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そんな流れの中、ようやく各社の素子が大きくなり始めました。
【FUJIFILM X-Pro1】
【PowerShot G1 X】
もう何年も前から、必ず素子は大型化競争になると確信していた一方で、まったくアテが外れた部分もあります。ボディとレンズのサイズです。技術革新によりどんどん小型化が進むに決まっていると考えていたのですが、実際には思っていたほど小さくなってません。というか、むしろデカい。
つまるところ、半導体周りはいくらでも小型出来るのに対し、ガラスを使う部分は、余程の革命的な新硝材でも出てこない限りはそう極端に小さくしようがないということなのでしょう。レンズの構成枚数を大幅に減らせる可変液体レンズとか。
アナログ人間のエンゾーとしては、未だに、何でフルサイズのMZ-3よりAPS-CサイズのK-5の方が遥かに大きくて重いのか、さっぱり分かりません。極薄のフィルムを収めるスペースさえあれば像を焼き付けることが出来た銀塩というシステムは、やはりシンプルにして最強だったなと、今にして思います。
まあ滅び行く銀塩ファンのボヤキはいいとして。
X-Pro1のような趣味性に振り切ったカメラは、ぶっちゃけ フルサイズで作ってナンボ
だと思います。はい。多分FUJIもその辺のことはよく分かっていて、4年後くらいにはそういうものを出してくると思いますが、今はまだコスト面で時期尚早と考えているのでしょう。いずれにしても、X-Pro1の登場で、FUJIが和製ライカになりたいのだということははっきりしました。
そういう訳で、このカメラはFUJIのフラッグシップであり大変高価なモデルであるにもかかわらず、過渡期のカメラと言えると思います。
一方で、CanonのG1Xは、エポックメイキングと言うよりむしろ「カメラの正常進化」のマイルストーンと言えるでしょう。まさに、競争の原理の落とし子。小さい素子のカメラはスマートフォンに早晩食われてしまう運命にありますから、カメラがカメラとしての存在意義を示し続けるには、スマホで撮れない写真を撮れる道具になるしか道はありません。
そういう意味では、ハイエンドコンデジの一角がM4/3よりも大きな素子を積んできたことで、M4/3陣営は苦々しさを感じているのではないかと思われます。なにしろ、PanasonicのLX6にしてもオリンパスのXZ-2にしても、本丸であるM4/3よりも大きな素子を搭載することは、社内的ヒエラルキーの都合で出来ません。
が、既に賽は投げられたのであり、M4/3と関係のないメーカーはCanonの動きに追従するほかありませんから、今後は続々とG1X並の大型素子を搭載したコンデジやミラーレスが登場することになると思われます。むしろエンゾーは、はやくPENTAXのフルサイズミラーレスが見たいのでした。
どうでもいいけど、「液晶を省略して薄くしたライカ」が欲しいよお父さん。
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