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2009.08.20
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カテゴリ: 泡盛コラム


白百合という名の泡盛を造っている酒造所だ。
写真を撮って、社長さんから銘柄の由来を伺った。
「石垣島では春先になると白百合の花が野原一面に美しく咲き、道行く人の目を楽しませています。その花のように清らかな酒でありたいと思いを込めて命名しました」とのこと。
おおーー、ゴックン!上品な香りと味をイメージしてしまうではないか。ぜひぜひ飲まなくては、と、1本買って持ち帰り、当時私がやっていた泡盛バー「Sunset Bar」で、開店前にわくわくしながら、一人で味見してみた。
??? ん? おやっ? うーーーん。
その日は1口飲んで終わった。
そして翌日、再度チャレンジ。
昨日はもしかするとグラスがカビ臭かったのかなと思いつつ、口元に近づけた。 んーーん、ありゃりゃやっぱり??
そんな日が数日続いたが、何度飲んでも同じ香りと味、これこそが白百合の香りと味そのものだ、ということに気付いたのが4日目だった。
強烈ぅ! しかもその香りはコクがあり、鼻腔にまったりと絡み付き、余韻を漂わせてくれる。しかも、それは胃まで自己主張をつづけるのだ。
しかし、1週間ほど飲みつづけているうちに、奥深いその味と香りに恋焦がれ、無意識に白百合をグラスに注いでしまうようになった。
深さとコクの美味さが分かってきたからだ。
よく考えてみると、年々飲みやすくなっていった泡盛に慣れてしまって、本来の味や香りを忘れていただけなのかもしれない。
思えば20年前に飲んでいた泡盛は、まずその臭いで飲みきれない人がいたくらいだったし。
池原酒造所は昔ながらの手造り製法を続けていて、しかも気候には決して逆らわない。夏の一番暑い時期には、仕込まないこともある。
島の風に酒の味を託しているのだ。まさに島とともに造る土着泡盛だ。
うりずんの季節、石垣島の御神崎へ行ってみた。
あたり一面咲き乱れる白百合の花は海風に翻弄されていた。しかし真白い花に傷が入っても、凛として白百合であることを主張し続けている。
そんなたくましい姿を見つめていたら、分かったような気がした。
作るのも味だけど、作らないのも味なんだなって。自然とともに生き、素直にそのまんまを受け入れて伝えることって、とても大切で必要なことなんだろうね、って。

Japan Transocean Air
編集部 森山 卓さん






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最終更新日  2009.08.20 08:22:01
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