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なにかを おいてきてしまったような気がしている どこかに おいてきてしまったような気がしている でも 思いだせない きっと たいしたことではないのだろう 記憶の器からこぼれ落ちてしまったのなら だから かろやかに 年をまたいでいくとしよう
2022.12.31
くたびれはてているのに お腹はちゃあんとすいてきて ごそごそ さがしまわる たべられるものがあって たべることができる しあわせ これが わたしの しあわせの原点
2022.12.30
ちがう時代を歩いてきた旅人が 立ちどまって、こちらを見ている なにを見ているのだろう われらの進む道が かれらが歩いてきた道に かさなって見えるのだろうか ごくんと つばを飲みこむ
2022.12.29
かの地にも 雪ふりつもり静けさます ときおり響くとおい音は 地鳴りにもにる 命あるものは息をひそめ 白き寒さをまとう
2022.12.28
からっ風にふかれても ながれる涙はかわかない 走っても 走っても すぎさった時間はつかまえられない いつしか雪の精が舞い降りて 白うさぎも飛び跳ねはじめる 12がつ
2022.12.27
そして、 いちばん長い夜はあけた せかいは、 明るさをとりもどし 影法師は身をちぢめる そのときがやってきた
2022.12.26
きみの吹き矢は、百発百中 決してはずすことはない その上、ちいさな心のど真ん中に 命中するのだから もだえて気絶するしかない
2022.12.24
追い風よりも 向い風のほうが たかく翔べるのなら 向い風も そんなにわるくはないな
2022.12.22
そぎおとされた肉体は 風の先にむかい はなたれた言葉は そのまま地面にしみてゆく もう 痕跡もみあたらない せめて さいごに きみの歌を きかせてはくれないか
2022.12.21
すれちがう通話 きこえない呼びだし音 うすれゆく逢瀬の記憶 ながれさる歳月
2022.12.20
そんな 料簡の狭い神さんで どうするねん と、また説教したら 天界も 地界も こんども 大炎上するねんやろな トルコブルーの宙で つぶやく
2022.12.19
こんな日の空の青は、 ブルーダイヤモンド 首からさげて、陽光をあびる
2022.12.15
日本をえらんで 来てくれたのなら 未来もいっしょに つくらないか
2022.12.14
にんげんの味をかみしめる いい味だしているね、きみ うま味もかすかに感じられ なんともいえず、いいんだ
2022.12.13
空の果てまで まっすぐにつづく道 このまま東へ ちょくせんで歩いたとて ふるさとは、あまりにとおい
2022.12.12
きみの耳は だれの言葉ものがさない 蚊のなくような声も しっかりキャッチ、インプット きみの耳は、パラボラアンテナか いや、地獄耳にちがいない
2022.12.11
球根に土をかぶせていく ほりかえした大地のにおいを吸いこんで 気づく ああ、このにおいが いちばん好きなんだ
2022.12.09
あなたのひと言が わたしを天までのぼらせる あなたは、かみ様なのか あなたのひと言が わたしを地の底へつきおとす いったいあなたは、なに様なのか
2022.12.08
格子の向こうのざわめきに ひきもどされて目をあける ずっと眠っていたのだろうか 誰かを生きていたような気がするのだけれど それは、夢の記憶か現の記憶か まぼろしか 市井のざわめきは ほんの時折、われを目醒めさせる
2022.12.07
きみは、 顔をあげる とおい未来をみつめる その瞳は 朝日をうけて いっそうかがやく そうか もう行ってしまうのか ひきとめはしない
2022.12.06
最後の雁に問うてみる どこに行くのか問うてみる わかっているけど、問うてみる もしも、翼が大きければ われも一緒に飛ぶのだけれど それは、あまりに小さすぎ この大地をはなれられない だから、きみの無事を こころから祈ろう
2022.12.05
ミントの香につつまれて 来し方をおもう 12月の空が 過ぎゆきし日々に ひきもどすのか かさねてきた12月に いま、ひとりたたずむ 樹には、まだ なごりの色がのこっている
2022.12.04
きみのメンタルに鼓舞されて アンドロメダめざして出発す いつ もどるのかと どうか 聞かないでくれ
2022.12.02
ウソはだめよ といわれてきたが ちいさなウソも いいもんだ ウソから生まれた しあわせが しあわせ花をさかせている そんな ひろおい野原のなかで ねっころがって オリオン座をながめていると やっぱり そうおもうんだ
2022.12.01
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