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今週になってから気温がどんどん上がって、春到来といった感じになってきた。 春の日差しに誘われるように、校内のあちこちで花の開花が相次いでいる。 いささかこじつけめいてしまうが、これらの花に負けじと、 私のクラスの1年生たちが才能を次々に開花させてきた。 その才能とは、「日本語での会話を楽しむ才能」。 どんなに単語や文法を覚えても、会話を楽しめない学生は、会話が上手にはならない。 会話ができない学生は発話だけではなく、聴解も単語や文法の定着も低い。 今年、私は授業でいろいろな方法を取り入れてきた。 私は『会話』の教師だから、学生たちの会話能力を向上させることが仕事だ。 そのために、まず、学生たちに会話を楽しんでもらえるように、 1年生たちの初めての授業から、工夫を重ねてきた。 初めての授業で、私は学生たちに自己紹介をさせることはない。 自己紹介は大抵の場合、教師が何をすればいいかわからない時に、学生にさせるもので、 私には時間の無駄としか思えない。 中国語で自己紹介をさせる時間があるなら、 もっと日本語に興味をもたせる話をしてあげたい。 もし自己紹介をさせるなら、日本語でさせようと思うし、 日本語できれいな発音と正しい単語、文法で自己紹介ができるように指導をする。 今年の私のクラスの1年生たちは、実に楽しそうに日本語を話す。 そして会話の練習の時間が終わった時に、もっと話したいとせがむ。 間違えても萎縮せず、友達同士で「やっちゃった」と笑い合う。 授業中は私と学生との交流が途切れず、言葉の応酬が頻繁にある。 その様子は、2年生が授業を見に来た時に、 1年前の自分たちと比べて、その賑やかさとレベルの高さに驚き、危機感を持ったほど。 私のクラスの1年生たちの会話レベルは過去数年の1年生に比べて数段高い。 話したいという欲求ほど、日本語能力を向上させるものはないからだ。 私のクラスの1年生はやがて、この大学を背負って立つ存在になるだろう。 それだけは自信がある。。。。
2012年03月31日
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昨日の夜、3年生から電話が掛かってきた。 私はここ数年、1年生と2年生(今年は4年生も)の担当なので、 学生たちは3年生になると、新しい3年生の先生と交流するようになり、 私とは縁遠くなるのだが、 それでも律儀に連絡を取ったり、部屋に来てくれたりする学生もいる。 電話を掛けてきた彼女の用件は、私への感謝を言いたいということだった。 先学期、彼女が応募した「中国人学生作文コンクール」で、 彼女の作品が1等賞の候補作に残っているそうで、 その作文を指導したのが私だった。 作文コンクールと言えば、書くだけだと思われがちだが、 入賞の候補作に残った作品については、 書いた学生に直接、連絡を取って、 日本語で会話をして、当人の日本語能力を測るということも行われている。 彼女が一等賞か二等賞のどちらになるのか、まだ決まっていないが、 どちらにしろ、大きな栄誉には違いない。 3年生になって、私の担当を外れてからも、 私に作文の指導を頼んでくれただけに、私も彼女に感謝をしている。 学生の栄誉は教師の喜びでもある。。。。
2012年03月26日
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先週までの「ここは南極か!」と言いたくなるほどの寒さは終わり、 昨日から20度にも達するほどの暖かさになってきた。 毎年、この時期になると心配になってくるのが、 『日本語ドラマ・パーティ』。 以前、3年生を担当していた時に、 楽しい思い出を残してあげることと、日本語会話を磨くために発案したのが初めで、 それから毎年、5月に、私と学生たちの共同作業で、 日本語劇、歌、踊り、楽器の演奏、武術の披露など、 楽しく賑やかにパーティをしている。 心配していることは、30分間ほどの日本語劇について。 毎年、新しいことにチャレンジしたいので、 脚本を作らなければならないのだが、 そのアイディアはあっても、整合性のあるストーリーにして、 観客を笑わせたり、感動させたりすることができるかどうか、 というのが懸案になる。 昨日、散歩をしている時に、突然、いいアイディアが湧いたので、 今は時間を見つけて、脚本を書き進めようとしているところ。 今年の2年生たちに相応しい、賑やかでレベルの高い脚本になりそう。 自分でも期待している。。。
