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ここ数日、著者の方とカフェで打ち合わせ、という機会が続いたのですが、打ち合わせに適した条件を備えたカフェを探すのにはいつも苦労しています。 以前に 「打ち合わせ場所は少々雑音がある方がいい」 なんてことを書いたこともありましたが、実はこの間、大きな失敗をしてしまいました。 それは、丸の内にあるカフェでのことでした。 まだお店が開店して間もない時間帯だったこともあって、お客は私と著者の2人。 私たちは落ち着いて話せる場所を確保しようと、お店の一番奥のテーブルを選び、店員さんお薦めのショコラとコーヒーをオーダー。 早速に原稿の打ち合わせを始めたのでした。 打ち合わせを始めて30分くらい経った頃だったでしょうか。 著者の方が立ち上げていたノートパソコンの電源がバッテリー切れで落ちてしまい、メモができなくなってしまいました。 著者とどうしたものかと考えていると、著者の後方の壁にコンセントがあるのを発見。 その後に何をしてしまったかは、もう皆さんご想像がつくかと思いますが (お店の方、すいません) 、著者のパソコンは無事に復旧し、打ち合わせを再開することができました。 原稿の打ち合わせも無事に終わり、私は支払いを済ませようと、一足先にレジの所へ向かいました。 そこで、店員さんから一言。 「お客さま、奥のコンセントをご利用のようでしたが、何か事故などがあるといけませんので、次回からはお控え下さい。」 実に心優しいご指導が・・・。 全く、店員さんのおっしゃるとおりで、何か事故があったときにお店の責任になってしまうというのもありますが、それよりも、何の断りもなくお店の電気を使ってしまった (たぶん、断りを入れたら当然ながらダメと言われてしまったと思いますが) ことを深く反省した次第です。 カフェで2度目の失敗をしてしまいました。ここにあらためて、美味しいショコラとコーヒー、そして、打ち合わせに相応しい 心地よい空間を提供して下さったお店の方々にお詫びと感謝です。
2010.04.29
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皆さんは、本の装丁に魅了されて、つい衝動買いをしてしまったという経験はありませんか? 前にも書いたことがあると思いますが、私自身は、これまでそうした経験が何度もあって、中には、本の内容をほとんど見ずに買ってしまったものもあったりします。 自分がそうだからというわけではありませんが、本の装丁が人の気持ちを大きく動かすだけの力を持っていることは確かで、それだけに、装丁を決めるまでのプロセスはとても大切だと思っています。 本の装丁に対する考え方や、単行本とシリーズ本では装丁が決まるまでの難しさも違うということについては 「本の装丁について」 のところで述べたので、ここでは装丁ができるまでの流れについて記してみたいと思います。 (ただ、これはあくまでも私の場合、ということで見て下さいね。) これまで、装丁は長年お付き合いのあったデザイナーさんにお願いしていたのですが、惜しくもその方が引退をされてしまったということもあって、最近は、以前に何冊かお願いしたことのあるデザイナーさんを中心にお世話になっています。 もちろん、若手のデザイナーさんを含め、いろいろなデザイナーさんと一緒に仕事をしてみたいという気持ちは大いにあるのですが、阿吽の呼吸と言うか、あまり細かなことを言わなくてもこちらの気持ちをわかって頂ける部分が多いということもあって、 自然と同じメンバーの方にお世話になることが多くなってしまいます。 さて、実際の仕事の流れですが、最初の打ち合わせでは、まずデザイナーさんにその本の内容について伝えます。 (原稿のコピーや校正刷を持参して、後で本文にも目を通してもらうということもよくあります。) 最初の打合せの段階で、 「こんなイメージで、色はこんな感じで」 といったふうに、ある程度 具体的にお願いすることもありますが、多くの場合は、本の内容だけを伝えて、後はデザイナーさんからどんなのが出てくるかなぁとドキドキしながら待ってみる、という方法を採っています。 立場上、若手の編集者のやり取りを見ることも多いのですが、デザイナーさんに対して 「この本と似たような感じで」 というお願いをして、あまりうまくいった例はありません。 これはデザイナーさんの責任というよりも、すでに存在する本の装丁と似たようなものをお願いしたことでデザイナーさんの創造力や やる気を奪ってしまった編集者側の責任の方が大きいと私は思っています。 最初の打ち合わせから数日後、デザイナーさんから装丁の第1案が送られてきます。 それを数日間、自分のデスクの上のいつでも見える場所に置いておき、時折眺めるようにします。 自然に (客観的に) 眺めてみることで、 「その装丁に飽きるか、飽きないか、本をより魅力的にするものであるかどうか」 を自分自身で試します。 