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『フライング』新体制になってゆっくり、安全運転で動き始めましたね。毒も棘もなくて、祖父母の家に遊びにいったような和やかさがあります。いきなりギブスを否定することも、崇拝することもなくて良いと思います。ところで、先日古いシーズンのNCISを見ていて気づいたのですが、邦題はFOXとスパドラでは違うのですね。どちらがどう、ということはないですが、これまでの印象ではFOXは比較的テキストに忠実な翻訳をされるように感じています。ノーフォークの海軍競技場で、スポーツ過程の選手の指導にあたっていたデイヴィス中佐が、自室で死んでいるのが見つかる。頭を鈍器で殴られたことによる死亡に見えるが、パーマーは傷口付近の火傷の痕に注目する。中佐を発見したのは、現在指導を受けているフェリックス・クロス三等兵曹で、かつて荒れていた自分を更正させたいと入隊し、上手くいかず不名誉除隊寸前まで行ったが、デイヴィス中佐が自分の才能に気づき、誘ってくれた、コーチは居場所を与えてくれた、彼は誰かに恨みを買うような人ではないという。コーチの部屋を捜索していたパーカーは、机の引き出しに隠されたバッグを見つける。中にはステロイドなどのドーピング薬が入っており、有能で立派なコーチに薬物からみの殺人事件の疑いが生じた。コーチは有望な選手を選んで指導しており、現在はフェリックスだが、その前はジェイミー・アンダーソン兵曹を指導していた。しかし、アンダーソンは昨年自動車事故死している。パーマーはコーチの死因が、空砲の銃を至近距離で撃たれ、衝撃で骨折した骨片が脳を貫通したと断定する。自殺ではなく、何かのメッセージだったのか。アンダーソン兵曹の両親を呼んで話を聞く。コーチとは家族同然の付き合いで、有望な選手しか指導しない中佐が薬物を使っていたのは、ありえない、スポーツ過程全体に泥を塗ることになるという。ただ2日前にコーチから様子伺いの電話があり、その時の様子が少し上の空だったという。フェリックスは尿検査を受け、トーレスに薬物はありえないと反発する。動揺するフェリックスに、トーレスは自分も最近家族をなくしたと言って、フェリックスに感情を練習にぶつけ、レースで頑張れという。フェリックスはコーチがカイル・スウォード三等兵曹と口論をしていたことを目撃していた。カイルはわずか1年で体格が大きくなっており、ステロイドを使った可能性がある。SNSに載せている写真を見ると金回りが良いようで、副業をしているようだ。彼がステロイドの売人で、それを知ったコーチと口論になったのか、あるいはコーチが客だったのか。トーレスがジムで客を装ってカイルに接触し、品物が欲しいというと、カイルはしぶしぶ予想外のグッズを出してきた。アスリートが使用した衣類や用具などを更衣室に忍び込んでは、フェチの客に売っていたという。ステロイドとは全く関係なく、コーチはカイルの副業を知って、販売サイトを閉めれば上層部には言わないと言った。だからサイトを閉めたというのだが、中にはそれについて文句を言う客もいたらしい。特に「海軍ファン92」という客は脅しのようなメールを送ってきており、疑わしい。ケイシーはその客がサイトから品物を購入し、アナコスティアの倉庫に転送していることをつかむ。パーカーとマクギーが倉庫を監視していると、女性が現れた。身分を明かして中に入ろうとすると、女性は密閉した実験室にこもり、火をつけると脅す。部屋は濃縮した酸素が充満しており、爆発するだろう。パーカーたちを中国政府が差し向けた傭兵だと主張する女性を説得しつつ、マクギーはシステムのロックを解除して女性を拘束する。女性は分子生物学者のアストリッド・フェローズとわかり、研究所を設立しているが、研究内容は謎だ。カイルから相当の量のグッズを購入しているが、その理由は一流スポーツ選手のDNAサンプルが必要だったと説明する。実は人間に対する遺伝子操作が進んでおり、それを検知する方法を研究しているのだという。いわゆる遺伝子ドーピングというもので、これを検知する方法はこれまでなかった。デイヴィス中佐を殺していないというフェローズは、サーバーのアクセス権を提供したため、アリバイを確認できた。フェリックスとカイルが喧嘩をして騒ぎになり、トーレスらが競技場に駆けつける。フェリックスはカイルがコーチを殺したと言いがかりをつけ、NCISに早く犯人を見つけろと怒りをぶつける。トーレスはフェリックスのことを心配するが、どうやって彼を立ち直らせれば良いのかわからない。マクギーはトーレスがフェリックスの良いコーチだという。手がかりがなくなったかに見えたが、ケイシーはフェローズの研究データから更衣室に出入りした選手の中で1人だけ薬物の痕跡があったのを見つける。死亡したジェイミー・アンダーソンで、パーカーは実は両親は知っていたのではないかという。コーチの引き出しから見つかったのはバッグの他に、「特別参加賞」のリボンがあった。そのリボンはジェイミーが子供の頃に競技会でもらったもので、パーカーは父親を呼び出しリボンを見せる。ステロイドを使ったからコーチを責めたのか、というパーカーに、父親は自分が息子に薬物を与えていたと認める。数日前、メンテナンス員が古いロッカーの後ろにジェイミーのバッグがはさまっているのを見つけ、リボンからジェイミーのものだと確信した。コーチは父親に薬物使用を報告すると告げ、競技会でジェイミーに負けた他の選手に知らせるべきだと言った。それは息子に与えたものを奪い去ることになり、なんとかやめて欲しいと懇願したが、コーチは拒否した。それで脅すために銃を出したが、結局空砲を撃つことになってしまったという。フェリックスは喧嘩のことで降格となり、トーレスは心配する。パーカーはトーレスにアイディアを授ける。トーレスはフェリックスを競技場に呼び出し、ここが君の居場所だと告げ、競争をしようという。「coach」は日本語では監督なのでしょうが、ここではコーチにしました。スポーツ選手のステロイドの問題は世界的に大きな話題ですが、遺伝子ドーピングも興味深いですね。先日「グッドファイト」でトランスジェンダーの選手のオリンピック参加問題を扱っていましたが、こういう問題もあるんだなあ。世界のお菓子で部下を和ませる、ほのぼのパーカーに、アスリートの使用済みグッズ、中国に知的財産を盗まれると妄想的な研究者で笑わせて、ほっこりします。パーカーは部下を怒鳴っても捜査は進まないと、もっともな事を言い、部下たちの経歴を調べて隠れた才能を探す。君にはこういう才能があるんだね、と言われたらやはり気分が良いですよね。そういう意味ではギブスとは違うリーダー像だなと思いました。時間稼ぎでフェローズに検索させた「バードマン」こと、セオドア・パーカーというのは父親のことかな?海軍の選手は任務もした上でトレーニングをするというのは、日本の社会人アスリートみたいな感じでしょうか。軍がこういうことをするのは人材育成の一貫かもしれませんし、PR的な面もあるのかな。有能な指導者をこういう形で亡くすのは残念ですね、フェリックスのように人生を救われたというような選手は他にもたくさんいるでしょう。支えを失ったフェリックスにトーレスが、やっと人との関わりに関心を持ち出したかなという印象でした。俺も家族を失ったというのは、フェリックスのそれと同列にはならないよなと思いましたが、トーレスとしてはそういう気分なのでしょうね。彼のキャラクターも今後変化するのでしょうか。マクギーがパーカーとトーレスの間を繋いているような、副長(ナンバーワン)みたいな立場だなと思いました。