2012年03月25日
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毎年の恒例になっている「中国人俳句コンクール」の募集が始まって、 私のところにも、学生たちが「直してください」と言って、 自作の俳句を書いて持ってくるようになった。 快作、奇作、それぞれだが、 中国人の学生たちが、日本の俳句に興味を持ってくれることは素直に嬉しい。 私は俳句の専門家ではないので、良し悪しはよくわからない。 だから情景が目に浮かぶように、学生たちの俳句に手を入れている。 今まで、15人計50句ほどの俳句を直したが、 その中で印象に残ったのは、次のような作品。 春水や ゆらゆら鴨の 昼寝かな 水ぬるみ ばしゃばしゃはしゃぐ 子らの声 菜の花を 踏み踏み馬の 大あくび 皺の手を 凧持つ孫の 手に重ね 風吹いて 行き先知らず 雪の花 数年前の句だが、いかにも中国らしくて、強い印象が残っているのが、 春風や 昨日黄河で 今日長江 毎年、最優秀作品には、日本三泊四日の旅行が贈られる。 毎年、この大学の学生の作品が選ばれて、日本旅行をゲットしているのだが、 さて、今年はいかに。。。
2012年03月23日
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今週の授業は木曜日で終わり、 明日からは金曜、土曜、日曜と毎日、朝から夜まで切れ目のない、 怒涛の、学生との会話練習が続く。 そして、その勢いで来週へと流れ込み、その週が終われば、 再来週は「清明節」で学校は3連休になる。 例年、この時期は、のんびりとした時間を取り戻すために、 ぶらりと旅行をすることにしているのだが、 今年は旅行に行くことは変わらないが、学生と一緒に行くことに決めた。 2年生の学生2人で、切符やホテルの手配などは全部、彼女らに任せ、 私はただ、引率していくだけ。 行き先は河北省の邯鄲で、「邯鄲の夢」の故事で知られたところ。 ここからは特快で1時間半ほどだから、 中国の感覚でいえば、ごく近所。 学生と一緒に行くというのは、 最近、一人で旅行をすることに新鮮さがなくなって、飽きてしまっていたことと、 学生が私と旅行に行きたがったという二つの理由から決めたもの。 2人の学生はどちらも2年生だが、話をしていても、 楽しく、ストレスを感じることがなく、むしろ安らぎさえ感じさせてくれるので、 これなら、いい気分転換ができそうだと思っている。 他の日本人の先生がたは揃って、遼寧省に旅行をするとのことだが、 私は日本人の先生方との団体行動は勘弁願いたいたちで、 気の置けない学生たちと、せいぜい、安・近・短の旅行を楽しむつもりだ。
2012年03月22日
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今日は火曜日。 今学期は毎週、夜、2年生の『会話』授業があります。 夜の授業は、7時半に始まって、9時10分に終わります。 5月の連休の後は8時開始で、9時40分に終わりと、夏時間で30分遅くなります。 クラスの学生数が35人と多いので、 たくさんの学生に発話のチャンスを与えようと、クラスを2つに分けたのですが、 私と学生がともに空いている時間が、火曜の夜しかなかったので、 夜の授業をすることになりました。 そういえば1年生の授業も、先学期は40人のクラスを4つに分け、 その2つが私の担当、つまり10人のクラスが2つで始まったのですが、 今学期は15人のクラスが2つと、人数が増えてしまいました。 しかも、私の授業に来る他のクラスの学生がだんだん多くなって、 今では2つのクラス、どちらも30人ぐらいを相手にするようになりました。 学生一人一人の発話の機会は少なくなりますが、 大勢いると、賑やかな雰囲気になるので、どちらがいいとは言えません。 ただ、学生の会話を上手にするために、 授業以外での会話練習は格段に多くなりました。 先述した、他のクラスの学生も、会話の機会を求めて、私の部屋に次々にやって来ます。 今では1年生たちと、日本語だけで、 資料を使わず、写真も見せず、ただ話すだけで 1時間がすぐに経過するようになりました。 しかも爆笑したり、頷いたり、私の質問に答えたりで、 かなりの進歩を感じることができます。 おかげで、私の自由な時間はほとんどなくなりました。 あとは私自身の体力と気力の問題です。。。
