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もはや、このコラムが「訃報コラム」と化している…。折角、自分のコンディションも良くなってきたから、もう少し面白いこととか、楽しいことなんか書こうと思ってたのにさ…。まさか「あの」丹波哲郎御大が死んじゃうとは…。本当に強いショックを、今、受けている。岡田眞澄や田村高廣は、特別ファンという訳ではなかったが(もっとも、田村高廣は「鬼平犯科帳」にゲスト出演したときの演技が絶品で、死後ファンになったが)、丹波御大は、私はどっちかと言えばファンだったので、本当に悲しい。胸がつぶれる思いがする。私は「Gメン75」や「キイハンター」は、年代的に間に合っていない。個人的には、邦画のいろいろな大作映画に、大体「特別出演」で出てたのと、バラエティー番組に大御所扱いで、しょっちゅう出てて、トンチンカンな受け答えばかり(苦笑)していたのを思い出す。今思うと、中尾彬や江守徹、黒沢年雄のような「バラエティーにも対応できる大御所俳優」の先駆けではなかったろうか。映画の「クレヨンしんちゃん」にも、温泉の精か何かの役で出ていたし…。いつだったか、フジテレビの「ごきげんよう」で、小堺一機が出張して、サイコロトークをするという企画があった。それで、小堺さんが丹波邸に行って、いつものサイコロトークを、あの豪邸で丹波御大の家族共々やったのだが、これが爆笑だった。丹波御大がサイコロを振ろうとして、お孫さんの頭に思い切りぶつけるは、息子の嫁さんの名前を忘れて、思い切り怒られるは…(笑)。あれだけの大スターなのに、意外な家庭人の顔が垣間見え、非常に好感を持った印象がある。昨年だったか、テレビで激ヤセした姿を見て、非常に心配していたのだが…本当に残念に思う。あんだけ霊界のことばっかし言ってたから、何か死なないような気がしてた。そんな丹波御大でも死んでしまうという…冷静に考えりゃ、当たり前のことなのだが、本当に、本当に、心の底から、世の無常を感じてしまう。でも、丹波御大、確か「死ぬなんてのは、旅行に行くようなもんだ」とか言っていた。そういう感じの、気楽な(?)旅立ちだったなら、あんまり、こっち側で悲しみ過ぎたら、かえって怒るのかもしれない。「一体、霊界という所はどうなっているのか?」その疑問を解決してもらうべく、一旦あっちへ行ってみて、またこっちの世界に帰ってきてもらいたい気持ちだ。そのとき見たり感じたりしたことを、また映画制作に生かして頂ければ…。とにかく、霊界に実際に行っちゃった訳だから、これから思う存分、霊界研究をなさって下さい。それにしても…またしても森繁先生は、後輩を見送ることになってしまったのか…。森繁先生も、またショックを受けてるだろう…。やはり森繁久彌・小林桂樹・三國連太郎、そして我らが植木等御大には、丹波御大の分まで長生きしていただきたい!また「砂の器」観よう。確か来月CSでやるし。あの丹波御大は絶品だったな…。
2006年09月25日
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今年に入って、このブログを始めて、何度この言葉を書いたか、わかりゃしない。それくらい「今年はショックな訃報が多い」たけし軍団の漫才コンビ、〆さばアタル・ヒカルのヒカルさんが肝不全で亡くなった。劇症肝炎を患ってしまったのが、原因のようだ。しかも37歳…。私の10歳先輩なだけ…。志半ばの無念の死、であろう。まだコンビ名が「雨空トッポ・ライポ」のときから知っていたが、ナマの高座に接したのは5回ほど、全て新宿末廣亭の高座だった。最後に観たのは、今年の4月中席。ここにも書いたが、高田文夫センセイが久々に「立川藤志楼」として出演した時。私は2回、足を運んだから、そのときに観ている。別に、亡くなったから持ち上げるわけではないが、そのときに正直に思ったことを書くと、あの過激なたけし軍団のメンバーとは(いい意味で)思えない、温かさを感じる漫才だと思った。そりゃ、師匠がビートたけしだから、やや過激な時事ネタも、いくつか含まれてはいた。でも、あの山形弁のとぼけた味わいで、それも若干緩和されていた。お客にも非常にウケが良かったし。キチンとした間合いの、若手では珍しい、本寸法の東京漫才で、とても良かったのだ。今のテレビの売れっ子には出来ない、ライブでこそ活きる漫才だったように思う。こういう実力を持った人が、どうしてこんなに早く亡くなってしまうのだろう。ホントに悲しい。テレビで売れてる若手を貶すつもりは無いが、やはりテレビでは、その芸人さんの芸は、生かされていない。バカな視聴者は、その人の「芸」を見ようなんて思っていないのかもしれない。アタル・ヒカル。このコンビの高座には「芸」があった。間違いなくあった。齢を重ねていけば、もう少し過激さが緩和されて、より良いコンビになっただろう。同じネタでもいいから、もっと高座を観たかった…。心から、ご冥福をお祈りしたい。
2006年09月20日
