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「行政特区日本の設立を宣言します!!」「何!?」ブリタニアが日本を認める?「ブリタニアでの特権並びに、日本人への規制は特区の中には存在しません」ユーフェミアは、これでルルーシュが戦争をしなくていい、もう苦しむ事はないと信じ込んでいた。コーネリアだって、今は反対するだろうけど、いずれきっとわかってくれる。「ブリタニア人にも日本人にも平等なセカイなのです!!」ルルーシュはナナリーや日本人のために。それならば、私は。
2012.10.31
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「行政特区日本の設立を宣言します!」「ブリタニアが日本を」「認める!?」「お兄様・・・」ナナリーはギュっ、とルルーシュの手を握った。どこか哀しげな表情で。「ナナリー・・・・」そして、ルルーシュはユフィのほうに視線を戻す。
2012.10.31
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スザクはルルーシュに何を言われたのか意味がわからない。ルルーシュは頭が良くプライドは高いが、優しい。そんな自慢の親友。それなのに、そのルルーシュが自分やユーフェミアを否定する?「寒々しいって・・・」「確かに、ユーフェミア殿下はお優しいし、イレヴンにも偏見はないだろう。だが、彼女は16歳の少女である前に、多くのエリアの人間にとって、自分たちの生きる権利を奪い、家族や友人や恋人を奪ったブリタニア皇帝の娘だ、そのユーフェ見合おう女殿下の語る理想をどこまで信じられる?彼女は、副総督として、エリア11の条例を少しでも今、このときも改革したか?理想だけでは、優しさだけでは、人間は生きられない。どんな人間だって、憎悪や悲しみ、醜い感情があるんだ」「それはそうだけど、でも・・・ッ」
2012.10.31
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柩木玄武首相の息子として、無人島をブリタニアの人間がすみやすい環境の為、大人の中に混じりながら開拓する。戦争に負けて、多くの人が死んだだけではなく、幾度も日本人の誇りは踏みにじられた。「何をぼやぼやしてるんだ」「すみません」「ロ路」「こんな時間に兄さんに何か、ようでも」「・・・ああ、少し」何なのだろう、この日とは。暗殺者として育ち、ルルーシュと会うまではブリタニアのためと育てられた、炉路にとっては、柩木スザクという存在が不可解でしかない。虐殺皇女ユーフェミア、ゼロのギアスに合い、自分の意思と関係なく、日本人を殺す羽目になった慈愛の少女で、この男の最愛の人間。―おかしい、と思う。自分は家族も友人も恋人もいなかったから、そういう類の感情は本当の意味で理解できない。「柩木卿、何故ルルーシュをブラックリベリオンのとき、殺さなかったんです?」「何を・・・」「大切な人を奪った人間ならば、いくらルルーシュが友達でもそんなもの意味がなくなる、仇をうてると思うのですが」
2012.10.30
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扇が目を覚ました時、見慣れた広大な自宅ではなく、かつての黒の騎士団のアジトの一つの冷たい風が吹きあふれた小さなアパートの中だった。すぐには理解できず、混乱し、数時間たって、ようやく過去に戻っている事を認め、冷静になる。これがいかなる理由か知らないが、このセカイにはブラックリベリオンも行政特区日本も起こっていない。全ての責任を負うべき存在、ルルーシュがイル。それならば、今度こそ、悪の根を今のうちに倒そう。あいつさえいなければ、フレイヤで大勢の人間も、世界が混乱することもない。だが、扇はわかっていない。未来が誰もが同じ道を、自分が望んでいる道を歩むわけでないことを。扇は電話を手に取り、まずはアジトにカレンや玉城を呼び出した。アジトに呼び出された彼女は、ゼロの正体に動揺した。だが彼のカリスマ性や能力、振る舞いは確かにルルーシュに似ている所がある。「信じられねぇな、お前、仕事のし過ぎで夢でも見ているんじゃないのか?大体、ブリタニアの皇子が何で、自分の刻と戦って、俺たちを従わせてるんだよ」玉城の意見は全うな反応だった。「扇さん、ギアスというのはどういう力なんです、具体的には、人を操るといっていましたが」「ゼロが相手の目を見て、相手の全てを支配する悪魔の力だ、アイツは俺たちを利用しようとしてるんだ」扇は、自信満々に言う。「ゼロがルルーシュ・・・」しかし、ゼロを慕うほかの団員はカレンたちとは違う反応を見せた。潜水艦の中で、団員たちはゼロがいる状態で聞かされた。ルルーシュも扇が自分と同じようにこの時間に来ていることを驚いた。「正体を見せろ、ルルーシュ・ランペルージ」脅しのつもりらしく、扇の後ろには南や玉城の姿があったが。玉城は心から扇の話を信じているわけではないようだ。「―いきなり、重要な話だと聞いてきたが、君は何なんだ、ゼロの存在理由はその行動にある、ブリタニア打倒のために手を組むと君が決めたのではないのか」「お前の悪巧みはわかってるんだ」ルルーシュは仮面の中でため息をついた。「・・・もし、私がそのブリタニア人だとして、何故私が君たちと戦ってきたのか、その理由を聞くほうが先ではないのかな?力で物事を解決ならば、君もブリタニアと変わらないが」「ギアス」「!」「お前が、その力でクロヴィスや多くの人を操ってきたのはわかってるんだ」「・・・」「さあ、仮面を脱いで、今まで俺たちを利用してきた事を謝罪し、日本を返せ!!」だが、その時、団員の一人が恐怖に震えながら前に出る。「・・・イ、いい加減にしてください、・・・確かにゼロは正体を明かさず、妖しい人物に見えるかもしれませんがそれは過去でしょう、・・貴方達が抵抗運動して、俺たちの今の世界を変えられましたか?」「そ、そうですよ、ゼロは日本人の希望です。さっきからわけのわからないオカルトじみた話をして、ゼロを罵倒して、日本人として恥ずかしくないんですか?日本を返せって、・・扇さん、貴方の言うゼロが本当にそんな身分なら、これは国際問題です、・・・貴方一人が決めていいことじゃない」他の団員も無言ながら、勇気が出たらしく、その団員達に続いた。「扇副指令、謝罪を、ゼロに今すぐ誤ってください」「!?」扇は驚いた。ありえないことだからだ。「・・・皆、そいつにだまされているんだ、そいつは日本のためじゃない、自分が皇帝となる為に俺たちの気持ちを利用してるんだ!!」混乱しながら、扇は指をさした。「―ルルーシュといったな、それは紅月君、君の学園のクラスメイトの名前じゃなかったかな」「・・・藤堂さん」カレンが後ろを振り向いた。「君らは知らないだろうから、教えよう、今の話に出てきたルルーシュ・ランペルージは少なくともルルーシュ・ヴィ・ブリタニアではない。なぜなら、彼らは七年前の戦争で亡くなっているのだから」「死んだ!?」団員達全員に動揺が走る。
2012.10.28
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「アイツが、お前の気持ちに気付かないのも無理はないと思うが」「何で!?」シーツーはスザクの顔の前に人差し指をさした。「お前が知っているルルーシュと私が知っているるるーしゅのどちらもが、自分を好きな女の気持ちに気付いているとお前は思えるか?一般的な悪のボスのように、あいつは女を食い物にして、恋愛のスペシャリストに、・・・あの皇帝と同じレベルに見えるか?」「・・・・」スザクは考えてみた。今まで憎き仇としか見ていない事情とか、どうせカレンもシーツーも利用して、黒の騎士団や中華連邦にも男妾のような事やギアスを使っていかがわしいことをしているとか、だましていると当然のように思っていたが。よく考えれば。「・・・・ないなぁ」「だろう、それにアイツは重度のナナリー病だ、基本的に私やお前も二の次だ。それにスザク、大事な問題を忘れているぞ、お前、ユーフェミアと恋仲だったろう」