2012年03月20日
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この大学のクラブ活動の一つに『桜花日本語交流協会』という団体があります。 もともとは4年前、教育実習の機会がない日本語学部の学生に、 日本語の授業をする場所を提供するために、 当時の4年生と私が創立メンバーになって作ったクラブです。 その活動は、他の学部の学生で日本語に興味がある者に、 毎週土曜日の午前、日本語を教えるというもので、 日本語学部2年生の学生がその授業を担当しています。 先日、そのクラブで日本語を教えている学生が、 私の部屋に来て、相談したいことがある、と言いました。 聞けば、授業に来る学生がだんだん少なくなり、 活気がなくなって、静かになってしまったとのことでした。 そして、どうすれば授業に活気が出て、学生たちが興味を示してくれるのか、 いい方法があったら教えてほしいということでした。 そこで、一つ二つアドバイスをして、 授業に活気をもたらすやり方を教えました。 今日、彼女が部屋に来たので、結果を聞いてみたところ、 「とても賑やかで、大成功でした!」と、満面の笑みで喜んでいました。 やっぱり教師にとって、学生の反応がいいことが一番嬉しいことです。 冗談を言って笑わせるだけでなく、なるほどと納得させたり、 新しい知識を得る喜びを与えたり、一緒に喜んだり、悩んだりすること。 これからも、そういう授業をしていきたいものです。。。
2012年03月18日
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見事に埋まりました。 先週から来週にかけて、カレンダーは毎日、朝から夜まで予定でぎっしりです。 授業の時間以外は、すべて学生との会話の練習です。 もう他の予定を入れる余裕は全くありません。 今週の授業で嬉しいことがありました。 先学期、他の先生のクラスにいた学生が、今学期は私の授業を選択してくれました。 しかし、彼女は先学期は勉強に熱心ではなく、授業をサボることも多かったので、 聞き取りも発話も、他の学生に比べて遅れていて、 授業に来ても、居場所がなさそうな様子をしていました。 その彼女が木曜日の授業で、手を上げて話し、 授業が終わった後で、教壇にいる私のところに来て、質問をしたのです。 「やった!」とガッツ・ポーズが出そうになりました。 もう一人の学生は発音がきれいで、試験の成績もいいのですが、 恥ずかしがり屋で、指名しただけで顔が真っ赤になり、 人前で話すことができませんでした。 その彼女と先日、話をして、元気付けたところ、 彼女は今週の授業で、誰よりも先に手を上げて、 宿題にしていた会話文を教壇の前で(やはり恥ずかしそうでしたが)、話しました。 そして、授業が終わった後で、そのことを誉めた時、 彼女は大きな声で、 「先生、ありがとう!」と微笑みながら言ってくれました。 教師の喜びって、これだよなと思いました。 こういう嬉しさがあるからこそ、疲れていても頑張ることができます。。。
2012年03月16日
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この大学の日本語学部にはある伝統的な習慣があります。 それは授業が始まる10分前に、学生が日本人教師の部屋に迎えにきて、 授業が終わった後、また部屋まで送るという習慣です。 部屋から教室まで5、6分の道のりを、日本語で話をしながら連れ立って歩くのです。 昨日の午後、2年生の『作文』の授業が終わった時のことです。 いつものように学生と並んで外事弁に帰ってきた時、 外事弁から男性5人が出てきました。 その中の1人は外事弁のスタッフだったのですが、 他の4人は会ったことがない人ばかりでした。 私はその人たちを見て、隣にいた学生に、こう言いました。 「あの人たちは日本人ですよ」 彼らの話し声を聞いたわけではありませんが、 一目見て、日本人だとわかったのです。 私が「日本人ですよ」と言った声が聞こえたのでしょう。 