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・あちこちに色づく柿を眺めつつ 歩く都会の暮れ行く秋を・渋柿か甘柿かなどは知らねども いずれはみんな甘くなるよね・くるくると柿の皮剥く指先が 感知している甘さや硬さを・特大の一個400gある 柿に込められし贈り主のメッセ・好物の柿喰み励めと友の声 我が力となりあしたへステップ・いじめあり虐待ありまた殺めたる 新聞に載らない惨事も多く・貧困と転校ゆえにいじめられ 孤立していた過去の傷跡・身の傷は癒えれば忘れるされどされど 心の傷の瘢痕はくっきり・いじめとうニュースに過敏に反応し いじめられる側の崖っぷちに立つ・生きている哀しみのごと「いじめ」とう 語彙が揺れてる 愛をください・携帯の番号書かれたる汝がハガキ お守りのごと手帳に挿みぬ
2006年11月19日
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・手を引かれ境内歩く子等のみな 慣れない衣装にぎこちなく歩く・日本髪羽織袴の子等並ぶ 神殿の前七五三の祈祷・健やかに育てと祈る親心に 昔も今も変わりはなけれど・右手は子左手は携帯の若き母 丸ごと子を見よ今日は晴れの日・百三十周年式典の小学校 戦前を語れる翁の重み・未来永劫栄えあれかしと祈りたる 万歳三唱体育館に響く・十年後の私に宛てたるメッセージ 書かされています浮かばぬままに・十年後のわれの姿を想う時 解き放たれし心の在りき・栄光も名誉もなべてモノクロに 叶わぬ君への想いの前には・晩秋の空澄みわたるその彼方 悔恨も恨みもオールリセット・短歌(うた)詠めばスケジュール表など伏せおきて 十二歳のまんまで君を想いぬ
2006年11月12日
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・デジカメを片手に都内散策す 浜離宮まで大江戸線に乗り・街風と海風が混じりて過ぎてゆく 僅かに色付く木々を揺らして・一面にコスモス揺れる花畑 そこだけが都心の隠れメルヘン・あかしろに混じりて黄色のコスモスが 公園デビューのごとく可憐に・門前の黒松樹齢は三百年 なにを見なにを聞き現代(いま)に生きるか・言葉無く樹齢三百年の松の前 時間の重みを推し量り居る・水上バスの発車の汽笛の響き聴く 異国のごとき錯綜のなか・夕暮れの東京湾をゆら~りと 水上バスが遠のいていく・今日の記憶あしたの時間に重ねんと シャッターを切るデジカメ連写・メル友に写真を送れば無機質のパソコン画面も和んでゆきぬ・のっぽビルの影が海面に写る夕 沈めてしまえ胸の碇も・すすきの穂揺れて夕陽が落ちてゆく 都会のオアシス文化の日の午後
2006年11月03日
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