2012.10.27
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「僕は君がアシュフォード学園の訪問をする事を反対する」「え?何故ですか?」スザクは彼らに会いたくないのだろうか。彼らなら、前のように、思うところがあっても温かく迎えてくれる。スザクだってわかっているはずなのに。「ルルーシュが死んだばかりだよ、ナナリー、記憶が戻されたといっても、彼らの中では君が実の兄と敵対したというのは紛れもない事実でその事で混乱してるはずだ。それに会長は特に君たちが皇族で何故学園にいたのかも事情を知って、ルルーシュがブリタニアを嫌っていた事も知っていた。それなのに、今は君はブリタニアのトップにいる、だからナナリー、彼らに会うなら、今は復興する事こそ先決したほうがいい、ルルーシュの喪中でもあるし、服装もしばらくは公式以外は地味にしていたほうがいい。悪逆皇帝を公式の場で愚弄する立場といっても、それくらいはしたほうがいい」
2012.10.27
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ユーフェミアは皇帝に秘密裏に通信で謁見を求めた。「皇帝陛下、再度のお願いです、私はエリア11内での副総督としての業務を終えておらず、行政特区日本も完成できたものといえません。どうか、ご婚約の件は延期か、保留扱いにしてくれませんか」といっても、今回はコーネリアやシュナイゼルも同席している。何をするかわからず、彼女がいつものように思いつきで皇帝に謁見を要求したので、コーネリアは仲介役として入る事になった。「ユーフェミア、そなた、自分が何を言っているのか、理解したうえでブリタニア皇帝の時間を割いているのだろうな」「も、もちろんです。私はまだエリア11の副総督のみで、コーネリア総督の下で修行のみで、EUに赴き、国のための公務には力不足です。ですから、皇帝陛下にはその辺りをご考慮いただきたく・・・・」無論、これは建前で言い訳で本音だ。「わしの答えは決まっておる、行政特区という政策を現状のままにさせておくならば、お前はEUに赴き、ブリタニアのために良く勉強し、奴らをブリタニアの足元に置くようにするのだ、行政特区はコーネリアに任せればよい」「しかし、お父様!!」「ユーフェミア・リ・ブリタニア、そなたは自分がドノ国の人間で、ドノ国の総督で、ドノ国の民を守るべきか、コーネリアの側にいながら、まだ理解できぬか?お前は副総督でありながら、この数ヶ月、エリア11の何を見てきたのだ」冷え切った、それでいて激しい口調でユフィは迫力に肩を震えさせる。「・・も、勿論、神聖ブリタニア帝国の人間で神聖ブリタニア帝国の総督で、守るべきはブリタニアの国民です、お父様」何故だ、と思う。ユーフェミアはエリア11に着てから、会見や公式の場があるたびに発言もまともにさせてもらえず、発言すれば、お飾りの皇女でコーネリアのオマケとして白い目で見られる。姉にも以前同じことを言われた。・・・お父様は私のことを見てくれたのではないの?「それならば、お前がまずやるべきはブリタニアに反発する反体制派を慰める事であり、法律や模範を学び、エリア11の国民がどのように暮し、その生活を向上するための姿勢を持つ事と、総督コーネリア・リ・ブリタニアの補助である。実力も経験も信頼さえまともに築いていないものに支配者たる資格はない」「しかし、日本人には救いが必要なのです!!」ブリタニア皇帝はため息をついた。「今のお前に、ブリタニア人もイレヴン共の命を背負う力はない。シュナイゼル、お前ならば、ユーフェミアのエリア11での業務に関する情報も入っているであろう?こやつは、コーネリアや国民の為に何か実績を出しているのか?」救いを求めるようにユフィはシュナイゼルを見る。「・・・いいえ、副総督就任前には、護衛や使用人の目を盗んで、エリア11内を探索し、純血派の内争にリ家の名前で収束させましたが、それはリ家の力でユーフェミアの人柄では無理だと思います、副総督を管理できなかったとして、多くのものが解雇、何らかの処罰を与えられていますがユフィは気に留めていないようですので」「・・・お兄様?」「コーネリア、お前はユーフェミアの副総督の働き振りを堂評価し、副総督を動かしていた?」「父上・・・」コーネリアは若干ためらっていた。「・・・黒の騎士団をつぶし、エリア11内の混乱を落ち着かせ、ユーフェミアにエリア11を任せるつもりでした。総督の作業の中でも、ユーフェミアのレベルに合うものから回し、教育係に我が騎士を貸しましたが、ユーフェミアの性に合うのは、孤児院を回り、寄付金を募り、老人達を手厚くほごするといったもので、ユーフェミアはナイトメアの操縦やテロリストの掃討戦にも参加させ、経験はつませましたが、・・・軍部のものは戦場にユーフェミアを参加させる事を拒否するものが多く・・・」そんな話は、ユフィにとって初めてだった。
2012.10.27
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最高評議会の議員や使者は不思議でならない。「それなら、ゼロのただの能力では?彼のカリスマ性やリーダー力、人心掌握の能力は確かに類まれなものですが、別に珍しいものではないですが」明らかに、何を言ってるの、この人といった反応だ。扇はすぐに恥ずかしくなる。「違う、現にアイツのせいで操られた人間は多くいる・・・・」証拠だというデータを見せても、議員は表情を変えなかった。「ですからマインドコントロールとかの類では?上の人間がよくやる手でしょう。駒扱いとしていますが、あなた達は上司に自分達を個として丁重に扱えと?」現実をいき、大人としての自覚を促すような言葉だが、幹部達には入らない。「それの何がいけないんだ、俺たちは人形じゃない」自分たちは正義だ、責任を負うべきはゼロだとそればかり。これがブリタニアを一度でも膝を折らせた黒の騎士団だろうか。「・・・・呆れましたね、そんな薄っぺらな決意で、ブリタニアと戦っていたわけですか。あなた達は、軍人である自覚も決意さえもなかったわけですか」さすがにその意味に気付いたらしく扇たちの表情が赤くなる。「俺たちが守ってやらなきゃ、ここまでこれなかったんだ」「ゼロだって、俺たちがいなければ、超合衆国が作れなかったんだ!!」「そうだ!お、俺たちは正しい事を皆を守るために戦ってきた、それを罪だといわれる筋合いはない」
2012.10.27
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「・・・・随分と傲慢でいらっしゃる」「何?」アスランは眉を動かす。レイは表情を変えない。「貴方達が世界を変える?戦争を止める?世界の間違いがデュランダル議長にある?随分と子供じみて迷惑な価値観だ。あなた達は自分が正義だと思っているようだが、実際は理想を押し付けるテロリスト集団でしかない」「な・・・!?」アスランは信じられない評価だった。何を言っている。自分たちは戦争をとめるつもりで行動してきた、間違っているわけがないのに。今度は怒りよりも、困惑の感情が大きくなる。「違う、俺たちは無意味な戦争を止めようと、キラは人を殺させない、戦わせないように不殺戦法で地球連合やブルーコスモスの戦争を止めたんだ」「それが押し付けで暴力でないと何故思えるんです?戦場で戦えなくなった兵士を他の機体が放置してくれると?ありえません、見つければ、早速殺します。もし助かっても、その兵士が国に戻った時、仲間に能無し扱いされ、処分される可能性もあります。キラ・ヤマトは戦争を止める為といいましたが、結局は自分が最高のコーディネーターという力で、つわものの論理を無理に押し付けているんです、そんな人間を素直に正義だと言えますか?」「・・・・!」「コーディネーターもナチュラルも貴方達のように、戦争を止める為に、又は大切な人間の為に戦っている、アスラン、あなたたちの言う敵を憎むな、殺すな、手を取り合えは押し付けでしかない」