4人の男性が、私たちの方を振り向いて見ました。 そして、私たちに近寄ってきて、名詞をくれました。 彼らは日本のある国立大学の教授たちで、 この大学との友好提携を進めるために、きていらっしゃったそうです。 その時は時間もなく、名前を名乗ることさえできなかったので、 夜、早速、名詞のメール・アドレスにメールを出しておきました。 こんな内容でした。 「この大学の学生は本当に勉強熱心で、 この大学の朝は、学生たちがキャンパスの中で教科書を朗読する声で明ける、 と言われるほどです。 日本語学部の学生は皆、素朴で純真、そして日本が大好きです。 これから本学と御大学の友好交流が進むことを、 私も学生たちも心から願っています」 昨日の夜、送ったメールに、 今日の朝、早速、返事が来ていました。 ああ、やっぱり日本人ですね。。。
2012年03月14日
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やはり、風邪の症状は、休みが明けて授業が始まるとともに快方に向かっています。 休みの時だけ、具合が悪くなるというのは、毎度のことですが、 それでも中国人の学生たちが持っている、 「日本人は責任感が強い」「仕事に真面目だ」というイメージを 壊さずにすむので、良い面もあります。 以前、この大学に赴任していたある日本人教師は、 学生を怒鳴り散らしたり、学生に向かってチョークを投げたり、 しょっちゅう授業を休んでいたりしたので、 学生たちから完全に見放され、担当解任要求騒ぎにまで発展したことがあります。 その先生が担当していたのは3年生でしたから、 既に日本人に対して良いイメージが醸成されていた学生たちは、 「あの先生は日本人らしくありません」と言って、 日本人に対する印象が悪化することはありませんでしたが、 もし1年生の担当であれば、 その先生を通じて、初めて日本人に接する1年生たちは 「日本人は厳しくて、責任感がない」と思ったかもしれません。 そして、日本語を学ぶ意欲もなくしてしまうこともあるでしょう。 私は、日本に留学する学生たちによくこう言います。 「あなたたちは、それぞれが中国人の代表だという気持ちを持ちなさい。 あなたを通じて、中国人を理解する日本人もきっといますから、 あなたたちが何か良くないことをすれば、 中国人のイメージは途端に悪くなることもあります」 逆もまた真なりです。 そのことは、私自身もいつも忘れたことはありません。。。
2012年03月13日
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一昨日の夜ぐらいから、唾を飲むと痛みを感じるようになって、 今日は喉の不快感と鼻水に悩まされています。 幸いなことに、昨日も今日も授業はなく、 明日からは多分、体調も戻りそうな実感があるということです。 授業を休まずにすむということが、何よりも嬉しいです。 以前、日本人の先生と話をしたことがありますが、 風邪を引いたり、体調を崩したりするのは、 いつも授業(仕事)がない時に限ってで、 今回もやはりそうでした。 先週は毎日、朝から夜まで学生と会話の練習をしていて、 授業があろうがなかろうが、いつも周囲には学生がいました。 先学期までは3、4人で一緒に来ていた学生たちが、 今学期はより多くの話すチャンスを求めて、一人ずつ部屋に来るようになりました。 その分、会話練習に費やす時間は多くなります。 嬉しいことは、1年生たちが、会話の練習をやりたいと言ってくれること。 その1年生も4人以上のグループで来るのではなく、 1人、2人、或いは3人ぐらいでやって来ます。 そして、会うたびに会話も聴解も上手になっています。 聞けば、日本語学部の学生にとって、日本人のイメージは、 「真面目」「責任感が強い」だそうです。 最近の日本人にそのイメージが当てはまるかどうか、大いに疑問ですが、 明日からは何事もなかったように授業をできそうなので、 学生たちのイメージを壊さずにすみます。。。
2012年03月11日
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昨日の朝のこと。 授業前の時間に散歩をしようと、校内をぶらぶらしていると、 なんだかこんなものが。 近づいてみると、それは、 トイレット・ペーパーの山。 昨日は中国では「女の日」で、この大学では、 女子学生一人当たり5個のトイレット・ペーパーがプレゼントされました。 この大学の女子学生は2万人以上いるというのに、全員に支給です。 各寮の代表者は、寮の人数分(8人)、つまり40個のトイレット・ペーパーを せっせと寮まで運んでいました。 日本ではまず見ることができない風景です。。。
