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株式投資ではこうするべき、こうしてはいけない、など色々と言われている事がある。しかし、株式投資であるべき姿といったものはない。あるのは、そうあるべきだと思っている考え、である。
2016.07.31
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どんなに精度よく分析したとしても、「この成長があと5年続くと仮定して」というような部分に致命的な不正確が現れます。その成長ペースは、外部環境などの影響を受けて見込みが大きく変わってきます。企業運営に大きく失敗していなかったとしても、その成長ペースは時には3年も持続しなかったり、時には10年以上持続したりします。3年か10年かは取り返しのつかない深刻な違いであって、ファンダメンタル分析の精度など一気に吹き飛んでしまいます。ファンダメンタル分析の見込み通りにならない時に、ファンダメンタル投資家が業績動向を先行する株価変動の先回りして儲けるのは至難の業です。 成長ペースの皮算用を間違えるという取り返しのつかない過ちをしないために、「今後成長を続けると思われている企業の株を買うのを避ける」、という手法が時に優れたパフォーマンスを得ています。しかし、その優れたパフォーマンスを得ることができるという企業の絞り込みの条件が少し変わるだけで、とても大きな期待値の変化が起きます。ここがファンダメンタル分析の致命的な限界です。限界の範囲の中で分析をしている、という認識が欠けていると、多くの場合は慢心から失敗します。
2016.07.25
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ROEはPERやPBRと違い、株が安いかどうかを測る指標ではありません。株が安いかどうかを知りたければ、ROEはPERまたはPBRと絡めて考える必要があります。ROEとPERを絡めて考えた場合は、必然的にPBRの事も考慮している事になります。ROEとPBRを絡めて考えた場合は、必然的にPERの事も考慮している事になります。逆に言えば、PERとPBRを絡めて考えた場合は、必然的にROEの事も考慮している事になります。PERとPBRとROE。この3つは、どれか2つを考慮すれば、残りの一つは無視してもらって構いません。分析の仕方によって、どの指標を用いればやり易いかが決まるだけです。------ROEは未来の価値を表します。PERは現在の価値を表します。PBRは過去の価値を表します。難しいのは、ROEは変動の仕方に価値がある、という事です。過去の価値は大きく変わりませんが、未来の価値は大きく変わります。予測だからです。この変動の仕方(将来のROE変動)を精度よく予測するのは非常に困難であり、「現時点でのROE」に余り価値がないこともあって、バリュー投資ではROEの評価が非常に低くなっています。 よく過去のROE変動を元に将来のROE変動を皮算用する投資家が居ますが、長い間株式投資を通じて色々と経験するとその行為が無駄なことに気付きます。投資歴が長い人がそんな分析やってるのをたまに見ますが、「なんだかなぁ…」と思ってしまいます。今まで何をやってきたんでしょうかね。株価ばかり追いかけていたんでしょうか。
2016.07.20
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ニコニコ動画で面白いのをこのブログでたま~に紹介していましたが、今回はそんな感じで。 「アイマスクエスト」というとてつもなく面白い動画が知らない間(2015年8月)に非公開になって、今年の6月21日に復刻版という形で他の投稿者(製作スタッフ)から公開されているようになっていた、そんな事に今日になって気が付きました。最も多い動画でアクセス数が300程度ですので、まだ復刻版に気が付いていない難民がいると思いますのでここで紹介しておきます。 回を重ねる毎に面白くなっていくアイマスクエスト。アイドルマスターとドラゴンクエスト4を混ぜ合わせた創作品です。僕の世代はドラゴンクエスト好きな人ばかりだと思いますので、とても面白く見れると思います。というか、別に知らなかった人は見なくても良いですけどね。非公開になって絶望した人は見て涙して下さい、という感じです。 プロローグから http://www.nicovideo.jp/watch/sm29096148 コメントのないアイマスクエストを視聴するのも味気のないものですが…。かつての視聴者の書き込みがあるアイマスクエストは視聴できなくなったというのも寂しいものです。 この作品の素晴らしさは僕が語るまでもないので割愛しますが、もう本編は更新されないんでしょうね。ておくれP、本当にお疲れ様でした。
2016.07.17
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真実を得る為には、誠実である必要がある。素直な心がなければ、真実には辿り着けない。情報の裏を読むことは重要だ。しかし、人の言うことを信じずに情報の裏を読み続けてばかりだと、自身の誠実さを失いかねない。人間を育てる基本は、誠実さにある。自分に正直でなければ、投資の世界でも成功は出来ない。
2016.07.12
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言い忘れていましたが、去年息子が生まれました。現在家事育児に邁進中です。イクメンではありませんが。