2012.10.26
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「は?シーツーは共犯者だぞ、あるわけがない、あいつにとって、俺は・・・相棒だろう」「本当に?ルルーシュは彼女が欲しくないの?抱きたいと思わないの?」「イヤに迫るな」「僕はずっと君をこの手に戻したかった、君がゼロを止めてくれれば」「ラウンズになったのはお前の意志で、今更親友に戻る機はないだろう?」「ごまかさないでいいよ、もう」「・・あ、あの、何で、近づいて来るんだ、なんか怖いんだが」「ルルーシュ、僕は・・・・」何だろう、この妙な圧迫感は。「何故、服を脱ぐ?」「ルルーシュ・・・」「離れろ、駄犬。ルルーシュ、お前も少しは危機感を持て」
2012.10.25
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向日葵畑で、向日葵を取っていると、見慣れない日本人にしては不似合いな色の青年がルルーシュの前に現れた。シーツーは、ここには関係者以外、入れない場所だといっていったのに。鮮やかな夕焼けの中に溶け込んでいた。「ルルーシュ・・・」「・・・シーツーの知り合いですか?ここの人ではありませんよね、何故、僕の名を知っているんです」「そうだよ、でも、君の友達だ」「友達?お兄さんが?あ、すみません、ナナリーやユフィが帰ってくる時間です」「ユフィ?」「妹です、腹違いの、彼女最近同い年のボーイフレンドが出来ていて、大変なんです」
2012.10.25
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スザクの顔が青くなる。「ブリタニアの皇女だから、・・・・そんな、だって君は妹だって言ったじゃないか」頭がグラリ、となる。今、ルルーシュはなんて言った?ブリタニアの皇女だから、もう兄弟ではなくゼロであるから、ゼロを認めて受け入れた彼女の誘いを断ったというのか。頭の中がぐしゃぐしゃになる。「ああ、だから、俺は彼女の誘いを受け入れようとした」次の発言も種類が違うもので、スザクの頭の中が混乱する。「ルルーシュ・・・」アメジストの瞳は正面からスザクを見る。「彼女は何も変わっていない、ただのユフィとなるから、皇位継承を捨てるから、俺に協力してくれと、ナナリーのためだと。だが、ギアスは暴走した、俺が日本人を殺せといった瞬間に」「嘘だ!!」そういった自分に驚いた。ブイツーの言ったとおりだというのか。ナナリーがそんな事を望むはずもない。ねたんでいた、ただそれだけでユフィを殺したというのか。「・・・冗談だった、俺はとめるすべを知らなかった」「冗談、冗談って・・・・」スザクの顔から色がなくなる。「―そして、俺はユフィの死を利用した。ブラックリベリオンが起きた」「ギアスの暴走といったね、ジェレミア協のギアスキャンセラーがあれば、ユフィにかけたギアスはとけたんじゃないか」「残念だが、そのときはジェレミアはブイツーが率いる饗団の管理下にあった。シーツーや俺にもどうにもする事ができなかった」「だって、そんな・・・・」声が震えているのが自分でもわかる。「俺にとって、行政特区は救いの楽園ではない、滅びへの道だった。俺とユフィが手を組んでも、皇帝は行政特区を広げず、黒の騎士団は武力を取り上げられていた」「ナナリーは、ユフィの行政特区を喜んでくれていた」「・・・そうだな、ナナリーは俺と違い、あいつもブリタニアも認めていた」「それなら・・・!!」何を言えばいい、思いつかない。「ユフィが皇女様の地位を捨ててまで作り上げた君たちの居場所になるはずだった、君が差し伸べられていた手を拒まなければ」「お前は、俺がさっきユフィが皇位継承を捨てたと聞いて、何の疑問も抱かないのか?」「彼女は、夢の為なら自己犠牲だって出来る、君や僕やナナリーが安心して生きる世界のために」「・・驚いた、お前、俺よりブリタニアにいて、ブリタニアの社会システムをまだ理解していないのか?」
2012.10.25
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「私のことを好きになりなさい!」「はい!」「その代わり、私が貴方を大好きになります」「・・・・ら、自分を嫌いにならないで!」「でも、いきなりのたびに僕は扉を開けられた気がする」聞いてしまった、偶然にも。戦闘中に、何をと思ったら、彼女は電撃的に告白し、スザクは受け入れた。ショックだった、スザクの重い扉を、ナナリーや自分でもなく、そんなに付き合ってないユフィが開けられた事は。それからのスザクの頭の中はユーフェミアやそれに冠する事ばかりだ。世界が彼女と自分を中心に廻っていると思っているのだろうか。騎士のときと同じだ、スザクは自分の道を選択した。二度もブリタニアのために。ショックだった、同時に憤りを感じた。どうして、どうして。お前はナナリーの騎士に、俺の味方にならないというのか、二度ともう。俺たちではお前は救えないというのか。夢の為に、愛する女性との未来だけを選ぶのか。底には、俺やナナリーの居場所はないというのか。永久に?ずっと?
2012.10.24
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2017年、学園祭前。鏡の前には幼い17歳の自分の顔が会った。「はじめにいっておくが、これは私が知らない事だ」「母さんやアイツは・・・」シーツーも戸惑いを隠せないらしく、きょろきょろしている。「消えた、少なくともシーの世界に二人の気配もない、私達が今、いるのはどうやら、キュウシュウ戦のあとのようだな」「スザクがいないという事はあいつは、あのままに?」「恐らく、あの時間、アイツだけ、あの時間の通常空間に戻されたんだろう」「そうか」そこだけ、静かな声になった。「それでお前はどうする、17歳の体に戻ったが、またかレンタチと戦うのか」「・・・そうだな、黒の騎士団の本音を知っている今の俺ならば、戦いたいと思わない。だが、ナナリーとの関係だけは今度は俺からいい意味で向かっていかなければいけない、あの子がああなったのは俺にも原因がある」「・・・では、シャルルの元に返るか?」「とりあえず、現状維持で俺は黒の騎士団を改革、藤堂や神楽耶あたりを味方につけようと思う、扇は今ヴィレッたといるんだな」「敵が増えるだけだが、あの女なら何とかなるか。いいだろう、私が記憶を戻す」
2012.10.23
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「世界は黒の騎士団が裁く!!」「我を恐れよ、力なきものよ、我を求めよ」ゼロはまさに世界を揺り動かした。あのときから、カレンの世界は確実に広がっていった。―扇さんたちはブラックリベリオンのとき、ブリタニアに逆らった罪で死ぬ運命だった。ゼロは確かに自分を利用し、自分達も利用していた。本来なら、自分だって彼らと共に死ぬ可能性だってあった。これはなんというからくりだろう。アイツも、ルルーシュもシャルル皇帝と同じだった、息子だったというのか。「・・・何が英雄だ」「独裁だろ・・・」「逆らうものを皆殺しにして」―柩木スザクを助けた時の状況にも似ている。「ゼロだ!!」
2012.10.23
