ランダム読書日記
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113 「エピソードで読む西洋哲学史」 堀川哲 (ほりかわ てつ)PHP新書 395頁¥920 2006.4.28 初版第1刷発行 [目次] はじめに 第 I 部 これがモダンだ(17-18世紀)第1章 機械と神 -- デカルト、スピノザ第2章 イギリス人の哲学 -- ホッブス、ロック、ヒュ-ム第3章 百科全書派とルソ- -- サロンの哲学者たち、ヴォルテール、ディドロ、ルソー第 II 部 調和の快感 (18-19世紀)第4章 モダンの優等生 -- スミス、カント第5章 歴史の哲学 -- ヘーゲル、マルクス第 III 部 歴史の終り (20世紀)第6章 超人と精神分析 -- ニ-チェ、ハイデガー、フロイト、ウィトゲンシュタイン第7章 フレンチコネクション -- サルトル、ボーヴォワール第8章 コンピュータとDNA -- ウィナー、ドーキンス、ジャック・モノー第9章 リチャード・ローティおわりに[内容]表紙裏の説明には、「彼ら(哲学者)は、不条理な世界と人生をどのように理解し、渡り歩いたのか。生い立ち、学歴、異性関係、挫折、死に際などのエピソードを拾い集め、その思想のルーツを探る。好奇心、やじうま根性なくして哲学は語れない!抱腹絶倒の哲学者列伝」とあります。抱腹絶倒というほどではありませんが、哲学者の生きざまが面白く書かれています。生きざまだけでなく、その哲学者が何を考え、どのように主張していたかが分かりやすく示されています。もうひとついい点は哲学者間の思想的なつながりにも触れていて、哲学の歴史にようなものが展開されていることです。[感想]哲学は私にとってほとんど無縁でした。キェルケーゴールとウィトゲンシュタインを除いて。若いときからぽつぽつと哲学にふれた本など買っていたのですが、何を言っているのかちんぷんかんぷん。後で分かったことはそれらの文章中で使われている言葉は日常用語のようにみえてじつは別の意味をもつ業界用語でその定義を知らないと読めないということでした。そんなら一般向けの詳しくやさしい注解書でもあればよいのにと思いました。聖書注解書のように。道元の膨大な「正法眼蔵」でさえ注解書が出ているではないか。あったのかも知れませんが田舎では求むべきもありませんでした。もうひとつ哲学が無縁だった理由は、スミスにしろ、フロイトにしろ、はたまたカントでも、生涯にわたって議論している課題が自分の生活となんの関わりもないことでした。自分が抱えている課題の解決をもとめて哲学書を開いても、そこには私にはどうでもよいことしか扱われていませんでした。私のほうは漱石の「門」の主人公のような心境でした。しかし、年をとるにしたがって哲学に期待するのは半分あきらめたせいか、ときどき哲学にふれた気楽な本をまた買うようになりました。[頁のかけら] ○「答えが成立するときだけ問いも成立し、そして何かが語られうるときだけ答えも成立する」。人生の意味については私たちは問うことさえもできないのだ。それは答えがありえないからであり、それについて語ることはできないからである。語りえないものについて人は沈黙しなければならない、のである。これが(ウィトゲンシュタインの)「論理哲学論考」の結論である。**************************************************** ランダム読書日記 by 行道はるか YUKUMICHI Haruka (2009.4.3. No.113)
2009.04.03
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