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2018.08.16
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カテゴリ: 「京」ものがたり
「大文字焼き」ではなく、「送り火」なんです。
夏の風物詩として有名な「大文字の送り火」ですが、「大文字焼き」と言われることがあります。しかし京都の人は「大文字焼き」とは言いません。それは、先祖を送るために『灯す』厳かな火であって、決して『山焼き』ではないということだからです。
京都の人のなかには「大文字焼き」という言葉が、織田信長の比叡山の焼き討ちを連想させるため、決して「焼き」とは言わないという人もいるそうです。
また見物するものではなく、再び彼岸へ帰るお精霊さん(おしょらいさん)をお送りするために、手をあわせて拝むものです。
 さて、実は送り火の起源や由来は、不思議と謎に包まれています。
長らく都であった平安京では、ほとんどの行事や風物は公式な記録が残っていますが、大文字の送り火については公式記録がなく、誰が何のためにいつごろ始めたのかは謎のまま。
 ただ、庶民も含めた年中行事として定着するようになるのは、室町時代から江戸時代以後のことであるといわれています。なぜ公式な記録がないのかについては、送り火はお盆の先祖供養の一般信仰と結びついたもので、あくまでも民衆による自発的な行為だったために、朝廷によって記録されなかったともいわれています。
 しかし、昔は大々的に京都周辺のほとんどの山々で送り火が燃やされていた時期もあるとも伝えられていて、朝廷の許可なく行われていたとは考え難いのですが。祇園祭とともに京都の夏を代表する風物詩のひとつとして、現在にも残っていることだけは確かです。

純粋な宗教行事であって、イベントではありません。
送り火は、東山如意ケ嶽の「大文字」がもっともよく知られています。ほかに金閣寺大北山(大文字山)の「左大文字」、松ヶ崎西山(万灯籠山)・東山(大黒天山)の「妙法」、西賀茂船山の「船形」、そして嵯峨曼荼羅山の「鳥居形」があり、これらを「大文字五山送り火」とよんでいます。

次に「船形」ですが、西方寺を開祖した円仁(えんにん)が、唐留学の帰路に暴風雨に遭った時に、南無阿弥陀仏と唱えたところ暴風雨が治まり、無事帰国できたことから「船」が採用されたとか。この船は精霊船ともいわれ、舳先は西方浄土を指しているそうです。
「鳥居」は、火の神で有名な愛宕山の登り口にあり、愛宕神社参道を示す一の鳥居に由来していると伝えられています。しかし、「大」の字の由来についてははっきりしていません。
近代に入って色々と諸説が唱えられていますが、大の字は星形で、この星は陰陽道でいう魔除けの五芒星のことを指しているとも。
ほかにも弘法大師が人体になぞらえて大の字形に護摩壇を作り、病魔退散や五穀豊穣などを祈願したという説など、さまざまな説があるそうです。ただそれぞれの意味を知れば、「五山の送り火」は純粋な宗教行事であって、イベントではないことがわかります。
今年はお精霊さんを送る気持ちで、火が灯るのを楽しまれてはいかがでしょうか。
今晩のお天気が少し心配ですが・・・。


      抹茶スイーツ宇治茶 伊藤久右衛門

        宇治茶 伊藤 久右衛門さんの記述






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最終更新日  2018.08.16 08:42:58
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