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朝が開けて、軽く朝食をした後、ルルーシュが口を開いた。「ユーフェミアは俺にとって、競争相手であるほかの兄弟と違って唯一、母親は違うが、実の妹といえる存在だった、日本に来るまでは」「・・妹」スザクはその言葉に違和感を感じた。「俺がクロヴィスを殺さなければ、彼女はエリア11にくる事もなく、普通に学生をしていただろう、そしてやがてはコーネリアのように軍事や政治を任されるかもしれない。・・俺は正直、彼女には副総督は重すぎるもののように思えた、いくらクロヴィスのしに向く入り、コーネリアの手伝いをしたいといっても、彼女はずっと皇族の争いも遠ざけられ、帝王学は学んでいただろうが勉強があまり好きなほうではない。エリア11ではなく、他の平定されているエリアならいくらでも学べるだろう」「それは彼女に総督は向いてない、ユフィを評価を小さくしてたしてたってこと?」「エリア11は彼女向きではなかった、それだけだ、黒の騎士団以前に日本人はクロヴィスに、ブリタニアに逆らい、抗議活動を続けてきた。いくら、戦力を奪われ、ブリタニアにいい条件をつけられてもだ、ドノエリアよりもエリア11はそれが激しい。コーネリアがユフィを認めたのも、それをなだめる意味もあったんだろう、お飾りの総督、クロヴィスはその辺りを良く理解していた、自分の能力が政治に向いていないのを、だからこそ、お飾りである事を懸命にした」「ユフィは、ただ皆の笑顔が見たくて、今の世界を変えたくて、だからいつか自分が変えられるときのために力をつけようと、がんばっていた」「ああ、だが、俺や日本人にとっては、ブリタニア皇帝の娘であのブリタニアの魔女の妹だ、ブリタニアにとってはたくさんいる皇族の一人でしかない。俺は正直、彼女を懐かしいと思うのと同時に嫉妬していた、ねたんでいた、疎んじていた」「ルルーシュ、お前・・・」シーツーが顔を上げた。「嫉妬!?」それはスザクの中にない感情で単語だった。愛されるのが当然の彼女、優しい彼女はルルーシュやナナリーを心配し、その死を心底哀しんでいた。「何を言ってるんだ、君は!!彼女は君を信じて、愛してたんだろう!」スザクはテーブルを叩いた。「落ち着け、スザク」「だって、ありえないよ!!君がユフィを妬むなんて!!」やっぱり、地位や名誉を皇族を取り戻したかった、本音はそうなのか。こいつは人をだまして、でも、ナナリーの事やあの夏の事が偽者とは思えない。何よりゼロという事事態が、ルルーシュの憎しみを象徴している。「言わなかったからな、だが、俺は彼女に嫉妬していた。何をしなくても日の当たる所で生きられ、自分を偽る必要もなく、家も服もどんなほしいものも皇女としての地位をほしいままにして、純粋でいられた彼女を、・・・・本来なら、ナナリーだって、・・・俺だってその場所にいたと思えば、思うほど憎たらしかった」「ルルーシュ、君は・・・・」「日本人の事も考えなかったわけではない、俺やナナリーばかりではなく、彼女の着るドレスも食べ物も全て、ブリタニアが殺してきた命から発したものだと思うと、行政特区を歌う彼女が恐ろしいバケモノに思えた」「バケモノ、・・・・何を?」「だから、俺はお前もユフィも俺たちの敵だとあの時結論付けた。ブリタニアがある限り、前に進めないと。ユーフェミアはブリタニアの皇女だから、殺した、それがお前が知りたかった答えだ、俺は施しを求めない」
2012.10.21
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かちゃり、と紅茶のカップの音が鳴り響く。カップの為の受け皿はナナリーの手の中に在る。「EUの外務大臣の甥で貴族の家柄の人がユフィ姉様の婚約者ですか?」「うん、そうだよ」ルルーシュの代理だろうか、ナナリーの側には見慣れない、ナナリーと同い年くらいの少年の姿もある。合衆国日本の保育施設らしい場所にナナリーの姿があった。「お父様の命令なら、仕方ありませんよね、国策でしょうし」遠慮がちに、どこか哀しそうに、でも仕方ないとナナリーはスザクにそういった。「ナナリー、ルルーシュは?」「お兄様は今中国の偉い方たちとお話に行っています。・・・それで、その、スザクさんはどうなさるんです?ユフィ姉様の恋人なんですよね」「恋人!?」そういって、自分は何故改めて驚いているのだろう。ユーフェミアが自分のことを恋愛対象としてみていて、自分もそれを心地よく思っている。おかしい事などあるわけがない。「・・・あの、違うんですか?」「ルルーシュが君にそういったの?」ナナリーは危険な所に巻き込まないといった。だが、スザクは疑っている。中華連邦の、それも七年もエリア11にいた彼女をルルーシュはゼロとして連れてきた。ユフィを姉としたい、行政特区を喜んでくれたナナリーを。「いえ・・・、お兄様は言っていません、学園祭の時、私お姉さまからスザクさんを騎士にした経緯を聞いて、・・・私たちのことは今のままにして欲しいと頼んだです」それで、と言葉を続けた。「スザクさんはユフィネエサマとのことをどうなさるんです?」「どうするって、僕は・・・・」どうすればいいのか、スザクにはわからない。副総督の騎士となり、軍の地位も上がれば、彼女に協力していけば少しずつでも代わると思っていた。「・・・好きなんでしょう、一人の女の人として」「ナナリー、僕は」「でしたら、私は貴方にその証を見せて欲しい、ユフィネエサマへの気持ちを。ユフィ姉様もそれを望んでいます、・・・騎士としての立場を気にしておられるようなら」「違う」「え?」「違う、そんな事、気にしていない、僕はそういうのにこだわっていない」「というと?」
2012.10.20
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「久し振りだね、カレン」「あんた、その子供は・・・」おぎゃおぎゃ、あーと声を上げて赤ん坊はスザクの腕の中で泣き喚く。「可愛いんだろ、去年結婚して、生まれたんだ、まあ、内密だったけど、24歳で結婚すると思わなかったけど、ねえ、ルルーシュ」「う?」「どういうこと、何であんたの子供がルルーシュにそっくりなのよ」「・・・、ルルーシュの身体から遺伝子を採取して、それを保存しておいて、彼に近い容姿の女の子に産ませたんだ、だから、これは3人の子供ってことかな。まあ、僕とルルーシュの子供だよ、ルルーシュは子供が生めなかったからね。可愛がって育てるよ、ねえ、ルルーシュ、パパと大きくなったらパパの故郷に行こうね、君が知ってる向日葵畑があるんだ」「・・・あんた、狂ってるわよ、間違ってるわ」「君たちが彼にした事に比べれば、僕のキョウキなんてありふれたものだよ。ホラ、お姉ちゃんに挨拶して」「あー」
2012.10.19
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「終わったな」「うん・・・」授業をサボった罰や生徒会での行身を終えて、ルルーシュとスザクは一息をついた。スザクは終わった瞬間、机に身を預けた。「疲労困憊だな・・・・」「うん・・・」「コーヒーでも入れるか?」「・・・・角砂糖を入れて」「わかった」一年前と同じ会話だな、と思ったところでルルーシュは自分をたしなめた。馬鹿なことを、過去にはどうやって戻れない。俺とスザクは殺すか、殺されるかしかない。「ルルーシュ?」「何でもない」「そう」コーヒーを渡して、ルルーシュも反対方向の椅子に腰をかけて、新聞を読み出す。「ねえ」「何だ」「一年前のように食事に誘ってくれないか?良く誘ってくれただろ」「時間がもう遅いし、お前も疲れてるだろ」「でも、君の部屋に行きたい」スザクが直接的に言ってきた。手も握って。「・・久し振りに君が欲しい、いいでしょう?」耳元でささやかれる。
2012.10.17