May 27, 2022
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シーズンフィナーレ。とはいえ、こちらもコロナ禍による実質最終話ということですね。だから中途半端な印象はしかたない。何よりも、マギー不在のためにせっかくシカゴPDとのクロスオーバーなのにたった1話かい、というのが残念です。そういえば、今週のシカゴPDシーズン8で「FBIが」と言っていたのが答えだったのか。ちなみに監督はシカゴ・ファイアのモニカ・レイマンドさんでした。セント・ニコラス公園で若い男性の射殺体が発見される。人種は不明だが、ヘイトクライムではなさそうだ。NY支局にシカゴ警察のヘイリー・アプトン刑事が研修のためにやってきて、ジダンの相棒を務めることになった。被害者は拷問を受けて別の場所で殺されたらしい。所持品のレシートから、ポール・リビア大学のインド人留学生アマン・パテルと判明するが、犯罪に関わるような事案が見当たらない。指導教官によると数日前にアマンは人種差別主義者に絡まれていたことがわかる。何度もヘイト発言を繰り返していたフランク・プリチャードという男が通報されており、ジダンとヘイリーが話を聞く。アラブ人を監視しているという男は大量の写真を撮影しており、ヘイリーがデータを提出させる。ジダンはヘイリーの「シカゴ式」に驚く。アマンはルームメイトと住んでいたが、自宅はすでに荒らされていた。家宅捜索を続けるジダンとヘイリーは、隠れていた男から銃撃を受け、跡を追うも見失う。アマンが同居していた男はルーカス・リードとわかり、日頃パーティの騒音で近所から苦情を受けていた。ルーカスにはマリファナ所持などの前歴があり、ジダンとヘイリーの銃撃に使われた弾は、アマンを殺害するのと一致することがわかる。さらに、2ヶ月前ギャングによって引き起こされた殺人事件でも使われている。犯人のゴンザレスは逮捕され刑務所に入っており、シカゴから来ていることからヘイリーが尋問することになった。ヘイリーはここでもシカゴ式を披露し、ゴンザレスを脅す。その後、ゴンザレスが連絡を取った先はワシントンハイツの公衆電話とわかる。FBIが付近を捜索したところ、死体を見に来たという少年がおり、ギャングのエルネスト・ガルシアが殺されているのが見つかる。エルネストは麻薬の前歴があり、ゴンザレスが言っていた2日前のことがこれだと思われる。その時の防犯カメラの映像には、アマンのルームメイト、ルーカス・リードの姿が写っていた。アマンを殺した犯人はルーカスを探していたのか、しかし関連性がわからない。ルーカスのSNSに恋人らしい女性が映っており、ヘイリーはその女性に昨夜声を掛けたことを指摘する。女性はルーカスよりもかなり年下のハーパー・クィンランで、実家を訪ねると父親は、2年前に家を出て半年前にしゃべったのが最後だという。ハーパーは大学を辞めて遊び回るようになってしまい、心配する父親を拒否した。エルネスト殺害時の公園の防犯カメラには、ルーカスが車に乗り込むところが映っていて、運転手はハーパーだとわかる。つまりエルネストを殺して麻薬を奪った犯行の共犯者とみなすことができる。ハーパーの身柄を確保してルーカスの居場所について尋問するが、ハーパーはルーカスを愛しているとしかしゃべろうとしない。ハーパーの所持品の携帯にメッセージが届き、ルーカスに盗んだ麻薬を返せ、さもなければハーパーの父親が死ぬと銃を突きつける映像があった。人質を交換するのは最初の取引の場所だというが、ハーパーはわからないという。ヘイリーはハーパーがルーカスから虐待されていると悟り、ハーパーに協力するよう説得する。ルーカスと連絡を取り、逃走資金を渡す役をハーパーが引き受け、最初の取引場所を聞き出すことになった。気丈にもハーパーがルーカスに父親を取り戻すために麻薬を返したいというが、ルーカスは立ち去ろうとし、FBIの監視に気づく。銃を出して発泡したため、FBIに射殺されてしまう。手がかりを失ったかに見えたが、ヘイリーはルーカスの車の中から隠してあった麻薬を見つけ、ルーカスのメールをチェックして最初の取引の場所がブルックリンの9番埠頭と確認する。麻薬の引き渡し役を再びハーパーが志願し、ヘイリーが見守る中、ギャングのマルコからアマンを殺したことを聞き出す。FBIは無事ハーパーの父親を救出し、親子は抱き合って再会を喜ぶ、ジダンは命の恩人のヘイリーに酒をおごることにする。シカゴシリーズもまだ初期にLaw & Order:SVUとのクロスオーバーがあって、オリビアの登場には「おおー」という感じでしたが、今回はもう、ヘイリー・アプトン様々という感じ。たったひとりであれですから、FBIの捜査はシカゴ式でやれば、さっさと解決しそうですね。(笑)お客様の世話係みたいなジダンだけでなく、チームのみんなが研修に来ただけのヘイリーに圧倒されているところが痛快でもありました。ちなみにジダンがヘイリーを褒める言葉が「君は僕のパートナーを思い起こさせる」。それくらいしか言えないだろうなあ。だからまあ、シカゴPDに乗っ取られたような、シカゴ・ファイア出身の監督さんの演出もあってか、エモーショナルなシーンが多かったように思いました。ハーパー役の子がなかなかの存在感で、よくやったと言いたいです。で、このままシーズンオフになってしまうのですが、本来なら後2話くらいヘイリーを入れたエピソードがあったのでしょうね。そして、シカゴに戻ったヘイリーはFBIよりも特捜班の方を選ぶという、当然でしょう。ところで、以下新シーズンネタバレです。残念ながらクリステンはこれが最後なんですね。FBIを去る理由が描かれないのもコロナのせいなのでしょうね。まあ、出来過ぎでみんなに愛される良い子というキャラクターは脚本家には書きにくいということだそうですから、何となく納得はしますけど。マギーの潜入捜査のことなど、クリステンの後任のことなど次シーズンを期待します。
May 26, 2022
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『異分子』エモーショナルな別れのエピソードの後は、明るいモードのできすぎな展開で、とても楽しく見ました。パーカー捜査官のキャラクターにもよるのでしょうが、何度も話題にしていた「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」をイメージしていたのかなと思いました。軽いだけでもなかったし、印象に残る回でした。ところで「キャッチ・ミー…」というと、私はエイミー・アッカーが「スピルバーグ氏は『ANGEL』を見ていてくれて、私を推薦してくれたんだって」と言っていたことを思い出します。全く関係のない話題でした。森の中で一等兵曹ボルトンが虫の息で発見され、その後薬物で極度の脱水状態のまま死亡した。おそらく、別の場所で死んだと判断されここに遺棄されたのだろう。パーカーはヴァンスからギブスの後任のオファーを示され、断るつもりだというが、強く勧められ短時間だけという条件で捜査に加わる。トーレスはアラスカから戻ってきたマクギーに、ギブスがなぜ戻ってこなかったのか問い詰める。