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・すれ違う風さまざまに囁くは 生きて謳歌する瞬時の煌めき・梅雨風は湖面をさわさわ波立たせ 進んでいくよ夏に着くまで・今日の風 我が両頬を撫でていく 右は母なる 左は父なる・そよかぜに向かって立てば耳元に 早世の友の声も混じりぬ・今日の日を生きて在ること 息をする 不思議を思えば諍いは要らない ・極端に嫌う性格持て余す 傷つけること つけられること・片頭痛の発作に見まわれ休日を 室内に過ごせば夕暮れの早し・亡き母の好みし楽器のハーモニカ 奏でる音色は大正昭和・ハーモニカに「ふるさと」を吹けば いつだって待ってる山河は音色の向こうに・この夏にまた行きたきはふるさとの 山河の土くれに似たる山々
2006年06月26日
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・失くせしもの唯のひとつだに無かったと 紡がれてゆく人の世を思えり・ちちははの人生在りてわれの現在(いま) 在ることを思う 今日は父の日・その時代その瞬間を輝きて 生き抜く真実 未来に繋ぐ・紫陽花を眺めつつスキップ水溜まりを 飛び超してみるよ 明日は晴れかも・傘内に響く雨音聴きながら 明日着るブラウスの絵柄を思いぬ・初恋は相合い傘の想い出の ひとつも無けれど 永遠(とわ)の紫陽花
2006年06月18日
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・我が父の生き来しかたを思う時 梅雨空のごと心を濡らす・父の日には津軽三味線の曲を聴く 父の耳となり心となりて・此れの世のいずこにも父の姿なく 逢えない悔恨 伝えたき詫び文・ふるさとの土くれともなれず東京の 片隅に眠る父の骨壷・下戸われは盃ひとつ眺めみる 一杯に忘れたき憂さあまたあるやも・嗜めるならば人生変わったね 生真面目とう代名詞返上したよね・とうさんと呟く心の向こう側に くしゃくしゃの笑顔 酒臭いシャツ・もう一度肩車されて行きたきは 父の生まれしふるさと 岩瀬村・見えねども故郷の山河を駆け巡り 自由に遊べる父が見えます・平成の父の日はサッカー観戦に 賑わう世ですよ昭和のとうさん
2006年06月18日
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・父の日に何を贈るかとCMは 日々繰り返し問いかけ誘う・スーパーのお酒売り場に足を止め 父の好みし銘柄を探す・夕餉には飲酒がご飯代わりだと 深酒泥酔を常とせし父・戦争に傷痍軍人となりし父は 心の傷の癒えぬままに逝きぬ・共棲のころには諍い繰り返し 感謝を伝えることもなく訣れ・父の骨人知れずわたしは抱え持つ 台東区清川の納骨堂一隅・骨となりようやくに娘(こ)われと対話する 父は笑顔を崩さんばかりに・父の日に何を贈るかと問われたら あなたの娘でありがとうと伝えたき・ふるさとの美酒爛漫は我が父の 唯一こだわりて好みし日本酒・晩年の父にお酒の一本だに 贈らぬままに訣れしは悔恨・父似なる我が顔貌の内側に われと生きているちちがおります
2006年06月14日
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・入梅の休日はなにをするでもなく 雨足の強弱を眺めておりぬ・紫陽花の彩り日ごと変わりゆくを 眺めつつ急ぐ出勤の朝・この頃は凪いる心に安堵して わさわさせし昨日を遠く思いぬ・諍いも憎しみもなく過ぎる今日に 感謝の想いの沸々と湧く・ふるさとの土くれより出でしわれなるに 野望に他人(ひと)と競いし時代(とき)も・どの人もこの世にて袖の擦りあいし 縁と思えばなぜか愛しき・ビニ傘に街中ゆけば雨音の まぁるく響いてわれを包囲す・片頭痛の起こる気配は亡き母の われに送りくれし体調シグナル ・明日もまた生業に励めよと母の声 強弱の雨音に聴いた気がして・今在るを幸と思えよ明日もまた この暮らし守りて勤しめよとも・ふるさとの梅雨時のころは雨蛙の 合唱を聞きつつ家族の団欒・子と暮らせし時のまんまに大鍋に カレーを作れば雨は上がりぬ
2006年06月11日
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・道端の紫陽花色付く六月の 過ぎ行く風はなぜか懐かし・そういえば初恋の君の誕生月 あじさい眺めて齢を思いぬ・降る雨に生々と咲きゆく花に知る 哀しみもまた糧となりゆくを・あじさいは我が胸底にひそと咲く 叶わぬ恋のなないろの花・遠い日の記憶に今も咲き続け 萎えることなく梅雨どきを重ね・同じ時代同じ地球に在る君の 健やかなるを祈る誕生月
2006年06月07日
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