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ルルーシュたちはひとまず、エリア11の中のビジネスホテルに泊まった。フレイヤの影響なのか、町を歩いている人間は少ない。「どういうことだ、何故スザクが?」ルルーシュは不思議そうな表情を浮かべた。事情を知らないルルーシュ~したら、自分の命を狙い、仇だとつい先日まで言っていた人間が自分たち側にいる事が奇妙に思えるのだろう。アメジストの瞳がスザクの姿を捕らえる。「ぼ、僕は・・・」「ようやく、お前の話を聴く気になった、人の話を聞く気になったそうだ」まだ、人を疑っている表情でルルーシュが口を開く。「信じられないな、こいつが他人の言う事をあっさりと聞くなんて」どういう意味だろう、それは。翌日の夕方、ルルーシュはようやく口を開いた。「お前が知りたいことを話してもいいが、条件がある」「何?」スザクもルルーシュも緊張していた。「お前がユフィの騎士であり、シャルル皇帝の騎士であった事実を決して忘れるな」その表情は、ゼロとして戦っている時の良く見る表情だった。「うん、わかった」「それじゃ、話そう、何故ゼロになる必要があったかどうかだったな、8年前、俺たちはブリタニアから公式に死亡が発表されたが、その前に皇位継承権を放棄された・・戸籍は残っていたが、あの時点で戻れば、皇帝の近くの人間、もしくは昔から自分達を疎んじていた皇族や母さんを殺した犯人にナナリーの命や俺の命が狙われる危険性があった」「まさか・・・そんな事は」スザクに微妙な笑顔が浮かぶ。「お前の使えたシャルル皇帝の専制政治は競え、争え、弱者に生きる場所を許さないものだ。お前の知る皇帝はそんなに甘い人間化?ラウンズなら、皇族同士、兄弟同士の争いをその目で見ていると思うが、違うか?」「・・・・・」否定はしない。あの家族からしたら、ルルーシュやユーフェミアのような人間は異端なのだ。「俺とナナリーはブリタニアに本来の戸籍で生活していれば、見つかり、命の危険に覚えなければならなかった、だから俺はブリタニアを壊す事を誓った、弱者を否定するブリタニアの現在を破壊する為に。アシュフォード学園で卒業しても、俺やナナリーはお前のように選べないからな」「え?」「言っただろう、俺たちはランペルージ姓を名乗り、正規の戸籍ではないと。どんな場所や国だろうと、まともな戸籍を持たない人間は結婚も就職も選択できず、住む家も居場所もない。つまり、俺やナナリーは行動を起こさなければ、死ぬ道しかなかった、お前の言う警察や裁判所など到底入られる可能性も、その中でぎりぎりがんばる可能性も、スタートラインさえ立てないんだ。ナナリーは俺がゼロであった為に戻され、皇族に戻らされた。だが、今なら言える、アイツや母さんは俺が行動を起こさなければ、恐らくシーツーと関わりもない、他の兄弟と同じようにそのままにして、自分たちの計画の駒だと思うだけだろう」鈍器で殴られたような衝撃やショック、混乱がスザクを襲う。「嘘だ、そんな・・・・」ガン、ガンと激しい音がスザクの頭の中で鳴り響く。「ゼロにならなければならない俺の理由はそんなところだ」「でも、陛下は君たち兄弟を連れ戻すって・・・・」「それもあいつらの都合のいいセカイの為だろう」「・・・・・・っ」絶望だった。スザクはうなだれた。「・・・・じゃあ、日本人は?君を日本の救世主だと慕っている日本人は?」「何?」スザクは顔を上げた。「君は、自分達が生きるためだけで、日本人の気持ちを利用したのか?・・・本当は日本人を恨んでいたのか?」シーツーはルルーシュが日本人の救世主を望んではいなかったといった。「ユフィは、ユフィは君にとって敵でしか、勝つために邪魔な敵でしかなかったのか?」神社で、ユーフェミアの騎士である自分に死んでもらっては困るといった。シャーリーが死んだのも自分のせいだと。スザクは混乱した。「一つ目は、そうだな、否定はしない、だが、俺は日本人を恨んでいない。二つ目は、・・・仇になる以外に俺に選ぶ道はなかった、それだけだ、与えられた家や食事や服、誰かに守られているダケなど死人も同然だからな、それにユーフェミアは・・・・・」「ルルーシュ?」「悪いが、少し席を外す、少し待っていってくれ、喋りすぎて少し疲れた」ルルーシュは背中を向けて、扉に向かった。パタンと音が鳴り響く。
2012.10.17
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ユーフェミアの特区設立宣言から、随分たつ。ルルーシュは冷静に、意や感情的になりながら、考える。彼女が言う幸せが本当に番人が望む幸せで、笑顔になる事なのだろうか。「・・・・俺の幸せが何故、ユーフェミア殿下にわかる」「え・・・」「お前が皇女殿下に心酔するのは自由だが、何故彼女の言う幸せがイコール俺やナナリーの幸せと通じる?俺と皇女殿下では、全然違うだろう」「それはそうだけど」「それに、お前は日本人も幸せになれるというが、お前は自分の家族や恋人を殺した奴の関係者をそう簡単に許せると、友達になれると思うのか?」「それはそうだけど、人は憎しみや悲しみばかりに生きてはいけないと思うんだ、手と手を取り合う、それが必要だと僕は思う」「・・・・・・随分、お前の言う世界とは寒々しいんだな」「え?」
2012.10.14
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「フレイヤに巻き込まれた被害者の中では、エリア11総督ナナリー・ヴィ・ブリタニア皇女殿下の遺体もあったという事です」「死亡されていたのですか」「はい、兄君のシュナイゼル殿下がご確認されていました」ナナリーはその画面を見て、愕然となる。ナナリーは人を疑う事を恐れ、人の優しさを信じようとした。セカイは残酷だけど、そればかりではない。父や兄にも事情があるからと。「何なのです、これは・・・っ」ナナリーは混乱した。意味がわからない。目が覚めたら、自分の身柄は黒の騎士団の中にいて、ずっと探していた兄は世界の敵となって、その手をクロヴィスやユーフェミアの血で染めていた。―お兄様は悪魔です、人殺しっ。自分は間違った事をいってない。血のつながった兄弟をどんな理由があろうと殺すなんて、会ってはならない事だ。「ナナリー・・・」ルルーシュはその言葉よりも、皇帝をかばうような台詞をはいたことに衝撃を受けていた。何故、貴方が傷ついたような表情や声を出すのです。「・・・あ」兄を自分は傷つけたのだ、自分は。やっと再会したお兄様を。「―これがブリタニアのやり口だろう、使えないと判断したら、すぐに新しい駒に乗り換えるという」その言葉にナナリーはびくりと震えさせた。「そんな、だって、私が帰れば、シュナイゼルお兄様だって、きっとお兄様は勘違いを・・・」ナナリーの声が震える。「シュナイゼルが大事なのは、神聖ブリタニア帝国とブリタニア皇帝だ。当然、今の政治に考えを合わせるだろう、ナナリー総督はイレヴンにはお優しいが、ブリタニア国民の為にはまともに政治をする気がなく、軍事も自分の権力に頼り何もしようとしなかった、いくらでも理由など作れるからな」「シュナイゼルお兄様を悪く言わないで下さい、何も知らないくせに」
2012.10.14
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「愛してるのか」「シーツーの話か?」「付き合ってるの、彼女と、それとも遊び?」なんだか、様子が変だ。「付き合ってはいない」「同じベッドで寝て、キスも慕って、君はなんとも思っていない相手とそういうことできるのか?「そういわれても、相手は俺より年上で、俺は子供だろう、シーツーから見れば、ベッドだってアイツにいつも奪われていて、一緒に寝ているわけでもないぞ、キスも俺の記憶を思い出させるためだろう」スザクはため息をついた。「君って、本当・・・・」鈍感。
2012.10.12