トーレスはパーカーが後任候補になっていることが納得できない。遺体をバンに運び込んだところ、いきなりバンごと爆発してしまう。ボルトンの経歴を見て、パーカーはアメリカ宇宙軍に関係していると指摘する。流れでパーカーも本格的に捜査に加わることになった。モルグではダッキーがパーマーとバラバラになった遺体の修復を行う。トーレスはマクギーがギブスの後任になるべきだとヴァンスに訴える。しかしヴァンスはパーカーを後任に推薦したのはギブス本人だと答える。遺体からは危険なアジ化物が検出され、ボルトンの体内から爆発していることから、爆薬を飲み込み自爆しようとしたのではないかという。では標的は何なのか。死亡したのは爆薬の成分が血中に漏れ出したためで、遺棄されていることから共犯者がいたと見られる。ボルトンは足にUSBメモリーをくくりつけていた。ケイシーが分析したところ、闇サイトで通販ショップを開くためのキーだという。このサイトではハッキングやランサムウェア攻撃など、悪事に関わることを引き受ける何でも屋をしていたようだ。記録には数ヶ月前にパートナーと出会い、政治的に過激化していく様子が残っていた。パーカーの情報で、ボルトンはWAG(宇宙軍衛星通信システム)の上級プログラマーだとわかる。サーバールームへのアクセス権を持っていたことから、一気に緊張が高まる。他にも自爆テロを起こすような人物がいるかもしれない。パーカーはFBIに宇宙軍のネットワークを統合する仕事に関わったことがあり、海兵隊将軍のブラクストン大将とも知り合いで、NCISに対策本部を設置しパーカーに指揮を執るよう命じられる。マクギーら、チームは微妙な雰囲気だが、パーカーは一時的と念を押す。パーカーはマクギーに、ギブスの後任役を断った理由を尋ねる。ギブスの停職中、実質リーダーの役を引き受けていたが、思ったような楽しい仕事ではなく、家族とも過ごせないので断ったという。ボルトンのPCには、目をつけているとみられるロイマン・ビースボーという人物のデータがあった。自爆テロの候補者として勧誘しようとしていたのか。ロイマンは一人暮らしで昨年心臓発作を起こしていた。特に自爆テロを起こすような人物には見えないが、ボルトンとは面識があるという。ボルトンは数週間前に回線業者として訪れ、ロイマンはすっかり話し込んでしまい、偶然であったヘレンについても話したという。ロイマンの仕事は連邦速記者で、連邦ビルにも出入りすることができ、機密情報を含む証言を録取している。ロイマンが次の仕事に訪れる場所は令状がなければ喋らないという。起爆装置の破片を分析していたケイシーは、アルバニアのカルテルが売っている爆薬を検出し、それは非常に高価なものだという。実はボルトンは宝くじで3回も高額当選をしており、10万ドル以上を手にしていた。そして、つい先程4回目が当選したという。ボルトンはハッカーなので何度も当選することができるのか、しかし、受け取りは別の女性が行っていることがわかる。このリリアン・ベックという女がボルトンのパートナーなのか。金を受け取りに来たリリアンの身柄を拘束しパーカーが尋問したところ、宝くじ協会のプログラマーだというリリアンがシステムに欠陥を見つけたため、ハッカーとしてボルトンを雇ったことを認める。2人は組んで金を不正に受け取っていた。ただ、政治的な背景はないという。協力者をリクルートしていたのは、受け取り人物を増やして怪しまれないためで、ボルトンは金をためて移住するつもりだったという。起爆装置の破片から、さらに驚くべき事実が判明した。ボルトンはペースメーカーを埋め込まれ、それが起爆装置になっていた。自爆テロの線が消えて、捜査は振り出しに戻った。闇サイトの客の中で、唯一、ロイマンがボルトンに大金を送金していることがわかった。その理由を問われ、恋するヘレンを探すのをボルトンに依頼するつもりだったという。ロイマンはペースメーカーを埋め込んでおり、1週間前に電池を交換したことから、パーカーはロイマンにも爆薬がしかけられていると察する。建物から人を避難させ、ロイマンをモルグで調べたところ、爆薬が漏れ出していることがわかった。ロイマンは明日、マフィアのトップに関する裁判で、最後の一人となった証人の録取を行うことになっている。それがターゲットだと思われるが、爆薬を取り出すのに緊急手術が必要だ。パーマーはその場で緊急手術を行う。アルバニアのマフィアのトップがボルトンを雇って、ロイマンを自爆テロの実行役にしようとした。ちなみに、ボルトンもペースメーカー爆弾の実験台にされてしまい、失敗したのでロイマンの主治医を買収したようだ。NCISに爆薬の事後処理として現れたのは、なんとロイマンが恋するヘレンだった。パーカーは見事に事件を解決し、ヴァンスから再度リーダーの職をオファーされる。ダッキーはここに残って欲しいというパーマーに、我々の感じる痛みはギブスの心の平和に対するささやかな代償だという。ボルトンがフランク・アバグネイルみたいな詐欺師だった、ということでしたが、政治的に過激になって自国を攻撃するかもしれない、というのも詐欺の一貫だったのでしょうか。その才能を本物の悪に利用されてしまったのは想定外だったでしょうね。小ネタがチラチラ見えたのですが、ロイマンの自宅に仮面ライダーやマジンガーZのフィギュアが置いてあったり、ナイトが盆栽の世話をしていたりと、くすっと笑いました。パーカーはリーダー就任は検討中だと言うと、チームに警戒されるので、部外者的なスタンスで捜査に加わり様子を見ていた。チームの反発は当然あるでしょうからね。結論は「ギブスは幸せものだ」。その気持は同じく新参者のナイトは理解できるという。ギブスのレガシーでしょうか。ボウイ派だというパーカーのために「Change」という曲が最後に流れて、その歌詞がタイトルになっているわけですね。過去の悲しみに浸っているパーマーくんに、高齢のダッキーが「昨日はもう過ぎたこと。変化こそ人生の本質だ。」というのは、シリーズ功労者のギブスがいなくなっても、新しいシリーズを作り上げていこう、という制作側の意気込みかも知れませんね。そういう意味ではパーカーはとても良いキャラクターで、上手くバトンタッチできたのではないかと思いました。ケイシーはもし私が刃物を突きつけられたら、迷わず撃って質問は後からにして、と注文をつけていたけれど、誰もギブスのマネはできないですよ。マクギーでさえ、自分の部下を撃つなんて事はできない、家族を犠牲にすることもできないとはっきりと認めていました。パーカーはこれまでとは違う風をもたらすのだなと感じました。
May 20, 2022
