和邇乃児之庭
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なるほど、世界で2000万部以上売れたという実績はダテじゃない。捨て去られた「湿地の少女」が生き延びる話・・・なんだけど村のプレーボーイの死の真相を巡り、過去と現在が徐々に接近していくサスペンス。殆どの村人から蔑まれる中、燃料店のジャンピンの優しさに支えられて成長していく人間模様。彼女に文字を教え、観察力と描写力を認めて本の出版を勧め、ついには人生の伴侶となるテイトとの不器用で危なっかしい関係。心を打つ法廷での弁護士の言葉・・・そんなこんなが全て上質で、なおかつ最後は私たちを鮮やかに欺いてくれる。ただ、この小説の魅力の中心はやはり登場する鳥や木々や波や風、細密で豊かな自然を背景にしてカイヤの心理・感情とリンクする描写だ。本職は動物学者であればこそのリアリティなんだけど、それにしても69歳で執筆した初の小説が超がつくほどのベストセラーって・・・そんなことあるのね。鳥と虫と人と度★★★★▲ザリガニの鳴くところ (ハヤカワ文庫NV) [ ディーリア・オーエンズ ]
2026/03/17
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