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「皆、だまされるな、今、こいつが言ったじゃないか、あのブリタニア皇帝側の人間だと、こいつもギアスにかかってるんだ!!」扇は、ロ路を指差して、そう叫んだ。「千草はゼロが認めた地下協力員だ」「そうだ、私は、だから」ロ路のアメジストの瞳はあくまで冷たい。「―そうです、僕はずっとブリタニアに自分の意思を無視され、ただブリタニアの国民のためにブリタニアの敵を殺してきました。ですが、僕だって好きで人を殺してきたわけじゃない」ロ路はぽろぽろと涙を流す。「それでも、皆の為に人を殺す事が悪いことなんて・・・、それしか与えられていない僕にどうやって他に生きるすべがあったでしょう、僕にはどこにも行き場所がなかった。貴方達に暗殺者になるように洗脳され、親も友人もまともな教育も受けていない僕らの気持ちなどわかるはずもない、僕だってブリタニアに人生を奪われたのに!!」わぁぁぁぁ、とロ路は泣き崩れる。「臭い演技をするな、お前も俺たちをだまそうとしてるんだろ、千草がおれたちをだますはずがないんだ!」「・・・どうしてです、何故純血派の女は信じられて、僕を責めるんです?酷い・・・、その女だって散々僕や兄さんを脅してきたのに、中華連邦にあった饗団だってもうすでに手遅れだった、誰も正気ではなく、日本人を虐殺しようとしたのに!兄さんが止められない事くらい、事務総長の貴方だって把握していたのに!貴方だって」「貴様、いいかげんに!!」「殺すなら僕だけにしてください、兄さんはころさせない、この人が僕に居場所をくれたんです!!」「・・・・っ!」「ひ・・・っ」扇が手を振り上げようとした時、団員達が止めた。黒の騎士団幹部の提案は無論、却下された。それどころか、幼稚で独裁的だと批判された。シュナイゼル側に出された答えはNOだった。ヴィレッたの身柄は、最高評議会に引き渡され、コーネリアは中華連邦の建物内で拘束されることとなった。「どういうことです」団員達によって、牢獄代わりの狭い部屋を当てられた扇は手錠をかけられながら、神楽耶に尋ねた。「それは私が聞きたいですわ、扇事務総長」
2012.10.10
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抱きしめられてドキドキした。この甘い感覚は何?どうして、こんなに体が熱くなるんだ。「スザクが好きなんだ」何度も助けてもらって、そのたびに変化が起きている事に気づいた。強引に迫られて、徐々に受け入れていたのだ、いつの間にか。「ジノ、離して・・・・」「何故、怖いの」「こんなのおかしいよ」スザクはそのままズルズルと崩れた。顔が真っ赤だ。どんどん、自分の中にジノが入っていくのはわかる。彼の存在が大きくなっているのも。事情を知らない人から見れば、自分たちは怪しい関係と思われている。「おかしくないよ、スザクは今恋をしてるんだよ」「やっ、ミミに触れないで」「ゴメン、可愛くて」
2012.10.10
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「まあ、格好いいよな、あの人」振り向くと、スザクは頬を膨らませて、不機嫌になり、いきなりルルーシュの腕をつかんだ。「おい!」「行くぞ」「いくって、君の先生の試合を見るんじゃないのか」「いいんだ」「スザク!」柩木家の所有地に入ると腕を離された。「・・・っ、ったく、何なんだ」「ら・・・」「お前は俺の友達だろ、何で他の奴ほめるんだよ」「はあ?」「意味がわからないんだが」「お前は俺のものでいればいいんだよ!」
2012.10.08
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「終わりだ、ゼロ!!」「よくもだましやがって!!」これで終わりだと目を閉じた瞬間、ロロが操る蜃気楼が飛び込んで、扇達に向かって当たらないように銃を乱射した。「誰だ!?」「―ロロ・ランペルージ、ゼロの護衛役で、ルルーシュの弟です」「何だと、てめえもそいつの味方をするのか!!」コクピットを開き、ロロが扇たちの前に降り立ち、足元に銃を乱射した。「降参してください、扇事務次官、今回の騒ぎは貴方が原因ですね」扇たちが突然の事態に頭がついていかず、何より、炉路の行動を信じられないといった表情で見た。恐怖で顔が引きつっている。「何をするんだ!!」「何を?超合衆国の許可もなく、なおかつ、上官の許可も泣く勝手に侵入者を斑鳩に入れた不届き物にオシオキをしただけですが」「侵入者?何を言っているんですか、このお方を誰だと思って」副官のカノンが思わずシュナイゼルをかばおうとした。「EUの半分を奪い、今も多くの他国の国民をブリタニアのために殺す犯罪者の後継者ですよ、それ以外にその男に必要なものがありますか?」「な・・・っ」「よしなさい、カノン」「しかし・・・」「―失礼、君はブリタニア人だね、何故、ブリタニア人の君が黒の騎士団の制服を着ているのかな?」「勿論、ゼロ・・・いいえ、第11皇子ルルーシュ・ヴィ・ブリタニア皇子殿下の考えに賛同したからです。僕はロロ、貴方の父親が作った洗脳集団の被験者です、ギアスというなの洗脳で人を操り、ブリタニアの敵を倒すための」「ロ路、お前、一体・・・」「そして、ヴィレッタ・ヌゥはブラックリベリオン前から、兄さんがブリタニアの皇子であり、ゼロである可能性を探る皇帝陛下直属の機関の調査員でした。最近までは、兄さんをアシュフォード学園に閉じ込める為の監視役でした、つまり、僕の上官でもあります」そこへヴィレッタが出てきた。「嘘を言うな、私はそんな事・・・」「それでは、何故敵であるその日本人と連絡が出来たんです?貴方は以前からブリタニアでの出世を望んでいた、ブラックリベリオンでは扇要を打ち、まんまと男爵位を得た。つまり、だましやすく、テロリストごっこをしていたその男の心を利用したのでしょう?貴方の出世のために、そうでなければ、プライドの高い貴方が知らない男の部屋に監禁され、手篭めにされる事など許せるはずもない、貴方の大嫌いなイレヴンの男のものにされる事など。純血派で、シンジュク・ゲットーでイレヴンを虐殺する事を正義としてきた貴方がね」その言葉に団員たちの表情が代わる。ヴィレッタの周りから離れ始める。「純血派?・・・じゃあ、俺の友達を殺したのは」「そうだ、どこかで見たと思ったら、純血派のジェレミアとか言う男と一緒にいた女じゃないか」
2012.10.08
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「アイツ、生き生きしてるな」「お前の望みどおりだな、良かったじゃないか、ずっと欲しかったんだろう、一度存在を否定されてもつながる関係とは素敵じゃないか」「ねじれているだけだ・・・」「ユーフェミアの事をこだわってるのはブラックリベリオン前からもお前だろう、ルルーシュ」「スザクは彼女を・・・」「お前を憎んでいるが、もう割り切ったのだろう。過去より、今いる、同じ殺人鬼の兄の方を妹より選んだ、可哀想にな、ルルーシュ、あの男、地獄でもお前に付きまとうぞ」「それがわからん、俺よりナナリーやユフィのほうが、ものすごくものすごく可愛いし、愛するのが当然だと思うが」「ナナリーは初めから対象外だ、お前は気付いてないだろうが、恨まれるギアスより、愛されるギアスのほうが強いらしいぞ」「日本語が崩壊してるぞ」
2012.10.08
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「小さい頃のアイツってどんな感じ?」「え、ルルーシュ?」「ええ、少しは仲良くなろうと思って」勿論、嘘だけど。「ん~、親友に対する表現じゃないけど、エレガントでか弱い、可憐だった」「は?」
2012.10.08
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それはまるで、夢の中にいるようだった。少なくとも、ユフィには神聖な儀式のようにも感じた。扉の前では何度も心が駄目だと叫んでいた。けれど、スザクを好きである女性の自分が扉を開けさせた。「ずっと、自分をごまかしてきた」「ユフィが、他の男に笑顔を振り向かせるたびに、自分は兄だからとか、自分の感情をが任して、苦しくて、狂いそうで、耐え切れなかった」「スザク・・・」「いつかはユフィは他の男と好きな人と夜を共にする、そればかり気にして、最近じゃ、勉強も出来なくて、こんな事考える自分はおかしいと思ってた」
