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なつ せみしぐれ ざわめき 八月がやってきた 全身からしたたる 汗 これをしのいだら あき 来たる
2022.07.31
宇宙へと つながる空は まあるく 青い 地平線まで 青い さえぎられることのない 青のなかで 宇宙と対峙す
2022.07.30
惜しまれて ひきとめられるって うれしいんだけど つぎの なにかが生まれてくる すきまが できるってことは ぜったいに いいことなんだよ
2022.07.28
5階の窓からなげられたスマホは 形をとどめることなく コンクリートの上に ちらばっている なげられた心 は 接地することなく ただよっている 風にふきとばされるまで ただよっている なごりおしそうに
2022.07.27
かんじる 生命体としての いのちの力がおちてきている と 百八煩悩は 数をへらしつづけている いのちの源泉から ほとばしりでていた それらは 今 いずこ
2022.07.26
きみの吐息のごとき光を 手のひらに そっとあつめる ほんのりとあたたかき それは かさなりあいながら かがやきをましていく この光があれば この光があれば
2022.07.25
あの雲はうごかない ずっとあそこにある 雲わくことも 雲きゆることもなし ずっとあそこにある
2022.07.23
切に生きることを わすれかけた夕刻 ひぐらし なく そのこえ 五臓六腑にしみわたり なみだ ながれる
2022.07.22
無機質な このまちで 顔のない かれらとすれちがう 硬質オーラにつつまれた かれらには 顔がない その表情はよみとれず かわいた風だけが のこされている いつさりゆくのか、この風は
2022.07.21
みどりの道がつづいている ひと風ふくたびに かすかに色をかえて われらを まねく われらは あるく みどりの道のまん中を ずうっとあるいていく
2022.07.19
風りんの音ににた すんだわらい声が 耳をくすぐる しずかなる しあわせが みちみちてくる わが岸べに しおみつる日
2022.07.18
ふきだす汗と8月の空 ひろがる田んぼの稲青く アメンボしずかに水わたる
2022.07.14
ことばに頬をひとなでされて アドレナリンがたぎりたつ そうか、きみは そんなことばも もっていたのか 不覚にもせめこまれ、劣勢
2022.07.13
ルーペでみる 1.6倍のせかい しあわせは ×1.6 でみえる そのほかは ×1 でみる 0.8倍鏡も あるといい それは なかなか いい
2022.07.12
いのちの火が きえようとしている このまま たち去ることができたなら 足は うごかず ここに いる 火が きえゆき ひと風 ふくまで
2022.07.11
かつて 切りこみ隊長であった人の刃は 今も 切れ味をうしなうことなく その腰にさげられている 研がれつづけてきた刃は すりへってはいるが まだ 十分に役割をはたすことができる かつての切りこみ隊長の 長い休暇は おわった 新しいあなたの時代が はじまる
2022.07.10
あのころ、あれほどまでに 懸命であっただろうか あがいて 手をのばして つかもうとしただろうか 時は、容赦なく 記憶をうすれさせていき ピュアという言葉も 陳腐にする けれど、確かにまだ 太陽は、頭上にある
2022.07.08
パリのアパルトマンも ギゼーのスフィンクスも アンドロメダにむかう宇宙船も いらない ましてや タイムマシン なんて 100万年の孤独のなかに ひそむことができれば それで いい
2022.07.06
時の旅人がうたう歌は 未来に出逢う人たちへの にんげん讃歌 ありがとうが ぎゅっと つまっている
2022.07.05
目の前に 絶佳なる庭園ひろがる 樹も 草も 花も おかれたる石も ぬれたる苔も たいそう うつくしく しばし 時をわすれる されども、ここには いられない 魂は 荒寥たる原野の風を 欲す
2022.07.04
じゃ、という言葉をのこして バスに乗る さようなら と言ったことはない 言ってしまったら もう会えない気がして でも、わかっている あなたは じゃあね、と言って いつか 行ってしまうんだ 未来でまっていても 待ちぼうけ もう 道が 交わることはない
2022.07.03
決して、この線をこえられない 境界線は、存在するんだ ちかづきたくても こえていきたくても それは、かなうことのない 夢うつつ
2022.07.02
それは、ジャズの調べににた 孤独 いつのまにやら 五感からはいりこみ こころをひっかく われ しかたなく 荒野で 風の咆哮をきく
2022.07.01
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