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兄弟シリーズというべき「FBI:Most Wanted(指名手配特捜班)」とクロスオーバーということは、続くのだろうなと思ったらやはり。WOWOWでは「Most Wanted」シーズン2を放送しているようなので、スカパーで続きもいずれ見られるのでしょうが、FOXさんどうなのでしょう。というわけで、少しがっかりはしましたが、いつものFBIよりも良かった。これが本来のこのシリーズの魅力でしょうね。前回のバックドア・パイロットでラクロワと通じるところがあったベルが今回はお休みというのは残念でした。ところで、ラクロワ・チームのクロスビー役ケラン・ラッツですが、この間たまたまBSで「ザ・ヘラクレス」という映画を見たのですが、彼、堂々たるヘラクレス役じゃないですか。彼めっちゃくちゃ肉体美で主役を張れる人、そんな人が地味な役柄を演じているんだと、いうのが今日の収穫でした。スクールバスに乗った子どもたち26人が登校途中バスごと誘拐され、大掛かりな捜査が始まる。子どもたちの携帯もバスのGPSもオフになり、行方を探していたところ、行方がわからなくなった付近で子どもたちの携帯と運転手が殺されているのが発見される。FBIは子どもたちの親に、誘拐される可能性があるかどうか聞き込みを行う。オーウェン・ジャミソンの父親はかなり裕福な存在で、母親は昨日バスに乗り遅れた時に、グルーンのセダンがバスの後を走っていたのを目撃していた。クリステンは子どもたちの携帯から誘拐直前の映像を見つけ出し、犯人が2人組で一人は小指がないことがわかる。今のところ犯人側から身代金の要求はないが、グリーンのセダンは交通カメラで確認され、持ち主がわかる。カール・スタッブスという男をとらえるが、スタッブスの車は銀行の支払いが遅れたために没収されたという。車の行方を追ったところ、ガソリンスタンドでガソリンを入れる男がカメラに写っており、指紋からサム・ギブンスという元陸軍兵と判明する。ギブンスは凶悪な連続強盗事件で10年の刑期を終え出所したばかり、逮捕したのが指名手配特捜班のジェス・ラクロワ捜査官だということで、ジュヴァルはラクロワの協力を求める。ギブンスは誘拐は専門ではないということだが、彼をよく知るラクロワのチームと合同で捜査を始めることになった。ギブンスには交際している女性がいることがわかり、ジダンとギブソンがテリー・プレイダーを訪ね名刺を渡す。遺産が入るという話をもちかけ、電話をかけた先はブロンクスのテリーの母親のアパートだった。その近くでギブンスがクレジットカードを2日前に使ったことがわかっている。州知事のオフィスに誘拐犯から身代金要求の動画が届いた。マスク姿の犯人はオーウェンを脅して、100万ドルを要求したため、州は身代金を用意するという。ジダンとギブソンがブロンクスのアパートを捜索しようとすると、ギブンスの姿を確認した。声をかけると発泡したため、ジダンがギブンスを撃つ。ギブンスは傷を負いながらグレーのシボレーで逃走してしまう。人質の子どもたちの居場所はいまだにわからないままだが、家宅捜索でギブンスの使い捨て携帯の番号がわかったため位置を特定する。ジダンが車で追うと、ギブンスはゴミ収集車の中で死亡していた。これで子どもたちの手がかりが失われたかと思われたが、ラクロワはギブンスは首謀者ではなく、もう一人の動画を送ってきた方が黒幕だという。その動画を見直すとオーウェンが手で何かを伝えようとしていることに気づく。手話で「PとT」を示しているらしいが、テリーは心当たりがないという。ただ、ギブンスが刑務所でネオナチの囚人の影響を受け、出所後も連絡を取っているらしい。おそらくその人物が「T」だという。ギブンスのグレーのセダンが発見されるが、助手席側に出血の跡があり、運転していたのは別人のようだ。車の近くの防犯カメラには車から降りる女性の姿が写っていた。女は顔認証でエマ・ケインとわかり、その夫が白人ナショナリストで過激派のタイラー・ケインだった。この人物がおそらく「T」で、活動している動画の声が身代金要求の声と似ている。ケインらは支持者と共に大きな計画をしているらしく、そのために子供を誘拐して大金を手に入れようとしているのか。ケインから金の受け渡しを指示する動画が届く。FBI捜査官が一人で金をもってこいというので、ジダンがクロスビーと共に現場に向かう。指定の場所には携帯があり、ジダンはケインと子供の安全を確認しようとするが、州が派遣したヘリに気がついたケインは交渉を打ち切ってしまう。ジダンは現金で100万ドルを要求することに疑問を持ち、そもそもケインは金を受け取る気がなかったのかも知れないという。何かの陽動作戦だったのか。ラクロワ・チームは白人ナショナリストの中で閉園中の遊園地を所有していることを指摘し、ギブンス一味はそこにいるという。確かな証拠がなければSWATを送れないというカスティーヨだったが、ジュヴァルは「PT」は「プレイタウン」だと気づく。FBIが閉鎖された遊園地に突入し、スクールバスを発見。ケインらも見つけ制圧して、ミラーハウスに監禁されている子どもたちを救出する。しかし、ケインは「もう手遅れだ」と言い、子どもたちの中にオーウェンはいなかった。エマ・ケインがオーウェンを連れて行ったとことでジダンとラクロワが自宅に向かうと、そこにオーウェンがいた。父親は犯人側から接触を受け、直接金を払って息子を取り戻したのだという。エマは100万ドルを得てどうするつもりなのか。その時、ラクロワの娘タリからフードバンクの手伝いをしていたら、何者かに襲われたという連絡がはいる。ネタバレが嫌いなどと言いつつ、先走って申し訳ないですが、ジュリアン・マクマホンはシーズン3リーズから降板することになり、代わりにディラン・マクダーモットが後任になるらしい。それを知ってしまうと、ラクロワが何だかやる気がなさそうに見えてしかたないです。証拠を重視するジュヴァルと、勘で動くラクロワというかつての同僚?が子どもたちのために、協力するというのは楽しむところなのでしょうね。そうは言っても、犯人は2人組だとわかっていて、ギブンスばかり追っていてもう一人は野放しというのはどうなのかな。後、ギブンスを追うジダンがギブンスを見かけていきなり声をかけるのも、気になりました。逃げられるのはわかっているじゃないの。彼を確実に逮捕したいのなら、応援を呼ぶとか逃げられない状況に追い込むとか何か方策はなかったのか。冒頭、ジダンのおばさんが14年かけて市民権を得るチャンスを得た、というところは首謀者のいう「真のアメリカ人とは」に呼応するところなのでしょう。子供を誘拐して大金を得た犯人グループがテロを計画しており、たまたまそこにラクロワの娘がいて巻き込まれてしまったとなると、ラクロワも本気を出すしかありませんね。彼らの狙いは何なのか。オーウェンのパパは自分の家族のことだけを考えて、エマに金を渡したが、もしかすると彼も差別主義者だったのかな。後半の展開はいつになるのか、気長に待ちたいと思います。
May 19, 2022
