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悪友「細かい絵を描くうえで何か工夫をしているかな?」どうさい「そうなんだ、 1.色と色の境界に線を引く 2.色同士ぶつかるところを境界とするの2点をトライした。”色と色の境界に線を引く”は素焼きの上に油性のマジックで線を引いた、こうすると水溶液は混じらなくなる。後、イオン性発色剤を塗ってゆき写真1、 写真1 油性マジックで囲みを作り、中をイオン性発色剤でうめていった、黒っぽいのはコバルト、後はやや見にくいがニッケルその後加熱してイオン性発色剤を水不溶化する写真2. 写真2 写真2のものを800℃で焼いたものこの時マジック線は加熱中に酸化され完全に消えてしまい境界が生地の色となる。今回は800℃まで加熱したがもう少し低温で良いだろう。(今後検討の予定) 釉薬を施し本焼きしたもの写真3. 写真3 釉薬を施し本焼きしたもの 13×13 H1.5(cm)”2.色同士ぶつかるところを境界とする”を同じように検討したのが、写真4,5,6である。 写真4 大外枠はマジック線を入れ、中は薄く鉛筆で線を入れ溶液を塗った 写真5 写真4を800℃まで加熱した 写真6 写真5に施釉し、本焼きしたもの 13×13 H1.5(cm)囲みの中を白くしたり、またその中を別な色にしたりした、細かく描くことはできた。」悪友「確か青はコバルトでベージュはニッケルの色だったよね。今回の色は何か靄の中の色のようで、ぼんやりしているが、皿の周りを飾る色としては良い色のように思う。」どうさい「同感、しかしワンポイントは何かほしいな。話は変わるが、青は釉薬上へ滴下した時の色と今回では大違い、こんなに差が出ている理由が分からない。釉薬上へ滴下した時の色に惹かれて一連の実験を続けている。よくあることだが、この場合も手順が結果を変えるのだ。」
2015.09.26
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どうさい「イオン性発色剤を発色させるためにはどこかの工程で金属イオンを水不溶性とする必要がある。今まで述べてきたのは釉薬を施した後、イオン性発色剤を滴下し、本焼きの時水不溶化を行ってきた。これでは水の拡散にお任せになってしまい細かい絵が描けない、イオンの固定化を細かく行うにはイオン液を塗った後、”素焼き処理”が実行されているが、素焼き処理は一日仕事になるので、何とか簡単に実行できないかと考えてきた。」悪友「何かいい方法があったの?」どうさい「回転寿司やで職人が炙りでバーナーを使っていた、おっ、これだなと思った。」悪友「さっそく使ってみた?」 写真1 各イオン溶液を横に滴下していき縦にバーナーで一部加熱したものどうさい「写真1は縦横12cm程度の素焼(950℃)板に上から硝酸コバルト、EDTA・Co、EDTA・Cu、硝酸ニッケルをそれぞれ2滴ずつ滴下していった。このなかでEDTA・Co、EDTA・Cuは薄いながらピンク、緑色に着色しているのが分かる、しかし、残りの硝酸塩は色が識別できない。携帯バーナーで左の方のみ縦に炙っていくとピンクと緑が消えてゆき銅のところがまず黒くなる、その後Co、ニッケルのところも黒く着色してくる。時間にして1-2分かな、何が出来たか確認した訳ではないが、状況からコバルト、銅、ニッケルの酸化物が出来たとした、これらは水不溶性である。板を冷却後、施釉(釉薬の水懸濁液に1秒ほど浸漬し取り出す)して乾燥後、右の方に着色イオン液を2滴ずつ滴下して以前の方法と比較した。これを本焼きしたのが写真2である。」写真2 写真1に施釉後比較の液滴下を行った後本焼きしたバーナーで炙ったところ、つまり写真1で黒くなっているところは液滴下跡がくっきりしている、それに対してバーナー炎を当てなかったところは薄くぼんやりしている。加熱で金属イオンが酸化物になったところは固定されている。イオンのままの金属は施釉時に移動していると考えられる。」悪友「銅はどうして炙ったところもそうでないところも滲み出しているのだろう?」どうさい「動きやすい金属なのだろうな、しかし炙ったところは移動が少ない。炙った金属イオンと施釉後に滴下した金属イオンはともに2滴滴下したのに大きさか後者の方が小さいのは滴下後の拡散時間の差によるものと思われる。色の濃さは加熱したものの方が濃い。あぶりにより水不溶性の酸化物になったとすると説明が付く。」悪友「テストピースの左辺のひび割れが気になるのだが?」どうさい「これはバーナーで加熱していた時、ピチツと音がした、本焼きした後ヒビに気が付いた。部分的に温度が上がりすぎたのであろう。1.酸化温度はどのくらいがいいか、2.素焼きの温度を高くして丈夫にしておく必要がある、3.別な熱源による加熱方法もありそうだ。4.炙り方をどうするか。検討項目は多いな。ニンニン。」
2015.09.12
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どうさい「イオン性発色剤の重ね塗りは後から滴下したイオンに押しやられるように発色し混合色は分かりにくい。この発色剤は水溶液なので二色を混合した時の色を知っておきたい。コバルト(Co)、銅(Cu),ニッケル(Ni)の色と隣同士を混合した時の色を表す、写真1950℃で素焼きした生地に透明釉を施した。その上にコバルト、銅、ニッケル液を滴下した。さらに中間に等量混合した液をそれぞれ滴下した。酸化雰囲気で1230℃で本焼きした。」 写真1 青(コバルト)、緑(同)、ベージュ(ニッケル)と2色を混合した時の色悪友「混合液による色は両者が混合した色のように見えるが、やはりくすんだ色であるな。少しでも明るくしたい人は新印象派の人のように”筆触分割”してみたくなるだろうな。」どうさい「そうだったな、今までの結論の一つは滴下法では隣同士の色はお互い混じりあわないのだったな。」
2015.09.06
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