数日間眺めた後に、 「この装丁はイマイチかなぁ」 とか、 「この文字の大きさはもうちょっと大きくして、タイトルはセンターよりも少し左寄せの方がいいかなぁ」 とか、 「ここの色はもう少しこの方がいいか?」 などと気になる部分が出てきたところで、またデザイナーさんと細かな打ち合わせをします。 もちろん、この段階で仲間の編集者や関係部署の人たちにも見せて、他の人の意見や感想を聞いておきます。 装丁の第2案がデザイナーさんから出てきたら、また数日間、自分のデスクの上に置いて同じように眺めます。 そして、「これならいけるか?」 という気持ちになったところで、それを持って書店に出向きます。 装丁を持って書店に行くのには理由があって、本 (自社の同じくらいの厚さの本) にそれを巻いてみて、 実際に書店で平積みをしたり棚に並べたときに、その装丁が他社の本に負けていないか、他の本に埋もれた中でも目立つかどうかなどを確認したいからです。 社内だけで装丁を眺めていると、比較するといっても大抵は自社の本だけになってしまうので、多くの本が並んでいる書店でそれが目立つ (満足できる) ものと言えるかどうかを確かめることが大切だと思っています。 そんなこともあって、実際に書店の棚の前で並べてみます。 そうすると、社内で見ていたときには 「これはいけるかも!」 と感じた装丁も、 ・ 多くの本の中では目立たない ・ 他社のデザインと比べて見劣りがする ・ タイトルの文字が細すぎてインパクトに欠ける (太すぎてわかりずらい) ・ 平積みなら目立つが、棚に並べてみるとほとんど目立たず埋もれてしまうなどの欠点が見えてきます。 そこで、書店の店員さんの意見なども聞きながら、修正すべき点を整理して、もう一度、デザイナーさんと打ち合わせをします。 こうして何回かの細かな修正のやり取りがあって、ようやく本の装丁が出来上がります。 もちろん、最終決定に至るには、社内の会議でGOサインを出してもらわなければなりません。 そして、無事にOKがもらえたら、デザイナーさんからそのデータを頂き、それを印刷所の担当者に渡して、装丁の色校 (色の調子や線数、文字の太さなどを確認するための校正) を出してもらいます。 そして、色校に問題がないことがわかれば実際の印刷にかかり、本の装丁が出来上がることになります。 ざっと、本の装丁ができるまでの流れをご紹介しました。 これはあくまでも私自身についての場合なので、各編集者によって、また出版社によっていろいろと異なる部分がある、ということで理解して頂ければと思います。
2010.04.25
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先週は、 いま並行して進めている4冊の本の校正刷が一気に印刷所から出てきたということもあって、週末はそれらを自宅に持ち帰って校正三昧となってしまいました。 さて、 一口に編集者と言っても、 書籍と雑誌の編集者では、同じ1冊を刊行するにしても、そのスケジュールやそれに関わっている人の数、仕事の流れなどがかなり異なっています。 例えば書籍であれば、著者から原稿を頂いてから4ヶ月前後で刊行までもっていくというのが一般的だと思います。 (刊行までのスケジュールは、本の頁数や校正の回数、著者の作業効率などにも左右されます。) 一方、 雑誌であれば、 これは皆さんご存知のように、週刊・隔週刊・月刊・隔月刊・季刊など、雑誌の刊行スケジュールは創刊時に予め決まっていますし (売れ行きなどの影響もあって、創刊当初は月刊だったものを隔月刊に変更したりすることはありますが) 、 季刊誌を除けば、 毎回の刊行は書籍に比べて かなりの短期決戦と言えるでのはないかと思います。 前に記したこともあったと思いますが、そのような事情もあって、書籍と雑誌の編集部では、その雰囲気も異なっています。 その違いを漢字一字で表現すると、 書籍の編集部は 「静」 、 雑誌の編集部は 「動」といったところでしょうか。 私も他社の編集部をそれほど多く知っているわけではありませんが、書籍の編集部は比較的静かな雰囲気、雑誌の編集部は人の出入りも多くて忙しい雰囲気、というのは確かだと思います。 これは一般的に、1冊の本は最初から最後まで編集者一人で担当しているのに対し、1冊の雑誌は編集長 (あるいはデスクと呼ばれる人) を中心にして多くのスタッフ (特集のページなど自分に割り当てられたページの編集を担当する編集者、カメラマン、ライター、・・・などなど) で作業を分担してチームで動いている、という大きな違いによるものと言えるでしょう。 これから編集者になりたいと思っている皆さんは、書籍と雑誌のどちらの編集者になりたいと思っていますか? 私自身は入社以来、ずっと書籍の編集者をしてきたので雑誌の編集者としての経験はないのですが、自分自身の経験では、どちらかと言えば、書籍の編集者は一人でコツコツと仕事を進めていくのが好きな人に向いていると思います。 (一人でコツコツと言っても、部屋に閉じこもって他人と接触もせずに仕事をするのが好きな人、 という意味ではありません。) そして、雑誌の編集者に向いている人は、チームで力を合わせて一つのことを成し遂げる、といったことが好きな人に向いているのではないかと思います。 (現場に自ら出向いて取材やインタビューをし、それを自ら記事にまとめたりするのが好きで雑誌の編集者になった、という人も多いようです。) いずれにしても、編集者を目指そうという人にとって、好奇心が旺盛であること、人との出会いを大切にし、また他人に対して思いやりと気配りができること、そして、最後まで諦めずに一つのことを成し遂げるだけの強い責任感を持っていることが、とても大切だと思います。
2010.04.19
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1冊の本を構成している要素 (ここでは、本の中身を指しています) の中で、本文以外の部分を付き物 (つきもの) といいます。 それぞれ具体的には、扉、まえがき、目次、索引、奥付などを指します。以下の説明は、お手元に本を用意して頂くとわかりやすいのではないかと思います。 扉 本を開くと、まず最初に、書名・著者名・出版社名などが書かれたページが出てきます。 これが扉 (とびら) とよばれているものです。 本によっては、この扉のページを本文のページとは異なる洒落たデザインにしているものもありますが、本のカバーや、カバーを剥がした本体(表紙部分)の書名・著者名・出版社名の配置と同じようなデザインになっているものが多いように思います。 本文の構成が、例えば、○○編、△△編、××編、・・・などのようにいくつかの編に大きく分かれているような場合には、各編の最初のページをその編のタイトルページにすることがあります。 つまり、そのページは、これから始まる “編” の扉と言えるものです。 このように本文中に置かれた扉のことを、一番最初の扉とは区別して、中扉 (なかとびら) とよんでいます。 まえがき (序文、はしがき とも言う) まえがきは、その本 (作品) に対する著者の思いや読者へのメッセージが込められている部分であり、とても重要な要素です。 一般に まえがきは、 ・ どんなことについて書いたのか ・ どんな目的で書いたのか ・ 読者対象は誰か ・ どんなことに注意して読んで欲しいのかといったことについて書かれているもので、扉と目次の間に置かれます。 皆さんも、書店で手にした本を買うかどうかを判断する際に、その本のまえがきにざっと目を通すと思います。 1ページの半分も満たないような極く短い分量のまえがきでは著者の意図が伝えきれない場合もありますし、反対に、4ページも5ページもずらずらと書かれていると、この著者は何が言いたいのだろうか、と逆効果になってしまう場合もあります。 ということもあって、まえがきのボリュームは長くても2、3ページというのが一般的だと思いますが、そこに読者を魅了する文章が書かれていれば、手にした本を買ってもらえる可能性も高くなります。 まえがきの原稿は、著者が本文の原稿を脱稿したときに一緒に頂ける場合もあれば、初校、再校と校正が進んでいく中で、著者が原稿作りをしていく場合もあります。 いずれにしても、編集者は少しでも魅力的なまえがきになるように、そして、そのボリュームに注意しながら、著者に書いて頂くようにお願いすることになります。 まえがきについては、コマーシャル的な要素を含めることもあって、編集者もかなり力を入れて原稿をチェックすることが大切です。 ただし、あまりに売り込みというのがあからさまの文面では読者もうんざりしてしまいますから、そこは注意が必要です。 (注) 「まえがき」 はなくて本文の後に 「あとがき」 を入れたり、「まえがき」 と 「あとがき」 の両方を入れるような場合もあります。 目次 目次は、その本の構成を一目で示す案内板のようなものであると同時に、その本 (作品) を理解する上で著者が重要と思っているポイント (項目) が並んでいるため、編集者にとっても、また読者にとっても、とても大切なものと言えます。 本を買おうとする読者は、書店で本を手にとって少し立ち読みする際に (またネット上で購入する際にも)、必ず目次をチェックします。 ただズラズラと各章のタイトルを並べたような目次では、決して読者の購買意欲を高めることはできません。 目次がしっかりとしているというのは (見た目にもわかりやすく、またレイアウトにも工夫が見られると) 、その本の骨格が最初にしっかりと示されているということですから、それだけでも、読者に良い印象を与えることができます。 とかく編集者は本の中身のことに夢中になりがちで、目次をおろそかにする傾向があります。 目次も決して手抜きをせず、読者に少しでも好印象を与えられるような工夫をする、ということを心掛けることが大切です。 