2012年03月08日
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2年生の『会話』では、先学期から「二人スピーチ」を取り入れたが、 今学期からは少し発展させて、写真を見せながら、 日本のいろいろな習慣や文化を説明させるというやり方にした。 二人でスピーチをするというのは、相手と呼吸を合わせながら話す練習で、 その話の内容は、間違った単語や文法を使わないように、 今のところは原稿は全部、私が作り、 発音もしっかり直してから練習させることにしている。 もともとは学生たちに人前で話す機会をたくさんあげたいと思ったのがきっかけで、 そのうちに、「紙芝居」をやらせようかと思うに至り、 それが、日本の文化や習慣を、他の学生に説明するという具合に変わってきた。 昨日と今日の授業では、「日本の高校の制服」をテーマに、 学生たちが日本語で、他の学生に説明をした。 それぞれ練習しただけあって、発音もきれいで、 人前でも物おじたり、緊張したりしないで、堂々と日本語を話していた。 ただ日本語を話すだけでなく、 時には漫才のようなボケとツッコミのような、笑いを誘う台詞があったり、 言葉だけではなく、動作や表情の豊かさなどを要求する場面もある。 このやり方、今月一杯は続けて、来月からはもう少しレベルの高い会話へと発展していく。 去年の9月になった頃に比べると、2年生たちも随分、上手になった。 今学期、できるだけ会話を上達させて、 来学期からは3年生の先生にお任せすることになる。。。
2012年03月07日
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この数日、去年の6月に卒業した学生たちからの連絡が相次いでいます。 転職したいがどうすればいいか、 通訳をしている時、この単語をどう訳せばいいかわからなかった、 などの話題から、ただ私の声を聞きたいから電話を掛けたという者など、 いずれも在学当時よりも格段に上手になった日本語で話しかけてくれます。 そんな中で、昨日はやはり去年の卒業生が、私の部屋を訪ねてくれました。 彼女は去年の院生試験に失敗して、雌伏一年、今年の一次試験を突破しました。 次は日本語での口頭試問(二次試験)に臨むために、 私の指導を仰ぎたいということでした。 面接試験のポイントや答え方、発音や単語の使い方などを指導した後で、 彼女はこう言いました。 「実は今日は、先生への感謝とお詫びを言いたくて来ました」 彼女は実はクラスの中でも日本語のレベルはやや劣っていました。 しかし、真面目に挫けず、こつこつと努力をするという才能がありました。 そしてクラスメートに対して劣等感を抱いていた彼女が、 自分を変えたいと一念発起して、2年生の春に、 『日本語ドラマ発表会』で準主役を演じたいと立候補したのです。 (3年前の『日本語パーティ』。真ん中の和服を着ている学生が彼女です) 彼女は一生懸命に練習して、本番の舞台では迫真の演技を見せたそうです。 「そうです」というのは、その発表会の日の朝、 私の父が亡くなったという電話があって、 私は急ぎ、日本に帰らねばならず、本番を見ることができなかったからです。 彼女としては、 「できの良くない自分をずっと一生懸命に支えてくれたことに対する感謝」と、 「それを言いたくて言えないまま卒業したことに対する心苦しさ」を 昨日までずっと持ち続けていて、夢の中にも私が出てきたそうです。 そこまで思ってくれるのは本当に嬉しいことです。 ただ、私自信がとうに忘れてしまったことを、 「あの時の先生の言葉を支えにずっと頑張ってきました」 などと言われると、何事も迂闊に言ってはいけないな、とあらためて思ってしまいます。 彼女が来週の二次試験に合格することを祈ってやみません。
2012年03月06日
