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この時期、高校野球をよく見ます。 試合前の練習から見るのが好きです。 試合前の練習を見ると、そこの監督がどの位研究熱心なのかがよくわかるからです。 普通は、監督が内野のゴロ、ゲッツー、外野、バックホームと順番にこなします。 学校によっては、一人のノッカーしかいないのに、ボールが同時に2つ動いているケースがあります。 1つは普通にノック。 もう1つは戻ってきたボールをキャッチャーがノッカーとは反対の方向に転がし、セカンド経由でゲッツーの練習をしています。 同じ時間なのに、練習量は二倍になります。 また、監督によっては試合に現れる確率の多い順に練習する監督もいます。 バント処理、内野ゴロ、中継プレー中心です。 こうなれば、練習の効果はさらに上がる可能性が高くなります。 勉強もホント一緒です。 同じ時間勉強しても、量的に大きく異なることはよくあります。 野球の練習では、せいぜい数倍になるかどうかの話。 しかし、勉強の場合十倍以上の差がつくことはしばしばあります。 ヒドイ人と素晴らしい人とではおそらく百倍以上の差があります。 是非、いろいろ工夫をしてみてください。 また、せっかく勉強してもその努力をムダにしてしまう人もいます。 せっかく勉強したのに、復習せずに知識を陳腐化させていませんか。 放置して忘却してしまえば、勉強した努力は水泡と帰します。 そうなれば、やらなかったのとほぼ同じ。 もったいないですよね。 とはいっても、復習なんてするヒマない。という人もいます。 短時間で済む方法を研究してください。 復習なんて、本来数分で済ます話です。 その数分が知識の陳腐化を防ぎます。 努力がムダになるのを防ぎます。 わかっちゃいるけど、できない・・・人が多い。 それだけに、できるようになれば・・・・
2005.07.30
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野球は相対的な確率の集積であり、基本的に奇跡は起きない。 一試合だけならばともかく、数多く試合をした場合は、基本的に確率通りの結果になりやすい。 今日、みた試合は奇跡に近い試合の1つだった。 シートノックを見た瞬間、両校のレベルの差は歴然だった。 スローイング1つとっても、杜若高校は基本に忠実だった。 体つきを見ても、しっかりと体が出来てきつつある杜若高校に比べ、 安城は体も小さく上背もない。 守備力・パワーの差は歴然だった。 一回だけ見て帰ろうと思っていた。 ピッチャーだけは、完全に五分だった。 少なくとも先発投手は。 強い杜若は2番手投手が先発していた。それでも投手力も互角だった。 安城のピッチャーはよく粘った。 再三のピンチをしのぎ、中盤まで一点に抑えた。 打線もされに応え、中盤に2点をとり、逆転した。 しかし、自力に勝る杜若は同点に追いつき、満を持してエースを投入。 エースの投球は力強く、まともにバットに当たらない。明らかにレベルが違っていた。 前に飛ぶ確率が極端に減った。 同点ではあっても、勝負の行方は見えた気がした。 強い杜若高校は、中盤から満を持してのエース投入。 スタミナ・球威ともに十分だ。 一方、安城のエースは序盤から再三のピンチを凌いできている。 それほどスタミナが残っているとも思えない。 再三のエースのねばりに最初に応えたのはスタンドだった。 守備の時間帯にも応援団はエースの名前を連呼していた。 見えない力を後押ししていた。 味方打線が三振の山を築く中、エースは必死にピンチに耐えていた。 アウト1つごとに、スタンドが沸いた。 9回で決着がつかず、試合は延長に突入した。 10回の表、安城のエースが最後の力を振り絞る。 スタンドからはエースの名前が連呼されている。 ブラスバンドを擁している安城のスタンド。声の応援がブラス以上の迫力を持っていた。 10回表もエースが耐えた。 10回の裏、エースの名前を連呼していた声が変わる。 先頭バッターの名前に連呼は変わる。 しかし、打てそうな気配は全くない。 しかし、周囲の気持ちが乗り移る。 見えない力がファールを打たせる。粘らせる。 ついにファーボールで出塁に成功する。 二番バッターが絶妙なバントを見せる。 バントに対してスタンドは得点したかのようなコンバットマーチで迎える。 舞台は整ったかに見えた。 しかし、相手のエースの力は一枚も二枚も上だった。 三番バッターはあえなく三振。 やはりと、思った直後だった。 四番バッターから放たれた打球はつまっていた。 しかし、つまった打球はセカンド・ショート・センターの間に落ちた。 センターの返球は完璧に見えた。 ストライクの送球がキャッチャーミットに吸い込まれる。 球審の両手が開いた。 極めて低い確率が出現した瞬間だった。 だから、高校野球はやめられない。 時間があれば、見に行かずにいられない。 もちろん、こんな試合は数年に一度お目にかかれるかどうか。 また、今日の勝者が県の代表になる可能性は1%もない。 しかし、それでも素晴らしい試合だった。 高校野球は、信じて頑張ることの大切さを何度も何度も教えてくれる。 精神論が無意味でないことを教えてくれる。 台風の前触れの風も、さわやかに感じられた。
2005.07.25
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