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どうさい「3価の鉄溶液はpHが低く、他のイオン溶液と混合するとpHが上昇しモヤモヤとした鉄の水酸化物が出来、上手く均一に塗れない。均一に混合色を発色させるにはどうしたらよいか?」悪友「釉薬上から塗るのでは炭酸カルシウムの発泡があるので表面が乱れる。素焼きの上から異なる溶液を逐次塗るというのは後から塗った金属イオンの色が出るというのがこのイオン性発色剤の特徴であったな。」どうさい「素焼き上への溶液の逐次塗りの際、そのつど500℃まで昇温しイオンを酸化物に変え水不溶性にしておくと、次に塗った別のイオン溶液によって流されることもないであろう。一度目、二度目に塗ったイオンはほぼ同じところに浸み込んでいくと思われる、この塗る順序を変えても同じ色なら、初めから混合して塗ったものと同じことになるとしよう。」悪友「二度加熱するという面倒を抱えることになるがやるだけの意味は十分にある。発色する色が異なればまた面白い世界が広がるな。」どうさい「マトリックスを作り、まず横に異なる金属イオン溶液を塗っていく。そして500℃まで加熱する。写真1 写真1 横にCr,Co,Cu,Ni,Feのイオン液を塗って500℃まで加熱次いで今度は縦に金属イオン溶液を塗っていき、500℃まで加熱する。こうすると塗るイオンの順序が交互になる。ワラ白、白マット釉の2種の釉薬を施し、1230℃で本焼きしたものである。 写真2 写真2 二度塗りの発色右下へ行く対角線上は同じイオンなので右半分のみ2度塗りしている。色の強度が倍増されているので重ね塗りされていることになる。」悪友「厄介者だった硝酸鉄がらみの色は素直に均一に発色しているな。どちらを先に塗っても同じ色になっている。白マット釉は霧にかかってぼんやりした色になってしまったな,ここまでの奥ゆかしさは必要ないと思う。」
2015.11.24
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どうさい「クロム、コバルト、銅、ニッケル、鉄のそれぞれの単色および2元素の混合色を表す大四角皿を作ってみた。写真 写真 24×24 H1.7(cm) クロム、コバルト、銅、ニッケル、鉄の単色および2元素の混合色素焼きの上に施釉(3号釉とワラ白を等量混合)し、その上にCMC液を吹き付けて表面を少し固めた。そのうえにクロム、コバルト、銅、ニッケル、鉄の単色および2元素の混合色を筆で塗ったものを本焼きして得たものである。」悪友「色見本としては見難くなっているが。」どうさい「前回2015,11,3のものは画面の半分に色が偏ったので、全面に広げてみた。ついでに画面を少しゆがめてみた。イオン性着色剤の特徴として、筆の跡が残らないと言ってきたが、鉄を使用したところは筆跡が残り色を塗る時点で鉄がコロイド状になっているので、均一にならないと思う。Co/Niのようなところはイオン量が一定値に達していない箇所でさすがに均一色とはならないのだろう。」
2015.11.16
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どうさい「初めに訂正したい。2015,10,13のブログでCMCを使用してもそんなに釉薬の強度は上がらないとしたが、”釉薬上へCMC液を吹き付けて数日放置しておくと少し釉薬の強度が上がって、筆で軽くなぞったぐらいでは釉薬層が乱れないことを発見した。”それでこの方法を実施する。5種のイオン性発色剤の混合色を調べた、今回はCo,Cu,Ni,Cr,Feの5種であるのでマトリックスで表示しした。金属イオンの濃度は30~60mmol/(100g溶液)とした。同一濃度にするより発色力に応じて濃度を変えるべきかと思うが、一つの目安でこのようにした。」悪友「前回(2015,9,6)のイオン性発色剤の混合色は3種のイオンであったので、ドーナツ状に示せたが、今回は5種なので表示法を変更したのだな。」どうさい「縦横にイオンの記号を書き、縦横のイオンを混合した色が示されている。たとえば、Co とCrの混合色の色はCo,Crが交差しているところである。写真1」 写真1 縦横が交差しているところがイオンの混合色である悪友「少しわかりにくいが4色以上はこの方法がいいね。」今回の補足説明Co,CuともEDTA錯体を使用した、Niは硝酸ニッケルを使用、これらの水溶液のpHは6以上で、炭酸カルシウムを発砲させることは無かった。Crは硝酸第二クロムを使用クロム濃度は約50mmol/(100g溶液)である。この溶液のpHは3-4程度で(pH試験紙での目視)であり、釉薬中の炭酸カルシュウムを分解する、引いては釉薬層を乱す。Feは着色元素としては重要であるが、ことイオン性発色剤としては溶液にしにくい、使いにくい元素である。3価の鉄のEDTA錯体は水に溶けにくく、クエン酸、グルコン酸塩もやはり水に溶けにくい。結局硝酸塩を使用した。硝酸塩は水に良く溶けるが水溶液のpHは2ぐらいで、釉薬中の炭酸カルシウムを発泡してしまう。今回CMCを吹き付けた釉薬層は、クロム、鉄溶液を少量ずつ塗り付けていくことで、発泡による釉薬層の乱れを相当抑えることができた。さらに言えば炭酸カルシウムは初期に発泡しようがしまいが本焼きが終わるまでには分解して炭酸ガスを放出してカルシウムはシリカのネットワークに取り込まれる。pHの異なる2つの溶液を混合した時。例えば、硝酸鉄とCo 溶液を混合すると一瞬にしてゼリー状のものが発生した、鉄イオンがpHの上昇で水酸化物が出来たものであろう、根気よく混ぜて均一に見えるところで塗った。
2015.11.03
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