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2009.01.29
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カテゴリ: 「京」ものがたり
「ちょっと言いたくなる京都通」として奥深い京都の良さや
京都の人も知らない情報などをおりまぜながら、
わかりやすく紐解いていきたいと思います。
ぜひ身近に京都を感じてください。

今回のテーマは「お茶屋のいろは」です。

お茶屋といっても、当店のような宇治茶を取り扱う店舗ではなく舞妓さんがもてなす花街のお茶屋です。
それでは、格式高く、なかなか上がることが難しいのでは!?
と思われている『花街』について、じっくりとお話したいと思います。

本日のおしながき

 お茶屋はどんなところか教えたげまひょ。
・お茶屋遊びは、ひとつのステータスどすなぁ。
・お茶屋でいちばんえらいんは、お母さん(女将)どす。

■ お茶屋で遊んでおくれやす。お茶屋はどんなところか教えたげまひょ。
なぜ「お茶屋」といわれるのか。
それは八坂神社や北野神社への、 参詣客のための『茶店』が発展してできた花街という名残りなんです。
どんなところか簡単にいうと「タレント(舞妓・芸妓)を手配し、場所を提供する芸能プロダクション」といったところでしょうか。お茶屋に上がれば、舞妓はん・芸妓さんに、料理やお酒など、すべてを完璧にプロデュースしてくれるんです。
お客様に心地よく過ごしてもらえるよう、気を配るのが仕事なんですね。まさに究極の「接客業」だと思います。
しかし最近では、 お茶屋での宴が料亭などに移行しつつあるようで、そんなニーズに応えるために、お茶屋でも誰もが気軽に入れるホームバーをもつところが増えてきました。もちろんバーにも舞妓さんや芸妓さんを呼んでもらえますが、基本的にはおしゃべりするだけで舞いを観賞することはできません。
バーですからね。ゆっくりとお酒をかたむけつつ、女将との会話から祇園を少しずつ学んでいくといいですね。
花街の知識や仕組みがわからなければ、楽しみ方もわからないですから。


■ お茶屋遊びは、ひとつのステータスどすなぁ。
お茶屋には「一見(いちげん)さんお断り」というしきたりがあります。
そのため、最初は常連の方に連れてきてもらうことが必要になります。でも常連になると、財布をわすれても一晩安心して遊べるのがお茶屋。それにはお茶屋とお客との間に、相当の信頼関係がないと成り立ちません。
「一見さんお断り」というしきたりは、300年の歴史のなかで、お客を大切にもてなしたいという心遣いが、 必然的に作っていったものなのかもしれませんね。お客の方も、仕事やマナー、素性などを厳しくチェックされるお茶屋に認められているということは、ひとつのステータスでもあります。
だからこそ、お茶屋遊びに魅力を感じる人たちが多いのでしょう。

格式や伝統をそのままに、時代の流れをうまく取り入れる柔軟性が、 お茶屋が現代でも続いている理由なんでしょうね。

■ お茶屋でいちばんえらいんは、お母さん(女将)どす。
誰かに紹介してもらって、何度かお茶屋に通うようになると、実はその間にそこの女将との面接が、暗黙のうちに行なわれています。そこで女将のOKがでると、晴れてひとりでも行けるようになるんです。そうなれば、それまで紹介者へ送られていた請求が自分のところへまわってくるように。

これで立派なお馴染みさんになれるわけです。
その時点で女将はお客の好みも性格もしっかりと把握していますから、「あの舞妓はんええなあ」と鼻の下をのばしても、女将の判断で合いそうになければ「あの子はいっつも売れてはるさかいになあ」とかなんとかいって、はぐらかされます。
このお茶屋という場所は不思議なところで、通常はお金を払うお客がえらいものですが、
ここでは女将がいちばんえらい。
女将が威張っているという意味ではなく、道をはずしそうになったら、母親が子供を叱るように注意してくれるんです。これはお客との信頼関係が築かれているからこそできるというもの。だから女将のいうとおりにしていれば、そのお茶屋との付き合いは永く続けられるというわけなんですねえ。


美しい古都に思いを馳せつつ、おいしいお茶を飲みながら
    はんなりとした時間を過ごしてみませんか。

宇治茶 伊藤 久右衛門





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最終更新日  2009.01.29 08:10:47
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