全2件 (2件中 1-2件目)
1

どうさい「筆を使用して均一に彩色してみたい。その一つの可能性として含水率の小さな素焼きに彩色することである。一定の面積を均一に塗るためには筆も平筆を使用してみる。」悪友「これが出来たらペンキ屋を開業しますか?」どうさい「今後の顔料の混合のことを考えて、手持ちの三原色 黄、青、赤を用いることとする。四角と帯状に三色の色を塗っていく、どれだけ均一に塗れるかな。」写真1 三原色とその混合 ドーナツ状のところは筆を使わず、外側は筆を使用して混合色を描く写真2 三原色をそれぞれ均一に塗れるか 素焼き950℃写真3 三原色をそれぞれ均一に塗れるか 素焼き1100℃写真2,3 黄色は相当いい加減に塗っても背景が白なので筆跡、不均一が目立たない。赤と青は四角も帯状も1メートルぐらい離れると気にならないが、30cmぐらいだと色むらが見えてしまう。よく見てみるとある程度以上に顔料を厚塗りしたところは下地の白を反映しないので顔料の色そのものになるようだ。」悪友「あまり厚く塗るとピンホールが出来るのでは?」どうさい「そこが難しいところだな、限界以内に塗る必要がある。」悪友「題の素焼きの温度の変化は効果があった?」どうさい「950℃、1100℃を比べると1100℃の方が少し筆が滑りやすかったな、しかしどちらも筆跡が残らない訳がない、均一に塗るのには大分トレーニングが必要だな。」どうさい「話は変わるが、先日デパートの陶磁器コーナーを見て驚いたよ。」悪友「何かあったの?」どうさい「今愛用している手書き風の染付の皿がある。手描きなら3000円で買えるはずがないと思ってよくよく数枚の皿を見比べていると全く同じ絵が描かれている。手描きなら同じに描こうとしてもどこか違いが出てくるので、これは転写だろうと結論できた。今回のデパートの陳列台に置かれているのは、多彩色の洋皿で幅広の帯状のところに色むらのあるものである。普通ここはべたっと均一に塗ってあるものと思っていたが、意外であったのでじっと洋皿を見つめていると店員さんが近寄ってきた。話を聞くとこれは転写であり故意に手書き風に色むらを付けているのだそうな。」悪友「こんな手法もありなのだ。」どうさい「色ごとに転写するので、これはこれで手間がかかるそうだ。25cmもので4万円で安くないな。」
2015.07.25
コメント(0)
どうさい「素焼き上で筆を滑らかに動かしたいとき、どのくらいの吸水性の素焼きがいいのだろうか?素焼きの空隙率が吸水性と密接な関係があるように思える。自作の平板粘土の体積は縦横厚さを測れば出てくるという代物ではない、測定用具は天秤が一番測りやすいので使うことにした。素焼き中の空気の部分は水を浸み込ませてその重さを測ることで測定した。空隙率が大きいときは含水率も大きいので、含水率を空隙率の代わりに用いることとした。含水率を再掲すると含水率=(素焼きの中の水の重量)/(粘土の部分+水部分の重量) =W/(C+W)水にどっぷり浸した素焼きの中の水の重量の測り方素焼きの中の水Wgは、重さCgの素焼きを水に浸して十分素焼きに浸み込ませたものを水から取り出して、キッチンペーパで余分な水を拭き取り、天秤で重さ(W+C)を測定した。Cは予め測ってあるので式から含水率が分かる。 素焼き温度と含水率素焼き温度(℃) 含水率 800 0.144950 0.1361050 0.111100 0.0891150 0.055 予想通り素焼き温度が高くなると含水率が小さくなることが分かる。素焼き温度800℃の平板を水に浸したとき、しばらくしてパリン、パリという音がして、円状の小片が剥離した。800℃の素焼きは強度不足で取り扱いが難しい。(注:ほかの磁器土については未検討)素焼き温度800と950℃では含水率に大差はないが、950℃は水に浸しても形が損なわれるようなことは無かった。強度の問題で有田磁器土では930℃で素焼きをするのかもしれない。素焼きの温度を上げていくと含水率が小さくなってゆく、一体含水率が0になるのは何度で素焼きを行うときでしょうか?」悪友「素焼き温度と含水率の関係をグラフにプロットし滑らかな曲線で外挿するとわかるね。」どうさい「そうして見ると約1200℃で含水率が0となる。ここで有田磁器土の焼結が完了したことになる。私は業者さんが勧める釉薬の焼成温度1230℃で本焼き温度を決めていたが、釉薬がガラス状になり、生地も焼き締められる1230℃という数字は意味があったということになるな。」悪友「昇温速度にも多少影響されるかもしれないが、納得のいく結果が出たな。まあ滑らかに筆を動かせることができるようになれるか今後の楽しみだな。」
2015.07.13
コメント(0)
全2件 (2件中 1-2件目)
1