2012.10.07
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何か、また仕掛けようとしてるのか?「・・・何をボーっとしている、お前が殺した刈った憎い仇が目の前にいるんだぞ、さっさと殺せ」ルルーシュは立腹しているようだ。「止めろ、離せ!!」剣の先をルルーシュが乱暴に掴む。ルルーシュの手から、血が流れる。「何故、逃げる、お前が散々望んできた事じゃないか」「止めろ、君は生きたいんじゃないのか!!」「もういいといっただろう」そこでシーツーが動いて、スザクの頬を叩いて、スザクからルルーシュを引き離した。「ルルーシュ、私は柩木と話して来る、帰ってくるまで死ぬねよ」「・・・・・」「ルルーシュの言葉は信じれないのに、私の言葉は信じると?」「君がルルーシュの一番、側にいたんだろう、正直、アンナ自暴自棄のルルーシュは初めてというか、ありえないというか、まずらしいというか」「ほう、いい傾向だな、今までのお前に比べれば」「シーツー・・・」「アイツはずっとマリアンヌの死の真相を知りたかった、当然犯人も知りたいと思っただろう、しかし、シャルルはブイツーからルルーシュたちを守るという名目で最大の間違った判断をした。母親を失い、妹が傷ついている自分の息子にお前は最初から死んでいる、何もかも自分が与えたもので、死んでいるものに権利などないといった」「!?」「そうだ、ルルーシュはよりによって父親から存在を否定された、自分を生み出した人間からだ、日本に人質に送られ、戦争を起こされ、死亡扱いにされた。スザク、お前はここまでされて、ユーフェミアのようにあいつの顔を見て、敵を許して敵を愛せなどいえるか?憎悪を忘れて、自分達がいつか平和にするまで待っていろと。お前とルルーシュでは、まず立場や境遇が違う」皇族に戻れるはずもないし、本国に帰りたいとまず思えないだろうと続けていった。「ルルーシュは世界を手に入れると」「それでは、今の時点で考えてみろ、八年前の戦争でアイツやナナリーは皇位継承権を奪われ、死亡扱いだ。ブリタニアのルールにのっとった所で、皇帝になれるか?」「・・・・難しい、と思う」「つまり、お前の見解はこの時点で外れている。次に誰からあいつが救世主になりたいと聞いた」「ブイツーからだ・・・」「ほう?戦闘中の戦艦に何故民間人の少年が来て、ゼロの正体を知っている事を疑問に感じないんだ?不審者は疑うものと教わるはずだが、ゼロへの憎悪でまともな判断ができなかったという事か?」「知らなかった、仕方がない」「黒の騎士団にアイツが裏切り者だとばれた事はさっき言ったな、幹部達は誰もゼロの素顔を知らなかった、スザク、何故あいつは同じ目標の中までさえ自分の正体を明かさないと思う?日本人にとって、ブリタニア人は敵だからだ、エリア11でブリタニア人を憎む日本人が何をしてきたのか、ブリタニアの軍人のお前ならわかるだろう?」「それは・・・・」「そう、お前の思っている通りだ、例えばそんな人間たちの周りに、ルルーシュがいないまま、ナナリーが放り込まれたら、どうなると思う」「まさか、ありえない・・・・」スザクの顔が青くなる。「ありえないことではない、可能性だって、ホテルの事件のときにもあっただろう、あそこには皇族や政治に何の関係もない人間が大勢いた。ルルーシュはお前の家に来た時からそれを肌で感じてきた、それこそ、嘘をいわなければ生きていけないくらいにな」「・・・けれど、彼より酷い目に合っている日本人はいた」「ブリタニアのやり方を一応は知っていたか。そう、だが、あいつはその現実は知っていた、だからこそ利用した。自分やナナリーが生きていくために」シーツーがそこで歩くのを止めて、歩き出す。「待て、どこに行くんだ」「少しは自分の脳みそをたまには使ってみろ、自分の復讐が無意味とわかったアイツがどういう状態かくらい、理解しろ」「あ・・・」「いくぞ、ひとまず、あいつを連れてこの島から脱出する」「何を言ってるんだ、何故、僕が」「アイツの真実を知りたいんだろう?」スザクはくっ、と歯を噛んだ。「卑怯だ」「そうとも、私はシーツーだからな」
2012.10.07
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「いやです、いやです、離してください!!」「ユーフェミア様、落ち着いてください!!」呼び出されたスザクが駆けつけた。「ユーフェミア様!?」「スザク!」スザクの姿を見つけたユーフェミアが、誰の目も気にせずに、公衆の面前でスザクに抱きついた。皇族を嫌う貴族や軍人がいなかった事が幸いだっただろう。「スザク、スザク・・・」そこへ、ギルフォード卿が通りかかる。「ユーフェミア様!?柩木少佐、皇女殿下から離れなさい!」「はい!」スザクはあわてて命令を聞いた。「ユーフェミア様、落ち着きください、まだ詳しい事は決まってないのですから、公式発表にはコーネリア様もついてこられます。柩木少佐、君もユーフェミア様のご婚約の件は聞いているね」「は、はい・・・」「私は結婚などしません、何故お断りの件をお父様に何度も伝えているのに、無理に話を進めるのです、私の気持ちを置き去りにして」
2012.10.05
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ルルーシュが死んだ後、黒の騎士団幹部は自由に生きられると思い、それぞれの人生を歩き出した。しかし、現実が以下に困難なものかを扇たちは知る事になる。「え?」扇は明らかに何を言われたのかわからない表情だった。「今、言ったとおり、あなたたちの帰国は認められていません」「何故です、俺たちは戦争を終わらせ、やっと自由に生きられるはずです」「それは蓬莱島の団員以外の一般の日本人の場合です、黒の騎士団幹部である貴方達とは事情が違います」蓬莱島に呼び出され、他の日本人の帰国の手続きをしている時に最高評議会の人間にそういわれた。「・・・どういうことだ」「―幹部の貴方達には合衆国ブリタニア以前のブリタニア、神聖ブリタニア帝国への情報漏えい、上司への暗殺未遂の件で超合衆国に対する反逆の疑いがかけられています」「な・・・っ」驚愕の表情が扇たちに浮かぶ。言われた言葉が理解できないというより信じられないといった表情だ。「ありえない、俺たちは日本を取り戻すために活動してきたのに!!」「ですが、だからといって、結果の為に何をしていいわけではありません。貴方も大人ならそれくらい理解してもらえると思っていましたが」「く・・・っ」「貴方が疑われたのは超合衆国での、神聖ブリタニア帝国皇帝陛下に対する詰問や最高評議会の無許可での拘束、並びに話し合いの場にナイトメアを持ち込んだ事です。そして、フジ戦ではいくら最高評議会の議員が人質に取られたとはいえ、ブリタニアの皇位継承争いに加担した事です。何故、ブリタニアと手を組み、シュナイゼル殿下の味方を?ルルーシュ皇帝を倒すだけなら、同じ敵国のシュナイゼル殿下と手を組まずとも良かったのでは?」使者は本当に不思議そうな表情を浮かべている。「それは・・・」「貴方達は先ほど日本のためといいましたが、シュナイゼル殿下の下で戦う事のどこに日本の復権があるというのです?例え、シュナイゼル殿下が勝っても、結局は今までの世界と変わらず、ブリタニアに支配されている日本だと思いますが」「違う、彼は自分に協力したら、日本を俺たちに返してきてくれると」「誓約書か、文書にまとめたものがあるのですか?ゼロは打倒ブリタニアと掲げてきた野に、何故ゼロはシュナイゼルとの密約を求めさせたのです?」「違う、ゼロは第二次東京決戦で・・・・」「何を今更嘘を言ってるんです、紅月カレン、貴方だってゼロレクイエムの時、ゼロが悪逆皇帝を殺したところを見ていたでしょう」「・・・は、はい」「シュナイゼル殿下は正式に刑務所送りとなり、来週にも裁判にかけられる事は知っていますね」「はい、それは通達で」「コーネリア殿下、並びに今回の騒動の最高責任者であるナナリー・ヴィ・ブリタニアも刑務所送りが決まっています」「・・え?」カレンは何を言われたのかわからなかった。頭の中が真っ白になった。「ナナリーが逮捕?刑務所って?」「当然、フレイヤで日本のシンジュク、ブリタニアのペンドラゴンを打った件ですよ。ダモクレスの職員もそう証言しています。ゼロは黒の騎士団幹部に殺されかけ、蜃気楼で逃げ出したとシュナイゼル殿下がやっと証言してくれました」
