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ALOHA
!!
皆様お元気ですか・・・?
今日お話ししたいとおもっているのは、
ハワイの定番お土産のひとつでもある
「マカダミアナッツ」。
年代にはじめてマカダミアナッツ農園が作られたのは、実はオーストラリアでした。
ハワイには 1882
年と 1885
年にオーストラリアより導入され、 1892
年に6万本もの苗がホノルルに持ち込まれ、これが今日のハワイ産マカダミアの原木となりました。当時の殻はとても硬く、ハワイ大学の研究施設で商業生産を目指した改良が開始されました。原種よりも甘味があり、脂肪分の多いナッツへと改良を行ったのです!原産地こそオーストラリアですが、ハワイのマカダミアは独自のナッツと言えるんです。
https://www.aloha-program.com/curriculum/lecture/detail/353

マカダミアは 1857
年にクイーンズランド州の東海岸で発見されました。名前の由来は発見者である植物学者のフォン・ミューラーが、友人の化学者であるジョン・マカダムの名を取ってつけたとされますが、他の説もあります。マカダミアナッツにはコレステロール分がなく、不飽和脂肪酸という体に良い栄養素を 83%
も含みます。そこでマカダミアを農産物にするための最初の農園が 1880
年代にオーストラリアにつくられました。
ハワイには 1882 年と 1885 年にオーストラリアより導入されました。続いて 1892 年に6万本もの苗がホノルルに持ち込まれ、これが今日のハワイ産マカダミアの原木となりました。オーストラリアと同じく、 1890 年代から食用として生産されはじめます。しかし、当時の殻はとても硬く、品種改良の必要性が訴えられました。 1921 年にホノルル近郊のハワイ大学の研究施設で、商業生産を目指した改良が開始されました。原種よりも甘味があり、脂肪分の多いナッツへと改良を行ったのです。この研究は 20 年に及び、ついに商品化に成功しました。原産地こそオーストラリアですが、ハワイのマカダミアは独自のナッツと言えます。
枝からぶら下がるマカダミアナッツ
研究が奨励された背景には、当時、コーヒー栽培の収益が思うように上がらなかったという事情がありました。しかし、偶然にも研究と歩調を合わせるようにコーヒーの収益性は上がり、マカダミアの農園主は苦境に陥りました。そこでハワイ州政府は 1927 年に栽培奨励と称し、マカダミア農園の従事者に免税措置を取りました。5年間という時限立法でしたが、その結果、作付け面積は大きく伸び、 1959 年には 1417ha にまで広がって、今日のマカダミアナッツ産業の基盤を確立させたのでした。 1984 年には世界の生産量の 8 割をハワイが占めました。今日では原産地であるオーストラリアでも生産量が増え、ハワイのシェアは低下していますが、生産量は今も世界一です。
ハワイ島ではコナとマウカ、マウイ島ではハレアカラ山麓、カウアイ島では南岸などに大農園があります。世界の生産量はおよそ 2 万トンで、その大半が今日でもハワイで生産されています。ハワイで栽培される代表的品種には、ケアウホウ、イカイカ、カケア、カウ、ケアアウなどがあります。ハワイのマカダミアナッツはナッツそのもののほか、チョコレート菓子やオイルなどに加工されたものが販売されています。
白い花穂
ナッツには3品種あります。ひとつは光殻種で、白い花を咲かせ、食用として用いられます。 2 つ目は粗殻種で、花は濃いピンク、実は楕円形をしており、食用あるいは台木として用いられます。 3 つ目は在来種で、実は小さくて硬く、商品価値は劣ります。いずれにしてもマカダミアナッツは生産量が少なく、高価に取り引きされるため、近年はコーヒー農園での間作も行われるようになりました。
1950 年代、マウイ島に住む日系人のM . タキタニがチョコレートとマカダミアナッツをミックスすることを考案しました。なかでもマカダミアナッツをミルクチョコレートに入れたものは大人気となります。タキタニは 60 年代に本拠地をオアフに移しますが、これが今日、もっとも流通量の多いハワイアンホスト社の誕生です。ハワイアンホストのチョコレートはホノルルでも爆発的な人気を呼び、 70 年代には、ハワイ土産の定番となり、今日に至ります。
マカダミアナッツは脂肪分が多いので砕いて火をつけると、ククイ・ナッツのように応急の照明として利用可能です。オイルは上質で健康的なオイルとして人気があります。煎るとコーヒーの代用となり、アーモンド・コーヒーと呼ばれます。ナッツを潰してナッツバターとして用いることもできます。これはピーナッツバターに似ています。マカダミアナッツはコレステロールがなく、味が良いのでファンは多いですが、ナッツ1粒のカロリーは食パン1枚半に匹敵する高カロリーでもあります。
植物情報
ハワイ名: Makakema,makeima,makekemia
学名 : Macadamia integrifolia
英名 : Macadamia,Queensland Nut
和名 :クイーンズランドナットノキ
原産地 :オーストラリア東部
特徴:低木、淡黄色の小さな花を房状につける。マカダミアはヤマモガシ科の植物で、園芸植物として人気のあるプロテアと同じ仲間だ。一般にはマカダミア、もしくはマカダミアナットノキと呼ばれる。樹高は 6
~ 15
mで、長さ 12
~ 15cm
ほどの淡黄色または濃ピンクの花をつける。葉は細長い波状で密生する。成長して実をつけるまでには 8
年ほどかかる。収穫期には直径 2.5cm
ほどの丸い殻を持った実が自然落下し、林床には無数の実が散らばる。硬い殻のなかには白色の仁があり、これが食用となる。
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