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118 「こんな「歴史」に誰がした」 -日本史教科書を総点検する谷沢永一(たにざわ えいいち)・渡部昇一(わたなべ しょういち)文春文庫 294頁¥552 2000.2.10 初版第1刷発行 [目次] はじめに第1章 古代史-「日本人」らしさの無視第2章 平安朝文化を過小評価する「無知」第3章 虚偽と悪意の連続-元寇(げんこう)と朝鮮征伐第4章 「江戸260年の遺産」を黙殺する教科書第5章 中国人・韓国人のための明治史第6章 「一揆史観」は歴史にあらず第7章 反日教科書-誰が真犯人かあとがき解説[内容]近時横行する反日的な歴史教科書(とくに中学の)について、その意図的にねじまげられた内容を徹底的に批判し論破した本です。[感想]小学校では、先生が自作の小説を読んで聞かせるのが授業でした。中学校では、英語の単語にカタカナのルビをふるように教えられました。高等学校では、私がたずねた数学の質問にわかりきったことだと先生は答えてくれませんでした。いつしか私は学校で使われる教科書と授業に頼ることをやめていました。数学や英語ならば、教科書の誤りや偏向はいつかは気づいて、それを超えられます。しかし、偏向した歴史をいったん刷り込まれた脳は、汚されたキャンバスのように修復が難しく、その弊害は甚だしい。歴史の諸相を知ったのは、大人になっていろいろな本を読んでからでした。いま現に中学で使われている歴史教科書がここまでひどい偽造と偏向の本であることを知り、驚愕しました。歴史観が人により異なるのはごく自然でしょう。しかし、一定のイデオロギーにもとづく策謀の下に、青少年を洗脳し誘導するために、ある種のグループが小中高の歴史教科書を利用しているとしたら、それは犯罪行為でしょう。著者らがいう「教科書で自虐史観を刷り込むのは日本だけ」というのは正しい。これでは次代の若者に夢と誇りが生まれるわけがないでしょう。このような教科書で教わるから、日本の国旗を切り裂いて党旗を造る政党がまるでわが世の春のごとく有頂天になるのでしょう。[頁のかけら] ○ 中学教科書にみられる 「元寇(げんこう)の勝利はコリア民衆のおかげ」という暴論 「太平天国の乱が明治維新の原動力」という珍説 ○ 「1850年の時点で住む場所を選ばなくてはならないなら、 私が裕福であるならイギリスに、労働者階級であれば日本に 住みたいと思う」 スーザン・B・ハンレー ○ (中学の歴史教科書の多くは)、差別をなくして素晴らしい日本を作ろうという前向きの意欲よりも、むしろ日本の歴史を暗黒に、邪悪に書きたいという後向きの意図がうかがえる。しかも、その歴史観の主軸を日本に置くのではなく、むしろコリアに置いている---これはどう見ても、おかしなことです。 **************************************************** ランダム読書日記 by 行道はるか YUKUMICHI Haruka (2009.8.22. No.118)
2009.08.22
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117 「ホーキング 宇宙のすべてを語る」 Stephen Hawking と Lonard Mlodinow (佐藤勝彦訳)ランダムハウス講談社 252頁¥1800 2005.9.28 初版第1刷発行原著題 Breifer History of Time [目次] 序文第1章 宇宙について考える第2章 進化する宇宙像第3章 科学理論の本質第4章 ニュートンの宇宙第5章 相対性理論第6章 曲がった空間第7章 膨張している宇宙第8章 ビッグバン、ブラックホール、宇宙の進化第9章 量子重力理論第10章 ワームホールとタイムトラベル第11章 自然界の力と統一理論第12章 結論アルバート・アインシュタインガリレオ・ガリレイアイザック・ニュートン用語集訳者あとがき索引[内容]宇宙はどのように生まれたのだろう?宇宙の果てはどうなっているのだろう?宇宙は最後にどうなるのだろうか?若い時にこのような問いに悩み、からみとられる人は少なくありません。それだからこそ、前著「ホーキング宇宙を語る」が237週もベストセラ-になったのでしょう。この本は、元科学者のサイエンス・ライタ-、ムロディナウと共著の形で、前著に最新のデータを加え、カラー写真をつけ、著者が写真に登場するなどして、さらにわかりやすくしたものです。[感想]どのような分野であれ、世界の最先端にある人だけが、自己の分野について最も平易にわかりやすい本を書くことができる、という見本のような本だと思いました。走っている列車の中で進行方向とおなじ方向に打ったピンポン玉の速度は、玉の速度+列車の速度と等しくなる。しかし、走っている列車の中で進行方向とおなじ方向に放った光の速度は、光の速度+列車の速度と等しくはならない。光の速度は列車が止まっている場合とおなじである。光を列車の進行と反対の方向に放っても、速度は変わりない。私は寡聞にして、「光の速度は一定」という物理法則は物理学における仮定された公理のようなものかと思っていましたが、実は惑星の運動の観察から得られた「実験結果」であることをこの本で知りました。長生きはするものだなぁと嬉しくなりました。[頁のかけら] ○ 量子力学における波と粒子の二元性によって、光は波とも粒子とも みなせるのです。「波」とか「粒子」という記述は人間が作り出した概念 であり、自然界にはあらゆる現象をそのどちらかに分類する義務など ないのです。○ 少なくとも私たちの知っているような生物は、一つの時間次元と ちょうど三つの空間次元が小さく丸まらずにある時空領域内でのみ、 存在することができるように思えます。 **************************************************** ランダム読書日記 by 行道はるか YUKUMICHI Haruka (2009.8.15. No.117)
2009.08.15
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