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『ギブスの船出』さよならギブス、いつかまた会う日まで。本国でもテレビドラマの歴史にいくつも残し、貢献したキャラクターとついにお別れです。ギブスにレミアを連れ去られたFBIはギブスの逮捕に動く。そのころ、ギブスとマクギーはアラスカのナトックベイにいた。ソノヴァ工業は今日、ここで銅山開発の起工式を行うことになっている。開発の認可は今日下りたのだという。CEOのソニア・エバーハートが銅山開発に反対する人々を殺すためにレミアを雇ったのかどうか、まだ解明されていない。ギブスらは最初の被害者、リビー・アロナクの父親に会う。リビーはソノヴァの銅山開発が自然にもたらす影響を懸念しており、会社が発表した報告が嘘であることを暴く記事を発表しようとしていた。父親が最後に話した時はリビーは嫌がらせを受けるなどして、怯えていたという。記事が表に出れば、開発の認可は下りなかっただろう。しかし記事を発表する前にリビーは殺されてしまい、記事は奪われた。しかしどこかにコピーがあるはずだ。ギブスは自分と同じように娘を失った父親と心を通わせる。パーカー捜査官は上司からFBIのメンツを潰されたとして、司法妨害などでギブスの逮捕を命じられていた。ヴァンスにも出頭を命じて欲しいと頼むが、ヴァンスはマクギーを連れてアラスカに行ったと言い、停職中なので何も指図できないと答える。ギブスとマクギーは起工式を終えたソニアに銅山開発に反対した4人の死亡を追及する。ソニアはリビーは会社の出した報告書が正しいと答える。ダッキーがギブスからプロファイリングを頼まれ、NCISに現れる。ダッキーはパーマーに、ギブスの自宅を訪ね、これからアラスカに出かけようとするギブスと話をしたという。ギブスはこの半年間で部下の辞職や自身の停職など、重荷となる出来事が続いた。心配をしているというダッキーに、ギブスはもとの仕事に復帰する気がないことを告げ、2人は別れをかわす。ダッキーは、リビーの所持品の腕時計の裏側にQRコードがあるのを見つける。そのリンク先に、リビーは記事を保存していた。ソノヴァが銅山を開発し川に廃棄物を流すと、鮭はもう川を遡らなくなる。今の美しい自然に壊滅的な結果をもたらすことになる。しかしそれは、ソノヴァ工業が独自に調査した結果と同じだった。ソノヴァは調査結果を破棄して、自社に都合の良い報告書を公表している。リビーは匿名の情報提供者からその情報を得ていたが、それがレミアに殺された生物学者のブライアン・スタフォードだった。スタフォードの資料は、妻が持っているかもしれない。マーシーが遺族と交流を続けているため、スタフォードの妻に亡き夫のPCを提供してもらう。マーシーはギブスの様子を案じていた。トーレスはギブスは大丈夫だと答える。ケイシーはスタフォードの資料の中に、最初の報告書をソニアが目にしている証拠をつかむ。ギブスとマクギーがソニアの逮捕に向かおうとした時、パーカーが現れギブスを逮捕するという。ギブスはナトックベイの自然を守るためソニアを逮捕すると主張し、パーカーはソニアを逮捕するまではギブスを逮捕しないと約束する。ソニアと殺し屋をつなぐ人物がいると考え、ギブスとマクギーはこれから国を出るソニアに真の報告書のことで揺さぶりをかける。しかし、逮捕はできないと告げ、ソニアは外に待たせてあった車に乗り込む。ソニアは電話をかけようとするが、車の中にパーカーが運転手として潜入しており、ソニアを逮捕する。ソニアが電話をかけた相手は妻を殺されたハノーバーで、マーシーがオフィスに呼び出す。ハノーバーはナトックベイに土地を持っており、ソノヴァがその土地を買う条件として、反対派を殺す約束を引き受けたのだった。ハノーバーがレミアを雇ったが、悪巧みを知った妻を殺したという。トーレスとナイトがハノーバーを逮捕し、ギブスはマクギーに自分を逮捕しろという。そうしなければ、マクギーも逃亡犯を助けたことになる。ギブスは過去にたくさんの事件を解決してきたが、ナトックベイの自然を守ったことが最も意味があったかもしれないという。2人がパーカーの元に到着すると、パーカーはギブスの手錠を外す。パーカーはギブスが何をしたのか、元同僚であるフォーネルに聞き逮捕するなと説得されたという。自分が証言しなければ逮捕もなくなるが、そうなるとパーカーはFBIをクビになるだろう。ギブスはリビーの父親に事件が解決したことを告げ、リビーの腕時計を手渡す。父親はやっとこれで娘を弔うことができると言い、代わりにギブスにライフルを贈る。父親は娘を誇らしく思い、自然の中に今も存在しているように思うという。ギブスはマクギーと釣りをしながら、かつて父親と同じように釣りをしたことを話す。やがて、迎えの飛行機が到着するが、ギブスはもうDCには戻らないという。ここで何をするのか、いつまでいるのか決めた訳では無いが、この地で初めて感じる安らぎを今は手放したくないという。ギブスはマクギーに18年間の礼を言ってハグをする。いや~終わってしまいましたね、といっても、ギブスの出演がという意味ですが、地味ながら彼らしい幕切れだったと思いました。お別れエピソードなので、ヴァンス、ダッキーとマクギー、それとなぜかトーレスとの別れのシーンがありましたが、役者さんたちも実際の仕事仲間としての餞、ねぎらいの言葉だったのだろうと思います。余談ですが、合成した映像がなかったのは良かったです。思い入れは見る人それぞれだと思いますが、やはり第1話から共演しているダッキーとの別れは味わい深く、多くを語りませんでしたが、ダッキーの表情が感無量でした。個人的には壁に硫黄島のあの有名な写真があって、シーズン2で扱った硫黄島の生き残りの人の事件がマーク・ハーモンとしても思い出深かったのかなと思いました。もちろん、マクギーとの別れは、マークを尊敬するショーン・マレイなので格別なものがあったでしょう。それでも、送り出す方と違ってギブスはサバサバとしていて、解放された感じがしましたね。このエピソードは永久保存版にして、後から何度も見て楽しもうと思っています。ギブスの地下室に入ったパーカーが壁に大穴が開いているのを見て、納得するシーンはファンへの最後のサービスでしょうね。マーシーさんも最後に毅然と犯人と向き合い、記者として根性を示しました。犯人は、というかソノヴァとの間を取り持った人物は、わざわざ顔を出して印象を残していたのでなるほど、という感じ。おそらく彼がトーレスに電話をかけたのでしょうね。一人目の被害者のお父さん、連絡が取れなくなって娘の家を訪ねなかったのかというのはちょっと気になりましたが(それとリビーの腕時計をいつ誰が届けたのか)、美しい自然の中に生きる先住民の人だったことや娘を誇りに思うなど、ギブスと通じるところなどがこのエピソードをまとめる核になったなと思いました。また、パーカーは最後までかっこよくて、これなら大丈夫だと思いました。やれやれ、ほんとにこれで新しいNCISが始まるような感じです。ところで、スパドラさんでは7月からNCIS:Hawai'iを放送するとのこと、何かと本家やLAなどと関わりがあるのだろうと思うと楽しみです。
May 13, 2022
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今回は特に突っ込むことなく見ることができました。まあ、みなさん携帯の位置情報をオンにしているのが不用心だなあと思いましたけど。簡単に居所を掴まれすぎじゃないでしょうか。まあ、逆に偽装もできますが。夜に気候変動問題に関するデモがあり、集会参加者が何者かに銃撃され、女性一人が死亡した。場所はFBIのNY支局の近くで、まもなく国連のサミットも開催されることもあり、政治的な動機による犯行かと疑われた。死亡したのはニコール・ミッチェルで背中から3発撃たれており、そばにいたデモの責任者ピート・ブラッドフォードはニコールの体を貫通した銃弾で怪我をした。現場からはグレーのセダンが走り去るのがカメラに写っており、犯人は車から銃撃したようだ。ピートによると、彼らは日頃から誹謗中傷や脅しなどを受けており、たった3発のみ撃ち込まれたというのも不思議だ。犯人はニコール本人を狙った疑いがある。ニコールは連邦公選弁護人を短期間務めた後、様々な進歩的な活動に関わっており、父親はウォール街の大物だという。父親に話を聞くと、ニコールは最近恋人と別れたばかりで、この男からメールで脅しを受けていたという。