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2011.10.20
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カテゴリ: 「京」ものがたり
「ちょっと言いたくなる京都通」として奥深い京都の良さや
京都の人も知らない情報などをおりまぜながら、
わかりやすく紐解いていきたいと思います。
ぜひ身近に京都を感じてください。

今回のテーマは「京のお作法」です。
・訪問する時は、少し遅れて行くのんが京都流どす。
・『さかさぼうき』って知ってはりますかいなあ。
・帰り際こそ、大切なんと違いますやろか。

■  訪問する時は、少し遅れて行くのんが京都流どす。

訪問する場合、事前に日時の約束をするのは当然のことですが、京都では約束の時間より少し遅れて訪れるのが礼儀だといわれています。これを京都では「髪の毛一本遅れて行く」と言います。具体的には2分から3分遅れることを意味します。
というのも、京都の人たちは、お客様をお迎えすることにとても神経を使い、訪問されるぎりぎりまで準備をしているからです。よって、早く着きすぎると先方を慌てさせることになり、「髪の毛一本遅れて行く」のが相手に対する礼儀となったわけです。
しかし5分以上遅れると相手をイライラさせてしまいますので注意しましょう。
理想は、訪問時間の5分前には到着し、ここで身だしなみをチェック。
例えばお土産の紙袋に自分のものが入っていないかとか、携帯電話の電源を切っているかなどもチェックしましょう。そして気持ちを落ち着けてひと息つき、約束の時間を2~3分過ぎてからインターホンを押す。
これが京都流訪問時のお作法です。

 『さかさぼうき』って知ってはりますかいなあ。
「さかさぼうき」とは、長居をしたり、食事の時間になってもなかなか帰らないお客さんがいる時に、玄関や出入口にほうきを逆さまに立てかけておくというもの。
これは、昔から日本中にあったとされる"おまじない"みたいなもので、実は京都だけにあったわけではないそうです。
でも、物事をはっきりと言わない京都人の性質というか、こちらの気持ちを角の立たない方法で、やんわりとさりげなく表現しているところが、京都の人たちにはしっくりとはまったのかもしれません。

この由来は、ほうきを逆さにした形が、神主さんがもっている"御幣(ごへい)"に似ているところから生まれたのだとか。御幣とは神様が下りてくる場所のことをいうのですが、ほうきの先におりてきた神様が、平気で長居するような図々しい人を、追い出してくれるという言い伝えなのだそうです。

帰り際こそ、大切なんと違いますやろか。
京訪問してくれたお客様のお帰りの際には、まず部屋でお別れの挨拶を交わし、次に玄関で交わし、そして最後に門前で交わした後、お客様が角を曲がるところまで行ったら、もう一度お辞儀をするのが京都流のお見送りのお作法です。
というのも、玄関を出たとたんに、ドアを閉められ外灯が消されてしまったら、あなたはどう思いますか?
あまりいい気分もしませんし、また「長居して気を悪くさせたのでは」と気を使いませんか。

角を曲がるまでお見送りをするのは、わざわざ訪問してくれたお客様に、そんな気を使わせないためのお作法。そしてさらに「今日はお会いできて嬉しかったです。またお越しくださいね」という気持ちの表現方法というわけです。そしてお見送りされた方は、角を曲がるときに振りかえって一礼するのが礼儀なのです。

楽しいひとときを過ごせても、最後の対応が悪ければすべて悪い印象になってしまうもの。



美しい古都に思いを馳せつつ、おいしいお茶を飲みながら
    はんなりとした時間を過ごしてみませんか。

宇治茶 伊藤 久右衛門





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最終更新日  2011.10.20 08:09:36
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