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それが 天命ならば もはや 何もいうまい 我らは 星のひとかけら 満天の星を あおぎみる
2022.04.30
青の絶景は薫風に波うち 微妙なる陰翳をみせる はじらいの青 とまどいの青 孤独の青 青のなかを歩いていくと でっかい空 ひろがる
2022.04.29
高くのばした腕に 西風がつよくあたる むきだしの腕の皮ふが 時代の空気をとらえる 耳も目も とらえられない かすかな起伏を 皮ふは 呼吸しながら感じとる 時代の空気を感じとる
2022.04.28
チェーンソーの音高く 森はしだいに小さくなっていく あの声がきこえてこない ウグイスは いってしまったのか いや、きっとどこかで しずかに しずかに 時を まっているのだろう その時を まっていよう
2022.04.27
自分が自分でないような そんな気がして 下をみる 浮いている 願いごとがかなえられたのか いや、ちがう 魂がこっそりぬけだして 宙にいる 春の日の夢うつつ 鳥の声をきく
2022.04.26
その川を渡るなかれ と きみはしずかに言う それでも その川を渡る もう サイは投げられている
2022.04.25
かなしみ宿る大地をはなれ しばし飛翔するために 翼を授けてくださいませんか お金はないのですが 感謝の心をとどけます ほんのしばらく飛んでいたいんです 空にいたいんです 五月の空にいたいんです
2022.04.22
緑萌え 皐月の青をまつ 赤子の匂いににた 新緑の香が 鼻腔をくすぐり クシャミ ひとつ 生まれ来たるものに 幸あれ 生きとし生けるものに 幸あれ
2022.04.21
たえて久しいスズメの声 スズメのおしゃべり懐かしむ かわりに野太いカラスの声 テナーとバスでうたってる 黒い瞳と目があって ちいさな声でいってみる ソプラノ、アルトをつれてきな 四重唱もいいもんだ 今日も 黒の 風立ちぬ
2022.04.20
3000樹齢の木にあいたくて 旅にでる 3000年生きてきた木の根っこは太く、長く しっかと大地をつかんでいるのだろう 吹く風にも負けなかった木は なにを見てきたのだろう 根なし草の我は その木にあいたくて 旅にでる
2022.04.19
むらさき色のガーベラを手にとる むらさきは心にとけて 希望という名の風が吹きはじめる もしも、濁流にのみこまれることなく むこう岸にわたれたなら あなたに むらさき色のガーベラをおくろう
2022.04.18
また あの歌がきこえてくる 重厚なる響きは足もとをゆさぶり そのメロディーは魂をもゆさぶる すべなくハーメルンの笛吹きの姿を追う とどまらなければ
2022.04.17
生きておくれ 生きておくれ どうか 生きておくれ 世界が思いえがいていたものとは まったくちがっていたとしても それは それでいいじゃないか どうか あきらめてしまわないで 生きておくれ わが友よ
2022.04.15
北風をまとってやってきた きみは 薫る風の中を去っていった 去っていったものを追うことはない ましてや、懐かしむこともない まだ 旅の途上 願わくば、 旅の終わりの一秒前に すべてのものを懐かしみたい
2022.04.14
風はくる 必ずくる と 友にいう 友は かすかにうなずくが、 前かがみのまま 動かなくなる それから 干支は ひとめぐり また 夏がくる前に 友が 石になる前に 風よ こい
2022.04.13
よろこびのむこうに 人がいる かなしみのむこうに 人がいる いきどおりのむこうに 人がいる 希望のむこうに 人がいる 人のむこうに 人がいる
2022.04.11
くもりガラスに守られてきた日々は 終わりをつげる みがきあげられたガラスの向こうに 鮮明なる視界が広がる 助走をはじめた 新たなる世界が見えている もう こわくない
2022.04.10
まっすぐに見つめ合う瞬間(とき)は ふたたび わたしを おとずれることはないであろう ひろがりゆく確信は じわじわと重さをまし ついには、あおむけに倒れこむ 桜吹雪まう空のむこうで お天道さまが わたしを 見ていた
2022.04.09
ききたいのは、魂がうたう歌 かすかに かすかに きこえてくる その歌だけをきくために 我、沈黙す シーっ、だまって
2022.04.07
ジグザグ ジグザグ すすんでいく きょうは みぎへ あしたは ひだり 右往左往で 一喜一憂 ゆく先は みえているのに ゆきつかない
2022.04.06
ひきとめたくて にぎりしめたシャツのすそを そっとはなす うららかなる春のいちじつ ながれゆく風景を ひとり ながむ
2022.04.04
土をほり、木を植える 800年後へ心は誘われ ここに大木の姿を見る たとえ、土に還っていたとしても それは それでいい たとえ、別のものが根づいていたとしても それは それでいい 憂えることなく 信じて 木を植える
2022.04.03
血をあびることなしに 生き残ることはできない わかっているはず わかっているはずだ なぜ そんなに怯えるのか 原始本能は問う わかっている わかっている わかっているよ
2022.04.01
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