トッド・コンロイは地元クラブのプロモーターであり、ドラッグの取引も行っていた。6ヶ月間服役して現在は保護観察中、その間にニコールと交際していたが、ニコールはトッドの正体を知り、自分を利用して裕福な友達にドラッグを売り込もうとしていたとして、友人たちに警告した。1週間前にニコールの方から関係を終わらせたが、それではトッドは収まらなかった。事件の数時間前には「殺してやる」などのメールを送り、犯行時にも現場付近にいたことが携帯の位置情報からわかっている。スコラとライダーがトッドの身柄を確保し、逃走中に川に投げ込んだ銃も回収した。しかし、トッドはニコール殺害を否定し、銃は護身用だという。現場付近にいたのは、ドラッグの配達中だったということは、確認された。また、持っていた銃は凶器ではなかった。一方、犯行に使われた銃は、同じ日の朝にブロンクスでも使われていたことがわかる。レオ・ラミレスという男が殺され、犯人としてアフリカ系の男性が目撃されていた。ラミレスはドミニカ系ギャングのリーダーで、犯人から「名前を言え」ともみ合っていたという。このラミレスとトッドの間の関係は不明だが、ギャング間の抗争事件ではなさそうだ。ベルは現場付近を通ったバスのドライブレコーダーを回収して、不審な車が写っているのを見つける。その車が市内で目撃され、FBIが現場に向かう。ベルは支局長から潜入捜査の任務を打診された。大きな事件で、キャリアにもプラスになるが、ジダンという良きパートーナーを置いて引き受けるかどうか、迷っていた。ジダンにはまだ決められないという。探していた車が見つかり、内部を捜索したところ、地裁と事件整理番号が書かれたメモが見つかる。その裁判所は近くでまもなく裁判が始まる。法廷は「合衆国対アダロフ」と聞いて、ジダンは恋人のモナが担当する案件だと気づく。ジダンとベルが裁判所に駆けつけると、銃を持った男が発砲し、モナはジダンが守ったため、男は逃亡した。モナも犯人に狙われていたのか。ニコール・ミッチェルと聞いて、モナは何度か法廷で争ったことがあるという。さらに、ラミレスとの関係を問われ、クリップスの幹部が殺された件で、16歳の少年が運転手として起訴され、ニコールが弁護にあたったと答える。少年は将来を嘱望されるバスケ選手だったが、殺し屋の名前を言わなかったために、ニコールの勧めで取引し共謀罪で4年間の罪となった。そのアレックス・ブライアントは2週間前に出所している。アレックスは裁判の関係者に復讐しようとしているのか。アレックスの実家に向かうと、昨日の朝父親と喧嘩して家を出ていったという。アレックスは刑務所に入り、人がすっかり変わってしまい、父親は激怒していた。友人のベニーのところにいるかもしれないという話だったが、父親のローマンはアレックスを助けたいというFBIに、4年前にも同じことを言われたと反発し、ベルたちを拒絶する。ベニーはかつてはギャングの一員だったが、今は警備会社で働いていて、アレックスがでっちあげの罪で4年間も食らい、もはやバスケの選手に戻ることができなくなったことを怒っていたという。そもそもアレックスはギャングとは関係なく、同乗者がまさか人を撃つことは知らされていなかったと訴えていた。ベニーに銃について尋ねると、車の中にあったグロック22がなくなったという。アレックスの目撃情報がありSWATが廃倉庫に突入する。しかし、そこはドラッグの常習者のたまり場でアレックスは意識不明で倒れていた。アレックスは病院で意識を取り戻すが、2件の殺人とモナの殺人未遂については否定する。ジダンが心を開かせようと話しかけるが、持っていた銃については誰かに奪われたということしかわからない。今のところ、アレックスが銃撃犯だという科学的証拠はなく、ジダンはモナにアレックスの裁判について情報を求める。ギャングの友人の車に乗ったら、何があるのかわかるはずというモナと、アレックスと同じような地元出身のジダンは意見が対立する。しかし、モナはアレックスが犯人をかばったことが悪いという。アレックスの服から質店の質札が出てきて、昨日質店近くで路上強盗があったことがわかる。編みレスが殺害された時、アレックスはその質店にいてアリバイがあり、モナも襲っていない。となると、真犯人はアレックスと同じ動機を持つ父親ローマンが疑わしい。アレックスが父親をかばうのも理解できる。アレックスの実家を捜索すると、ローマンが妻に当てた書き置きがあった。ローマンは息子の未来を奪った4人を殺すつもりらしいが、次に狙うのは誰か。アレックスにその事を確認すると、ローマンはラミレスに脅されて口止めされたという。その代わりに成人として刑務所に入るため中で守ってやると言われたが、アレックスは刑務所でレイプの被害に遭い、約束は守られなかった。ローマンは息子の将来が奪われ、すっかり壊れてしまったのは自分のせいだという。刑務所であったことをアレックスは父親に言わなかったが、2日前に打ち明けたところ、ローマンは激怒したという。次に狙われるのはベニーだというので、行き先を追うとローマンはノーウッドにいることがわかる。FBIがベニーのおばの家付近を捜索しローマンを探す。ローマンは逃亡しようとして人質を取るが、ベルは成人として刑務所に入ることを知らされなかった、司法に苦しめられたのだと説得してローマンを逮捕する。ベルは潜入捜査を引き受けたとジダンに告げる。ベルの潜入捜査はミッシー・ペレグラムのmaternity leaveのようですね。全然そんな風に見えませんけど、SVUのオリビアもいきなり潜入捜査に行きましたので、そうかなとは思いました。そういうこともあっての、ライダー捜査官の投入だったのかも。ちなみに、SVUではオリビアの代わりに来た刑事とステイプラーが微妙な関係になって、というのがありましたね。ベルの、別口の潜入捜査も描いてもらいたいです。ベルのキャリアアップにつながるようなビッグケースのようですし。冒頭の白トリュフで、ジダンとモナの育ちの違いに触れられて、アレックスの裁判でも見解の違いが出てきたわけですが、まあ、検察官と捜査官の立場の違いもありますし、この2人の間に波風が立つというのはなさそうに見えるのですが、さてどうでしょう。アレックスは生まれた地域が違えば、刑務所に入ることもなかっただろう。父親の怒りもわかりますが、先週のパターンと似ていたような印象です。ラミレスはともかく、ベニーが狙われた理由は今ひとつわからなかった。ベニーのおばさんの住所まで瞬時に指摘するクリステンはすごい。(笑)ちなみに、どうしてみんなそばにいる人を人質にするんだろう。どうせ捕まるのに、罪を重ねることになりますね。説得するシーンを演出するために必要なのだろうか。スコラが何かにつけて、ウォール街にいたことをネタにするのが気になります。金を持っているけれど、あえて安月給で正義のために働いているわけですね。
May 12, 2022