索引 教科書、参考書、専門書、マニュアル本 (解説本)、辞書など、主として読者が学ぶために読む (必要な) 本には索引があります。 あることについて知りたい (学びたい) という読者の立場からすると、自分の知りたい情報 (事項) が索引に拾われているかどうかは、その本を買うかどうかの1つの目安になります。 そのため、実際には本文中にきちんと解説されているのに、索引に自分の知りたい事項が拾われていないと、 「この本には自分の知りたいことが書かれていないかもしれない」 といった誤解を持たれてしまうことにもなります。 したがって、上に挙げたような内容の本の場合には、編集者は著者と相談しながら、この本の読者が調べるであろう (引くであろう) と考えられる言葉 (事項) については、索引事項としてきちんと拾っておくことがポイントとなります。 そういう意味からも、その本の中に出てくるキーワード (重要語句) は必ず拾い上げて索引事項に入れることが大切です。 奥付 奥付 (おくづけ) には、著者のプロフィール、出版社、印刷会社、製本会社の名前、本の発行年月日、ISBNコードなどが書かれています。 その本がまだ増刷されていなければ (つまり、初版であれば) 1つの発行年月日しか書かれていません。 そして、増刷を重ねるようになると、初版の発行年月日の下に増刷をした年月日が加えられていくことになります。 ということもあって、奥付の発行年月日は、その本がどれだけ売れているかの1つの目安にもなるわけです。 著者のプロフィールをどこまで載せるかは、 基本的には著者の判断に任せることになります。 しかし、 本の種類や内容によっては、 著者のプロフィールが大きな看板となる場合があります。 その著者のこれまでの経歴や過去の著作物の紹介などが、その本の内容への期待感を高めることもあるからです。 そのため、そのような本の場合には、編集者は著者と相談の上、宣伝効果も考えたプロフィール掲載をすることが大切です。 以上、ごく簡単に付き物について紹介してきました。 これを読まれた後に、実際にいろいろな本を開いて見比べて頂くと、また新たな発見をして頂けるのではないかと思います。
2010.04.11
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この4月から新社会人、そして、新人編集者となった皆さん、入社おめでとうございます。 この1、2週間は慣れない環境に緊張しっぱなし、という方もきっと多いと思います。 でも、それは誰もが経験すること。 たぶん、1ヶ月もしたら、新しい生活スタイルも自分にとって日常となってしまうでしょうから、この緊張感をむしろ楽しむことができたらいいですね。 出版社で社員数が百人を超えているところは ほんの一握りですから、もうすでに社員のほとんどの方との顔合わせを済ませたという人も多いのではないかと思います。 これからしばらくは、上司や先輩に紹介される形で、著者や日頃からお付き合いのある (お世話になっている) 業界の人たちとの出会いを経験することになると思いますが、この出会いを大切にしてほしいと思います。 特に編集者にとって、著者との出会いは最も大切な瞬間でもあります。 すでに執筆をして頂いた方、いま執筆をお願いしている方、これから (いつか) 執筆をお願いしようという方など、編集者と著者との関係にはいろいろあるわけですが、いまは上司や先輩の編集者とのつながりをもつ著者であっても、この出会いをきっかけにして、いつか自分にとって深いつながりをもつ著者となる可能性も大いにあるわけです。 自分自身を振り返ってみても、例えば、これを機に一人で著者の方に校正刷を届けることを任せられ、著者と1対1で話をする機会も多くなって、その後、その著者の方に自分の企画として執筆をお願いすることになったというものがたくさんあります。 また、初めのうちは、「この人、怖そうだなぁ」 とか 「自分とは絶対に合いそうもないなぁ」 なんてことを (勝手な想像で) 思っていたのに、何度も会っているうちにその魅力に惹き込まれて、「この人にこの作品を書いて欲しい」 なんてことを思うようになることもあるわけです。 実際、いまの自分にとって最も深いつながりのある著者の一人が、最初はそういう感じでスタートした なんてことも・・・。 上司や先輩の編集者に連れられて著者のご自宅を訪問したり、社内の会議室や街角のカフェで打合せをするという場面で、最初のうちは緊張感で頭が真っ白となり、話していることも右から左に抜けてしまうようなこともあると思います (私もその一人でした) 。 でも、上司や先輩のやりとりから学び、そうした経験を重ねていく中で、次第に編集者らしい振る舞いもできるようになり、自分にとって最も大切な著者との出会いをすることにもつながっていくと思います。
2010.04.04
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