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2週間ほど前、ニッポン放送の「ラジオビバリー昼ズ」で、ゲストに来てた、ラサール石井氏があるCDを薦めてた。その名も「ウクレレウルトラマン」!御馴染のウルトラシリーズのテーマ集を、ウクレレでアレンジをしたアルバムが出てたんだという。そこでかかった「ウルトラセブン」のテーマを聴き、一目で(一耳で?)気に入った。なかなかCD屋に寄るタイミングもなかったのだが、今日久々にCD屋に行ったところ、このCDがあって、早速購入して聴いてみた。「ウルトラQ」のテーマから「ウルトラマンタロウ」までのウルトラシリーズのテーマ、そして私の大好きな「怪奇大作戦」のエンディングテーマ、おまけに何と「快獣ブースカ」のテーマまで入っていた(笑)。で、聴いた感想だが…いや~、どれも素晴らしい!アルバム全体に漂う、無気力感がたまらない(笑)。「ウルトラQ」「ウルトラマン」「ウルトラセブン」のテーマは、どちらかというとオリジナルに忠実な編曲(楽器編成がウクレレ主体になっただけ)だった。その後の「帰ってきたウルトラマン」「ウルトラマンエース」「ウルトラマンタロウ」のテーマは、かなり大胆なアレンジがされており、一瞬何の歌なんだか判らないほど。特に「帰ってきたウルトラマン」のテーマなぞは、沖縄民謡に「ドラえもんのうた」を足したような、かなりノンビリしたアレンジで、思わず笑った。「ウルトラマンタロウ」のテーマは、曲の前半が(メロディーがマイナーのところ)は、ほとんど古賀メロディーだったし(物凄い暗い)。これもまた、闘う気力が失せていく、凄い見事なアレンジだった(笑)。このアルバムの中で、いちばんカッコいいアレンジで、思わず唸ったのは、「ウルトラセブン」のED曲。もともとカッコいい曲ではあるが、ボサノヴァ調のアレンジが実に見事!これは素晴らしかった。「怪奇大作戦」のED曲も、アレンジが素晴らしい。適度に遊んでいながら、原曲に忠実な感じが良い。また「京都買います」を観たくなった(笑)。値段はチョイと張るCDではあるが、これは買って損は無いと思った。これから寒くなるのに、こんなトロピカルなCDを買ってどうするんだ!というツッコミはなしよ(笑)。
2006年09月15日
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また、間が空いてしまった。もっと、頻繁に更新せにゃならん、と思っててもあまり気乗りがしない日々が続いていた。と言うのも、9月2日の市馬師匠の落語会のあと、何故か急に寝られなくなり(疲れてるのに異常に目が冴える)、精神的な疲れが、ず~っとピークのまんまという感じで、体がだるくて、仕事にも支障をきたしそうで、どうしようもなかった。しょうがないので、生まれて初めて「精神安定剤」というものを飲んで寝たら、少し落ち着いたが…。自分でも、どうしてこんなになっちゃったのかが解らないのだが、精神的に色々疲れが溜まって、爆発しちゃったのかもしれない。ネット上でも、某所でいろいろ言われたりしてて、それを見ない様に避けていても、それが知らないうちに鬱積していて、精神的にやられたのかもな…。やっと、コラム書こうと思えるようになったから、気分も落ち着いてきたってことだな。
2006年09月12日
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昨晩、横浜にぎわい座で開かれた「柳亭市馬の会・落語と昭和歌謡」に行ってきた。私も長いこと、落語ファンやってて、数限りなく色々な落語会に足を運んだが、昨日以上に楽しい落語会は、なかったと言ってもいいと思う。市馬「高砂や」談志「短命」市馬「昭和歌謡」ゲスト(歌の解説?)談志中入り市馬「寝床」市馬師匠の演目は、私は二席とも初めて聴いた。「高砂や」は、個人的には、あんまり好きな演目ではないのだが、師匠の手にかかると、声の良さ・演出の巧さもあって、非常に面白く聴けた。この噺を改めて見直せたような気がしている。そのあとは談志師匠!御馴染の「木賊刈」の出囃子が流れると、やっぱり客席にいい意味での緊張感が漂う。そして、いつものスタイルで家元登場!演目は艶笑噺の「短命」。かなり過激な言葉もあるのが家元の演出なのだが、不思議といやらしさを感じないのが、私が家元の「短命」が好きな理由。今年に入って、家元の「短命」を聴いたのは二回目だったが、昨日の出来は、ホント凄かった。そのあとは…御馴染の昭和歌謡曲集。「国境の町」で幕が開き、春日八郎ショーそのままの終わり方で「赤いランプの終列車」まで、七曲くらいやったかな?市馬師匠も家元も、ホントにご機嫌な顔をしておられた。あんなに嬉しそうな家元の顔を見たのも久しぶりだった。二人とも、落語の時より熱が入っていたのは言うまでもない(笑)。そして休憩を挟んで、市馬師匠の「寝床」。いわゆる黒門町スタイルの、途中で切らないほうの「寝床」だが、不機嫌になった旦那の、機嫌が徐々に直っていくとこが素晴らしかった。長屋の人たちの描き方も良いし。本当に、会場に来ている誰もが、心から満足した会ではなかったろうか?今回のこの会、吉川潮先生の構成の腕もあるだろうが、やっぱり市馬師匠と家元の、昭和歌謡マニアとして結ばれた、絆の強さを改めて感じた会だった(笑)。とにかく、こんなに充実して、楽しかった落語会を、私は他に知らない。
2006年09月03日
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