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『当てのない旅』ゲイリー・コールがオープニングクレジットに入りましたね。いよいよ、ギブスとのお別れも近いのか。それにしても、こういう展開は好きじゃないなあ。レミアはギブスが急所を外して撃ったため、命を救われる。パーカーは無謀で危険な行為だと批判する。レミアは雇い主の名前を吐いておらず、殺された7人の被害者の間に共通点も見当たらない。ケイシーは金の振込に使われたダミー会社を追い、国防総省にたどり着いた。経理部の会計士に確認したところ、送金元は軍の請負業者ソノヴァ工業とわかる。しかしなぜか承認者の名前が空欄になっている。レミアはパーカーとマクギーの聴取に対して、トーレスに電話をしたのは自分の偽者だと言い、雇い主についても相変わらずはぐらかす。しかし、7件の殺人で死刑は免れないというと、まだ発見されていない1件目の死体のところに案内すると言い出す。これですべての謎が解けると言うが、ただしギブスに同行しろと要求する。ケイシーは1件目とされる事件の100日前にレミアに送金があったことをつかむ。つまり、これが本当の1件目の被害者のことなのか。レミアの魂胆は逃亡なのか、ギブスの殺害なのか、はっきりしないのにマクギーはレミアの要求を受け入れるしかないとヴァンスに求める。ヴァンスの判断でパーカーも同行し、ギブスとレミアはNY州北部へと向かう。道中レミアはギブスに語りかけて絡んでくる。目的地も告げないまま、レミアはこの付近で育ち父親も軍人だったと身の上話を始める。しかし、ギブスはレミアが自分自身ではなく、ギブスのことを言っていると気づく。レミアはギブスを殺すためにかなり下調べしたのだろう、言いたい放題のレミアに食べ物を食べさせるためギブスとパーカーは休憩を取る。パーカーはレミアに振り回され埒が明かないと判断し、引き返すためFBIに電話をかける。そのすきにギブスはパーカーを置き去りにして車を発進させた。ソノヴァ工業というのは多分野にわたる複合企業で、CEOのソニア・エバーハートは剛腕のやり手だという。簡単には話を聞けないと考え、ナイトがソノヴァで開かれる市場調査の座談会に潜入することになった。サーバールームに忍び込み、データを盗み出す作戦だ。ギブスはレミアの魂胆はお見通しだという。あれこれギブスの癇に障ることを言って、ギブスがミスをするのを待っている。レミアはギブスのことを調べたことを認め、自分にそっくりな人間がいることがわかって安心したという。ギブスの正体は妻子を殺され、敵を討った男、その他にも人を殺しているという。容疑者だけでなく、マクギーまで撃った。ギブスは次第に怒りがこみ上げたのか、車を止めるとラミアを引きずり下ろして締め上げる。ギブスは愛するものを失った喪失感から逃れ、正気を保つために仕事に没頭してきたのだ。しかし今は家族でもあるチームを捨てて、いずれラミアみたいな孤独になるだろう。ギブスはラミアに銃を向けるが、なんとかラミアの挑発に乗らずに思いとどまる。ラミアは死体のある場所にギブスを案内するという。ナイトが盗み出したデータによると、ソノヴァの「スカイラーク」という監視プログラムの中に4人の名前があり、そのうち3人までがレミアが殺したとされる、連続殺人の被害者だった。のこり一人についてはまだ生きている可能性があるので、トーレスとナイトが身柄を確保するため自宅に向かう。そこで発見したのは、死後かなり時間が経ったリビー・アロナックの遺体だった。リビーもまた頭を殴られ手足を赤いテープで縛られており、家の中は荒らされていた。彼女が一人目なら、ギブスとラミアは今どこに向かっているのか。リビーは旅のライターで一人で行動することが多く、今まで気づかれなかったようだ。家の中はエアコンがついており、電気の使用量から犯人がリビーを殺したのは2年前くらいだという。パーカーはギブスがラミアに騙されたと考え、命が危険だと気づく。一方、パーカーのはからいで、ソノヴァ社のCEOをNCISに任意出頭させることができた。レミアの写真を見せてもエバーハートは動じることもなく、スカイラークについても曖昧な返事を繰り返す。しかし追及されて、エバーハートはライバル会社に勝つため、スカイラークを使って情報を集めていると認める。結局逮捕につながる供述は得られず、一旦エバーハートは解放された。ギブスとラミアはとある空き家に到着した。ラミアはギブスを妻の墓に案内する。道中殺すチャンスはあったのに、なぜお前は俺を殺さないのかと言うラミアは、雇い主についてナトックベイへ行けばわかると言って、自ら地雷を踏んだ。ナトックベイはソノヴァ工業が銅山を開発しようとしている場所だった。スカイラークの4人は、いずれもソノヴァ社の銅山開発に関して、環境を守る活動や建設工事の許可などに関わっていたことがわかる。そのうち一人は開発地域の水利権を持っていたが、死亡後にソノヴァが権利を買い取ったという。つまり、ソノヴァ社が銅山開発をするのを止めようとしたので殺されたのか。その他の連続殺人被害者は、ソノヴァ社から目をそらせるカモフラージュだったと考えられる。ラミアの目的は妻の実家で自殺することだったようだ。実家は地雷が埋められ、武器や爆薬が集められていた。エバーハートはあれからアラスカに向かったらしい。ギブスはマクギーに一緒にアラスカに向かうという。ギブスは神業的なショットで1ミリ急所を外していたわけですね。(笑)ラミアのサイコぶりは本当に神経に触るというか、気味が悪い。なのにギブスはニヤニヤしながら車を運転している。ラミアはギブスの成れの果てなのでしょうか、鏡に写った姿?愛する妻子を亡くして喪失感に苛まれ…という件で過去シーンが出てきましたが、言いがかりも良いところ。まあ、ギブスの行動に疑問を感じたこともありましたが、ギブスが金をもらって殺し屋をやっていたわけではないです。ラミアの一方的な執着は迷惑でしたが、ギブスを狙ったのはソノヴァの依頼か?金は振り込まれていたのか、あるいはラミアが勝手に殺しの対象にしたのか?ギブスなら自分を殺してくれると思ったのか?でも、ラミアが思ったような人物ではなかったようで、ギブスにはまだ希望があるらしい。ラストに墓参りをしていたシーンは意味深でした。ちなみに、ギブスは1954年生まれなのですね。ナイトの潜入捜査はお見事だったけれど、セキュリティの厳しいサーバールームに侵入して、USBにデータをコピーするというのはさすがに現実的ではないですね。パソコンのファイルをコビーするのとはわけが違うのですから。さて、連続殺人の背後には空恐ろしい大企業の闇があるらしい。次週はアラスカへマクギーとギブスの2人旅で連続殺人の決着をつけるのかな。
May 7, 2022
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金持ちと貧乏だと警察の動き方が違う、ということをテーマにして、何が言いたかったのかなと思いながら見ていました。クロエ役の子はSVUに出ていましたね。フォーブスの資産家ランキングにも載るような富豪ネイサン・フォードの娘クロエが誘拐された。ベッドフォードの別荘の門扉の前で連れ去られたところが、防犯カメラに写っていたが、犯人の顔ははっきりとはわからない。フォードはFBIの副長官とも直接話をしているという。父親の仕事では敵が多いとは言え、特別に疑わしい人物はおらず、クロエにも狙われる動機が見つからない。クリステンは最近、クロエの誕生日パーティが非常に派手でSNSでもバズり、ニュースになったことに注目する。誘拐に使われた車はニューロシェルで直前に盗まれたもので、車の登録者の女性は犯人が銃を向け、何度も「すまない」と謝っていたという。「娘のために他に方法はない」ということらしい。車を奪ったところは交通カメラに写っており、顔認証で建築関係に務め、陸軍にも在籍したマイク・ヘルトンとわかる。