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熱意のある福祉職員ならば、一度は議論した事があるであろう話題。 かく言うバウムでも、先月の懇親会のテーマとして取り上げた話題です。 私自身、このテーマで議論をしている方たちを沢山見てきました。大抵、(表現の仕方は違えども)皆さんの議論する所は似ています。 一つは、『知識』や『技術』等の、主に自らの努力で積み重ねていくものに関して。 もう一つは、『愛情』や『関心』等の、主に自分の心の内(感情)や心構えに関して。 なるほど。全くもって、正しい。 『知識』も『技術』も『関心』も『愛情』だって、必要だと思います。 しかし、本当に欠けてはいけない資質とは、何でしょう。 ほんの数十年前。まだ障害者福祉は法律の整備も行き届かず、現場には知識も経験も無い中で、我々の先輩方は、それでも懸命に、それこそ体当たりで支援をされていました。 まさにゼロから始め、現在の支援を確立されたのです。 統合失調症が精神分裂病と呼ばれていた時代、発達障害と言う単語自体がそもそも存在しなかった時代、先輩方は教科書も手掛かりも無しに、それでも目の前の障害者の方の支援方法を常に模索していました。 今の我々は、そんな先輩方の築きあげた土台の上に立って、仕事をしています。 つまり、先輩方が蓄積してきた『知識』や『技術』を習得する事は、ある意味で当然であり、大して難しい事ではありません。 こんな当たり前の事を議論していても、面白くありません。 『愛情』や『関心』等の感情の部分に関しては、目には見えないし、口では何とでも言えるので、これも議論するにはやや面白みに欠けます(勿論、議論自体は悪くはありませんが)。 私は、これからの時代に福祉職員として不可欠な資質は、『人の上に立つ』資質だと感じています。 つまり、マネジメント能力です。 なぜか。 障害福祉の事業所はその多くが中小企業です。 中小企業は大体その性質上、トップが強力なリーダーシップで部下を引っ張る組織体制。 引っ張られる部下のほとんどは能力や経験値は50歩100歩。 要するに2番手が育ちにくい。 しかし、2番手が育たなければ、今以上に事業を拡大する事が出来ない。 事業を拡大できなければ、部下の給料は上げられない。 給料が上がらなければ、転職するしかない。 そして、また新人が入社し、その教育の為にトップは時間を割くので、余計2番手が育たない。 悪循環です。 さらに困った事に最近では、出世して管理職になるより、現場で利用者様の為にいつまでも働きたいと言う人が増えた。 前述しましたが、障害者福祉の事業所はその多くが中小企業です。 一つ一つの事業所もそんなに大きくはない。 大きく無いと言う事は、そこで働く人数も限られている。 なのに、ずっと現場に留まり、出世しないと言う事は、次世代の働く場所を奪っていると言う事なのです。 これははっきり言って迷惑。自分のことしか考えていません。若い力は止まることなく、どんどん現場に入ってきます。 あなたが自分のこだわりか、自信が無いのかは知りませんが、現場に居続ける限り、後輩の可能性を潰している事を肝に銘じて頂きたい。 次代に繋ぐ為には、一日でも早く『立派な』管理職になってください。理事長 笹谷 寛道
2013.12.17
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