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ところで、気になったのは今後の展開についてのコメント。
まず、来年夏にK20DおよびK200Dの後継機種を出すそうです。で、当初からの宣言通り、K20D後継機はAPS-Cサイズで行くとのこと。その代わり、デジタル645の開発は少しずつとはいえ進んでいて、必ず出すと確約していました。
小さな素子とフルサイズより大きな素子からなるラインナップ?ハテ、どこかで聞き覚えが・・・と思ったら、そうです、ライカと同じでした。このフォトキナで、ライカは中判に相当する巨大な素子を搭載したAF一眼レフシステムを発表してきました。
両社に共通するのは、待望されているはずのフルサイズをあえて避けたところです。インタビューの中で、ペンタックスの開発統括部長は「フルサイズを望む声があるのは知っているが、実際にはフルサイズを使うユーザーは全体の5%でしかないので、そこは狙わない。他社と同じことをやっても、後追いではビジネスとして難しくなるだけ」と明言しています。
う~ん(-"-;)。これ、意地悪な見方をするなら、事実上の敗北宣言とも受け取れます。翻訳すると、「いまさらフルサイズ市場に参入しても4番手以下で絶対に勝ち目も旨味もないので、玉砕を避けるために違う土俵に行きました」と語っているようなものです。
そういう意味で、「R10という名のフルサイズを出す」と言いつつ、とりあえず先延ばしにしたライカとよく似た戦法と言えます。
そう言いつつも、ペンタックスは将来デジタル一眼レフがフルサイズの方向へ向かうことを良く分かっているようで、その上であえて、ハイエンドは切り捨ててAPS-Cサイズにこだわった製品作りをしていくとのこと。
真っ先に小型素子へと方向を定めたオリンパス陣営、フルサイズ化への道を選んだキヤノン・ニコン・ソニーの三巨頭に挟まれ、ペンタックスは最も中庸な場所に留まる決心をしたようです。この判断が果たして正しいのか、裏目に出るのか。結果は5年以内に出そうな気がします。
Leica MP NOKTON CLASSIC 35mmF1.4 RDP3
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