で、民主党はわずか1人というのが民主党惨敗を象徴しているように見えます。(もう1議席の非人民党は、正義人党)民主党にも頑張ってもらわないと、なかなかモンゴルの変革は難しいと思います。現地の情報では、今回は日本関係者(日本留学経験、滞在経験、日本語堪能など)が結構いると聞きました。どの人なのかはわかりませんが、いずれ日本で講演会などでわかってくるでしょう。日本との一層の友好関係ができることを期待しています。
2020.07.09
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「昔の面白いブログシリーズ」の第34回目です。昨日の続きの2008年10月28日付けの「なんとか、めげずに・・・」を載せます。突然の「出国禁止」で、何もやる気が起きず自宅に帰りました。が、それでもなんとか行動しないといけないので、仲間に助けられながら動き出しました。以下、掲載します。これまで体験したことがない、しかもかなり理不尽な対応にショックが残っています。今日はもう空港から戻ってきて、何もする気が起きませんでした。このまま寝てしまおうと思ったのですが、そうもいかずに関係する方々にメールを書きました。すると何人かから「聞いたことがない」とか「恐ろしい話」などのコメントいただきました。もう全部諦めようと思ったのですが、なぜかそういうコメント読んでいて、もしかしてまだチャンスがあるのではないかとも思い始めました。友人のBさんは心配してくれて「とにかく、3時に会いましょう。そこで、法務局(?)かどこかへ行ってみましょう。」と言ってくれました。また、大学でいつも授業の通訳してくれるSさんは、私からのメールを見てびっくりして電話をかけてきてくれました。「とにかく、何かあったら手伝うから言ってくれ。」と。国としてはひどい国ですが、こうして励ましてくれる人がいるんだから、頑張ってみるかという気になり、行動を始めました。実際にはBさんのビジネスパートナーのEさんが助けてくれました。まず、Eさんが役所にいる知り合い(?)らしいところに電話してくれて、事実を確認。本来は、ゼロからビザを取得するのと同じ手続きが必要だと言われました。単に自分の国に帰るだけで、なんでそこまで必要なのか理解できませんが、とにかくそうなのだそうです。ですが、私の勤め先がモンゴル国立大学なので、大学からの申請書(要は、この大学で働いてます。数日間日本に戻らなくてはならないので、許可し、ビザを発行してください、という内容。)があれば、多分大丈夫だろうということでした。民間企業で行ってたら、大変なことになっているかもしれません。今の私も十分「大変」ですけど。多分ポイントは、出国ビザは手続きさえ踏めば順当にもらえるでしょうが、再入国ビザとなるとどうなるかわかりません。今日の空港の入国管理の人の言い方では「そのビザは一回だけだから、もう使えない」ということを言っていたので、本当に再入国ビザが出るかはわかりません。ですが、やるだけやってみようと思いました。日本滞在が2-3日としても、いろいろ溜めている用事もあり、帰国できるかできないかは私にとっては大きな違いがあります。しかも、今回の航空チケットは「1ヶ月間のみ有効」ですので、このままでは全て消滅してしまいます。まずは、Eさんとともにモンゴル航空に行きました。空港で「変更する場合は、市内のここへ行け」と言われて、その通りに行きました。ですが、空港で言われたにも関わらず「これは私たちではない。あなたが買った代理店で変更すべき。」と言われました。文句はありましたが、時間もないのでその代理店へ。変更料金は52ドル!まあ、全部捨てるよりはいいから、仕方ないですけど。変更するのにモンゴル航空に電話して、しかも担当者がいないからわからない、などと言います。担当者?そんなの一人じゃないだろうし、変更だけなら画面でできそうですが、できないようです。「多分、あと30分かかるからできたら電話する。」と言われたので、その足で大学に向かいました。事前に学部長には連絡しておいたので、話はスムースでした。ですが、出てきた文面はモンゴル語。「これでいいですか?」と言われても、私には「はい」としか言いようがありません。ですが、Eさんは注意深く読んでくれて、いくつかの修正を依頼しました。最初の文章では、許可はくれてもビザはくれない可能性があるのです。さすが、最近契約関係が多いだけあって、頼りになります。更にそういう「社会主義的役人用語の裏」まで理解していないと、チェックにはならないのでしょう。まったく、こんな一連の作業は、外国人にはとてもできないです。そもそも役人は英語通じないし、航空会社だって英語は怪しいですから。なんとか、学部長に書類を作ってもらって出ました。そういえば、1時間以上たっているのに旅行代理店からは電話は来ません。Eさんは仕事があるので、そっちに戻り、私一人で代理店に行きました。例の担当者は、私の顔を見ると驚いて受話器を取りました。要は慌てて、モンゴル航空に電話してるのです。つまり「やってなかった」ってことです。そしてシャアシャアと言うのが「モンゴル航空の変更手続きは午後5時で終わったので、今日は無理です。」と。私が「私たちが来たのは、午後4時前だったじゃないか。今電話すれば、そりゃあ、やってないだろうけど、それまで何してたの?」というと、これまた「急に英語がわかりません病」になります。彼女が英語話せるのは、最初にチケット買った時から知ってましたが、なにやらモンゴル語でモニョモニョ言い出す始末。結局、上司らしき人がやってきて「すいません、まだチケット発行ができていません。明日は大丈夫ですので、明日来てください。」と。私は、何がまだなのかを教えてほしいと言いました。つまり、「予約変更は完了したが発券だけがまだなのか、そもそも予約変更完了の確認がまだなのか」と。上司は「予約変更は確認されてます。