2012.10.05
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「君はナナリーが好きではなかったのかな、君を裏切ったゼロの妹とはいえ、君はユーフェミアの妹だから、ルルーシュとは別に大切な幼馴染のままだと思っていたけど」「いきなりですね」「一応、私も彼女の兄だからね」「信じられません、貴方は嘘吐きですから。ですが、そうですね、ナナリーの事は、好きではなかったんだと思います」「・・・・」「最後の最後も、ルルーシュが死んでも、彼女はあくまで被害者のままでいるんです。ルルーシュの人生に侵入しておいて」
2012.10.05
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「ルルーシュ、残念だったな」「シーツー、お前は知っていたのか」「いいや、だが、予感はしていた。いくら、頭が悪いスザクでも、正義の味方が魔王を倒して平和になる世界なんか存在しない、唯一つの死は大好きな主が望んだものでないと知っていた。スザクはユーフェミアを愛しているから」「ならば・・・」「お前の妹が戦闘中に言ったそうだ、ユーフェミアはっゆっせの道具か、殺人鬼なら同じ殺人鬼の自分に付けばいいのにと」「まさか、ナナリーが」「話を戻すぞ、ユーフェミアを何より大事にする男だ、お前も知っている通り。だがな、それ以前よりもっとほしいものにスザクは気付いたんだ、遅すぎるくらいだが」「?」「お前だよ、ルルーシュ。スザクはお前が好きだ、親友としても、ただ一人の存在としても、恋愛も」
2012.10.02
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スザクは、剣をルルーシュに突き付ける。「ゼロは、ユフィの仇だ」しかし、アメジストの瞳は見慣れた優しさも冷たい野望に満ちた、ぎらぎらしたものも宿していない。正直、つかれきっていた。「だから?」ルルーシュはどうでもよさそうなニュアンスの声でスザクに言った。「だからって、君は彼女の名を辱め、人格や夢、彼女の全てを否定した!!何故、彼女を殺したんだ!」何故、何も知ろうとしない。それが本当はどんなにつらいものなのか、君は考えようとしない。知ろうともしない。君とユフィが手を組めば、君は救われた。幸せになれた。「スザク、お前こそ、何故皇帝の騎士になった?」シン、とした空気が流れた。「話をそらすな、ルルーシュっ」こいつはやはり人を欺き、人を傷つける。何故なんだ、何故君は人を殺し、ギアスをつかい、わざわざ戦争しようとする。ユフィは光だった。ルルーシュさえ選択を間違わなければ、皆の光だった。「お前が散々人にやってきたことじゃないか、人の意見を利かず、そのシンの意味も自分の頭で考えず、ユーフェミアの陰に隠れ、父親を殺した事実の影に隠れ、自分の見解を世界だと押し付けて、俺への復讐のために友達の記憶をアイツに操作させたままにして」「・・・なっ!?」スザクはショックを受けた。「ごまかすな、ルルーシュ、僕はユーフェミア様の話をしてるんだ、何故殺した?君だって、彼女の手を取れば、幸せになれることくらいわかるだろ」「何故?」「は?」「何故、言い切れる?俺がいつ皇族に助けて欲しいとか、施しが欲しいといった?お前は日本人が本当にブリタニアの施しを求め続けると本気で思えるのか?俺たちの母親は・・・あの頃は殺されて、戻れば駒にされるか、殺されるかだった、うその戸籍だから俺やナナリーは就職も結婚も出来ない、俺たちにいつかなんて余裕はなかった。お前はいつ来るかわからない、いつか皇族に見つかるかもしれない、日本人にナナリーが暴行を受けるかもしれないのに、俺やナナリーに穴だらけの政策に乗っかるべきと思っていたのか?」突き付けられたような、そんな感覚と鈍器で殴られたような感覚。「何を言ってるんだ、・・行政特区は日本人やブリタニア人が幸せになる場所だ。エリアを広げていけば、本国にだって似たような考えを持つ人間が現れる。今すぐじゃなくても、そうなっていけば、日本だって解放されていた。彼女は大儀や理想の国家に子だわっらわけじゃない、ただ僕やコーネリア様や日本人の笑顔を、何より君やナナリーの笑顔を見たかった、そういう高潔で優しい人だ」「・・・・・」「・・・君は手を差し伸べようとしていた人の手を拒み、救世主になりたい為に彼女を殺した、世界を手に入れるために、父親を殺し、ブリタニアに復讐したかった、そんな子供じみたバカな考えで戦争を起こした。復讐するなら、彼女や他の人間を巻き込まないで、ナナリーのように皇族に戻り、好きに皇帝から地位を奪えばよかったんだ。何故、君は何も判ろうとしない?」スザクの瞳には殺意や憎悪よりも深い悲しみがこめられ、切ない声だった。なぜか、ルルーシュは苛立ち、それでいて絶望に満ちた表情になった。「・・・もう、いい。ああ、そうだ、俺が間違いだ。あの時、さっさとナナリーと人質にされる前に死んでおけば、確かに誰も死ななかった。お前の言うとおりだよ、俺の存在は間違いで、・・・ナナリーさえ本当は俺を必要としていない、最初からお前は友達ではなかった。殺せよ、スザク。・・・・正直、もう疲れた、もうどうでもいい」「ルルーシュ?」これは何だ、こんな疲れきり、自暴自棄となり、責任を放棄しているこいつは。ゼロは自分が世界を中心に廻っていると思っていて、だから兵器で目的の為に血を流して。世界を手に入れるために、世界を壊して。こんな弱そうな男が自分を苦しめてきたというのか?違う、ルルーシュは人をだまし、欺き、残酷な。そういう男のはずだ。
2012.10.02
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「馬鹿馬鹿しい」「何?」扇の顔が怒りで赤くなる。「柩木スザクはナイトオブスリー、自分の同僚に殺され、フジ戦で命を落とした。ゼロの真価は、その行動にあることを忘れたか、扇要」「俺はお前を信じない・・・、どうせ、また、俺たちをだまそうとして!!」何なのだろうか、この男は。スザクは正直嫌悪感に近いものを感じた。恵んでもらうのが、守られるのが、自分の意見が通るのが当たり前だと思っているのか。「貴様は何様のつもりだ、扇要首相」ゼロは鞭のようなものの先を扇に押し付けた。「退団したとはいえ、君はあくまで、私の代打であり、黒の騎士団代表の権利は君にはない、君はどのように立場が変わろうと私の部下である事に変わりはない、したなら、下のものらしく、上の命令に従い、敬う事を覚えろ」「貴様・・・ッ」「自分で対処できないとなったら、元上司にも暴力か、日本人たちは何故君に首相という地位に置いたままなのか、理解に苦しむな」「・・・偽者のクセに、いつまで、世界に関わる気だ、もう、世界にお前の居場所なんてない、さっさと消えろ、世界は俺や他の国のトップが導く、お前の出番なんかない」「それは君の個人的な考えか?それとも日本国の考えか?」「違う、世界がそういっている、もう二度とルルーシュのような悪魔を生み出さない為に」「・・・扇首相、それでは君は今まで間違った事はしてない、正しい方法で日本を救ったと?」「当たり前だ」「そうか、ならば再度言おう、僕は貴方の命令を聞く気はない、僕は僕の意志でゼロを続ける」口調をスザクのものに戻した。「ルルーシュの命令か?」「いいや、僕の意思だ」
2012.10.02
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