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新学期開始から1週間、学生たちもだんだん調子が出てきたようです。 今学期、初めての授業の時は、頭の中がまだ冬休みだったようで、 反応も良くなかったのですが、 金曜日あたりからは学生が次々に部屋に来てくれるようになり、 なんだか繁盛している歯医者さんのような様相を呈してきました。 この時期になると、5月下旬に行われる交換留学生の面接試験を目指しての会話練習も だんだん多くなってきます。 日本語学部の学生たちにとって、日本はやはりあこがれの国で、 誰もが行けるものなら是非とも行きたいと思っています。 以前より留学が簡単になったとはいえ、 やはり超えるべき障碍は大きく、 特に保証金を用意しなければならないというのは、 大半の学生にとって難しい問題のようです。 そういえば、去年、日本に留学した私のかつての秘蔵っ子からメールが届きました。 そこには、こんなことが書いてありました。「日本とはいえ、やっぱり二流大学です。 授業中、前の席に座って真面目に先生の話を聞いているのは 私たち中国人の留学生ばかりで、 日本人の学生は後ろの席で寝たり、漫画を読んだりしています」 日本の学生は、すっかりバカにされているようです。 まあ全ての日本の大学がそうだとは言いませんが。。。
2012年03月04日
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ネットで日本のニュースを見ていたら、 福島から移って来た子供を、幼稚園が受け入れることを拒否しただとか、 公園で遊んでいたところ、公園で遊ぶなと言っただとか、 とんでもない記事を目にしてしまった。 もともと日本人は内と外の意識分けが強く、 内輪の者以外には容易に心を許さない、 というか、自分の仲間ではない、と阻害する傾向が強い。 だが、自分のせではない発電所の事故という理由によって、 故郷を離れざるを得ずに、見知らぬ土地に越してくるだけで、 大きな精神的なストレスになっているはずのところに、 そのように阻害するとうのは、暴力よりも陰湿で悪質だと、私は思う。 情けは人のためならずというが、 そのように、困っている人を更に傷つけるような者は、 自分が困った時に、自分が与えた以上の更なる苦痛を受けてみれば、 自分がやったことの酷さがわかるだろう。 これが今の日本人なのか、と思うと 悲しすぎて、涙も出ない。。。
2012年03月03日
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昨日、今日と卒業生たちから相次いで電話が掛かってきました。 一人は卒業後、働いていた翻訳の会社を辞めて、 最近、鄭州の日系企業で日本人の社長秘書兼通訳になったそうです。 在学中から日本語会話が堪能な学生でしたから、 彼女の能力なら充分に仕事を全うできるだろうと思いますが、 それでもやはりいろいろな困難があって、反省の毎日だそうです。 私と話をしながら、「泣きそうになってきました」と言っていました。 もう一人は北京の日系企業の仕事を辞めて、 最近、他の会社の面接を受けたところ、 二つの会社から「他の会社よりいい条件を出すから、こちらに来てくれ」と 引っ張りだこだそうで、どちらの会社に行けばいいか迷っているという電話でした。 その二つの会社とは、 一つは小さい会社で、もう一つは大きい会社だそうです。 給与や待遇は、お互いの会社が張り合っているために、 ほぼ同等なのですが、どちらの会社が自分を成長させてくれるかで、 彼女は決めかねているとのことでした。 小さい会社なら、いろいろな部門の仕事を任されることが多く、 自分の責任も大きくなりますし、多方面にわたって経験を積むことができます。 大きい会社なら、まず安定しているでしょうし、 多数の社員の中でもまれて成長することができるでしょう。 嬉しかったことは、そんなことでも、 わざわざ私の意見を求めるために電話をしてきてくれたということです。 彼女たちは、私が初めて1年生を担当した時の学生で、 私自身が「空前絶後」と名付けたほどのクラスでした。 2年生から3年生に、そして4年生へと担当を離れた後でも、 そして卒業をしてしばらく経った今でも、 何かにつけて連絡をしてくれます。 彼女たちとの出会いは私にとっても大きな財産です。。。
2012年03月01日
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