大丈夫です。発券だけの問題です。」というので、「だったらわかりました、明日来ます。」と出てきました。今日やれることは全部やりました。ただ、本当にこれで明日再入国ビザも含めて出るのかどうかは、全くわかりません。学部長や友人のBさん、大学のSさんら、すべての人が「こんなの初めて。聞いたことがない。」というケースですので、予断は許しません。というか、私は当然確率は半分以下だと思っています。今回の騒動が終わったら、コネでも何でも使って「この1年は自由に出入国できるビザ」を獲得していきたいと思います。日本のモンゴル大使館の説明では、全くその通りだったのですが、言うことと出てきたビザがが全部違うのも、これまたモンゴルでしょう。「出国ビザ」なるものをちょっと調べてみましたが、当たり前ですがほとんどないようです。ですが、ロシアにはありました。多分、社会主義の名残なのでしょう。外国人といえども、すべての人間の自由は国が握るようになっているのだと思いました。他には、エチオピアにある程度です。変な制度です。明日、うまく行きますように。
2020.07.03
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「昔の面白いブログシリーズ」の第33回目です。2008年10月27日付けの「さすがに信じられない・・・絶句です!」を載せます。モンゴルで住んでいる間にたくさんの問題や出来事がありましたが、最大の衝撃は「出国禁止」でした。当時、世界中でこのおかしな問題を抱えていたのは200か国中モンゴルとエチオピアだったと後から知りました。その悪名高き制度はもう廃止されたそうなので、私と同じ経験をする人はもう出てこないでしょう。ある意味、貴重な体験と言えます。以下、掲載します。今、このブログをウランバートルの自宅で書いています。ですが、本来であれば今のこの時間は私は空の上にいるはずでした。今週どうしても出なくてはならない総会がある関係で、短期間の一時帰国を予定していました。多くの仲間と会いたいとは思っていましたが、そんな時間も取れないほどの短期滞在になってしまうほどですが、それでも久しぶりの帰国を楽しみにしていました。なぜその私が、今ウランバートルにいるのか?それは空港で足止めを食ってしまい、フライトをキャンセルさせられたからです。理由は、私のビザの関係です。本当に今でもまだ信じられないのですが・・・私のビザは、長期(1年間)のビザでしかも就労ビザも問題ありません。航空会社のチェックインカウンターでも全然問題ありませんでした。次の出国カウンターに行ったら、何やら担当の人が誰かを呼んでいます。すると入国管理の人がやってきて、私を別室に連れて行くのです。もちろん、私は従いましたが、まだ何が問題なのかは知らされてませんでした。私は何が問題なのかを聞きました。私のビザでは出国できないというのです。あまり英語でちゃんと話してくれないので、私は友人のBさんに電話して代わりに話を聞いてもらいました。その説明によると、この国では「出国ビザ」が必要なのだそうです。「入国ビザ」はよく聞きますが、「出国ビザ」は聞いたことありません。しかもそれを取得するには、市内の法務局かどこかで申請しなければならないということです。私は、そうはいってもあと1時間で出発する飛行機には最後には乗れるだろうと思っていました。ビザということは、結局はお金ですから。ところが、全くそういうことではなく、市内へ行けの一点張りです。更に悪いことに、私の1年間のビザは1回限りのビザだというのです。私は、日本にあるモンゴル大使館には「数次ビザ」と明確に頼んだし、申請書類にもそう書いてあります。ですが、現実にはこれは1回だけだというのです。ですから、万が一出国できたとしても、今度は入国できないというわけです。ビザ取得にどのくらいの時間がかかるかは、このブログの8月、9月を読んでいただいた方はわかると思います。さすがに数日では無理でしょう。段々時間が迫って来ました。空港から、何人か知人に携帯電話で聞きましたが、この国のビザは複雑で誰もわかりませんでした。最終的にイミグレーションから追い出されて、チェックインカウンターで預けた荷物を戻されて、出国したいなら申請して来いと言われました。それまで、ビザのことで大学関係者、切符を買うときの旅行代理店、今日の空港チェックインカウンターで毎回パスポートを見せてきましたが、一度もそんなことを言われたことはありませんでした。ですので、頭に来るやらがっくりやらでちょっとショック状態です。いずれにしろ、私が予定通りに行けなくなってしまったのは事実です。だからどうする?はまだ混乱中です。今はひたすら、仕事関係者や知人に謝りのメールを書いているところです。ですが、これから友人とともにビザがどうなっているのか?本当に再入国は不可能なのか?などを聞きに行くつもりです。今週の帰国の確率はほぼゼロですが、まあやってみます。それにしても、この国は底なしで恐ろしい国なんじゃないかと思えてきました。今まで数十の国に行きましたが、こんなことで足止め、キャンセルされたのは初めてです。連れて行かれたその部屋には、大学生くらいと思われる女性もいました。聞けばハンガリーからだそうです。その子は泣いてました。そりゃそうでしょう、いきなり出国できないとなれば、すべての予定が狂うでしょうし、お金の問題もあるでしょうし。不安でしょうし。一体、どこまでこの国はおかしいのか。自由に出国できないということは、軟禁状態と同じ気分になってしまいます。親に万が一の時・・・一体どうするのでしょうか?本当に住んでいい国なのかどうかも、ちょっと考えさせられました。ですがとにかく、諦めないで調べてみます。
2020.07.02
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