2016.07.10
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今回がランダムウォーク理論否定シリーズの最後になります。ここまでランダムウォーク理論を見てきましたが、既に述べてきたように僕はランダムウォーク理論の主張に大きな間違いはないと考えています。株価は常に適正価格、という僕の投資哲学とも一致します。しかし、ランダムウォーク理論に反対する意見のように株価推移が単純でないのと同様、ランダムウォーク理論に賛成する意見のように株価推移が単純でないのもまた事実。僕は【長期的な投資パフォーマンスについては、投資手法による影響は殆どない。投資手法そのものよりも投資家の性格とその投資家の投資手法が合致しているかによる影響が大きい】と思っています。ただし【中期的にはその投資手法が時流に乗っているかどうかの影響の方が遥かに大きい】と付け加えます。市場の変動によって得られるパフォーマンスは投資家の性格による影響を【受け続けます】。上昇相場で優れたパフォーマンスを得られる性格や、下落相場で優れたパフォーマンスを得られる性格。それらの性格に合った投資手法をしている場合、時流に合った際に優れたパフォーマンスを得られると考えています。【時流に合っていない場合は優れたパフォーマンスにならないので単純に自分に合った投資手法を用いているだけでは長期的に平均以上のパフォーマンスを得ることは難しい】のですが、【自分に合った投資手法を取り続ける事で波はあっても平均したパフォーマンスは優れていることは十分に有り得る】という考えです。自分の性格に合った手法を貫けるかどうかについては、【知識】や【胆力】や、或いはこれも【性格】の影響を受けるでしょう。そのため【投資家に向いている性格というのが「他人に影響されない」というものになる】と考えています。【資産変動に必要以上の影響を受けない金銭感覚の欠如】、【協調性のない変人や独自の道を突き進む職人肌】、これらの人が投資家に向いているのではないかと思います。何れにしろ、性格に合った手法を貫けるのであれば、それがどんなものであれ、長期的に優れたパフォーマンスを得ることが可能だというのが僕の主張です。ランダムウォーク理論では一つの手法を貫くことでパフォーマンスは低下するという意見ですので、この点はランダムウォーク理論と違う部分になります。ファンダメンタル分析結果により、「少なくても数年先には株価が軌道修正される」と判断しても、実際にはその通りにならないことが非常にしばしばあります。(つまり10年経っても株価は割安のまま放置され続ける)どうしてこのような事が起き得るのでしょうか?「分析自体の精度が悪い」ことが一つの要因。「分析に外部環境の変化が反映されていない」ことが一つの要因。「他の投資家に注目されず株価がそのまま軌道修正されない可能性が残っている」ことが一つの要因。そして何より、「株価の方が正しい価格を反映している」。情報が正しかったとしても、そしてその正しい情報を元に行った分析に致命的な落ち度がなかったとしても、業績は予想通りにならないかもしれない。また業績が予想通りになったとしても株価推移は予想していたものにならないかもしれない。実際はどのような分析手法であれ、その結果としての株価予想が当たる確率はある程度の大きな範囲でさえ決して高くなく、むしろ適当に選んだ銘柄の方が良いパフォーマンスを得られることが非常に多い。これがランダムウォークの主張です。こんなものは聞き飽きている事で目新しいことは何もありません。そんなこと誰もが分かっているのです。分かっていないのは真剣に株価と向き合っていない投資家だけです。最後まで真剣に株価と向き合わない信念を貫けるのであれば、バリュー投資家を目指すと宜しい。バリュー投資は一つの投資手法として正しい。問題は、外部環境に影響されない、時流がどのようなものであれ完全に無視する、そのような偏屈で歪んだ精神を持てる投資家が殆ど皆無であること。そうであるならば(自分がそのような投資家でないのであれば)、とランダムウォーク理論と真面目に向き合い、自分なりの株価変動に対する解釈を持つことが肝の据わった投資行家への近道。肝が据わっていれば優れたパフォーマンスを得られるか?子供じゃないんだから、いつまでもそんなレベルの低いことを言っていては困る。株式投資に正解はない。優れたパフォーマンスを得ようとする前に、自分の性格に合う投資手法が何かを模索する方が先では?自分に合う投資手法が何かを知ったら、外部環境や時流に関わらずそれを貫き通せるかどうか。何年も相対的に劣ったパフォーマンスになるかもしれない。それでもその手法を貫き通せるか。他人のパフォーマンスを気にしている時点で落第である。自分のパフォーマンスでさえ気にしない、気にならない、そんな投資家であれば長期的に一つの手法を貫ける。長期的に自分の性格に合った手法を貫けるのであれば、ランダムウォーク理論通りでない結果を出せるだろう。だって、ランダムウォーク理論なんて穴だらけの理論なのだから。その穴を指摘するだけなら誰にでも、本当に誰にでもできる。投資を初めて間もない本当の初心者にでも可能だ。しかし実際に行動が伴っていないのであれば指摘する資格はない。ランダムウォーク理論通りの結果になっている、その要因の一つに自分がなっているのだから…。おわり。
2016.07.02
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