ヘルトンの行き先は車のGPSから判明し、FBIはスカースデールにある豪邸へと向かう。邸宅内は無人でクロエの痕跡はない。しかし、突然家の中にヘルトンの声が響いた。ヘルトンはFBIが2時間49分でクロエの居場所を突き止めたと言い、それは金持ちの娘だからだという。それに引き換え、ヘルトンは3週間前に娘のステファニーが行方不明になったと警察に訴えたときは相手にもしてもらえなかったと主張する。それで貧乏人だと探してもらえないと思い、クロエを誘拐して世間の注目を引きたかったのだという。ヘルトンとクロエは邸宅の中のセーフルームの中にいた。分厚いドアに阻まれ、ドアからは簡単には救出に至らない。ヘルトンは娘を捜索しなければ人質のクロエを殺すという。時間の猶予は2時間49分だ。ヘルトンはこの家のセーフルームの設置に関わっていた。カスティーヨはセーフルームの設計図を取り寄せ、突入方法を探るように命じる。ステファニーは3週間前に買い物に出て行ったきり戻ってこなかった。ヘルトンのいう警察が娘の失踪届を受理しなかったのは、ヘルトン本人に娘がいるという記録がなかったからだった。しかしヘルトンの隣人らはヘルトンが10代の女性と暮らしていると証言している。ヘルトンと交渉するジュヴァルは、クロエを救出するため、まずはヘルトンと話を合わせて信頼を得なければならない。イアンがシステムに侵入し、セーフルーム内の映像と音声を支配できることになった。ジュヴァルはヘルトンにFBIがステファニーを必死で探していると告げる。同時にクロエを開放するように求めるが、ヘルトンはまずは娘を探し出せと譲らない。ヘルトンのアパートの大家によると、ヘルトンは娘がいることを知ったのは最近だったという。ステファニーの母親は娘がいることをヘルトンに知らせずに別の男性と暮らし、その男性をステファニーは父親と信じ、数年前に薬物の過剰摂取で死亡した。母親も昨年死亡したが、その前にヘルトンにステファニーのことを知らせたのだった。しかし、知り合ったばかりの父娘の関係は上手くいかず、ステファニーは過保護な父親に反抗していた。大家の女性はステファニーの家出の可能性について、1ヶ月前に父親と大喧嘩をしたステファニーに、フロリダにいるいとこに会いに行くよう、バスチケットを渡したと明かす。それは事実だったが、ステファニーは最終的にフロリダにはいかなかった。「いとこ」によると、ステファニーから「父親と仲直りをしたのでNYにとどまる」というメールが来たらしい。ステファニーが乗る予定だったバスの時間帯のターミナルでは、男性ともみ合う女性の姿が確認されていた。ステファニーは何者かに誘拐されたようだ。ジュヴァルはステファニーが誘拐されたことを確認したとヘルトンに謝罪し、男について情報を求める。しかしヘルトンはそんな男は知らないと言いつつ、FBIに協力する姿勢を見せない。逆に、クロエの父親フォードは、ヘルトンに金を払ってでもクロエを救い出すと申し出る。カスティーヨは容疑者は腹を立てており、それは危険だと止める。セーフルームの製造元によると、ドアを破ることは不可能だが天井からなら可能だとわかる。FBIはモデルルームを借りて突入のシミュレーションを行う。12秒で制圧しなければならない。一方、セーフルーム内でもクロエがしびれを切らし、拘束を外してヘルトンの銃を奪おうとした。ヘルトンは銃を奪い返し、ジュヴァルは必死で銃を置きクロエを開放するよう説得を続ける。ステファニーが男に誘拐された時の映像に、犯人の車のフロントガラスに駐車許可か何かのシールが貼っていあるのがわかる。シリアルナンバーからブルックリンに住むアルフォンソ・ゴメスという人物が浮かぶ。ゴメスはその車を1ヶ月前にセルジオという男に売ったという。セルジオはゴメスから部屋を借りていたが、ドラッグを吸っていたので追い出した。しかし、彼は屋上でっ伝書鳩を飼っており、今も世話をしに来るのだという。ベルとジダンがセルジオが姿を現すのを待ち構え、ジダンがセルジオを追ってビルの屋上まで追い詰める。隣のビルに飛び移ろうとしたセルジオが失敗し、ジダンは壁にぶら下がるセルジオにステファニーの事を問い詰め、スレファニーになり代わっていとこにメールを送ったことを聞き出す。セルジオは依存症でドラッグの金欲しさに、ヒューゴという男に女性を誘拐して引き渡していたことを認める。女性はドラッグ漬けにされ、売春をさせられるのだという。ヒューゴとの連絡方法は鳩だというので、鳩に発信機をつけて放す。鳩はハートフォードのヒューゴのアジトに飛んでいき、FBIが突入する。監禁されている女性たちの中に意識不明のステファニーを発見するが、ドラッグを打たれて昏睡状態で敗血症を引き起こしている。ジュヴァルはヘルトンにステファニーを見つけたと告げるも、ヘルトンは娘とすぐに話をさせろと興奮し、ジュヴァルは事実を告げないことにする。もはや突入するしかないというジュヴァルにカスティーヨはGOサインを出し、ヘルトンを画面に近づけさせたすきに、天井を爆破してSWATが突入する。ヘルトンは撃たれて瀕死の状態となり、クロエは救出された。ジュヴァルはやっとステファニーが意識を取り戻したことを告げるが、ヘルトンはやるだけの価値はあったと息を引き取る。スコラがセーフハウスの突入で、「Seal Team」みたいな訓練シーンを見せてくれたのが目新しかった。FBIも裕福なのか、モデルルームを借ります、壊してもいくらでも小切手切ります、とは皮肉です。(笑)でも、迷惑だったのは留守中の家の持ち主ですよね。FBIはそちらには補償しないのでしょうね。ヘルトンは死んでしまいましたし、あえて請求するならヘルトンを差し向けた建築会社かな。ヘルトンは悪い人ではなかったが、やむにやまれず極端な手段を取って娘を探し出そうとした。背景には確かに社会的に力を持たない庶民のために、警察は動かないという事実があるのでしょう。ジュヴァルは交渉人としてヘルトンと関係を築く中で、そうではないことを信じさせようとした。でも、情報の伝え方が不十分だったのでヘルトンはジュヴァルを最終的に信じることはなく、五分五分のリスクで突入せざるを得なかった。作戦としては成功したけれど、ジュヴァルとしてはどうだったのか、悔いは残ったでしょうね。クロエの父親まで、同じ父親として話を通じることができるかもしれないと言っても、カスティーヨはもっと前向きな取るという。それが実力行使なわけなのですが。囚われたクロエがヘルトンとやり取りをしていたのが、もう少し有意義に使えたら良かったなと思いました。あなたは自分の娘のために私を殺すのか、他にも選択肢があるはずだとしっかりした子だったので、ちょっと残念でした。セルジオ捕獲の流れはもう、窓から逃げて非常階段を登るのはわかりきっていて、読めました。(笑)あそこでセルジオを死なしていたら、ステファニー救出には至らなかったでしょう。他にも人身売買の被害にあっている女性たちを救出できたのは、FBIのお手柄ですね。ヘルトンはそのための犠牲になったわけで、これで少しでも世の中を動かせれば良いのですが。とはいえ、遺されたステファニーはどうなるのか、後味は悪くていかにもディック・ウルフ調でしたけど。今シーズンこの手のエピソードが多いですね。
May 6, 2022
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