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2013.02.21
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カテゴリ: 「京」ものがたり
「ちょっと言いたくなる京都通」として奥深い京都の良さや
京都の人も知らない情報などをおりまぜながら,
わかりやすく紐解いていきたいと思います。
ぜひ身近に京都を感じてください。

今回のテーマは『鍾馗(しょうき)さん』です。
・京都の町を守る、鬼より強い魔除けなんどすわあ。
・デザインも表情も、とても豊かなんどっせ。

■  京都の町を守る、鬼より強い魔除けなんどすわあ。
鍾馗さん(しょうきさん)ってご存じでしょうか? 


これは、隣家の鬼瓦によって除けられた災いが自分の家に降りかからないように、また、近所の人に角を立てずに円滑な人間関係を保つよう、鬼をも負かしたという鐘馗さんを小屋根に据えられているのです。
もともとは中国から伝わったものなのですが、その昔、中国の皇帝が重い病に臥せた時に見た夢の中で、「虚」「耗」という小鬼が現れ、楊貴妃の宝を盗もうとしたところ、どこからともなく破帽子をかぶり、角帯をつけ革靴をはいたひげ面の大男が現れ、あっという間に鬼を食べてしまったとか。
皇帝が、怖い形相で立つその者の正体を問うと、「私は終南山の鐘馗と申します。科挙の試験に失敗し、国に帰るのを恥じて自らの命を絶ちましたが、帝に手厚く葬られました。その恩で鬼を退治するために参りました」と言ったそうです。

その後、夢から覚めた皇帝の病は不思議にもすっかり治っていたのだとか。
京都は昔からお寺が多く、お寺の屋根には邪気が入らぬよう立派な「鬼瓦」があります。

その「鬼瓦」によって出てきた邪気を追い払うために、庶民の家では鬼をも倒すという瓦の「鍾馗さん」を自宅の屋根に飾ったようです。

■  デザインも表情も、とても豊かなんどっせ。
京都にはお寺が多く、それぞれにデザインをこらした見事な鬼瓦が飾られています。

それまでとても高価なものであった瓦が、江戸時代になると安価で庶民も自由に使えるものになったようです。
そのため、近所の人間関係を保ちつつも鬼瓦によって除けられた災いが、我が家に降りかからないよう屋根に瓦の「鍾馗さん」を据えたのです。
「鍾馗さん」は、「虚」「耗」という鬼をも負かしたという中国からの伝承から、鬼よりもさらに強い魔除けとして考えられていったようです。


小太りな「鍾馗さん」や優しげな「鍾馗さん」、ヒゲがふさふさ型の「鍾馗さん」や鬼退治している「鍾馗さん」などバラエティに富んでいます。
なかには、現代的なマンションの玄関を護る「鍾馗さん」もあれば、色つきの「鍾馗さん」などもあるとか。
また、据え方もあります。
鍾馗さんは、基本的に玄関口の小屋根の上に据えられます。
しかし、向かいの家に鬼瓦がある場合には、鍾馗さんを正面から睨み合うように据えられ、向かいの家にすでに鍾馗さんがいる場合には、お互い睨み合うことがないよう目線をはずして据えられるのです。




美しい古都に思いを馳せつつ、おいしいお茶を飲みながら
    はんなりとした時間を過ごしてみませんか。

宇治茶 伊藤 久右衛門





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最終更新日  2013.02.21 07:05:45
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